Side:遊奈
子安ぶっ倒した後で現れた謎の敵が、まさか未来からの刺客だったとは恐れ入ったわマジで。
でもって、其れを倒す為に現れた未来からの極上イケメン(ここ重要)デュエリストが、まさか未来の私とはやての知り合いだったとは驚きですよ!
まぁ、あの白黒仮面の好きにはさせる心算は無いし、歴史の破壊はもっての他だから、此れから過去に向かう訳なんだけど――
「此処は私が行くで!こんなチャンスを逃してたまるかい!!」
「いや、此処は俺に任せてくれ!融合の力で、アイツをぶっ倒す!!」
「馬鹿を言うな、俺が行くに決まっているだろう?――光と闇の竜の圧倒的な力で、奴に引導を渡してやる!!」
はやても十代も準も、やる気満々過ぎでしょ?寧ろこの場合は殺る気かも知れないけどさ。
だけど、悪いけど遊星と一緒に過去に渡るのは、此の遊奈ちゃんだぜ?――てか、私が渡る以外の選択肢は、最初から存在してないからね。
あの白黒変態仮面は、キッチリと成敗してやろうじゃないの!!
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX209
『集結する英雄。三つの『遊』』
「む……其れは如何言う事やねん遊奈?」
「2年生の時の修学旅行を思い出してよ。
あの時、初めて会ったはずなのに、遊戯は私の事を知ってるっぽかったでしょ?……つまり、あの時以前に私と遊戯は出会ってたんだよきっと。
で、そうだと仮定すると、今この時以外に私と遊戯が邂逅する機会は無い……だから、過去に渡るのは私なんだよ。」
「成程な……そうならねば歴史が狂ってしまうかもしれないからな。」
そう言う事よ!――だから、私が行く、異論はないでしょ?
「おう!そう言う事なら派手にやってきてくれよ遊奈!
そんでもって、アイツをぶっ倒して歴史の改変とか言うのをバッチリ防いじまえよな?――お前なら、絶対に出来るって信じてるからさ、俺は!」
「其処まで言われたら、やるしかねーわよね!」
つ~訳で、過去には私が同行するぜ遊星。
あの白黒二色仮面を速攻で見つけ出して、歴史の破壊を食い止めないとだから……初っ端から手加減なしで行くわよ!!
「あぁ、言われるまでもないさ。
更なる過去に遡る為に、力を貸してくれ赤き竜よ!パラドックスを倒す為にも、俺と遊奈を、パラドックスが転移した時代に導いてくれ!!!」
『クァァァァァァァァァァァァァ!!』
うわぉ……遊星の呼びかけに応える形で、トンでもない大きさの真っ赤な龍が現れたよ此れ。
凄い力は感じるけど、邪悪な感じはしないから、取り敢えず敵ではないみたいね……まぁ、遊星が語り掛けてのを見る限り、仲間みたいだしね。
ま、それらは後で聞くとして、先ずは歴史の改変を阻止しないとだから、全力で行ってやろうじゃない!デュエルが出来ない世界は願い下げだし。
なんにせよ逃がすかぁ!!
――バシュゥン!!!!
と言う訳で、パラドックスが転移したであろう時代、遊戯が初代決闘王になったころに来た訳なんだけど…
「爺ちゃーーーーーーーーーーーーーーん!!!」
遊戯の実家のゲーム屋が瓦礫の山になってて、その傍には墜落したと思われるヘリコプターの残骸が!しかも、ヘリの残骸には『I2』って……ア
レってペガサスが乗ってヘリなんじゃないの!?
少しだけ間に合わなかったって事かよ……だけど、諦めるにはまだ早い!
「遊星、遊戯を連れてさらに10分前に遡行する事って出来る!?」
「赤き竜の力なら可能な筈だ。」
「ならお願い!
10分前に戻って、遊戯に事情を説明して協力して貰って、この惨状を無かった事にして、んでもって白黒二色仮面を叩きのめす!ぶっ潰す!」
「あぁ、異論はない。」
なら頼むわ!
さてと………遊戯ーーーーーーーーーーーー!!!
「へ?うわぁ!?」
「は~い、伝説1名様ご案内~~~!!!」
――バシュン!!!
んで、再度遡行して10分前!よし、亀のゲーム屋も壊れてないし、ペガサスのヘリも近づいてねー!此れならなんとか出来そうだっぜ!!
「え?え?な、何が起きたの?其れと、君達は……」
「初めましてって言うべきなんだよねきっと?私は、明石遊奈!見ての通りのデュエリストで、こっちのイケメンが……」
「不動遊星です。俺と遊奈は、未来からやって来たんです、遊戯さん。」
「未来から!?……いや、でも目の前で崩壊した筈の店が無事だし、ペガサスだって未だ此処には来てないって言う事は、僕も10分ほど過去に
遡ったて言う事だよね。
と言う事は、未来からやって来たって言うのは嘘じゃないし、何よりも、君達が嘘を言ってるようには見えないし。
でも、如何してこの時代に?」
おぉう、見事な洞察力で、私等が言った事を真実だって言いきったよこの人は!?…いやまぁ、実際マジなんだけど、伝説の洞察力ハンパねぇ。
で、何で来たのかって言うのは、遊星説明宜しく。てか、アンタの時代で起きた事みたいだしね。
「そうだな。遊戯さん、実は――」
――遊星説明中だからちょっと待っとけ~~。しかし、遊戯と遊星のツーショットとか、マジで映えるわぁ。(個人的感想)
「――と言う訳なんです。」
「此のままじゃ、デュエルモンスターズはあの変態仮面に抹殺されて、未来が壊されちゃう――だから遊戯、私達と一緒に戦ってくれる?」
「俺達の手で、未来を護りましょう!」
「うん、分かったよ遊星君、遊奈ちゃん!
何よりも、未来を護る為の戦いは、僕の時代を護る為の戦いでもあるからね――なら、先ずは其の下準備をしないとだね。
今日は亀のゲーム屋で、ペガサスを招いてのデュエルイベントが有るから、結構な人達が集まってるんだけど、先ずはその人達を、惨劇の現場
から遠ざけないと……」
成程そこからか……でもまぁ、そう言う事なら私にお任せあれ!
朝倉と本屋ちゃんとエフェに、ちょ~~~~~~っと、悪役になって貰えば、無関係の人達を巻き込まないようにする事は出来るからさ。
「え~と、任せて良いのかな?」
「遊奈なら大丈夫だとは思いますけど……その顔は、完全に悪役の笑顔じゃないのか遊奈?」
「いやぁ、実際此れからやる事は、悪役そのものだからねぇ?」
まぁ、今回に限っては必要悪って事よ遊星。何より、派手にやるのは、元麻帆良生にとっては大得意な分野だから、ま見てなさいっての♪
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『は~~い、危険なので逃げて下さい~~。』
『成程、私等が適当に攻撃して、イベント参加者を散らすってか……まぁ、効果的だわな。』
『なんで、攻撃力0の私の攻撃で、効果が有るんだろう……』
それは、精霊の強さはカードステータスとは一致しねーからでしょ?遊星のスターダストに対抗するのに、アレを召喚する羽目になった訳だから。
で、如何よ?効果は抜群でしょ?
「方法は兎も角、此れなら無関係な人が巻き込まれる事は無くなるし、イベントが遅延すればペガサスの到着も遅れるからね。」
「加えて、俺達がペガサス到着前に此処までの事をすれば、アイツの方から俺達を排除しようと現れる……流石だな遊奈、見事な戦術だ。」
ま、この辺ははやてに教えて貰った事だけどね。
だけど、来たみたいだよ遊星、遊戯……私等の怨敵、倒すべき白黒二色変態仮面が!!!
「まさか、此処までやってくれるとは……流石は歴戦のデュエリストと言う事か。」
「貴様……一体何者なんだ!?何故こんな事をする!!」
「我が名はパラドックス……破滅の未来を救済する者。」
って、仮面を取ったら意外とイケメン!?つーか、イケメンなら仮面被るなよ!正体隠す意味があるにしろ、もっとマシな仮面選べ!
タイガー・マスクや、獣神サンダー・ライガーの覆面を被れとは言わないけどもう少し仮面選べや……まぁ、行っても詮無い事かも知んねーけどさ。
だけど、破滅の未来を救済する者って、本気かアンタ?
破滅の未来を救済する為に過去を破壊するって事?成程、確かに理に適ってるかもしれないけど……ふざけた事言ってんじゃねぇぞ、クソ野郎。
「なに?」
「破滅の未来を回避する為に過去を、デュエルモンスターズを破壊する?馬鹿言ってんじゃねぇよ、此の箆棒め!
未来ってのは、今を生きる人間が、遊戯達が、私達が、そして遊星達が紡いでいくもんでしょうが!其れをテメェの都合で邪魔すんじゃねぇ!!
そもそも、破滅の未来を救う為だったとしても、無関係な人達を犠牲にするって言うその根性が気に入らねーわパラドックス!!
命ってのは誰にだって一つなんだ!私やはやてみたいな例外を除いて、終わったら其処までなんだよ?それを、簡単に斬り捨てる事を選択す
るアンタは、絶対に許さねー!!!」
「パラドックス、貴様のやっている事は只の破壊だ!」
遊星の言う通り!テメェは此処で叩きのめす!!
遊戯と遊星と私、夫々の時代の最強が集ったこのチームに敗北なんて言う事は、絶対に有り得ないぜ!!覚悟しな、パラドックス!!
「パラドックス、デュエルだ!決着をつけよう!!」
「良いだろう……デュエルで貴様等を葬ってこそ、私の大いなる計画は完遂するのだからな。」
ふ~ん?吠えてくれんじゃん?まぁ、そう来なくちゃ面白くないけどさ。――だけど敢えて言うぜ?テメェをぶっ倒す事にワクワクして来たぜ!!
「俺達の未来を、お前の好きにはさせない!」
『クァァァァァァァァアッァアアァァァァァ!!』
うわぉ、遊星は赤き竜を纏ってか……迫力がマジパネェわ此れ。――残るは遊戯だけど……
「(相棒、此処は俺が行くぜ!)」
「もう一人の僕……うん、任せるよ!」
――キュゴォォォォォッォォォォォォォォォォォッォォォォオ!!!
「俺は、人の命を踏み台にする未来など認めない!」
!!千年パズルが一瞬光ったかと思ったら、人格が変わった!!――此れが、噂に聞いた遊戯の千年パズルの人格こと『闇遊戯』!!
此れは、威厳がハンパねーわ……それこそ、此れだけのデュエリストが味方だって言うなら、負ける気はマッタクしねーぜ!誰が相手でもね!!
そんな訳で覚悟しろや、パラドックス。
アンタにどんな目的があるかは知らないし、興味もないけど、アンタの前には史上最強のトリプル主人公が揃い踏みしてんだ!アンタが私等に勝
つ可能性は、億に一つもねーって知りやがれってんだ!!
「行くぞ、パラドックス!!」
「来い、歴戦のデュエリスト達よ!!」
「「「「デュエル!!!」」」」
遊戯&遊奈&遊星:LP4000
パラドックス:LP4000
何にしても、テメェは叩きのめす!
遊戯に、遊星に、そして三幻神と三邪神を従える私に喧嘩売った事を後悔すると良い――圧倒的な力で、完全にアンタを叩きのめしてやるぜ!
そもそもにして、未来は私達のモンだ、テメェの誇大妄想の好きにはさせねぇよ、絶対にね!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
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