亮:LP3200
鎧黒竜 サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK4900(輪廻独断の効果でドラゴン族になったサイバー・フェニックス無式装備&自身の効果)


魔王:LP2200




Side:亮


邪神と言う名前からドレだけのモンスターが来るのかと期待したがこの程度とはな。
確かにステータスを半分にする効果は極悪極まりなかったが、そうであっても遊奈の操る『神』には遠く及ばないぞ?紛い物の凶神――邪神等ではな!!

まぁ、まだ切り札はあるのだろうが、俺はその全てを超えてやろう!

「俺は、カードを1枚セットしてターンエンドだ。」

「生意気な小僧が……ドレッド・ルートを辛くも倒した程度で図に乗るなよ?
 我が僕たる邪神は、まだあと2体残っている!!そして、其の2体が貴様を敗北の冥府に叩き落してくれるわ!!行くぞ、私のターン!!」



此処で退かないのは、流石は魔王と言った所か。

ならば見せてみるがいい、貴様が誇る邪神の、残り2体の力と言うモノをな!!

ドレだけの力を秘めているかは知らんが、其の2体の邪神を持ってして挑んでくるが良い――俺のサイバー流が、其れを真正面から砕いてくれる!!!

そして遊奈を取り戻す――それが、今の俺の目的なのでな?……このデュエルを制して、押し通らせて貰うぞ!!











遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX176
『化身の降臨~Devils Avatar~』











「私は手札から魔法カード『エンジェル・バトン』を発動!デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。
 そして『チューニング・サポーター』を召喚!」
チューニング・サポーター:DEF300



「更に、私のフィールド上に、チューナーではないレベル2以下のモンスターが存在する時、墓地の『DT-ナイトメア・フォース』を特殊召喚出来る!」
DT-ナイトメア・フォース:ATK0



ナイトメア・フォース?……そうか、エンジェル・バトンの効果で墓地に送っていたと言う事か。
まぁ、この程度ならば、良くあるコンボと言えなくもないが、問題はこの先――一体次は、どんな邪神を呼び出して来るのかと言う事だ。

ドレッド・ルートの効果も攻守力を半減させると言うトンでもないモノではあったが、残る2体の邪神は、或はそれ以上の効果を秘めているだろうからな…!



「チューニング・サポーターは、シンクロ素材となる時、レベル2のモンスターとして使う事が出来る!
 そして、レベル2になったチューニング・サポーターに、レベル12のDT-ナイトメア・フォースをダークチューニング!!
 集いし呪怨の思いが、闇への門を切り開く――闇と誘う道となれ!!ダークシンクロ、滅ぼせ『邪神-イレイザー』!!」

『ガァァアッァァァァァァァァァ!』
邪神-イレイザー:ATK?




イレイザー……抹消者の名を持つ邪神。
名前からは、凶悪な破壊効果を持っていると推測するが、攻守の値は不明か……



「イレイザーの攻撃力は、このカード以外のフィールド上のカード1枚につき1000ポイントアップする。
 今フィールド上には、サイバー・ダーク・ドラゴン、装備状態のサイバー・フェニックス無式、伏せカード、そして表側で残ったリビングデッドの呼び声の4枚。
 よってイレイザーの攻撃力は4000ポイントと言うところだな。」
邪神-イレイザー:ATK?→4000


「当然このままでは、サイバー・ダーク・ドラゴンには及ばないが、カードを1枚セットすれば攻撃力は5000にアップ!」
神-イレイザー:ATK4000→5000


攻撃力はフィールドのカード異存!最大攻撃力は20000にまでなると言う事か。
不安定なステータスとは言え、下手にカードを出せば邪神を強化してしまう……何とも、相手をするには面倒な事この上ないモンスターだな。



「行くぞ!邪神-イレイザーで、鎧黒竜 サイバー・ダーク・ドラゴンに攻撃!『ダイジェスティブ・ブレス』!!」



――ドゴォォォォォン!



亮:LP3200→3100
「高々100ポイント程度のダメージなど、蚊に刺された程にも感じんな?
 そして、サイバー・ダーク・ドラゴンは、破壊される場合、己の効果で装備したドラゴンを盾とする事で、破壊を回避する事が出来る暗黒の機械竜だぞ。」
鎧黒竜 サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK4900→1800

邪神-イレイザー:ATK5000→4000




「だがその攻撃力では邪神を倒す事は出来ん。私は、カードを1枚セットしてターンを終了する。」
邪神-イレイザー:ATK4000→5000



確かに今のサイバー・ダーク・ドラゴンでは、貴様の邪神を倒すとは出来んが……真のサイバー流には、攻撃の限界など存在しないと知るが良い。
俺のターン!!

「俺は『サイバー・ジラフ』を召喚!」
サイバー・ジラフ:ATK300
邪神-イレイザー:ATK5000→6000




そして、サイバー・ジラフの効果発動。
このカードをリリースする事で、このターン俺が受ける効果ダメージは0になる!!


邪神-イレイザー:ATK6000→5000


「効果ダメージを0にだと?……まさか、貴様!!」

「そのまさかだ!――マジックカード『パワー・ボンド』!そして其れにチェーンして、速攻魔法『サイバネティック・フュージョン・サポート』
 ライフを半分払い、俺は墓地の『サイバー・ドラゴン』3体をゲームから除外して融合素材とする!!」

「何時の間に3体のサイバー・ドラゴンを墓地に……?――!!先程のパワー・ウォールで墓地に送ったモンスターの中に3体のサイバー・ドラゴンが!!」



そう言う事だ。
見るが良い、此れこそが真サイバー流の極意たる最強をも超えた機械竜だ――出でよ『サイバー・エンド・フォース・ドラゴン』!!!


『ギアァァァァァァァァァァァァ!』
サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK4000→8000
鎧黒竜 サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK1800→1500
亮:LP3100→1550

邪神-イレイザー:ATK5000→6000



「攻撃力8000だと!?」

「其れだけではない!サイバー・エンド・フォースは破壊される場合、攻撃力を1000ポイント下げる事で破壊を回避できる堅牢さも持ち合わせた、正に攻防
 ともに優れたモンスターだ。
 更にトラップ発動『サイバネティック・パワー・ユニット』
 エンドフェイズまで、俺のフィールド上の『サイバー』の攻撃力は1000ポイントアップする!」
サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK8000→9000
鎧黒竜 サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK1500→2500





サイバー・エンド・フォース・ドラゴンで、邪神-イレイザーに攻撃!『エターナル・エヴォリューション・バーストΩ』!!!
この攻撃が通れば……魔王、貴様は死ぬ!



「そうはさせん!トラップ発動『シンクロ・バリア』
 私のフィールド上のシンクロモンスター1体をリリースし、次のターン終了まで私が受ける全てのダメージは0となる!
 この効果で邪神をリリースし、私へのダメージは0!更に、イレイザーがフィールドを離れた時、フィールド上の全てのカードを墓地に送り、この効果で墓地
 に送ったカード1枚につき300ポイントのダメージを与える!……サイバー・ジラフの効果ゆえに意味はないが、此れで貴様のフィールドはがら空きだ!」

「其れは如何かな?俺は手札から『サイバー・フェアリー』の効果を発動。
 手札のこのカードを墓地に送る事で、このターン俺のフィールド上の『サイバー』モンスターは1度だけ相手のカード効果を受けん!!」

狙っていた邪神の効果も意味は無かったようだな?
俺はサイバー・ダーク・ドラゴンを守備表示にしてターンエンドだ。



サイバー・エンド・フォース・ドラゴン:ATK9000→8000
鎧黒竜 サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK2500→1500→DEF1000




さぁ、俺の場は盤石だぞ魔王。
何処からでも掛かってくるが良い――纏めて返り討ちにしてやるがな!!








――――――








Side:エヴァンジェリン


ふむ、大方の予想通り丸藤亮が、終始デュエルの主導権を握っているな?
サイバー・エンド・フォースで決められなかったのは些か不満もあるが、魔王の目論見は見事に外れたであろうことは間違いないであろうよ。

だが、そうであるにもかかわらず感じる、この嫌な予感は一体何なのだ?――まさか、奴の持つ3体目の邪神にはそれだけの力があると言うのか!?



「私のターン。
 相手フィールド上にのみモンスターが存在する場合、『DT-カオス・インフィニティ』は特殊召喚出来る。
 更に『ジャンク・アーマー』を守備表示で召喚する!」
DT-カオス・インフィニティ:ATK0
ジャンク・アーマー:DEF1200



しかもコイツは、認めたくはないが明石遊奈の超速シンクロすら会得しているからな……マッタク持って、呆れた貪欲さだよ貴様はな。




「行くぞ!私はレベル2のジャンク・アーマーに、レベル12のカオス・インフィニティをダークチューニング!
 無形の神が集う時、その力は世界を支配する。――ダークシンクロ、フィールドの絶対支配者となれ『邪神-アバター』!」

『…………』
邪神-アバター:ATK?



な、此れは……召喚された黒い球体が、サイバー・エンド・フォースに変わっただとぉ!?――此れは一体如何言う事なのだ?



「アバターとは、現身。
 邪神-アバターの攻撃力はフィールド上に存在する最も攻撃力の高いモンスターの攻撃の数値に1ポイントを足した数値となる!!」
邪神-アバター:ATK?→8001



常に攻撃力が変動するだと!?
これは、貴様の切り札と良いレベルかも知れんなエドよ?



「良いレベルだって?……冗談じゃない、奴の邪神の方が上だ。
 僕のJupiterが攻撃力が同じになるのに対して、奴の邪神は必ず1ポイントだけ上回るんだぞ?…そんなモンスターをどうやって倒せって言うんだ?」


そ、其れは……



「邪神-アバターで、サイバー・エンド・フォース・ドラゴンに攻撃!!『ダークネス・エターナル・エヴォリューション・バーストΩ』!!」

「ぐう!!」
亮:LP1550→1499



確かにそうかも知れんな…カイザーの最強モンスターを一撃で粉砕するとは、大凡考えられんからな。

しかし、敢えてフォースの効果を発動しなかった事を考えると、カイザーは何か考えがあるのかも知れんが……何を考えているのだ?



「サイバー・エンド・フォースが消えた事で、邪神はサイバー・ダーク・ドラゴンをその現身とする。」
邪神-アバター:ATK8001→1601



「ターンエンド。」

「俺のターン!墓地の『サイバネティック・パワー・ユニット』をゲームから除外して効果発動。
 デッキから『サイバー』モンスター1体を選択して手札に加える。俺はこの効果で、デッキから『アーマード・サイバーン』を手札に加える。
 そして『アーマード・サイバーン』を守備表示で召喚。ターンエンドだ。」
アーマード・サイバーン:DEF2000



む?此れは巧いな?
アバターがコピーできるのはあくまでもモンスターの攻撃力故に、攻撃力よりも守備力が高いモンスターを出してしまえば、邪神とて簡単には突破出来ん。

流石に何ターンもは持ち堪えられはしないだろうが、今は兎に角攻撃を凌いで、何とか邪神攻略の糸口を見つけねば!!



「クククク…如何に帝王とは言えども、アバターの効果の前には驚いたようだな?尤も即座に、対抗策が思いつくのは見事だが、其れもまた無駄な事!
 私は手札から、魔法カード『死者蘇生』を発動し、墓地の『邪神-ドレッド・ルート』を冥界から呼び戻させて貰う!!


邪神-ドレッド・ルート:ATK4000
邪神-アバター:ATK1601→4001



そんな、攻撃力が守備力を上回ったぁ!?――此れは幾ら何でも無視は出来ないだろうに!!



「これで終わりだカイザー亮。
 手札から魔法カード『ライトニング・ボルテックス』を発動!手札を1枚捨て、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを抹殺する!!」



――バガァァァァッァァァァァァァァン!!!



「!!!」

「此れで貴様を護るモンスターは存在しない……闇に沈めカイザー亮!
 邪神-アバターで、プレイヤーにダイレクトアタック!!『フィアーズ・ノックダウン』!!」



――ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!



「ぐふおあわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
亮:LP1550→0



そしてモンスター抹殺からのダイレクトアタックで、決着だと!?



そんな、カイザーが負ける等、そんな事が有る筈ない!……と言いたい所だが、まさか、カイザーの実力をも上回るモンスターだと言うのか邪神は!?


そうだとしたら、明石遊奈を奪還すると言うのは、中々のハードミッションであるのかも知れんぞ?



現身の邪神と言うのは、如何やら一筋縄で行く相手ではなさそうだからな――!
















 To Be Continued… 






*登場カード補足




サイバネティック・パワー・ユニット
通常罠
エンドフェイズまで、自分フィールド上に表側表示で存在する「サイバー」と名の付く機械族モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。
墓地のこのカードをゲームから除外して発動する。デッキから「サイバー」と名の付くモンスター1体を選択して手札に加える。
この効果は、このカードが墓地に送られたターンには発動出来ない。