Side：はやて 先手はとられたと言うても、即座にレッドアイズのコンボを展開して、流れを自分の方に引き寄せるとは流石は吹雪さん！伊達にキングとは呼ばれとら ん、見事なデュエルやで？レッドアイズの速攻展開は、強力なだけやなくで『魅せる』要素もバッチリ備わっとるからね。 おかげで、バードマンは完全に吹雪さんに集中して、私等の動向は気付いてないみたいやからな……吹雪さん様様や。 やけど、其れだけに作戦の失敗は許されへんな？ 私等がしくじったら、吹雪さんの頑張りやって無に帰してまうからなぁ……鍵となるのは『照明の破壊』やね。 何とかバードマンに気付かれずに、十代と剣山君が目的地に辿り着ければ、ミッションコンプリートの可能性は一気に高まるからなぁ？ ……今は、あの２人を信じて見守る、其れが私等に出来る事なんやろうね―― 遊戯王×ﾘﾘｶﾙなのは×ネギま　　夜天と勇気と決闘者　ＧＸ154 『Red Eyes Over Drive！！』 吹雪：LP３０００ 真紅眼の黒竜：ATK３４００（レッドアイズ・フォース装備） バードマン：LP２５００ Side：吹雪 さてと、凶鳥の翼も、黒炎を操る黒き竜の前には塵と化すしかなかった訳だけど、エースを失った状態でも、まだやるかい？ やると言うならば、相手にはなるけど、一つだけ断言しておくよ？――君は僕には勝てない。僕は、男には情け容赦はしない主義だから、徹底的に、 完膚なきまでに、君の事を叩きのめす心算で居るんだ……退くなら今の内だよ？ 「誰が退くか！！リバースカードオープン、トラップカード『神鳥の復活』！ 　このカードの効果で、破壊された『神鳥　シムルグ』を召喚条件を無視して特殊召喚する！！！」 『キエェェェェェェェェェ！！』 神鳥　シムルグ：ATK２７００ あくまでも退く気はないって言う事か……まぁ、そうでなかったら、シムルグを蘇えらせたりはしないだろうからねぇ？ なら、もう少し見せて貰おうかな、君のデュエリストとしての力と言う物をね？――カードを２枚セットし、此れで僕はターンを終了するよ。 エンドフェイズのシムルグの効果は……今は互いに意味がない感じだけれどね。 「私のターン！……見せてやろう、シムルグの真の力と言う物を！！手札より魔法カード『神鳥解放の儀』を発動！！ 　私のフィールド上の『神鳥　シムルグ』を墓地に送り、デッキか手札から真の力を解放したシムルグが目覚める！出でよ『神皇鳥　シムルグ』！！」 『キエェェェェェェェェェェェェェェェェ！！！』 神皇鳥　シムルグ：ATK３０００ 此れは……金色のシムルグか！ 攻撃力は、僕のレッドアイズの方が上だが、其れでも尚召喚して来たと言う事は、レッドアイズを超える手があると見て間違いないだろうね？……少し 楽しみになって来たよ、君が此処からどんな戦術を見せるのかがね。 「その余裕の表情を消し去ってやるぞ優男！神皇鳥　シムルグの効果発動！ 　１ターンに１度、フィールド上に表側表示で存在する魔法、罠カード１枚を破壊し、エンドフェイズまで攻撃力を５００ポイントアップする！！ 　私はこの効果で、貴様のレッドアイズに装備されている『レッドアイズ・フォース』を破壊する！！『神皇の烈風』！！」 ――パリィィィィン！！ 真紅眼の黒竜：ATK３４００→２４００ 神皇鳥　シムルグ：ATK３０００→３５００ む……そう来たか。確かに此れならば、レッドアイズを弱体化させた上でシムルグの強化も出来るから、コンボとしては悪くないかも知れないねぇ？ だけど、レッドアイズ・フォースが割られる事くらいは予想済みさ。さぁ、此処から如何するのかな？ 「ほざくな、神皇鳥　シムルグはバトルフェイズ中に限り、一切の効果を受け付けん！！ 　其の２枚のリバースが何かは知らんが、シムルグの攻撃を迎撃する事など出来んぞ！！ 　バトルだ！神皇鳥　シムルグで、真紅眼の黒竜に攻撃！！『死の烈風』！！」 ――ギュオォォォォォォォォォォォ！！！ 吹雪：LP３０００→１９００ く……中々やってくれたけど、甘いぞ！ 僕のフィールド上のレベル７以下のレッドアイズが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された時、手札から『真紅眼の遡刻竜』を守備表 示で特殊召喚し、破壊されたモンスターを、破壊された時と同様の表示形式で特殊召喚する！！ 「現れろ『真紅眼の遡刻竜』！そしてその力で、墓地に眠りし黒竜の魂を呼び覚ませ！！ 　真紅の眼は輝きを失わず、黒き身体は決して朽ちる事は無い……蘇れ『真紅眼の黒竜』！！！」 『ギョォォォォォォ！！』 真紅眼の遡刻竜：DEF１６００ 『グオォォォォォォォォ……！！』 真紅眼の黒竜：ATK２４００ 「一気に２体のモンスターを……カードを１枚セットしてターンエンドだ。」 神皇鳥　シムルグ：ATK３５００→３０００ 僕のターン！！……ん？ 「よし、頂上に付いた！やるぜ、剣山！！」 「了解ザウルス！！」 「来い『E・HERO　ジ・アース』！！」 E・HERO　ジ・アース：ATK２５００ 「頼むドン！『暴虐凶獣－イビルジョー』！！」 暴虐凶獣－イビルジョー：ATK３９００ 如何やら十代君達は、目的地に辿り着いたようだね？――と言う事は…… ――バリィィィィン！！フゥ…… 「！？な、何だ！？明かりが消えた！？如何言う事だ、此れは一体！！！」 ミッションの第一段階完了！第２段階であるモンスターの解放は、はやてちゃん達が巧くやってくれるだろうから、後は僕がバードマンを倒せば良い。 何処を見ているバードマン！デュエルはまだ終わっていないぞ！僕のターン！！ 「く……！！」 「僕は装備魔法『魔霊水晶・紅』を真紅眼の黒竜に装備！装備モンスターの攻撃力は４００ポイントアップする！！」 真紅眼の黒竜：ATK２４００→３０００（魔霊水晶・紅装備） そして、魔霊水晶・紅を装備した真紅眼の黒竜をリリースし、デッキから『真紅眼の漆黒竜』を攻撃表示で特殊召喚する！！ 『ゴアァァアッァァァァァァアァァァアァァァ！！！』 真紅眼の漆黒龍：ATK２８００ 漆黒竜の攻撃力は、僕の墓地のドラゴン族モンスター１体につき２００ポイントアップする。 僕の墓地のドラゴンは２体！よって攻撃力は４００ポイントアップだ！！ 真紅眼の漆黒竜：ATK２８００→３２００ 其れだけじゃない！！リバースカードオープン、トラップカード『メタル化－魔法反射装甲』！！此れを真紅眼の漆黒竜に装備する！！ 真紅眼の漆黒竜：ATK３２００→３５００ 「攻撃力３５００！！」 「未だだ！！僕はメタル化を装備した漆黒竜をリリースし、更なる強さを秘めた竜を呼び出す！！ 　漆黒の身体を鋼鉄に変え、今こそ現れろ！『レッドアイズ・メタル・ディープブラックドラゴン』！！！」 『ギショアァァァアァァァァァ！！！』 レッド・アイズ・ディープブラックドラゴン：ATK３２００ 「メタル・ディープブラックの攻撃力は僕の墓地のドラゴン１体に付き３００ポイントアップする！ 　僕の墓地のドラゴンは合計３体！よって、攻撃力は９００ポイントアップして４１００ポイントとなる！！」 レッドアイズ・メタル・ディープブラックドラゴン：ATK３２００→４１００ そして、此れだけじゃ終わらないよ？トラップカード『武装再生』！ このカードの効果で、墓地の装備カード１枚を選択して、フィールド上のモンスターに装備できる！！ 僕は、僕の墓地から『レッドアイズ・フォース』を選択してレッドアイズ・メタル・ディープブラックドラゴンに装備！攻撃力を１０００ポイントアップする！！ 『グオアァァァァァァァァァァァァ！！！』 レッドアイズ・メタル・ディープブラックドラゴン：ATK４１００→５１００（レッドアイズ・フォース装備） そして此れでフィニッシュだ！！ 魔法カード『ドラゴン・ハート』！デッキからドラゴン３体を墓地に送り、僕のドラゴンの攻撃力を１０００ポイントアップする！ そして墓地のドラゴンが増えた事で、ディープブラックの攻撃力は１９００ポイントアップする事になる！！ レッドアイズ・メタル・ディープブラックドラゴン：ATK５１００→７０００ 「こ、攻撃力７０００！？……そんな馬鹿な！！」 「驚いたかい？此れがラストターンだバードマン！！ 　レッドアイズ・メタル・ディープブラックドラゴンで、神皇鳥　シムルグに攻撃！『ダーク・エクサ・フレア』！！！」 「と、トラップ発動『炸裂装甲』！！此れでレッドアイズは――！！」 甘い！！レッドアイズ・フォースを装備したモンスターは、自分のターンのバトルフェイズのみあらゆる効果を受け付けない！！ よって、炸裂装甲もまた無意味！！ 真紅の双眸を持つ、黒き竜の飛翔は止められない！！！僕と、初代レッドアイズマスターの城之内さんが居る限り、レッドアイズの力は絶対さ！！ 「そんな……そんな馬鹿なぁぁぁぁぁぁ！！！」 ――ドガァァァァァァァァァァァァァァアアァッァァァァァアン！！ 「ぐわぁぁぁぁぁぁっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ！！！」 バードマン：LP２５００→０ 中々に楽しませて貰ったけど、君は僕の敵じゃなかったみたいだね……このデュエルは、僕の――勝ちだ！！ ―――――― Side：はやて うんうん、作戦は大成功！ 目潰しは効果抜群やったし、吹雪さんもバードマンを倒したみたいやしね――無事か、吹雪さん？ 「見ての通り、僕は元気溌剌さ♪バードマンは中々だったけど、僕の敵じゃなかったよ。」 やろうな……さてとバードマン、何か言い残す事はあるか？ 「貴様等は……クハハハハハ、最初から私は貴様等の術中に嵌って居た、仕掛けに乗せられていたと言う事なのだろうな……其れがこの結果だ。 　幾ら威張り散らしたところで、俺は所詮レベル４……それ以上にはなれない存在だ……だが、お前達ならば若しかしたら、奴を倒せるかもしれん。」 奴やと？誰や其れは！？ 「知らん……だが、何時の頃からか、この世界には『魔王』を名乗る最強のデュエリストが現れ、世界を支配しようとしている。 　しかし、魔王の力は余りにも強いが故に、誰も手が出せないで居る状況だ――だから頼む……奴を、魔王を倒してくれ！！其れが俺の望みだ…」 ――シュゥゥゥ…… そんな、消えてもうた！！……まさか、デュエルでの敗北はつまり死であると言うんか！？……思った以上にヘビーな話やな此れは…… せやけど、止まる事は出来へん――魔王とやらの存在もあるし、私等に出来るのは、只只管に前に進む事だけや―― ――如何やら、精霊世界での暮らしは、冗談抜きでサバイバーな感じになりそうやで？ せやけど、絶対に負ける事は許されへん……遊奈を助け出すためにも、負ける事は出来へんからね！！ ほな、史上最も過酷なミッション始めるとしよか？……生きる為には、勝たなあかん！！覚悟はえぇな、アンタ等！！！ 「「「「「「「「おーーーーーーーーーー！！！！」」」」」」」 その意気やよしや！！……手加減なしで行くで！必ず遊奈を助け出したるんや！！！ 　Ｔｏ　Ｂｅ　Ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ…　 ＊登場カード補足 神皇鳥　シムルグ レベル９　　　　風属性 鳥獣族・効果 このカードは通常召喚出来ない。「神鳥解放の儀」の効果でのみ特殊召喚できる。 １ターンに１度、フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カード１枚を選択して破壊出来る。この効果を発動した場合、このカードの攻撃力はエンド フェイズまで５００ポイントアップする。 このカードはバトルフェイズ中にのみ、カードの効果を受けない。 ATK３０００　　　　DEF２４００ 神鳥解放の儀 通常魔法 自分フィールド上の「神鳥　シムルグ」１体を墓地に送って発動する。 自分のデッキか手札から「神皇鳥　シムルグ」１体を選択して、自分フィールド上に特殊召喚する。 武装再生 通常罠 自分または相手の墓地に存在する装備魔法カード１枚を選択して発動する。フィールド上に存在する表側表示モンスター１体に選択した装備魔法カー ドを装備する。その際、装備カードの対象は正しくなければならない。 神鳥の復活 通常罠 自分フィールド上の「神鳥　シムルグ」が相手によって破壊された場合に発動できる。 破壊された「神鳥　シムルグ」を召喚条件を無視して特殊召喚する。