亮:LP4000
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK4100
ヨハン:LP4000
オーロライトの雷槍 フラッシュ:DEF1200
Side:はやて
手に汗握るデュエルとは、正にこの事やな。
1ターン目から、攻撃力4000オーバーの鎧黒竜を呼び出したカイザーに対して、ヨハンも怯む事なく正面から、堂々と迎え撃つ気満々…此れは燃える!
「しかも、次のカイザーのターンには最強の『サイバー・エンド・ドラゴン』が降臨するからなぁ?……此れはワクワクするなってのが無理ってもんや!!
寧ろこのデュエルにワクワクしないなんて、そんなんはデュエリストやない!!そうやろ遊奈!!」
「勿の論でしょ!!初手からオーバー4000の攻撃力なんて、早々お目に掛かれるもんじゃねーっつーの!!
取り敢えず、トンでもなく凄いデュエルになりそうだから、PDAで動画撮っとくか――いずれは秘蔵名勝負になるかも知れないからね!!」
確かにそうかもなぁ…
せやけど、このデュエルの行く末はマッタク読む事が出来へん……そんだけの面白いデュエルになるって事は、先ず間違いなさそうやけどな!!!
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX147
『絶対決闘-Cyber vs Aurolight!』
『俺のターン!!』
でもって、カイザーのターン……このターンで来るんやなぁ、『アレ』が!
『サイバネティック・フュージョン・ファクトリーの効果で、このターンのスタンバイフェイズに最強の機械龍が降臨する!!
我が誇りにして、サイバー流の象徴たる最強の存在………出でよ『サイバー・エンド・ドラゴン』!!!』
『ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!』
サイバー・エンド・ドラゴン:ATK4000
来たー!カイザーの代名詞にして、最強の機械龍『サイバー・エンド・ドラゴン』!!
今回は『パワー・ボンド』での融合やないから、強化はされてへんけど、其れでも貫通能力持ちの攻撃力4000は強力無比なんは間違いないやろ!!
此処までの展開を、如何見ますか解説の遊奈さん?
「そうですねぇ……普通に考えれば、守備表示モンスター1体のヨハンに対して、攻撃力4000以上のモンスターを2体も並べたカイザーが絶対有利。
2体の攻撃が通れば、其れでゲームエンドですが……しかし、ヨハンもまた並のデュエリストじゃないから、このまま終わる筈はないでしょうね~~?」
「成程~~~~!つまり此処からが、このデュエルが真に面白くなると言う事ですね!!」
「……何をやってるんだ君達は……」
いや~~、手に汗握るデュエルについ『解説ごっこ』をな~~~♪
まぁ、おふざけは兎も角として、此処からがこのデュエルの真骨頂言うのは間違いないで?ヨハンもまた、逆境にこそ燃えるデュエリストやからね!!
『バトル!サイバー・エンド・ドラゴンで、オーロライトの雷槍 フラッシュに攻撃!『エターナル・エヴォリューション・バースト』!!』
「一気にライフを削る心算だろうけど、そうは行かないぜ!
トラップカード『オーロラの守護壁』!俺のフィールド上に『オーロライト』が表側表示で存在する時、このターン俺が受けるダメージは全て0になる!」
『成程……フラッシュは戦闘破壊されても、永続魔法で残る……故にサイバー・ダークの追撃のダメージもまた0になるか。
尤も、既にクライスが永続魔法扱いで存在している故に、このターンでの決着は不可能だったのだろうがな……』
「其れだけじゃないぜ、ヘルカイザー!更にトラップ発動『オーロラの探索』!
俺のフィールド上のオーロライトが戦闘で破壊された時、デッキから『オーロライト』を2体まで選択し、永続魔法として俺の魔法・罠ゾーンに置く!
俺はこの効果で、デッキから『オーロライトの爛漫 ティファ』と『オーロライトの精鋭 レイア』を魔法・罠ゾーンに置くぜ!!」
やっぱり決まらんかったね。
ホンマにこのデュエル、例えば武道館とかでやったら超満員札止めになるレベルのデュエルやないの!?ワクワクするわぁ~~~!!
『良いだろう……全力で掛かって来い!!カードを1枚セットしてターンエンド!』
「俺のターン!!行くぜ、ヘルカイザー!手札から魔法カード『オーロラ大爆発』を発動!!!
ライフを1000ポイント払い、手札の『オーロライト』1体を特殊召喚する!!尤も、このターンこのカード以外での特殊召喚は出来ないけどな。
俺は、ライフを1000ポイント払い、手札の『オーロライトの姫騎士 アルトリウス』を特殊召喚するぜ!!」
『さぁ、共に参りましょうヨハン!』
オーロライトの姫騎士 アルトリウス:2600
今度はヨハンがエースモンスターを呼び出しよった!!
しかも、ヨハンの魔法・罠ゾーンには永続魔法扱いになってるオーロライトが4体居るから、アルトリウスの攻撃力は滅茶苦茶アップするやないの!!!
「アルトリウスの攻撃力は、俺のフィールド上の永続魔法1枚に付き500ポイントアップする。
俺のフィールド上には、永続魔法扱いになってるオーロライトが4体!よって、アルトリウスの攻撃力は2000ポイントアップするぜ!!」
『彼方達の力を貰い受けます!』
オーロライトの姫騎士 アルトリウス:ATK2600→4600
攻撃力が、サイバー・エンドと鎧黒竜を上回った!!
こうも簡単に、超攻撃力のモンスターを呼び出すとは、流石はペガサス会長が認めたデュエリストや言うところやろうかな?
何にせよ、このターンのバトルフェイズがこのデュエルの大きな山場になりそうやで!!
「行くぜヘルカイザー!オーロライトの姫騎士 アルトリウスで、サイバー・エンド・ドラゴンに攻撃!『オーロライトエクスカリバー』!!」
『喰らいなさい!!』
『そうはさせんぞヨハン!トラップ発動『サイバネティック・パワー・アシスト』!デッキからモンスター1体を墓地に送って発動!
自分フィールド上の機械族モンスター1体を選択し、選択したモンスターに自分フィールド上の他の機械族モンスターの攻撃力を上乗せする!!
俺はデッキから『サイバー・ドラゴン・コア』を墓地に送り、サイバー・エンドに、サイバー・ダークの攻撃力を上乗せする!!
だが、その前に、墓地のモンスターが増えた事で、サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力は100ポイントアップする!!』
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK4100→4200
サイバー・エンド・ドラゴン:ATK4000→8200
此処で、カウンターの攻撃力増強!!
てか、攻撃力8200てホンマに一撃必殺レベルやないの!?……このバトルが成立したらヨハンの負けやけど――そう簡単に行かんのがヨハンや!!
「攻撃力8200……だけど、俺は負けないぜ!!手札から速攻魔法『オーロラの結束』!!
俺のフィールド上のオーロライト1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力を、エンドフェイズまで自分フィールド上の永続魔法の数×900アップする!
俺のフィールド上の永続魔法は合計4枚…よって、その900倍の3600ポイントがアルトリウスの攻撃力に上乗せされるぜ!!」
オーロライトの姫騎士 アルトリウス:ATK4600→8200
此れで攻撃力は互角!!
アルトリウスの一撃と、サイバー・エンドの反撃の一手が拮抗しとる……そんだけの事態なんやろうけど……
『此のエネルギーならば申し分ない!!直ぐにカードを転送する用意を!!』
ツバイン・シュタイン博士!?
て…そうか、このデュエルはそもそも、オーロライトの最強カードと、裕奈の最後の神をこっちに送る為の物やからね……せやけど此れは――!!
――バガァァァァァァァァァァァァアァァン!!!
どわぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁあ!!
うごわぁ……攻撃力8000オーバーのモンスター同士の攻撃の衝撃はハンパ無いわぁ……だけど、今ので道は繋がった?ドナイや三沢君!!
「博士!!博士!!!
ダメだ……通信が途切れた……だが、博士がこっちに2枚のカードを送ったのは間違いない――恐らく座標の差異で、此処には来てないが……」
みなまで言うなや、つまりそのカードを回収せなアカン言う事やろ?
やったら、裕奈とヨハン、護衛にオブライエンを付ければ何とかなる!てか、絶対に如何にかなるからな!!
「OK!折角転送してくれたんだから、取ってくるぜ、私等のカードをさ!!」
「気を付けてな、遊奈?」
「大丈夫っすよはやて!アンタの旦那を、精々信じて待っててよ!
最後の神たる破壊神を手に入れて、ラスボス気取ってるクソッ垂れに、最強無敵の一発かましてやっからさ?期待してまっとけ、私の嫁!!」
其処まで言われたら、信じて待つより他ないなぁ?
行ってこいや、我が旦那!!ラスボス気取りの、アホタレに精々必殺の一発をかましたれや!!遊奈やったら其れ位は、簡単な事やろうからな!!!
「楽勝だっての!!
けどまぁ、破壊神を手に入れたとしても、其の後で死地に向かう事は確実な訳で……だから、絶対に負けない誓いをってね。」
誓いて…何を?
え?あの……ちょ、遊奈ーーーー!?
「ん……」
「あふ……」
誓いて、接吻かい~~~~!!///
いや、遊奈とキスするのは初めてやないけど、人前では流石に私かて恥ずかしいわーーーー!!てか長い!!8、9、10……たっぷり10秒か~い!
「へっへ~~……確かに誓ったぜはやて!」
「コンの弩アホタレ……人前で、ディープなやつを10秒もかます輩があるかい!!
やけど、其れだけに、此の誓いは絶対や……絶対に最後の神を手に入れて戻ってくるんやで?約束やで、遊奈?」
「OK……絶対戻ってくるぜはやて!
つーかネギ君にブッ飛ばされた癖に、こっちの世界でまたよからん事を企んでる輩を見逃す程、遊奈ちゃんは甘くはねーからね?叩き潰してやるぜ!」
遊奈のデュエル闘気はMAX120%って所やね。
ヨハンもまた然りみたいやし、この2人が切り札たる『最後の神』と『オーロライト最後の1枚』を手にしたら、正に無敵にして最強かも知れへんわ。
始まりの魔法使い……アンタ、若しかしなくとも絶対に喧嘩売ったらアカン相手に、盛大に喧嘩吹っかけてもうたかも知れんで―――
――――――
Side:十代
大分奥まで進んだけど、なんかおかしくないか万女目?
「あぁ、オカシイな……俺達の前に現れたデュエリストがあまりにも弱すぎる。
此れではまるで『どうぞ倒してください』と言わんばかりのモノ――ともすれば、時間を稼ぐための雑兵としか思えんが……だが、何のためにだ?」
「分かんねーけど、相手は若しかしたら、俺達に足早に来て貰ったら困るのかも。
だから、雑兵を配置してせめてもの足止めをしようとした――ってのは、流石に俺の考えすぎかぁ?」
「いや、一概に『無い』とは言いきれんかもしれん。
俺達の進行を遅延させて、その間に己の目的を成さんとする……良くある戦術だ!!――くそ、こんな単純な手に乗せられるとは……!!」
此れも始まりの魔法使いの作戦だったってのか!?
だとしたら余計に許せねえ……俺と万丈目を足止めする為だけに、多くのアカデミアの生徒を手駒にしやがって!!貴様は絶対に許さないぜ!!!
「俺も同じ気持ちだから大きな事は言えないが、取り敢えず落ち着け十代。
怒りが臨界点を突破したのだろうが、貴様髪が金色になって、瞳が碧色になって居るぞ?――超サイヤ人か貴様は?」
「俺は、始まりの魔法使いをぶちのめすためにやって来たデュエリスト。
穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた伝説のデュエリスト……スーパーデュエリスト、遊城十代だ!!!」
――バガァァァァァァァァン!!
「……取り敢えず、貴様が既に人間を辞めてると言う事は良く分かった……兎に角、先を急ぐぞ十代!!」
おう!!
俺達の足止めが狙いだって言うなら、始まりの魔法使いの目的は、大分進んだだろうからな……でも、其れをブチ砕いてやるぜ!!!
――――――
アモン:LP4000
超封印獣ベルガー:ATK5000(封印の真言存在状態)
始まりの魔法使い:LP100
Side:アモン
状況的には僕が絶対有利だが、一体何だこの得体の知れなさは?……僕が、始まりの魔法使いのプレッシャーに押されているとでも言うのか!!
「私のターン……だが、アモンよ少しばかり、私と契約する気はないか?
このターンで、私がカードをドローすれば、その瞬間に私の勝ちが確定するのだが……お前は死なすには惜しい人材だ……私の配下にならぬか?」
「貴様……!!」
何を言うかと思えば、僕を懐柔する心算か!!
大体にして、このターンでカードをドローしたら勝つなど……トンだ戯言だ!!
「そう思うか?……だが、私の手札を見ても同じ事が言えるかな?」
なに?…手札すら曝すと?……その余裕を粉砕してやるぞ!!
どうせ、貴様の手札だって碌なモノは揃ってはいないのだろう―――って、此れは本気か!?
始まりの魔法使いの手札には、エクゾディアの四肢が揃っている!!これで、要となるエクゾディアを引き当てたら……其れは間違いなく一撃必殺!!
そうであるにも関わらず…何が目的だ?
「私にとって、此れは意味を成さないモノだ。……だから、私とやりあった君に渡しても良いと思っておる……此れで、君の理想を実現すると良い。」
最強と言われるエクゾディアが僕に……?
だが、其れならば良いだろう……エクゾディアのカードは、今この時より僕の物だ!!
ともすれば、三幻神や三幻魔ですら退けるエクゾディア………今のデュエルは気が済まんが、このエクゾディアさえあれば僕の望みだって敵う!!
この力、精々使わせて貰うさ。
幻の召喚神『エクゾディア』……この絶対的な力を以って、僕は僕の目的を果たさせて貰うさ!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
オーロラ大爆発
通常魔法
ライフを1000ポイント払って発動する。手札の『オーロライト』1体を特殊召喚する。
このカードを発動するターン、自分はこのカード以外の効果でモンスターを特殊召喚する事が出来ない。
オーロラの結束
速攻魔法
自分フィールド上の「オーロライト」モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで自分フィールド上に表側表示で存在する永続魔法の数×900ポイントアップする。
オーロラの守護壁
通常罠
自分フィールド上に「オーロライト」が表側表示でする場合に発動できる。
このターン、自分が受けるダメージは全て0になる。
オーロラの探索
通常罠
自分のフィールド上のオーロライトが戦闘で破壊された時に発動できる。
デッキから「オーロライト」モンスターを2体まで選択し、永続魔法として自分の魔法・罠ゾーンに置く。
サイバネティック・パワー・アシスト
通常罠
デッキからモンスター1体を墓地に送って発動する。自分フィールド上の機械族モンスター1体を選択する。
選択したモンスターの攻撃力は、エンドフェイズまで、自分フィールド上の他のモンスターの攻撃力の合計値分アップする。
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