Side:遊奈


ツバイン・シュタインて、ジェネックスの時に出て来た『白の手先』の博士だよねぇ?
こんな言い方は良くねーとは思うんだけど、コイツは信用して良いもんかな三沢?ぶっちゃけ、ちょ~~~~~っとばかり不安があるんですけど~~……


「いや、其れについては大丈夫だ。
 俺を含め、白の浸食を受けていた者は、君達が斎王を――斎王の中に巣食っていた存在を倒したその時に正気を取り戻したからね。
 だから、今のツバイン・シュタイン博士は、純粋な科学者であり信用に値する人物だよ………博士、聞こえますか博士!俺です、三沢大地です!!」


白の浸食から解放されたってんなら良いけど、如何にも通信が繋がり辛いのは如何にかならないもんかね此れ?
ツバイン・シュタイン博士ってば、確かIQ180以上って事だから、通信を試みてるって事は、何か重要な情報を得た可能性がある訳なんだけど―――


「通信が繋がり辛いんは、エネルギー不足か?
 せやったら、私に任せとき!!発電所のエネルギーが不足しとるなら、外部から新たな電気エネルギーを送り込んだれば其れで解決するやろ!!
 そんな訳で、電力供給頼むでフェイトちゃん!!」

「うん、任せといてはやて!!」


まさかこう来たかはやてーーー!!
確かにフェイトは雷属性だから、電気エネルギーのチャージにはピッタリかもしれねーけど、迷わずフェイトを呼び出したアンタに脱帽だよ!尊敬するよ!

けどまぁ、電気エネルギーの供給ならアンタ以外の人選はあり得ないか?
OK、思い切りやっちまえフェイト!


「行くよバルディッシュ!!はぁぁ……サンダァァァァァレェェェェジ!!!」


――ドガバァァァァァァァァァァァッァアン!!


モノスゲー雷光来た此れ!!
流石に此れなら膨大な電気エネルギーが得られたと思うんだけど、如何よ三沢?


『な、何だ今の音は!?』

「ツバイン・シュタイン博士!!聞こえますか?俺です、三沢です!!」

『三沢君!!?……なんと、無事だったか!!』


此れは、通信が繋がったわね?
さてと、プロフェッサー・ツバインは何を発見したのかしらね~~~?なんか、みょ~~~に期待しちゃうんだけど、何でかしらね?











遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX146
『デュエルで道を開き繋げろ!』











そんでプロフェッサー、何を発見したっての?


『その声は……明石遊奈君か。
 うむ……私達の人間世界と、精霊世界を繋ぐには膨大なエネルギーが必要なのだが、其れは既存のカードのエネルギーでは絶対的に足りなかった。
 二つの世界を繋ぐには、次元の壁を突き破る力が必要になるからね……そのエネルギーを得るために、この通信は絶対に繋がって欲しかった。』



へ?如何言う事?


『必要なエネルギーを得るためには、相応の力が必要なのだ。
 その力を得るには三幻神が揃う事と、オーロライトが真の力に覚醒する事が必須である……そのカードを送る為に通信が繋がる必要があったのだ。』



そうなんだ……って、ちょっと待てや三幻神が揃うですって!?
其れだけじゃなくて、オーロライトが真の力に覚醒って、まさか最後のオーロライトのカードと、三体目の神のカードが顕現したって言うのかよ……マジ?


『うむ、事態を打開する為に、ペガサス・J・クロフォード会長が、其の2枚のカードを創造してくださったのだ。
 だが、其の2枚のカードを届けるには、今繋がっている状態では不安定なので、此方と其方でデュエルをして、そのエネルギーで道を広げるんじゃ。』



其処まで考えてたんだ……白の手先じゃなかったら、此処まで頼りになる人だったんだプロフェッサーは。
まぁ、デュエルなら望むところだけど、そっちは誰が出るの?まさか、プロフェッサーが相手じゃないでしょ?――つーか普通に瞬殺しちゃうし其れだと。


『相手は用意してあr『どけ、邪魔だ。』へぶおぉ?』


え?今の声って……若しかして――


「「カイザー!?」」


『今は、ヘルカイザーだが……久しいな、明石遊奈、八神はやて――変わらず、デュエルの研鑽は積んでいるようだな?』

『おっと、ヘルカイザーだけじゃなく僕も居るからな?』



其れにエドも!
うっわ~~~、プロリーグのトップランカーが2人も集うって、デュエルファン垂涎の揃い踏みじゃん此れ!!超豪華極まりねーわマジで!!

若しかして、カイザーとエドが相手してくれるの!?
だとしたら、物凄く燃える展開!!プロのトップランカーとのタッグデュエルなんて、そう滅多にある機会じゃないからね!!


『いや、相手をするのは1人でタッグではない。
 タッグデュエルでは、発生するエネルギーが大きすぎるらしくてな?道が広がり過ぎて壊しかねないらしいから、残念ながらシングルデュエルだ。』

「其れは、残念やなぁ?
 せやけど、カイザーやエドとデュエル出来るってだけでも相当なモンやろ?今や、押しも押されぬプロリーグのトップ2なんやからなぁ?」


まぁね。
となると、誰が誰とデュエルするの?そっちはエドかカイザーが出て来るとして、こっちは私とはやてとヨハンと三沢……よし、何となくだけどヨハンGO!!


「え?俺で良いのか?」

「何となくだけど、オーロライトのエネルギーが一番安定するような気がしたのよ?
 って言うか、オーロライトのカードを導く訳だから、ある意味適任な上、私の神じゃやっぱり強過ぎて道を壊すからね?」

「まぁ、ぶちゃけると、私のデッキもアインスやなのはちゃん召喚したら、其れだけで通信遮断してまうかも知れへんしね。」


つー事で、任せるわヨハン!
私とはやてもデュエルしたいのは山々なんだけど、此処は帰還の為に確実で堅実な方法を選ぶに限るからね~~~……いっちょ頼むわ!!


「へへ、其処まで言われちゃやるしかないよな?
 其れに、相手は『アノ』エドかカイザーと来てる……こんなデュエルを譲って貰って、寧ろラッキーだって思わなきゃ罰が当たるぜ!!」


そゆこと!
てな訳で、こっちはヨハンが出るけど、そっちはエドかカイザーどっちが出るか決まった?


『こっちは俺が出る。オーロライトのヨハン……一度闘ってみたいと思って居たからな。』

「其れは光栄だな?楽しいデュエルにしようぜ、ヘルカイザー亮!」


向こうはカイザー……こりゃ、激しいデュエルになるのは間違いなさそうだわね。
そんじゃまぁ、景気良く行ってみようじゃない?

「「ヨハン・アンデルセンvsヘルカイザー亮!デュエル………スタートーーーーーーーー!!!」」


「『デュエル!!』」


ヨハン:LP4000
亮:LP4000



ペガサスの五指に入るデュエリストのヨハンと、ヘルカイザーになってから無敵の50連勝でプロリーグ現在1位のカイザーのデュエルって超豪華だわ!
デュエルファン垂涎のこのデュエル、注目するなってのが無理ってもんだわね!








――――――








Side:ヘルカイザー亮


ヨハン・アンデルセン……デュエルモンスターズの生みの親が認めたと言うデュエリスト――相手にとって不足はない!
先攻は貰うぞ、俺のターン!!

「俺は手札から永続魔法『サイバネティック・フュージョン・ファクトリー』を発動!
 俺のエクストラデッキからサイバー・ドラゴンを融合素材にしたモンスター1体を選択して発動。
 選択した融合モンスターの素材となるモンスターをデッキから墓地に送り、次の俺のターンのスタンバイフェイズに選択したモンスターを融合召喚する。
 俺はデッキから3体のサイバー・ドラゴンを墓地に送り、次のターンに『サイバー・エンド・ドラゴン』を未来融合する!」

『行き成りか……』


其れだけではない。
手札から魔法カード『トレード・イン』を発動。
手札からレベル8の『ダークメイル・ドラゴン』を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする!…此れは、また良い引きだな?全力で行けと言う事か!

デッキがそう言うならば、其れに応えねばなるまい!
俺は、更に『融合』を発動!
手札の『サイバー・ダーク・ホーン』『サイバー・ダーク・エッジ』『サイバー・ダーク・キール』の3体を融合!

「サイバー・ダークへの扉が開く時、新たなる衝撃が巻き起こる。
 現れよ、サイバー流裏デッキの要となる漆黒の機械龍よ!融合召喚、『鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン』!!」

『ギシャァァァァアァ!!!』
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK1000



サイバー・ダーク・ドラゴンは特殊召喚に成功した時、墓地のドラゴンを装備し、装備したドラゴンの攻撃力を自身に上乗せする!
俺は、墓地のダークメイル・ドラゴンを装備し、サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力は2500ポイントアップする!!


鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK1000→3500(ダークメイル・ドラゴン装備)


更に、サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力は、俺の墓地のモンスター1体につき100ポイントアップ。
俺の墓地のモンスターは合計6体!よって攻撃力は、更に600ポイントアップする!!


『ガァァァァァァァァァァァァ!!!』
鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン:ATK3500→4100



カードを1枚セットして、ターンを終了する。


『俺のターン!『オーロライトの雷槍 フラッシュ』を守備表示で召喚!』
オーロライトの雷槍 フラッシュ:DEF1200


『フラッシュの効果発動!
 このカードの召喚、特殊召喚に成功した時、デッキか手札からオーロライト1体を永続魔法扱いで俺の魔法・罠ゾーンに表側で置く事が出来る!
 俺はこの効果で、デッキから『オーロライトの逆光 クライス』を永続魔法扱いで魔法・罠ゾーンに置く!カードを2枚伏せてターンエンドだ。』



ふ、圧倒的な攻撃力を持つサイバー・ダーク・ドラゴンに加え、次の俺のターンにはサイバー・エンドが出ると言うのに恐れは抱かずか?
その度胸は遊奈や十代に通じる物もある……つまりは、貴様もまた『無限の可能性』を持ったデュエリストだと言う事か?

ならば、遠慮など要らん!お前の全力を持ってして、掛かって来い!!
お前の実力、この地獄帝王こと『ヘルカイザー亮』が、全身全霊を持って受けてやる!!








――――――








Side:万丈目


「やれ、光と闇の竜!『ダーク・バプティズム』!!」


――バガァァァァアァン!!


「たわらばぁぁぁあぁ!?」
名も無きモブ1号:LP300→0


「此れで終わりだ!E・HERO ネオスで、人造人間-サイコ・ショッカーに攻撃!!喰らえ『ラス・オブ・ネオス』!!」


――バキィィィィィィ!!


「ぺぎゃらっぱぁぁあぁ!?」
始まりの魔法使いの手先になり下がった青:LP100→0


一体此処に来る間に、ドレだけの奴とデュエルしたのか、もう数えるのも面倒な感じだが……如何にも妙だと思わないか十代?
ハッキリ言って、この程度では俺達を止める事など出来ん……出来て、精々一時の足止め程度だが、幾ら何でも数が多いとは思わないか?


「そう言えば……確かに多いよな?
 つーか、足止めにしたって始まりの魔法使いの方が、俺達よりもずっと先に三幻魔のカードの有るところの向かってるんだから、追いつくのは無理だぜ?
 其れなのに、この足止めの数は……三幻魔のカードを手にする事以外にも、何か目的があるってのか!?」

「その可能性は、無くはないと考えておいた方が良いだろうな。
 何れにせよ、あまり時間が掛かっては取り返しのつかない事になりかねん、此れまで以上に速攻勝負で行くぞ十代!!」

「応よ!!手加減なしで、ブッ飛ばすぜ万丈目!!」


如何に三幻魔を手にしようとも、貴様の思い通りにはさせんぞ始まりの魔法使い!
貴様の事は、デュエリストの魂が砕いてやる!!精々玉座でふんぞり返っているが良い、己を滅ぼす最強のデュエリストが現れるその時までな!!








――――――








Side:アモン


十代と万丈目が派手に動いてくれたおかげで、大した苦も無く最深部に到達する事が出来たが……悪趣味だなこの部屋も。
まぁ、僕と始まり魔法使いのデュエルには持って来いの場所かも知れないけどね…さて、既に気付いているんだろう?……出てこい、始まりの魔法使い!


「いやぁ、見事!実に見事だったよアモン。
 十代と万丈目の戦闘を逆手にとって、無傷で此処まで来るとは中々のしたたかさだ……お前にはまだ利用価値もありそうだね……」


利用価値とは……随分と舐められたモノだな僕も。
貴様が利用できる器かどうか、確かめてみろ始まりの魔法使い!!貴様に三幻魔は渡さない!!三幻魔のカードを持つべきは、この僕なんだ!


「ククク……三幻魔を手に入れる前の余興と思えば、此れもまた一興か?……良いだろう、相手になってやる。」


ならば、余興で果てぬように用心しておくんだな!
僕のデュエルで、お前を消し去ってやる……何よりも、僕が理想とする世界にお前のような奴は必要ないからな!!欠片すら残さずに消し去ってやる!!


「「デュエル!!」」


アモン:LP4000
始まりの魔法使い:LP4000



僕のデュエルに応じた事を、精々あの世で後悔すると良いさ始まりの魔法使い!貴様の事は、このアモン・ガラムが冥府に送ってやるからな!!














 To Be Continued… 






*登場カード補足