Side:遊奈
オラオラオラァ!道を開けろ雑魚共ぉ!アカデミア四天王+真祖の姫のお通りだ~~!!
邪魔するなら容赦しねーよ?……こっちもこっちで結構大変な訳だし、勝つためなら手段は選ばないからその心算で!!覚悟は良いか~~!!
「あう……あぁ……」
と思った矢先に、新たなデュエルゾンビ?
まぁ、相手にしても良いんだけど、一々アンタ等相手にしてたら日が暮れるからね?……速攻で終わらせてやるぜデュエルゾンビ!!!
「ブチかませスターダスト!コイツ等を纏めて薙ぎ払え!!」
『クァァァァァァァァァァァァァァァァッァァァァァァァァァ!!!』
ーーキュイィィィィィン……ドガァァァァァァァァァァァァァァァン!!
「「「「「「「「「「「ぶげらばぁぁぁあっぁあぁっぁあぁっぁぁ!!!」」」」」」」」」」」
デュエルゾンビ(沢山):LP4000→0
極めて楽勝この上ねぇ!!
まぁ、私達以外のアカデミア生徒の無事については気になるけど、さっき窓から『デス・メテオ』が3枚降り注ぐのが見えたから多分大丈夫っしょ!!
本気で委員長の焼き殺しはガチンコハンパねぇからね……だけど、取り敢えず委員長と雪乃んに岬達が居れば早々やられる事はない!!
アカデミアの生徒を手駒にしてくれたみたいだけど、アンタの野望は私が、私達が止める!!そして存在をこの世から消してやる……覚悟しとけ!
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX143
『デュエル、デュエれば、デュエル時』
Side:はやて
アカデミアの生徒が素体言うのが少し戸惑ったけど、どいつもこいつも操られてるせいか大した事なかったわ……まぁ、デュエルしとらんけどな。
出て来たデュエルゾンビをモンスターで殴り倒しただけやし、その内の大体7割はエヴァちゃんのバーサーク・デッド・ドラゴンが葬っとるし。
いやぁ~~~、こんな状況であっても攻撃力3500の全体攻撃持ちは強烈無比やなぁ~~~♪
まぁ、そんな訳で私等の通って来た道の後ろには屍の山が出来上がっとる訳やけど……
「こっちもこっちで凄い事になっとるなぁ?」
「デュエルゾンビが焼死体状態に……いや、生きてっけどさ……」
「『デス・メテオ』3発だけではこうならんだろうに……何をしたんだ一体?」
いやまぁ、大体予想は出来とるけど、此れをやったのは殆ど麗華ちゃんと雪乃ちゃんやろ!!
麗華ちゃんの極悪バーンと、雪乃ちゃんの『ヴァルキリー・オーガス』の効果で纏めて焼き尽くしたやろ!絶対そうや!!そうに決まっとる!!!
「其方の方が手っ取り早かったので。」
「でもダメね……この程度じゃ到底満足できないわ……」
「つーか、俺も頑張ったけど麗華先輩と雪乃先輩には負けるぜ……二人ともまじつえぇよ。
姉御達が『アカデミアの四天王』なら、明日香先輩と麗華先輩と雪乃先輩は『アカデミアの三戦乙女』ってところだろうな……俺はまだ及ばねぇ。」
言い得て妙やな岬ちゃん。
まぁ、ドナイな方法でもデュエルゾンビを退けたんやったら良いけど、校庭は兎も角校舎内部は如何や?特に一番大事な食糧庫は――
『滅びのバーストストリィィム!!滅びのバーストストリィィィム!!滅びのバーストストリィィィィィィィィィィム!!』
のわあぁぁぁ!!……此れは、遊奈の携帯やな!?
分かっとるとは言え、やっぱりイキナリ社長の着信ボイスは心臓に悪いなぁ……
「うい~~っす!……おぉ~~、オブライエン!ん?……うん、こっちは大丈夫だよ?うん、うん、OK食糧庫は無事な訳ね?
え?純によく似た奴が居た?……千条目?……知らん、生ゴミに出しちまえそんなパチモンは!うん……分かった、そっちは任せるよ。」
相手はオブライエン君?
何やって遊奈?
「食糧庫は死守したってさ。んで、準のパチモンも現れたらしいんだけど、そいつは取り敢えず生ごみ放置の方向ね。
何れにしても、オブライエンと剣山は食糧庫の防衛に集中するらしいから、それ以外の事態は任せるって……此れって燃えてこない?」
「せやなぁ?
本来仲間である筈のアカデミア生徒の何人かが始まりの魔法使いの手先と化した上に、場所は異世界で帰る方法も難易度マックスやからね?
普通やったら慌てたり絶望するところなんやろうけど、確かに遊奈の言う通り、何が何でもこの状況を打開しようと燃えて来とるのは間違いない。
寧ろ此れ位の困難は、前世で何度も体験しとるからな……今更この程度じゃ動揺もせんて。」
其れでや三沢君、デュエルゾンビを切り抜ける最中も何か考えとったみたいやけど、何かあったんか?
「あぁ、俺達の世界とこの精霊世界で何とか通信が出来ないモノかと思ってね。
其れをずっと考えていたんだが……恐らくアカデミアの発電所エリアを使えば向こうとの通信が出来る筈だ――画像や音声は荒いだろうけどね。」
向こうとの通信やと!?その手段を思いついただけでも見事なモンやで三沢君!!
向こうと通信する事が出来れば、或はもっと良い状況打開策を見いだせるかも知れへんからね!GJやで三沢君!!
「流石はエアーマンですね、見事なモノです。」
「其処まで割り出すなんて、中々に素敵よ究極空気人間………うふふ……」
「……何だか物凄く不愉快な単語に『三沢』のルビを振られたような気がするんだが、此れは気のせいなのか?」
気のせいや、気のせい♪
まぁ、冗談は兎も角として、せやったら発電所エリアをデュエルゾンビに占領される前に確保して護衛を配置せなアカンやろ?
其れを踏まえると、今直ぐにでも発電所エリアに向かいたい所やけど……
『クックック………思ったよりやるな貴様等………デュエルゾンビをこうも簡単に倒すとは。
だが、此れは未だ序章に過ぎんぞ?……貴様等の絶望は、今幕が上がったばかりなのだからな。』
そうは行かないのが世の常や。
空に現れた光学ディスプレーに映っとるのはマルタン君――を乗っ取った始まりの魔法使いやな……
『新たな刺客を、今し方3人ほど其方に送り込んだ……果たして倒せるかな?
もしも貴様等が勝てば、私の配下としてデュエルゾンビにした生徒達を解放しよう…だが私が勝った場合は、その発電所エリアを貰い受ける!』
「寝言は寝て言えよ、この死にぞこないが。アンタはネギ君にブッ飛ばされたその時に、大人しくオダブッときゃ良かったんだ!
だけど生き汚くこの世界にやって来て、今度はこの世界を自分のモノにしようっての?……反吐が出るぜクソッ垂れの似非魔法使いにはね!!」
「お前なんかがデュエリストの魂を操るなんて……そんなのは絶対に認めない!!お前は俺達が倒してやるぜ!!」
んで、その始まりの魔法使いに対して、遊奈は中指を立てて挑発して、十代は首を掻っ切るポーズからサムズダウン!……相当怒っとるね此れ。
せやけど、その怒りには同感や……私等の仲間を手駒にしくさって……アンタは只では済まさん……存在の一欠片すら残さずに撃滅したるわ!!
『良い、威勢の良さだが……吼えるのは、我が配下を倒してからにして貰おうか?
言っておくが、この3人はデュエルゾンビとは一線を画した者達だ……ククク………精々足掻くが良い、最終的に待って居る敗北に向かってな。』
待て!!……って、言いたい事だけ言って通信遮断しよったわ!!
でもって、通信遮断と同時に現れたのが…
「君達が俺達の相手?ひひひひひ、笑える~~~~!!」
「誰が相手でも勝つ…其れだけだ。」
「だがただ倒すだけでは足りん……奴等の魂を粉砕してこそ、この怒りはぁぁぁ!!!!」
分かり易いっちゃー分かり易いけど、『笑い』『無表情』『怒り』を表現した、何とも言い難い連中が来てくれたか……全員ブルーとは笑えんな……
まぁ、態々出て来てくれてご苦労さんと言いたい所やけど――私等の前に立ち塞がるなら容赦はしないで?
デュエルで切り抜けろって言うなら、お望み通りやったるで!!
「待つの~ネ!此処は私達に任せて欲しいの~ネ!!」
「生徒が間違った道に進んでしまったら、其れを直してあげるのも先生の務めですからね。」
「大体にして、坊主達と嬢ちゃん達がコンだけ頑張ってるのに、大人が何もしないってのは流石に恰好がつかねぇからな?
このデュエル、俺達に譲って貰うぜ坊主ども!!」
と思った矢先に、クロノス先生と玲子先生と、其れに店長!?
いや、この3人やったら早々負ける事はないと思うんやけど……だけど如何して?私等に任せてくれたっていいんやで?仕損じはしないと思うし?
「確か~に、セニョーラはやて達~と、セニョール十代達なら~ば、此れを切り抜けるのは簡単だと思うの~ネ。
ですが、生徒に全てを任せて、教師である私達が何もしないなんて、そんなのはダメなの~ネ!私達~も、皆と一緒に戦うの~ネ!!」
「まぁ、操られたコツ等如きじゃ俺達には勝てねぇだろうけどな。
礼子嬢ちゃんは兎も角として、俺やクロノスみたいなオジサンにも少しくらい活躍の場をくれよ?……ガキ共の目を覚ましてやるのも役目だしな。」
クロノス先生、其れに店長……分かった、2人の男気を信じるで!!
玲子先生も頼むで?……始まりの魔法使いの手先になってもうた3人を助けてやって!
「言われるまでもないの~ネ!寧ろ大事な生徒を助けずに、何が教師なの~ネ!!」
「来な、嘴の黄色いひよっこが……濁りきった目を覚ましてやるからよ。」
「あの人が……城之内さんが教えてくれた『攻めのデュエル』で、貴方達の目を覚まします!……覚悟は出来ていますね!」
暫定やけど、これは『アカデミア最強大人組』やな。
クロノス先生、玲子先生……其れに店長………絶対に勝って!!負けたらアカンからね!!
「「「「「「デュエル!!!」」」」」」
クロノス:LP4000
玲子:LP4000
店長:LP4000
笑いの仮面:LP4000
無表情の仮面:LP4000
怒りの仮面:LP4000
さて、ドナイなデュエルになるんやろうな此れは……
――――――
Side:店長
さてと、敵さんの黒幕の配下になっちまった坊主とのデュエルだが、コイツはどうやっても負けられねぇな?
遊奈嬢ちゃんにはやて嬢ちゃん、其れに十代の坊主と万丈目の坊主と、他にも次代を担う頼もしいデュエリストの卵達が見てるデュエルだからな。
だけどまぁ、気負いはない…負ける心算もないしな。
「おい、薄ら笑いのガキンチョ、先攻はくれてやるぜ……俺を倒して見せな。」
「先攻をくれるの?きしししし、笑える~~~!
んじゃ、お言葉に甘えて俺のターン!!手札を2枚捨て『ファニー・フェイス』を攻撃表示で特殊召喚~!きひひ、この強さ笑える~~~!」
ファニー・フェイス:ATK3000
「此れでターンエンド~~!あ~~、可笑しい!!」
手札2枚をコストに呼び出された上級モンスター……しかも攻撃力は3000と来たか。
だが、その程度で俺を如何にかできると思うなよ小僧!俺のターン!!……此れは良い手札だな。
俺は手札より魔法カード『古のルール』を発動し、手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する!
このカードで俺が呼び出すのは、俺のデッキの要となる機械蜘蛛――出番だ『TM-1ランチャースパイダー』!!
『ギジャァァァァァァァァァッァ!!』
TM-1ランチャースパイダー:ATK2200
「ランチャースパイダー?……今のご時世にこんなカビの生えたような上級モンスターを使うなんてマジ笑える~~!
しかも其れで俺を倒そうなんて絶対に無理~~~!!アンタの身の程知らずの馬鹿さ加減、マジで受ける~~!!あ~、笑いが止まんね~~」
「笑いが止まらないか……ならば此れを見てもその薄ら笑いを続けられるか?永続魔法『モーターチューン』を発動。
このカードの効果でフィールド上の全ての機械族は守備表示に出来ない代わりに守備力の半分を攻撃力に加える。
ランチャースパイダーの守備力は2500、よって1250ポイントが攻撃力に加算される。」
TM-1ランチャースパイダー:ATK2200→3450
「へ??」
更に装備魔法『超電磁リニアキャノン』をランチャースパイダーに装備!
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップし、1ターンに1度だけ相手のカード効果を受け付けん!!
TM-1ランチャースパイダー:ATK3450→4250
「1ターン目からオーバー4000のモンスターですってぇ!!
流石は店長、良いぞもっとやれ!!寧ろブッ飛ばせぇぇ!!遠慮しないで、本気の本気でやっちまえ!!!」
「最強のデュエルを魅せてくれ!!」
勿論だ!さぁて、コイツで決めるぜ?
速攻魔法『リミッター解除』!!コイツの効果で、ランチャースパイダーの攻撃力を2倍にするぜ!!
『ガオォォォォォォォン!!!』
TM-1ランチャー・スパイダー:ATK4250→8500
「こ、攻撃力8500~~~!!そ、そんなぁ……」
「俺のお気に入りを『カビの生えた上級モンスター』とか言ってくれたが、そのカビの生えた上級モンスターの真骨頂が此れだ。
どんなカードでも使い方次第で強くも弱くもなる……それ以前に本物のデュエリストであるならば強いカードよりも好きなカードで勝つべきだろう!
だから俺は俺の好きなカードでデュエルをする………今此処で俺に負けて、改めてデュエルの何たるかを知るが良い!!」
バトル!
TM-1ランチャースパイダーで、ファニー・フェイスに攻撃!!……朽ち果てろ『アトミック・ミサイルランチャー』!!!
――ドガバァァァァァァァァァァァァァァァァン
「そんな……此れは、笑えねえぇぇ~~~~~~~~!!」
笑いの仮面:LP4000→0
俺に勝つなら、あと300回位デュエルをこなしてきな――そうれば勝てるかも知れないぜ?
まぁ、彼是デュエル歴20年になる俺もそうそう簡単には負けてやらねえがな……っと、俺は余裕で勝ったがクロノスと玲子嬢ちゃんは如何だ?
いやまぁ、あの二人が負けるところなんざ其れこそ想像は出来ねぇけどな。
しかし齢30年の勘と言うか何と言うか、どうにもきな臭い感じが拭えねぇ――精々デュエルゾンビ程度で、コイツが終わってくれると良いんだがな…
To Be Continued… 
*登場カード補足
ファニー・フェイス
レベル8 闇属性
悪魔族・効果
このカードは通常召喚出来ない。自分の手札を2枚捨てる事でのみ特殊召喚できる。
このカードが表側表示で存在する限り、自分は手札からカード効果を発動する事が出来ない。
ATK3000 DEF3000
超電磁リニアキャノン
装備魔法
機械族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
「TM-1ランチャースパイダー」がこのカードを装備した場合、以下の効果を発動する。
●装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップし、1ターンに1度だけ相手のカード効果を受けない
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