はやて:LP3200
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3500(効果使用)
アモン:LP500
封印獣ブロン:ATK3500(封印の衣装備)
Side:遊奈
いっきなり弩デカい一発ぶちかましたねはやて?
たった一発でアモンのライフが風前の灯火って、相当本気?ってか、アレは間違いなく煉獄ってるから、こりゃアモンが勝つ可能性は0%だわね。
なんてったって、煉獄はやては、在学中のカイザーが『あの状態のはやてに勝つのは俺でも難しい』って言った位なのよ?
その時よりもはやての実力は格段に伸びてるし、何よりも『アドバンスシンクロ』って言う新たな力に覚醒したはやてに勝つのは至難の業だっての。
まぁ、アモンもイースト校のチャンピオンて事だから、このままやられちゃうなんて事は無いと思うけどね?
――やられたらやられたで、イースト校のレベルが心配になっちゃうし。
だけど、贔屓目を抜きにしても、無敵の布陣を完成させたはやての方が、絶対的に有利なのは間違いない。
この最強の布陣を潜り抜けて、如何にアモンが自分のデュエルをするのか……其処が此処からのデュエルの見所になりそうね♪
ま、取り敢えず、ちゃっちゃとやっちまえはやて!!
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX127
『無限の煉獄と封印の使者と』
Side:はやて
完成した無限煉獄には、何人たりとも手は出せへん――其れこそ神の力すら及ばぬ無の地平やで?
この無限煉獄を超えて私に勝つには、次のターンで攻撃力6200以上のモンスターを呼び出すしかない――さて、如何する?
「私は此れでターンエンドや。」
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3500→3000
「僕のターン!手札から魔法カード『封印の火炎』を発動!
僕のフィールド上に封印獣が存在する時、相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える!!」
「無駄や!墓地の『インフェルニティ・ビショップ』の効果でオーガ・ドラグーンは破壊されへん!!」
アンタの戦術も大体読めとるでアモン?
アンタはきっと、次に私にも効果を及ぼす手札強化カードを発動する筈や――私のハンドレス状態を崩すためにな。
せやけど、その程度の戦術は通じへんよ?
破壊効果に関しては墓地の『インフェルニティ・ビショップ』が防いでくれるし、その他の効果は煉獄龍がシャットアウトやで?
「確かにオーガ・ドラグーンが顕現し、墓地にビショップが蠢いていているこの状況は芳しくないな?
確かに君の言う通り、このターンで君のライフを削り切る事が出来なければ僕の敗北は免れないだろうが――生憎とそうはならない!!」
ほう?何やら隠し玉があるみたいやな?
なら見せて貰おうか、その隠し玉とやらをな!!
「本音を言うならばアカデミアで披露する心算は無かったが、君の強さに敬意を表して僕も切り札を切るとしよう!!
僕は手札から魔法カード『封印の宝札』を発動!
僕のフィールドに封印獣が存在する場合、互いのプレイヤーは手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする!!」
「そらまた景気の良いカードやな?
せやけど其れもまた無駄な事や!オーガ・ドラグーンの効果で、封印の宝札は打ち消させて貰うで!!」
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000→3500
「勿論其れは分かっていた――僕の狙いは此処からだ!手札から魔法カード『封印されし神への供物』を発動!!
僕のフィールド上にレベル6以上の封印獣と封印の真言が存在する時、僕のフィールドに3体の『封印獣トークン』を守備表示で特殊召喚する!」
封印獣トークン(星1・闇・獣):DEF0(×3)
成程、真の狙いは3体のトークンを生み出す事やった訳やね?
更なる封印獣の上級モンスターをアドバンス召喚して来るか、或はモンスターのリリースが必要な条件召喚モンスターか…
まぁ、何が来るにせよこの煉獄の布陣を超えるのは簡単な事やないで?
「君の強さは良く分かった、だからこそ僕も慢心を捨てて最高の戦術で挑ませてもらう!
3体の封印獣トークンをリリースし――現れろ、最強の封印獣!!これこそが解き放たれし封印の力!『封印超獣ベルガー』!!」
『グギャオォォォォォォ!!!』
封印超獣ベルガー:ATK4000
「封印超獣ベルガーは、封印の真言がある限り元々の攻撃力が5000となり、相手のカード効果を受け付けない!
更に、封印の真言がある状態で相手に戦闘ダメージを与えた時、僕はデッキからカードを1枚ドロー出来る!!
先程の礼だ八神はやて!封印超獣ベルガーで、煉獄龍 オーガ・ドラグーンに攻撃!『封印のヘル・デストラクション』!!!!」
――バガァァァァァン!!!
はやて:LP3200→1700
ビショップの効果でオーガ・ドラグーンは破壊されへんけど、こらまた結構持ってかれたなぁ?
封印の真言がある限り攻撃力5000で、ドロー効果をも持つモンスターか……如何やら最低限の満足は出来そうやないの!
「僕はカードを1枚セットしてターンエンド。」
「私のターン!!」
随分と強力なモンスターを呼び出してくれたけど、私の無限煉獄は更にその上を行く!
手札から永続魔法『インフェルニティ・ガン』を発動し効果発動!
私の手札が0の時、このカードを墓地に送る事で墓地の『インフェルニティ』を2体まで選択して特殊召喚できる!
私が墓地より呼び覚ますんは、『インフェルニティ・リベンジャー』と『インフェルニティ・リローダー』や!!
インフェルニティ・リベンジャー:DEF0
インフェルニティ・リローダー:DEF0
アンタがデッキ最強のモンスターを見せてくれた礼や!私の最強戦術を見せてやるで?
せやけど、此れが発動したが最後、アンタの敗北は絶対やけどなぁ!!
――――――
Side:コブラ
此れは、一体如何言う事だ!?
ブルー寮の大広間に多くの生徒が集まってデュエルをしている!?――まさか、アモンの奴が計ったか!!
此れだけの生徒がデュエルをしている中で奴を殺すだけのエネルギー吸収を行ったら、現在デュエルを行って居る生徒もまた――!!
仕方ない、吸収量を死なないギリギリのレベルにまで引き下げるか……ちまちま嗅ぎまわる小煩い蠅のせいで計画が少しばかり遅れたか……
だがまぁ、此れだけの生徒がデュエルをしているのならば吸収できるエナジーはおのずと増えるから、計画に致命的な支障は起こらん様だ。
とは言え、邪魔者には少しばかり眠っていて貰うのが上策だ――我が念願が成就するまで眠っているが良い、アモン!!
――――――
Side:遊奈
チューナーと非チューナーのレベル1が1体ずつって事は、はやてはアレをやる気だよね?
つーか、このデュエルでオーガ・ドラグーンを進化とは、はやても相当にアモンをぶち倒したくて仕方ねーみたいだねこりゃ?
「ほな行くでぇ?レベル1のインフェルニティ・リローダーに、レベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!
煉獄に祝福が訪れ、無限の蒼天へと導く!
シンクロ召喚!祝福の後継者、シンクロチューナー『煉獄融合騎 リインフォース・ツヴァイ』!!」
『頑張るです!!』
煉獄融合騎 リインフォース・ツヴァイ:DEF1200
此処でツヴァイって事は、やっぱりアレだよね!!
よっしゃ~~~、手加減不要の全力全壊だぜはやて!最強最大の一撃で封印獣をブッ飛ばしちまえ!!
「言われんでもその心算やで遊奈!行くでぇ……ノーフィアー・マインド!!」
――轟!!
来たー!はやての最強戦術が!!
「レベル8シンクロモンスター煉獄龍 オーガ・ドラグーンに、レベル2シンクロチューナーのツヴァイをチューニング!
果てなき無限の煉獄が、かの地に蠢く龍の力を呼び覚ます!アドバンスシンクロォ!喰らえ『煉獄超龍 サタン・ドラグーン』!」
『ムゴアァァァッァァアァァ!!!』
煉獄超龍 サタン・ドラグーン:ATK4000
「此れがラストターンやなアモン?
墓地のビショップの効果でサタンはこのターン破壊されへん!
そして、クィーンの効果でサタン・ドラグーンは相手にダイレクトアタックが可能になるんやで?此れで決めるたるわ!!
煉獄超龍 サタン・ドラグーンでプレイヤーにダイレクトアタック!!『インフェルニティ・カオス・エクストリーム』!!!」
「そうは行かない!!
トラップ発動『攻撃の無力化』!!―――って、何故効果が発動出来ない!!」
其れは多分、サタン・ドラグーンの効果だと思うよ?
恐らく進化した煉獄龍は、バトルフェイズ中に限りカード効果が発動出来なくなるようにする効果があんだろうね?
其れはつまり、アンタに勝利の女神は微笑まなかったってこってしょ?ブッ飛ばせはやてーーーーーー!!!!
――ドッガァァァァァッァァァァァン!!!!
「く……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
アモン:LP500→0
よっしゃ~~~~!!はやての勝ちだ!!
圧倒的な実力差、ある意味でスカッとしたぜ!!アモンの切り札も、煉獄モードのはやての敵じゃなかったね!!!
「まぁ、負ける心算は毛頭なかったからなぁ?
せやけど、今のデュエルで相当ごっそり持って行かれた――デスデュエルを通して相当の体力を持ってかれたみたいや――!!」
言われて見れば立つのも辛そうじゃん!!
ほれ、私の肩貸してやっから、取り敢えず真っ直ぐ立てっての――どう、少し落ち着いた?
「何とかな……せやけど今回のデュエルで分かった事も多い。
コブラの奴は、先ず間違いなくデスデュエルを通じて、私達からデュエルエナジーを掻き集めて何かに使おうとしてるやろ?
目的が何かは知らんけど、せやけど今のデュエルで持ってかれたエナジーは相当なモノや――一刻も早く駆除せなアカン。
やけどごっそり持ってかれたから、流石にしんどいわ~~~……アカン、少し眠らせてや遊奈……」
――グラリ……
のわっと!!―――って、寝てるし。
こりゃ相当にエナジーが持ってかれたみたいね?其れこそはやてが思ってた以上に。
コブラの奴がクロである事は略確定だけど、一体何の為にデュエルエナジーを集めているっての?……如何にも嫌な予感がして仕方ないぜ。
コイツは事と次第によっては、コブラ本人に特攻掛ける事も念頭に置いておいた方が良さそうだね?
って言うか、私の嫁からトンでもない量のエナジー吸収したとかマジでぶっ殺しモンだから覚悟しとけよコブラ?
特攻掛けた暁には、アンタをフルボッコにした挙句に『毒蛇のかば焼き』にしてやっから、首洗って待っとけアホンダラ!!
ハゲ学園長が招いた実技担当だとしても、そんなのは関係ないからね。
アカデミア本校に、そして私の仲間達に危害を加えたその愚行――アンタの骨の髄に染み渡るほどに後悔させてやるぜ!!!
因みに、アモンもはやて同様に倒れたみたいなんだけど、ゴメンぶっちゃけ全然分からなかった。
私も私で、速攻ではやてをレッド寮に連れ帰ったってのもあるんだけど――まぁ、取り敢えず合掌だねアモン……ま、ゆっくり養生しなさいってね♪
To Be Continued… 
*登場カード補足
封印の火炎
通常魔法
自分フィールド上に「封印獣」と名の付くモンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。
相手フィールド上のモンスターを全て破壊し、相手に1000ポイントのダメージを与える。
封印の宝札 通常魔法
自分フィールド上に「封印獣」と名の付くモンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。
互いのプレイヤーは手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。
封印されし神への供物
通常魔法
自分フィールド上にレベル6以上の「封印獣」と名の付くモンスターと「封印の真言」が表側表示で存在する場合に発動できる。
自分フィールド上に、封印獣トークン(星1・闇・獣・攻守0)を3体守備表示で特殊召喚する。
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