Side:ねね


ブランの無実を証言しに来たはずなのに、成果はなくLDS側の支離滅裂なゴリ押しで塾をかけた三番勝負が勃発してしまいました。
そしてブランとわたしの所属する融合コースのエース――辰ヶ谷真文とのデュエルが始まりました。

実は彼のデュエルを見るのは初めてですが、1体のモンスターのみを使用しての融合召喚といい流石は融合コースというべきでしょうか。
彼のエースと思われる『竜騎士ブラック・マジシャン・ガール』はどうやら1ターンに1度だけ手札1枚と引き換えに、任意のタイミングで表側表示のカード1枚を破壊できるようです。
見えている分だけ奇襲性はないですが、牽制として強く働く厄介な融合モンスターのようですね。
ネックとなる手札コストもアクションカードを拾う事でカバーが容易と、相手からしてみれば堪ったものではありません。
恐らく彼はこの効果を利用してブランの得意とするペンデュラム召喚を強く牽制する作戦でいったのしょう。

ですが、ブランはこれを目の当たりにしても不意打ち気味ではありますが対処しました。
相手側にとってみれば格下相手という慢心が仇となった形でしょう。
何も彼女はペンデュラム召喚頼りというわけではありませんから。

とはいえもっとも、別の意味で動揺していたみたいですが。
わたしも正直、例のアレにはかなりドン引きしておりました。
相手方の塾がいるのにも関わらず、気持ち悪い発言は自重してください。

それは置いておきまして、話を戻します。
ブランはここの塾長さんの話を聞くと、どうやら怒りが一周まわって大変な事になっているそうですが…辰ヶ谷真文を翻弄する戦術を繰り広げております。
彼のエースをリリースという手段であっさり突破しつつ、上級モンスターを展開して一先ず優位に立つことができました。

ですが、腐っても彼は融合コースのエースでブランたちより格上の相手。
アクションカードは既に拾っている上に伏せカードは2枚もありますし、何が起こるかわかりません。
必要以上にびびってはいけませんが、まだまだ勝負はこれからといってもいいでしょう。

厳しい戦いになると思われますが、がんばってください。
立場上はどうあれ、わたしはブランを応援しています。











超次元ゲイム ARC-V 第8話
『融合使い「辰ヶ谷真文」』











ブラン:LP4000
甲殻水影ドロブスター:ATK1800


真文:LP4000




Side:ブラン


さて…竜騎士を墜としたのはいいけど、あのキモオタの場には伏せカードが2枚。
そして手札が1枚増えていることから、アクションカードはいつの間にやら拾っていたようだな。
あいつの表情を見るにまだまだ余裕綽々そうだ。

となると問題はこれからだ…攻撃を素直に通してくれるとは思えず、ここからが正念場だろうな。
まだまだ油断ならないけど、やれることはやっておく。


「ドロブスターが召喚に成功した時、デッキから甲殻のペンデュラムモンスター1体をエクストラデッキに加える。」

「デッキからエクストラデッキに移動させるカードだと…!?」

「成程…良い手ですね。」


海神の渦潮のデメリットとしてターン終了時までエクストラ以外からの特殊召喚が封じられてしまう。
それをペンデュラム召喚の特徴の1つ、エクストラデッキからペンデュラムモンスターを展開する手段でカバーできるという寸法だ。


「オレがエクストラデッキに仕込むのは『甲殻砲士ロブスター・カノン』!
 その後、デッキをシャッフルしてから1枚ドローする!『ストリーム・ドロー』!!」


――ゴォォォォォォッ!!


そして川の水をまき上げつつドロー!
こういう細かい所でも観客を楽しませる工夫がエンタメには大切…正直余裕はないが。


「さて、今度は皆さんお待ちかねのこいつだ!
 オレはスケール4の『甲殻神騎オッドシェル・P・(ペンデュラム)ロブスター』とスケール5の『シュテルアーム・ロブスター』でペンデュラムスケールをセッティング!」

甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:Pスケール4
シュテルアーム・ロブスター:Pスケール5



「ほぅ…オッドシェルをモンスターではなく召喚のゲートに?」

「いったい、どうするつもりなの…?」


隠れてるつもりだろうが、さっきまではいなかったそこのフードの不審者…誰だお前?
うーん、どっかで見たことあるような気がするけど。

それは兎も角…普段は戦闘要員だから驚くのはわかってたけど、その答えは見ていればすぐわかる。
とはいえ、このままじゃペンデュラム召喚はできないからスケールは変化させておく。


「そしてもう片方にロブスターが存在する場合にシュテルアーム・ロブスターのペンデュラム効果発動!このカードのペンデュラムスケールを8にする!」
シュテルアーム・ロブスター:Pスケール5→8


これでレベル6と7のモンスターを同時に召喚可能!
海神の渦潮の制約でエクストラデッキに加えた1体しか出せないがな。


「揺れろ、魂のペンデュラム!天界に架かれ、流星のビヴロスト!ペンデュラム召喚!エクストラデッキより現れろ『甲殻砲士ロブスター・カノン』!!」

『ハァッ!!』
甲殻砲士ロブスター・カノン:ATK2200 forEX



「これがペンデュラム召喚…!」


そうだ、今回は1体だけだが手札だけでなくエクストラからも同時にペンデュラムモンスターを呼び出せる!
エクストラデッキからのペンデュラム召喚ではこいつの効果は使えないがあいつの場にモンスターがいないから関係ない。
そしてロブスター・カノンの背に跨りつつ、エクストラデッキからの特殊召喚が成功した事でオッドシェルの隠された効果が使えるようになった!


「エクストラデッキから水族モンスターが特殊召喚に成功した時、オッドシェル・P・ロブスターのペンデュラム効果発動!」

「エクストラからの特殊召喚で効果発動だと!?」


オッドシェルのペンデュラム効果の1つを使うにはエクストラからの特殊召喚が必要だからな。
このコンボは温めていたけど、今まで披露する機会がなかったってだけ。


「このカードを破壊し、デッキから水属性で攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを手札に加える!
 これでスケール2の『ロブスター・シャーク』を手札に加え、そのままペンデュラムゾーンにセッティング!」

ロブスター・シャーク:Pスケール2


そして、自壊したオッドシェルはもちろんペンデュラムモンスター。
このようにフィールドで破壊されればエクストラデッキへ送られ、次のペンデュラム召喚で展開できるわけだ。


「そうか!ペンデュラムモンスターの性質を生かしつつ、打てる手を広げたんだ!」

「だが、ペンデュラム召喚は1ターンに1度だけしかできない…!」


権現坂の言いたいことは尤もだ。
だけど、あくまでこれは破壊に対する保険をかけたに過ぎない。
あくまでも現状対処できるのは破壊だけでしかなく、ないよりはマシ程度だ。


「確かにその通り。だが、ロブスター・シャークは水族の上級モンスターが戦闘または効果で破壊されてしまう場合の身代わりにできる!」

「もし、あのセットカードがブランのモンスターを破壊するものであっても1回は防げるわ!」

「それにあの2体の攻撃力の合計は4000!これなら!」


そうだ、これがそのまま通ればワンショットキル…いや、後攻ワンターンキルが成立だ!


「ですが、それは通ればの話…この程度でどうにかできると思わない事ですね。」


が、そう上手く通るはずがないのは百も承知…相手の表情からもそれは間違いない。
とはいえ、何があるかわからない以上は使わせたいところだ。
だから、まずは攻める!!


「バトルだ!まずは甲殻水影ドロブスターでダイレクトアタック!『アビス・カッティング』!!」

「悪いな、この程度は想定内だったんだよ。

「いや…竜騎士がリリースされた際、思い切り狼狽してたよな?」


思い切り喚いてたくせに想定内って…本当にどの口が言ってるんだ、まったく。
え、オレ?里久戦にそんなことあったような…?


「想定していても自分のエースがやられるのは辛いさ。
 だからこそ、これ以上好き勝手にはさせないけどな。アクションマジック『応援召喚』を発動!」


まずはアクションマジックを使われたか。あれは確か…!


「手札からレベル4以下のモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する!来い『ミラーシルト・ワイバーン』!!」
ミラーシルト・ワイバーン:DEF2000(効果無効)


守備力2000…これじゃ、攻撃力1800のドロブスターでは突破できない。
流石にそう易々とは通してくれないか。


「ドロブスターでの攻撃は中止だ!ロブスター・カノンでミラーシルト・ワイバーンを攻撃!『ハイドロ・ストリーム』!!」


いつもとは違い、殴るのではなく水の砲撃で竜ごと奴を落とす!
が、それが奴に到達する前に筒のようなものに遮られた。あれは…!


「残念だったな、俺は罠カード『魔法の筒』を発動していたのさ。ロブスター・カノンの攻撃をそのままお前に返してやるよ!」

「っ…!」


――ドッバァァァァァ!!


「うわあぁぁぁぁぁあっ…っ…!?」
ブラン:LP4000→1800


魔法の筒だったのか…くそ、こりゃ手痛いな。
ダメージを与えるどころか、逆にこっちに跳ね返ってきてしまったわけだ。
だが、ライフがまだあるだけマシととらえるべきなんだろうな…ここは!


「ああ、もう…エンタメ入ってたのに何やってるのブラン…!」

「まぁ、そういう時もあるって。」

「そうだぞ、まだまだあいつの眼は死んじゃいない。むしろ勝負はここからだろう?」

「ですね。」


フォローありがとう。
それに、伏せカードのうち1枚を使わせたと思えば悪くない取引ともいえなくはない。
後は相手がどう出るかだ…何とか体勢を立て直さないと。
今のうちにアクションカードは拾っておきたいところだ。


「アクションカードは…よし!」


――ぱしっ!…びゅぅぅぅぅ!


「おわっ…しまった!?


拾ったと思ったら突然強い風が吹いて飛ばされた!?
こいつは…!


「悪いが、ここは俺が最も得意とするアクションフィールドだと言ったよな?
 お前がアクションカードを拾った時、アクションマジック『突風』を発動していたのさ。これでそのカードは墓地へ送られた。」

「ブラン、本当にすまん…!だが、お前なら乗り越えられると信じているぞ!」


やはりアクションカードの仕業…拾うのは読まれていたというわけだ。
塾長…塾の存亡がかかっている大事な決闘で相手の有利なフィールドを選んでしまったのは拙かったみたい。
だけど、デュエルはこれから…まだ勝機はあるはず。


「おっと…アクションデュエルは1分間カードをプレイしなかった場合、反則負けになるのは知ってるよな?」


そう…奴の言うように1分間カードをプレイしなかったら反則負けだから、これ以上アクションカードを拾える余裕はない…!


「くっ…カードを2枚伏せてターンエンドだ。」
シュテルアーム・ロブスター:Pスケール8→5


「さっきは俺の嫁をよくも…覚悟しろ!俺のターン、ドロー!」


竜騎士をリリースしただけでこの言われようか。
奴の目つき、マジだ…ここからの相手の攻勢を乗り切れるかどうかが勝負だ。
それといちいち『俺の嫁』ってつけるのどうにかしろよ…!


「不本意だが、まずはこいつを出さないとな。魔法カード『融合』を発動!
 俺が融合させるのは手札の『ブラック・マジシャン・ロリータ』とフィールドの『ミラーシルト・ワイバーン』!
 哀れなロリガキよ、鏡の鱗を身に纏い、新たな姿と力に目覚めよ!融合召喚!いでよ、レベル6『竜装天子ドラグメイデン』!!」

『はぁぁぁぁあっ…!!』
竜装天子ドラグメイデン:ATK2000



だから口上自重しろよ、マジで!
先ほどの竜騎士と比べてひどくぞんざいな扱いだなおい!?


「ぶぅー!哀れなロリガキって何よ!」

「あの男、本当に周りへのデリカシーがないわね…!ブラン!あんな奴に手こずってないでしっかりして!!


特に柚子の奴…そうとう頭にきてるなこりゃ。
気持ちはオレも同じだけど、融合コースのエース相手に手こずるなっていうのは手厳しいっての、まったく。
でも、こんなところで躓いていたら…遊勝塾を守るなんてできやしない。来るなら来やがれ!!


「こんな幼い見た目だが、こいつの効果は強力でな。ドラグメイデンが特殊召喚した時、相手の表側表示モンスターを吸収し装備する!
 対象は当然ロブスター・カノンだ!そいつを吸収させてもらうぜ!『ソウル・リザーブ』!!」


装備する事による除去か…このまままともに受けたら地面か川へ真っ逆さまで痛い目を見る。
かといって、破壊じゃない以上はロブスター・シャークのペンデュラム効果は使えない。
だったら、今こそこいつを使わせてもらうぜ!ねね、沢渡!!


――パァァァァン!!



『きゃあっ…!』
竜装天子ドラグメイデン:ATK2000(効果無効)



「防がれたか…!馬鹿なっ!?お前、その罠は!!

「罠発動『ブレイクスルー・スキル』…!この効果でドラグメイデンの効果はこのターンの間だけ無効だ!」


余計な誤解を招くかもしれないけど、こいつはねねと交渉して手に入れたカードだ…確かに元はと言えば沢渡のだが。
あと自分のターンでのアレの攻略にも役に立つカードだ、手にしたからには存分に使わせてもらうぜ!!


「あれって沢渡も使ってた…いつの間にあんなカード持ってたの…!?」

「あのカード…ここの塾生がそう簡単に手に入れられるものではないはずですが?」

「詳しい経緯は内緒ですが、わたしと交換したカード…役に立っているみたいで光栄です。」


くそ、やっぱり懐疑的な目が強まってしまったか。
かといって、代わりに沢渡に例のペンデュラムカードをねね経由で渡した話をするのはいろいろ面倒なんだよな。
とりあえず、これについてはねねが渡したカードというのは間違ってはいない。


「ドラグメイデンの効果は防がれたが、どんな経緯であのカードを手に入れたかは俺には正直どうでもいい事だ。
 それより、フィールドから墓地へ送られたミラーシルト・ワイバーンの効果でデッキから『龍の鏡』を手札に加えるぜ!」


奴の手札は今加えたこれ1枚。
いったいこれで何をするつもりだ…?


「これで何をするのかって顔してるな?
 なら早速見せてやるよ!さっき加えた魔法カード龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)を発動!
 墓地の融合素材となるモンスターを除外し、ドラゴン族融合モンスター1体を融合召喚する!
 俺が融合するのは墓地の『ブラック・マジシャン・ガール』と『ミラーシルト・ワイバーン』!
 俺の嫁よ、鏡の飛竜に跨り、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!舞い戻れ、俺の嫁『竜騎士ブラック・マジシャン・ガール』!!よっと…!」

『はぁぁぁぁぁ…!!』
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール:ATK2600



「今度は墓地のモンスターを融合させただって!?」

「そんなのアリかよ…!」


あれは、墓地のモンスターを素材に融合するカードだったってことか!
墓地リソースを利用する事で、融合召喚の問題点と思われる手札消費の多さをカバーしてきやがった…!


「竜騎士となった俺の嫁の効果発動!手札を1枚捨て、フィールドの表側表示のカード1枚を破壊する!
 俺はさっき拾ったアクションカードを捨て、お前のペンデュラムゾーンのロブスター・シャークを破壊する!『バーニング・ブレイク』!!」

『はぁぁぁぁっ!!』


――ボォォォォォ!!



またしても、アクションカードをいつの間に…。
それで破壊してきたのはロブスター・シャークか…破壊身代わり効果を警戒されたようだな。
っと、あそこの岩肌にアクションカードがあった!
ロブスター・カノンがやられてない今の内に!
ロブスター・カノン、後ろに向かって水鉄砲を撃ってそこに近づいて!


――ジャァァァッァア!!


「何を企んでいるかは想像つくが、さっきのターンのお返しだ…撃ち落とす!!
 バトル、俺の嫁でロブスター・カノンを攻撃!『ブラック・ドラゴン・バースト』!!」


――バァァァァァ!!


「ああっ、竜騎士の攻撃があのままだとブランお姉ちゃんに…!」

「あのままじゃアクションカードを取るのは間に合わねぇぜ!!」


アクションカードに近づくオレたちに竜騎士の波動攻撃が迫ってきた。
確かにこのままロブスター・カノンに跨っていたんじゃ間に合わない…一か八か、勇気をもって前に出ろ!


「であぁぁぁぁぁあ!!」


だから…飛ぶ!!届けぇぇぇぇぇぇ!!


――ぱしっ…!ボォォォォ!!


「ブラン!」


よし、取れた…が、ロブスター・カノンがやられた上、空中じゃ身動きが…!


「うわぁぁぁぁぁぁああ…!!」
ブラン:LP1800→1600


このままじゃ、地面に真っ逆さまだが…!


「ドラグメイデンでドロブスターを攻撃だ!『ブラック・スフィア』!!」


――サササ…パシッ!


その辺にいたドロブスターが駆けつけ、落ちてきたオレを救い出した。
素早さはこちらの方が高いのもあって、ロブスター・カノンに騎乗した事で察知されずに済んだのは幸いだった。
が、決して安堵できない。
すかさず黒い光球がこっちに勢いよく迫る…!体勢が整ってないのを突かれた!


――バァァァァ!!



「があっ…!!」
ブラン:LP1600→1400


くっ、アクションカードを発動できる隙が無かった…!
ドロブスターもやられてしまったが、下へ無事に降りる事はできた。
後は相手がどうでるか…!


「なんとかしのげたわ…ヒヤヒヤさせないでよ。」

「ふふふ、本当にこれでしのげたとお思いで…?」

「…そうか、まだ伏せカードが!」


そう、あの伏せカード次第でどう転ぶかといったところだ。
仮にこのままだとしてもペンデュラムスケールが欠けてしまっているから、ドローか相手の出方次第になるが…!


「無事に降りてきたみたいだが、これで終わりだと思うな…!
 永続罠『闇次元の解放』を発動!これで除外された『ブラック・マジシャン・ガール』を帰還させる!」

『あれ、わたしがもう一人…?』
ブラック・マジシャン・ガール:ATK2000



もう1つの伏せカードは除外されたモンスターを帰還させるものだったか!
そしてあいつの手にはまたしてもアクションカードが握られている…!


「最後は本来の姿の俺の嫁で仕留めてやる…だが、その前にダメ押しといくか。アクションマジック『エアレイド』を発動!
 これで俺の嫁の攻撃力はターンの終わりまで1000アップし、お前はこの攻撃を無効にできなくなった!」
ブラック・マジシャン・ガール:ATK2000→3000


「攻撃力が1000も上がった上にこの攻撃が無効にできないだって…!」

「これじゃ、いくらブランお姉ちゃんでも…!」

「なに悲観的になってんだ、ブランお姉ちゃんはこの程度で負けるわけがねぇ!!」


そうだ、まだこんなところで倒れるわけにはいかない。
遊勝塾を守るため、エンタメデュエルを続けるため…オレはこんなところで負けられないんだ。


「これで終わらせてやるぜ、格下のロリっ娘!ブラック・マジシャン・ガールでトドメだ!」

『えぇぇぇい!!』


「ロリっ娘って言うな!アクションマジック『鉄砲水』を発動!
 これでブラック・マジシャン・ガールの攻撃力を300ダウンする!」


――ビュゥゥゥゥン!


『きゃあっ…!』
ブラック・マジシャン・ガール:ATK3000→2700



「駄目だ、折角拾ったアクションカードもたった攻撃力300下げただけだぞ!」

「ふざけんな、てめぇ!焼け石に水なくせに俺の嫁に変なものぶっかけやがって!!
 いい加減、これで潰れろぉぉぉぉぉ!黒・魔・導・爆・裂・波(ブラック・バーニング)!!」


その言い草はいらない誤解を招くからやめろ!
これで奴の冷静さを削ぐことはできたわけだが…。
っと、攻撃がこっちに迫ってきた…!仕掛けるなら今だ、罠発動!


――ドゴォォォォォォン!!








――――――








Side:里久


ブランの残りライフは少なく、次のダイレクトアタックがまともに通ってしまえば敗北してしまう。
その上、その攻撃モンスターはアクションカードの効果で攻撃を止められないと来た。
その中でブランはアクションカードでその攻撃力を300下げたけど、それだけじゃ確かに焼け石に水だね。


「もう、駄目…!」

「眼を背けてどうする!友なら…最後まで見届けんか!!

「彼の言う通りです、それに…!」


どうやら、ゴンちゃん…それとブランに土を付けた融合なんか使ってる奴はブランがまだ諦めていないことを見抜いているみたいだ。
柚子はもうちょっと人の表情を見ておかないと駄目だね。

一方であのキモオタは相手の状況を確認せずに勝ち誇って慢心しているね。
これで決められてなかったら恥ずかしいにも程があるよ?


「はは、これが俺の嫁を二度にわたって邪魔した奴の末路ってものだ…何っ!?」

「…守るべきものがあるんだ、そう簡単にやられるかよ…!オレはみんなを傷つけたくない…!」


ブラン:LP1400→50


「ブラン…!」


ほら、煙が晴れたその先にいたブランはまだやられてなかったよね。


「ありえないだろ…嘘だ、嘘だ!なんでお前のような格下が俺の嫁の攻撃を受けてなんで倒れてないんだ…?」

「危なかった…ダメージ計算時に罠カード『回遊流し』を発動。
 受ける戦闘ダメージを半分にし、デッキから水族でレベル3以下のモンスター『タイムテール・ロブスター』を手札に加える。」


成程ね、一見もう駄目だと思わせながら…ライフをぎりぎり残すためにあそこでアレを使ったわけだね。
そこのところエンタメデュエリストとして見事だよね。まだまだ『あの人』には敵わないけどさ。


「というわけで、今のところ凌げたけどこれからどうするの?」

「ねぇ、どんな気持ち?ねぇ?」

「だ、だが、次の俺のターンで必ず…ターンエンド…っ!」
ブラック・マジシャン・ガール:ATK2700→1700


ライフが背水の陣となっても余裕そうな顔を見せているけど実は空元気っぽいブラン。
それと比べても、狼狽している融合使いからは負け犬じみたオーラが出ちゃってるよ。
これはもう勝負は決まったんじゃないかな?








――――――








Side:ブラン


はぁ、はぁ…苦しい。でも、なんとか凌げた。
だけど、残りライフは僅か50と風前の灯火だ…かと言ってここで負けるわけにはいかない。
幸い、こいつを倒す手はようやく整った…さて、このデュエルもクライマックスだ。


「さあ、デュエルもいよいよクライマックス!オレのターン、ドロー!
 まずは準備と参りましょう。『プランク・ロブスター』を召喚!」
プランク・ロブスター:ATK100


「このカードが召喚した時、リリースする事でエクストラデッキにいる水族のペンデュラムモンスター――ここは『甲殻砲士ロブスター・カノン』を手札に戻します。
 そしてセッティング済みの『シュテルアーム・ロブスター』とスケール1の『タイムテール・ロブスター』でペンデュラムスケールをセッティング!」

タイムテール・ロブスター:Pスケール1


「そして、シュテルアームのペンデュラム効果でターン終了時までペンデュラムスケールを8にする!」

シュテルアーム・ロブスター:Pスケール5→8


まずはこれで一先ずの準備は完了だ。


「ペンデュラム召喚なんてさせてたまるかよ!手札を1枚捨て、竜騎士の俺の嫁の効果発動!
 これでお前のシュテルアーム・ロブスターを破壊する!『バーニング・ブレイク』!!」


さっきは手札0枚だったという事はまたもアクションカードを拾って捨てたか。
流石はもっとも得意とするフィールドだという事はある…竜騎士の効果の制圧力といい連勝を重ねたのも頷ける。
だが、今の状況でそれはやらせない!!


「その幻想をぶっとばす!墓地から『ブレイクスルー・スキル』の効果発動!
 これで竜騎士ブラック・マジシャン・ガールの効果をターンの終わりまで無効にする!」

「しまった!?」


――パァァァァン!!


『きゃぁぁぁぁぁ…!!?』
竜騎士ブラック・マジシャン・ガール:ATK2600(効果無効)



「やった!これで厄介な竜騎士の効果を気にせずブランお姉ちゃんは思う存分動けるようになった!」

「あ〜あ…ブランのアレを忘れていたなんて、相当アレだよね。」


無邪気に喜ぶアユちゃんとは対照的に辰ヶ谷を憐れむような目で見ている里久。
この前のねねの件といい、やっぱり融合を使う相手に対しては妙に態度が悪い気がする。
それは置いといて、今やるべきことをやるだけだけどな。


「それじゃ気を取り直して…今一度揺れろペンデュラム!天界に架かれ流星のビヴロスト!ペンデュラム召喚!来て、オレのモンスターたち!
 手札からレベル6『甲殻砲士ロブスター・カノン』!エクストラデッキからレベル5『甲殻水影ドロブスター』
 そして、二色に分かれし美しき鎧を纏う我が主役!レベル7『甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター』!!」

『ハァァァッ!!』
甲殻砲士ロブスター・カノン:ATK2200

『フゥッ…!』
甲殻水影ドロブスター:ATK1800 forEX

『トゥァァァァァァッ…!!』

甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:ATK2500 forEX


「きたきたきた!これぞペンデュラム召喚!!しかも全て上級モンスター!」

「あれ、でもロブスター・シャークが破壊されてエクストラデッキに行ってたけど…あれは出せないの?」

「ロブスター・シャークは魚族…シュテルアーム・ロブスターのスケールを弄ったターンは水族以外は特殊召喚できないんだ。」


ついでにプランク・ロブスターもエクストラデッキにいるけど魚族だから同様の理由で無理よ。


「ふ…何をするかと思えば、さっきまでの面子にもう1体竜騎士の攻撃力に届かない奴が増えただけじゃないか。
 わざわざさっきのロブスター・カノンという奴を手札に戻した意味がわからないし、こんなんじゃ俺には勝てないぜ?」

「あ〜あ、わかってないね。」


戻した意味だと?里久の言う通り、大有りだっての。


「そうよ、ロブスター・カノンは手札から出す事にこそ意味があるわ!」


流石柚子、そこはしっかりわかってる。
さっきはエクストラから出したから効果を使えなかったが、今回は手札から出したことで使えるようになったわけだ!


「ロブスター・カノンの効果発動。このカードが手札からの召喚・ペンデュラム召喚に成功した時、相手の特殊召喚されたモンスター1体を破壊しデッキに戻す!
 これで墜とすのは竜騎士ブラック・マジシャン・ガール!ぶっとべ!『ハイドロ・ブラスター・カノン』!!」

「何っ!?」


――バッシャァァァァァ!!


『きゃぁあぁぁぁぁっ…!』

竜騎士撃墜!そしてこの効果はまだ続きがある!


「その後、500ダメージを与える!」

「お、俺の嫁がぁぁぁぁ!!?…ぐあぁぁぁぁっ!!」
真文:LP4000→3500


ライフをようやく削る事ができた。当然、これからが本番だ!


「俺の嫁を2度も倒した挙句、今までの連勝中1ポイントも削られていないライフが…!」


ははっ、いい具合に化けの皮が剥がれてきたじゃねぇか!
それじゃ、この調子でこの締めくくりといくぜ!


「そろそろ幕引きといくぜ!バトル!甲殻水影ドロブスターでブラック・マジシャン・ガールに攻撃!『アビス・カッティング』!」

「や、やらせてたまるか!アクションマジック…発動できない!?」

「タイムテール・ロブスターのペンデュラム効果!オレの『甲殻』モンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで一切の魔法・罠カードを発動できない!」

「なんだと!?ということは俺の嫁が無残な姿となって、俺が…こんな格下のロリ如きに、負ける?


おい、またロリって言ったよな…?遠慮なくぶっとばしてやる!
それにどうやら、このペンデュラム効果でもう手詰まりのようだしな。


『いっ、いやぁぁぁぁぁぁ!?』


――ズシャァァァッ!!ザァァァッ!!


「ぐあぁぁぁあっ、ブラマジガールぅぅぅぅぅ!!
真文:LP3500→3400


「あはは…敵とはいえあのブラック・マジシャン・ガールが切り刻まれるのを見るのはなんか嫌な気持ちになるね。」

「でもさ、悲しいけど俺たちが生き残るためには仕方ないことなんだ。だから一緒に痺れようぜ。」

「そうよ。可哀想な気がするけど。」



あれ…相手を追い詰めたはずなのにアウェイ感が半端ない気がする。
悲痛な目で見るあの3人を見ると胸が痛くなってきたかも…でも、ここで止まるわけにはいかない。


「続いて、オッドシェル・P・ロブスターでドラグメイデンを攻撃!ぶっとべ『螺旋のシュトロム・シュラーク』!!」


――ドガァァァァッ!!


「ぐおあっ…!」
真文:LP3400→2900


さらにここでオッドシェルの効果だ!


「オッドシェルのモンスター効果!このカードが戦闘で破壊したモンスターをデッキに戻し、1000ダメージを与える!」


――バシャァァァァッ!!


「ぐぅぅっっ!!」
真文:LP2900→1900


さて…お前には随分してやられたが、覚悟はできたよな?あと一撃、喰らいやがれ!


「これでフィニッシュだ!こいつで頭冷やしやがれ!!
 ロブスター・カノンでトドメだ!穿て『ハイドロ・ストリーム』!!」


――バッシャァァァァン!!


「ぐわぁぁぁあぁ…ごふっ!」
真文:LP1900→0


ふぅ、手強い相手だったけど何とか勝てた…!
ともあれ、なんとかこれで1勝だ!


「本当に融合コースのエース相手にやってくれましたね、ブラン。」

「ブランお姉ちゃんが勝った!」

「でも…なんというか、使用モンスターを考えると複雑だよね。」

「そう考えると悲しいぜ…でも、やっぱりブランお姉ちゃんのデュエルが痺れるぅー!」


…なんというかこの子たちの反応を見ると、人気モンスターを敵に回すのって辛い。
それに、勝ったとはいえデュエルの内容も客観的にみると…拙いなこりゃ。


「やったな、ブラン!相手が融合コースのエースといえどお前ならやってくれるだろうと信じてたぞ。よく熱血した!

「おお、あの猛攻を切り抜けてよくやったな…流石この男、権現坂の親友だ!

「ありがとう、二人とも。でも…はぁ、はぁ。」


実のところ、アクションデュエルという点で完全に相手の手玉に取られてた。
特に『エアレイド』…あれを使ってくるタイミングがずれてたらやられてた可能性が高い。
正直『海神の渦潮』と『ブレイクスルー・スキル』…あるいは『ザリガンマン』セットが来てくれなかったら、一方的に嬲られていたはずだ。
その2枚で機能させなかったとはいえ、アクションカードのコストとしての側面も生かした竜騎士主体の相手の戦術…融合のエースとして申し分ないものだった。

勝ったからまだいいものの、こんな不甲斐ないオレで今後塾を守り切れるの?
デュエルの時は意識していなかったけど、終わってみると疲労感が襲い掛かる。


――ガクッ…!


「ブラン!?」

「「「お姉ちゃん!?」」」

「大丈夫か、ブラン!!」


うっ、疲れがどっと出たせいかで息苦しい。
まだ始まったばかりなのに…このざまかよ…!


「はぁ、はぁ…!」

「ブラン…お前の親父の設立した塾の存亡がかかった闘いだったんだ。
 プレッシャーも半端なかったろうに。すまん…俺が部外者ゆえに力になってやれなくて!」


権現坂…そうだ、辛いのはオレだけじゃない。
確かに彼は権現坂道場の跡取りだから、この塾の存亡をかけた戦いに参加させるのはよろしくない。
正直、すごく頼りたいところではあるのだけれど。
それでも、信じて見守ってくれてるだけで力になってくれるんだ。


「ううん、権現坂。見守ってくれてるだけで十分だから。でも、ありがとう。」

「応よ。」

「わたしもあなたのデュエルで勇気付けられました。だから、大丈夫…誇ってください。
 今は直接力になれなくても、一緒にいて支えてあげる事はできますから。」


ねね…あなたもありがと。
結果的にオレだって融合コースのエースから勝ち星をもぎ取れたのはよかった。
これがねねにとってみても自信につながると思うわ。


「あなたこそ、もうLDSの皆に落ちこぼれなんて言わせちゃだめだから。」

「ですね、がんばります。」


ふふ、そうこなくちゃ。
次にあなたとデュエルする時はもっと楽しめそうね。








――――――








Side:柚子



LDSの理事長が沢渡の件でうちの塾をかけての三番勝負。
まずはブランがキモオタ…もとい融合コースのエースを見事打ち破ったわ。
あんな変な奴にブランが負けなくて本当によかった…!
でも、ブランが融合を使う事はなかったとはいえ…。


『オレはみんなを傷つけたくない…!』

『あなたを…傷つけたくないから。』


今のデュエル…あたしにはどうしてか昨日出会った融合使いのあの子の影がちらついて見えてしまっていた。
あの子がブラン本人じゃないことを信じるとさっき言ったばかりなのに…!
もう、あたしには何がなんだか…。


「ブラン…。」















 続く 






登場カード補足



甲殻水影ドロブスター
ペンデュラム・効果モンスター
星5/水属性/水族/攻1800/守1600
Pスケール「3:3」
「甲殻水影ドロブスター」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズにもう片方のPゾーンに「甲殻水影ドロブスター」以外の「ロブスター」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを破壊し、自分はデッキから1枚ドローする。
『モンスター効果』
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「甲殻」Pモンスター1体を選んでエクストラデッキに表側表示で加え、デッキをシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。



プランク・ロブスター
ペンデュラム・効果モンスター
星2/水属性/魚族/攻 100/守 500
Pスケール「7:7」
(1):1ターンに1度、自分フィールドのレベル5以上の水族モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターの攻撃力は500アップする。
(2):自分は水族・魚族のモンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
『モンスター効果』
「プランク・ロブスター」の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、このカードをリリースして発動できる。
自分のエクストラデッキの表側表示の水族Pモンスター1体を選んで手札に加える。
(2):このカードをリリースして発動できる。
自分フィールドの全ての水族モンスターの攻撃力はターン終了時まで300アップする。



タイムテール・ロブスター
ペンデュラム・効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1600/守 500
Pスケール「1:1」
(1):自分の「甲殻」Pモンスターが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):もう片方の自分のPゾーンに「ロブスター」カードが存在しない場合、このカードのPスケールは5になる。
『モンスター効果』
「タイムテール・ロブスター」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから水族のPモンスター1体を選んでエクストラデッキに表側表示で加える。



竜装天子ドラグメイデン
融合・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2000/守1300
「ブラック・マジシャン・ロリータ」+ドラゴン族モンスター
このカードは上記カードを融合素材とした融合召喚または「ティマイオスの眼」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2):1ターンに1度、このカードに装備された装備カード1枚を墓地へ送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。



ブラック・マジシャン・ロリータ
効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻1500/守1300
(1):相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる。
(2):このカードがアドバンス召喚に成功した時に発動できる。
手札・デッキから「ブラック・マジシャン・ガール」1体を特殊召喚する。
(3):このカードをリリースして「ブラック・マジシャン・ガール」のアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。
手札・デッキ・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を選んで特殊召喚する。



ミラーシルト・ワイバーン
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1100/守2000
「ミラーシルト・ワイバーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「龍の鏡」1枚を手札に加える。



応援召喚
アクション魔法
(1):手札からレベル4以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。



突風
アクション魔法
(1):通常ドロー及びカードをドローする効果以外で、相手がカードを手札に加えた時に発動できる。
そのカードをお互いに確認し、魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。


エアレイド
アクション魔法
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターンそのモンスターの攻撃力は1000アップし、攻撃は無効にならない。



鉄砲水
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は300ダウンする。