Side:ブラン
「ぐっふっふ…」
「しかも、見た事もない幼女とは…可愛い顔してるなぁ。
ぐひひひひ……はぁはぁ。」
「ひぃっ…」
融合次元らしきところへ着いて早々、世紀末らしい恰好をした者達に取り囲まれる。
そして、そのうちの一人の脂ぎった大男に見定められて思わず背筋が凍る。
「来て早々災難だな…」
「ふぇぇ…遊矢、こいつら話が通じると思う?」
「駄目だね、目が逝っちゃってる…止めといた方がいいと思うよ。」
ここにいる相手は皆目が逝っちゃってて素直に話を聞いてくれるとは思えない。
かといって、取り囲まれているためやり過ごすという選択肢はない。
わたしはその気になれば逃げられるけど、遊矢が逃げ切れなかったら話にならない。
しかも、連中はデュエルディスクを持っていない様子だ。
「かといってこのまま逃げようにもなぁ。
しかも、デュエルの事をわかっていなそうなんだけど…どうしよう。」
「もう好きにしたらいいんじゃないかな?ただ、あまりやりすぎるなよ?」
「結局こうなっちゃうのか…はぁっ。」
そうなると、仕方ないか…!
そして、わたしに気持ち悪い事を言った輩に近づいていく。
――タッタッタ…!
「いい子だ、早速お前を世間の人気者にしてやるよ。
それじゃ、服を…」
――ドゴッ!!
「あべしっ!!」
――ズドォォォォォ!!
「けっ、初対面の相手に気持ち悪い事しようとすんじゃねぇよこのロリコンどもめ。
いくらわたしが幼子の風貌をしているからとて…甘く見られては困る。
とりあえず、さっさと道を開けてくれれば残りの奴は見逃してもいいけど?」
とりあえず、目についた中で一番気持ち悪い奴を中断蹴りで鳩尾の部分を蹴り飛ばしておく。
そして、念のためこっちの要求を言っておく。
こういう変な輩は本来は相手にしないのが一番だからね。
「馬鹿な、見かけによらず強いだと!?」
「くそっ、まとめてかかれ!!」
「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」」」
「あ〜あ、ブランにリアルファイト挑もうなどやめとけって…身の程知らずだな。」
なんでエクシーズの連中にカードにされていないのかが不思議な輩たちだよなぁ、うん。
それに、自分で言うのもなんだが小学生くらいの見た目の女の子一人に寄ってたかって襲い掛かるとは雑魚丸出しだ。
殺さない程度に加減して相手してやりますかね。
――しばらくお待ちください――
「ほ、ほげぇ…」
「げっぷぅ…」
「ばいりばしだ…」
――パッパッ…!
「はい、一丁上がり…とりあえず、こんなもんだろう。」
「ご愁傷様…ま、これで観念してくれるといいけど。」
そんなわけで襲い掛かってきた奴全員を軽く伸しておいた。
これで暫くはグロッキーなままだろうし、身の程を弁えてくれるだろう。
…冷静に考えてみると、融合次元に来て何をしてるんだろうかと。
「とりあえず、こいつらの相手はこの辺にして先へ進もう。」
「ああ…こんなところで油売ってる場合じゃないしな。」
そもそも融合次元へは真実を探りに来たわけで、こいつらを相手にしている場合じゃない。
街の方で何があるのか慎重に見ておかないとね。
そんなわけで、さっさとここを後にして奥の方へ進まないとね。
「あ〜あ、みんなやられちゃったね。
奴らの出現場所を予測してアウトローな連中を差し向けた結果がこれか。
差し向けたのは雑魚とはいえ、流石に直接的な手段じゃまるで相手にならないか。
ま、こいつはもう少し調べておいた方がよさそうだね。」
超次元ゲイム ARC-V 第71話
『狩る者、狩られる者』
ミシェル:LP3000
エルファーニマル・グラン・ラビット:ATK2100
社員:LP1900
発条機竜ゼンマイドラン:ATK2800 ORU3
No Side
事情はあれど融合次元を侵攻してきたエクシーズ次元の一般社員に挑まれた縫雲ミシェルというロリータ風の少女。
融合召喚を使用して先手を取るものの、その社員はやられぱなしでは終わらないようだ。
妨害をものともせずに3体展開してから同じレベルに揃えてエクシーズ召喚。
それにより現れたのは暴虐を体現したような巨体の発条仕掛けの機竜。
それを前にした彼女は…!
「そうだ、このモンスターを中心として……みんなを…っ!」
「ククク…どうやら、屈辱的な記憶が蘇ってきたようだな。」
どうやら、このモンスターらにこの地を蹂躙されてきたようでそれを忌々しげに見つめる。
彼女の脳裏にはこのモンスターを中心とした部隊に侵略され、家族や仲間がカードに封印されていった光景が浮かんでいるようだ。
ステラらを中心に動いていたプラネテューヌの方とは違い、こちらは一般社員を中心に侵攻に当たったようである。
「そして、手札に加えたゼンマイシャーク…まだ展開するつもり?」
「ほう?よくわかっているじゃないか…この展開力こそがゼンマイ部隊の恐ろしささ。
フィールドに『ゼンマイ』モンスターが特殊召喚された場合、手札から『ゼンマイシャーク』を特殊召喚できる!」
ゼンマイシャーク:ATK1700
「そして、自分フィールドに自身以外の『ゼンマイ』モンスターが特殊召喚された事でゼンマイドランの第一の効果を発動!
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、デッキからレベル4以下の『ゼンマイ』1体を守備表示で特殊召喚する!
さあ、ドランの指示によりいでよ!レベル4の『ゼンマイソルジャー』!!」
発条機竜ゼンマイドラン:ATK2800 ORU3→2
ゼンマイソルジャー:DEF1200
ここでまたしてもレベル4のモンスターが2体揃うが…!
「レベル4がまたしても揃ったけど、確かその2体って…!」
「ああ、察しの通りさ…まずはゼンマイシャークのモンスター効果を発動!
1ターンに1度、このカードのレベルを1つ上げるか下げるかのどちらかを行える!
私はレベルを1つ上げる効果を選択し、ゼンマイシャークのレベルは5となる!」
ゼンマイシャーク:Lv4→5
ここでゼンマイシャークのレベルを自らの効果でレベルを1つ上げていく。
ちなみに他のゼンマイとは少し違い、別に表側表示で存在する限り1度しか使用できないわけではない。
停止すると死んでしまうという鮫の性質を体現したものなのだろうか?
「さらにゼンマイソルジャーのモンスター効果も発動!
このターンこのカードの攻撃力を400アップし、レベルを1つ上げる!
この効果によりゼンマイソルジャーのレベルも5となる!」
ゼンマイソルジャー:Lv4→5(ATK1800→2200)
そしてゼンマイソルジャーのレベルが上がった事で今度はレベル5のモンスターが2体。
レベルが5以上と言えば通常召喚する場合はリリースとなるモンスターが必要となるレベル帯。
レベルアップという手段とはいえ、それを揃えてきたわけだ。
「狙いはランク5…っ!?」
「その通り!私はレベル5となったゼンマイソルジャーとゼンマイシャークでオーバーレイ!
威風堂々たる発条仕掛けの王よ、物陰に潜みし者を蹂躙し我が手に勝利を齎さん!エクシーズ召喚!現れろ、ランク5!『発条装攻ゼンマイオー』!!」
『オォォォォォォォオオ!!』
発条装攻ゼンマイオー:ATK2600 ORU2
「ゼンマイ、オー……!」
そして呼び出されたのは先ほど呼び出されたゼンマインのパーツが使われている所謂合体ロボットという風貌のエクシーズ。
スマートな体型ではあるが、王を名乗るだけあってその威圧感はゼンマイドランと比べても何ら遜色はない。
そして、彼女には若干狼狽の様子がうかがえた。
これもまた、よくご存じのモンスターではあるらしい。
「狼狽えている様子ながらこれもよくご存じのようだ…なら、ここから私がする事はわかっているよな!
まずはゼンマイドランのもう1つのモンスター効果を発動。
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、フィールドの特殊召喚されたモンスター1体の表示形式を裏側守備表示に変更する!」
発条機竜ゼンマイドラン:ATK2800 ORU2→1
「っ…!」
「グラン・ラビットというぬいぐるみ風情よ!
我がゼンマイドランの巨体の前に闇にひれ伏すがいい!『ガルガンチュア・ドミネイト』!!」
エルファーニマル・グラン・ラビット:ATK2100→裏側守備表示
「そんな、グラン・ラビットが…!」
「勿論、裏側守備表示になるだけじゃ終わらないがな…ここでゼンマイオーのモンスター効果発動!
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、フィールドのセットされたカード2枚を対象にして破壊する!」
「ミミのフィールドには、グラン・ラビット含めてセットカードが丁度2枚…っ!」
「その通りだ…ゼンマイオーよ、そのセットカード2枚を踏みつぶせ!『ガルガンチュア・クラッシュ』!!」
――ズドガァァァァン!!
「そんなっ……」
そして、グラン・ラビットを含む彼女のセットカード2枚はゼンマイオーの巨躯を前に成すすべなく潰され破壊された。
何より、これで彼女のフィールドは焼け野原と化したのだ。
その凄惨な光景を前に怯え竦んでしまったのだろうか?
彼女は声を上げずに震えているのが伺える。
「ふはははは!これで貴様のフィールドはがら空き、あまりの絶望的な状況に声も出なくなったか。
所詮融合の残党などこの程度…我が同胞を消した噂などあてにならんか。
さあ、ライフが尽きる時を怯え竦んで待つがいい。」
「むみ…もうやめてよぉ……!」
「おいおい、ここに来て命乞いとは…悪いが、それはできん相談だ。
バトル!まずはゼンマイドランで貴様にダイレクトアタック!『リコイル・インパクト』!!」
――ズドォォォォォォォォォォォオ!!
「むみぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
ミシェル:LP3000→200
――ドンッ…!
「かはっ…!」
ゼンマイドランの強烈な一撃を受け、鞠のように後方へ吹き飛ばされてしまい、背面の壁に激突する。
――バタッ…!
「むみ…痛いよ……どうじで、ごんなひどいことをするの…!」
今ので肉体的に相当なダメージを受けたのか、痛みで立ち上がる事もままならない様子。
倒れ伏せた状態で涙ながらに悲痛な思いを訴えるも…!
「さぁな…悪いが、貴様らを排除するように言われているのでな。
我々の同胞を多数葬ったと言われてやってきてみれば、こんなガキンチョとは思わなかったがな。
仮に貴様がそうでなかろうがいずれにしても、野放しにはできん。」
「仮にそうだとしても先に仕掛けてきたのはそっちでしょ…!
むみぃ、お願いだからこんな事もうやめて……!」
「ううっ、これ以上はできないむみ…なんて言う事を期待しているなら無駄な事だ。
どの道、泣き落としで隙を作ってその内に私を討とうという魂胆なのだろうからな…私には通用しない。
散った者に報いるためにも理想のためにも、貴様のような危険分子は葬らねばならん…悪く思うな。
そしてこの一撃で貴様を狩ってやろう!ゼンマイオーで止めだ!!『ゼンマインパクト』!!」
『オォォォォォォォォォ!!』
ここで社員の命によりゼンマイオーがミシェルの命を刈り取ろうと動き出した。
――勝った!
その無慈悲な一撃が一撃が彼女に炸裂しようとした…が、その瞬間彼女の口の端がニタァっと吊り上がる。
「この瞬間、手札から『エッジインプ・ピン』を発動。」
『グ、グオ…』
そして、寸での所でその動きが突如として停止した。
「どうした、ゼンマイオー!?なぜ動かん!こ、こいつは…!」
エッジインプ・ピン:DEF100
そして、その巨体の影に陰に1体の針のようなモンスターが突き刺さっていた。
「で、これで勝ったと思った?甘いんだよね。
この直接攻撃宣言時にミミは手札から『エッジインプ・ピン』の効果を発動していたの。
その効果により、ゼンマイオーの攻撃を無効にし、このモンスターを特殊召喚したわけだよ。」
「おのれ、手札誘発を持っていたのか…!」
――いや、それ以前にこいつ…雰囲気が!?
彼女の声色のトーンが急激に低くなり、倒れ伏せつつながらも纏う雰囲気がおどろおどろしいものとなる。
この急激な彼女の豹変に、社員の男の表情には焦りと困惑の色が見えた。
「それで…どうするのかな?」
「ぐ、いくら強がろうが貴様など次のターンで狩ってくれる…!
それに、ゼンマイドランの裏側守備表示にする効果は相手ターンでも使用できる…!
大丈夫なはずだ、私はこれでターンエンド。」
「次のターン…ね?本当に来ると思ってるのかなぁ?
それに、大分焦りの色が見えているよ?」
「何…?融合の残党風情が何をしようと…!」
そして、彼女に図星を付かれたのか狼狽を隠せない様子の社員。
その様子を呆れと蔑みの視線で彼女は見つめていた。
「それにね…ミミたちはいつまでも狩られてばかりの獲物じゃないんだよ。
むしろ、これからは君達こそハンティングゲームの獲物だって事を思い知らせてあげるね…ミミのターン、ドロー!」
そして、ハンティングゲームという言葉を融合次元である彼女が使いターンを開始する。
一連の次元戦争の中で彼女の心はぶっ壊れてしまったようである。
「我々が…獲物だと?」
「つまりね、狩られるのはそっちの方だって事なんだよ!
ミミは手札から『ファーニマル・エッグ』を召喚!」
ファーニマル・エッグ:ATK0
「またそいつか…」
「回収したからには利用しないと勿体ないからね。
それで、ゼンマイドランの効果は通常召喚されたモンスターには対応できない…だったよね?
このファーニマル・エッグをリリースし、そのモンスター効果によりデッキから『ファーニマル・ラビット』と『融合』を手札に加えるよ。」
前のターンと同じく、エッグの効果でラビットと融合を手札に加えていく。
先ほどはバニーラという通常モンスターと融合させたが…?
「…こんな可哀想な姿のモンスターを呼び出すのは本当は嫌だけど、仕方ないよね。
ミミは手札から魔法カード『融合』を発動!
ミミが融合するのは手札の『ファーニマル・ラビット』とフィールドの『エッジインプ・ピン』!
悪魔宿りし鉄針よ!飛び跳ねる獣と一つとなりて新たな力と姿を見せよ!
融合召喚!現れちゃえ、獲物を縫い付ける森の狩人!『デストーイ・ニードル・バニー』!!」
『ギヒャヒャヒャヒャ!!』
デストーイ・ニードル・バニー:ATK2300
今度はエッジインプのモンスターと融合させ、目が飛び出たボロボロのうさぎのぬいぐるみに針が突き刺さったサイコホラーな雰囲気の奇怪なモンスターを呼び出した。
大きく開いたぬいぐるみの口からは恐ろしげな何かが潜んでいる事が伺える。
まるで今のおどろおどろしい雰囲気の彼女の様子を体現したかのような恐ろしい存在だ。
「っ…先ほどのモンスターとは明らかに雰囲気が違う…!?
だが、所詮攻撃力は2300…そいつで何ができると!」
「まずは融合素材となったファーニマル・ラビットの効果で墓地から『ファーニマル・エッグ』を手札に。
そして、デストーイ・ニードル・バニーのモンスター効果を発動!
このカードが融合召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示の効果モンスター1体の攻撃力を1000ダウンさせ、効果を無効にしちゃうんだよ。
対象のモンスターはね…ゼンマイドランだよ。」
「攻撃力ダウンに加え、効果無効だと…!?
ならば、ゼンマイドランのモンスター効果を…どういう事だ、動かんぞ!?」
「あはははは♪ニードル・バニーの効果に対して対象になったカードの効果は…発動できないの。
ゼンマイドランの影に針を縫い付けちゃえ!『シャドウ・ソーイング』!!」
――ドスッ!
『グ、グオォォォォォォ!!』
発条機竜ゼンマイドラン:ATK2800→1800(効果無効)
「ゼンマイドランが…機能停止に!?」
「機能停止で済めば…いいのだろうけどね!
ミミは手札から装備魔法『フュージョン・ウェポン』をレベル6のニードル・バニーに装備!
このレベル6以下の融合モンスターにのみ装備可能な装備カードの効果でニードル・バニーの攻撃力を1500アップするよ!」
デストーイ・ニードル・バニー:ATK2300→3800(フュージョン・ウェポン装備)
「馬鹿な!ここにきて攻撃力3800…だと!?」
ここで装備魔法により攻撃力の底上げにかかってくる。
これでゼンマイドランとの攻撃力の差分は2000。
そう、相手のライフを削り切る射程圏内に入ったわけである。
「ねぇねぇ、どんな気持ち?狩られる者の立場になった気分は?
それで、ミミに狩られる覚悟はできた?ねぇ!」
「ひいっ!く、来るなぁ!」
「ミミたちのお願いを聞いてくれなかったくせに…この期に及んで何を言ってるの?
中途半端な覚悟でミミたちの大事な大事な人を狩ったからには相応の報いを受けてもらわなきゃ。
これで決めちゃうよ…バトル!デストーイ・ニードル・バニーでゼンマイドランを攻撃!
ゼンマイドランごと憎きエクシーズの者を葬り去っちゃえ!!『ボーパル・デス・スティンガー』!!」
――ザッシャァァァァァ!!ドガァァァァァァ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
社員:LP1900→0
――ドッサァァァァ!!
そうして、ニードル・バニーにより決着。
大きく後方に吹き飛び、倒れ伏せる格好となった。
「これでミミの勝ちだね…あ〜あ、ミミが『やめて』って言った時にやめておけばよかったのにね。」
――タッ、タッ…!
そして、彼女は倒れた男を養豚場の豚を見るような蔑んだ目で見降ろしつつにじり寄っていく。
「ぐ、私に近づいて何をする気だ?」
「何をするって…それは君が一番分かってるんじゃないの?」
「私が一番?ま、まさか…や、やめろ!」
「そのまさかだよ、君たちがここの人たちを次々とカードをしてきたのがいけないんだよ。」
ここで彼女が何をするのか?それはお察しの事だろう。
デュエルディスクを操作し、それを倒れた男に向ける。
「わ、私が悪かった…家族を養うために、仕方なかった!」
「あのね、君達がそれをいっても説得力がなんにもないの…見苦しいだけだよ。
ミミたちのいるここを襲った時点で…もう許されないんだからね。
ミミたちのお願いを聞かずにいた分、敗者には今までの報いを受けてくれないと…ね。
それじゃあね…バイバイ。」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
――ピカァァァァァ!!
情けなく命乞いをする男に対し、聞き入れる事なく歪んだ笑顔の彼女のディスクから光が放たれる。
そして、光が止んだ時にはその場にはその男の姿は消え、そこには代わりに彼が描かれたカード1枚が。
そう、彼女は彼をカードに封印したのだ。
「エクシーズ使いなんてみんないなくなっちゃえばいいもん…」
そして、彼女は涙ながらに不穏な独り言を残しその場を立ち去った。
この場残されたのは無残に封印された先ほどの男の姿が描かれたカードだけであった。
――――――
Side:ミシェル
「はぁ、はぁ…っ。」
なんとかミミを襲ってきたエクシーズの男を退けたけど、攻撃を直に喰らうんじゃなかった。
動かなきゃいずれ見つかっちゃう…でも、全身が痛い、もう歩きたくない…!
「むみ…こんな戦いもうやだよぉ…」
そして本当ならこんな争いもう嫌なのに…でも、やらなきゃ狩られるから仕方ない。
そもそもどうしてここが襲われなきゃならなかったのかがわからない。
2年半ほど前に急にあのエクシーズ次元からのスーツの人たちがやってきてデュエルモンスターズってカードゲームを武器に用いて手当たり次第に襲ってきたの。
当時のミミはデュエルモンスターズのデュの字も知らなかったし、何もできなかった。
友達や家族がカードにされる瞬間を物陰から怯えて見るだけしかできなかった。
そして、何もできない臆病者でただの足手まといだった。
その頃には家族や同年代の友達はみんないなくなっちゃって、ぬいぐるみしか話しかけられず怯え震える惨めな日々を送った。
だけど、いつまでもそうして怯え震えているだけじゃいられなかった。
転機が訪れたのはそう遠くはなかった。
ミミの居場所が割り出されちゃって、とうとう一人の男に見つかってしまった。
デュエルで立ち向かう術を持たなかったミミはゼンマイを実体化させ操るその男に追いつかれてしまった。
壁に追いやられ、今まさにデュエルディスクを向けられてトドメを刺されようとした場面。
人間ってものは不思議なもので、土壇場に追い詰められた時に自分でも思いもよらぬ力を発揮するんだって。
側方によけて、たまたま近くに落ちていた剣を拾い、それを使って呆然とした相手の心臓を一突きして殺した。
そして、そのカードに封印する装置の付いたディスクを奪った。
その時確信したんだよ…この戦場を生き残るためには中途半端な優しさや道徳・倫理観なんてあったって命取りなんだって。
そうして、奪ったデッキからデュエルを必死で学び、落ちていたカードを拾ってあいつらを倒すための今のデッキを作り出したんだよ。
そして用済みとなった奪ったデッキは一部のカードを除き憎しみを込めて破り捨てた。
ま、そのデッキにはゼンマインくらいしかエクシーズは入っていなかったけどね。
そうやって逃げ惑いながらも襲ってきた相手を返り討ちにし、逆にカードに封印した。
周りの人からは咎められる事も少なくなかったけど、こうやって少しでも相手の数を減らしていかなきゃ生き残る道はないと思ってる。
もっとも、そのせいで今の相手のように狙われる対象となった側面もなくはないと思うけどさ。
でも、カードに封印されるのは嫌だ…ミミの身代わりになってしまった友達や家族に報いるためにも…!
その一方でエクシーズの奴らを返り討ちにして逆に狩る事に快感を覚え始めた自分が嫌いだ。
「ちっ、あいつは失敗したらしいな…」
「だが、奴の敗北も無駄ではなかったようだ。
見た所、こいつの体は既にボロボロの様だからな。」
「いずれにしても今が仕留める好機か…!」
「っ…!?」
油断した、そう考えている間に別のスーツの男の集団に見つかっちゃった…!
しかも相手は3人…!
前のデュエルでのダメージは少なくないにも関わらず立て続けに…!
体力や怪我の具合を考えてもここから逃げ切るのは無理…!
兎に角、このままなにもしないならカードに封印されちゃうのは必至…!
いくら分が悪くても、ここはやるしかない…!
「来るなら来てよ…返り討ちにされてカードになりたかったらだけどね!」
「愚かな、カードに封印されるのは貴様の方だと言っておく。」
「可哀想だが、我々も君たち融合次元の残党には同胞を大勢葬られているのでね。」
「多勢に無勢が世の理…仲間の無念はここで晴らせてもらう!」
「「「「デュエル!!」」」」
ミシェル:LP4000
社員A:LP4000
社員B:LP4000
社員C:LP4000
――――――
Side:ブラン
あれから、無残に荒らされまくった廃墟のような街を歩き回っていた。
しばらく歩いても、人の姿が見えやしないし気配もない。
「人の気配がない…ここはだいぶやられてしまっているらしいな。」
「そう考えると、さっきの連中は本当になんだったんだろうな?」
「さぁ?」
だとすると、さっきの世紀末のような風貌の男たちはなんだったんだろう?
それにしても、エクシーズ次元の連中でさえ姿が見えないというのはどうなってるんだろう。
「どう使えばいいかわからない様な効果のない融合モンスターも落ちているからここが融合次元だって事はわかるけど…!」
「ここで時間を食われていたら何をしに来たか…あれは…!」
「人が封印されたカードだとは思うけど…このスーツの男のはエクシーズの奴じゃないか?」
「ああ、俺が遭遇した奴もそんなスーツを着ていたな…!」
そんな中で街の路地裏の行き止まり付近でエクシーズ次元の者が封印されていると思われるカードを発見した。
どうも、融合次元の住民たちも相手をカードに封印する事を行っているらしい事がわかる。
「それに、このカードの状態って…ついさっきカードに封印されたばかりじゃないかこれ?」
「汚れが殆どないからな…」
「となると…!」
そう遠くない場所に誰かがいるって事は確かなようだな。
そして、ここには争ったような痕跡が見える。
「ここからは絶対に気を抜いちゃ駄目だ…心して進むぞ。」
「ああ、わかってる。」
そうなると、十中八九人をカードに封印する装置を持ったものが近くにいるという事だ。
融合次元、エクシーズ次元の住民問わずにな。
いずれにしても、ここからは命がけの戦いとなるだろう。
こちらにその気はなくても、向こうは死力で挑んでくる可能性が高い。
だから、気を引き締めないとね。
覚悟を決めて行き止まりの所から分岐点まで戻って探索を続ける。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・
探索を続けて数分後、何やらデュエルしている現場を目撃したので物陰に隠れる。
ロリータ風のうさみみフードの少女に対して逃〇中に出てくるハンターのような無個性なスーツ姿の男3人がかりという構図だ。
しかも、やや薄汚れている服装や手負いの身からして融合次元の住民だろう事が伺える。
少女(ミシェル):LP1000
デストーイ・チェーン・シープ:DEF2000
社員A:LP4000
発条機竜ゼンマイドラン:ATK2800 ORU1
発条機甲ゼンマイスター:ATK2500 ORU2
発条空母ゼンマイティ:ATK1500 ORU1
社員B:LP4000
発条機竜ゼンマイドラン:ATK2800 ORU1
発条機甲ゼンマイスター:ATK2500 ORU2
発条空母ゼンマイティ:ATK1500 ORU1
社員C:LP1500
ゼンマイガゼル:ATK1500
それにしてもこれはひどい。
アヴニール社員と思わしきスーツの男たち…みんな同じカテゴリ、戦法じゃないか。
何より、女の子1人がかりに大の男3人がかりって構図がすでに恥ずかしいんだけど。
とはいっても、これは悲しいけど戦争なのよね…だから手段を選んでいる場合じゃないって訳か。
まぁ、これを見て見ぬふりするわけにはいかないよね。
「本来中立の立場でいるべきなのはわかってるけどまいったわね、これは女の子の方に肩入れすべきかしら?」
「とはいっても俺たちは決してヒーローごっこしに来たわけじゃないんだがなぁ。
まぁ、このまま見てるだけで何もしないというのも気分は悪いけど。」
「…なら、ちょっと新しいデッキを試すいい機会だし行ってもいいかしら?」
「待った、そのデッキはちょっといけない気がするけどな…」
「でも、多人数戦にはもってこいよ?
とりあえず、あの3人はここで倒して捕えておきたいし。」
「あ〜あ、彼女を敵に回しても知らないからな?
ま、この状況をお前がどうにかできないようじゃあれだし…ここは任せるよ。」
「了解。」
今回の遠征に伴い、実はいつも使うデッキ以外に新しいサブデッキも用意してたりする。
複数の相手に対応したり、主戦法を切り替えられるようにね。
エンタメ的には感心できるか微妙な線ではあるけど、ここは違うデッキに入れ替えて乱入する事にしよう。
これは強いと言えば強いはずなのだけど、あまりにも独り善がりな戦法のデッキ。
それに恐らく、うさみみフードの彼女も傷つける事になる。
とはいえ、この場を収めるのにはもってこいなはず。
乱入は決闘者として好ましくはない行為だけど、あまりの戦力差に見ていられないからね。
それに、アヴニールの社員と思わしき3人から情報を得るためにもここで捕えておきたい。
そんなわけで飛び出していった。
「おいおい、女の子1人相手に3人がかりで挑むなんて恥ずかしくないのかな?」
「ん?」
「何だお前は?見ない顔だが、口出ししないでもらおうか?」
「断る、現状はアンタ達の敵とだけは言っていこうかな?
1人を相手に3人がかりというのはあまりにもあれだろ?折角だしこのバトルロイヤルに混ぜてよ?」
「誰かは知らんが身の程知らずめ。
いいだろう、貴様の参加を歓迎してやる!後で後悔しても知らんがな。」
「OK、ならお言葉に甘えて。」
『乱入ペナルティ2000ポイント』
「っ…!」
ブラン:LP4000→2000
スーツの男の1人から参加の許可をもらったので乱入する。
乱入ペナルティはディスクに紐づけられているので仕方ない。
逆に敵が乱入してきた時は敵に追わせる事もできる一面もあったりする。
身の程知らずを馬鹿にしたといったような雰囲気ではあるがな。
「誰?ダメージを受けてまでこの場に乱入して何しに来たの?」
「むぅ…あまり歓迎されてないか、仕方ない。」
もっとも、その女の子からは軽蔑の眼差しで見られている。
まぁ、どこの誰ともわからないんじゃ仕方ない。
どうやらここはネプテューヌが担当していた方とは違うようだ。
どうも、彼女はネプテューヌとの面識はない可能性が高そうだ。
とりあえず、まずはこのターンを乗り切ろう。
「だが、乱入されようとまだ俺のターンは始まったばかりだがな。
召喚したゼンマイガゼルのモンスター効果を発動!それにチェーンし、墓地の『ゼンマイボーン』の効果を発動!
表側にいる限り1度だけゼンマイガゼルは手札のレベル4以下の『ゼンマイ』1体を特殊召喚できる!
そしてゼンマイボーンは『ゼンマイ』モンスターの効果が発動した時に墓地から特殊召喚できる効果がある!」
「おっと、だったら早速こいつを使わせてもらうとするわ。
手札から『増殖するG』を捨て、モンスター効果を発動!」
「ここで手札誘発だと!?」
「この効果により、相手がモンスターの特殊召喚を行うたびにわたしはデッキから1枚ドローする。」
「俺の展開を利用してドロー加速だと!?」
そして、展開の開始時に遊矢から渡された『増殖するG』の効果を発動し、牽制を行っておく。
相手が動けば動くほど、こちらの手札は潤うって訳だ。
「しかも、チェーンを組んで発動した以上は今更その特殊召喚は取りやめるなんてできないから。」
「ぐ…『ゼンマイボーン』を自身の効果により守備表示で特殊召喚する!」
ゼンマイボーン:DEF200
「相手が特殊召喚したので増Gの効果で1ドロー…1。」
「…さらに『ゼンマイガゼル』の効果で手札の『ゼンマイマジシャン』を特殊召喚する!」
ゼンマイマジシャン:DEF1800
「さらに1ドロー…2。」
おお、いいね…この悔しそうな表情。
って、元エンタメデュエリストが何をしてるんだって話だが。
どうやら、効果は覿面の様だ。
ここまでで2枚ドローした事でこれで初期手札から1枚増えた事になる。
そして、ここで手札にアレが来た。
「おい、このまま展開しても奴の手札が増える一方だぞ?」
「それに…何かを数えているようだぞ!?」
「だが、手札がいくら増えようと一気に押し切れば関係あるまい!
俺はレベル3のゼンマイガゼルとゼンマイボーンでオーバーレイ!
発条仕掛けの空母よ!貯蔵された兵士どもを戦場へと運び込め!エクシーズ召喚、ランク3『発条空母ゼンマイティ』!!」
発条空母ゼンマイティ:ATK1500 ORU2
っと、ここで相手が増Gに構う事なくエクシーズ召喚をしてきた。
他の仲間も出しているのと同じものではあるが。
ステータスや口上からもさらにモンスターを増やして物量で挑む算段って訳か。
…おいおい、そっちは多勢なんだしもう少し展開速度がゆったりでもいいんじゃないかしら?
「そのエクシーズ召喚により1ドロー…3。」
「エクシーズ召喚に対しても顔色1つ変えないとは…!
だが、ゼンマイティのモンスター効果を発動!
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使う事でデッキからレベル4以下の『ゼンマイ』1体を特殊召喚する!
さらに『ゼンマイ』モンスターの効果が発動した事で『ゼンマイマジシャン』の効果も発動!
このカードが表側表示でいる限り1度だけ、デッキからレベル4の『ゼンマイ』1体を守備表示で特殊召喚できる!
ゼンマイマジシャンの効果により特殊召喚するのはレベル4の『ゼンマイナイト』!」
ゼンマイナイト:DEF1200
これでわたしが乱入してから相手は少なくとも4回の特殊召喚を行った事になるわけだ。
「1ドロー、これで4…よし。」
「よし?」
「さらに、ゼンマイティの効果により2体目の『ゼンマイマジシャン』を特殊召喚する!」
ゼンマイマジシャン:DEF1800
「さらに1ドロー。」
「数えないだと!?」
更にゼンマイマジシャンを展開したって事はまだまだ展開やる気…ってことになるわけか。
こっちは既に5枚もカードをドローしたってのに。
それで、ここでよしと言った理由…すぐにわかるさ。
「さらに『ゼンマイ』モンスターが特殊召喚された事で手札からレベル4の『ゼンマイシャーク』を特殊召喚できる!」
ゼンマイシャーク:ATK1700
「6回目のドロー…これでモンスターゾーンが埋まったわけか。」
「これでレベル4のモンスターが4体も…!」
これでターンプレイヤーのモンスターゾーンは埋まった。
同名レベルのモンスターを多数並べた以上はエクシーズ召喚なりで場を開けないとこれ以上は展開できないようだ。
なら…6枚もドローできたし、そろそろ頃合いかな。
「俺もこいつを出させてもらおうか!俺はレベル4のゼンマイシャーク、ゼンマイナイト、そして1体目のゼンマイマジシャンで…」
「お楽しみはここまでだ!悪いけど、これ以上好き勝手させるつもりはないから。
相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚をこのターンで合計4回以上行っている事により、手札のこのカードの発動条件は満たされた!
手札を1枚捨て、手札から『ターン・フェーダー』のモンスター効果を発動!」
「っ…お楽しみはここまでだと!?」
「今まで、数えていたのはその効果が発動できるまでの特殊召喚回数のカウントだったのか!?」
「これで何をする気だ!」
そういう事…この効果を発動するためさ。
もっとも、本来ならわざわざカウントを宣言する必要ないけどな。
これで、何をするって?文字通りの事をするだけだよ。
ちなみに捨てた手札は『イージス・キャンサー』である。
「こいつは相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を合計4回以上行ったターンに手札を1枚捨てて発動できる手札誘発のモンスター。
これにより、まずはこの『ターン・フェーダー』を手札から特殊召喚する!」
『カーン!』
ターン・フェーダー:DEF0
「そして、強制的にこのターンのエンドフェイズに移行する!『ターン・フェード』!!」
「何っ…!」
「馬鹿な、ターンの強制終了…だと!?」
「あー!だから言わんこっちゃない!」
「むみっ!?このターンの攻勢を強制的に止めた…?」
特殊召喚が多い傾向にある、エクシーズが相手ともなるとこういうカードが効果覿面だろうと踏んで入れておいて正解だったようだ。
まぁ、増殖するGによるわたしのドローを軽視していたのが命運の尽き。
相手を無視したプレイは痛い目に遭うよって教訓を植え付けられたとは思う。
「さて、エンドフェイズになったわけだけど…何かあるかしら?」
「ぐ、ターンエンド…!」
「それじゃ…ここからはこっちの番だ!」
手札もドローカード含めると10枚と十分潤った事だし、新たなデッキの力の見せ所がやってきた!
こいつらにはわたしなりのパワーデッキの実力を存分に味わってもらうとするか!
続く
登場カード補足
ターン・フェーダー
効果モンスター
星1/光属性/悪魔族/攻 0/守 0
「ターン・フェーダー」の効果はデュエル中1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚を合計4回以上行ったターンに手札を1枚捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、このターンのエンドフェイズになる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
デストーイ・ニードル・バニー
融合・効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2300/守1000
「エッジインプ・ピン」+「ファーニマル」モンスター
(1):このカードが融合召喚に成功した場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を1000ダウンし、その効果を無効にする。
この効果の発動に対し、対象のモンスターの効果は発動できない。
(2):融合召喚したこのカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「エッジインプ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
エッジインプ・ピン
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 300/守 100
「エッジインプ・ピン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、その攻撃を無効にする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「デストーイ」融合モンスター1体を対象として発動できる。
このターンに1度だけそのモンスターは戦闘・効果で破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
発条機竜ゼンマイドラン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/機械族/攻2800/守2000
レベル4モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカード以外の「ゼンマイ」モンスターが自分フィールドに特殊召喚された場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキからレベル4以下の「ゼンマイ」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
ゼンマイボーン
効果モンスター
星3/地属性/アンデット族/攻 800/守 200
「ゼンマイボーン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの「ゼンマイ」モンスターが効果を発動した時に発動できる。
このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する。
(2):X素材となったこのカードが墓地へ送られる場合、除外される。