No Side


赤い方のニンジャ…日影が黒龍院里久を迎え撃っている隙に、モアら3人は里久を撒く事が出来た。
手負いの身の紫吹を中心とし、月影とモアの計3人は肩を寄せ合って歩いていた。


「思ったが、何故貴様らはオレを助ける?」

「引き受けた任務は何であろうと命をかけて完遂する。
 それが、我ら風魔一族の掟。」

「真意はさておき、何が何でも使命を果たすというわけか…理解に苦しむな。」

「……」


我を捨ててでも自らの使命を果たす渋いスタイルの月影らニンジャ。
忍んで生きる者として正しい心構えであるが…元来、峩が強いモアにとっては困惑を隠せないものだ。

一方、その様子を管制室からモニター越しから赤馬零児が見ていた。


「モアはハートランドとの交渉に必要となる存在…なんとしても守り抜いてもらわねば。」


一方で零児にとってモアはハートランドに対する交渉材料…つまり人質として見ているようである。
そして、胡散臭く重苦しい雰囲気の中、話は敵の話となる。


「残る敵は?」

「確認できているのは6名です。
 うち黒龍院里久が日影と、光焔ねねと思わしき者が沢渡シンゴと交戦しております。」

「ふむ、それにしても…氷山地帯で敵同士で争いがあったのはどういう事だ?
 我々の敵も一枚岩というわけではないのか…?」


一方で敵と思わしき者同士で争いがあったのをモニター越しで目撃していたようだ。
その事に関しては、流石の赤馬零児も困惑した様子であるようだ。


また、古代遺跡地帯では、空が暗くなってきた中でブランが柚子を懸命に探しているようだ。
もっとも…肝心の彼女はベールに連れ去られてしまったわけだが。
そして、そのトリガーを引いたのは…いや、それを言うのは避けておこう。


「柚子!いたら返事して!」

「…どうやら、ここにもいないみたいだな。」

「はぁ…それにあの犬を連れた仮面の不審者も見失っちゃったし、このままじゃ…!」

「気持ちはわかるが落ち着こう、とりあえず次だ。」

「ええ…」


その上、犬を連れた小さな不審者の姿も見失ってしまったようだ。
焦りが前面に出るも、次の場所へ向かう事にした2人であった。


そして、舞台は火山地帯へ戻る。
デニス、そして背後にブラン達を振り切った犬を連れた小さな仮面の少女とその他2名のフォトン・フォースのハンターが岩陰越しからモア達の様子を見ているようだ。


「一応、あの子がモア姫だよ…みんな頑張ってね。」

「お前はいかないのか?」


犬を連れた少女が呼び捨てでデニスに話しかけている事から立場的にはデニスがやや下か同格のようである。


「いやね…僕が行っちゃうと色々拙いんだよね。
 フィールド内は中継カメラでいっぱいだし、あくまで僕の役目は戦闘じゃないからさ。」

「理解はできたけど、納得いかないぜよ…」

「まぁまぁ、そう言わず頼んだよ…こればかりは死活問題だからね。

「はーい。」


もっとも、デニスは監視の目に悟られないように動く必要があるようである。
スパイとして他の人の目を気にして働いている以上は仕方のない事だろう。
3人は彼の言い分の納得はしていないようだが、しぶしぶモア達の下へ出向く。


――タッ。


「ちっ、今度はフォトン・フォースの奴らか…

「モア姫、あなたを連れ戻しに参っただけです。」

「お願いです、どうか我々の下にお戻りください。」

「くだらん、あんな息苦しい場所で何もやらせてもらえないで過ごすくらいならいっそ死んだ方がマシだ。」


フォトン・フォースの紳士的な呼びかけにも意に介さず、モアは迎え撃つ気でいるようだが…?


――サッ…!


勇んで前に行こうとする彼女を庇うかのように、紫吹と月影が立ちはだかるが…!


ぐっ…!


紫吹の方はステラ戦での負傷が癒えていない。
どうやら、デュエルを行える身体ではないようだ。


「やめろ、その体じゃ無理だ…!」

「くはははは!勇み出たはいいにしろ、手負いの身で何ができるというのだ?」

「いけ、忠吉!」

『バウバウッ!!』

「「「!?」」」


――タッ、タッ…ガブッ!


「ぐあっ!?この糞犬め、一体何を!?」

「奴を樽の中に入れて戦場からつまみ出すぜよ!」

紫吹…!?


すると、少女の傍にいた犬が紫吹に飛びかかった。
手負いの身の紫吹は成す術もなく噛みつかれ、あろうことかそのまま犬の背中の樽の中に入れられてしまう。
そして、その犬がこの場を去っていくのをモアと月影は唖然とした表情で見るしかなかった。


「さて…どうするのです?モア姫。」

「くっ…例え奴がこの場からいなくなろうと、オレの答えは変わらん!

「こうなっては、仕方ありませんね…」


そして残った5名は一斉にデュエルディスクを展開し、構える。


「「「「「デュエル!!」」」」」


モア:LP4000
月影:LP4000

ドッグ:LP4000
ハンターA:LP4000
ハンターB:LP4000



紫吹が不在の中、2vs3という不利な状況での死闘が開始するのであった。










超次元ゲイム ARC-V 第52話
『立て続く死闘』










沢渡:LP4000
ステラ:LP4000



Side:沢渡


さて、勇みきって敗者復活戦に挑んではこの場に駆けつけたはいいが…まさかここでねねと争う羽目になるとはな。
実は社長からアレを渡された後に話はちょっとだけ聞いていたんだが、紫吹っていけすかねぇ野郎を追い回してたところを見るに敵だってわかりやっぱショックは隠せねぇ。
だがよ…使命だか何だか知らねぇが、腕ずくでも俺の取り巻きに戻してやるぜ!

つーわけで、デュエル前にアクションカードを用意してねねに挑んだわけだが…!
デュエル前には白紙だったアクションカードが映し出され…!


「げっ!?」


おいおい、トラップかよ…!
って、この効果は…?


「デュエル開始早々、アクショントラップ『砂塵の突風』ですか。
 ふふ、出オチなところがいかにも沢渡さんらしい。」

「ちょっと待て!それが俺らしいってお前、俺の事そんなふうに思ってたのかよ!?」

「もっとも、あなたのような愉快な人は嫌いじゃありませんよ?
 ですが、この効果はお互いに手札を1枚選んで捨てる効果のようですね。
 ふむ…わたしは『星海杖ベニマス』を捨てます。」

「ちくしょう…俺が捨てるのは『調速の魔術師』だ。」


あいつにも影響があるアクショントラップだったか。
俺が捨てたのは墓地で発動する効果がある。
なんだ、そう悪いカードを引いたわけじゃなさそうだぜ。
一方、あいつが捨てたカードは…『星海』だぁ?
『炎王』じゃないって事は、本当に俺の知っているねねとは違うってわけかよ。


「そして、魔術師ですか…それで、先攻を指し示したのはわたしのようですね。
 いくら親しい仲だったとはいえ決して容赦致しません。」

「星海だか何だか知らねぇが、来いよ?」


むしろ、この期に及んで俺に手加減なんてしたら許さねぇからな。
いいぜ、かかってきやがれ。


「参ります…わたしは『星海杖サーモン』を召喚!」
星海杖サーモン:ATK1800


おいおい、尾びれが杖になっている鮭って…おまっ。
やべぇ、ねねには悪いがださすぎて吹く…!


「ぷぷっ…」

「む、笑ってられるのも今の内ですよ?沢渡さん…侮りは厳禁です。
 手札から魔法カード1枚を捨てサーモンの効果を発動です。
 デッキから『星海』モンスター1体…ここは『星海杖パラクダ』を手札に加えます。」


やべぇ、完全に怒らせたなこりゃ。
目が笑ってないし、黙々とプレイしているのが逆に怖ぇよ。


「そして800ライフを払い、魔法カード『星海への旅路』を発動。
 さらに、わたしが通常魔法を発動した時、手札から『星海杖パラクダ』を特殊召喚できます。」
ステラ:LP4000→3200
星海杖パラクダ:ATK1200



「星海への旅路の効果でデッキから『星海杖ボニート』を除外します。
 後、この効果で除外されたモンスターは次のわたしのスタンバイフェイズに特殊召喚されます。」


ここでレベル4のモンスターを揃えつつ、次のターンへのリカバリーも整えてきているわけか。
ペンデュラムでもないわけだが、手札1枚削られての初動にしては展開力はそこそこあるようだな。
さてと、一体ここからどんなモンスターが飛び出してくるんだろうな…?


「わたしはレベル4の星海杖サーモンとパラクダでオーバーレイ!
 災禍の星の杖よ、空間に眠りし魔力を喰らい降臨せよ!エクシーズ召喚!来たれ、ランク4『災星海杖モレイカノン』!!」

『シャァァァァァァアッ!!』
災星海杖モレイカノン:ATK2400 ORU2



本当にエクシーズ召喚してきやがったか…!
今までのねねとはやっぱ違うよな、そりゃよ。
で、出てきたのは尾が魔法の杖状になっている間抜け面のウツボのようなモンスターか。
だが、ウツボは危険な魚として有名…油断ならなそうな相手だ。
それにどうやら、エクシーズ召喚と魔法カード絡みの戦術を得意としているらしいな。
前者に関しては社長から話を聞いていたし、最初からわかっちゃいたけどな。


「ここで、モレイカノンの効果を教えておきましょう
 魔法カードが発動した時、自らのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、その発動を無効にし破壊。
 その後、このカードに魔力カウンターを1つ置く効果をもっています。
 もっとも、獰猛が故に強制的に発動するのが難点ではありますがそこはお愛嬌です。」

「んなっ…魔法カードの発動を無効にするだと!?」


おいおい、冗談だろ?
ペンデュラムカードをペンデュラムスケール扱いで出すのって魔法カードの発動扱いだったはず。
だとしたら、結構拙いんじゃねぇか?


「沢渡さん、あなたのデッキがペンデュラム召喚を使用するもので来ていると思います。
 回数制限付きとはいえ、最大2回も魔法カードの発動を封じられるのは厳しいはずです。
 今なら、サレンダーして道を譲っていただければこれ以上危害を加えませんが…いかがでしょう?」

「サレンダーだぁ?ふざけんじゃねぇ、俺を見くびってんじゃねぇぞ!


確かにこのままじゃペンデュラムカードを発動できないってのはキツイさ。
ねねは俺に世話になりっぱなしだったからな、自分で手を下したくない気持ちもわかるさ。
だがよ、この程度で俺が投げ出すわきゃねぇだろ。


「それに、デュエルはまだ始まったばかりだろ?なのに諦めると思うか?」

「そうですか…もう止めても無駄なようですね、わかりました。
 エンドフェイズに墓地から『星の痕跡』の効果を墓地の『星海杖ベニマス』を除外して発動します。
 デッキか墓地から同名カード1枚を自分フィールドにセットします。
 ここはデッキから加え、除外されたベニマスの効果でデッキから『星海に吹く風』をセットしターンエンドです。」


一瞬、物悲しげな顔になった事から俺の推測はある程度は当たってるっぽいな。
そして、墓地の魔法の効果を発動する際に魔法カードの発動を強制的に無効にするというモレイカノンの効果が発動しなかった。
あいつが嘘を言っているように思えなかったし、効果の発動までは無効にできないという事なのだろう。


「俺のターン、ドロー!」


ちっ、流石にあのカードは引けなかったか。
だったら、最初のアクショントラップで墓地へ送ったあのカードにかけてみるか。


「自分のペンデュラムゾーンにカードが存在しない場合、墓地の『調速の魔術師』を除外し効果発動!
 これにより、デッキの上からカードを5枚確認し、その中に『魔術師』のペンデュラムモンスターがあればそれを発動する事なくペンデュラムゾーンに置く事ができる!」

「発動する事なく…成程、モレイカノンの効果をすり抜けてペンデュラムカードを置く事ができるわけですね。

「そういうこった!つーわけで、デッキの上から5枚確認するぜ!」


この5枚の中にあのカードは、っと…!


「ふっははははは!やっぱ俺、カードに選ばれすぎィ!」

「…ポーカーフェイスくらいしてもらいたいものです。」

「やだもう手厳しいィ!この効果でスケール3の『封鎖の魔術師』をペンデュラムゾーンに発動する事なく置かせてもらうぜ!」
封鎖の魔術師:Pスケール3


「残りのカードはデッキに戻しシャッフルするぜ。
 そして、俺はスケール5の『慧眼の魔術師』をセッティング!」

「ですが、この瞬間モレイカノンの効果を発動!
 オーバーレイ・ユニットを1つ使い、魔法扱いのペンデュラムカードの発動を無効にし、魔力カウンターを乗せます!」


どちらかが魔法を発動すればモレイカノンが反応してそれを無効にするようだが、これを待っていたぜ!
そう、この封鎖の魔術師こそがモレイカノンの効果を突破するためのキーカードだ!


「おっと…悪いが、その効果の突破口は既に作ってあるんだぜ?
 相手が特殊召喚したモンスターの効果を発動した事で発動したモレイカノンを対象に封鎖の魔術師のペンデュラム効果を発動!
 このターン、対象のモレイカノンの効果は無効にさせてもらうぜ!『ブロークン・エフェクト』!!」

「初っ端からモレイカノンの効果を突破してくるとは…やはり沢渡さんは侮れませんね。」
災星海杖モレイカノン:ATK2400 ORU2→1(効果無効)
慧眼の魔術師:Pスケール5



一先ずモレイカノンの効果を突破成功。
これで思う存分暴れさせてもらうぜ!


「ですが、モレイカノンの効果が無効になった事でこちらも魔法カードの発動に制限が無くなった事をお忘れなく。
 ここで、速攻魔法『星海に吹く風』を発動!
 自分フィールドに『星海』モンスターが存在する場合に発動でき、表側の魔法カード1枚を対象に破壊します。
 破壊する対象は当然『慧眼の魔術師』です!」

「やっぱ、慧眼をそう簡単に放置してくれるわけねぇか…OK、破壊されるぜ。」


慧眼から高いスケールのペンデュラムスケールを置こうとしたんだが、そう簡単にやらせちゃくれねぇか。
だが、フィールドで破壊されたペンデュラムはエクストラに送られる性質だしそう悪い取引じゃねぇし、それによ。


「だったら、俺は手札から『奇術の魔術師』を召喚!」
奇術の魔術師:ATK1800


「そのモンスターは…!」

「お前は知っていると思うがこいつが召喚した時、デッキから『オッドアイズ』カード1枚を手札に加えるぜ。
 これで手札に加えるのは俺のエースモンスター『魔術師竜オッドアイズ・キャスト・ドラゴン』だ。」

「エースモンスターを手札に加えてきましたか…ですが、そのペンデュラムモンスターのスケールは4のはずです。」

「ま、そうだが…生憎スケール8のペンデュラムは初めから手札にあったわけなんだなこれが。
 スケール8の『竜穴の魔術師』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
竜穴の魔術師:Pスケール8


高スケールのペンデュラムを握っていないとは一言も言っていないからな。
あくまで慧眼は機能したらいい程度にしか思っていなかったわけだ。


「これでレベル4から7のモンスターが同時に召喚可能!
 ペンデュラム召喚!来い、俺様のモンスター達!
 エクストラデッキから『慧眼の魔術師』!そして手札からはレベル7『魔術師竜オッドアイズ・キャスト・ドラゴン』!!」

慧眼の魔術師:ATK1500 forEX

『ガァァァァァァァァ!!』
魔術師竜オッドアイズ・キャスト・ドラゴン:ATK2400



「ペンデュラム召喚を決められてしまいましたか…ならば!


――ぱすっ!


「ちっ、アクションカードは取られちまったか。」


俺のエース…キャスト・ドラゴンはモレイカノンと攻撃力が互角。
そして、あいつの残りライフは3200…キャスト・ドラゴンとモレイカノンを相討ちにした後、残り2体の直接攻撃を決めれば俺の勝ちだ。
もっとも、伏せカードはないとはいえさりげなくアクションカードを取りやがったあいつがそう簡単に決めさせてくれるとは思えないがな。
だが、ここは気にせずいかせてもらうぜ!


「だが、臆せず行くぜ!バトルだ!オッドアイズ・キャスト・ドラゴンでモレイカノンに攻撃だ!『旋風のマジカル・バースト』!!」

「迎え撃て、モレイカノン!『ブラスト・ディザスター』ファイア!!


――バッガァァァァァァン!!


煙が晴れると…お互いのモンスターの姿は無くなったわけだ。
どうやら相討ちには成功したようだぜ。
後は残りの2体の攻撃さえ決めてしまえば…!


「次は奇術の魔術師で攻撃だ!」

「それは通しません!その直接攻撃宣言時にアクションマジック『ミラクル・パリィ』を発動!
 その直接攻撃を無効にし、お互いに1枚ドローします。』

「ちっ、かわされた上にドローされたか…!って、俺もドローするのかよ…やったぜ!
 ま、これは受けてもらうぜ?慧眼の魔術師で攻撃!」


――チリィン…ドゴッ!


「っ…流石にこれは受けざるを得ませんか。」
ステラ:LP3200→1700


ダメージは与えられたが、流石にこれ以上の追撃はできねぇか。
アクションカードを取ってさえいればなぁ…だが、過ぎた事をうだうだ言っても仕方ねぇ。


「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ。」

「わたしのターン、ドロー…このスタンバイフェイズに除外された『星海杖ボニート』は特殊召喚されます。」
星海杖ボニート:DEF1600


「では、ここからわたしの攻勢です…覚悟はいいですか?」

「いいぜ…今のお前の想いを受け切ってやるぜ!」


先ほど魔法カードの効果で除外されたモンスターが特殊召喚され、あいつは畳みかけてくるに違いねぇ。
だが、それを受けきらねぇ事には、俺の取り巻きだったあいつに示しがつかねぇよな!








――――――








ロム:LP3600
零海聖鳥シグナス:ATK2000
零海精シャンデル:ATK1800
裏守備モンスター×1
零海古龍ブリューナク:Pスケール3
零海精エトワル:Pスケール6


ラム:LP2400
マグゴレムの僧官:DEF1900



Side:ロム


ラムちゃんとの真剣勝負…本番はここからのようですね。
もっとも、1枚の伏せカードだけでなくペンデュラムゾーンのブリューナクにも妨害効果が備わっております。
ですが、発動してしまうとペンデュラムゾーンのカードが全て破壊されてしまいますのでここぞという時に使いたいものです。

それでは改めてお手並み拝見させていただきましょう。


「まずは手札から『マグゴレムの職人』を捨てて効果を発動よ!
 デッキからマグゴレムの儀式魔法『マグゴレムの召喚陣』を手札に加えちゃうよ!
 続いて、わたしは手札から『マグゴレムの探索者』を召喚!」
マグゴレムの探索者:ATK1100


儀式魔法を手札に加えたという事は…儀式召喚を行うデッキのようですね。


「探索者が召喚した時、デッキから『マグゴレム』1体を除外して効果発動よ!
 デッキからレベル5以上の『マグゴレム』1体か『マグゴレム』の儀式魔法カード1枚…ここはレベル5の儀式モンスター『マグゴレム・ティタン』を手札に加えるよ!
 さらに除外された『マグゴレム・カルカロス』の効果も発動し、レベル4以下の僧官を裏側守備表示にしておくわ。」
マグゴレムの僧官:DEF1900→裏側守備表示


これでまた僧官のリバース効果の発動を狙ってくるわけですか。


「ここで魔法カード『ポップコーン・ファイア』を発動!
 この効果で墓地からレベル4以下の炎族モンスター1体を守備表示で特殊召喚できる!
 これで呼び出すのはロムちゃんのターンに破壊された『マグゴレムの炎翼』!」
マグゴレムの炎翼:DEF200


ここで炎翼を蘇らせてきましたか。
そして、また効果を使ってくるわけですね。


「炎翼が特殊召喚されたから、その効果で除外された『マグゴレム・カルカロス』を手札に加えるわよ。
 さらに、裏側守備となった『マグゴレムの僧官』を反転召喚し、リバース効果を発動!
 この効果でデッキからレベル4の『マグゴレムの恐獣』を特殊召喚!」
マグゴレムの僧官:ATK800
マグゴレムの恐獣:ATK1900



僧官を反転召喚して攻撃力1900の下級アタッカーを呼び出してきましたか。
また、除外を利用してキーカードを手札に加えていってます。
ここでレベル3及び4のモンスターが2体揃ったという事は…?


「いっくわよー、ロムちゃん!
 わたしはレベル3のマグゴレムの探索者と炎翼をオーバーレイ!
 地底の溶岩に潜みし炎の精よ、大地を溶かし降臨せよ!エクシーズ召喚!ランク3『ヘルマグマ・サラマンダ』!!」

『グオォォォォォォォォォ!!』
ヘルマグマ・サラマンダ:ATK1800 ORU2



やはりエクシーズ召喚を習得していたようですね。
ここではレベル3のモンスター2体を使い、溶岩に身を包んだでかいトカゲもどきを出してきました。
とはいえ、攻撃力はボクのシャンデルと同じ下級ライン…戦闘面ではなく効果が重要なようですね。


「オーバーレイ・ユニットを持つヘルマグマ・サラマンダがモンスターゾーンに存在する限り、儀式魔法の発動に対してロムちゃんは一切の効果を発動できなくなるわよ。」


成程、エクシーズでありながら、儀式モンスターをサポートする効果を持っているわけですか。
ラムちゃんの戦術は我々が得意とする儀式召喚と敵勢力が得意とするエクシーズ召喚を組み合わせたハイブリッドのようですね。


「そして、わたしは儀式魔法『マグゴレムの召喚陣』を発動!
 儀式召喚するモンスターと同じレベルになるように手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札の『マグゴレム』の召喚を執り行う事を可能とする!
 わたしはフィールドの僧官と手札のマグゴレム・アーチワームをリリースし、レベル9の『マグゴレム・カルカロス』を儀式召喚する!
 煮えたぎる溶岩で形作られし古竜よ、召喚陣により命を宿し我が僕とならん!降臨せよ、レベル9『マグゴレム・カルカロス』!!」

『ギャッシャァァァッァァアッ!!』
マグゴレム・カルカロス:ATK2800


そして、間髪入れずにレベル9もの大型の儀式モンスターを儀式召喚してきましたか。
出てきたのは、溶岩で形作られた大型肉食恐竜を彷彿とさせるモンスターで圧倒されますね…!


「すごく、大きい…」

「ただ大きいだけじゃないんだから!
 カルカロスが儀式召喚に成功した時、儀式召喚に使用したモンスターの数までフィールドのカードを選んで破壊できる!
 儀式召喚に使用したモンスターは2体…この効果で伏せカードと永続魔法の零海期の2枚を破壊するわよ!『ヘルマグマ・ブレイク』!!」


魔法・罠ゾーンのカードを狙い撃ちしてきましたか。
ここでブリューナクのペンデュラム効果を発動しても破壊は免れません。
しかも、アクションカードはカルカロスとサラマンダの2体が邪魔で取りに行く事が難しいときました。


――ゴォォォォォォォォォォ!!


「魔法・罠ゾーンの2枚のカードを…!」


つまり、成す術もなくこの2枚は破壊されてしまったわけです。


「これで厄介な伏せカードとドローエンジンは潰したよ。
 そして、墓地の『マグゴレムの召喚陣』の効果を発動!
 墓地の『マグゴレム』1体…『マグゴレムの職人』を除外し、このカードを手札に戻すわよ。
 もっとも、この効果を使用できるのは同名指定で1ターンに1度までだけどね。」


流石に1ターンに何度も発動できるわけではないみたいですね。
とはいえ、あの儀式魔法には『ジェムナイト・フュージョン』などを彷彿とさせるような回収効果まで持ち合わせているとは厄介なものです。


「でね、ロムちゃん…面白いのはここからなんだよ。
 ここでヘルマグマ・サラマンダの効果をもう1つの発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、手札の儀式魔法カードを1枚を捨てる事により手札から儀式モンスター1体を儀式召喚扱いで特殊召喚できるのよ!」
ヘルマグマ・サラマンダ:ATK1800 ORU2→1


「なっ!?つまり、リリースを踏み倒しての儀式召喚ですか…!

「そういうことだよ、ロムちゃん。
 これにより、手札の儀式魔法『マグゴレムの召喚陣』を捨て『ヘルマグマ・リチューアライズ』!!
 降臨せよ、レベル5『マグゴレム・ティタン』!!」

『ギャオォォォォォォォォォォ!!』
マグゴレム・ティタン:ATK2100



必要なモンスターのリリースを踏み倒しての儀式召喚というとんでもない事をしてくれました。
これがエクシーズ次元の力を得た儀式という事ですか、恐ろしい事を平然としてくれますね。
え?墓地からの儀式召喚を平然と行う我々も同じ穴の狢…?何を仰っているのかわかりません。


「あの裏守備モンスターを残してしまったけど、念のため墓地の『溶岩流氾濫』を除外してこのターン恐獣の攻撃力を300アップさせておくわよ。」
マグゴレムの恐獣:ATK1900→2200


「それじゃバトルといくよ、ロムちゃん!
 まずはマグゴレム・カルカロスで零海精シャンデルに攻撃!『マグブレイズ・クランチ』!!」


――ガブリッ!


「うっ…!」
ロム:LP3600→2600


流石にあのエクシーズ次元で地位をもぎとったらしいだけあってか、相当強い衝撃が来ますね。
ルウィー教会へ居た頃より、確かに実力そのものは上がっているようです。


「あっれ〜、この程度で怯むなんてロムちゃんらしくないね。」

「…言ってくれますね。」


侮っているつもりはないのですが、双子の妹にこんな事を言われるのは少々屈辱ですね。
いや、この事を考えている時点で侮っていた…慢心していた事を反省しなければ。


「ま、いつまでもスタンダードなんかに縛られているから相対的に弱くなっちゃったのかな?
 わたしみたいにエクシーズ次元へ行けばこんな醜態を晒さなくて済んだのにね!」

「まるでボクがもう負けたみたいな言い方ですね…勝負はこれからですよ?」


遺憾ですね…確かに不利な状況ではありますが。
ですが、スタンダードの戦術を馬鹿にしているのであれば、儀式召喚を使うのをやめていただきたいものです。
デュエルスタイルは百人百色ですので口には出しませんがね。


「それじゃあね、これをみてもそんな口を叩ける?
 今度はマグゴレム・ティタンで零海聖鳥シグナスに攻撃よ!
 この瞬間、墓地のマグゴレム・アーチワームを除外し、ティタンの効果を発動!
 このカードが戦闘を行う攻撃宣言時1度、墓地の炎属性モンスター1体を除外する事でこのターン、ティタンの攻撃力は除外したモンスターの攻撃力分アップするよ!
 アーチワームの攻撃力は2200…よって2200アップだよ!」


成程、獰猛そうな見た目にしては攻撃力が低いとは思っていましたが、攻撃力を大幅にアップする効果を持っていたわけでしたか。
流石にこれを受けるのは拙いですね、ならば…!


ここです!フィールドのモンスターの効果が発動したこの瞬間!『零海古龍ブリューナク』のペンデュラム効果を発動!
 もう片方のペンデュラムゾーンに『零海』がある時、自分のペンデュラムゾーンのカードを全て破壊する事でそのモンスターの効果を発動したモンスターを破壊!
 古龍の力で凍てつき砕け散れ、マグゴレム・ティタン!」


――ビュオォォォォォ!!


「いやぁ!ティタンが破壊されちゃう!…なーんちゃって!
 自分フィールドの『マグゴレム』儀式モンスターが効果で破壊される場合、代わりに墓地の『マグゴレムの僧官』を除外して破壊の身代わりにできるわ!
 残念でした、ロムちゃんのバーカ、バーカ!

「…馬鹿という方が馬鹿だと思いますが?」


とはいえ、ペンデュラムゾーンを自壊させてのカウンターも躱されましたか。
馬鹿にされたのは一応腹立ちますが、それでも使わせる事ができたと思えばそう悪い取引ではないはずです。


「ぐぬぬ…でも、破壊されなかったティタンの攻撃力はアップさせてもらうよ!
 さらに、アーチワームが除外された事で1枚ドローするわよ!」
マグゴレム・ティタン:ATK2100→4300


「そんなひょろい鳥なんて焼き尽くしちゃえ!『ギガフレイム』!!」

「この瞬間、エクストラデッキへ送られたシャンデルの効果を発動!」


そして、このバトルでダメージをまともに受けるわけにはいきません!


――ゴォォォォォォォォ!!


ロム:LP2600


「ええっ、ダメージが通っていない…?」

「このカードをエクストラデッキから直接墓地へ送る事で、1度だけ戦闘で受けるダメージを0にします。
 シグナスの破壊は免れませんでしたが、この戦闘ではダメージは無効になりました。」

ペンデュラムってそんなことまでできるの!?鬱陶しいじゃない…!」


鬱陶しくて結構…それがペンデュラムならではの戦い方ですから。
何が何でも、この世界に侵略者がやってきたというなら立ち向かわなきゃいけませんのでね。

もっとも、彼女にはまだ2体のモンスターの攻撃が残っていますがね。
流石にこの裏守備1体だけでは攻撃をかわしきれません。
単に受けるだけなら倒れはしませんが、ここはアクションカード次第ですね。
彼女のモンスターに囲まれているのではいくらボクとて取りに行くのは困難ですね。


――ぱすっ!


やはりというか、自由の身のラムちゃんにアクションカードを取られてしまったようです。
もしかしたら、このアクションカード1つでボクの運命が決まってしまうかもしれません。
ルウィー教会の長として、誠に遺憾ながら情けない醜態を晒しておりますがね。


「あはははは!アクションカードはいただき!
 続いて、攻撃力2200の恐獣で裏守備表示のモンスターに攻撃!」

「攻撃された裏側守備表示のモンスターは守備力1900の『零海精ウルサン』です。」
零海精ウルサン:DEF1900


「攻撃力を上げておいて正解だったね、そんなウニもどき蹴散らしちゃえ!」


――ドゴォォォォ!!


「成す術なく破壊されてしまいますが、ウルサンのリバース効果を発動!
 デッキから『零海』のペンデュラムモンスター1体…『零海精グレイス』を手札に加えます。」

「でも、戦闘でモンスターを破壊した事で恐獣の効果を発動!
 デッキから恐獣以外のマグゴレム1体…2体目の『マグゴレムの探索者』を手札に加えるよ。」


この手の効果にしては破壊したモンスターを墓地へ送る必要がないため、破壊されたのが墓地でなくエクストラへ送られるペンデュラムであろうと発動できるのが厄介です。
次のターンで動くためのカードを握ってきましたか。


「そして、ヘルマグマ・サラマンダでダイレクトアタック!『バーニング・ヘルマグマ』!!」


――ボォォォォォォォアァァァァ!!


「うわあぁぁぁぁ!!」
ロム:LP2600→800


――ガタッ…!


「つ、うっ…!

「あーっははは!無様だね、ロムちゃん。
 今の攻撃、相当堪えてるみたいだけど…そろそろ限界みたいだね。


くっ、この身体が焼かれるの様な感じは流石に堪えますね。
ダメージが蓄積されていったせいか、片膝をつく羽目になってしまいましたか。
拙い…妹とはいえ敵が目の前にいる中で幼いボクの身体が悲鳴をあげ、着々と限界へ近づいているようです。
なんということでしょう、実に無様です…それでも、まだ倒れるわけにはいきません。
この世界を守るのもそうですが、まずは侵略者の手先と成り果てたラムちゃんを双子の姉の立場として撃退しないと。


「それじゃあね、そろそろトドメさしちゃおっかな〜!
 わたしのモンスターが戦闘ダメージを与えたターンのバトルフェイズ終了時に、アクションマジック『追い打ち』を発動!
 この効果で1000ダメージを受けて、くたばっちゃえ!!」

「ですが、誇りを捨てたあなたにそう簡単にやられるわけにはいきません!
 この瞬間、エクストラデッキの『零海精エトワル』を墓地へ送り効果発動!
 この効果で1度だけ効果ダメージを0にします!」

「戦闘ダメージだけでなく、効果ダメージまで防がれちゃった!?


残念ながら、エクストラデッキから直に発動するものには効果ダメージを阻止できるものも存在します。
ブリューナクのペンデュラム効果によって事前にエクストラデッキいたからこそ使用できました。
使い時に上手く発動できたのではないでしょうか。
とはいえ、アクションカードが攻守増減系でしたら危うくやられてしまっていたかもしれません。


「惜しかったようですが、まだ倒れるわけにはいきません。
 この世界を守るためにも、双子の姉としての意地のためにも…!」

あ〜あ〜聞こえない!次のターンで確実に仕留めてあげるんだから!
 カードを1枚伏せてターンエンドよ!」
マグゴレム・ティタン:ATK4300→2100
マグゴレムの恐獣:ATK2200→1900


言動から察する様に少しばかり取り乱しているようですね…しびれを切らしているのはわかりますが。
もっとも、辛うじて立ち上がれるものの限界が近いのは自分が一番分かっております。
ここで例のアレを使わされるのは癪ですが、仕方ありません。
兎に角、次のターンで決めにかかりましょう。








――――――








Side:ブラン


柚子の足取りがつかめず、犬を連れた不審者の行方も分からなくなった。
悶々とした感情を爆発させないように気を付けているのだけど、焦りが募るばかりであった。
何の手掛かりのないまま、古代遺跡地帯から火山地帯の境目付近に差し掛かってきてしまった。


「もうすぐ火山地帯なのに手がかりが未だに…!」

「気持ちはわかるが焦ったらそこまで…あそこで、誰かデュエルしてるようだ。」

「ん…?」


焦りをファントムに諌められたタイミングで、境界付近で誰かがデュエルしている光景が見えた。
そのデュエルしている2人は…見覚えのある2人だった。


「沢渡と…ねね!?

「確かお前と1回戦でデュエルした奴と、行方不明になっていた女の子か…!?」

「ああ、でも…どういうこと、これ…?」


そう、しかもオレがよく知っている2人…沢渡シンゴと行方不明になっていたはずの親友のねねだった。
でも、色々と解せない事がある。
この2人はバトルロイヤルの出場者じゃないはずだぞ…?
それに、身内に近い関係だったはずのこの2人がどうしてここでデュエルしているんだ?
しかも、このねねの刺々しい感じ…オレの知っているねねと全然違う…?
いや、オレとの2戦目の時のごく一瞬や梁山泊の奴とデュエルしていた時の恐ろしい雰囲気がより一層強まったような…?
そんな感じの殺伐として敵を寄せ付けない様な冷徹な雰囲気に。
それによく見ると、ねねが使役していると思われる魚のようなモンスターの周りにはオーバーレイ・ユニットが回っていた。
つまり、あのモンスターはエクシーズモンスター!?


「お、おい…どうした、顔色が悪いぞ?」

「沢渡は兎も角、ねねになにがあったのよ…!


重苦しい雰囲気でこの2人が戦っているなんて信じがたい事であった。
行方知らずだったねねとようやく再会できたというのにこんなことになっていたなんて…!










 続く 






登場カード補足






災星海杖モレイカノン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/魚族/攻2400/守2000
レベル4「星海杖」モンスター×2
(1):魔法カードが発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動する。
その発動を無効にし、破壊する。
その後、このカードに魔力カウンターを1つ置く。
(2):1ターンに1度、このカードに乗っている魔力カウンターを2つ取り除いて発動できる。
相手に1000ダメージを与える。



星海杖ベニマス
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻 800/守1400
「星海杖ベニマス」の(2)の効果はデュエル中1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「星海」魔法カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードが墓地から除外された場合に発動できる。
デッキから「星海」魔法カード1枚を自分フィールドにセットする。
このターン、この効果でセットしたカードは発動できない。


調速の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星3/風属性/魔法使い族/攻1200/守 400
Pスケール『7:7』
『モンスター効果』
「調速の魔術師」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のPゾーンにカードが存在しない場合、自分の墓地またはエクストラデッキの表側表示のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキの上からカードを5枚確認する。
その中に『魔術師』Pモンスターがあった場合、その1枚を相手に見せて自分のPゾーンに置く事ができる。
残りのカードはデッキに戻す。



封鎖の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星4/水属性/魔法使い族/攻1600/守 800
Pスケール『3:3』
(1):このカードがPゾーンに存在する限り1度だけ、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの効果が発動した場合、
そのモンスター1体を対象として発動する。
このターン、そのモンスターの効果は無効化される。
『モンスター効果』
(1):このカードが召喚に成功した時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
このモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り、対象のモンスターの効果は無効化される。



星海への旅路
通常魔法
「星海への旅路」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):800LPを払って発動できる。
デッキから「星海杖」モンスター1体を除外する。
次の自分スタンバイフェイズにこの効果で除外したモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードと自分の墓地の「星海」カード1枚を除外して発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。



星海に吹く風
速攻魔法
(1):自分フィールドに「星海」モンスターが存在する場合、相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):自分の墓地のこのカードと「星海杖」モンスター1体を除外し、、相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できず、自分のターンにのみ発動できる。



マグゴレム・カルカロス
儀式・効果モンスター
星9/炎属性/恐竜族/攻2800/守2400
「マグゴレム」儀式魔法カードにより降臨。
「マグゴレム・カルカロス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した時に発動できる。
このカードの儀式召喚に使用したモンスターの数だけフィールドのカードを選んで破壊する。
(2):このカードが除外された場合に発動できる。
フィールドのレベル4以下のモンスター1体を選んで裏側守備表示にする。



マグゴレム・ティタン
儀式・効果モンスター
星5/炎属性/恐竜族/攻2100/守1700
「マグゴレム」儀式魔法カードにより降臨。
「マグゴレム・ティタン」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時、自分の墓地の炎属性モンスター1体を除外して発動できる。
このターンこのカードの攻撃力は除外したモンスターの攻撃力分アップする。
(2):このカードが除外された場合に発動できる。
デッキから「マグゴレム」モンスター1体を除外する。



ヘルマグマ・サラマンダ
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/炎属性/恐竜族/攻1800/守 200
炎属性レベル3モンスター×2
(1):X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに限り、儀式魔法カードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
手札の儀式魔法カード1枚を捨て、手札から炎属性の儀式モンスター1体を儀式召喚扱いとして特殊召喚する。



マグゴレムの探索者
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻1100/守 200
(1):このカードが召喚に成功した時、デッキから「マグゴレム」モンスター1体を除外して発動できる。
デッキからレベル5以上の「マグゴレム」モンスター1体または「マグゴレム」儀式魔法カード1枚を手札に加える。



マグゴレムの職人
効果モンスター
星2/炎属性/炎族/攻1000/守 200
「マグゴレムの職人」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):炎属性の儀式モンスター1体を儀式召喚する場合、このカード1枚で儀式召喚に必要なレベル分のリリースとして使用できる。
(2):このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「マグゴレム」儀式魔法カード1枚を手札に加える。



マグゴレムの恐獣
効果モンスター
星4/炎属性/恐竜族/攻1900/守 0
「マグゴレムの恐獣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動できる。
デッキから「マグゴレムの恐獣」以外の「マグゴレム」カード1枚を手札に加える。
(2):このカードが効果でリリースされた場合に発動できる。
フィールドのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体を選んで破壊する。



マグゴレムの召喚陣
儀式魔法
「マグゴレム」儀式モンスターの降臨に必要。
「マグゴレムの召喚陣」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・自分フィールド上から、儀式召喚するモンスターと同じレベルになるようにモンスターをリリースし、手札から「マグゴレム」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「マグゴレム」モンスター1体を除外して発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。



ポップコーン・ファイア
通常魔法
(1):自分の墓地のレベル4以下の炎族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。



ミラクル・パリィ
アクション魔法
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
そのモンスターの攻撃を無効にし、お互いのプレイヤーは、それぞれデッキから1枚ドローする。



追い打ち
アクション魔法
(1):相手に戦闘ダメージを与えたターンのバトルフェイズ終了時に発動できる。
相手に1000ダメージを与える。



砂塵の突風
アクション罠
(1):お互いのプレイヤーは手札を1枚捨てる。