Side:ブラン
柚子を探してファントムとデニスと氷山地帯へ赴いたのだけど、そこに彼女の姿はなかった。
何処へ行ったのかわからないけど、早く見つけ出さないと大変な事に…!
柚子…本当に何処へ居るのよ…!
「想い人が心配なのはわかるが、だからといって焦っちゃだめだ。」
「わかってる…でも。」
「へぇ…ブランちゃんと柚子っていわゆる女の子同士の禁断の仲って事なんだ?」
「そんなつもりじゃないのに…こんな時に茶化さないで。」
張りつめすぎるのも嫌だけど、だからといってこんな微妙な空気にしないでくれるかしら。
もっとも、ファントムの言うように焦っちゃ駄目なのも然り。
落ち着いて探せばきっと見つかるはずよ…きっと!
だけど、氷山地帯を歩いている最中…俺は信じられない光景を目にした。
「スモーキング・ドッグでダイレクトアタック!」
――ドスンッ!
「ぎやぁぁぁぁ!!」
ハンターA:LP1800→0
「なんだ、これ…?」
「あれ、何やってるんだろうね?」
「他次元のデュエリスト同士で争っているのか…?」
オレが遭遇したような仮面の不審者2名が同じ仮面を着け、大型犬を引き連れた一回り小さい不審者1人を前に倒れ伏していた光景であった。
どういう事だ?まるで、仲間同士で争っているようだ。
「な、なぁ…俺達は仲間だろ…なぁ!」
「君達のような害悪極まりないネズミは駆逐されるのみ。
だから、ここで退場してもらうぜよ!」
「ひいっ!?」
「やめてくれ…」
「!?」
あろうことか、その犬を連れた不審者…声からして少女はデュエルディスクを倒れ伏せた2人に向けると…!
――ピカァァァァアァ!!
「「ぎゃぁぁぁぁぁ…」」
――ぺらっ。
「っ…!」
「ワオ…本当にあの2人がカードになっちゃった!?」
強烈な光と共にその2人をカードに封印してしまった。
どうしてこいつら、この次元に来てるの?
ふざけんじゃねぇぞ、こんなところで争いごとを持ち込んでんじゃねぇよ…!
「イライライライラ…」
「…気持ちはわからなくはないが、頼むから落ち着け。」
「はっ!?気を付けると言ったばかりなのに、ごめん…」
いけない、油断するとすぐカッとなってしまう。
今のオレはいつ爆発してもおかしくない爆弾を抱えているも同じ。
自分の感情の機敏には人一倍気を付けなくちゃならないのに。
「だけど、人をカードに封印するなんてことは許せるものじゃない。
一先ず、後を付けるぞ。」
「無論よ。」
だけど、ファントムも内心は同感のようね…その辺は安心したわ。
とはいえ、無計画に飛び出してやられてしまったら元も子もない。
それに、一見仲間と思われる仮面の2人と争っていたのも気になる。
それでデニスは…って、あれ?
「いつの間にデニスがいなくなったわね。」
「怖くなって逃げたのかもな…今はこっちが先だ。」
彼の実力ならそう易々と倒されないだろうとは思うけど、あの仮面の子を追わなきゃ。
超次元ゲイム ARC-V 第51話
『手負いの者たち』
雲雀:LP4000
S・R−アサルト・ラーク:ATK1400(星海の屈折光効果)
ステラ:LP4000
災星海杖コンガーバレル:ATK2300 ORU0
星海杖サーモン:DEF1100(効果無効&攻撃不可)
星海杖パラクダ:DEF800(効果無効&攻撃不可)
Side:ステラ
融合召喚そのものは許し、伏せカードは魔法カードで一掃されてしまいましたが想定の範囲内ですね。
そして相手の紫吹雲雀の顔は苦悶の表情を浮かべておりますね。
余程、コンガーバレルによるエクストラデッキ破壊が効いたのでしょう。
ですが、まだ目は死んでおりません…もっとも、こうでなくては面白くありませんがね。
「バトル、アサルト・ラークでサーモンを攻撃!
アサルト・ラークが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う場合、自らの攻撃力をダメージ計算時のみ800アップする!」
S・R−アサルト・ラーク:ATK1400→2200
「サーモンを引き裂け!」
――ズバッ、ザシャッ!
「まぁ、そうするしかありませんね。」
S・R−アサルト・ラーク:ATK2200→1400
魔法カードをコストにしたサーチ効果に加え、X素材時の魔法サーチも兼ね揃えていますから当然破壊しに行きますよね。
今は効果が無効になっているとはいえ、オーバーレイ・ユニットにしてしまえばそれは関係ありませんから。
「ちっ、これもまた貴様に踊らされているというわけか…気に食わんな。
モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド。」
S・R−アサルト・ラーク:ATK1400→2000
「では…わたしのターン、ドロー。
手札から『星海杖タチオ』を召喚します。」
星海杖タチオ:ATK1600
「手札の魔法カード『星海の障壁』を捨て、タチオのモンスター効果を発動!
このカードの攻撃力以下の守備力を持つモンスター1体を対象に破壊し、除外します。
これで守備力200のアサルト・ラークを消し去ります。」
「おのれ…!」
「この効果を使用したターン、タチオは攻撃できません…ですが。」
魔法カードを捨てるコストはありますが、中々いい働きをしてくれます。
そしてレベル4のモンスターが攻撃できない状態で2体揃いましたので、行きます。
「わたしはレベル4のタチオとパラクダでオーバーレイ!
災禍の星より授けられし杖が、その力で空間を引き裂く!エクシーズ召喚!ランク4『災星海杖セイルスピア』!!」
『ギッシャァァァッァア!!』
災星海杖セイルスピア:ATK2200
「またしてもモレイカノンではないだと…?」
「モレイカノンはあなた方融合召喚使いには天敵となりますが、同時にこちらにも刺さりますから。
ちなみに、タチオを素材とした魚族エクシーズは追加効果を与えます。
このエクシーズ召喚に成功した時、相手の墓地のモンスター1体を除外できます。
ここは…ブロッケン・スパロウを対象とさせていただきます。」
「だが、それはそのエクシーズモンスターの効果として扱うはずだ!
この瞬間、罠カード『S・R−ヘッドウィンド』を発動!
この効果で特殊召喚されたモンスター1体…セイルスピアを対象にこのターンその効果を無効にする!」
災星海杖セイルスピア:ATK2200(効果無効)
成程、あくまでエクシーズモンスターの効果扱いですからね。
無効化されたらこの効果は適用されません。
それに、本来の効果を使用される前に潰しておく事は悪くありません。
このモンスターは彼に見せていませんでしたからね、警戒するのもわかります。
ですが…もう少し慎重に効果を見極めてから使うべきでしたね、その罠は。
「ふふ、あはははははは!!…これは失礼、でもかかりましたね。
残念ですが、セイルスピアにはここから決めに行ける効果はありません。」
「何…だと?」
だって、素材を1つ使って除外された『星海杖』のモンスターを効果を無効にして特殊召喚する効果と墓地の魔法の数だけ打点上昇する効果で、ここから勝ちに行ける効果というわけではありませんから。
1ターンにどちらかの効果しか使用できませんのでね。
つまりこの子は囮、本命はここからです。
「それでは、ブランの受け売りですが…お楽しみはこれからです!
わたしは『
このカードは自分の『星海』エクシーズ1体を同じ種族でランクが1つ高いエクシーズに進化させます!」
「っ…貴様もランクアップするというのか!?」
「ランクアップしないなどとは…決して言っておりませんよ。
この効果でわたしはランク4のコンガーバレルでオーバーレイ!
災禍の星に導かれし杖よ、焼滅の槍となりて希望を焼き払え!カオスエクシーズ・チェンジ!現れろ、ランク5『災星海槍イールグニル』!!」
『ギッシャァァァァァァァッァア!!』
災星海槍イールグニル:ATK3000 ORU1
「貴様、こんな切り札を隠しもっていたというのか!?」
「あ、これがわたしの全力全開であると勘違いしないでください…あくまで力の一端に過ぎませんから。
ただ、なんといいますか…あなたにトドメを刺すのにはこれが最適なのですよ。」
それも希望を完全に焼き払う…特大のね。
ちなみにランク5そのものは見せた事ありますが、その時は直接出していました。
さて、これで終わらせると致しましょうか。
「それではバトル!イールグニルでセットモンスターに攻撃します。
イールグニルが攻撃する場合、ダメージステップ終了時まであなたは魔法・罠・モンスターの効果を発動できません。」
「っ…セットモンスターは『
S・R−ブリーズ・スパロウ:DEF1800
「そのモンスターを刺し貫け!『スティンガー・ドミネイション』ファイア!!」
――ズシャァァァァ…ドゴォォォ!!
「ぐっ…!」
本来、この効果を適用するまでもなく当然通りますよね。
相手フィールドにはセットカードはなく、墓地のヘッドウィンドの効果も墓地に融合モンスターがいないので使用できません。
そして、この戦闘でモンスターを破壊した事…これが彼を撃ち落とすトリガーなのです。
「だが、セイルスピアの攻撃を受けようがまだ…!」
「いいえ、あなたにはここで消えていただきます…この瞬間、イールグニルの効果発動!
相手モンスターを戦闘で破壊した時、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、あなたのエクストラデッキを確認します。」
災星海槍イールグニル:ATK3000 ORU1→0
「ぐ…またエクストラデッキだと…?」
「そして、その中からモンスター1体を除外し、そのレベルまたはランクの数×200のダメージを与えます。
これにより除外するのはレベル9の『S・R−レボリューション・ラーク』です。
他に除外すべきモンスターもあるにはあるのですが、個人的な八つ当たりですのでご了承ください。
喰らえ、焼滅の光『ホーミング・ディザスター』!!」
――ゴァァァァァァァァァ!!
「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
雲雀:LP4000→2200
――タッ、タッ…!
「なっ…!」
おやおや、ここで思わぬ来客ですか。
柊柚子と同じ恰好をしておりますが、彼女は別人です。
少々湿っているようですが、大丈夫でしょうか…?
そういうわけで、捕獲対象のモア様を発見しました。
まさか、彼女の方からやってくるとは思いもしませんでしたが。
その前にまずは目の前の敵を排除いたしましょうか。
「そして…これで終わりのようですね、融合次元の残党の紫吹雲雀!
災星海杖セイルスピアでダイレクトアタック!『ブレイズ・スティンガー』!!
今までよくもまあ我々の手を焼かせてくれましたが、これでお別れです!墜ちろ、雀風情が!」
「紫吹!?」
――バッシュゥゥゥゥ…ドゴォォォォォォォォ!!
「ぐっ…ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
雲雀:LP2200→0
――ズッ、ドッ、ドッ、ゴロォォォォォォ…!
「これで、ようやく始末できそう…?」
「ぐ、うっ…」
「ああっ…しっかりしろ!?」
「ふむ…」
やれやれ、神殿から落ちて彼女の近くへ転がってしまいましたか。
彼には退場していただきたいものですが、彼女が邪魔となりますね。
誤って彼女をカードに封印する事態となっては、我々の最終的な目的を果たす事ができません。
「はぁ…モア様と見受けられますが、そこをどいていただけませんでしょうか?
そこの手負いの雀を早急に処理したいので。」
「断る…貴様を見るに柊柚子とかいう奴の言っていた事はどうやら遠からずのようだからな。
いつまでも、貴様らの言いなりになっているオレと思うな!」
ふむ、どのような心境の変化があったのかはわかりませんが…その男を庇い立てするとは思いませんでした。
そして、デュエルディスクを構えている事から抗戦する気満々のようですね。
ですが、これはチャンスかもしれませんね…融合の残党を始末した上で、モア様の身柄を確保できるかもしれませんから。
「わたしに刃向うというのですか…いいでしょう、受けて立ちます。」
「誰が貴様にデュエルを申し込むと言った!
魔法カード『デザート・ツイスター』を発動!フィールドは砂塵の嵐に包まれる!」
「っ…!」
――ビュオォォォォォォォォ!!
「やってくれましたね…ですが。」
魔法カードで砂塵の嵐を発生させて目くらまししてきましたか…!
そして、視界が明けた時には既に彼らはどこかへ行ってしまいましたか。
ですが、微妙に足跡らしきものは残っておりますね。
それをたどればいずれ彼女たちの下へたどり着けるはずです…逃がしません。
――タッ、タッ、タ!
「「はぁ、はぁ…」」
「ぐっ…」
「確りしろ、このままじゃ…」
「追いつかれる…でしょうか?やれやれ。」
「くっ!?」
走ってから1〜2分ほどで追いつけました。
実際、手負いの男を連れて走る女子供に追いつく事など造作もありません。
「ふふふ、手負いの男を連れてわたしから逃げ切れると思っていましたか?
さて、大人しくその雀野郎をわたしに始末させてください。」
「ぐ、月子…俺に構わず…」
「オレは月子ではないし、怪我人を放っておくなど馬鹿を言うな!」
「お互いにかばい合うその精神…感動的ですね。
ですが、無意味です…あなたも逃がすつもりはありませんから。
さあ、観念して…」
「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁ!!」
おや、この声は…何やら聞き覚えがありますね。
「この2人を相手にする前に、この超ネオ・ニュー沢渡を…ってお前はねねじゃねぇか!
急にいなくなってどうしたものかと思っていたが、こんなところで何をやっているんだ?」
「はぁ…これは大変ご無沙汰しておりました、沢渡さん。
ですが、今のわたしは光焔ねねではありません。
改めまして…ステラ・スタークと申します、以後お見知りおきを。」
まさか、こんなところで沢渡さんと再会する羽目になるとは思いませんでした。
わたしが完全にハートランド側の立場である以上、彼と馴れ合うわけにはいきませんから。
「ですが、沢渡さん…今はあなたを相手にしている場合ではありません。
再会して早々申し訳ありませんが、そこを立ち退いていただけませんか?」
「おっと…ステラだかなんだか知らねぇが、そうはいかねぇぜ。
お前が間違った事をしようとしていたら、今度は俺が止めるのが筋ってもんだろ…」
「取り消してください、間違った事なんてしておりません!」
「お前がそう思うんならそうなんだろ?お前の中ではな。」
あくまでステラではなくねねと呼び、わたしのやっている事が間違いだと言い切りますか。
あなたがその気でしたら…!
「ったく、手負いの奴をしつこく追い回すなんて俺の知ってるお前が見たら悲しむだろうよ。
つーわけで、ここは俺に任せてお前らは先に行ってくれ。」
「っ、誰だか知らんがすまない!」
「ぐっ…!」
「って、おい!俺は超ネオ・ニュー沢渡だ!覚えとけよな!」
――タッタッタ…!
やれやれ…沢渡さんのペースに飲まれてターゲットを逃がしてしまいましたか。
わたしも未だそちらへの未練があるのでしょうかね…なんだかんだでまだまだ甘いようです。
「あの2人を逃がしてしまいましたか…どうしたものでしょうね。」
「で、これからお前はどうするんだ?いずれにしてもここを通りたきゃ俺を倒してからにしてもらうけどな。」
「やれやれ…あなたに手をかけるつもりは毛頭なかったのですけれどもね。
やるというのであれば、いくらあなたでも容赦はできませんが…よろしいですね?」
「見くびるなよ、実はお前が人をカードに封印する連中の仲間だっていう事は聞いてるぜ?
だから、負けてしまったら俺がカードに封印される事も仕方ねぇかもしれねぇとは思ってる。
ただし、俺が勝った時は…ステラなんて奴じゃなくて俺の知っている光焔ねねとしてお前を連れ戻すぜ?」
「…悲しいものですね、あなたを憎む理由なんてないのに争う羽目になってしまうなんて。
ですが、そうなろうと決して譲れない想い…そして使命がわたしにはあります。」
あなた方と過ごした日々はなんだかんだでとても楽しかったです。
ですが、覇道を突き進めなければならないわたしにとってあなたたちとの絆はここで断ち切らなければなりません。
内心ではとても辛いとはいえ、あなたやブランを敵に回す覚悟はもう決めています。
「そして、そこまでの覚悟があるのでしたら…わたしは喜んで受けて立ちましょう。
あなたの知る光焔ねねを取り戻したければ、まずはこのステラ・スタークを退けてみてください!」
「いいぜ、新たに生まれ変わった俺の力でお前の魂に響かせてやるぜ!」
「それでは、参ります…!」
「「デュエル!!」」
ステラ:LP4000
沢渡:LP4000
――――――
Side:ロム
あれから1人きりでしたが、ようやく来ましたか。
「ロム殿、無事か!」
「ええ、ボクは大丈夫です…ですが、駆けつけたLDSのユースチームはほぼ全滅してしまいました。
1人生き残りこそしましたが、彼は怖くなったのか逃げ出してしまいましたので。」
「そっか…悲しいけど、やっぱここって全体的に力不足だよね。」
「否定したいのは山々ですが、残念ながらそのようです…」
――ギリギリッ…!
通りすがりの白バイクの女性がこちらに目もくれず過ぎ去ってから、ローブで正体を隠した例の2人がようやく来てくれました。
ですが、彼らが来る前に無駄に犠牲を出し過ぎてしまいました…情けない限りです。
ボクにもう少し力があれば…なんて言うのもおこがましい限りですがね。
「今は気が滅入る話をしている場合ではない。
それで、ロム殿…これからどうする?」
「そうですね、まだ敵はどこかに何人か紛れ込んでいると思いますが…」
閑話休題。
まだまだ敵はいるでしょうし見つけ次第、迎撃に当たっていただく事になると思います。
そう思っていた矢先の事でした。
――タッ、タッ…!
「噂をすればなんとやらか…」
「あっ、野生の敵が現れた!なんちって!」
「ねぇ、あなたたちバカっぽいね!まとめてやっつけちゃうよ!」
ふざけている場合ではないでしょう、まったく。
それは兎も角、奴らと同じ仮面を付けたボクと同じくらいの背丈の不審者が1人でのこのこ現れましたか。
ふむ、見くびられたものですね。
待ってください、この声…聞き覚えがありますね。
「おや…?」
「第一声がよりによって罵倒とは…けしからん!」
「ねぇ、やっぱりここは3人がかりで行く?」
「やめておきましょう、敵とはいえ幼子1人相手にあまりにみっともない。
どうかこの場はボクに任せていただけませんか?」
ルウィー教会のボスとしてのプライドもあるにはありますが、それだけではありません。
とりあえず、まずはカマをかける事にしてみましょう。
「ロム殿1人で?いや、貴女殿の手を煩わせる必要は…」
「別に3人がかりでもいいわよ!」
「見くびらないで、ラムちゃん。
あなたとしてもボクとの1対1のデュエルを望んでいるのでは?」
「えっ、知り合い!?」
まだ確定というわけではありませんがね。
今のところ、声と背丈からの予想でしかありませんので。
「でも、2年ほど前に行方不明になったはずのその子って成長してる筈でしょ?
どうしてそう簡単に言い切れるのかな、ロムちゃん?」
「開口一番の言葉を少し変えて返しましょうか、ラムちゃん。
成長して正体を隠しても、ボクが双子の妹に気付かないとでもお思いで?」
「「妹!?」」
「そこまで言い切られちゃ、仕方ないわね!」
――バッ!
そして、彼女が目の前で仮面を外し、ボクと酷似した素顔を晒しましたね。
やはり目の前の彼女がラムちゃんのようですね。
2年前に突然失踪したボクの双子の妹のね。
まぁ…この2人には驚かれていますが、話していないのですから仕方ありません。
「やはり、ラムちゃんでしたか。
どうやら、姿恰好を見るにエクシーズの手先に成り下がっているようですね…ぷんぷん。」
「ロムちゃんに後れを取ったまま、いつまでもルウィー教会なんかに縛られているのにウンザリしてたからね。
その点向こうではこのラムちゃんの才能を認めてくれている上に、エクシーズという素晴らしい力を授けてくださったわ!
それに崇高な目的に協力させてもらえてるし、実に心地いいわよ!
いくらロムちゃんでも、いつまでも古臭い戦術に縋っていたんじゃ今のこのわたしに勝てないから!」
「随分大きな口を叩くようになったね、ラムちゃん。
どれほど強くなったかは知らないけど、召喚法の1つ2つ学んだ程度で調子に乗らないでください。
エクシーズに寝返った上で、我々に反逆しようとは…これはきついお仕置きを所望されているようですね。」
身の程を知っていただきたいところですが、彼女も口先だけではないのは承知しております。
後れを取るつもりは毛頭ありませんが、油断しているとこちらが足元を掬われる可能性が高そうです。
彼女が向こうで培ったものを見定めつつ、気を引き締めてお相手します。
「そういうわけでここはボクに姉妹での話をさせてください。
2人は周辺に怪しい者がいないかどうかを見て、状況判断で動いてください。
ですが、決して無理はなさらずに。」
「わかった、貴女殿の想いを汲むとしよう。」
「でもさ、ロムちゃんとラムちゃんって本当は仲良しじゃなかったっけ?何考えてるのかな、作者。」
「少し黙っててください…想像しただけで吐き気がしてきました。」
そういう以前にメタ発言は自重してください。
お願いします、何でもしますから…というわけではありませんが。
「兎に角、今はふざけている場合ではありません。」
「そうだ、俺達はこうしている場合ではない!周りの様子を見に行くぞ!」
「はい、はい…」
あ、『はい』は1回でお願いします。
そして…ようやく2人が行きましたか、二人ともお気をつけて。
つまり、この場にボクとラムちゃんが残された格好となりました。
これで誰にも邪魔される事なく心置きなく真剣勝負ができそうです。
「話は終わった?それで、そう言っていられるのも今の内だよ!ロムちゃん。
生まれ変わったわたしの力で、憎らしいお姉ちゃんを叩き潰してあげるから!」
「やれやれ…熱くなっているところ申し訳ありませんが、それはできない相談です。
エクシーズの手先と成り果てたラムちゃんの腐りきった性根を凍てつかせてあげましょう!
ちなみに今のボクは伝統だけでなく、革新も取り入れていますので教えておきます。
後はデュエルで語るのみですね…双子の妹といえど容赦はしません。」
自分で言うのもおこがましいところですが、スタンダード最強クラスとしての自分の真価が問われそうですね。
あなたはエクシーズだというのなら、こちらはペンデュラムで相手致しましょう。
ボクもラムちゃんもデュエルディスクを構え、ここからはデュエルで語るのみです!
「「デュエル!!」」
ロム:LP4000
ラム:LP4000
「先攻はラムちゃんがいただき!
モンスターを裏側守備表示で召喚し、カードを1枚伏せてターンエンドだよ!」
まずは裏側守備表示のモンスターと1枚のセットだけですか…最初は無難な立ち上がりですね。
「まずは様子見というわけですか、いいでしょう…ボクのターン、ドロー。
ボクはスケール2の『零海精シャンデル』とスケール3の『零海古龍ブリューナク』をセッティング!」
零海精シャンデル:Pスケール2
零海古龍ブリューナク:Pスケール3
「零海…ペンデュラム……なにそれおいしいの?」
一先ずペンデュラムスケールを出しておきましたが、彼女がきょとんとしているようですね。
ふむ、ペンデュラム召喚についてはご存じないようですね。
では、まずは彼女を驚かせてあげましょう…わくわく。
「そして永続魔法『零海期』を発動し、デッキからレベル5以上の『零海』モンスター『零海聖鳥シグナス』を手札に加えます。
そして、シャンデルのペンデュラム効果により、自らを破壊し儀式魔法『零海の召喚陣』を手札に加えます。
さらに『零海期』のもう1つの効果!1ターンに1度、自分のペンデュラムゾーンの『零海』カードが破壊されたため1枚ドローできます。
ちなみにフィールドで破壊されたペンデュラムモンスターのシャンデルはエクストラデッキに送られます。」
「えー、エクストラデッキ?意味わかんない!」
ペンデュラム関連は初見は意味が分からないと思いますが、これがスタンダードの新たな戦い方なのです。
まだ普及しているとは言い難いのですがね。
「そうでしょうね…初見は誰でも意味が分からないものです。
そしてスケール6の『零海精エトワル』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
零海精エトワル:Pスケール6
「これでレベル4と5のモンスターが同時に召喚可能
夜空を切り裂く十字の星よ、光の雪となりて現世に降り注げ!ペンデュラム召喚!来て、ボクのモンスター達たち!
エクストラデッキからレベル4の『零海精シャンデル』!手札から、レベル5の『零海聖鳥シグナス』!」
零海精シャンデル:ATK1800 forEX
『キュオォォォォォ!!』
零海聖鳥シグナス:ATK2000
「特殊なカードを利用した同時召喚だって…!?
しかもエクストラデッキに送られたモンスターまで同時に出せるなんて、とてもインチキじみてるじゃない!」
「1ターンに1度、2枚のペンデュラムモンスターのペンデュラムスケールの値の間のレベルの手札またはエクストラデッキの表側表示モンスターを同時に特殊召喚する。
これがこの世界で新たに誕生した召喚法…ペンデュラムです。」
「しかも、攻撃力2000の上級モンスターまで出てきちゃうなんて聞いてないわよ!」
予想以上に驚いてくれたようです。
確かにインチキ臭く思えるかもしれませんが、実はそれなりに弱点もありますがね。
それでもボクは手にしたこの力で戦うまでです。
といっても、あの裏守備モンスターには何かあるでしょうね。
実際、ペンデュラム後にシグナスをアドバンス召喚して叩く方が安全ではあったでしょう。
ですが、ラムちゃんのお手並みを拝見させていただくためにも…!
「バトルに入ります…シグナスでセットモンスターに攻撃!」
「…やーい、ロムちゃんのバーカ!かかったわね!
シグナスを対象にリバースカード発動!速攻魔法『溶岩流氾濫』!!
まずはコストとしてデッキから『マグゴレム』モンスター1体を除外するわよ!」
「マグゴレム…?」
その馬鹿にしたような態度が気に入らないとかその以前にマグゴレムですか…ご存じないですね。
ボクも昔とは使用するデッキは違いますが、やはり彼女も昔とは違うようですね。
「この効果を発動するために除外したのはレベル5の儀式モンスター『マグゴレム・アーチワーム』!
対象となったシグナスの攻撃力をそのレベル×100…つまり、500ダウンよ!」
――ドッバァァァ!!
『キュイィィ…』
零海聖鳥シグナス:ATK2000→1500
「ここでシグナスの攻撃力を下げてきましたか…」
しかも今除外したモンスターは儀式モンスターですか。
つまり、儀式召喚も行うデッキのようですね。
儀式召喚を使うボクに対して古臭い戦術とのたまった割に、これはダブルスタンダードではないでしょうか?
「それだけじゃなくて、アーチワームが除外された事で1枚ドローさせてもらうわよ。
そしてこのセットモンスター『マグゴレムの僧官』の守備力は…攻撃力の下がったシグナスより高いわよ!」
マグゴレムの僧官:DEF1900
「400の反射ダメージを喰らっちゃえ!」
――ガッキィィィン!!
「っ…!」
ロム:LP4000→3600
たった400とはいえ、反射ダメージを喰らってしまうとは屈辱です。
情けない事に出鼻を挫かれた恰好となってしまいましたか。
「さらに僧官はリバースモンスターだから、リバース効果を発動!
デッキから同名モンスター以外でレベル4以下の『マグゴレム』1体を特殊召喚できるわ。
この効果で来なさい、『マグゴレムの炎翼』!」
マグゴレムの炎翼:DEF200
「炎翼が特殊召喚された事で除外されている『マグゴレム』1体…『マグゴレム・アーチワーム』を手札に戻すわよ。」
「ふむ、守備表示ですか。」
そして、リバースモンスターの効果で低ステータスとはいえ守備表示でモンスターを呼び出されてしまいましたか。
ですが、このアクションフィールドでは利用できるカードは手札及びフィールドのカードだけとは限りません。
――ぱすっ!
「シャンデルを対象にアクションマジック『シュタイン・ブレード』を発動!
このターン、シャンデルは貫通効果を得ます!」
零海精シャンデル:ATK1800(貫通効果付与)
「ちょっと!散らばってるカードを使えちゃうって聞いてないんだけど!」
「あなたは帰国子女みたいなものとはいえ、他次元からの乱入者には説明されていない事ですから。
ちなみにアクションカードを拾えるのは1ターンにどちらか1人までです。」
「そんな〜!」
つまり、次のターンが来るまでラムちゃんは拾う事が許されないという事です。
「シャンデルで炎翼に貫通攻撃です!『アイス&シュタイン・スラッシュ』!」
――ザシャァッ!!
「きゃあっ!」
ラム:LP4000→2400
この状況下でシャンデルによって戦闘ダメージを与えられたのは思わぬ幸運です。
「シャンデルが戦闘ダメージを与えた事でモンスター効果を発動。
デッキから『零海』魔法・罠カード1枚…ここは『零海氷壁』を手札に加えておきます。
ボクはモンスターを裏側守備表示で召喚、カードを1枚伏せてターンを終了です。」
零海聖鳥シグナス:ATK1500→2000
「よくもやってくれたわね、ロムちゃん。
でも、本当の地獄はここからだよ!焼きつくしてあげる!わたしのターン、ドロー!」
ライフ差をつけ、罠もサーチをしてある程度の布陣は整えました。
ですが、あの集団と同じ仮面を付けていたラムちゃんが一筋縄でいくとは思えません。
本当の勝負はここからのようですね。
――――――
Side:里久
「ぜぇ、ぜぇ……!」
まいったな、本当に危ない所だった。
紫吹に再び敗北を喫し、ステラが駆けつけてくれなきゃカードに封印されるところだった。
本来なら痛めつけられたこの身体じゃ任務続行は難しいのだけど、このまま帰るというわけにはいかない。
このまま任務失敗で終わるくらいなら、身体を酷使してでもやらなくちゃ…それにブランとはまた会っておきたいしね。
少し物陰で休みつつもようやく動けるようにはなった…まだまだ全身が痛いけどね。
で、歩いていたら火山地帯に来ちゃった…見ているだけで暑い、こういう時ってアイス食べたいよね。
「はぁ、はぁ…」
「ん?」
と思っていたら、今見えたのって柚子?
いや、容姿は似てるけど雰囲気が違う…彼女は、モアなのか!?
それが、どうして紫吹と肩を組んで歩いているんだ?
何故一緒にいるのかはわからないけど…どうやら、紫吹の方は手負いのようだし、歩き方が遅いみたいだ。
「悪いけど、ここを通すわけにはいかないんだよね。
紫吹雲雀、そしてモア様!」
「なんだ、貴様は?」
「また貴様か…懲りない奴だ。」
確かに僕は手負いの身だけど、今の君を狩り取る気力くらいはあると思うよ。
もっとも、今は紫吹なんかを相手にしている場合じゃなくなったけど。
「さてと、モア様…君は大人しくこっちに戻って来てもらおうかな。
紫吹は君の手を借りないと碌に動けないみたいだし、従わないなら君も痛い目を見てもらうけど?」
「ぐ…俺が
お前は俺を置いて逃げたらどうだ…?」
「冗談じゃない…お前に話をしに来たのに、置き去りにでもしたら本末転倒だ。
それとそこの手負いのガキ、名前は知らんが貴様こそオレを舐めていると痛い目を見るぞ?」
「言ってくれるね?」
これはこれは気が強い姫様だ。
とはいえ、こっちも手負いの身な以上…切り返されるのも止む無しか。
実際、こっちは彼女の実力を把握していないものの噂だと相当強いらしい…さて、どうしたものかな?
――タッ…!
「はは、幻覚かな?なんだかニンジャが2人ほど見えるんだけど?」
僕、疲れてるのかな?
いつの間に僕の目の前にニンジャ2人が現れたように見えたけど?
幻覚なら、実体はないはずだから通り過ぎれるよね。
――ドンッ!
「…痛っ!」
「……」
別にそんな事はなかったよ、ぶつかっちゃったじゃん。
普通に実体あるようだし、何者なんだろう…?
「今のうちに…!」
「またお前の世話になるとは…すまない。」
目の前の赤い方のニンジャに手こずっていたら、青い方のニンジャが2人を引き連れて行っちゃった。
追いかけようにも僕が動こうとすると真似して動くから、前を通れない…!
「…邪魔しないでくれるかな?」
「邪魔しに参った。」
「はぁ…まいったなこりゃ。」
こうなったら無理やりにでも押し通るしかないかな、こりゃ。
気は進まないけど、仕方ない。
「なら、君を潰すしかないよね?」
「然り…ここを通りたければ、拙者を倒すのみ。
だが、貴殿は手負いの身…大人しく退くのであれば…」
「そこで、僕がはいそうですかとか言って退くと思う?」
「流石に穏便にはいかぬか…ならば、参る!」
ここでディスクを構えたか…分かり易くて助かるよ。
なら、始めようか。
「「デュエル!!」」
里久:LP4000
日影:LP4000
続く
登場カード補足
災星海槍イールグニル
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/炎属性/魚族/攻3000/守1500
レベル5モンスター×3
(1):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが「星海」XモンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。
●このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手のエクストラデッキを確認し、その中からモンスター1体を選んで除外する。
その後、その除外したモンスターのレベルまたはランクの数×200ダメージを相手に与える。
災星海杖セイルスピア
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/魚族/攻2200/守1900
魚族レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このターン、このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×200アップする。
●除外されている自分の「星海杖」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
星海杖タチオ
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1600/守1200
(1):1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を墓地へ送り、このカードの攻撃力以下の守備力を持つ相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、除外する。
この効果の発動後、ターン終了時までこのカードは攻撃できない。
(2):このカードをX召喚の素材とした魚族モンスターは以下の効果を得る。
●このX召喚に成功した場合に発動できる。
相手の墓地のモンスター1体を選んで除外する。
マグゴレム・アーチワーム
儀式・効果モンスター
星5/炎属性/炎族/攻2200/守1300
「マグゴレム」儀式魔法カードにより降臨。
「マグゴレム・アーチワーム」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した時、自分及び相手の墓地のカードを1枚ずつ対象として発動できる。
そのカードを除外し、自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードが除外された場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
マグゴレムの僧官
リバース・効果モンスター
星4/炎属性/炎族/攻 800/守1900
「マグゴレムの僧官」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。
デッキから「マグゴレムの僧官」以外のレベル4以下の「マグゴレム」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):自分フィールドの「マグゴレム」儀式モンスターが効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
マグゴレムの炎翼
効果モンスター
星3/炎属性/炎族/攻1400/守 200
「マグゴレムの炎翼」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
除外されている自分の「マグゴレム」カード1枚を選んで手札に加える。
(2):このカードが効果でリリースされた場合に発動できる。
デッキから「マグゴレム」カード1枚を墓地へ送る。
スモーキング・ドッグ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣族/攻2600/守2100
獣族レベル4モンスター×2
(1):相手が罠カードを発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その罠カードの発動を無効にし破壊する。
通常魔法
(1):自分フィールドの「星海」Xモンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターと同じ種族でランクが1つ高いモンスター1体を、対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の「星海」カード1枚を対象として発動できる。
手札から魔法カード1枚を墓地へ送り、対象のカードを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できず、この効果を発動するターン、自分は「星海」モンスターしか特殊召喚できない。
星海の障壁
速攻魔法
「星海の障壁」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
その攻撃を無効にし、相手フィールドのモンスター1体を選んで裏側守備表示にする。
(2):自分フィールドに「星海」モンスターが存在する場合、相手モンスターの攻撃宣言時に墓地のこのカードを除外して発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを0にする。
零海期
永続魔法
自分フィールドに「零海」カードが存在する場合に発動できる。
「零海期」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時にデッキからレベル5以上の「零海」モンスター1体を手札に加える。
(2):「零海期」は自分フィールドに1枚しか表側表示で存在できない。
(3):1ターンに1度、自分のPゾーンの「零海」カードが効果で破壊された場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
溶岩流氾濫
速攻魔法
(1):デッキから「マグゴレム」モンスター1体を除外し、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターの攻撃力を除外したモンスターのレベル×100ダウンする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「マグゴレム」モンスター1体を対象として発動できる。
このターンそのモンスターの攻撃力を300アップする。
シュタイン・ブレード
アクション魔法
自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。