No Side
夕刻となった頃、バトルロイヤルが侵略者たちのせいで戦場と化しつつなる中…会場では全ての中継回線が見られない状態に陥っていた。
会場内にいる面々は困惑したり、怒りを爆発させる者もいた。
会場から出られない上に何も知らされないまま、放置されているのだ。
「「「「「「「Boooooooooooooooo!!」」」」」」」
「どうなってるんだ、運営!何か言えよ!」
「いい加減にしろ、なんでここから出してくれないんだ!」
「こんな事になるくらいなら来なきゃよかった!」
ブーイングやヤジ、そして文句が会場内の至る所から響き渡るのも当然である。
しかし、文句を言いたいのは必ずしも客だけではない。
『私だって、文句の1つや2つはいいたいのです!
何処で誰がデュエルして誰が勝って、誰が負けたのかすらわからないんじゃ実況のしようがないですよ!
お願いですから、私に仕事をさせてください!!』
「うるせー!そんなもん自分で考えたらどうだ!」
ニコの方も情報が入らないようでこの現状を気に入らないようである。
もっとも、ニコが文句を垂れた所で客の神経を逆なでするだけであるが。
一方、遊勝塾の面々は…タツヤがDパッドで何か見ていた。
「ユースも8人でバトルロイヤルしてるみたい。」
「このLOSTってのは?」
「ペンデュラムカードを失ってるんじゃないかな?」
ユースクラスの名前の横にLOSTと表示されているのを見ているようである。
何も知らない以上はペンデュラムカードが失っただけとそう思うのも仕方はない。
だが、実際は彼らはエクシーズ次元関係の侵略者と交戦中である。
負ければ、悲惨な末路が待ち構えているのを彼らは知らない。
一方、アユは別の情報を見ており…。
「あっ、零羅君が勝った。」
「そうなるよな。」
「やっぱり、僕の決勝戦の相手は零羅君になっちゃうよね…よし。」
ジュニアクラスの決勝の対戦カードがタツヤと零羅に決定したようである。
タツヤは決勝戦まで勝ち進んでいる辺り、遊勝塾で学んだ事の成果がでているようだ。
もっとも、今回は本来ジュニアであるロムがジュニアユースに参加しているため、遊勝塾の面々、そしてうち2人を倒した零羅が特出している。
タツヤにとっては格上の強敵となるが、それでも何か秘策を考えているようだ。
超次元ゲイム ARC-V 第49話
『ハンター達と内部抗争』
Side:柚子
モアに融合次元で起きた事が真実かどうかを知ってもらうためには紫吹に会わせないといけない。
月影は彼女の背後に付いて護衛に回った。
そして、あたしがやるべき事は…まずはここにやって来るであろう追っ手を無茶しない程度に引き付ける事!
そう意気込んだ所で、仮面を付けた追っ手2人、そして派手な格好をし特徴的な眼鏡をかけた中年のおっさんの計3人に囲まれた…!
「こいつは…モア様!?」
「いえ…彼女はモア姫ではなさそうですね。」
「っ…!」
拙い、あたしが囮だってことが現れた3人うちの1人の派手なおっさんに早速バレた…!
「だが、正直モア姫だろうとそうでなかろうと私には関係ない事だ。
君に問う事はただ一つ…ユーヤ・B・榊の居場所を教えるのです!」
だけど、彼らが狙っているのはモアじゃなくて…ブラン!?
どうして、こいつらがブランの事を…!?
兎に角、こいつらなんかにブランは絶対に渡せない!
力不足かもしれないけど、それでもあたしが止めなきゃ!
「何処にいるのか知らないわ!それに例え知っていたとしてもあなたたちなんかには絶対にブランを渡さない!」
「おやおや、モア様に負けじと随分勝気なこった。」
「だけど、俺達が誰か知らずにそんな態度を取っていいのかな?」
あなたたちが誰かって、エクシーズ次元の関係者でしょ?モアの追っ手ではないみたいだけど。
危険なのは承知でも、あたしはモア…何よりブランを守るためにも全力で立ち向かうわ!
「そうやって、我々に刃向うつもりならば…例のものを見せなさい。」
「「はっ…」」
――ぴらっ…!
おっさんの方が合図すると、仮面の2人がカードを取り出した。
そして、そのカードの中に封じ込められていたのは…!?
「そんな…カードの中にあの2人が!?」
なんと、ロムの部下であるルウィー教会の変態兄弟の2人だった…!
彼らほどの実力者でもやられてしまうなんて…!
そして、他人ごとではない事がこの状況からもわかった。
間違いなく、ここで刃向えばあたしを彼らのように容赦なくカードに封印するという脅迫ね…!
「おやおや、随分ショックを受けているようですね。
こうなりたくなければ、大人しく…」
「でも…それでも、ブランの事を教えるつもりはないわ!
話してほしければ、ここであたしを倒して口を割らせてみなさい!」
「折角猶予を与えたというのに…」
「随分強気な事で…」
「我々3人を相手に後悔しても知りませんよ…フフフ。」
そうして、あたしと敵3人はデュエルディスクを展開する。
無理に近いかもしれないのは承知だけど、こうなったらやるしか…!
そう思っていた矢先に近くに黒い人影があたしたちに迫って…!
「何やってるのよ、あなた!逃げるわよ!」
「え…きゃっ!?」
――ガシッ!
鬼気迫った顔であたしの手を掴むと、3人から逃げ出すようにあたしを連れていってる!?
「ちょっと!いきなり、なんなの!?あたしの事引っ張って…」
「いきなりも何も、あなたが無茶しようとしてるからよ!
話は後!今は急いでこの場を離れるわよ!」
「ちょ…って、え…あっ、あなた…ブラン!?」
「ち、違うわよ!」
あたしの事を引っ張りつつ走っている彼女の顔を見て衝撃が走った…!
その顔は、ブランに酷似していたのだから。
だけど、ブランでもネプテューヌでもないみたい…本人が否定したのもあるけど、何より彼女が纏う雰囲気が2人とは違うから。
――――――
ロム:LP1200
零海聖鳥シグナス:ATK2000
零海古龍ブリューナク:ATK2300
零海氷魔アイシクル・オクトパス:ATK2600
零海精ウルサン:Pスケール6
ハンター:LP2000
輝光士パラディオス:ATK2000 ORU0
Side:ロム
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
――ビシュン!
「後は俺だけだと…?こいつ、幼いガキのくせに強すぎる!」
「随分と手こずらせてくれましたが、後はあなただけですね…ボクはこれでターンエンド。」
これで2人目も片付けました…これであと一人倒せばようやく向こうに加勢できる。
ですが…!
イサム:LP1600
黒魔導の覇者−カオス・ブレイカー:ATK2300(魔力カウンター×1)
ユースA:LP2500
覚醒の勇士 ガガギゴ:ATK2950 ORU3
ユースB:LP2700
神樹の守護獣−牙王:ATK3100
ハンターA:LP1800
フォトン・スラッシャー:ATK2100
ハンターB:LP1000
フォトン・クラーケン:DEF2000 ORU2
ハンターC:LP400
フォトン・ハウンド・ケルベウス:ATK2700 ORU1
向こうの方は8人だったのが残り3人まで減らされて、残りはカードに封印されてしまったようです。
このままでは彼ら全員がやられてしまうのも時間の問題…急いで目の前の残り1人の敵を倒さないといけません…!
「俺はフォトン・スラッシャーをリリースし、『フォトン・トライスレイヤー』をアドバンス召喚!」
『ハアッ!』
フォトン・トライスレイヤー:ATK2000
「っ…!」
拙い、あれはモンスターに3回攻撃できるモンスター…!
ボクはまだ加勢できる状態ではないですし、あの2人はまだ来ないのですか…?
「よし、今のうちに…俺のターン、ドロー。
俺は手札から『
「この瞬間、手札から『零海古龍グングニール』を捨て、ブリューナクの効果を発動。
パラディオスを手札…いえ、エクシーズモンスターですのでエクストラデッキに戻します!『フロスティ・ブラスト』!!」
「わかってたけどちくしょう、空気読めよ!にしてもやべぇよ、どうしようこれ?」
小声で密かにターンを進めようとしても無駄ですよ。
それで、ランクアップを阻止しましたが…なんとも言えない微妙な空気になってしまいましたね。
相手はもう手がないのかあからさまに時間を稼いでいるのが丸わかりです。
こうやってぎりぎりまで遅延する気満々のようで、こうしている間にも…!
「トライスレイヤーはモンスターに3回まで攻撃できるモンスターだ…そして!」
「オーバーレイ・ユニットを1つ使い、『フォトン・クラーケン』の効果を発動!
このターン、フィールドの光属性モンスターが光属性モンスター以外のモンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算なしでその光属性以外のモンスターを破壊する!」
フォトン・クラーケン:DEF2000 ORU2→1
「さらに俺が発動している永続魔法『フォトナイズ・キャノン』の効果により、モンスターが破壊された場合にその元々の攻撃力分のダメージをコントローラーに食らわせるのさ!」
向こうでは連携した3人のハンターの毒牙がユースらに迫ろうとしておりました…!
この3種のカードの効果が合わさるとあの3人は…!
こちらはぎりぎりまで遅延されて動けません…かといってサレンダーするなどもっての外です。
いずれにしても、これは非常に拙いですね。
「バトル、まずはお前からだ!」
「ひぃっ…!?」
「やれ、トライスレイヤー!牙王を攻撃!
クラーケンの効果により地属性の牙王はダメージ計算を行わず破壊される!」
――ドンガラガッシャァァァァ!!
「そして、フォトナイズ・キャノンの効果!
破壊されたモンスターの元々の攻撃力分…3100のダメージをコントローラーに与える!」
――バッシュゥゥゥゥゥゥン!!
「うわ…ぐわっ!!」
ユースB:LP2700→0
――ピカァァァァァ!!
「や、やめてくれぇぇぇぇ!」
「うわぁっ!?」
ハンターの内1人のディスクから照射された光により、倒されたユースの1人がカードに封印されてしまいました…!
これで8人だったユースチームはもう残り2人に…!
しかも、あと2回の攻撃を残しているという事は…このままではユースの全滅は免れません。
「しかも、トライスレイヤーはあと2回の攻撃を残している…次はガガキゴに攻撃!」
「クラーケンの効果でガガギゴを破壊!」
「そして、フォトナイズ・キャノンの効果でお前には2950のダメージだ!」
――バシュゥゥゥゥゥゥン!!
「ぐ、がはっ…」
ユースA:LP2500→0
――ピカァァァァァ!!
ここで、すかさず連続して2人をカードに封印…残りは桜木イサムだけになってしまいました…!
「ククク、俺が遅延している間にも向こうはあと一人だ…え?」
『思考時間1分経過…失格。』
「おいおい、何を言って…」
――ビリビリビリバリィィィ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ハンター:LP2000→0(失格)
相手が時間調整をミスした結果、カードをプレイしないまま制限時間を超過して失格しましたね。
アクションカードを探す事などでの悪質な遅延防止のためのこのルールに助けられた形となりましたか。
ディスクからの電流により、相手は見事に全身が黒焦げになりました。
このルールで失格になる人を初めて見ましたが、軟な人ならこれでご臨終になってしまいますね。
「ここでは自分のターンにプレイしないまま1分が経過した場合は…即失格となります。」
「くっ、それがわかっていれば…げふっ。」
――ビチュン!!
相手にしていたハンターが失格して消えた事によりようやく自由の身になりました。
ですが…肝心の向こうとは少し距離が離れています…!
「これで終わりだ!フォトン・トライスレイヤーでカオス・ブレイカーに攻撃…!」
「うわぁぁぁぁ!!」
「間に合いませんっ…!」
駄目です、この距離では乱入しようにも…!
あの2人はまだなのですか…?
――ギュイィィィィィン!!
「あなたたち、少し待ちなさい!」
『乱入ペナルティ2000ポイント』
「あらあら、これは厄介なシステムですわね…」
???:LP4000→2000
しかし、ユースチーム全滅かと思った矢先に緑のラインの走った白バイクに乗った謎の女が乱入してきました…!?
状況からしてユースを助けるために乱入したようですが…?
「この攻撃宣言時に手札から『グライド・ブロッカー』を攻撃表示で特殊召喚し、攻撃モンスターを守備表示にしますわ!」
グライド・ブロッカー:ATK800
フォトン・トライスレイヤー:ATK2000→DEF2000
「攻撃が止められただと!?くっ、ターンエンド…!貴様何者だ!」
「あなたたちのような野蛮なエクシーズ次元の方に名乗る名など…持ち合わせていませんわ。」
「なんだと!?バイクに乗って乱入する貴様が言うな!」
確かにバイクに乗って乱入してくる破天荒な方に野蛮などと言われたくはないでしょうね。
彼女は口ぶりから察するに少なくとも、仮面のハンター達の味方ではないようですね。
しかしながら、バイクに乗ってデュエルしている事から…この次元のデュエリストではなさそうです。
だとすれば、何をしにここへ…?
「あらあら、ライディングの良さがわからないなんて…あなた方とは決して理解しあえそうにないですわね。
わたくしのターン、ドロー!手札からチューナーモンスター『風槍獣シラサギ』を召喚!」
風槍獣シラサギ:ATK800
そして、チューナーモンスターですか…となると…!
――ギュイィィィィィィン!!
「わたくしはレベル5のグライド・ブロッカーにレベル2のシラサギをチューニング!
美しき幻惑の翼を翻し、大いなる神風纏いて敵を貫け!シンクロ召喚!飛翔せよ、レベル7『幻風槍ミラージュウィング
『キュォォォォォォォ!!』
幻風槍ミラージュウィング・S・コアトル:ATK2500
予想通り、シンクロ召喚してきましたね…シンクロの名を持つモンスターを出してきましたか。
あの方はシンクロ次元のデュエリストで間違いなさそうですね。
もっとも、顔がヘルメットのバイザーで隠されて見えないので正体ははっきりしませんが…?
「こいつ、シンクロ使いか…!」
「だ、だが!俺達にはフォトン・クラーケンの効果がある!
オーバーレイ・ユニットを1つ使う事でこのターン、光属性モンスターが光属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算なしでその光属性以外のモンスターを破壊できる!
これと、効果でモンスターを破壊されたモンスターの攻撃力のダメージをコントローラーに与える永続魔法『フォトナイズ・キャノン』の効果で結局お前もお陀仏なんだよ!」
フォトン・クラーケン:DEF2200 ORU1→0
「あらあら…誰が戦闘を行うと仰いましたか?」
近くで見ていたのでしょうし、ハンター達が戦闘を介する効果破壊とバーンを主体としているのは既に承知のようですね。
そうなると、彼女の狙いは…やはり!
「わたくしは手札から魔法カード『シンクロ・テンペスト』をミラージュウィングを対象にして発動!
対象となった風属性のシンクロモンスターの元々の攻撃力以下の守備力を持つ相手モンスターを全て破壊します!」
「しまっ…守備力2500を超えるモンスターが俺達にいねぇ!?」
――ビュォォォォォォォォ…ドゴォォォォォォォ!!
「俺達のモンスターが…」
「ぜんめつめつめつ……」
「ひぃっ…!」
「あ、あの…一人巻き添えになってますよ?」
成程、全体除去でハンターのモンスターを全て破壊しましたか。
ただし、桜木イサムのカオス・ブレイカーも巻き添えになりましたが。
「そして、自ら仕掛けた永続魔法の効果で自滅なさい!
フォトナイズ・キャノンの効果で破壊されたモンスターの攻撃力分のダメージを受けていただきますわ!」
「…聞いてませんね。」
――ボシュオォォォォォォ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
ハンターA:LP1800→0
「ウボアァァァァァァァ!!」
ハンターB:LP1000→0
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ハンターC:LP400→0
「ひえぇぇぇぇ!俺も巻き添えかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
イサム:LP1600→0
――ビシュンッ!
ライフこそ0になってしまいましたが、ハンター達が全滅しましたので桜木イサムだけ生き残った形になりましたね。
しかしながら、最後は乱入してきたシンクロ次元出身と思われるこの謎の女性に持ってかれてしまいました。
安易に敵の敵は味方と考えるのは危険です…警戒に越した事はないでしょう。
――――――
No Side
再び氷山地帯へと移る。
ここで、ユーヤ・B・榊の居場所を聞き出そうと柊柚子に3vs1のデュエルを始めようとしたMr.ハートランドら3名は突如として現れては柊柚子を連れ去った黒い影に呆気にとられていた。
「あの黒い影は…!」
「間違いなく、ノワール様だったぞ…?」
「まさか我々が独自に動き出している事を看破して…おのれ!あの2人を逃がすな!」
「いいんですかね?多分、拙いですよ…!」
「言い訳なら後でどうにでもなる!」
そして、その黒い影の正体がノワールだと察しつつ、彼女を追いかけ始めるものの差が広がるばかりである。
しかしながらMr.ハートランドらもノワールもエクシーズ次元からやって来た者である。
にも拘らず、追いかけまわすのは自らが独自に動きだしている事をプロフェッサーに知られたくないためであろう。
もっとも、彼らのようなネズミが紛れ込んでいる事は既に看破されている事を知らないのだが。
そして、彼らの眼前に立ちはだかるようにして…!
――タッ、タッ!
「ステラからの情報で再びこの次元に来てみれば…こんなところで何をしている?Mr.ハートランド!」
「「…!?」」
「貴様は…カイト!!?」
ステラの記憶を取り戻し、梁山泊塾の塾生3名をカードに封印した凄腕のハンターことカイトがこの場に姿を見せた。
特に仮面の2人は彼を恐れているのか、声を上げる事もできないままだ。
「先ほど我々の邪魔をする不届き者がおりまして、それを掃おうと…」
「貴様の目的など知らん…どうせ碌でもない事だろうがな。
だが、貴様の言うその不届き者が誰の事か理解して発言しているのか?」
「ぐ…!」
「むしろ、貴様らの方が我々にとって不届き者だろう?
貴様らがモアと教育係の片桐を利用し、2つの次元を混乱に陥れようとしたのだからな。」
ハートランドの名をかたるMr.ハートランドの言い訳を切り捨て新たに罪を突きつけるカイト。
本当であれば、教育係だった片桐を扇動してモアを脱走させ、ここスタンダード次元とエクシーズ次元の2つの次元を混乱させた元凶ともいえるわけだ。
「何のことです?だいたい、そんな事をして私に何のメリットが…」
「シラを切るつもりのようだが、我々の情報網はごまかせんぞ?
エクシーズ次元で怪しい動きを見せているネズミが紛れ込んでいる事を吐いた奴がいるからな。
貴様がその怪しげな連中とつるんでいる事などの秘密は既に掴んでいる。」
「…あくまで私に刃向うつもりのようですね。
だが、我々3人が相手とあれば流石の貴様も…」
「悪いが、俺の相手は貴様だけだ。残りの2人は…」
――パチッ!
『バウッ、ガウ!!』
「ぬおっ!?」
「ひえっ…なんであの犬まで!?」
Mr.ハートランドとの1vs1を望むカイトは指を鳴らすと近くに潜んでいた樽を担いだ大型犬に残りの2人を襲わせる。
そして、その仮面をつけた2人はその犬に追い立てられるようにこの場を退散するのであった。
「犬の餌で十分だ。」
「だが、カイト…貴様の戦術を熟知しているこの私を倒せるとでも?」
「果たしてそうかな?いつまでも、昔の俺と同じだと思わないことだ。
いずれにしても、貴様は絶対に許さん…!狩らせてもらうぞ、貴様の魂を!」
「面白い、ならば逆に貴様の魂を狩る事としましょう。
何より、あの方への手土産にはちょうどいい。」
「あの方?誰かは知らんが、まぁいい…覚悟しろ!!」
そうして、張りつめた雰囲気の中でカイトの衣装が白く変化する。
そして、2人はディスクからフォトン・フォースのハンターのものと同様のソリッドビジョンを展開!
「「デュエル!!」」
カイト:LP4000
ハートランド:LP4000
一方、カイトがデュエルを開始する傍ら、近くの岩陰にデニスと3名の仮面のハンターの姿がある。
「Mr.ハートランドはカイト、部下はドッグちゃん達に任せて…彼らの排除はこれでよさそうだね。
そして、柊柚子はノワールに任せてと…次は君たちの方に協力させてもらおうかな。」
どうやら、デニスはエクシーズ次元のフォトン・フォースとも通じているようである。
協力者の証として裏の胸ポケットに隠してあった社員証のようなものを提示するのであった。
これで彼がクロである事が確定したのだった。
――――――
Side:零児
火山地帯でユースチームがエクシーズ次元のデュエリストの軍勢を前に次々倒れていく中、バイクに乗ったシンクロ次元出身と思わしき乱入者により全滅は免れた。
いや、正確には巻き添えで敗北しているのだが…カードに封印されていないのでな。
それにしてもシンクロの名を冠したあのドラゴン…まさか、ユーヤ・B・榊の持つペンデュラムやフュージョンを冠したドラゴンもどきと何か関係が…?
「あれだけの相手を一気に…」
「シンクロは…敵ではない?」
少なくとも、奴らの味方ではない事は間違いないだろう。
だが、彼女は恐らくあの夜ネプテューヌやユーヤ・B・榊を襲撃した者のはず。
それに、彼女一人だけでシンクロ次元が敵か味方かを判断するのは危険だろう。
だが、同盟を組む価値はあるかもしれない。
どちらにせよ、一度シンクロ次元へ赴いて判断しておかねばな。
それはさておき。
「それにしても、精鋭揃いのユースチームでさえ全滅寸前とは…!」
デュエル終了と同時にユースチーム最後の1人である桜木イサムは逃げ帰るという情けない醜態を晒していった。
ちなみに、近くにいたロムは3人を1人で相手にして当たり前のように生き残っている。
一方で、8人いたユースチームの方は数で有利にも拘らずこの有様とは情けない。
いずれにしても、この結果は重く受け止めなければならないらしい。
「社長、こうなればトップチームを…!」
「無駄だ、ユースチームの二の舞のなるのがオチだろう。
今の彼らにエクシーズのデュエリストを抑える力はない。」
多次元に対抗できる新たな力に適応できていないからな。
彼らは変にプライドがある分、融合などの召喚法を使うユース以上に頼りないだろう。
それを考えると、エクシーズにも適応できていたストロング石島が長きにわたりチャンピオンだったのも道理だと言うものだ。
「それはやってみなければ!」
「私が何故ランサーズの結成を決意した理由を忘れたのか?
ユーヤ・B・榊が使用したペンデュラム召喚によりデュエルは新たなステージへ進化した。
それ以前に身に着けた技術だけでは、他次元のデュエリストは愚か、適応している一部のジュニアユースのデュエリストにすら絶対に太刀打ちできない。」
要は環境の変化に適応できなければならないという事だ。
変なプライドのせいで新たな戦術に適応できないようでは、自然と淘汰されるのが定めだからな。
ユースチームをぶつけたのも、言葉は悪いがそれを確認するためでもあるわけだ。
「一方で、あえてユーヤ・B・榊世代という言葉を使うが…彼女が今いるジュニアユース以下のデュエリストは特に見どころがある。
つまり、ペンデュラムを抵抗なく受け入れた世代はさらに強くなる可能性が高い。」
現状、強いのはロムのようなごく一部ではあるがな…もっとも、彼女は本来はジュニアだ。
それは兎も角、あくまで今後の期待込みでの評価である。
――ギュィィィィン…!
「ちょっと待ちやがれ、赤馬零児!」
「沢渡!?」
ふむ、ここで予期せぬ来客が来たようだ。
もっとも、この状況ならやってくる可能性も十分考えられたわけだがな。
「警備員はどうした!」
「そんなものパパの力でどうにでもなる!」
そう、沢渡の父親は市議会議員とはいえ市長候補ではある以上はそれなりの権力がある。
彼の力を借りれば警備を潜り抜ける事も造作はないのだろう。
「それより何故バトルロイヤルの様子を見せねぇ!
俺だけじゃなく、他の観客も怒りが有頂天だ!
それだけじゃなく、会場に閉じ込めるせいでみんなストレスがマッハなんだぞ!」
「…見たいのか?」
「あん?当たり前だろ。」
社長である私にブ〇ント語とかは自重しろ、沢渡…言わないでおくが。
それは兎も角、彼が言うことは尤もだ。
だが、一般人にバトルロイヤルの様子を見せようものならそれこそパニックになる。
それに、今戦場となっている舞網市に一般人を立ち入らせるわけにはいかない。
「俺を破ったユーヤ・B・榊がどこまで勝ち進んでいけるのか…っと、これは苦しいな。」
アンタに直接言うのもなんだが、俺としてはこの大会…色々キナ臭いと思ってるわけだ。」
「ほう?」
まさか、沢渡に面と向かってそんな事を言われるとはな。
もっとも、彼からキナ臭いと思われるのも無理はない。
「俺の取り…もとい、友人である光焔ねねがこの大会期間中に失踪してるんだ。
それに、手がかりひとつ見つからねぇ…市内全域で情報を求めてはこのザマだ。
何より欠場者多すぎなんだよ!しかも、体調不良とかじゃなく全員失踪しているらしいじゃないか?おかしいだろ!」
「ふむ…」
彼の取り巻きだった光焔ねね…ステラと呼ばれた赤馬零王の直接の部下らしき少女の件がある以上は穏やかではないだろう。
それに、欠場者が多い事については弁解のしようがない。
今、会場の客に正直に話してしまえば大混乱に陥る事が目に見えているからな。
あるいは、正直に話した所で信じてもらえるかという別の問題もある。
「それによ、大会以前からLDSの関係者への襲撃事件があっただろう?忘れちゃいねぇ。
今回の件といい、あの件といい、いくらなんでも隠し立てしすぎじゃねぇのか?」
もっとも、彼にはいくら誤魔化そうとしても納得してもらえそうにないな。
それに彼は1回戦で惜しくも敗退したとはいえ早々にペンデュラムに適応できた有望株だ…ならば。
「君は少々詮索が過ぎているようだ…まぁいい。
そこまで言うのならば、君には真実を教えてもいいだろう。」
「社長!」
「それでだ、沢渡シンゴ…まずは敗者復活戦をやってみる気はないか?」
「敗者復活戦…ほほぅ?」
興味を持ってくれたか…ならば、沢渡にもバトルロイヤルに参加してもらうとしよう。
彼は現在もユーヤ・B・榊とのペンデュラム対決の際に使用したペンデュラムカード群を持っているはずだ。
それをこのまま腐らせておくのはあまりにも勿体ないのでな。
「ならば、今起こっている事を教えるついでにバトルロイヤルに参加しその眼で確かめるといい。
それともう1つ…」
「ん…?」
「君もペンデュラムのその先へ…挑んでみる気はないか?」
「ペンデュラムのその先だぁ?そいつは面白い事を言ってくれるじゃねぇか。」
ここでもう1つ提案をしたところ、思った通りに乗ってくれる。
やはり、沢渡は試験台に最適らしい。
「ならば…この2枚のカードを渡しておこう。」
「俺が――召喚を…!?」
――――――
No Side
氷山地帯の一角では、カイトとMr.ハートランドが睨みあう中デュエルが始まった。
「先攻はいただきますよ。」
「ふん、勝手にしろ。」
「ぐ…まぁいい、私を相手にした事を今に後悔させてやろう。
私は『インフェクション・フライ』を召喚!」
インフェクション・フライ:ATK100
まず、ハートランドは蝿のような悪趣味なレベル1のモンスターを特殊召喚する。
もっとも、カイトはそれに大して興味を示す様子はない。
「続いて手札を1枚捨て、1000ライフを払い魔法カード『有象無象』を発動!
私のフィールドのレベル1モンスター1体を対象とし、その同名モンスターをデッキから2体まで特殊召喚させてもらおう!」
インフェクション・フライ:ATK100(×2)
ハートランド:LP4000→3000
更に、魔法カードを使用して同名モンスター2体をデッキから呼び出してきた。
これでレベル1のモンスターが3体揃ったわけであるが…?
「更にインフェクション・フライの効果を発動!
1ターンに1度、自分フィールドのモンスターのレベルをターン終了時まで2倍にできる!」
インフェクション・フライ:Lv1→2(×3)
「ふん、そうして次々とレベルを上げていくわけか…」
「その通り…そして、残り2体のインフェクション・フライの効果も同様に発動。
さらに2倍!2倍!ふっはっはっは!!」
インフェクション・フライ:Lv2→4→8(×3)
いわゆるアヘ顔ダブルピースという見苦しい姿を晒しつつ、3体のレベル8のモンスターを揃えていった。
が、特にカイトが気にかける様子はない。
「レベル8のモンスターが3体か…いいだろう。」
「その余裕もいつまで持つかな?ならば、貴様を地獄へとご招待しよう!
私はレベル8となったインフェクション・フライ3体でオーバーレイ!
地獄より生まれしアメイジングな蝿の王が、この世界をファンタスティックに支配する!エクシーズ召喚!現れろ、ランク8『インフェクション・ヘル・ベルゼブ』!!」
『ギシャァァァァァァ!』
インフェクション・ヘル・ベルゼブ:ATK3300 ORU3
流石に3体を素材にしたランク8とあってか、圧迫感を感じる巨大なハエの悪魔が姿を見せた。
もっとも、これを前にしてもカイトが動じる気配はない。
「ふっふっふ、流石の貴様もこのヘル・ベルゼブの前では声も出まい。」
「それがどうした?」
「言ってるそばから声を出すなぁぁ!!」
そして、逆に煽られる始末なのが滑稽である。
「ヘル・ベルゼブがエクシーズ召喚に成功した時、エクストラデッキから『インフェクション・ヘル・フライ』を攻撃表示で特殊召喚できる!」
『ブゥゥゥゥン!!』
インフェクション・ヘル・フライ:ATK2000
一方で、このモンスターにはまずエクストラデッキから別のモンスターを呼び出す効果を持っていた。
もっとも、これで呼び出されたモンスターにオーバーレイ・ユニットはないのだが。
だが、ヘル・ベルゼブの効果の恐ろしい所はここからである。
「ヘル・ベルゼブはオーバーレイ・ユニットを1つ使う事でモンスター1体のレベルを1つ下げる事の出来るファンタスティックでフレキシブルな効果を持つ。
さらに、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター以外のモンスターの効果は無効化され攻撃できない。
貴様の銀河眼もこいつの前では敵ではない!同時にエクシーズ召喚も封じたも同然…これで貴様は地獄行き確定だ!」
確かにこの次元やエクシーズ次元の者にとっては天敵とも言える効果だろう。
エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター以外のモンスターが機能停止させられる上にエクシーズしようにもレベルが下げられるからだ。
「確かにこれでは太刀打ちできんな……貴様の知る俺ではな。」
「何…?貴様、ハッタリを言うな!」
もっとも、カイトにはこれを崩す事など造作も無い模様らしい。
そう、Mr.ハートランドは知らないのであった…カイトの戦術が進化しているのを。
一方、氷山地帯の少し遠くの崖下では。
「奴らを撒けたわね…とりあえず大事にならなくてよかったわ。」
「…助けてなんて言ったつもりはないのだけど?
それで、あたしをここまで連れ込んで何する気なの?」
柚子がブランやネプテューヌに酷似した顔のノワールに引っ張られる形でここまで連れてこられる。
柚子からしたら、モアの囮として引き付ける役目を果たそうと考えた矢先に連れてこられたので不満げで懐疑的な表情だ。
「はあっ?わざわざ人が心配してこうしてあげたというのに…!
わたしが助けてあげなきゃ、あなたやられてたわよ!
いくらなんでもあなたじゃ、一度に3人を相手にするのは無茶よ!」
「そんな事は…!」
「ないとは言えないわよね…傍から見てて明らかに無理してたの丸わかりよ。」
「うっ…」
ノワールに言い負かされ、柚子は押し黙る。
柚子が相手にしようとしていたうち、特にMr.ハートランドは彼女の手に余る相手だろう。
それがわかっていたからこそ、ノワールは彼女を戦わせるわけにいかなかったのだ。
「立派だけど、勇猛と無謀は履き違えちゃだめよ…気を付けなさい。」
「確かに、そうね…ありがと。」
「か、勘違いしないでよね!あくまで目的ついでなんだから…!」
「め、めんどくさい…」
「…今、何か言った?」
「な、何でもないわ!」
立派でも勇猛と無謀を履き違えてはいけない。
柚子も無謀が過ぎたと反省し、ノワールへと礼を言う。
そしてノワールは照れ隠しする辺り、いわゆるツンデレなのかもしれない。
「そうだ…目的ついでってどういうこと?それにあなたは誰?」
「大事な所言い忘れてどうするのよ、もう…ごほん。
わたしはノワール…柊柚子、あなたにお願いがあるわ。」
ようやくここでノワールは柚子に自らの名を名乗る事となった。
「ノワール…?それにどうして、あたしの名前を?お願いって…?」
「単刀直入に言うわ…お願い、わたしと一緒にハートランドへ来て!あなたの力を借りたいの!」
「は?」
そして、ノワールからのとんでもないお願いに対し、柚子が困惑した顔で反応を返すのも当然の事であった。
続く
登場カード補足
零海古龍ブリューナク
ペンデュラム・効果モンスター
星6/水属性/海竜族/攻2300/守1400
Pスケール「3:3」
(1):もう片方のPゾーンに「零海」カードが存在し、フィールドの既に表側表示で存在しているモンスターの効果が発動した時に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、フィールドのそのモンスターを破壊する。
『モンスター効果』
このカードは融合・S・X召喚の素材にできない。
(1):「零海」モンスターをリリースしてアドバンス召喚したこのカードは、以下の効果を得る。、
●1ターンに1度、手札の水属性モンスター1体を墓地へ送り、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):エクストラデッキの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分の墓地のレベル5以下の「零海」モンスター1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。
グライド・ブロッカー
効果モンスター
星5/風属性/獣族/攻 800/守2400
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
このカードを攻撃表示で特殊召喚し、攻撃モンスターの表示形式を変更する。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻す。
インフェクション・ヘル・ベルゼブ
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/悪魔族/攻3300/守2500
レベル8モンスター×3
(1):このカードがX召喚に成功した時に発動できる。
エクストラデッキから「インフェクション・ヘル・フライ」を攻撃表示で特殊召喚する。
(2):このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし手発動できる。
そのモンスターのレベルは1つ下がる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(3):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター以外のフィールドのモンスターは攻撃できず、効果は無効になる。
インフェクション・ヘル・フライ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/悪魔族/攻2000/守 100
悪魔族レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター1体を対象とし手発動できる。
そのモンスターのレベルは1つ下がる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分フィールドにこのカード以外の悪魔族モンスターが存在する場合、このカードは直接攻撃できる。
インフェクション・フライ
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 100/守 0
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドの全てのモンスターのレベルを倍にする。(最大12まで)
フォトン・クラーケン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/水族/攻1600/守2000
光属性レベル4モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、自分フィールドの光属性モンスターが光属性以外のモンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップ開始時にその光属性以外のモンスターを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
フォトン・トライスレイヤー
効果モンスター
星5/光属性/戦士族/攻2000/守2000
(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に3回までモンスターに攻撃できる。
シンクロ・テンペスト
通常魔法
(1):自分メインフェイズ1に自分フィールドの風属性のSモンスター1体を対象として発動できる。
そのSモンスターの元々の攻撃力以下の守備力を持つ相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。
このターン、対象のモンスターしか攻撃できない。
有象無象
通常魔法
(1):手札を1枚捨て、1000LPを払い、自分フィールドのレベル1モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同名モンスターを2体までデッキから特殊召喚する。
フォトナイズ・キャノン
永続魔法
自分フィールドの「フォトン」Xモンスターが存在する場合にこのカードを発動できる。
(1):フィールドのモンスターが破壊された場合にこの効果を発動する。
破壊されたモンスターの攻撃力分のダメージをそのコントローラーに与える。