Side:零児


火山地帯ではまず融合召喚を使う化物が出て倒されたかと思えば、モアが出現。
その後、彼女を確保しようと古代遺跡地帯に続いて仮面を付けた集団が来襲。
それをユースチームで迎撃しているところだ。
我々LDSの生徒がエクシーズからの侵略者を相手に立ち向かえるかどうかを試しているところだ。
もっとも、あの化物を退治したロムも3名程相手にしているようだがな。

モア及び近くにいた柊柚子は風魔一族の日影・月影の手で救出したとの連絡が入っている。
彼女たち二人をエクシーズ次元の手の者に渡すわけにはいかない。

そして、当の古代遺跡地帯では、バトルロイヤルに乱入してきた黒龍院里久が紫吹雲雀と交戦。
現状はどちらも一歩も退かない激戦を繰り広げているようだ。
紫吹は一度彼に勝利しているが、油断は禁物だろう。

特に重要なのはユーヤ・B・榊のいる方だ。
彼女は最初に現れた仮面の者2人に、恐らくは幹部と思われるスーツ姿のインテリ風の男を合わせた計3名と激突。
だが、早々から勝負を仕掛けた仮面の者の片方が繰り出した攻撃力5000オーバーのエクシーズを逆手に取り1人を撃破。
そして、彼女がペンデュラム召喚と融合召喚でエース級のモンスターを2体を揃えもう1人も撃破。
後は幹部級の男のみだが、手札誘発で彼女の攻撃を防いだようだな。
見た目は幹部級というだけあって簡単にあしらわれた2人よりは実力はあるようだ。

だが、それ以上に…!


「ユーヤ・B・榊…前から常識外れだとは思っていましたが、ここまでとは…!」


そう、彼女が美しくも異様な姿に変貌を遂げているのだ。
衣装が白のレオタード状のものになり、装甲のようなものを宙に浮かせ、羽がついた白い妖精のような姿にな。
暗国寺戦やこのデュエルの直前で起きた変貌はこれの前兆だったようだ。

彼女は前からペンデュラム召喚を発現させたり、シンクロ召喚や融合召喚に関するカードを生み出すなどの常人ではありえない芸当を見せていた。
そういえば、我々のいるスタンダード、そして融合・シンクロ・エクシーズの各次元を守護する4人の女神がいるとの言い伝えを聞いたことがある。
まさか、彼女が…?
面白い、常人には理解できない不可思議な事が起きるのも納得できる。
今はまだ未熟極まりないが、成長すれば大物どころか女神の名の通り神同然の優良株。
エクシーズ次元にいる赤馬零王の野望を止めるのに欠かせない存在となるのは間違いないだろう。
もっとも、行動を見ても攻撃的で狂気をはらんでいる以上…扱いは難しいだろう事は承知だ。

だが、まずはこの侵略者の一人であるスーツ姿の男を相手にどう料理するのか…見届けさせてもらおう。












超次元ゲイム ARC-V 第46話
『怒りの電光纏いし覇王雷竜』










ファントム:LP3700
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン:ATK2500
オッドアイズ・ファントム・ウィルム:Pスケール4
EMオッドアイズ・ユニコーン:Pスケール8

幹人:LP1600
デビルドーザー:ATK2200



No Side


火山地帯で仮面の侵略者とユースチームが激突。
そして、古代遺跡地帯ではブランが侵略者3名とデュエルし、紫吹が黒龍院と衝突していた。
一方で森林地帯では…何故かファントムと幹人がデュエルしていた。


「バトルに入ります!オッドアイズ・ファントム・ドラゴンで攻撃力2200となったデビルドーザーに攻撃!」

「そうはいかねぇ!罠カード『ライヤー・ワイヤー』を発動!
 墓地の共鳴虫1体を除外し、オッドアイズ・ファントム・ドラゴンを破壊や!」

「これを待ってました!『オッドアイズ・ファントム・ウィルム』のペンデュラムを発動!
 俺のフィールドの『オッドアイズ』1体が効果の対象となった時、その対象のモンスターを除外する事で自らを特殊召喚できるのです!
 本当のお楽しみはこれからだ!ファントム・ドラゴンを除外し…出でよ、高次の次元からの幻竜『オッドアイズ・ファントム・ウィルム』!!」

『コオォォォォォォォ!!」
オッドアイズ・ファントム・ウィルム:ATK2800



「げっ!今度は変なのが出てきた!?」

「変なのとは失敬だなぁ…さて、オッドアイズ・ウィルムでデビルドーザーを攻撃!『幻炎のバニシング・フレイム』!!」


――シュオォォォォ!!


「ぐへあっ!?」
幹人:LP1600→1000


「オッドアイズ・ファントム・ウィルムが戦闘でモンスターを破壊した事で効果発動!
 このカードをデッキに戻し、除外されているオッドアイズ1体を特殊召喚できる!
 ショータイム!高次の次元より帰還せよ!レベル7『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!!」

『ガァァァァァァァ!!』
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン:ATK2500



「再びドラゴンやて!?」

「さあ、フィニッシュだ!オッドアイズ・ファントム・ドラゴンで攻撃!『夢幻のスパイラル・フレイム』!!」


――ボフュゥゥゥゥゥ!!


「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

幹人:LP1000→0


そして、ペンデュラムゾーンのカードをモンスターとして展開するなどペンデュラムの特性を生かして見事に勝負を決めるのであった。


――パチパチパチ!!


「見ているこちらが楽しいと感じられるデュエルで素晴らしかったです。」

「不戦勝で勝ち残っただけのまぐれ野郎かと思っていたら、ペンデュラム召喚を巧みに操るとんでもない奴や…舐めた口聞いて悪かったで!」

「だろ?それと、わかってくれればいいよ。」


山越敦也もこのデュエルを見ていたようである。
バトルロイヤルであるのだが、見ているだけで楽しいと言わせるとは中々のエンターテイナーぷりだろう。


「負けちまったから、賭けたこのペンデュラムカードを渡すで。」

「どーも!」

「ならば、僕もあなたとデュエルしてみたいもの…」


幹人がペンデュラムカードをファントムに渡すと、今度は敦也が彼に挑もうとするが…そこで。


「やっぱ、起きるよな…」

「「へ?」」


ここから、古代遺跡地帯の方向に光が上空まで伸びていくのが彼らには見えた。
森林地帯は古代遺跡地帯と並んで天候の変化などが分かり易いのだ。
そして、ファントムは気を引き締めたように顔つきが変わる。


「悪い、今はそのデュエルを受けている場合じゃなくなった。
 あっちで急ぎの用事ができてしまったみたいだからな。」

「ふむ…光った方へ行くのでしょうか?」

「けどよぉ、どう考えてもおかしいやろ…なんだよあれ?」


2人とも何か異常な事が起きている事は察したようだ。
そしてファントムはルウィー教会所属…彼もあの兄弟と同じくブランを見定める役目があるようだ。
本来、こんな事をしている場合ではないのだ。


「悪いけど、俺はこの異常事態に首を突っ込まないとならないからね。
 そういうわけで、今度機会があったらまたデュエルしような!」


――ポンッ!!


「煙と共にいなくなりましたね…でも、去り際の台詞…」

「よくない事が起きるフラグじゃね?」


すると、ファントムは煙と共にこの場から去って行った。
自分で撒いた嫌なフラグを回避する事ができるのだろうかどうかはアレだが。




一方、その頃…ブランや柚子の様子を心配して外出しようとする遊勝塾の面々は…!


「バトルロイヤル中は外出禁止です!ほら、席に戻った!」

「なんでだよ?」

「家にも帰れないじゃん!」

「終わるまでは実質こちらは軟禁状態というわけですか…納得できませんね。」

「そうだ!いくらなんでもそれはおかしいだろ?」


通路で警備員に足止めされてしまっていた。
もっとも、修造やフィナンシェら保護者としてはそう簡単に引き下がるわけにもいかない。
特にフィナンシェは回線が切られる直前に見た化物の事をよく知っているのだ。
ブランや柚子の身を案じる保護者として説明を求めるのも当然だ。
もっともここで彼らの目の前には…。


「ごめんなさいね、これも皆さんの安全を考えての事。」

「赤馬理事長!」


LDSの理事長である赤馬日美香が零羅を引き連れて現れた。
この先へは絶対に行かせないとばかりに。


「レオ・コーポレーションとしてもデュエル会場以外でのリアルソリッドヴィジョンシステムの本格使用は初めてです。
 だからこそ、不測の事態があってはいけませんからね。」

「成程、アクションフィールド発動範囲内への立ち入りを禁止したのも事故を未然に防ぐためと。」

「ええ…ご理解感謝します。」


彼女の言い分としては安全の配慮という事らしい…あくまで表向きではあろうが。


「その点に関しては理解致しました。
 ですが、1つ…それにしてはずさんではありませんか?
 現に火山地帯でわたしが見覚えのある着ぐるみの姿をした化物が乱入しているようです。
 あれは誘拐事件を起こした犯罪者が着ていたものです!
 バトルロイヤルに参加しているデュエリストの身はどうなってもいいというのですか!


実際にはそれどころか、他次元からの侵略者が乱入している始末だが。
いずれにしろ、乱入した者の危険性を承知のフィナンシェにとって怒りが込み上げるのも当然だろう。


「ご心配は尤もですが…こちらもただ手を拱いているだけではないのですよ。
 それに、見ているだけに過ぎない観客が外出しても逆に参加者の足を引っ張るだけ…そうは思いませんか?」

「意地でも通さないというわけですか…でしたら!」

「フィナンシェさん、ここは引き下がりましょう。
 ここまで言われて我々が下手に動けば、ブランや柚子に心配をかける。
 もっともブランにはある懸念はあるけど、ここは二人を信じるんだ。

「…そうですね、出過ぎた真似をしました。」


修造は無理やり進もうとするフィナンシェを抑える。
彼女は彼に諭され渋々引き下がる事にした。
無理やり突破してそこで警備員に目を付けられてしまえば、2人が悲しむ姿が目に浮かんだのもあるが。


「ブラン様や柚子さんの無事をこちらが信じなくてどうするのでしょうか。」

「そうだ!2人なら、大丈夫だろう…そうだよな、みんな!」

「「「うん!」」」

「結局、私たちは2人の帰りを待つしかないみたいですね。」


遊勝塾の面々は結局会場内で待つ事に決めたようだ。
もっとも、当のブランと柚子は大変な事に巻き込まれているのだが…今の彼らに知る由はなかった。








――――――








ブラン:LP3000
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:ATK2500
GHカオス・リベリオン・F・シデン:ATK2500
甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン:Pスケール4
融解の魔術師:Pスケール8

ガナッシュ:LP4000
R6−自動防衛システム:DEF2400



Side:ガナッシュ


連れていたフォトン・フォース2名がここまであっさり倒されるとは思わなかったよ。
少々侮ってはいたが、その強さと目の前の彼女はその美しく変貌した姿からしても女神に違いない…体型は幼いままだがな。
それに、ターゲットのカードに加え…フュージョンの名を冠するモンスターも所持しているとはな。
成程…クライアントのコンベルサシオンの言う通り、こいつを捨て置くわけにいくまい。
我々が崇拝するノワール様を脅かしかねないからな。

それで、2枚のカードを設置して一気にモンスターを大量展開するのがペンデュラム召喚というものらしい。
もっとも、このままではジリ貧…何より手札の調子が悪い。
だが、手札にある道中手にしたこの謎のカード…私の予想が正しければこれが。
いずれにしろ、ドローしてみない事には始まらないわけだ。


「私のターン、ドロー。」


ふむ、これで時間稼ぎをするのもいいが…女神を相手にそんな悠長な手が通用するとも思えん。
そういえば、彼女は落ちていたカードを拾っていたな。
そして私の足元には1枚のカードが落ちている…ならば取るとしよう。


――ぺらっ。


成程、これがアクションカードというものか。
それに、どうやら私に未知の領域へ踏み込ませたいらしいな。
女神を相手に手段を選んでいる場合ではあるまい。


「アクションカードを拾ってから表情が変わった…何をする気だ?」

「アクションマジック『石像の解放』を発動させていただこう。
 手札を1枚捨てる事で、デッキから『PS(ペンデュラムスタチュー)』1体を手札に加える。
 この効果で私は『PS(ペンデュラムスタチュー)−イエロー・スカラベ』を手札に加える!」

「なっ、ペンデュラムスタチューだと…?まさか、てめぇ…!」


ユーヤ・B・榊…貴様には感謝せねばなるまい。
この意味の分からなかったカードの使い方を教えてくれたようなものだからな!


「そのまさかだ!私はスケール5のPS(ペンデュラムスタチュー)−パープル・シールド』とスケール10のPS(ペンデュラムスタチュー)−イエロー・スカラベ』を置く!」
PS−パープル・シールド:Pスケール5
PS−イエロー・スカラベ:Pスケール10



「確か2枚のスケールとかいう数値の値の間のレベルを持つモンスターを同時に召喚できるようだ。
 つまり、この2枚ならレベル6から9のモンスターが同時に特殊召喚できると。
 ペンデュラム召喚!これにより手札から2体の『R6−自動防衛システム』を特殊召喚させていただきましょう!」
R6−自動防衛システム:DEF2400(×2)


「同じモンスターが3体…見よう見まねでペンデュラム召喚をしてくるとは、ふざけた真似を…!」

「覚悟するんだな!私はレベル6の自動防衛システム3体でオーバーレイ!
 ふっはははは!!女神もろとも、周りのものを壊しつくせ!エクシーズ召喚!ランク6『破壊兵器キラーマシン』!!」

『ギュイィィィンッ!!』
破壊兵器キラーマシン:ATK3000 ORU3



ここで我がアヴニールの技術の結晶をお披露目だ!
デュエルの前に私の背後に潜んでいた破壊兵器だ!
3体を素材にこいつが出てしまったからには貴様にもう勝ち目はない!


「そいつは…てめぇの背後にいた奴か。」

「そうだ!性能テストと貴様をおびき寄せる事の両方のためにな!
 あーっはっはっは!モンスター3体以上を素材にしエクシーズ召喚したキラーマシンの効果!
 このターン、キラーマシンは通常の攻撃に加え、貴様のフィールドの特殊召喚したモンスターの数まで攻撃できる!
 よってこのターン、キラーマシンは3回の攻撃が可能となる!」

「攻撃力3000の3回攻撃だと…?」


貴様のフィールドには攻撃力2500のモンスターが2体いるが、削り切るには十分な出力だ。
さらに、キラーマシンは破壊される場合にオーバーレイ・ユニットを1つ身代わりにできる。
こいつで貴様を蹂躙してくれる!


「バトルといこう…まずはオッドシェルを蹴散らすがいい!『ジェノサイド・ブレイク』!!」


――ズドォォォォン!!


「…ふん。」
ブラン:LP3000→2500


今の攻撃は意に返さないか…だが、2度目はどうかな?


「次はカオス・リベリオンに消えてもらう!」


――ドゴォォォォ!!



ブラン:LP2500→2000


――ドガアアアッ!!


「ちっ…オッドシェルもカオス・リベリオンもやられたか。」


流石はキラーマシン…女神を地に這いつくばらせる事さえ造作もない。
だが、これでも舌打ちするくらいであまり意に介した様子はないだと…?


「この一撃で楽にしてやろう!キラーマシンの3度目の攻撃で終わりだ!さあ、奴を壊せ!!」

「それで勝った気になるな…ダメージ計算時に罠発動『回遊流し』
 これによりこの戦闘による戦闘ダメージを半分だ……!」
ブラン:LP2000→500


ちっ、セットカードはダメージを軽減させる罠だったか。


「その後、デッキから魚族か水族のレベル3以下のモンスター『ライン・ペンシル』を手札に加える。」


つまり、このターンは仕留め損ねたというわけか。
周りの建物は壊せても、女神はそう簡単には壊せないと…だが!


「このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にキラーマシンの更なる効果を発動させてもらおう。
 オーバーレイ・ユニットを1つ使い、貴様の手札を1枚破壊する!さあ、今加えたモンスターを破壊するがいい!」


これにより貴様の場にモンスターはいなくなり、手札もセットカードも0。
万が一、キラーマシンが処理されるようなら今から伏せるカードで…!
どの道、私の勝利は揺るがない。


「いずれにしろ、次のターンで貴様は終わりだ…カードを1枚伏せてターンエンド!」

「いいや、終わるのはてめぇの方だ…!
 貴様等エクシーズの奴らが亡き者にした者たちの怒り、憎しみを思い知らせてやる!わたしのターン、ドロー!」


何…この状況に追い詰められてなお、この気迫だと…?
相手は女神、はったりとは思えない…!


「スタンバイフェイズ!エクストラデッキへ送られた『呼応の魔術師』の効果を発動!
 わたしのペンデュラムゾーンのカード1枚をデッキに戻し、このカードをペンデュラムゾーンにセッティングする!
 この効果でオッドアイズ・オマール・ドラゴンをデッキに戻し、スケール4のこのカードをペンデュラムゾーンにセッティング!」
呼応の魔術師:Pスケール4


あの呼応の魔術師はデッキに戻したカードと同じスケール値だが…入れ替えて何をする気つもりだ?


「これでレベル5から7のモンスターが召喚可能!
 ペンデュラム召喚!いでよ、我が僕のモンスターよ!レベル7『甲殻神騎オッドシェル・P・(ペンデュラム)ロブスター』!!」

『グゥゥゥゥゥ!!』
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:DEF2000



ペンデュラム召喚したのはターゲットとなるモンスター1体だけだと…?
今セッティングしたカードと関係が…?


「この瞬間!オッドシェルのペンデュラム召喚に呼応し、『呼応の魔術師』のペンデュラム効果を発動!
 自分フィールドにモンスター1体のみがペンデュラム召喚された場合、そのモンスターと同じレベルの融合モンスター1体を墓地から守備表示で効果を無効にし特殊召喚できる!
 オッドシェルの召喚に呼応し、甦れ!レベル7の融合モンスターGH(ゲイムハート)カオス・リベリオン・F・(フュージョン)シデン』!!」

『グルルルル…!』
GHカオス・リベリオン・F・シデン:DEF2000(効果無効)



「ふん、だが守備表示で効果無効では…いや、レベル7が2体?」


そもそも、スタンダードの女神が融合召喚をしてきたことその物がおかしいぞ。
融合召喚が使えるという事は…まさか、エクシーズ召喚も使えるのか?
いや、まだ慌てるような時間じゃない…そう簡単にキラーマシンはやられるはずがない!


「ここで『融解の魔術師』のペンデュラム効果を発動!
 1ターンに1度、わたしのフィールドに融合モンスターが存在する場合、自分フィールドのモンスターで融合召喚を行う!」

「つまり、融合モンスターを更に融合させるだと!?」

「そうだ…わたしは『甲殻神騎オッドシェル・P・(ペンデュラム)ロブスター』と『GH(ゲイムハート)カオス・リベリオン・F・(フュージョン)シデン』を融合!
 二色の殻持つ者よ!反逆の電光と一つとなりて、黒き侵略者共を殲滅せよ!」


――ビリビリバリィィィッ!!


ぐっ…なんだ、この衝撃は…!
女神とはいえ、スタンダードの奴が出せるようなものじゃないぞ…?


「融合召喚!いでよ、レベル8!怒りの電光纏いし『覇王雷竜オッドシェル・リベリオン・ロブスター』!!」

『グオォォォォォォォォォォォォ!!』
覇王雷竜オッドシェル・リベリオン・ロブスター:ATK3000



「ぐおぉぉぉっ!?」


そして、出てきたモンスターの衝撃は半端ではなかった。
ここで出てきた融合モンスターの攻撃力は我がキラーマシンと互角…!
両腕のハサミから伸びた刃といい、全身から放電している事と言い…こいつは明らかに危険だ。
だが、そう簡単にこのキラーマシンがやられるはずは…!


「覇王雷竜オッドシェル・リベリオン・ロブスターの効果!
 このカードが融合モンスターを素材に融合召喚に成功した時、てめぇのフィールドのランク7以下のエクシーズモンスターを全て破壊し除外する!
 ここ周辺をぶっ壊しやがったそのガラクタを跡形も無く消し炭にしやがれ!『レボルト・ディスチャージ』!!」

「あーっはっは!残念だが、キラーマシンが破壊される場合、オーバーレイ・ユニットを1つ身代わりにできる!
 折角の切り札のようだが、このキラーマシンには…」


『グオォォォォォ!!』


――ビリビリバリドガァァァァァァァァァァ!!


『くぁwsでrftgyふじこlp;』
破壊兵器キラーマシン:ATK3000(効果無効)



「何っ!?」


馬鹿な、キラーマシンに異常が起きているだと!?
一体、何が…?


オッドシェル・リベリオンの前にそんなガラクタの耐性など無意味なんだよ!
 このオッドシェル・リベリオン・ロブスターはてめぇらエクシーズからの者への怒り・憎しみを体現した存在だからな!
 こいつがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのランク4以上のエクシーズモンスターの効果は無効化される!」

「何っ、それでは…」


この伏せカードを発動し、ランクアップさせたところで…!?


――バリバリバリィィィ!!


「ぐわぁぁぁ!!」



――ドガァァァァァァァ!!


「あ…あ……私のキラーマシンが…」


――パララ…


「あ、ありえない…こんな事が……」


私の…アヴニールの技術力の象徴であるこのキラーマシンが……跡形もなく…?
なんなんだ、女神とはいえスタンダードの奴とは思えないこの化物は…!
これはクライアントが警戒するのも当然だ…こいつは明らかに我々を脅かす存在となる!


「さらに!このターン、このカードは2回の攻撃を行える!」


しかも2回攻撃だと…!


「てめぇらに消されていった者達の怒りを思い知れ…!」

「ひいっ…!」

「バトル!オッドシェル・リベリオン・ロブスターで攻撃!『雷光のクリティカル・シュラーク』!!」

『ガァァァッァァ!!』


だが、考える間もなくこいつの攻撃が…!
こんなもの喰らったらただでは…来るなぁぁぁぁ!!


――バリザッシャァァァ!!


「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!」
ガナッシュ:LP4000→1000


――ドゴォォォォ!!


「がはっ…うっ……」


ぐ、身体の感覚が……クライアントの要求を果たすどころかこんな事になってしまうとは…!
スタンダードだから女神とはいえ大したことはないだろうと甘く見ていた…だが、蓋を開けてみればこの有様だ。
エクシーズの頂点に君臨したあのプロフェッサーなる者もスタンダードの出身という噂があるというのに…!
駄目だ、体が思うように動かん……今の攻撃では辛うじて消し炭にはならなかったが、次の一撃をまともに受ければ私は…!








――――――








No Side


「へくしゅん!」

「どうした?」

「いや、なんか…向こうでわたしの噂されている気が…


その頃、アクションフィールド適用範囲外の立ち入り禁止のテープが張られた所ではローブを羽織った二人の不審人物がいた。
一人はくしゃみをした小柄な少女と思わしき姿で、もう一人は大柄でリーゼントらしきものが隠せていない。


「ふむ、考え過ぎではないだろうか?――殿。」

「まぁ、今まで色々あったからさ…色々勘ぐりたくなるものなんだよね。」


小柄なローブの少女は今までも大変な目にあったようである。
その勘も馬鹿にできたものではないはずである。


閑話休題。


――ピュオォォォォ…


「あ、あの中で紫の煙って事は…」

「ロム殿からのだろう…どうやら、俺達が必要になったらしい。
 向こうで何か大変な事が起こっているに違いない。」

「それじゃ、行こっか!ブランも大変な事になっているかもしれないからね。」

「応!」


どうやら二人はロムとブランの事を知っているらしく、信号弾を確認するとテープを乗り越えて先へ進んでいった。
ロムの差し金の様だが、自ら進んで危険な現場へ足を踏み入れていくのであった。




そして、その頃レオ・コーポレーションの管制室では…?


「ユーヤ・B・榊が融合モンスターとペンデュラムモンスターを素材に更なる融合召喚を…?」

「だが、融合召喚の反応のそのものは紫吹やネプテューヌには及ばない。
 しかしながら、何故か示されたペンデュラムの反応も含めると彼らをも凌駕するとてつもない反応が起きている。
 そして、現にアヴニールからの刺客と思わしきスーツ姿の男を圧倒しているか。」


ブランが融合モンスターとペンデュラムモンスターを使用しての融合召喚を行った事が話題となっていた。
そして、彼女が侵略者を圧倒している様子を確認できたようだ。


――ブー!ブー!


「どうした?今度は何が?」

「氷山地帯で高レベルのシンクロ召喚エネルギーを感知!
 前回、公園で発生したものとほぼ一致しております!」

「何…?」


だが、それを尻目に氷山地帯で別の事態が起きたようである。
中央公園…本人たちは知らないが、融合使いのネプテューヌとシンクロ使いのベールが激突した場所である。
もっとも、シンクロ召喚の反応が起きている事は知っているため、そのシンクロ使いが起こした反応と彼らには容易に推測できた。

そして、当の氷山地帯では…!


「ぐっ…!」
兄:LP2300→0


「我らが兄弟が正規の参加者ではない者にここまでしてやられるとは…不覚。」


今まさにブランを苦しめた兄弟が白いバイクに乗った女にやられてしまったようだ。
彼女はブランやネプテューヌといった女神を狙っているシンクロ使いのベールである。


「だけど、君こそまさに僕たちが求めていた…麗しき巨乳美女!

「やはり、巨乳こそ眼福ものというものだな…はぁ、はぁ…!

ひっ…なんですの、あなたたちは……怖気がしますわ。」


が、そのベールが巨乳なものだからこの変態共が反応しないわけがなかった。
そもそも、バイザー付きのメットで彼らには顔の全容が見えていないのだが。
二人の変態的な言動には流石の彼女も引き気味のようだ。


「まぁ…わたくしがあなたたちに勝ったのですから、一つ要求させていただきますわ。
 ブランというお方の居場所をご存じではないでしょうか?」

「ブラン…つまりユーヤ・B・榊か…すまない、今どこへ居るのかまではこちらもわからん。」

「だけど、ここ一帯の氷山エリア、少し離れたところの火山エリア、古代遺跡エリア、密林エリアのどこかにはいると思うよ。
 少なくとも、僕たちはあっちの火山地帯で一度彼女を見かけているよ。」


ベールの要求はブランの居場所を聞く事…三度彼女の事を追い回そうとしているようだ。


「そうですか…そこまで遠くにはいなさそうですわね。
 あなたたちにこれ以上構うつもりはありませんが、助かりましたわ…では失礼しますわ。」


そう言うとバイクで走り去っていくのであった。
アクションフィールドで路面は雪景色のはずだがお構いなしである。

それより、巨乳というだけで要求をあっさり呑んだ事が問題である。
よりによってルウィー教会で見ておかなければならないブランに関する事であれば猶更である。
万一、ロムがこの事を知ったなら彼らは首切りされても文句は言えないだろう。








――――――








Side:ファントム



光の柱が見えた古代遺跡エリアへ着いたはいいけど…フィールドが荒らされている。
街の一部も破壊されている程にな…やっぱりこういうのは辛いな。

なんて考えにふけっている場合じゃない…光の柱の光源を見つけないと。
あれは、恐らくユーヤ・B・榊…いや、ブランが起こした可能性がある。
俺の予想が正しければ、暴走しているはずだ。
間違いなく彼女は女神…だが、試合を見る限りあまりに精神的に未熟のはずだからな。


「うわぁ…酷いなこれ。


そして、その彼女のいるところへたどり着いたわけだが…案の定とんでもないことになっていた。
その彼女は暗国寺という輩とのデュエルの時にも覚醒は半端ながらしていた。
だが、今の姿は宙に浮かんでおり、服装もレオタードに近い白い衣装になっており、羽など機械的なパーツも存在している。
そして、凶悪な笑みを見せつつ、オッドシェルとカオス・リベリオンが合わさったような禍々しいザリガニだかドラゴンだかよくわからないようなモンスターを従えているようだ。
案の定、拙い事態になってるな…何があったかはさておき、身の丈に合わない力に振り回されて暴走してるぞあれは。

そして、彼女の眼前には服がところどころ焼け焦げた眼鏡の男が一人怯えていた。
あれは正規の参加者ではなく、恐らく他次元からの侵略者といったところか。

だが、焼け焦げたという事からして、恐らくは彼女が従えているあの謎のモンスターによるものだ。
このままあのモンスターの攻勢が続いたらあの男の命さえ危ない…というか自分の身すら危険にさらされる可能性が高い。
何よりフェアプレーではないけど、今の状況でそうは言ってられない…危険は承知だけどいくしかないよな。


「オッドシェル・リベリオン・ロブスターの2回目の攻撃!『連撃のクリティカル・シュラーク』!!
 エクシーズからの侵略者を葬り去れぇぇぇぇぇぇ!!

「うわぁぁぁぁぁ!!」

「おっと、これ以上殺伐としたデュエルを続けるのは許せないよ!
 手札からEM(エンタメイト)アマリリーフ』の効果発動!」


『乱入ペナルティ2000ポイント』


――ビリビリィ!


「っ…!」
ファントム:LP4000→2000


これが乱入ペナルティか…これはあまり受けたくはないけど、仕方ない。


「さあ、ご覧あれ!自分フィールドにモンスターが存在しない場合に手札からこのモンスターを捨てる事でバトルフェイズを強制終了します!」

「な…?」

「あ゛…?」



そして、この効果でバトルフェイズを強制終了させる。
このバトルが成立していたら、取り返しのつかない事になっていたからな。


「た、助かったのか…?」

「てめぇ、ふざけんな…何してくれやがる!こいつは人をカード化するような奴の一員でここ一帯を荒らしやがったんだ!
 てめぇから叩き潰されたいのか!邪魔立てするなら容赦はしねぇ!

「バーカ…怒りや憎しみに囚われているみたいだけど、少し落ち着けよ。
 さっきの一撃をまともに受けていたら、こいつは無事じゃ済まないだろ?
 そんな事をしたら、君はこいつより酷い奴になるぞ?」

「んだと…?」


カードに封印というのは、命を絶つ事に近いかもしれないけどいつかは戻せるかもしれないと思うと希望はある。
だけど、今の一撃はそれじゃ済まない…そう考えると俺のやっている事は間違ってはいないだろ?


「それに、そんな事をすればエンタメデュエリストとしての君が泣くんじゃないか?暗国寺戦のように。」

っ…黙れ!てめぇに何がわかる!
 こいつらの手で街が壊され、目の前で人がカードに封印されたのを見たわたしの気持ちが!!


「気持ちはわかるよ…だからといって怒り、憎しみを相手に一方通行でぶつけたんじゃこいつとやってることは大差ないだろう。
 それに仮にもエンタメデュエリスト『ユーヤ・B・榊』を自称していたお前が、誰だろうと人から笑顔を奪ってるようじゃ意味がないだろう。

「っ…!」


例え、相手がどのような奴でもエンタメデュエリストを自称している以上はエンタメを貫いて欲しいものだと思う。
まぁ、怒りに駆られて正気を無くしている今の彼女に何を言っても聞く耳持たないだろうけどさ。
そもそも、感情的なところが目立つから彼女はエンタメデュエリストの適正は低いんだよなぁ。


「こんな状況で笑顔とかエンタメだと…?
 馬鹿な事言うな!こいつらを叩き潰さねぇと散っていったネプテューヌたちの無念は…!

「うわぁ…」


勝手に殺すなよ、そのネプテューヌを。
もしも彼女が今のお前を見たら嘲笑すると思うぞ。

兎に角、今の彼女は憎しみや心の闇に囚われ力に振り回されている。
抵抗はあるけど…一度叩きのめしてでも、話が聞けるようにしないとな。
それにこのままだと彼女が力に振り回された結果、自滅するのは目に見えているからな。


「そんな憐んだ眼でわたしを見るんじゃなぇ!ちっ、カードを1枚伏せてターンエンド…」

「ふふふ、これで私にもこいつを始末するチャンスが。」

「いやいや、どさくさに紛れて妙な事をするのは勘弁してもらいたいね。
 それじゃ、行くよ!俺のターン、ドロー!
 まずは可愛らしいこの子の出番です!EM(エンタメイト)ドクロバット・ハート』を召喚!」

『うふふ…』
EMドクロバット・ハート:ATK1600


「エンタメイトだと…うっ!?


ま、俺もなんだかんだエンタメるのを楽しんでいるわけだからね。
だけど、憎しみに囚われエンタメを見失った君にはグサッと刺さってるようだね。
ペンデュラムを発現する前までは君もこのカテゴリを使っていたらしいのは耳にしてるよ。


「そしてドクロバッド・ハートが召喚した時、あっと驚き!『EM(エンタメイト)』の魔法・罠カード1枚を手札に加える事ができるのです。
 この効果で手札に加えるのは…なんと、儀式魔法EM(エンタメイト)アドベント・フェスティバル』!」

「儀式魔法を手札に…?」


俺が所属しているルウィー教会は儀式召喚を得意としているのが殆どだからね。
それは兎も角、あっと驚くものを見せてあげよう!


「さらに手札を1枚捨て、魔法カード『オッドアイ・コール』を発動!
 デッキからカード名の違う『オッドアイズ』のペンデュラムモンスターを2体手札に加えるよ!」

「オッドアイズのペンデュラムだと?てめぇもペンデュラム使いか!」

「ご名答!俺が手札に加えるのは『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』と『EM(エンタメイト)オッドアイズ・ユニコーン』!」


そういうわけで俺もまた、ペンデュラムカードの所持者だ。


「ここで俺はスケール4の『オッドアイズ・ファントム・ウィルム』とスケール8のEM(エンタメイト)オッドアイズ・ユニコーン』でペンデュラムスケールをセッティング!」
オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン:Pスケール4
EMオッドアイズ・ユニコーン:Pスケール8



「これでレベル5から7のモンスターが同時に召喚可能!
 揺れろ、運命の振り子!迫り来る時を刻み、異なる世界を行き交え!ペンデュラム召喚!出番だ、俺のモンスター達!
 まずはレベル5のEM(エンタメイト)スケルトワラー』!そして、レベル7『オッドアイズ・ファントム・ドラゴン』!」

『フッ…』
EMスケルトワラー:DEF2100

『ガァァァァァァァァァァ!!』
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン:ATK2500



こいつもペンデュラム召喚を…!

しかも、本物だと…!


その通り、俺もペンデュラム召喚がこの世界に発言してから書き換えられた天然もののペンデュラムカードの持ち主だ。
だけど、本領はここからだ!行くぞ!











 続く 






登場カード補足






覇王雷竜オッドシェル・リベリオン・ロブスター
融合・ペンデュラム・効果モンスター
星8/光属性/雷族/攻3000/守2500
Pスケール「2:2」
(1):このカードがPゾーンに存在する限り、お互いにランク4以上のXモンスターを特殊召喚できない。
『モンスター効果』
水族レベル7のPモンスター+雷族レベル7の融合モンスター
(1):このカードが融合モンスターを素材として融合召喚に成功した場合に発動する。
相手フィールドのランク7以下のXモンスターを全て破壊し除外する。
このターンこのカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、フィールドのランク4以上のXモンスターの効果は無効化される。
(3):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
自分のPゾーンのカードを全て破壊し、このカードを自分のPゾーンに置く。



呼応の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2100/守 800
Pスケール「4:4」
(1):自分フィールドにモンスター1体のみがP召喚された場合、そのP召喚されたモンスターと同じレベルの自分の墓地の融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。
『モンスター効果』
(1):このカードがエクストラデッキに表側表示で存在する場合、自分スタンバイフェイズに自分のPゾーンのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻し、このカードを自分のPゾーンに置く。



融解の魔術師
ペンデュラム・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻1300/守2300
Pスケール「8:8」
(1):自分は「甲殻」モンスター、「魔術師」PモンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
(2):1ターンに1度、自分フィールドに融合モンスターが存在する場合に発動できる。
自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
『モンスター効果』
「融解の魔術師」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・P召喚に成功した時、自分の墓地の融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをエクストラデッキに戻す。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。



オッドアイズ・ファントム・ウィルム
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/幻竜族/攻2800/守2500
Pスケール「4:4」
「オッドアイズ・ファントム・ウィルム」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
自分フィールドの「オッドアイズ」モンスター1体のみが相手の効果の対象になった場合、
その対象となったモンスター1体を除外して発動できる。
Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
『モンスター効果』
「オッドアイズ・ファントム・ウィルム」のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したダメージステップ終了時、自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在しない場合に発動できる。
このカードを持ち主のデッキに戻し、除外されている自分の「オッドアイズ」モンスター1体を選んで特殊召喚する。



EMアマリリーフ
効果モンスター
星3/地属性/植物族/攻 800/守1400
「EMアマリリーフ」の効果はデュエル中1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
バトルフェイズにこのカードを手札から捨てて発動できる。
そのバトルフェイズを終了する。



EMドクロバット・ハート
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守 100
Pスケール「1:1」
(1):自分は「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
『モンスター効果』
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「EM」魔法・罠カード1枚を手札に加える。



破壊兵器キラーマシン
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/闇属性/機械族/攻3000/守2200
機械族レベル6モンスター×2体以上
(1):フィールドのモンスターを3体以上を素材としてこのカードがX召喚に成功した時に発動できる。
このターンこのカードは通常の攻撃に加えて、この時の相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの数まで攻撃できる。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードのX素材を1つ取り除く事ができる。
(3):このカードが攻撃したバトルフェイズ終了時にこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手の手札をランダムに1枚選んで破壊する。



PS(ペンデュラムスタチュー)−イエロー・スカラベ
ペンデュラム・効果モンスター
星3/光属性/岩石族/攻 300/守 300
Pスケール「10:10 」
(1):1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族モンスターの攻撃力を300アップできる。
『モンスター効果』
(1):このカードがエクストラデッキからP召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「PS」モンスター1体を手札に加える。



オッドアイ・コール
通常魔法
「オッドアイ・コール」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
カード名が異なる「オッドアイズ」Pモンスター2体をデッキから手札に加える。



石像の解放
アクション魔法
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「PS」モンスター1体を手札に加える。