Side:零児
古代遺跡エリアで行われているユーヤ・B・榊と焼け焦げたスーツを着た男とのデュエルにルウィー教会のファントムが乱入した…?
それも、まるで男を庇うかのようにだ。
だが、榊が感情剥き出しで突っかかっているのに対して彼の方は彼女に何か諭そうとしているようにも思える。
そして、彼はレオ・コーポレーションのデータに無いペンデュラムカードを使いペンデュラム召喚をしてきた…?
ジャングルエリアで一度デュエルしていたようだが、それを見ているどころの事態ではなかったからな。
もっとも、ロムといい彼といい…本物と思われるペンデュラムカードを持っているのは興味深い。
だが、それ以上に…。
氷山地帯におけるシンクロ召喚の高レベル反応。
あれはシンクロ次元のデュエリストのものなのは確定的だろう。
万が一、紫吹の言うエクシーズの手先だとすれば…シンクロ次元も敵なのか?
いずれにしろ、動向がわからねば判断は難しい。
「氷山地帯におけるシンクロ次元と思われるデュエリストの行方を追うんだ!」
「「「「了解!!」」」」
オペレーターに指示をし、シンクロ次元出身と思われるデュエリストの動向を追わせる。
氷山地帯には既にいないようだが、そう遠くへは行っていないはず。
「社長、氷山地帯に柊柚子とモアを救出した風魔の忍者二人が移動してきました。」
「報告、ご苦労。」
一方、その氷山地帯には柊柚子とモアを救出した風魔の忍者兄弟が着いたようだ。
一応、火山地帯にはユースチーム及びルウィー教会のロムが追っ手の足止めをしているようだが…いつまで持つ事か。
超次元ゲイム ARC-V 47話
『幻影のメサイア』
ブラン:LP500
覇王雷竜オッドシェル・リベリオン・ロブスター:ATK3000
呼応の魔術師:Pスケール4
融解の魔術師:Pスケール8
ガナッシュ:LP1000
PSパープル・シールド:Pスケール5
PSイエロー・スカラベ:Pスケール10
ファントム:LP2000
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン:ATK2500
EMスケルトワラー:DEF2100
EMドクロバット・ハート:ATK1600
オッドアイズ・ファントム・ウィルム:Pスケール4
EMオッドアイズ・ユニコーン:Pスケール8
Side:ファントム
懸念していたユーヤ・B・榊…もとい、ブランの女神化及びそれに伴う暴走が現実のものとなったわけだ。
話は聞こえてはいるみたいだが、正気を無くした以上はまともに会話できそうにないからな。
兎に角、まずは話を聞けるところまでもっていかないとな。
それに、心なしか彼女の表情が辛そうに見えるからさっさと止めたいところだ。
逆に言えば、女神の変化にまだ慣れてないから俺でもなんとか行けるという事なんだが。
とりあえずエースのファントム・ドラゴンをペンデュラム召喚したけど、ここからが本領だ。
「お楽しみはこれからだ!俺は儀式魔法『
俺の手札・フィールドのペンデュラムモンスターを儀式召喚するモンスター以上のレベルになるようにリリースし、今回は墓地からその儀式モンスターの降臨を執り行う祭典です!」
「てめぇも墓地からの儀式召喚を!?」
「この効果でリリースするのはレベル5のスケルトワラー!これで墓地から『
降臨の祭典にて甦れ、エンタメの仲間を率いる竜!儀式召喚!降臨せよ、レベル5『
『グオォォォォォン!!』
EMパレードラゴン:ATK2000
墓地からの儀式召喚はルウィー教会の幹部として当然の嗜みさ。
まぁ、この男のいたところじゃ儀式召喚なんてマイナーだろうけどね。
「へっ…儀式召喚とか大層な召喚する割に、ファントム・ドラゴンより弱そうじゃねぇか。」
「ま、確かにそれはそうだけど…」
確かにこのドラゴン単体じゃ自分のファントム・ドラゴンにも及ばないさ。
だけど、このドラゴンは仲間を纏める事にかけては天下一品なんだ。
その前に…アレが発動するけど。
「パレードラゴンの効果を発動するのだけど、まずは効果でモンスターゾーンから離れたスケルトワラーの効果を発動!
デッキからペンデュラムモンスター以外のレベル4以下の『
この効果でスケルトワラーからバトンが渡されたのは『
EMサーベル・タイガー:ATK1700
「そしてパレードラゴンが儀式召喚に成功した時もデッキからペンデュラム以外でレベル4以下の『
この効果で特殊召喚するのは『
EMロングフォーン・ブル:ATK1600
「連鎖的に展開してモンスターゾーンを埋めただと?」
「時と状況によりけりだけど、これくらい朝飯前さ。
ロングフォーン・ブルが特殊召喚に成功した事で、デッキからペンデュラム以外の『
もっとも、パレードラゴンの展開効果を使った後はエクストラデッキからの展開は行えなくなるけどね。
まぁ、今は関係ないけどさ。
さあ、仲間は十分呼べたから後は仕上げだ!
「さらにオッドアイズ・ファントム・ドラゴンを対象にパレードラゴンのもう1つの効果を発動!
このターンそのモンスターの攻撃力を俺のフィールドの『
俺のフィールドに『EM』は5枚…よってオッドアイズ・ファントムの攻撃力は1500アップだ!『インセンティブ・パレード』!!」
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン:ATK2500→4000
「野郎、オッドシェル・リベリオンの攻撃力を軽く上回りやがった!?」
「ククク、いい気味だ…これであの女神を始末できるチャンスが…」
そういえばあの焼け焦げたスーツの男もまだ退場したわけではないんだよな。
漁夫の利でブランに手を出されたら堪ったものじゃない…だったら!
「バトル!まずはドクロバット・ハートでその焼け焦げたスーツ姿の男に攻撃!」
「何だと!私を助けたのではないのか!?」
「バーカ、あれはお前を助けたわけじゃねぇよ。
彼女に殺しの業を背負わせたくなかっただけだ。
それにお前のような妙な輩がいると話がややこしくなるし、ここで退場してもらうよ。」
――こつん…!
「あがっ……」
ガナッシュ:LP1000→0
「こんな軽い攻撃でトドメを刺されるとは…ぐ、スタンダードを甘く見ていたのを思い知らされた…!
クライアントの依頼は達成できなかったが、収穫はある…ここは退くしかないか。」
「おい、逃げんな!」
――ピシュンッ!
今トドメを刺したスーツの男がデュエルディスクのスイッチを押すと消えた…?
言葉から察するに元の次元へ逃げたようだが、クライアントか……気になるな。
「イライライライラ…てめぇが余計な事をしなけりゃ今頃…!
あの野郎どもは人をカード化するような連中だ!!
あんな連中が融合次元を滅ぼしたんだ!生かしておいたらここにもまた…!」
「だ〜か〜ら!そんな事をしたらお前もあいつらと同じ…いや、より業の深い存在になる!最悪全次元の人々を敵に回すぞ!この駄々っ子!
もしそうなったら、俺やロムたちはお前を本気で撃ち滅ぼさないとならなくなる…!
何より、そんな馬鹿な事を繰り返したら争いと憎しみの連鎖が続くだけだぞ!
だからこそ、あいつらにその事をエンタメデュエルを通して笑顔にさせて馬鹿馬鹿しく思わせる…それをやり遂げるのがお前の言うエンタメデュエリストじゃないのか!」
「黙れ!わたしや消された奴らの気持ちがてめぇなんかにわかるものか!」
「わかった…これ以上話をしても無駄だな、まずはデュエルで決着を付けよう。
今ここでお前の目を覚まさせる!バトルだ!オッドアイズ・ファントム・ドラゴンでオッドシェル・リベリオン・ロブスターに攻撃!」
だが、それより今は暴走したブランの目を覚まさせるのが最優先だ。
仲間の力を結集させた俺のオッドアイズ・ファントム・ドラゴンの一撃で決めてみせる!
「そんな攻撃でわたしを止められると思ってんじゃねぇ!
この攻撃宣言時に雷族のオッドシェルを対象に罠発動!『プラズマ・デストロイヤー』を発動!
元々の攻撃力が対象のモンスターより低い全てのモンスターを破壊し、その数×500のダメージをてめぇに与える!
この効果で合計2500ダメージをうけ、消し飛びやがれぇぇぇぇ!!」
「それはどうかな?サーベルタイガーの効果発動!
自分フィールドに『
これでその罠の発動は無効になる!」
――ザシュッ!
「ちっ…だったら!」
――ぱすっ!
「あはは!アクションマジック『ミステリアス・パワー』を発動!
この効果でオッドシェル・リベリオンの攻撃力を自分のペンデュラムゾーンのカードの数×600…つまり1200アップだ!」
ここでさらにオッドシェルの攻撃力を上回ったわけか。
だったら、それを上回るまでだ!
「これで返り討ちにして、次のターンでてめぇを叩き潰してやる!」
「おっと、手札に加えたモンスターをお忘れかな?
ダメージ計算前に手札から『
俺の『
俺のフィールドに『
オッドアイズ・ファントム・ドラゴン:ATK4000→5500
「んなっ、ここに来て攻撃力5500だと!?」
「例え、一つ一つは小さな力でも集まれば大きな力になりえる!
怒り・憎しみといった負の幻想に囚われるのはもう終わりだ!ブラン!!」
「なっ…わたしが見ていたのは、幻想だというのか!?…あ、あぁ……」
「エンタメイトたちの夢と希望が集った力を受け、目を覚ませ!『夢幻のスパイラル・フレイム』!!」
――ボォォォォォォォ……ドガァァァァァァァァ!!
「がっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブラン:LP500→0
――ドッ、ザザァァァ…!
「うっ…く……」
――シュオォォォォン…
変身が解け、気を失ったか…目を覚まさせるどころか、気絶させてどうすんだ俺。
とはいえ、彼女もあの変身で相当負担がかかっていただろうし仕方ないか。
で、向こうの遺跡ではどうやら紫吹と敗退したはずの黒龍院らしき奴がデュエルしてるから彼女をここに放置しておくわけにはいかないわけで。
ここは、安静にできる密林地帯に運ぶのが一番だろうな。
「よいしょ…っと。」
というわけで彼女を背負う。
流石に本来ジュニア相当のロム程軽いわけじゃないけど、俺と同い年らしい女の子にしてはとても軽い。
よし、早く密林地帯の休める場所まで行って彼女が目を覚ますのを待たないとな。
話はそれからだな。
――――――
Side:柚子
仮面を付けた不審人物の大軍が襲い掛かろうとしてきたところで、忍者に抱えられてえぇぇぇぇぇ!?
なんか、もう一人の忍者にモアが抱えられて彼女が暴れてるのだけど、はしたないし落ちる危険性あるからやめておいた方がいいと思う。
あたしやモアが二人に抱えられて人間業とは思えない速度で移動してるのだけど…余計な事言わない方がよさそうね。
で…そうこうしているうちに氷山地帯まで運ばれてしまったみたい。
「いい加減、放せ!貴様ら、オレの戦いを邪魔するな!」
「……」
っと、ここで降ろしてくれたわ。
何というか、2人ともモアがやかましくて困っていたのが表情から伺える。
「貴様らはオレをどうしたいんだ!
あいつらへの取引材料にでもする気なのか!」
「奴らの仲間が近くにいるかもしれん、近くを見てくる。
月影は二人の護衛を頼む。」
「承知した、兄者。」
――シュンッ!
モアの言い分をスルーして、赤い方の忍者…日影が青い方の月影にそう言って足早に去って行ったわ。
あたしたちを護衛とかどういうことなの…?
今のうちにあたしたちを隔離しなきゃならないほどのあの不審人物達が何者かなのか聞いておこう。
「あの不審な仮面の集団って…何者なの?」
「我々が聞いている話だと、エクシーズ次元のハートランドやアヴニール関連の連中らしい。」
「え、それならどうして同じエクシーズ使いの彼女を…?」
エクシーズ次元からの侵略者なら、どうしてエクシーズ使いのモアを狙っていたのかしら…?
「ふん、どうせオレを捕えにきた追っ手だろ?
奴らなど、こんな忍者のお節介がなくてもオレの力で追い払えた!」
「確かにあなたは相当強いみたいだけど…そもそもどうして追われてるの?」
「プロフェッサーの命に従わず、抜け出してきたからだろう。」
「プロフェッサーって…」
どうして教授がそんな権力持ってるんだろう…そもそもどうして教授?
これも全部作者の馬鹿が…おっと、これ以上はいけないわ。
「ハートランドではプロフェッサーあるいは直属の幹部の命に逆らう事は原則禁止だ。
だが、オレは敢えてその掟を破る事にした…オレの力を認めさせるためにな!
このスタンダードにいる融合の残党を討ち取れば、プロフェッサーもオレを最前線に出さなかったことを悔やむはずだ。」
「多分、それはないんじゃないかな…」
実際、そういう多分軍隊的な所で我儘を通すのってかなり拙いんじゃ…?
彼女を見ているといかにも我が強そうな所で煙たがられたような感がどうもね。
でも、わかる…人に実力を見てもらいたいって気持ちはね。
やり方とかは決して感心できないけど。
「何だと…お前もデニスとかいうくだらん奴の近くにいたあのガキみたいな事を言うのか!」
「あ…ロムと顔見知りだったみたいね…あなた。」
そういえばロムは本来ジュニア相当なのにルウィー教会のボスらしいし、流石にモアの無茶苦茶な言い分にツッコミ入れるわよね。
彼女は救出されていないみたいだけど…まさか、あの追っ手と戦っているのかしら?
でも、今はそれより1つ確認しておかないと。
「それで、確認したいのだけどあなたってハートランドとかの関係者?」
「そうだ…オレの仲間が皆融合次元で華々しく活躍している中、オレ一人だけプロフェッサーの命でハートタワーに待機させられていた。
オレはそこで飼い殺しに同然にされ、その扱いの悪さにウンザリしていたところ…」
この子、彼らが融合次元で何をしたのか知らないんだ。
現実を知らないあまり、ありもしない幻想に囚われているのね!
「彼らが融合次元で何をしたか知ってるの?
あなたに似てるという月子の故郷の融合次元は平和だったって聞いているわ…あの日までは。
エクシーズのハートランドのデュエリスト達は融合の人たちを襲い続けたそうよ。
まるでハンティングゲームの気分で、嘲笑いながらって…」
「ふっ…まさか、そんな世迷事をそのハートランドのオレが信じるとでも思っていたのか?」
「え?」
ネプテューヌや紫吹から前に聞いた話を伝えたら鼻で笑われた。
世迷言って、そんな事…!
「どうせ融合次元の奴らからある事ない事、吹き込まれたものだろう?」
「吹き込まれたって…彼らの言葉には…」
「だが、さっきには貴様の言葉じゃないだろう?そんな言葉で心は響かない。
オレは軟禁された身とはいえ関係者だ、少なくとも貴様よりは事情を知っている…みくびるなよ。」
あたしの言葉じゃないって…確かにこれはネプテューヌたちからの伝聞に過ぎないわね。
あたしはネプテューヌに会うまで別次元があるなんて知らなかったから説得力がないわけね。
だけど、あたしはエクシーズ次元の関係者にエクシーズ召喚を教えられているわ。
その彼が、紫吹の前で色々とぶちまけたのよ。
「でも、ハンティングゲームしていた事はエクシーズ次元出身の里久が言ったのを…」
「貴様の知り合いにそんな事を言う奴がいたのか。
里久か…悪いが、そんな奴の事は記憶にない。
だが、一部はハンティングゲームの気分だったかもしれない事は…確かにありえるかもな。」
里久の事は知らないのね…確かに彼女を知っていたら里久のあたしに対する態度も違いそうだし面識なさそう。
だけど、一部狩りをしてたかもしれない事を否定しないって事は…?
「だが、3年くらい前に融合次元との戦いが本格的に始まる前…偶然こんな事を聞いたことがある。
先行して融合次元に行った者の一人が帰ってきたらしく尋常じゃない声色だった。
恐ろしいものを見たとか、同行した者が倒され行方知らずになったとか、命からがら帰って来たとかそんな事を震えた声で言っていたような。」
「融合次元で…?」
それって平和だった頃の融合次元に出向いた者の発言…?
なのに、命からがら帰る事態が起きるって…どういう事なの?
「聞き耳を立てた上での話だ。
恐らく、オレに聞かれているなどと思っていなかったはずだろう。
まぁ、貴様からしてみたら突拍子もなくて信用できん話だろうがな。」
「信用できないというか、信じたくない話ね…」
「そう思うならそう思っていろ…だが、これは言っておく。
我々、ハートランドの者には崇高な使命があるらしい。
世界をあるべき姿に正すという目的がな。」
「あるべき姿に正すって…?」
それって、この世界が間違っているって言いたいの?
「詳しくは教えられていないが、エクシーズ・シンクロ・融合・スタンダードと4つの次元に分かれている事そのものがおかしいんじゃないか?」
「…そういえば、どうして召喚法ごとに世界が分かれてるんだろう?」
「流石にそこまでは知らん…ここで話を戻そう。
まずは融合次元を数十名が尖兵として向かったそうだ…戦力によって対応を変えるためだろう。
だが、ハートランドへは一人しか戻る事はなかったという…先ほどの聞き耳の話と重なるがな。」
「それが本当なら…融合次元にも!?」
「ああ、とんでもなく恐ろしい何かがあるに違いない…それも間違った世界の象徴的な存在が。
だからこそ、ハートランドはアヴニールという企業と連携して融合次元の侵攻にあたったわけだ。
その脅威を打ち倒すため、融合次元の者を片っ端から処理しなければならなかったのだろう。
侵攻した者の何名かがハンティングゲーム気分でいたのもそうしなければやってられなかったのだろう…身勝手に思うだろうがな。」
自分でも言ってるけど、意味が分からないし身勝手極まりないわよそんな理屈。
本当だとしても、もう少し違うやり方があったはずよ…!
どうしてそんな多くの人を悲しませるようなことを…!
「納得はしていないようだな。」
「当然でしょ!ハートランドはデュエルなんて殆ど普及していなかった融合の人たちを襲い、被害者の家族や仲間たちを悲しませているのよ!
例え脅威の火の粉を払うためでも、もっと違う方法があったはずよ!」
「ちっ、デュエルが殆ど普及していない世界でか…本当だとすれば頭痛がするな。
だが、知っていたり聞いた事あるだけが真実とは限らん。
それに、今更何を言おうともう後戻りはできん…ハートランドもオレもな。」
思う所そこなの?
だけど、知識としてあったり、聞いた話とかだけが真実とは限らない…か。
「でも、あなたの狙う融合の残党…紫吹雲雀はハートランドに連れ去られた月子を助け出すために戦っているはずよ。
一度、彼に直接会って何があったのか聞いてみたらどう?あたしの話よりは信憑性があるはずよ。」
「くだらん…と言いたいところだが、話を聞いてみるのもアリかもな。
倒すべきなのか、そうでないのか見極めるためにも。」
相変わらず物騒な事言っているのだけど、少しは考えてはくれるみたいね。
でも、紫吹の名を出しちゃったけど大丈夫かしら…正直、ぶちぎれるんじゃないかとも思うけど。
「で、そいつはどこにいる?」
「あ、色々待って…」
それに追われてるんだから、そのまま行ったら駄目だと思う。
――――――
No Side
「「「「「「「「Boooooooooo!!」」」」」」」」
「4つとも回線がおかしいってどういうことだよ!」
「山越シェフのデュエルが見れないじゃない!」
『え〜、情報によりますとバトルロイヤルに参加していない一般の方が入ってきてしまったようでして…』
その頃、会場ではブーイングの嵐が吹き荒れていた。
中継が4つのエリア全てで途切れてしまったためである。
密林地帯の中継は直前まで行われていたものの、黒いローブを身に纏った二人が見えた瞬間に途切れてしまったのだ。
ちなみに、山越・網代ペアとティンク・オルガペアでタッグデュエルが行われていたようである。
「そういえば、あの黒いローブの二人の内大柄な方…どこかで見覚えが…?」
「そうですね、下駄もそうですが、何よりリーゼント状の髪が隠せていませんでしたし。」
「そもそもあれって、権現坂じゃ…?
だとしても、どうしてあの場に見えたのかわからないけど。」
謎の人物のうち一人の正体は遊勝塾の関係者には看破されたようである。
特徴的な下駄とリーゼントが隠せていない以上は仕方ないのだが。
――――――
里久:LP800
クラフトイ・マッド・ドラゴン:ATK2600 ORU0
雲雀:LP1400
S・R−アベンジング・ラーク:ATK300
Side:里久
手こずらされたけど、ようやくこの融合の残党を潰す事ができるかもしれないと思うとゾクゾクする。
もっとも、本来ならこいつなんて相手にしている場合じゃないけど、自分の欲もそうだし焦ってるブランを見たら放ってはおけなくなってね。
近くには不審な動きをしていた、アヴニール所属のはずのフォトン・フォースも見えたのもあった…ブランが焦っているのはこいつらが原因だと察したわけだ。
流石に目立つような破壊活動までしていたのはおかしいと思って、ブランの気持ちを汲んで向かわせてわけだ。
戯れが過ぎて後でプロフェッサーから処分されるかもしれないけど…仕方ないか。
いずれにしても、もう夕暮れに差し掛かってるしそろそろケリを付けて任務に戻りたいところだ。
「はぁ、はぁ…そろそろ君を葬る時が来たようだね。」
「……」
「しかとかよ…まぁいいけどさ。
僕は『クラフトイ・パペット』を召喚!」
クラフトイ・パペット:ATK1800
こいつは自分フィールドの『クラフトイ』のカード1枚と引き換えに墓地で発動する効果の発動を阻止できるモンスター。
君の墓地にバトルフェイズを終了させるヘッドウィンドがあるのはわかってるからね。
このカードで封じさせてもらおうかな!
「バトルだ!クラフトイ・マッド・ドラゴンでアベンジング・ラークを攻撃!」
「無駄な事を!この瞬間、墓地から『
墓地のこのカードとサプライ・ラークを除外し、このバトルフェイズを終了する!」
「そいつはどうかな!君の強さの源は実はそのカードにあるだろうと思ってね、まさかそれを対策しないとでも思った?
クラフトイ・パペットの効果発動!墓地で発動する効果が発動した時、このカードを破壊する事でその発動を無効にし除外できる!
自らを破壊し、その発動を無効にするよ!」
「む…」
バトルフェイズをスキップする墓地発動は確かに脅威。
だが、カラクリがわかってしまえば対策すればいいだけの事だよ。
「頼みの綱のヘッドウィンドが無効にされちゃったね。
クラフトイ・マッド・ドラゴン!アベンジング・ラークを…そして、融合の残党を葬りされ!」
「甘い、罠発動『レイダーズ・フロウ』!
デッキから『
S・R−アベンジング・ラーク:ATK300→1300
ちっ、フリーチェーンかついわゆるコンバットトリックを伏せていたか…!
そういう、粘っこいところが嫌なんだよな!
「だったら、アベンジング・ラークだけでも葬れ!『マッドネス・バイト』!!」
――ガリッ!
「ぐあっ…!」
雲雀:LP1400→100
「だが!この瞬間、破壊されたアベンジング・ラークの効果を発動…できないだと?」
「首の皮1枚繋がったのに残念だったね、クラフトイ・パペットのもう1つの効果を発動していたのさ。
このカードのさっきの効果が適用されたターン、君は墓地で発動するモンスター効果を発動できなくなるのさ。」
「ちっ、厄介なおまけだ…」
頼みの綱のサルベージ効果もこれで封じる事が出来たわけだ。
ま、こんな都合よく刺さる状況は滅多にないのだけどね。
そして、あいつが反撃に転じる際に今から伏せるカードで事前に対策しておく。
恐らくあの魔法カードが来るはず…ここで勝負に出る!
何より…アクションカード1枚取られている以上、予断は許さない。
「だけど、このターンで狩れると思ったのになぁ…僕はカードを1枚伏せてターンエンド!
次が君のラストターンだ、精々粘れるといいね!」
「墓地発動を狙い撃ちしてきた事は賞賛に値しよう…だが、あまりに生ぬるい。
確かにこのターンが俺の最後のターンの様だ…が、貴様に次のターンは渡さん!ドロー!」
僕の方も予断は許さないとはいえここで勝利宣言か、やれるものならやってみろ。
だけど、そろそろアクションカードを取っておかないと拙そうだ。
「墓地から『
デッキから『
やっぱり、このカードを手札に加えてくるよね。
さあ、発動してみろ…それを今伏せたカードで阻止された時の君の顔を想像しただけでぞくぞくするからさ!
「そして、俺は今加えた魔法カード『
「そう来ると思ったよ!自分フィールドの『クラフトイ工作キット』を墓地へ送り、永続罠『アノマリの封魔陣』を発動!
このカードが存在する限り、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない!
これで君は頼みの綱のレボリューション・ラークは…」
「手札から速攻魔法『レイダーズ・ウィンド』を発動!
貴様が今発動した『アノマリの封魔陣』を破壊する!」
「何!?」
拙い、永続罠だからチェーンして破壊されると効果を適用できなくなる。
つまり、前に僕を倒したモンスターが再び?
いや、アクションカードを取ればまだワンチャン…!
「よって、この効果は何事もなく続行される!
俺は除外された『
混ざり合え、3つの疾風!襲い来る敵を討ち、革命の嵐を巻き起こせ!融合召喚!現れろォ!レベル9『
『キィィィィィィッ!!!』
S・R−レボリューション・ラーク:ATK2000
「…墓地へ送られたクラフトイ工作キットの効果で僕はデッキから『クラフトイ・プードル』を手札に加える。」
くっ、切り札の召喚を許してしまった…!
僕はまたしても、こいつにやられてしまうのか?
プロフェッサーからスタンダードへ再び赴く許可を頂いたのにもかかわらず…!
そんなのは嫌だ…そのためにはなんとしてもアクションカードを取らなきゃ…!
幸い、相手は前のターンに既に取っているアクションカードを手札に温存しているから拾う事はできない。
そして、アクションカードは…あった!
――ぱすっ!
くくく、妨害もなしに簡単に取る事ができた。
相手のアクションカードがなんなのか次第だけど、このカードさえあれば…!
「アクションカードを取ったか、いいだろう。
だが、貴様にはハートランドを突破するための一筋の亀裂となってもらう!
バトルだ!レボリューション・ラークでマッド・ドラゴンを攻撃!!」
「一筋の亀裂?馬鹿言うなよ!君は僕に倒される運命に変わりないんだからさ!
アクションマジック『砂地獄』を発動!レボリューション・ラークの表示形式を変更する!」
S・R−レボリューション・ラーク:ATK2000→DEF3200
アクションマジックは通った…守備力こそは高いけど、耐性が無ければ突破する手段なんていくらでもある!
ようやくこれで、融合の残党を倒す事が…!
「笑止!手札からアクションマジック『暴風』を発動!
フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する!」
「何っ!?うわぁっ!?」
――ビュゥゥゥゥン!!
S・R−レボリューション・ラーク:DEF3200→ATK2000
クラフトイ・マッド・ドラゴン:ATK2600→DEF1600
「っ…!」
全ての表示形式を変更するアクションカードを持っていただって…!
だけど、それなら前のターンの攻撃で使えばダメージを受ける必要はなかったのに…!
このような状況を想定して温存していたのか…?
普通のモンスターならもう攻撃宣言はできないけど、このレボリューション・ラークは2回攻撃できるモンスター。
アクションカードはこのターン中はお互いにもうとる事はできない…つまり…!
「その表情から忘れていないだろうが、レボリューション・ラークは2回攻撃できるモンスター。
そして、貴様はアクションカードをこのターン既に取っている…悪運尽きたな。
レボリューション・ラークで2回目の攻撃!効果により、特殊召喚されている攻撃対象のマッド・ドラゴンの攻守は0になる!」
クラフトイ・マッド・ドラゴン:DEF1600→0(ATK2600→0)
最早僕に反撃の手立てはなかった…フィールドにも手札にも墓地にももう守りに行けるカードはない。
融合の残党なんかにまたやられるだなんて、悪夢だ…!
「覚悟しろ!革命の爆撃の嵐を喰らうがいい!『レボリューショナル・ストーム』!!」
――ドガァァァァァァァ!!
「…この僕が……またしても、融合の残党なんかに!」
マッド・ドラゴンがやられてしまった…そしてレボリューション・ラークには更なる効果がある。
もう駄目だ…!
「そして、破壊したモンスターの攻撃力の半分…すなわち1300のダメージを受け散れ!!」
――ドゴォォォォォォォォォォォォ!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
里久:LP800→0
――ドサァァ…!
くっ…なんてザマだ、融合の残党にまたやられてしまうなんて。
衝撃で遺跡の外まで放り出され、全身がひどく傷む。
そして、敗れた際の保険となる強制帰還装置は…いつまでも作動しないとなると、今の衝撃でおかしくなってしまったみたいだ。
「ち…くしょう、こんなはずじゃなかったのに…」
「ふん、世界はいつだってこんなはずじゃない事ばかりだ…貴様らが俺達にしてきた仕打ちのようにな。
貴様にはエクシーズ打倒のための小さな亀裂となってもらう。」
――スタッ、スタッ…
そして、紫吹が僕に近づいてくる…これは僕にトドメを刺すつもりなんだろうね。
今の手負いの状態じゃ逃げようとしても確実に追いつかれる…これ以上は無駄か、まいったな。
こんな事になるくらいなら、プロフェッサーの忠告通りにデュエルは避けるべきだったか…でも、後悔しても遅い。
これ以上足掻いて、無様な姿を晒すくらいなら潔く行った方がマシかもね。
はぁ、悔しいなぁ…ブランを一発殴る事さえも出来なかった。
「さらばだ…消えるがいい、黒龍院里久。」
「っ…!」
「そうはさせません…速攻魔法発動『星海の相殺波』!!」
――バァァァァ!!
「何っ!?」
「え…?」
最早万事休すかと思ったその時、聞き覚えのある声が聞こえたのだ。
どこかから波動のようなものを発して、紫吹のデュエルディスクの調子を一時的におかしくしたみたい。
こんな芸当をするのは僕が知っている限りだと一人…まさか!?
「お久しぶりですね、黒龍院里久…今まで心配をおかけしました。」
「あなたは…!」
「俺が倒したはずの貴様が本当に蘇っていたとは…だが、見間違えるものか『
ここで現れたのは光焔ねねとかいう融合使い…じゃなくて、僕が尊敬するプロフェッサー直属の部下のシュテルことステラ・スターク!?
今の速攻魔法からして…間違いない。
光焔ねねとかいう紛い物じゃなく、本物の『
「我々の使命果たすまで朽ち果てるわけにはいきません…紫吹月子の兄さん。
あの時はわたしとした事が不覚を取りましたが、今度はそうは参りません。
ここはわたしが引き継ぎます…里久、あなたは無理はしない程度に任務の続行をお願いします。」
「…ごめん。」
「月子だと…貴様がその名を口にするな!」
――タッ、タッタ!
どうやら、シュテルは月子という子の事を知っているみたいだけど…まぁいいや。
いずれにしても痛む脇腹を押えつつ、彼女の言う通りにここは無理をしない程度にここから離れて任務を続ける決心をする。
今は僕の獲物だとかそんな事を言っている場合じゃない…ここは彼女に任せよう。
それより僕は少しでも傷を癒してからターゲットの捕捉と確保…それからブランを一発殴り返しにいこう。
――――――
Side:ロム
「夜空に輝く北斗十字、その冷たき力にて敵を滅ぼさん!『ノーザンクロス』!!」
「こんなガキにぃぃぃぃぃ!!」
ハンター:LP1800→0
――ピシュン…
これでまず1人…この仮面の侵略者たちの個人個人の実力は微妙ですね。
ですが、倒してもすぐに逃げられてしまうようですし…数が多いので鬱陶しいにも程がありますね。
彼らは『フォトン・ドッグ』とか『フォトン・スラッシャー』など『フォトン』関連のカードのデッキで統一されています。
何より徒党を組んで軍隊のようなデュエルをしかけてきますので、下手をすると圧殺されかねません。
柚子とモアがいなくなった直後に駆けつけてくれた、ユースチームの方々は何とか戦えてはいますが。
ユースチームは個人戦向けのデッキ、侵略者の連中はチームで組むことを前提としているみたいですからね。
徐々に押されていく可能性が高いです。
「一人がやられたか、だが数の利はまだこちらにある。」
「貴様もガキにしては恐ろしく強いようだが、いつまで持つかな?」
「あなたたちに屈する気はありません…ボクはカードを1枚伏せてターンエンドです。」
ですが、駆けつけられる余裕はないようです。
ボクの方はあと3人同時に相手をする形で後2人残っていますからね…ここが正念場です。
信号弾は撃っておきましたが、切り札となるあの二人には速く駆けつけていただきたいものです。
それと、あの火山のソリッドビジョンの上にモアを連れ去った忍者の姿がありますが…こちらに加勢せず、何を見ているというのでしょうか?
――――――
No Side
一方、密林地帯では…ブランが意識を失ったままファントムの手で横たわらされていた。
「君が無事だったのはよかったけど…」
「なんで気絶したユーヤ・B・榊をここへ?」
「悪い、それは話せない…ただ、他のエリアでは大変な事が起きている事は言っておく。」
既に山越・網代とティンク・オルガのデュエルは終了し、山越と網代の二人は残っていた。
彼らと再会したファントムは他のエリアで大変な事が起きていると警告する。
それもそのはず、参加者ではない不審なデュエリストと遭遇したためである。
といっても、暴走し正気を無くしたブランにボロ雑巾にされたガナッシュなのだが。
「まじでか…」
「ああ、彼女もそれに巻き込まれて気を失ったらしい。
お前たちも身の安全を考えると…一先ずここでじっとしておいた方がいい。」
「成程…本当なら迂闊に動くのは危険なようだね。」
「理解が早くて助かるよ。」
山越はファントムの述べた事を否定せず、理解してくれたようである。
ただ、網代の方は…。
「ん?そういやここをいかにも怪しげな黒いローブを羽織った奴が通り過ぎていたな。
確か一人は榊とかいう奴と同じくらいの背丈で、もう一人は大柄でリーゼントみたいなのを隠せてなかったやな。」
「そういえば、そんな人が通り過ぎていたね…ってことはここも危ないんじゃ?」
怪しげな2人組が通りかかっていた事を述べる。
山越もそれを思い出し、ここも危ないのではと疑問に思った。
「あ、悪い…それ俺の知り合いだ。
その二人は参加者じゃないけど敵じゃないから心配しなくていい。」
「そうですか…」
「なら、いいけどよ…」
その黒いローブを羽織った2人組の事を瞬時に察したファントムは少なくとも敵ではないと説明する。
二人は納得はいってないものの、理解は示したようだ。
「う、うぅ…」
「っと、彼女が目を覚まし始めたようだね。」
そして、ここで気を失っていたブランから声が漏れ、目を開け始める。
彼女が目を覚まし始めたようだ。
続く
登場カード補足
儀式・効果モンスター
星5/光属性/ドラゴン族/攻2000/守1500
「EMアドベント・フェスティバル」のより降臨。
「EMパレードラゴン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが儀式召喚に成功した時に発動できる。
デッキからPモンスター以外のレベル4以下の「EM」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、自分フィールドの「オッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「EM」カードの数×300アップする。
ペンデュラム・効果モンスター
星5/地属性/アンデット族/攻1600/守2100
Pスケール「7:7」
『モンスター効果』
「EMスケルトワラー」の(1)(2)のモンスター効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、このカードをリリースして発動できる。
デッキから「オッドアイズ」Pモンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。
(2):手札から特殊召喚されたこのカードがリリースされた場合に発動できる。
デッキからPモンスター以外のレベル4以下の「EM」モンスター1体を特殊召喚する。
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守1100
(1):1ターンに1度、自分フィールドに「EM」カードが3枚以上存在する場合、バトルフェイズに相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻1200/守1000
(1):自分の「オッドアイズ」モンスターまたは「EM」モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時からダメージ計算前までに、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドの「EM」カードの数×300アップする。
クラフトイ・パペット
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守 100
(1):フィールドのこのカードが攻撃対象となった場合、そのダメージステップ開始時に発動する。
このカードを破壊する。
(2):1ターンに1度、相手が墓地で発動するカードの効果を発動した時に発動できる。
このカードを破壊し、その発動を無効にし除外する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手は墓地へ発動するモンスターの効果を発動できない。
儀式魔法
「EM」儀式モンスターの降臨に必要。
「EMアドベント・フェスティバル」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのPモンスターをリリースし、自分の手札・墓地から「EM」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):自分エンドフェイズに墓地のこのカードを除外し、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから「EM」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
レイダーズ・ウィンド
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分の「S・R」モンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
星海の相殺波
速攻魔法
(1):自分フィールドの「星海」モンスター1体のみを対象とするカードの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にする。
(2):自分の墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「星海」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはこのターンに1度だけ、効果では破壊されない。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できず、自分のターンにのみ発動できる。
プラズマ・デストロイヤー
通常罠
(1):自分フィールドの雷族の融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターより元々の攻撃力の低いフィールドのモンスターを全て破壊する。
その後、この効果で破壊したモンスターの数×500ダメージを相手に与える。
レイダーズ・フロウ
通常罠
(1):自分フィールドの鳥獣族モンスター1体を対象とし、デッキから「S・R」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このターンそのモンスターの攻撃力は1000アップする。
アノマリの封魔陣
永続罠
自分フィールドの永続魔法カード1枚を墓地へ送ってこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いにレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。
ミステリアス・パワー
アクション魔法
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
このターンそのモンスターの攻撃力はお互いのPゾーンのカードの数×300アップする。
砂地獄
アクション魔法
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの表示形式を変更する。
暴風
アクション魔法
(1):フィールドの全てのモンスターの表示形式を変更する。