No Side
「ネプチューヌだかっていう人って誰…?」
「プラネなんとかっていうアクションフィールドに似た名前だけど…?」
会場内では紫吹がブランに問い詰めた際に唐突に出たネプテューヌという名前に困惑を隠せなかった。
そして、ネプテューヌという名前が言いにくいのか読み間違いも起きている。
「紫吹…融合……カオス・リベリオン…そして今のネプなんちゃら。
はっ!?まさか、前に俺を襲った奴の名前なのか!?
ちくしょう…なんで俺はここでただ指をくわえて見てるだけなんだよ……!」
一方で会場に来ていた沢渡は紫吹という融合使いの関係者である事とそのカードから何者か感づいたようである。
にもかかわらず、1回戦で敗れたせいで参戦できない事へのフラストレーションが増大していくばかりのようだ。
そして、ブランと紫吹の言い争いがヒートアップしていく中で…画面が揺れると…!
――ジィィッ!!
―NO SIGNAL―
その古代遺跡エリアでも映像が途絶えてしまったようで…。
「「「「「「「「Boooooooooooo!!」」」」」」」」
『え〜、申し訳ありません…現在調整中です!本当に申し訳ありません!』
2つのエリアで中継回線が途絶えたとなれば、ブーイングが起きるのも至極当然である。
が、その頃、その2つのエリアでは大変な事が起きているのだ。
パニックの危険も考慮すると一般客に公開できるはずがない。
「何が起きているのかわからない以上、柚子やブランが心配だ…」
「ですね…そうなると、こちらも動いてみましょう。」
「ああ。」
一方、街の上空の飛行船の内部では…。
『いよいよ、君達の出番が来た。
ランサーズの最有力候補として持てる力の全てを発揮して侵入者の撃退に当たってもらいたい。』
侵入者の撃退に備えて、バトルロイヤルに参加するジュニアユースらより位の高いユース8名が待機している状態であった。
火山地帯では化物こそは撃退したものの…今度はモアが出現し、一触即発に…!
そして、古代遺跡エリアでは…紫吹と黒龍院が再び退治する傍ら…ブランが走っていた。
「オレの…オレ達が育ったこの街を…わけのわからない連中にこれ以上無茶苦茶にさせてたまるか!!」
轟音と共に煙が上がっている方向へ向かって。
超次元ゲイム ARC-V 第45話
『怒りの女神』
Side:ブラン
あの化物がいる火山地帯へ行こうとしたら、紫吹に突っかかられるわ…轟音がして街から煙がでるわで次から次へと問題が!!
その中でエクシーズ次元へ帰ったはずの里久が突然出てきた事に、驚愕を隠せなかった。
彼のおかげで紫吹からは解放されたけど、もしかしたらその里久が向こうへ何か嗾けたのかもしれないと思うと…!
いや、今はそんな事を考えてる場合か…向こうで何が起きているのかを確かめないと!
――ドゴォォォォ!!
「「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」」
「所詮、雑魚どもか…」
なっ!?現場では先ほどのナイト2人が妙な連中3人に襲われていた。
2人は変な仮面を付けており、もう1人は…変な巨大ロボットを背後に引き連れたインテリ風の眼鏡のスーツを着た男…!
そして周りの足場や建物がソリッドビジョンごと荒らされていた…実際この目で見るとよりショックがでかい。
「なんだよ…これ……!」
「おやおや、何処の誰かと思えば…ノワール様に酷似した顔の少女……まさか、今回のターゲットにこんなに早くお目にかかれるとは。」
オレがターゲット…だと?
いや、それ以前にノワールという初めて聞いたような名前に酷似した顔ってどういう事だよ…?
「どういう事だよ…それ?」
「どういう事も何も、君にはここで消えてもらうため…それだけの事さ。
どうも、ノワール様やあのお方にとって君はよほど都合の悪い存在のようだからね。
そして、この周辺を荒らしまわればいずれやってくると思っていたが…こんなに簡単に来るなんてね!
だが、その前にだ……目の前のゴミを掃除せねばなるまい…やれ、フォトン・フォースのハンター達。」
「仰せのままに。」
「なっ…!?」
オレを消す…そんなわけのわからない理由で?
そんな事のためにこの周辺を無茶苦茶にしたってのかよ…!
それ以上に、ハンターと呼ばれた仮面の男2人が倒れ伏せたナイト2人に近づいて…!?
おい、そこの2人に何をする気なんだ!!
「来るな…!」
「やめろ…」
――ピカァァァァァ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ…」
――ぺらっ…
仮面の男のまず1人がアシュレイに向かって謎の光を放った。
その光が消えた時…そこには彼の姿がなく、彼の姿が映った1枚のカードが舞った。
「あ…あ……!」
「ひぃっ!?アシュレイに何をしたんだ!?」
「何を言う?敗者は消えるのが当然だろう?
お前たち敗者をカードにする事こそが我々にとっての狩りの成果なのだからな。」
こいつら、謎の光で人間をカードに…!
その瞬間、どうしてかネプテューヌや紫吹らの故郷…融合次元のプラネテューヌが彼らに襲撃されている光景が脳裏に浮かぶ。
街が破壊され、逃げ惑う人々はカードに封印され、止まぬ悲鳴の嵐という地獄絵図。
そうか、こいつらがエクシーズ次元のアヴニールの奴らか…!
あそこでもこのような事が…ずっと前から立て続けに……ふざけるな!
どうして、こいつらがこんな事をしているのかがまるで理解できない…やめろ、やめろ、やめろ…!
「そして、お前もすぐに送ってやるよ…」
「やめろぉぉぉぉ!!」
――ピカァァァァ!!
「うわぁぁぁぁぁ…」
――ぺらっ…
アシュレイに続いてカールまでカードに…!
カードにされたという事は、戻す方法が分からない限りは死んだも同然だ…!
極論だけど、殺人と同じような事を平然で行うなんて…!
絶対に許さない…!
――ドクッ…!
「グゥゥゥゥゥゥ…がぁぁぁぁぁっぁあ!!」
「な、なんだ…!?」
「まるで獣のように唸り始めたぞ…?」
ここでまた…頭に何かが流れ込んでいく感覚がしやがるが、どうなろうと知るか…!!
ただ、目の前の頭がいかれたエクシーズの…アヴニールの奴らをぶちのめす…!!
「ほう?…不完全ではあるが、やはりこの次元の女神……クハハハハハ!!
アヴニールの威信にかけても奴を潰し、オッドシェルとかいうカードを奪い始末にするぞ!」
「お前自身に恨みはないが…任務なのでね!狩らせてもらうぞ!」
「我々フォトン・フォースのハンター2人、そしてアヴニールの幹部であるガナッシュ様の力を思い知るがいい!」
端からわたしを潰す気で来たようだが、思い知るのはてめぇらの方だ…!
幹部だろうが、関係ねぇ!
「わたしは許さない…この街や融合次元の街を、そして人々を踏みにじっては馬鹿みたいに嗤うてめぇらのようなエクシーズ次元の奴らを!
これ以上、てめぇらに好き勝手荒らされてたまるか!!
わたしがここでてめぇらを叩き潰してやる!!デュエルだ!!」
「ぐ、1人で我々3人に盾突こうとは…」
「ちっ、身の程をわからせてやる…」
「ふっ、青臭い不完全な女神など我々3人がかりなら始末も容易いはずだ…!」
「「「「デュエル!!」」」」
ブラン:LP4000
ガナッシュ:LP4000
ハンターA:LP4000
ハンターB:LP4000
1対3で不利なデュエルだろうが、ネプテューヌたちはこんな事日常茶飯事だったはずだ…!
順番は…ハンターA→ハンターB→わたし→ガナッシュの順番のようだな。
しかも忌々しい事にハンターBから攻撃可能…まずはアクションカードを取るのが先決!
「俺のターン!俺は『フォトン・ガンファイター』を召喚!」
フォトン・ガンファイター:ATK1000
「そしてガンファイターの効果を発動!
1ターンに1度、このカードの戦闘を放棄する事でお前に1000ダメージを与える!
クハハ!1ターン目はどっちにしろバトルはできないから関係ねぇ!まずは1000ダメージを喰らうこった!」
――バシュゥゥゥゥ!!
「がっ…!」
ブラン:LP4000→3000
たった1000ダメージだというのになんて衝撃だ…!
だが、このままやられぱなしでたまるものかよ…!
アクションカードは…あの柱のところだ!
「どうだ、まずは軽い一発のつもりだったが…相当効いてやがるぜオイ?
どうせなら、次でさっさと決めちまおうぜ!ターンエンド!」
「おう、速攻で決めてやるぜ!俺のターン、ドロー!
俺は魔法カード『フォトン・ベール』を発動!
手札の光属性3体…『フォトン・サークラー』と『フォトン・ケルベロス』に『ライト・サーペント』をデッキに戻す!
そしてデッキから光属性・レベル4以下の同名モンスターを3体まで手札に持ってこれる!
俺が手札に加えるのは『フォトン・ドッグ』3体!まずはそのうちの1体を召喚!」
フォトン・ドッグ:ATK500
同名モンスター3体を持ってきて何をする気だ。
速攻で決めてやるぜって言葉からエクシーズくらいはやりそうだが…?
――パシッ!
とりあえず、アクションマジックは入手できたわけだが…!
余程、自信があるのか目をかけもしやがらねぇぞこいつら…舐めた真似してくれるじゃねぇか!
「さらに俺のフィールドに『フォトン』が存在する事で残り2体の『フォトン・ドッグ』も手札から特殊召喚できる!」
フォトン・ドッグ:ATK500(×2)
成程、同じモンスターが3体という事は同じレベルのモンスターが3体ってわけだな。
来るなら、とっとと来やがれよ…!
「覚悟するんだな!俺はレベル3のフォトン・ドッグ3体でオーバーレイ!
闇を照らす光よ!地獄の猟犬となりて、眼前の脅威を狩りつくせ!エクシーズ召喚!いでよ、ランク3『フォトン・ハウンド・ケルベウス』!!」
『ガオォォォォォォォ!!』
フォトン・ハウンド・ケルベウス:ATK2700 ORU3
3体のモンスターを素材にしたとはいえ、ランク3ながら攻撃力は2700と高い奴が出てきやがったか。
「こいつが貴様を骨の髄まで食らいつくす!もうお前は終わりだァ!」
「だが、このままでは攻撃力が足りないな…フォトン・ハウンド・ケルベウスの効果を発動!
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを2つ使い、ライフを半分払う事でこのターン、このカードの攻撃力は元々の2倍になる!
つまり、攻撃力が2700の倍の数値…5400となるわけだ!」
『ゴオォォォォォォォ!!』
フォトン・ハウンド・ケルベウス:ATK2700→5400 ORU3→1
ハンターB:LP4000→2000
「只でさえ高い攻撃力を2倍だと…?」
おいおい、初っ端から攻撃力5400だと…ふざけやがって。
「待て、相手は不完全とはいえ女神だぞ!そんな単調な攻撃など…」
「そういや、こいつはアクションカードとかいうカードをとったんだっけか?
だが、それも怖くはない!何故なら素材を持ったケルベウスの攻撃時、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できないからな!」
「つーわけで、ガナッシュ様の手を煩わせるまでもねぇ!
バトルだ!フォトン・ハウンド・ケルベウスよ、そのガキを骨の髄まで食らいつくせぇぇぇぇ!!」
3つ首の光の猟犬の眼が攻撃宣言と同時にわたしの方へ目を向ける。
そして、ダメステ終了時まで魔法・罠が使えないと…だったらこうするだけだ!
「馬鹿め!!この瞬間、手札から『フレーバー・シュリンプ』の効果をこのカードとアクションマジック『突風』を捨てて発動!
この攻撃による攻撃対象は攻撃モンスターのコントローラー以外のモンスターからわたしが選ばせてもらうぜ!」
「何だと…しまった、前のターンで相方が出したモンスターが!?」
「そうだ!この効果で攻撃対象に選ぶのは…もう一人の仮面のハンターのコントロールする『フォトン・ガンファイター』だ!」
「嘘だろ…ひいっ、いつもは味方のはずのケルベウスが!?」
バトルロイヤルでこうなる事を想定して入れたカードが思い切りぶっ刺さっているようだな!
ネプテューヌの故郷の住人をハンティングゲームと称して狩ってきたツケを払わせてやるぜ!てめぇのモンスターでな!
「ケルベウス!お前の狩るべき奴はそっちじゃねぇぞ!やめろォ!」
「アハハハハ!!忌々しきエクシーズ次元の屑が!
味方の出した過剰攻撃力のモンスターの手にかかり、ぶっ潰れやがれぇぇぇぇぇぇえ!!」
「ひぃぃぃぃぃっ!?」
――ガブリッ!!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ハンターA:LP4000→0
「みつおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「はぁ…だから、待てと言っただろうが。」
まず、みつおと呼ばれた一匹のハンターを撃破…!
次のわたしのターンでもう片方も…ゆくゆくはガナッシュとかいう眼鏡も八つ裂きにしてくれる!
それでわたしやネプテューヌたちの怒り、憎しみの捌け口にしてやらぁ!
――――――
Side:ロム
「じゃあ…誰なのさ?」
「…彼女は他所者のモア、ボクとは一度面識があります。」
トリックという化物を処理したと思えば、今度はエクシーズ次元から脱走してきたというモアの出現。
一難去ってまた一難…一息つく間もないですね。
そういえば、顔立ちを見れば本当に柚子そっくりですね…彼女。
柊柚子と似たようなブレスレットを付けていますし、何かありそうです。
「ようやく融合の残党と巡り合えたと思ったら、またオレの邪魔する気かクソガキめ!」
「はぁ…ボクの名前はロムです、いい加減覚えてください…ぷんぷん。
あなたがこれ以上、この世界で狼藉を働くというのならここで排除します!」
「邪魔立てするならお前から始末してやる!」
「何か始まる雰囲気だけどさ…そもそも僕は融合の残党とかそんなんじゃないから。」
今にも襲い掛かろうとしているモアを止めるために仕方なくデュエルしようとしたら…?
このタイミングでデニスが融合の残党を否定した…まるでその意味が分かったかのように?
やっぱり、怪しいですね…彼は。
それなら、彼の正体を探るためにも…!
「あ、そうですか…なら、彼女にデュエルでそれを証明すればいいのでは?」
「え、結局僕がやるの!?」
「あの化物はボクが止めたのですから、今度はあなたがあの狂犬を止めに行くのが礼儀というものです。
もし負けても後はボクが何とかするつもりですから、安心してください。」
それは建前で実際はデニス…あなたの正体を探るのが本音ですけれどもね。
先ほどの反応と言い、色々と不審な点がありすぎますからね。
「そう言われたら、デュエルで彼女の勘違いを正すほかないね…さあ、始めようか。
ロムちゃんはそこでしっかり見ててね!観客がいた方が楽しいからさ!」
「「デュエル!!」」
デニス:LP4000
モア:LP4000
「オレのターン!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このレベル8の『スパイク・ダート』は手札から特殊召喚できる!」
スパイクダート:DEF2000
「続いて『ダートランナー』を召喚!」
ダートランナー:ATK1900
「ここでダートランナーを対象に永続魔法『砂礫の駆け道』を発動!
対象のモンスターより攻撃力の低い鳥獣族・地属性の『ダート』モンスター『ダートメディター』を手札に加える!
さらにこのカードが存在する限り、鳥獣族・地属性の攻撃力は200アップする。
そして、永続魔法が存在する事でダートランナーの効果を発動し、自らのレベルを8にする!」
ダートランナー:ATK1900→2100 Lv4→8
スパイクダート:DEF2000(ATK1800→2000→2200)
モアのデッキは永続魔法を活用した鳥獣族・地属性のデッキという事ですか。
そしてレベル8のモンスターが2体揃いましたか。
「いくぞ!オレはレベル8となったダートランナーとスパイクダートをオーバーレイ!
蘇りし恐鳥よ、荒れ果てた大地を神の速度で駆け抜けよ!エクシーズ召喚!現れろ、ランク8『神速恐鳥ディアダート』!!」
『ガァァァァァァァッ!!』
神速恐鳥ディアダート:ATK2900→3100 ORU2
やはりエクシーズ召喚してきましたね。
ここで出てきたのは凶悪そうな肉厚のくちばしを持つ巨大な恐鳥。
そして彼女はモア…名は体を表すとはよく言いますね。
1ターンでランク8のエクシーズ…片桐と違うのは永続魔法を利用している事ですね。
そして永続魔法込みとはいえ、攻撃力は3000オーバー…中々厄介ですね。
「ふふっ…」
「ふぇ…?」
ここでデニスが何かを悟ったかのような反応を見せた…!
飄々と真意を見せない感はありますが、一体何を知っているというのでしょう?油断なりませんね。
「う、暑い…あの化物の姿も見当たらないし、何がどうなってるの…?」
「「柚子!?」」
と思っていると、柚子が目を覚ましてこっちへやって来ましたか。
「う〜ん、やっぱ似てるなぁ…」
「あ、あの化物ならボクが倒しました。
服装はボクのものですが、元のはあの化物にやられたので我慢してください。」
「そうなんだ……じゃなくて、デニスと今デュエルしているのって…もしかして月子なの?」
月子って誰かもわかりませんし、違います。
…多分、その人も柚子やモアと似ているのでしょうね。
「オレは月子などではない!そういうお前は…成程、噂に聞く柊柚子か。」
「そうだけど…ちょっと待って!
あたしたちは今バトルロイヤル中よ、参加者でもないあなたがどうしてデュエルを!?」
「既にあの気持ち悪い化物を見た後でそれを言いますか…?
それと、彼女は月子ではなくモア…一応、ボクとは既に顔見知りです。」
「へ?モアって彼女の事だったんだ…」
あのトリックという化物が出てきた時点でその発言は今更だと思います。
今まで黙秘していたのですが対面してしまったので、モアが彼女の事だという事を教えておきます。
「化物…何のことだ?まぁいい、融合の残党をこの手でやっつけるためだ!」
「ええっ!?」
「だから、違うって…」
「まぁ、彼女が妙な事をするようならボクが止めようかと。」
ボクがこの場にいる限り、彼女に好き勝手させるつもりはありません。
「やれるものならやってみろ!オレはカードを1枚伏せてターンエンド…さあ、かかってこい!」
「観客が増えたところでショータイムの始まりだ!
僕のターン、ドロー!まずは『
Emフレイム・イーター:ATK1200
問題はむしろデニスの方ですね…飄々とした表向きの仮面の裏に何を隠している事でしょうか?
まずは導火線付きの爆弾に奇術師の衣装を身に着けたモンスターが出てきました。
こいつの効果は効果ダメージをお互いに発生させるもの…でも、彼はこれを利用するでしょうね。
「フレイム・イーターが召喚・特殊召喚された時…普通ならお互いに500のダメージを受けます。
ですが、これが手札のモンスター『
バーン・イーターの効果で自らを特殊召喚し、エスケープ・ショーの効果でダメージを無効にしてデッキから『
Emバーン・イーター:DEF1000
Emトリック・クラウン:ATK1600
「やっぱりすごい…ペンデュラムでもないのに効果ダメージの発生を利用してモンスターを展開してきた!
しかも全てレベル4…あれ?これってエクシーズ召喚したい布陣の気が?」
柚子も彼の妙な所に気がついたようですね。
デニスはこの大会中でも融合召喚はしています。
普通の融合ならば手札融合をすればフィールドに並べる必要はありません。
ですが、それにも関わらずその時にもモンスターを並べてから『置換融合』というフィールドからしか融合素材を捻出できない魔法を使って融合をしています。
しかも、大体はレベルが同じモンスターを並べて…違和感を感じます。
融合召喚を行うにしても…必要以上に展開力に長け、かつ同じレベルのモンスターを並べる理由は?
彼にはエクシーズ召喚を使用した記録はないそうです。
それにしてはエクシーズ召喚が得意だったのを矯正して、無理やり融合召喚しているような印象を受けるのはどうしてでしょう?
「あ…」
「どうした?早く来い!」
「あちゃ、こりゃまいったな…ちょっぴり失礼!
それじゃ、もっと盛り上げよう!魔法カード『エンタメ・バンド・フラッシュ』を発動!
このターン僕はエクストラからの特殊召喚はできないけど、僕のフィールドの『
これで君のディアダートの攻撃力を2100ダウンするよ!」
「は…?」
ふむ、それでもなお彼は隠し通そうとしているようですね。
魔法カードによる攻撃力ダウンで突破を試みましたか。
「融合するかと思えばそんなものでこのディアダートをどうにかできると思ったか?舐めるな!神速恐鳥ディアダートの効果発動!
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ使い、オレの表側表示のカード1枚『砂礫の駆け道』を手札に戻す!
そしてこのターン、ディアダートはお前の一切の効果を受けない!その程度でオレのディアダートは捕えられんぞ!」
神速恐鳥ディアダート:ATK3100→2900 ORU2→1(効果耐性付与)
そして、ディアダートは自分の表側カード1枚を手札に戻してのこのターン中の効果耐性ですか。
効果を防いだだけではなく、永続魔法の使いまわしも。
実は脳筋と侮っていましたが、中々やりますね。
「あちゃ…だったら、僕は永続魔法『バリア・バブル』を発動!
この効果で僕の『
これで僕はターンエンド。」
「融合なんかは制約でできなかったようですね…でも、どうしてわざわざそんな事をしてまで…?」
「だって、僕は融合の残党とかじゃないし。」
ここでも融合の残党という言葉を使用した…意味が分かったような口ぶりで。
やっぱり、何か事情を知っているのは確かですね。
彼女には融合使いだと思われたくない…かといって、何か事情があってエクシーズ召喚にも走れない。
そうなると、ボクの予想が正しければ彼の正体は恐らく…!
「オレを馬鹿にするのもいい加減にしろ!オレのターン、ドロー!
ディアダートを対象に永続魔法『砂礫の駆け道』を再び発動し、攻撃力1100の『ダートホロウ』を手札に加える!
そして『ダートメディター』を召喚!」
ダートメディター:ATK1000→1200
神速恐鳥ディアダート:ATK2900→3100
だけど、それは彼女にとっては舐めたプレイだと感じたようで怒りがにじみ出ている様が伺える。
そして、永続魔法で再びサーチをしつつ前のターンで手札に加えたモンスターを召喚しましたか。
「ダートメディターの召喚時、墓地の『ダートランナー』を対象に効果発動!
そして永続魔法カードがある場合に鳥獣族を召喚した事で手札から『ダートホロウ』の効果を発動!
まずは『ダートホロウ』を自身の効果で守備表示で特殊召喚!」
ダートホロウ:DEF1800(ATK1100→1300)
「さらに、ダートメディターの効果で対象にした『ダートランナー』を守備表示で特殊召喚!」
ダートランナー:DEF0(ATK1900→2100)
そして、1回の召喚からモンスターを一気に3体展開してきましたか。
ここから蘇生させるような魔法とか組み合わせればさらに展開いけそうです。
「これで今度はレベル4のモンスターが3体…!」
「覚悟しろ!オレはレベル4のダートランナー、ダートメディターとダートホロウの3体でオーバーレイ!
果敢なる巨鳥よ!土煙を巻き上げ、寄せ来る障害を吹き飛ばせ!エクシーズ召喚!現れろ、ランク4『重走巨鳥エピオルフダート』!!」
『グエェェェェェェェ!!』
重走巨鳥エピオルフダート:ATK2500→2700 ORU3
先ほどよりは獰猛さにはやや欠けるものの、より巨大な走鳥が現れましたか。
「ダートメディターとダートホロウを3体を必要とするエクシーズモンスターの素材にした事でエピオルフダートは更なる効果を得ている!
1つ目はダートホロウによる効果で2回攻撃を得る!
さらに、永続魔法『走鳥の狩場』を発動し、ダートメディターによる追加効果を発動!
1ターンに1度、どちらかが永続魔法を発動する事でオレは1枚ドローできる!
そして走鳥の狩場はオレの場の鳥獣族・地属性のモンスターの攻撃力を300アップさせる効果がある!」
神速恐鳥ディアダート:ATK3100→3400
重走巨鳥エピオルフダート:ATK2700→3000(2回攻撃付与)
「攻撃力3000を超えたモンスターが2体!?」
「それだけじゃなくて1体は2回攻撃持ち…」
「重量級のモンスターを操りつつも、ディスアドバンテージを着実に回収しています…!」
決して無謀ではなく、鮮やかで力強く自身に満ち溢れたプレイング…決して口先だけではありませんね。
もっとも、望んでいるにもかかわらず戦場に出してもらえず軟禁されている事によるフラストレーションも込みでしょう。
「それでも、バリア・バブル込みの僕のモンスターを突破するには…」
「そんなもの、エピオルフダートの効果で吹き飛ばしてやる!
1ターンに1度、お互いのメインフェイズにオーバーレイ・ユニットを1つ使い、オレとお前の表側表示のカードを1枚ずつ手札に戻す!
この効果で手札に戻すのはオレの『砂礫の駆け道』とお前の『バリア・バブル』だ!吹き飛べ『グラン・トルネード』!!」
――ヒュオォォォォォ!!
神速恐鳥ディアダート:ATK3400→3200
重走巨鳥エピオルフダート:ATK3000→2800 ORU3→2(2回攻撃付与)
成程、バリア・バブルも自分のカードごと手札に戻す事で突破してきましたか。
しかも、お互いのメインフェイズという事は相手のメインフェイズでも発動できる誘発即時効果であるという事ですか。
これはボクでも結構骨が折れそうですね…初見ならばですが。
「あちゃ、バリア・バブルが手札に…」
「生憎『砂礫の賭け道』は1ターンに1枚しか発動できない。
が、走鳥の狩場の効果でお前はオレの地属性・鳥獣族のエクシーズの攻撃時にダメステ終了時まで魔法・罠・モンスター効果を発動できない!
バトルだ!ディアダートでトリック・クラウンを攻撃!『ラピディティ・ドロップ』!!」
――ドガァァァァ!!
「ぐへぁっ!しかも、これじゃトリック・クラウンの効果が発動できないね…」
デニス:LP4000→2400
「そして、エピオルフダートでバーン・イーターとフレイム・イーターの2体に攻撃!『グランド・スパイク』!!」
――ドゴォォォォォ!!
「オウフッ!」
デニス:LP2400→800
連続攻撃でデニスのモンスターは全滅し、ライフも残りわずかと言ったところですか。
さて、デニス…絶体絶命かつボクや恐らくレオ・コーポレーションに監視されている中でどうしますかね。
「トドメは1ターン待ってやる…オレはこれでターンエンド!
さっさとやれ!オレを失望させるなよ、融合の残党!」
「おお、怖い怖い…だから、違うのに。
それじゃちょっとだけ…本気出しちゃおっかな!!」
「「!?」」
声のトーンや顔つきが変わった!?
ということは、彼の隠していた何かが見れるかもしれません。
「僕のターン、ドロー!げっ、これは…!」
ここで引いたカードが一瞬見えましたが…罠カードで『エク』なんちゃらというカード名のようです。
しかも、げっと困惑したような声からしてよほど都合が悪いのでしょう。
これはクロの可能性が高まりました。
そうなるとここが混沌極まる戦場と化すのも時間の問題でしょうか。
流石に通常の通信はジャミングされていますが…切り札を切らないといけない時が近づいてきたようですね。
流石にボクたちだけでどうにかできるとは思いにくいですから。
「あちゃ…墓地の『エンタメ・バンド・フラッシュ』を除外し、墓地から『
Emトリック・クラウン:DEF1200
「そして『バリア・バブル』を再び発動し、カードを2枚伏せてターンエンド。」
「永続魔法が発動したな?効果を得ているエピオルフダートの効果で1枚ドロー。
苦し紛れの一手といい、貴様…オレを侮辱した覚悟はできてるんだろうな?」
「え、ちょ…」
「問答無用、オレのターン!まずはエピオルフダートの効果を発動!
オーバーレイ・ユニットを1つ使い、走鳥の狩場とバリア・バブルを手札に戻す!
2枚の永続魔法『走鳥の狩場』と『砂礫の駆け道』を再び発動し、デッキから2枚目の『ダートメディター』を手札に加える!
さらに、エピオルフダートに付与された効果で1枚ドロー!」
神速恐鳥ディアダート:ATK3200→3400
重走巨鳥エピオルフダート:ATK2800→3000 ORU3→2(2回攻撃付与)
「さらに永続罠『ベリアル・ワイヤー』で貴様のトリック・クラウンの表示形式を攻撃表示にしつつ、効果を無効にする!」
Emトリック・クラウン:DEF1200→ATK1600(効果無効)
「バトルだ!」
「おっと、ここでミラクルイリュー…」
――ヒュン、ヒュン!
デニスが何かしようとしたところで、何かの影が飛来してきたようです…!
それを見て、何かするのを止めたようですね。
そうなると…!
「何もないならディアダートでトドメだ!『ラピディティ・ドロップ』!!」
――ドゴォォォォォォ!!
「ノォォォォォォォォ!!」
デニス:LP800→0
結果自体は挙動不審なままのデニスの敗北。
だけど、問題は…!
「見込み違いか…ん?」
「え…」
「またしても招かれざる客ですか…」
モアを追って来たと思われる6人もの仮面を付けた不審な集団に囲まれてしまった形になりましたね。
流石のボクでも一度に6人を相手するのは厳しいです。
一時撤退するにも相手の狙いであろう柚子とモアを置いてはおけません。
切り札が来るまでにボクが五体満足でいられるかわかりませんし、ファントムら3人を呼び出すわけにも…絶対絶命ですね。
――タッ、タッ…
「「「「「「…」」」」」」
「ボクがあの集団を食い止めます…2人は逃げて!」
「駄目!あなたがいくら強くても一人であんな人数を相手にするなんて…」
――ボンッ!!
「「「「「「げほ、げほ…」」」」」」
「きゃっ!?」
「なっ!?」
「これは一体…えっ!?」
仮面の集団が此方へにじり寄ろうとするところで…煙が辺りを覆い隠しました。
煙が消えると…柚子とモアの姿がいない!?
ついでに倒れたはずのデニスもどさくさに紛れて行方を眩ませたようです。
そして、代わりに現れたのが…!
「ここから先へ行かせはしない!」
前に試合で見た桜木イサムを含むユース8人の集団のようですね。
成程、そうなるとあの煙も赤馬零児らの刺客によるもののようですね。
ですが、外部からの侵略者を相手に彼らは立ち向かえるのでしょうか?
――――――
ブラン:LP3000
ガナッシュ:LP4000
ハンターB:LP2000
フォトン・ハウンド・ケルベウス:ATK5400 ORU1
Side:ブラン
そして、ライフが0になったみつおと呼ばれたハンターは何故か消滅した。
いや、逃げやがったんだろうな…クソが。
で、まだもう1人のハンターのターンだ。
「ば、バトルは終了するが…永続魔法『黒の包囲網』を発動!
これでお互いにエクシーズモンスターしか攻撃できなくなった上、フィールドのレベル5以上のモンスターの効果は発動できねぇぞ。
アッ、ハハ…これでスタンダードのお前に成す術は…」
「で?さっさとターンを進めやがれ!」
「ひぃっ!?やべぇよ、こいつ……ターンエンド…」
フォトン・ハウンド・ケルベウス:ATK5400→2700
やっと、ターンを終えやがったか。
ならば、ようやくわたしのターンだな…!
てめぇらのような輩のせいで消えていったネプテューヌたちの怨念をここで晴らしてやらぁ!!
あはははは、内から力が…漲ってくるぜ!
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
――シュォォォォォン!!
「ペンデュラムと融合の力でてめぇらをぶちのめす!!わたしのターン!」
「なっ、姿が変わった!?」
「ほう?とうとう覚醒したようだな、スタンダードの女神にな。
面白い、こちらとしてはそれでこそ潰しがいがあるものだ。」
おいおい、わけのわからねぇことを抜かしてる場合か?
そういや、なんだか服装も際どい感じでわたし自身が宙に浮いている気がするが…まぁいい。
「わたしはスケール3の『甲殻水影ドロブスター』とスケール4の『甲殻神騎オッドシェル
甲殻水影ドロブスター:Pスケール3
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:Pスケール4
「ドロブスターのペンデュラム効果!
もう片方にロブスターカードがある場合、自らを破壊して1枚ドロー!
一応てめぇらは知らねぇだろうが、フィールドで破壊されたペンデュラムカードは墓地へ行く代わりにエクストラデッキへ送られるぜ。」
「エクストラデッキだと…?」
「さらに、スケール4の『甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン:Pスケール4
「オッドアイズ・オマール・ドラゴンのペンデュラム効果!
もう片方のペンデュラムゾーンの『ロブスター』カード1枚を破壊し、デッキから『魔術師』のペンデュラムモンスター1体をペンデュラムゾーンに置く!
この効果でオッドシェルを破壊し、デッキからスケール8の『融解の魔術師』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
融解の魔術師:Pスケール8
「自分のカードを破壊しまくって、何を考えてやがるんだ…?」
「ふむ、エクストラデッキへ送られたものをどう利用するのかが気になるが…まさか。」
てめぇらには理解できないだろうな、わたしが何をしようとしているのか。
だが、これで準備が整った!目にモノを見せてやる!
「これでレベル5から7のモンスターが同時に召喚可能!
揺れろ、魂のペンデュラム!天界に架かれ、流星のビヴロスト!ペンデュラム召喚!いでよ、我が僕のモンスター達よ!
手札からレベル6『呼応の魔術師』!エクストラデッキからレベル5の『甲殻水影ドロブスター』!
そしてレベル7『甲殻神騎オッドシェル
『であぁあっ!!』
呼応の魔術師:ATK2100
『フッ…!』
甲殻水影ドロブスター:ATK1800 forEX
『グオォォォォォォォォ!!』
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:ATK2500 forEX
「成程、これがペンデュラム召喚か…とんでもない召喚法だ。」
「だ、だが…俺の場にはまだ黒の包囲網が…」
「更にわたしは手札から魔法カード『電光融合』を発動!
わたしが融合するのはフィールドのドロブスターと呼応の魔術師だ!
水面を舞う忍びよ!呼応の力で電光と一つとなりて、我が逆鱗に触れし者を殲滅せよ!」
――バリバリバリィィィ!!
「融合召喚!括目せよ、混沌を断ち切る紫電の一閃!レベル7『
『グオオォォォォォォォ!!』
GHカオス・リベリオン・F・シデン:ATK2500
「ペンデュラムからさらに融合召喚だと…だが、それでも!」
「電光融合はただ融合召喚を行うだけのカードじゃねぇんだよ!
融合召喚後、フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる!
この効果で、黒の包囲網には消えてもらうぜ!!」
――バリバリィ!!
「嘘だろ、おい…これじゃ!」
ところがどっこい…これが現実だ!
このカード1枚だけで守り通せると思われるとは、甘く見られたもんだぜ!
「これで、わたしのモンスターを縛るものはなくなった。
カオス・リベリオンの効果発動!1ターンに1度、相手の全ての表側表示モンスターの攻撃力をターンの終わりまで半分にする!『プラズマ・エクスブレイド』!!」
――バリバリィィィ!!
『ギャウゥゥゥ…』
フォトン・ハウンド・ケルベウス:ATK2700→1350
「バトルだ!オッドシェル・P・ロブスターでフォトン・ハウンド・ケルベウスに攻撃!『螺旋のシュトロム・シュラーク』!!」
――ドガァァッァア!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!スタンダードのくせに、なんてパワーだ…」
ハンターA:LP2000→850
おっと、もうフラフラか…だが終わりだ、三下。
「今、楽にしてやるぜ…オッドシェルのモンスター効果発動!
このカードが戦闘で破壊したモンスターをデッキに戻し、てめぇに1000ダメージだ!くたばりやがれぇぇぇ!!」
「ひいっ…!」
――バッシャァァァァァ!!
「どわぁぁぁぁぁぁあ!!」
ハンターA:LP850→0
――ピチュゥゥン!
これで2匹目!だが、倒した瞬間にどっかに消えやがったか。
だが、これで邪魔者は消えた…後は目の前のいけ好かない糞眼鏡だけだ。
「ちっ、肝心な時に使えない奴らだ…」
「雑魚は消えた事だが、ここからが本番だ!重い一発喰らわせてやるぜ!
カオス・リベリオンでダイレクトアタック!『電光のクリティカル・ディスオベイ』!!」
「女神ともあろう者が、無防備の相手を攻撃するとは感心できんな。
この瞬間、手札から『R6−自動防衛システム』の効果を発動!
直接攻撃を受ける時、その攻撃を無効にし、このカードを特殊召喚させていただこうか。」
R6−自動防衛システム:DEF2400
「ちっ、そう簡単に攻撃は通らねぇか…カードを1枚伏せてターンエンド。」
攻撃を防いだうえでモンスターを展開…!
流石に一人だけ恰好が違うだけあって、あの仮面の雑魚二人とは別格か…うざってぇ。
まぁいい…次のターンにはてめぇをその眼鏡ごと叩き潰してやらぁ!!
続く
登場カード補足
神速恐鳥ディアダート
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/地属性/鳥獣族/攻2900/守1200
地属性レベル8モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻し、このターンこのカードは相手の効果を受けない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):X召喚したこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地の「ダートランナー」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
重走巨鳥エピオルフダート
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/鳥獣族/攻2500/守1300
鳥獣族レベル4モンスター×3
「重走巨鳥エピオルフダート」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、自分フィールドの表側表示の魔法カードと相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動できる。
そのカードを持ち主の手札に戻す。
この効果はお互いのメインフェイズにのみ発動できる。
(2):1ターンに1度、X素材を持っているこのカードは罠の効果では破壊されない。
スパイクダート
効果モンスター
星8/地属性/鳥獣族/攻1800/守2000
このカードをX召喚の素材とする場合、地属性モンスターのX召喚にしか使用できない。
自分は「スパイクダート」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から守備表示で特殊召喚できる。
(2):このカードの攻撃力は、自分フィールドの永続魔法カードの数×200アップする。
ダートメディター
効果モンスター
星4/地属性/鳥獣族/攻1000/守1900
このカードをX召喚の素材とする場合、モンスター3体を素材としたX召喚にしか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時、「ダートメディター」以外の自分の墓地の鳥獣族・地属性の「ダート」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
(2):フィールドのこのカードを含むモンスター3体以上を素材としてX召喚した鳥獣族モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分・相手が永続魔法カードを発動した場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
ダートホロウ
効果モンスター
星4/地属性/鳥獣族/攻1100/守1800
(1):自分フィールドに永続魔法カードが存在し、自分が鳥獣族モンスターの召喚に成功した時に発動できる。
このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。
(2):フィールドのこのカードを含むモンスター3体以上を素材としてX召喚した鳥獣族モンスターは以下の効果を得る。
●このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
R6−自動防衛システム
効果モンスター
星6/地属性/機械族/攻1400/守2400
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にし、このカードを手札から特殊召喚する。
フォトン・ハウンド・ケルベウス
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/獣族/攻2700/守1800
レベル3「フォトン」モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を2つ取り除き、自分LPを半分払って発動できる。
このターン、このカードの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。
(2):X素材を持ったこのカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
フォトン・ガンファイター
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1000/守2000
「フォトン・ガンファイター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに以下の効果から1つを選択して発動できる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
●相手に1000ダメージを与える。
●このカードの攻撃力は相手エンドフェイズまで1000アップする。
フォトン・ドッグ
効果モンスター
星3/光属性/獣族/攻 500/守1200
(1):自分フィールドに「フォトン」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
砂礫の駆け道
永続魔法
「砂礫の駆け道」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの鳥獣族・地属性のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力より低い攻撃力を持つ鳥獣族・地属性の「ダート」モンスター1体をデッキから手札に加える。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの鳥獣族・地属性のモンスターの攻撃力は200アップする。
恐鳥の狩場
永続魔法
(1):自分の鳥獣族・地属性のXモンスターが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドの鳥獣族・地属性のモンスターの攻撃力は300アップする。
エンタメ・バンド・フラッシュ
通常魔法
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は自分フィールドの「EM」モンスター及び「Em」モンスター1体につき700ダウンする。
このターン、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「EM」モンスターまたは「Em」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
黒の包囲網
永続魔法
フィールドにXモンスターが存在する場合にこのカードを発動できる。
このカードのコントローラーは自分エンドフェイズ毎に500LPを払う。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドのXモンスター以外のモンスターは攻撃宣言できず、フィールドのレベル5以上のモンスターは効果を発動できない。
ベリアル・ワイヤー
永続罠
フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、対象のモンスターは攻撃表示になり、表示形式を変更できず、効果は無効化される。