Side:ニコ


ワタシがプロデュースしたブラン君の5連戦も遂に最終戦となりました。
その相手は権現坂昇。
異性ながらブラン君の親友であります。

その彼がジュニアユース選手権出場を目指すブラン君の前に立つ最後の壁として立ちはだかったのです!
何度も戦ってきたという二人ですが、実は真剣勝負はこれが初めてというのです。
そして、権現坂君はこの時のためにシンクロ召喚を会得し…たった今披露したのです。

ブラン君もこの前、独特な方法でのシンクロ召喚を披露しておりました。
ですが、権現坂君はこれにより更なる不動のデュエルの高みに到達し…ブラン君を大いに苦しめてくれることでしょう。
しかも今しがた出てきたものだけではなく、更なる切り札も控えているようです。
さあ、ここからの本当の真剣勝負は見物ですよ!

ですが…権現坂君がシンクロ召喚をした瞬間、彼の父親である道場長が試合を止めてしまいました。
さらに、権現坂君を敗北とする宣告を下してしまわれました。
これは一体…どうなってしまうのでしょう?
当の本人以上に、ブラン君が納得していない反応のように思われますが…。

では、この続きはスクロールしてお楽しみください。
アデュ、アデュ、アデュー!









超次元ゲイム ARC-V 第23話
『全力のシンクロ対決!』









ブラン:LP4000
甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン:ATK2600
ロブスター・シャーク:Pスケール2
甲殻槍士ロブスター・ランス:Pスケール7



権現坂:LP2800
超重翼神ホウ−O:DEF3000




Side:ブラン


権現坂がシンクロを使用してきてこれからが面白くなるところだったのに。
それに水を差すかのように権現坂の敗北宣言ってどういうこと?


「不動のデュエルとは何事にも動じぬ心こそ肝要。
 勝つために他流派の技を盗んだ時点でお前は負けていた!」

「待って、それはあまりにも横暴じゃないかな?」

「これは我が道場の問題…部外者は口を挟まないでもらおう!」

「そんな…」


見た目通り、本当に頭が固いったらありゃしない。
それはあまりにも横暴というものじゃないかな?
その理屈でいうなら、他流派の技を盗みまくってるであろうオレも同罪だろうに。
もっとも盗んでいるというより、やられている内に覚えたというのが正しいのだけど。
そう考えると、デュエルに関する方針がエンタメ以外各自の自由な遊勝塾所属でよかったと思う。
試してみたいことが縛りでできないというのは嫌なものだから。
だけど、これは権現坂道場の問題…あくまで本人次第ってわけね。


「違う、盗んだのではない。あくまで教えを請うたのだ!

「あ…それってもしかしなくても、早見烈悟よね?」

「そう、烈悟殿にだ。」


やっぱりそうだったのね。
LDSのシンクロコースのエースである彼が意味深な事を言っていたのを覚えているわ。
もっとも、その時はオレも混乱していた時なのだけど。


「例え敵であろうと、必要であれば礼を尽くして教えを請う…当然の事だ。」

「本当に恰好いいわ…情けない事にオレにはそう真似できない。」


本当に恰好いい心構えだと思う。
暑苦しいところもあるけど、この如何にも漢らしい心意気に惚れたからこそ親友になったんだ。
外面だけ小奇麗な奴には到底真似できないと思う…主にお前の事だよ、沢渡。


「俺がシンクロ召喚を習得したのは、ただ勝つだけではなく新たな不動のデュエルの地平を拓くためだ!

「…新たな、不動のデュエルだと?」

「不動のデュエルとていつまでも同じ道にしがみ付いていては、刻一刻と変わる環境の変化に対応できず取り残されるのは必定。
 そしてデュエルとは日々進化していくもの!全てはこの一戦を見届けてから判断してもらいたい。」

「む…そう言われては仕方ない。」


不服そうではあるけど、なんとかデュエルを続けられそうでよかった。
変わらない事の良さというのもあるかもしれないけど、進化に適用できないものが淘汰されるのが世の常。
そこで新たな召喚法であるシンクロ召喚を取り入れる事で不動のデュエルを進化させると。
実際にはオレを倒すという目的も多少なりはあるだろう。
だけど根底ではあくまで己を高め、不動のデュエルの発展を見据えての習得みたいね。


「超重翼神ホウ−Oがシンクロ召喚に成功した時、相手のカード1枚を破壊できる。
 対象とするカードはペンデュラムゾーンの『ロブスター・シャーク』!」

「っ…身代わり効果がある以上、当然狙ってくるわよね。」


シンプルながら、その効果は強力ね。
仮にオマール・ドラゴンを狙われてもロブスター・シャークを身代わりにするから結果は変わらないのだけれどもね。
そして、恐らくホウ−Oもタダカ−2と同じく守備表示で戦えるモンスターの可能性が高いわね。


「ロブスター・シャークに身代わり効果があるのなら、先んじて倒すのみ。
 そして、超重翼神ホウ−Oは守備表示の状態で守備力を使用して攻撃できる!
 バトル!ホウ−Oでオッドアイズ・オマール・ドラゴンを攻撃!『翼の太刀』!」


――ズバァァァ!


「っ…早い!」
ブラン:LP4000→3600



アクションカードを取る暇もなく、オッドアイズが瞬殺されてしまったわね…従来の不動のデュエルより攻撃時の隙が無い。
やはり、タダカ−2と同じ守備表示で攻撃を可能にする効果を持っていたみたいね。
強いのだけど、出た後はタダカ−2に火力面でやや劣っている…か。
本命は背後に控えているであろう何か、それが出てからが本当の勝負ね。


「俺はこれでターンエンド!」

「オレのターン、ドロー!」


さてと、この手札じゃこのターンはあまり派手に動けそうにないか。
今、オレにできる事は…よし。


「オレは手札から『プランク・ロブスター』を召喚。」
プランク・ロブスター:ATK100


「プランク・ロブスターが召喚した時、自らをリリースする事でエクストラデッキの表側表示の水族ペンデュラム1体を選んで手札に加えられる。
 これにより、オレはタイムテール・ロブスターを手札に戻す。
 そして、スケール1の『タイムテール・ロブスター』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
タイムテール・ロブスター:Pスケール1


「これで再びペンデュラム召喚ができるようになったわけか。」

「そういうこと…ペンデュラム召喚!来て、オレのモンスターたち!
 エクストラデッキから『プランク・ロブスター』『ロブスター・シャーク』『甲殻砲士ロブスター・カノン』を同時に特殊召喚!」
プランク・ロブスター:DEF500 forEX
ロブスター・シャーク:DEF1600 forEX
甲殻砲士ロブスター・カノン:ATK2200 forEX



ペンデュラム召喚したのはいいけど、プランク・ロブスターとロブスター・シャークは魚族。
残念ながら、オッドアイズを出すためのコストに使用できない。
だったら、ここはロブスター・カノンに跨り…アクションカードに賭けてみる。
よし、ちょっと離れているけど…あそこだ!


「いくよ、ロブスター・カノン!」


――バシュゥゥゥン!!


「下級で守りを固めつつ、アクションカードで攻める算段か…受けて立とう!」


水流の逆噴射で一気に進み…。


――ぱしっ!


アクションカードをゲット!
よし、これならホウ−Oを突破できる!!


「オレはアクションマジック『エクストリーム・ソード』を発動し、ロブスター・カノンの攻撃力を1000アップ!」
甲殻砲士ロブスター・カノン:ATK2200→3200


「ホウ−Oの守備力を易々と越えてくるか。」

「バトル!ロブスター・カノンで超重翼神ホウ−Oを攻撃!『キャノンアーム・ストライク』!!
 そして、ロブスター・ランスのペンデュラム効果で貫通攻撃を喰らえ!」


――ドガァァァァ!!



「ぐうっ…!」
権現坂:LP2800→2600


「だが!ここで動いた事が悪手となったぞ、ブラン!
 俺の墓地に魔法・罠がない状態でホウ−Oが墓地へ送られた場合、俺の墓地のレベル4以下の『超重武者』2体を手札に加える事ができる。
 この効果で手札に加えるのは、ファイヤー・アーマーとクノ−1だ!」


前に烈悟に権現坂が言った事のように下手に動いた事が仇となった形みたいね。
ホウ−Oは墓地送りされた場合のリカバリーが大きいのね。
ここで手札に加えたのは手札誘発の2枚か。
だけど、オレに対して無駄に動いたと言った以上…次の手は見据えているはず。
だとすると、次のターン…権現坂の背後に潜んでいる切り札が来そうだ。


「確かに迂闊だったわね…でも、そう来なくちゃ!
 ここから何が来ようとオレのデュエルを貫くのみ!オレはカードを2枚伏せてターンエンド!」


ここからが正念場だけど、やはり真剣勝負は面白いわ。
何が来ようと、オレは死力を尽くして立ち向かってみせる!


「先ほどのホウ−Oは進化の途上といえるものだ。
 ここからが不動のデュエルの更なる可能性を見せる時!俺のターン、ドロー!!


――ビュゥゥゥゥゥ!!


っ…ドローの風圧がすさまじい事に。


「いくぞ!俺は手札からレベル2のチューナーモンスター『超重武者ミコ−4』を召喚!」
超重武者ミコ−4:ATK200


ここで出してきたのは、新たなチューナーね。


「ミコ−4が召喚に成功した時、墓地から超重武者1体を効果を無効にして特殊召喚できる!
 そして墓地のホウ−Oは『超重武者』としても扱うため、この効果の対象にできる!
 不死鳥のごとく甦れ!『超重翼神ホウ−O』!!」
超重翼神ホウ−O:DEF3000(効果無効)


ここでホウ−Oを効果を無効にして蘇生してきた…?
ここから更なるシンクロ召喚を狙っているのは間違いない。
それ以上に、墓地送りになっただけで効果が発動するホウ−Oを蘇生してきたのが問題だ。


「そして手札から『超重武者装留イワトオシ』をモンスター効果により装備!」
超重翼神ホウ−O:DEF3000(効果無効&貫通効果付与)


しかもここでイワトオシと来た…半端ない回り様だ。


「これで不動のデュエルの進化の証と言える新たな切り札を呼び出す準備は整った、いくぞ!!
 俺はレベル8のホウ−Oにレベル2のミコ−4をチューニング!
 荒ぶる神よ!千の刃の咆哮と共に、砂塵渦巻く戦場に現れよ!シンクロ召喚!いざ出陣!レベル10『超重荒神スサノ−O』!!」

『オォォォォォォォォ…!!』
超重荒神スサノ−O:DEF3800



――ズシィィィィン!!


ここで現れたのは守備力3800というとんでもないスペックのシンクロモンスターだった。
間違いなく、タダカ−2やホウ−Oと同じく守備力の数値を使って攻撃できる効果を持っているはず。
そしてこの重量感と威圧感…間違いなくこれが本命の切り札のはず。


「これが新たな不動のデュエルを築き上げるに相応しいモンスターだ!
 だが、その力を見せる前に墓地へ送られたホウ−Oとイワトオシの効果を発動させてもらうぞ。
 ホウ−Oの効果で墓地のミコ−4とイワトオシを手札に加え、イワトオシの効果でデッキから『超重武者カコ−E』を手札に加える。」


無論、墓地へ送られた事で2体のモンスターの効果が発動し…権現坂の手札が更に潤う。
流石にここまでやられると思わず呆然してしまうわね。


「スサノ−Oもホウ−Oやタダカ−2と同様…守備表示の状態で守備力の数値を使い、攻撃できる!
 そしてこれが不動のデュエルの新たな境地!
 1ターンに1度、ライフを500払い、スサノ−Oの効果を発動!
 俺の墓地の魔法・罠が無い場合、相手の墓地の魔法カード1枚をセットし即座に使用できる!」
権現坂:LP2600→2100


オレの墓地から魔法カードを使用するだと…?
レベル10だけあって、無茶苦茶な能力じゃねぇか。
これでアクションカードだけでなく魔法の発動を牽制できるわけだ。
動かずに相手の取ったアクションカードを利用するなんて、やってくれるじゃねぇか。


「俺が使用するのは…アクションマジック『ガイスト・ソード』
 この効果でお前のプランク・ロブスターの守備力を1000ダウンする!
 なお、この効果でセットした魔法カードがフィールドを離れた場合除外される。」
プランク・ロブスター:DEF500→0


ここでプランク・ロブスターの守備力を0にしてきた。
そして権現坂の手札には…そうか!


「そして手札からイワトオシをスサノ−Oに装備し、貫通効果を与える!」
超重荒神スサノ−O:DEF3800(貫通効果付与)


「っ…!」


ここで一気にトドメを刺す算段か!
ここでプランク・ロブスターがやられたら…そのままだとオレのライフは0に。
アクションカードが逆利用される可能性があっても、拾いにいく!


「ブラボー!アクションカードをよく利用するデュエリストを逆手に取っての見事な戦術。
 まさに、新たな不動のデュエルの誕生ではありませんか!」

「ううむ…」


一方で道場長の顔はまだ渋い。
何というか葛藤しているように見える。
それより今は目の前のデュエルに集中しなきゃ。
今までの成果を碌に見せられないまま負けるのは嫌だもの。


「バトル!スサノ−Oでプランク・ロブスターを攻撃!
 覚悟しろ、ブラン!イワトオシ…発射!!


――バガァァン!!


ロブスター・カノンの逆噴射でアクションカードを…!


――ぱしっ!


「っ…これは!?」








――――――








Side:柚子


「拙いな…」

「そのようですね。」


権現坂は更なるシンクロモンスターを展開し、実質3800打点での貫通持ち。
そして、ブランのプランク・ロブスターは墓地のアクションカードを利用され守備力は0に。
ブランの残りライフは3600…これを受けてしまったら…!


「プランク・ロブスターの守備力が0に。」

「これで貫通の付いたスサノ−Oの攻撃を受けたら…!」

「3800のダメージを喰らって…!」

「ブランお姉ちゃんの3600のライフが尽きちゃうよ!」


そう、ブランのライフが尽きて負けてしまうわ。
だから、ブランはアクションカードを取りにいったわ。
スサノ−Oの効果で逆利用される可能性も厭わずに。
そして、アクションカードを取った…!


『っ…これは!?』

『どうやら、アクショントラップ『バンブーランス』を引いてしまったらしいな。
 アクションカードに頼り過ぎたのが仇となったか…まずは1500のダメージを受けるがいい!』

『ぐわぁぁぁぁぁっ!!』

ブラン:LP3600→2100


そんなっ、この土壇場の状況でアクショントラップ!?
ここでこのカードは…あまりにも厳しい。


「そんな!?」

「このタイミングでこれは拙いって…!」

「でも、ブランお姉ちゃんにはまだ2枚の伏せカードがあるよ?」

「ですが、逆利用される可能性の高い中でアクションカードを頼ったという事は…恐らくは。」


つまりそれって…!
あの中にはもう防ぐ手段がないってこと?
しかも、ブランへの逆風はまだ続いている。


「そして、お前は自分の魔法・罠カード1枚を破壊しなければならん。」

「…ここは魔法扱いのタイムテール・ロブスターを破壊するわ。」


そして、ブランのペンデュラムカードも1枚割られてしまったわ。
これじゃ、たとえ守りきれたとしても。


「ブランには絶望的に厳しい状況だね。」

「ブラン…!」


この場であたしたちはブランが見えない所から見守るしかない。
だけど、無情にも放たれたイワトオシの矢が…!


――ドォォォォォン!!


プランク・ロブスターに到達してしまい、爆風が上がってしまった。


「ブラン様っ!?」

「そんな、これじゃ…」

見てる方まで弱気になってどうする!
 ブラァァァァン、熱血だぁぁぁ!なんとしても耐えてくれぇぇぇえ!!」


煙が上がってどうなったかはわからない。
だけど、状況を考えるにこれで権現坂が勝利した可能性が高い。
でも、何か手があるのよね?ブラン…そう思っていた時の事だった。


『何っ…!?』


ブラン:LP2100→100


『危なかった…だけど、なんとか耐えきった。』

「「「ブランお姉ちゃん!!」」」

「お、伏せカードが1枚減ってるってことはそれを使って耐えたってことか…」


なんとか伏せカードを使って耐える事ができたみたい。
でも…ライフが100まで削られている事から、ピンチである事に変わりはない。


「でも、これで後がなくなってしまいました。」

「そうなると、次のターンが勝負だね。」


――コクッ



里久が言ったその言葉に全員が頷く。
あたしたちは固唾をのんでブランを見守るだけよ。








――――――








Side:ブラン


危ない、危ない…まさか、またしてもアクショントラップに助けられるとは思わなかった。
かつてのオレなら現実から目を背けて泣き出していた事だろう。
だけど、今のオレならこのようなカードを引いてしまっていても逆手にとる強かさがある。
それを証明するのがこの結果だ。


「ダメージ計算時に罠カード『背水の覚悟』を発動していた!
 このカードは自分の墓地の魔法・罠・モンスターを1枚ずつ除外し、自分のライフを100にして発動できるカード。
 この効果で戦闘ダメージを0にし、デッキから2枚ドローさせてもらった。」


発動コストで除外したのは墓地のカニカブト、エクストリーム・ソード、バンブー・ランスだ。


「罠カード…まさか、先ほどのアクショントラップで発動条件を満たしたというのか!

「そういうこと…不慮のアクシデントさえ逆手に利用する強かさこそ、エンタメデュエリストには必要よね?」

「やるな…流石は親友、決定的な危機的状況を逆手に取るとは。
 だが、これで後がなくなったはずだ…次こそ覚悟しろ!俺はこれでターンエンド!」


しかしながら、教わったばかりのはずのシンクロ召喚をここまで使いこなせているなんてね。
ホウ−Oとイワトオシを利用して手札を回復させたり、スサノ−Oによりアクションカードを牽制するなど本当にすごい。


「それにしても…本当に高い壁ね、権現坂は。
 しかも、教わったばかりのシンクロ召喚をここまで使いこなしているなんてね。」

「だが、お前が得たであろう新たな力を俺は見ていない。
 いずれにしろ、勝負は次のターンだろう。
 俺が耐えきるか、もしくはお前が俺を倒して先へ進むかどうか!」


その通り…オレはまだ全力を出し切れているわけじゃない。
だけど、まずはそれを見せる最大のチャンスを手に入れる事はできた。
アクショントラップで得られた恩恵はこれだけじゃない事を見せてやる!
なんとしても、ようやく見つけたペンデュラムのその先を披露しなくちゃな。
このターンで今までの集大成を権現坂やここの塾の方たちに見せるんだ!


ここが勝負だ、ブラン!お前の全力をぶつけてこい!

「ああ、ここで死力を尽くした上でその壁を越えてやる!
 オレのターン、ドロー!オレはスケール3の『甲殻水影ドロブスター』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
甲殻水影ドロブスター:Pスケール3


まずやるべき事は…あのカードを引く事だ!
切り札となるカードの内の1枚は既に来ている…後はこのドローに賭ける!


「そしてドロブスターのペンデュラム効果を発動だ!
 このカードを破壊し、デッキを1枚ドローする!いくぞ、ドロー!」


ここでドローしたカードは…来た!


「待っていた、このカードを!奇蹟のカーニバル…開幕だ!

「来るか…いいだろう!」

「オレはレベル3のチューナーモンスター『霊媒の魔術師』を召喚!」
霊媒の魔術師:ATK500


「何っ、お前もチューナーモンスターだと?

「シンクロ召喚を会得していたのはお前だけじゃない。
 ちなみに霊媒の魔術師はレベル3以下のモンスターの効果の対象にならない。
 そして召喚に成功したターン、このカードを素材にシンクロ召喚する場合、エクストラの表側表示の水属性1体もシンクロ素材にできる!」

「しかも、エクストラデッキのモンスターをシンクロ素材にするだと…!」


しかも、レベル3以下のモンスター効果の対象にならない以上…レベル1のクノ−1の効果で阻止できない。
ようやく披露する時が来た、オレが見出したペンデュラムのその先を!
だが、その前にやっておくことが1つ。


「そうだ…でも、その前に準備を万全にしないと。
 オレはスケール4の『プリティ・ロブスター』をペンデュラムゾーンにセッティング!」
プリティ・ロブスター:Pスケール4


「ここでペンデュラムスケールを揃えてきたか…!」

「まずは…ペンデュラム召喚!来い『甲殻水影ドロブスター』!」

『フゥッ…!』
甲殻水影ドロブスター:ATK1800


これは今の時点ではあまり意味がないけど、最後の手段のために必要かもしれないから。
さて、お楽しみはこれから!次が本命だ!


「そして、今から行うのがようやく見出したペンデュラムのその先だ!いくよ!

「来るか…!」

「オレはエクストラデッキのレベル7のペンデュラムモンスター『甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン』にレベル3の『霊媒の魔術師』をチューニング!
 交信の魔術よ、閃光と共に甲殻の鎧に今宿らん!シンクロ召喚!出でよ、レベル10!魔術纏いし『甲殻魔将ルーンシェル・P・ロブスター』!!」

『フン、ヌオォォォォォォォ!!』
甲殻魔将ルーンシェル・P・ロブスター:ATK3000



――ゴォォォォォォン!!


「ぬぐっ…召喚しただけでこの衝撃だと?
 これがお前の見出した新たな力だというのか…凄まじいものを感じる。」

「ああ、これがオレの見出したペンデュラムのその先…名付けて『ペンデュラムシンクロ』だ。」

「だが、攻撃力3000ではスサノ−Oはビクともせんぞ?」

「それはどうかな?さっき置いたペンデュラムゾーンの『プリティ・ロブスター』のペンデュラム効果を発動!
 1ターンに1度、オレが『甲殻』のシンクロ召喚に成功した時、ターン終了時までそのシンクロ召喚したモンスターの攻撃力を1000アップする!」

『えいっ…!』

『ウオォォォォォォォ!!』
甲殻魔将ルーンシェル・P・ロブスター:ATK3000→4000



これでスサノ−Oの攻撃力は超えられた。
そして、オレの新たな切り札のルーンシェルの本領はここからだ!


「これでスサノ−Oの攻撃力は超える事ができた。
 ちなみにシンクロ召喚したルーンシェルはモンスターに3回攻撃できる!
 そしてエクストラのペンデュラムモンスターを素材にしたルーンシェルはこのターン中相手の効果を一切受け付けない!」

「む…クノ−1が通用しないという事か!
 そしてファイヤー・アーマーで守ろうにも守備力が下がった状態でサンドバッグになると。
 そして、ロブスター・ランスの貫通効果で俺のライフを一気に削る算段か。」


そういうこと…理解が早いわね。
問題はイワトオシの効果で手札に加えたカコ−Eなるモンスターの存在。
これの効果次第では凌がれる可能性もあり得る…だけど、今は叩くのみ!


「いくぞ!ルーンシェル・P・ロブスターで超重荒神スサノ−Oに攻撃!『シャイニー・シュラーク』!!」

「その攻撃宣言時に手札から『超重武者装留ファイヤー・アーマー』『超重武者カコ−E』を捨てそれぞれの効果を発動する!
 ファイヤー・アーマーの効果でスサノ−Oの守備力を800ダウンする代わりにこのターンは破壊されなくする!
 そして、カコ−Eの効果でこのターンに受ける戦闘ダメージを半分にする!」
超重荒神スサノ−O:DEF3800→3000(破壊耐性付与)


流石に権現坂自身に効果の及ぶ効果に対しては対応できない。
いずれにしても、このままじゃ拙いわね。


「っ、そういう効果だったか…流石にそう簡単にやらせてはくれないわね。
 だけど、これはロブスター・ランスのペンデュラム効果で貫通攻撃となる!」

「ぬおっ…だが、戦闘ダメージは半分になり受けるのは500のダメージのみ!」
権現坂:LP2100→1600

「見事な機転だ!いいぞ、昇!」


さっきまで渋い顔していたのだけど、ようやく今の権現坂のデュエルを見ていたようね。
アクションカードを探しつつ、次の攻撃だ!


「それでも、ルーンシェルはあと2回スサノ−Oに攻撃できる!『連撃のシャイニー・シュラーク』!!」

「ぐうっ…!」
権現坂:LP1600→1100


だけど、ここのアクションカードも残りわずか。
アクションカードは…あるけど、見えてるのは枯れ木の枝にあって普通じゃ届かない。
どうやら、3度目の攻撃までに取るのは無理だ。


「まいったな…お前は正にオレの前に立ちはだかる特大の壁だね。」

「その割には目は全く諦めていないようだな。」

「当たり前さ……でも、お前に勝つには…今の殻を破らなきゃならないみたい。」


手札の1枚は実のところ現状は役に立たない。
伏せカードの1枚も今は発動できない。
そう…このアクションカードこそ勝負の鍵だ!


「だから、オレは…限界を超える!
 ここで、ルーンシェルで3度目の攻撃だ!まずはこれを食らえ!」


――ズドォォォォ!!


「ぐぬおっ…!前のめりだと!?」
権現坂:LP1600→1100


この攻撃は前方へ行くために前のめりでやっている。
この反動を利用して……跳ぶ!!


「であぁぁぁぁぁぁ!!」


「!!」

「なんとっ!」


目的地は前方の高い枯れ木の枝にあるアクションカード。
なんとしても、それを取る!
って、自分が思った以上に跳びすぎて過ぎて木に…!?


――ドガッ!


「ぐえっ…!」

「まったく…お前って奴は。」


ぶつかってしまった…かなり痛いし、締まらない。
それに、オレってここまで身体能力高かったかしら?
だけど…アクションカードは、取れた。
もっとも、このデュエルを制するほどのカードではなかったわけだけど。
だが、これで伏せカードの発動条件は満たされた!
こいつにオレの未来を賭ける!!


「よし…手札からアクションマジック『奇跡』を捨て、罠カード『デンジャラス・ドロー』を発動!
 この効果でオレは1枚ドローできる…もっとも、そのカードがモンスターだった場合…オレはその攻撃力分のダメージを受けるけど。」

「な…なに!?」


流石にこんな無謀としか思えない一手には権現坂も困惑のようね。
今のオレのライフは100…つまり攻撃力0でもなければモンスターを引いた時点でアウトだ。
もっとも、生半可な魔法・罠でも駄目…ここであのカードを引けるかにかかっているわけだ。
だけど、ここで恐れてたら未来を掴む事なんてできやしない…今はこのドローにオレの全てを込める!








――――――








Side:フィナンシェ


ブラン様はペンデュラムの性質を利用したシンクロ召喚を披露するも、権現坂様にはあと一歩届きませんでした。
ですが、ブラン様はまだ諦めておりません。
そして、ここで大きな賭けに出たようです。


「えっ、ここでそのカード…!?」

「これでもしも攻撃力100以上のモンスターが出ちゃったら…」

「その時点でブランお姉ちゃんの負け…!」

「「えーっ!?」」

「ブラン…!」


皆様、ブラン様の無謀とも思える賭けに困惑しているようですね。
ですが、ブラン様としてもそれは承知の上のはずです。
それに、この土壇場で勝負の鍵を握るカードを引く事ができないようではこの先のジュニアユース選手権を勝ち残るのは難しいですから。


「ブラン様はこの一手に自分の未来を賭けております。
 ここから先へ行けるのか、ここで終わるのかをこのドローに。
 ですから、ここは静かにブラン様を見守ってほしいのです。」

「フィナンシェさんの言う通りだ、黙って見守ろう。」


――こくっ…


修造さんの後押しで皆様は静かに固唾を飲んでブラン様を見守る事になりました。
ですが、ブラン様がここから先へ進める…不思議とそのような気がしてなりません。
ブラン様…どうか女神の加護が有らん事を。








――――――








Side:ブラン


恐れるな…むしろこの状況を楽しんでこそエンタメデュエリストよね。
このドローに未来がかかっている…でも、なんだろう……不思議とわくわくする。
後はオレのデッキを信じて…ただ、引くのみ。


「さて、そろそろ行くわ…ドロー!!


――ピカァァァァ!!


引いたカードは…来た!勝負の鍵を握るカードを引き抜けた!
そして、このドローに呼応するかのように胸のペンデュラムも輝いているようだ。


「来たぜ!勝負を決める1枚!
 ドローしたカードは…魔法カード『浮上』だ!」

「だが、そのカードは通常魔法…この状況では!」


確かに普通なら速攻魔法のようには使用できない。
だけど、この状況なら!


「どうかな?さらに墓地の『デンジャラス・ドロー』を除外し、手札の通常魔法か通常罠カード1枚を捨ててもう1つの効果を発動!
 この効果はここで捨てた魔法カードの発動時の効果と同じになる!」

「つまり、その魔法の効果を使用できるという事か!」

「そういうこと!浮上の効果をコピーし、墓地のレベル3以下の水族・魚族・海竜族のどれか1体を守備表示で特殊召喚できる!
 オレが甦らせるのはこいつだ!レベル3のチューナーモンスター『エビカブト』!」
エビカブト:DEF1000


「何っ、そいつ…チューナーモンスターだったのか!?
 だが、シンクロ召喚しようにもメインフェイズにしか行えないはず…そいつを出してどうするつもりだ?」


今まではシンクロが使えなかったから、単にチューナーとして利用してなかっただけだったり。
それに、これだけじゃ状況は一見変わらないように見える!
だけど…ここでさっき呼び出したドロブスターが活きてくる!


「これで先へ進む準備は整った!
 ペンデュラムゾーンのプリティ・ロブスターのもう1つの効果を発動!
 このカードを破壊し、自分のバトルフェイズ中に水族モンスターのシンクロ召喚を行う!」

「何っ?バトルフェイズ中にシンクロ召喚だと!!?

「そうさ!オレはレベル5の甲殻水影ドロブスターにレベル3のエビカブトをチューニング!
 星々の煌きを拳に宿し、立ちはだかる敵をぶちのめせ!シンクロ召喚!舞い降りろ、レベル8『甲殻拳士カニメデス』!!」

『ヌオォォォォォ…ハァッ!!』
甲殻拳士カニメデス:ATK2500


オレが呼び出した2体目のシンクロは拳にカメノテを宿した人型の蟹の戦士といった風貌のモンスターだ。
こいつで決めに行く!


「バトル!甲殻拳士カニメデスでスサノ−Oに攻撃!」

「だが、カニメデスの攻撃力はスサノ−Oの守備力より低いぞ!」


元々の攻撃力はな!
だけど、こいつの真価はバトル時にこそあるんだ!
それに…!


「ここでカニメデスの効果を発動!
 このカードがモンスターと戦闘を行うバトルステップに手札の水属性モンスター1体を捨て、自らの攻撃力を1500アップさせる!」

「俺の手札にはこれがいる事を忘れたか!
 手札のクノ−1を捨てる事で、カニメデスの効果を無効にする!」

「でも、やらせない!デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送り、カニメデスのもう1つの効果を発動!
 バトルフェイズに発動した相手の魔法・罠・モンスターの効果を無効にし破壊する!クノ−1を切り裂け『テンタクル・スラッシャー』!!」


――ズバズバァッッ!!


カメノテ状の拳から触手が伸びてクノ−1の効果を阻止!
さらに、手札から捨てられたこいつの効果で届かせる!


「よって、カニメデスの効果は無効にならず攻撃力は1500アップする!
 さらに、手札から水属性の効果のコストで墓地へ送られた『ブレード・シュリンプ』の効果も発動!
 これでカニメデスの攻撃力をさらに500アップ!」

『ウォォォォォォォォ!!』
甲殻拳士カニメデス:ATK2500→4000→4500



「この土壇場で攻撃力4500…!
 しかも、ロブスター・ランスのペンデュラム効果による貫通効果も付与されているか。
 お前の墓地には『奇跡』があるが、それをスサノ−Oの効果で使用したところでライフを払う都合上、結果は変わらんようだな。
 見事だぞブラン…この真剣勝負、お前の勝ちだ!さあ、来い!」

「ありがとう…権現坂!行くぜ、これでトドメだ!『スパイラル・フィスト』!!」


――ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!


「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
権現坂:LP600→0


勝った…死力を尽くした真剣勝負にオレは勝ったんだ。
親友でありながら、いずれは乗り越えるべき大きな壁でもあった権現坂に。
何より、これでようやく…夢へのスタートラインへ立てたんだ!


「「「ブランお姉ちゃん!!」」」

「あ、やっぱりみんないたのね…」

「今日はニコに応援してちゃ駄目と言われたから別室で見てたんだよね。」

「プロを目指す以上、ほぼ完全アウェーの状態でも勝ててこそです。」

「で、お前は見事に勝った!燃えたぞ、ブラン!
 何より、アクショントラップをも逆手に取る強かさに俺は感動したぞ!」


ふふ、そう言ってくれると今までの泣き虫の殻を脱ぎ捨てられたという感じがするわね。
でも、調子に乗ってるとまた痛い目見そうだからほどほどにしなきゃね。


「流石に興奮したね、ペンデュラムの効果でシンクロ召喚を決めちゃうなんてね。
 結局、ブランのエクシーズ召喚が見れなかったのは残念だけど。」

「む、悪かったわね…里久。
 それはジュニアユース選手権を楽しみにしておいて。」

「ブラン、ジュニアユース選手権へ出場おめでとう。」

「…ありがと。」


お、今の柚子の顔…すごく可愛かった。
こんな暖かな面子が見守ってくれるなんて…すごく幸せな事なんだよね。


「それで…結局オレが勝っちゃったけど、権現坂はどうするのかしら?
 あと一週間しかないのだけど、間に合うかしら?」

「逆に一週間はチャンスはまだある…お前が気にする事はない。
 何よりお前と死力を尽くして戦えた事、誇りに思う。」

「うん、オレもあなたと死力を尽くして戦えて本当によかった。」


権現坂との真剣勝負は初めてだったけど、最悪負けても悔いはないほどに楽しめたと思う。
だから、最大限の礼としてお互いに握手を交わした。


「うぉぉぉぉ!!二人とも感動したぞ!!」

「昇!よくやったぞ!!」

「二人とも素晴らしいデュエルでした!」


ニコは兎も角、暑苦しい2人は放っておきましょうか。
で、死力を尽くしただけあってもうヘトヘトだし…今日は帰ってゆっくり休みましょうか。
さて、いよいよ一週間後にはジュニアユース選手権が開幕だ…よし、がんばろう!








――――――








Side:ニコ



権現坂君との真剣勝負…見事でしたよ、ブラン君。
残念ながらエクシーズ召喚は使用するタイミングを逃したようですが、またしてもアクショントラップをも逆手に取ったのが見事です。
それに、ペンデュラムとシンクロを組み合わせたコンビネーションといい五戦目にふさわしいいいデュエルを見せていただきました。
やはりあなたは私の見込んだ通り…いえ、それ以上の可能性を秘めたデュエリストです。

これから先、目先のジュニアユース選手権などで更なる逆風が襲う事もあるでしょう。
特に今年は特にルウィー教会も本格参戦する、過去に例のないほどに強豪揃いの年…決して一筋縄ではいきません。
ですが、あなたならどんな困難をも必ず乗り越えて榊遊勝のようなプロに…一流のスターになれる事でしょう。
それでは、舞網チャンピオンシップの会場でまたお会いしましょう。















 続く 






登場カード補足






甲殻拳士カニメデス
シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2500/守2100
チューナー+チューナー以外の水族モンスター1体以上
「甲殻拳士カニメデス」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):バトルフェイズに相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(2):このカードがモンスターと戦闘を行うバトルステップに、手札の水属性モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで1500アップする。



プリティ・ロブスター
ペンデュラム・効果モンスター
星1/水属性/水族/攻 100/守 500
Pスケール「4:4」
「プリティ・ロブスター」の(1)(2)のP効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに水族モンスターがS召喚された場合に発動する。
そのSモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000アップする。
(2):自分バトルフェイズに発動できる。
このカードを破壊し、自分フィールドの水族モンスターのみをS素材としてS召喚する。
『モンスター効果』
(1):このカードが召喚に成功したターン、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「甲殻」モンスター1体をアドバンス召喚できる。



ブレード・シュリンプ
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1600/守 700
(1):このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合、自分フィールドの水族モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで500アップする。
(2):1ターンに1度、このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に、デッキからレベル3以下の水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力は、バトルフェイズ終了時まで400アップする。



超重荒神スサノ−O
シンクロ・効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻2400/守3800
機械族チューナー+チューナー以外の「超重武者」モンスター1体以上
このカードはルール上「超重武者」カードとしても扱う。
(1):このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、このカードは守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。
(2):1ターンに1度、自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合、自分LPを500払い、相手の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動でき、フィールドから離れた場合に除外される。
この効果は相手ターンでも発動できる。



超重翼神ホウ−O
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/機械族/攻2000/守3000
機械族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードはルール上「超重武者」カードとしても扱う。
(1):このカードは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、このカードは守備力を攻撃力として扱いダメージ計算を行う。
(2):このカードがS召喚に成功した時、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(3):自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合にこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル4以下の「超重武者」モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。



超重武者ミコ−4
チューナー・効果モンスター
星2/地属性/機械族/攻 200/守1000
(1):このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地の「超重武者」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。



超重武者カコ−E
効果モンスター
星3/地属性/機械族/攻 0/守1800
「超重武者カコ−E」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
このターン、自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):自分の墓地に魔法・罠カードが存在しない場合、墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「超重武者」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。



背水の覚悟
通常罠
(1):相手ターンの戦闘ダメージ計算時、自分の墓地の魔法・罠・モンスターを1枚ずつ除外し、100LPになるようにLPを払って発動できる。
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分はデッキから2枚ドローする。



デンジャラス・ドロー
通常罠
(1):手札の魔法カード1枚を捨てて発動できる。
自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。
確認したカードがモンスターだった場合、その元々の攻撃力分のダメージを受ける。
(2):このカードを発動したターンに墓地のこのカードを除外し、手札の通常魔法・通常罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
この効果は、その通常魔法・通常罠カード発動時の効果と同じになる。



エクストリームソード
アクション魔法
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はバトルフェイズのみ1000アップする。



バンブーランス
アクション罠
(1):自分は1500ダメージを受ける。
その後、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。