Side:レーシャ


こう言う言い方は好きじゃないけど、最強デュエリストたるお父さんとデュエルを続けて来た私は、多分十代のデュエリストでも上位クラスだと思う。
てか現実に、同世代にデュエルで負けた事はないからね?

其れを踏まえて、コロナとアインとのデュエルは1vs2の変則マッチにしたんだけど……

「やるわね、アイン、コロナ?……尤もこれくらいじゃ、私の膝を折る事は出来ないけどね?」
レーシャ:LP1900


「経験差は否めないけど、アインハルトさんとのコンビなら、若しかしたらやれるかも。
 ……このデュエルは勝たせて貰うよレーシャ!」
コロナ:LP2300
メタルゴーレム・ゼクス:ATK2500


「真なる強者とのデュエルは、格闘と同じくらい心が躍るモノなのですね……此れも良い経験です――負けませんよレーシャさん!」
アインハルト:LP2000
グラップラー・リュウ:ATK2600


思った以上にいい勝負!アインが予想外に強いし!!
てか楽しんでるし!どうやら、アインもデュエルの魅力に取りつかれたみたいだね?
だったら全力全壊で楽しもうよ!仲間と共に、楽しんで楽しみ抜いて、その上で勝つのがデュエルの楽しみであり魅力ってモノなんだからさ♪

でもまぁ、其れでも言うよ?……このデュエルの勝利は譲らない!
さて、反撃と行こうかな!












遊戯王5D's×リリカルなのはViVid  絆紡ぎし夜天の風 Rainbow23
『Precious Time Glory Days』











さてと、行くよ?私のターン!
私のフィールドにモンスターが存在しない時、手札の『フォトン・スラッシャー』を特殊召喚できる!


フォトン・スラッシャー:ATK2100


更にリバースカードオープン、永続トラップ『リビングデッドの呼び声』を発動!
このカードで、私の墓地の『フォトン・クラッシャー』を特殊召喚!!


フォトン・クラッシャー:ATK2000


「そして、この2体のレベル4フォトンモンスターでオーバーレイ!オーバーレイネットワークを構築!
 銀河を切り裂く剣の光が、暗黒の宇宙を照らし出す。未来へ続く道となれ!エクシーズ召喚、斬り込め『輝光帝ギャラクシオン』!!」

『ハァァァァァッァア!!』
輝光帝ギャラクシオン:ATK2000   ORU2



「此処でランク4のエクシーズ……ですが、攻撃力そのものは私とコロナさんのモンスターの方が上ですよ?」

「そうなんだけど、慌てなさんなアイン――ギャラクシオンは勝利の布石に過ぎないんだからさ!
 輝光帝ギャラクシオンの効果発動!このカードのオーバレイユニットを2つ取り除き、デッキから『銀河眼の光子竜』を特殊召喚するわ!」

銀河の光をその身に宿して現れろ!出でよ『銀河眼の光子竜』!!


輝光帝ギャラクシオン:ORU2→0


『グオアァァァッァァァァァ!!』
銀河眼の光子竜:ATK3000



「ギャラクシーアイズ……!!」


驚くのはまだ早い!!
手札の『ギャラクリボー』を捨て、チューナーモンスター『フォトン・シンクロン』を守備表示で特殊召喚!


フォトン・シンクロン:DEF1400


そして、私のフィールド上に光属性のチューナーが存在する時、墓地の『ギャラクリボー』を特殊召喚できる!!


ギャラクリボー:DEF600



「これって………」

「レベル8のシンクロ召喚が狙いと言う事ですね……と言う事は、見せて頂けるのですね、このデュエルでレーシャさんのエースモンスターを。」


勿論!エース出さずしてデュエルに勝っても満足できないからね。
行くよコロナ、アイン!私はレベル3のギャラクリボーに、レベル5のフォトン・シンクロンをチューニング!

「銀河に散らばりし力の欠片が集う時、一筋の閃光が闇を切り裂く!未来へ続く道となれ、シンクロ召喚!空を駆け抜けろ銀河眼の閃光龍!」

『グオォォォォォォォォォォォォ…!』
銀河眼の閃光龍:ATK3000



「銀河眼の閃光龍!!」

「実際に相対してみると、物凄い迫力ですね……」


まぁ、私のエース……てか相棒ですから。勿論、デッキそのものがデュエリストにとっては最高の相棒なんだけどね。
ギャラクシーアイズの名を関したドラゴンは、私が特に頼りにしてるカード達で、其れの筆頭が銀河眼の閃光龍って所かな。

さてと、マダマダ行くよ?
私はこのターン、まだ通常召喚を行っていない!と、言う訳で『フォトン・ドラグノフ』を守備表示で通常召喚!


フォトン・ドラグノフ:DEF0


「フォトン・ドラグノフのレベルは、私のフィールド上で最もレベルの高い『ギャラクシーアイズ』と名の付くドラゴンと同じレベルになる。
 光子竜と閃光龍は共にレベル8、よってフォトン・ドラグノフのレベルは8となる!」
フォトン・ドラグノフ:Lv4→8


「レベルが8に?……まさか!!今度はランク8のエクシーズモンスターを?」

「良い勘してるねアイン?そのまさかだよ!
 レベル8となったフォトン・ドラグノフと、レベル8の銀河眼の光子竜、2体のレベル8モンスターをオーバーレイ!
 集いし光の片鱗が、銀河を翔ける翼となる!未来へ続く道となれ!エクシーズ召喚、現れよ『No.62 銀河眼の光子竜皇』!!」

『ゴォォォアァァァァァァァァァァァァァ!!』
No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK4000   ORU2



「「此処で攻撃力4000のエクシーズモンスター!?」」


ふっふっふ……覚悟は良いねコロナ、アイン?
バトル!先ずはアインのグラップラー・リュウに、銀河眼の光子竜皇で攻撃!!


「く……ですが如何に攻撃力が4000もあるとは言え、リュウは己よりも攻撃力の高いモンスターとの戦闘では破壊されません。
 更に、私が受けた戦闘ダメージ分、自身の攻撃力を上昇させる効果もあります。大ダメージは受けますが、リュウが強化されるだけです。」

「其れは如何かな?光子竜皇が戦闘を行うダメージ計算時にこのカードのオーバーレイユニットを1つ取り除いて効果発動!
 ダメージ計算時のみ、光子皇竜の攻撃力はフィールド上のモンスターのランク合計×200ポイントアップする!
 フィールド上のモンスターのランク合計は12!よって攻撃力は2400ポイントアップ!!」

『グガァァァァァァッァァァ!!!』
No.62 銀河眼の光子竜皇:ATK4000→6400   ORU2→1


「攻撃力6400!!」

「ライフが尽きれば、リュウの効果も意味は無さない!やれ光子竜皇!『エターニティ・フォトン・ストリーム』!!!」



――バガァァァァァァァァァァァン!!



「く……うあぁぁぁぁぁぁぁああ!!!………か、完敗です。」
アインハルト:LP2000→0


ふぅ……先ずはアイン撃破!――息抜き程度にデュエルするって事だったけど、其れにしてはデッキの完成度もタクティクスも高かったね。
鍛えれば良いデュエリストになるかも知れないわ。


でも、其れは其れとして……覚悟は出来てるよねコロナ?
此れでラストバトルよ!銀河眼の閃光龍で、メタルゴーレム・ゼクスに攻撃!!そしてこの瞬間にトラップ発動『ギャラクシー・フォース』!!
私のフィールド上の『ギャラクシーアイズ』と名の付くドラゴン族モンスターに、相手モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合に発動!
戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を、攻撃するギャラクシーアイズに上乗せする!!そう、メタルゴーレム・ゼクスの攻撃力がね!!


『グガァァァァァァアァァァァァァ……!!』
銀河眼の閃光龍:ATK3000→5500



此れで終わりよ!喰らえ、『滅びのシャイニング・ストリィィィィィィーーーーム』!!!


――キィィィィン……ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァァアァン!!!!


「きゃぁぁぁぁぁ!!……あう…やっぱりレーシャは強いね……」
コロナ:LP2300


はっはっは!これぞ、強靭・無敵・最強!粉砕!玉砕!!大喝采ーーー!!!
無敵にして最強の私の銀河眼の前に敵などないわ!!わ~~~~っはっはっはっはっは!!!!!!


「え~と、レーシャ其れって……」

「海馬社長の真似。前にお母さんがバトルシティとか色々なデュエルのDVD借りて来たのを見てね。
 攻撃力3000、守備力2500の光属性ドラゴン族をエースとしている以上、此れはリスペクトしておくべきだろうと思ってね……如何かな?」

「イケていると思います、デュエルに勝利した時には是非行うべきです!」

「えぇ!!?アインハルトさん!?」


此れの良さが分かるとは只者じゃないねアイン……如何、思い切りやったデュエルは楽しかった?


「はい、堪能させていただきました……ですが、矢張り私には二足の草鞋は無理なようです。
 ですが、時々で良いのでまたデュエルの相手をお願いできますでしょうか?――心が躍るデュエルは、息抜き以上の効果が期待できますから。」

「OKだよアイン。本格デュエリストにならなくても、デュエルが好きなら大歓迎。
 元より、デュエルは勝ち負け以前にドンだけ楽しめるかが大事だし、デュエルに負けても思い切り楽しめたら、そっちの方が本当の勝ちだってね。
 何にしても、アインとは楽しいデュエルが出来るみたいだから、そう言うお願いなら断る理由はないしね。」

まぁ、合宿最終日にこんなに良いデュエルが出来たってのは、デュエリストとしては喜ばしい事かな。


何て言うか、去年よりも『濃い』合宿だったのは間違いないと思うな。――格闘家としてもデュエリストとしてもね。
インターミドル予選まで、あと2カ月……やるべきことは全てやって、悔いの無いようにしないとね……ま、負ける気は毛頭更々ないんだけどね!








――――――








No Side


インターミドルまで残り2カ月となったこの時期、参加希望者は参加申請と己の鍛錬に余念がない。


「師匠、そう言えばインターミドルの参加受け付け今日からでしたね?」

「あぁ、そうだな。」

「師匠に教わった事、シグナムさんやヴィータさん、シャマル先生に鍛えて貰った技がボクにはある。
 それから何時もアインスさんが作ってくれるおやつに恥じないように――ボク、頑張ります!!」


ミウラ・リナルディ(12)
区立学校中等科1年生
Style:ストライクアーツ八神家流
Skill:抜剣
Magic:ミッドチルダ
IM参加歴:初参加




「頑張りますよ?」

「二度言わなくて良い、頑張れ。」

あるところでは、ミッドチルダの砂浜で。





「へ?シスターシャッハの許可ってまだだったの?
 アタシ、さっきお使いの序にアイツの参加申請書出してきちゃったんだけど……これは、若しかしなくても聞いてないよね?」

「……何ですって~~~~~!!!」

「ちょ、アタシに怒るのなし!アタシは、アイツに頼まれただけだからな!?」





「怒ったって、もう遅いよ~~。
 聖王教会本部代表、このシスターシャンテがキッチリ優勝頂いて来ますとも!」


シャンテ・アピニオン(14)
Style:双剣術
Skill:すんごい速さ
Magic:ミッドチルダ
IM参加歴:初参加



あるところでは聖王教会本部で。





「去年は惜しかったすからね~~…準決勝であんな変なのに負けて……」

「馬鹿野郎、テメェリーダーが気にしてる事を……って、ほら見ろ泣いちゃったじゃねぇか!!」

「良いんだ、気にすんな……泣くほど悔しい気持ちを胸に、オレは頑張る!今年は負けねぇ!!!!」


ハリー・トライベッカ(15)
私立学校高等科2年
Style:我流魔道戦
Skill:近接射砲撃
Magic:ミッドチルダ
IM参加歴:3回。最高戦績・都市本戦5位入賞




ミッドチルダの私立高校の庭で。





「今年は聖王陛下も10歳になられるので、参加されるようです。
 件の覇王もまた参加して来るかも知れませんね。」

「其れは良いですわね?出てきたらいい機会です。
 旧ベルカの最強覇者は聖王でも覇王でもなく『雷帝』であると言う事を、この私ヴィクトーリア・ダールグリュンが叩き込んで差し上げますわ!!」


ヴィクトーリア・ダールグリュン(17)
Style:雷帝式
Skill:神雷
Magic:ダールグリュン
IM参加歴:5回。最高戦績・都市本戦準決勝(3位入賞)



ミッドチルダ郊外の屋敷で、夫々の思惑は渦巻、そしてインターミドルに参加する者達の闘気も膨れ上がって行く。







「予選突破は当然として、目標は都市本戦も突破しての世界大会!……残り2カ月、徹底的に鍛えようねリラ!」

『♪』


レーシャ・Y・不動
Style:ストライクアーツ+空手をベースにした総合格闘術
Skill:銀閃華、音速拳、雷変換
Magic:ミッド&ベルカハイブリット
Device:リベラ・ステラ




注目の的となるであろう此れまでの参加者に加え、期待の新人となるであろう少女達も参加する今年のインターミドルは大注目と言えるだろう。
同時に、今年のインターミドルが、良い意味で荒れまくるのは、如何やら間違いないようだ。















 To Be Continued… 








*登場カード補足



ギャラクシー・フォース
通常罠
自分フィールド上の「ギャラクシーアイズ」と名の付くドラゴン族モンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合に発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、 戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。