Side:ハリー
2回戦もレーシャは難なく突破しやがったみたいだな?
インターミドルでは俺に負けたが、デュエリストとしての腕は、並のデュエリスト位じゃ相手にならねぇほどに凄いのは間違いねぇ!――何よりも、俺自身
が、それを身をもって体験してるからな。
「遊星とクロウを除外すれば、レーシャは間違いなくミッド最強のデュエリストだろうな。」
「あの子の力は、他のデュエリストとは一線を画している――流石は、不動博士の娘だと納得してしまう位にね。」
うおわぁ!?……来てたのかよ稼津斗さんにミカヤさん!
てか、気配消した状態で話しかけんなっての!幾ら喧嘩上等の俺でも、流石にビビルから!!
「其れは悪かったね………しかし、レーシャの実力は兎も角として、死霊使いの彼女――サオリは、レーシャにとって少々厄介な相手になるかもだね?」
「奴からは、狂った力と言うモノをひしひしと感じたからな……一筋縄で行く相手ではないだろうな。」
って、稼津斗さんとミカヤさんも、サオリのトンデモナイ気配は感じ取ってたのかよ!?……いや、俺が感じ取れるくらいだから、アンタ等が感じ取れた所
で不思議はねぇけどな?
恐らくは、サオリはデュエルジャンキー――激しいデュエルじゃないと満足できない身体になっちまってるのかもしれないぜ。
そんな奴が、準決勝でレーシャと当たるってのは、少々不安になるが、だけどレーシャだったら、デュエルジャンキーに遅れを取る事はねぇだろうから、き
っと勝って決勝にまで駒を進める筈だからな!!
だが、その前に、今は2回戦の後半戦――イナミとコロナが登場するデュエルを楽しむとしようぜ!!
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow101
『寄生者の能力と、ゴーレムのパワー』
No Side
2回戦の後半戦の最初に登場したのは、六武衆使いの凱と、寄生者を扱うイナミ。
圧倒的な展開力を誇り、『真六武衆-シエン』を呼び出せば、恐ろしいまでの制圧力を発揮する六武衆を操る、凱の方に分があると、誰もが思っていた。
イナミ:LP1000
寄生生物ヴェノム:DEF2000
凱:LP4000
真六武衆-シエン:ATK2500
真六武衆-キザン:ATK2100(自身の効果)
真六武衆-エニシ:ATK2200(自身の効果)
実際にデュエルが始まると、その前評判通りに、凱が六武衆の圧倒的な展開力に物を言わせて、即座に『真六武衆-シエン』をシンクロ召喚して、イナミ
の魔法と罠の使用を制限して、絶対的優位を保ってデュエルを進めていた。
その結果、イナミのライフは残り1000なのであるのに対して、凱のライフは無傷の4000!!
加えて真六武衆-シエンを従えた状態では、魔法と罠は基本的に発動出来ないと思った方が良い……此れは、儀式を使うイナミには大問題だろう。
「手札から儀式魔法カード『パラサイト・リチュアル』。
自分の手札または、墓地から儀式召喚するモンスターのレベル以上になるようにモンスターを除外し、『寄生者』儀式モンスターを儀式召喚する。
そして、俺のフィールド上に『寄生』モンスターが存在する場合、カードの効果は、相手によって無効にされない――つまり、シエンの効果で、このカード
を無力化するって言う事は出来なくなったわけだ。」
「なにぃ!?」
だが、イナミはシエンの効果を上回る術を持っていた。
限定状況下とは言え、相手によって無効化されない儀式魔法ならば、己の真価である儀式モンスターを呼び出す事が出来るのだから。
「俺は、墓地の『寄生生物ブラックオイル』と『寄生生物ギルガメス』をゲームから除外し、『寄生者-シンクロのイヴ』を儀式召喚!!」
『ショアァァァァァァァァァァァァ!!!』
寄生者-シンクロのイヴ:ATK0
そして現れたのは『寄生者』の名を持つ儀式モンスター!その名前からして、イヴにはシンクロモンスターを奪い取る効果があるのは間違いないだろう。
「シンクロのイヴの効果発動。
1ターンに1度、相手フィールド上のシンクロモンスター1体を選択してこのカードを装備し、装備モンスターのコントロールを俺に移す。
イヴよ、シエンに寄生し、その存在を俺の支配下に置け!!」
真六武衆-シエン:コントロール凱→イナミ
「シエンが…クソ!!」
「そろそろ終わりにしようか凱?
俺は装備魔法『寄生剣-パラサイト』を奪い取ったシエンに装備!装備モンスターの攻撃力は、俺のフィールド上に表側表示で存在する『寄生』カード
1枚につき500ポイントアップする!
俺のフィールド上の『寄生』カードは、このカードを含めて合計3枚!よって、攻撃力は1500ポイントアップする!!」
真六武衆-シエン:ATK2500→4000(寄生剣-パラサイト装備)
その効果で凱のシエンを奪い取ると、装備魔法を使って、一気に攻撃力を4000まで強化して来た。
此れが『寄生者』の恐ろしい所だ――如何に有利にデュエルを進めていても、寄生者が現れると、一瞬で己の強力なモンスターを奪い取られて、逆に攻
め込まれてしまう結果になるのである。
今はまだ、融合とシンクロを奪うモンスターしか登場していないが、エクシーズや儀式、果てはノーマルモンスターや効果モンスターを奪い取る『寄生者』
が存在する可能性は0ではないのだ。
「シンクロのイヴを装備したモンスターが相手モンスターを攻撃する時、攻撃対象になったモンスターの攻撃力は0になる!」
「な、何だとぉ!?」
「これで終わりだな。
お前のフィールドに伏せられた1枚のカード、其れが仮に攻撃反応系のトラップだったとしても、お前から奪ったシエンの効果で無効にできるからな?
己のエースモンスターの手で散るが良い!真六武衆-シエンで、真六武衆-キザンに攻撃!『第六天魔王滅殺撃』!!」
真六武衆-キザン:ATK2200→0
――ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
凱:LP4000→0
加えて、寄生者に寄生されたモンスターは、本来の効果に加えて、新たな効果が付与されると言うのも大きい――少なくとも、融合とシンクロに寄生する
寄生者が与える追加効果は、一撃でデュエルを終わらせる可能性を持った、攻撃的な効果だったのだから。
圧倒的に追い込まれた状況からのイナミの逆転勝利だが、会場からの声援はない。
まぁ、其れもある意味で当然だろう――相手のモンスターを奪ったうえで勝利するというスタイルは、デュエリストならばある程度理解出来るとは言え、一
般の観客からしたら、あまり気持ちのいいものではないのだ。
――が
「イナミさん、次は私が相手だよ!」
「いや、この俺だ!!」
次の選手が待機するゲートからは、2回戦のラストデュエルを戦うコロナと、その対戦相手が声を張り上げて、次は自分が相手だと主張していた。
観客受けは悪くとも、デュエリストならば、イナミの戦術はマッタク持って『是』であるのだから、それを非難する心算はない――それどころか、相手の力を
己の物として戦うという戦術と戦ってみたくなるものなのだ。
「コロナ・ティミルと、クツモ・マウユ……俺の準決勝の相手としては何方も申し分ない。
どちらが俺の相手になるかは分からんが、先に準決勝の舞台で待っていよう……俺と戦いたいのならば勝ち上がってくる事だ、眼前の敵を倒してな。」
それを聞いたイナミは、あくまでもニヒルにデュエルリングを引き上げて行った。
――――――
Side:コロナ
という訳で始まった私の2回戦なんだけど……
コロナ:LP3200
メタル・ゴーレム イサカル:ATK2800
マウユ:LP3300
No.39 希望皇ホープ:ATK2500 ORU1
流石に、1回戦みたいに簡単には行かないみたいだね?
私がゴーレムを展開して攻めれば、マウユさんも展開の早いレベル4のモンスターを駆使して、次々とランク4のエクシーズを呼び出し、気が付けば私はイ
サカルを、マウユさんはエースであるホープを呼び出した状態になっていた。
攻撃力では、イサカルの方が上だけど、此処からマウユさんはどう攻めて来るんだろう?
「俺のターン!
行くぜコロナ!俺はランク4の希望皇ホープを、シャイニングエクシーズチェンジ!!現れろ『SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング』!!」
『オォォォォォォォォォ!』
SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング:ATK2500 ORU2
ヤッパリ入ってたね、ライトニング!
しかも『希望皇ホープ』をオーバーレイユニットにしてるから、あの効果も有効になる……やっぱり、あんまり相手にしたくないモンスターではあるかなぁ。
「バトル!希望皇ホープ・ザ・ライトニングで、メタル・ゴーレム イサカルに攻撃!
そしてこの瞬間にライトニングの効果発動!『希望皇ホープ』モンスターをオーバーレイユニットにしている場合、ダメージ計算時にオーバーレイユニット
を2つ取り除く事で、このカードの攻撃力はダメージ計算時にのみ5000となる!!」
SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング:ATK2500→5000 ORU2→0
「喰らえ!『ホープ剣ライトニング・スラッシュ』!!」
――ズバァァァァァァァァァァァァァ!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
コロナ:LP3200→1000
「カードを1枚セットしてターンエンド。」
SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング:ATK5000→2500
此れは結構効いたけど、このターンで私を倒せなかったのは拙かったねマウユさん?――今度はこっちから行かせて貰います!!私のターン!
リバースカードオープン!トラップカード『ロスト・スター・ディセント』!
このカードで、墓地の『メタル・ゴーレム イサカル』を、能力を制限した状態で特殊召喚します!
メタル・ゴーレム イサカル:DEF2200→0 Lv8→7
そしてチューナーモンスター『クラック・ゴーレム』を召喚!
クラック・ゴーレム:DEF1300
「行きます!レベル7になったメタル・ゴーレム イサカルに、レベル3のクラック・ゴーレムをチューニング!
錬成された魂が、今此処に究極の力として降臨する!此れが私のゴーレムクリエイション!シンクロ召喚、『アルティメットゴーレム・ゴライアス』!」
『グオォォォォォォォォォォォォォ!』
アルティメットゴーレム・ゴライアス:ATK4000
ゴライアスの効果発動!
1ターンに1度、墓地の『ゴーレム』モンスター1体をゲームから除外する事で、フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を破壊します!!
私は墓地の『メタル・ゴーレム イサカル』をゲームから除外し、希望皇ホープ・ザ・ライトニングを破壊します!『ゴライアス・インパクト』!!
――ドガァァァァァァァァァァァン!!!
「ホープ・ザ・ライトニングが――!」
「そしてこれで終わりですマウユさん。
私の墓地に『ゴーレム』が3種類以上存在する場合にゴライアスが攻撃宣言をした場合、ダメージステップ終了まで、相手はカード効果を封殺します!」
「そう言えば、そんな効果があったけか……こりゃどうしようもないぜ。」
「バトル!アルティメットゴーレム・ゴライアスで、プレイヤーにダイレクトアタック!『ゴライアス・ハイパーフィスト・クラッシャー』!!」
『ドラッシャァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!』
――バゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!
「やられたー!!でも、負けても悔いなしだぜ!!」
マウユ:LP3300→0
私の勝ちですね♪
でも、マウユさんも凄く強かったですから、機会があればまたデュエルしましょうね?
「おう!そん時は、今以上に強くなってやるから、今度は負けないからな!!」
「はい、楽しみにしています!!」
兎に角、此れでベスト4が出揃った訳だから、此の大会もいよいよ佳境に入って来たって言う所かな?
多分レーシャは、間違いなく決勝まで駒を進めて来るだろうから、私もイナミさんとの準決勝を何が何でも突破しないとだよ――そうじゃないとレーシャと
戦う事は出来ないからね。
『此れで、今大会のベスト4のデュエリスト達が出揃ったーー!!
そして、此処で諸君等に嬉しいお知らせだーーー!準決勝と決勝戦は、デュエリストも観客も疑似空間でライディングデュエルを楽しめる、最新鋭の
『ブレイブ・ライディング・デュエル』で行われるぞー!!
尤も、システムの最終調整があるから、準決勝は2日後になるが、此れは楽しみで仕方ない!俺のハートは今からドキドキだーーーー!!』
そして、準決勝以降は、疑似ライディングデュエル……益々楽しみになって来たよ。――準決勝も、その先にある決勝戦もね。
To Be Continued… 
*登場カード補足
寄生者-シンクロのイヴ
レベル8 水属性
水族・儀式/効果
「寄生者の呼び声」により降臨。1ターンに1度相手フィールド上のシンクロモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターにこのカードを装備カード扱いで装備し、そのコントロールを得る。
このカードを装備したモンスターが相手モンスターを攻撃する場合、攻撃対象になったモンスターの攻撃力は0になる。
ATK0 DEF0
寄生生物ブラックオイル
レベル4 水属性
水族・効果
このカードが墓地に送られた場合、デッキから「寄生者」儀式モンスター1体を手札に加える。
ATK0 DEF0
寄生生物ギルガメス
レベル4 水属性
水族・効果
このカードを戦闘で破壊したモンスターの攻撃力と守備力は0となり、表示形式の変更が出来ない。
ATK1000 DEF1000
パラサイト・リチュアル
儀式魔法
「寄生者」儀式モンスターの降臨に必要。レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分の手札・墓地からモンスターをゲームから除
外し「寄生者」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
寄生剣-パラサイト
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は、自分フィールド上に表側表示で存在する「寄生」カード1枚につき500ポイントアップする。
「寄生」モンスターがこのカードを装備している場合、装備モンスターはモンスターを儀式召喚する場合に、1体で必要分のリリースとして扱う事が出来る。
|