Side:なのは


 「暑い…」

 天気は雲一つ無い晴天、正に海水浴日和!
 今日は皆で海に来てるの!


 「いい陽気ですね。海水浴にはピッタリです。」

 「誂えた様であるな。うむ、素晴らしい。」


 だよね〜♪
 私と星奈、冥沙、雷華、其れにクロノ君はもう着替え終わってるけど、ルナとお姉ちゃんはまだかなぁ?


 「ゴメンネ、お待たせ〜!」
 「スマナイ、待たせたな。」


 あ、着替え終わった?……わぁ…水着買ったときも思ったけど2人とも凄いの。


 「や、矢張り少し気恥ずかしいな///

 「大丈夫!とっても似合ってるの!!」

 凄いなぁルナもお姉ちゃんも………にゃはは、既に注目を集めてるの。










 魔法少女リリカルなのは〜白夜と月の祝福〜 祝福31
 『夏は海!コレ基本!』










 ところでクロノ君、如何したの?顔紅いよ?


 「さ、察してくれ。こ、コレだけ華が揃うと僕だって照れるんだ。」

 「ほえ?そうなの?」

 「少しは自分達の質の高さを自覚してくれ……」


 ?
 まぁ、いっか♪

 お父さん達は荷物降ろしてパラソル開いてる筈だから急ごう。
 時間は一杯有るけど、1分1秒でも長く遊びたいの。


 「その意見には賛成だ。行こうか?」

 「うん!」

 夏の定番を満喫しなきゃね!



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 ・・・



 「なのは、周囲からの視線が痛い。」

 「其れは仕方ないと思うの。」

 予想通りって言うか何て言うか、やっぱりルナは(主に男の人の)注目の的なの。
 美人でスタイルも良いから当然……なのかな?

 お姉ちゃんとお母さんも注目集めてるし。
 それでも声掛けてくる人が居ないのはお父さんが居るからだよね。

 ルナとお姉ちゃんは…うん、自分で撃退できるから大丈夫だね♪


 「安心しろナノハ、皆にふらちを働く奴は僕が全部まとめてやっつける!」

 「頼りになるね。ありがと雷華♪」

 「えっへん♪」


 雷華は何て言うか、無条件に可愛いな〜〜♪
 さてと、先ずは何しようか?


 「海といえば矢張り先ずは泳ぐのが一番でしょう。」

 「其れとも海の家で貸し出しているボードで波乗りでもするか?」


 どっちも良いね…って私波乗りできないけど。
 うん、ごちゃごちゃ考える前に皆で泳ごう!


 「其れが一番だな。行くか。」


 うん!目一杯楽しもう♪








 ――――――








 Side:ルナ


 「ルナ、楽しんでる?」

 「あぁ、勿論だ。日差しは強いが、水は温度も丁度良い。夏は海だというのも納得だ。」

 水に入って数分。
 星奈と冥沙は思い切り泳いでいて、雷華はさっきから潜ってはヒトデやら何やらを見つけては捕まえて美由希や桃子達に見せている。

 私となのはは浮き輪を使ってゆっくりと水面を漂って満喫中。
 うん、こう言うのも良い物だな。


 「ねぇルナ、ちょっと勝負しようか?」

 「勝負?」

 行き成りだな。
 何で勝負するんだ?


 「えへへ〜、同時に潜ってどっちが長く潜ってられるか♪」

 「単純だが、どちらの息が長いかという事か?…良いだろう受けてたつ。」

 コレくらいなら特に危なくないしな。
 まぁ、やる以上は負けないぞ?


 「其れは私も。それじゃあいっせーの…せ!」



 ――ザプン



 「「……………」」


 同時に潜って勝負開始だ。
 ん?


 ――みょ〜〜〜ん


 「ぶふっ!!」

 ぐ…息が!
 へ、変な顔をして笑わせるなんて汚いぞなのは!

 ん?だが妨害は有りということか?
 ならば!


 ――こちょこちょこちょこちょ


 こっちはくすぐり攻撃だ。
 ほら、どうだ!


 「ばふぁふぁふぁふぁ!!」


 ――こちょこちょこちょ


 「ごばっ…ごばばば!」

 は、反撃だと?
 く…ダメだ、流石に息が続かない!



 ――ザパァァン!



 「「ぷはぁぁぁ……ぷっ、あははははは!!」」


 コレは同時だ、引き分けだな?


 「あは、そうだね。」

 「ふふ。と、ほら浮き輪。」

 「ありがと♪」


 楽しいな、実に穏やかな時間だ。……ん?



 ――パシャァアン!



 「ハァ〜〜イ!銀髪のお姉さん、ぼくt「だが断る!」あのまだ何も…」

 「断る!」

 「あのですね…」

 「嫌だ。私はなのは達と遊ぶほうが楽しんだ。お前に付き合う暇なんて無い。」

 というかお前に興味は無いから早急に失せろ。
 さもないと………沈めるぞ?海底の奥深くに。


 「は、はいぃ!!」


 よし、撃退。
 この前の夏祭りで学んだ事だが、ナンパには明確な『拒否』の意志を示す事が最も効果的だ。


 「実に見事なの。」

 「折角の時間を邪魔されるのは嫌だからな。」

 さて、もう一泳ぎするか。浮き輪付きだがな。


 「うん!」



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 ・・・・・・

 ・・・



 さて、適当に楽しんで昼の中休み。

 桃子が弁当でも作ってくるかと思ったんだが海の家というところで購入か。
 なのはが言うには『海に来たら海の家で食べるものなの。』との事だったが…まぁ、悪くないが桃子には遠く及ばないな。


 で、食後の楽しみとかでスイカ割りと言うのをやるらしい。
 目隠しをして周囲の声を頼りにスイカまで辿り着き、そして棒で割るのか。
 勘が重要になるな。

 「よし、其処だ。」

 「それ!」



 ――スカッ!



 美由希も失敗か。
 意外と難易度が高いな…私も失敗したし。


 「あ〜〜残念。10cmずれたか〜。」

 「残念!よ〜しそれじゃあ僕が割ってやる!」


 やる気だな雷華、頑張れ。


 「任せろって!」


 目隠しをして……って支持出す前から走るな!!


 「あ〜っはっは!雷光散らして僕参上!!」


 …ま、まさか!!

 「星奈!!」

 「分っています!!」


 「喰らえ〜〜!雷刃封殺爆滅け〜〜〜ん!」



 ――ドガシャァァァン!



 やっぱりか!!
 星奈、スイカは無事か!?


 「此処に。死守しました。」

 「…良くやった。」

 危うくスイカが『粉砕・玉砕・大喝采』されるところだったな…


 「も〜、ダメだよ雷華。スイカが粉々になっちゃうの。壊すんじゃなくて食べられるように割るの!」

 「そうなんだ。うん、覚えた!」


 事前説明をしておくべきだったな……コレで全員失敗か。
 温くなったら勿体無いからここらへんで食べないか?


 「そうしようか。包丁は持ってきてるしね。」

 「冷えてるうちが美味しいものね。」


 そうしてくれ。








 うん、浜辺で食べるスイカは又格別だな♪



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 ・・・



 軽く食休みを取って、午後も相当に遊び倒した。
 毎度の如く恭也がなのはと美由希に近づく輩に殺気を撒き散らしていたが、今回は不問にしておこう。
 結果的には良かったからな。


 其れはさておき色々やったな。
 ビーチバレーに競泳にサーフィン、オイルを塗ったり塗られたり。


 オイルを塗ってもらってた時に執務官が真っ赤になっていたが如何したんだろうな?


 本当に満喫した。

 星奈が浜辺の砂で『青眼の究極竜』を作ったのには浜辺の全員が驚いていたが…と言うかどうやって作ったんだ?(汗)


 今は帰りの車の中。
 なのは達は…


 「(すぅすぅ…)」
 「(すやすや…)」
 「(ぐーぐー)」
 「(Zzz…)」


 皆寝ている…遊びつかれたみたいだな。


 「アレだけ思い切り遊べば当然さ。」

 「執務官は平気なのか?」

 「こう見えても日常的に鍛えてるから体力には自信がある。」


 成程。
 しかし、皆いい具合に日に焼けたな。
 略丸1日炎天下に居たから当然だが。


 「日焼けも夏のイベント♪リインも良い具合に焼けてるよ?『小麦美人』って感じに♪」

 「まぁ、コレはこれで悪くないが……あふ…」

 と、欠伸が……私も遊び疲れたかな?
 なのは達と結構遊んだからな…


 「リインも寝ていいよ?家に着いたら起こすから。」

 「あぁ、そうさせてもらう。」

 楽しい時間と言うのは疲れを忘れるが、終わるとな…
 スマナイ、少し寝る…


 「うん、お休みリイン♪」

 「ゆっくり休むと良いさ。」


 そうする。
 お休み美由希、そして執務官。




 夏休みはまだある。


 明日は、何をしようかな…?






 取り敢えず今は……お休みなさい、だな……Zzz…












  To Be Continued…