王室親衛隊の早朝訓練を視察したなのはとクローゼは、訓練を終えたユリアと共にグランセル城の空中庭園で少しばかり遅めの朝食――朝食と昼食の中間であるブランチタイムの真っ最中だ。
ガーデンテーブルの上には、ローストビーフのサンドウィッチとエスプレッソと言う王室のブランチの定番メニューが配膳されている。
ユリアは最初は同席するのを遠慮したのだが、クローゼから『偶には昔みたいに一緒にと言うのも良いじゃないですか?』と言われ、なのはからも『親衛隊隊長ともっと親しくなりたいのだがダメか?』と言われ、『そう言う事でしたら』と共にブランチタイムを過ごす事にしたのだ。


「このローストビーフのサンドウィッチは、ローストビーフの見事なロゼの焼き具合に加えて歯応えの良い新鮮なレタスと、刺激的な辛みのタレが良い感じだな?」

「このタレは、東方から輸入した『山ワサビ』と言う香辛料を使っているらしいです……このツンと来る辛味はクセになりそうです。」

「ホースラディッシュのもっと香りと刺激の強いモノと言った感じでしょうか?ローストビーフだけでなく、スモークした魚にも良く合うのではないかと。」


なのはとクローゼとユリアはブランチを楽しんでいたのだが――


『ピューイ!』

「ジーク、如何した?随分と慌てているみたいだが……何かあったか?」


其処にジークが物凄い速度で飛んで来ると、ユリアの頭上を旋回しながら何かを伝えようと激しく鳴き立てる……只事ではないのは間違いないだろうが、其れを聞いたユリアの表情が険しいモノに変わって行く。余程の事が起きたのだろう。


「如何したユリア?」

「ジークは何て言ってました?誰かがリベールに近付いていると言う事は私にも分かったのですが……」

「クローゼ、其れは合っていますが……陛下、ジークがアシェルと空を巡回していた所、数万の軍勢がリベールに向かって来ている場面に遭遇したようです!
 アシェルは其の軍勢を食い止める為にその場に残り、ジークは急いで伝えに来たとの事!其の軍勢は複数の使い魔やドラゴンを引き連れ、白に金色の装飾が施された衣や鎧を纏っている様です!」

「白に金色の装飾……ライトロードか!!」


ユリアから詳細を聞いたなのはは、其の軍勢が即座にライトロードの一団である事を看破した――十年前に父と姉を惨たらしく殺した仇敵の特徴は嫌でも覚えていたと言う事なのだろう。


「遂にやって来たか……ユリア、親衛隊を王都の防衛に就かせろ!
 そしてハーケン門とレイストン要塞に連絡を入れ、レイストン要塞の部隊はツァイスとルーアンの、ハーケン門の部隊はボースとロレント……いや、ハーケン門の部隊は全てボースに回せ。」

「なのはさん、ロレントには回さなくて良いのですか?」

「ブライト家に草薙家、八神家に加えてヨシュアにシェラザード、BLAZE……正直なところロレントが大分戦力豊富だと思ってな?もっと言うなら、カシウス一人で大概如何にかなるんじゃないかと思ってる私が居る。」

「カシウスさんは、確かに。」

「其れは否定出来ません陛下。
 其れは其れとして、了解いたしました!各方面にその様に連絡し、遊撃士協会にも連絡を入れておきます。」

「頼んだぞ。其れからジーク、お前は現場に戻ってアシェルに私達と合流するように伝えてくれ。
 アシェルが奮闘しても相手の数が数だけにリベールに入るのを止める事は不可能だろう……国内への侵攻は致し方ないが、都市への侵攻はさせん!全て街道や関所で食い止め、国民の生活の場は侵させん!」

『ピューイ!!』


なのはは素早く指示を出すとレイジングハートの通信機能を起動して、なたねに連絡を取ってライトロードがリベールに攻めて来た事を伝え、其れを聞いたなたねもネロと共にライトロードとの戦いに備えて出撃――なたねとネロがロレントに居たのは偶然だが、ロレントの戦力がより厚くなったのは間違いないだろう。
そしてなのはは白と黒の翼を、クローゼは純白の翼を夫々展開するとグランセル城から飛び立つ。
本来ならば王であるなのはと、そのパートナーであるクローゼは王城で指示を出すのが普通なのだが、なのはもクローゼも国が攻められたその時に、自分が後方で指示だけ出して戦場に赴かないと言う選択肢はなかった様だ。

軍の動きも遊撃士の動きも迅速であっと言う間にリベールの防衛線は完成し、ライトロードを迎え撃つ準備は万端となったのだった。










黒き星と白き翼 Chapter38
『リベールに向けられたライトロードの凶刃』










ヴァリアス、アシェル、バハムートの三体のドラゴンはジークからの伝令を受けて王都の防衛の為に下がったのだが、其れを見たライトロードの軍勢は部隊を散開させてリベール各地に向けて侵攻を開始した。
但し各地に均等に戦力を割り振ったのではなく、王都を攻める部隊に多くの戦力を集中させている――リベールを滅ぼすのは勿論だが、リベールの王で魔族の血を引くなのはの事を確実に抹殺しようと言う意図が見て取れる編成であると言えるだろう。


「見えた!先手必勝だ、行くぞクローゼ!」

「開幕の花火は派手に、ですね!」


エルベ離宮の上空まで来たところでライトロードの一団を目視したなのはとクローゼは挨拶変わりに直射砲と最上級のアーツをライトロードの軍勢に放つ……だけでなく親衛隊の隊員も飛べる者は空から、飛べない者は地上からの攻撃を行ってライトロードを此れ以上先に進ませんとする。

行き成り凄まじい攻撃に晒されたライトロードだったが、其れはライトロードの魔導師であるライラが防御魔法を使って阻止し、部隊は無傷だった。


「流石に此の程度では倒せんか……十年振りだなライトロードの面々よ?
 十年前に討ち漏らした不破士郎の娘を殺す為に態々これだけの軍勢で、良くリベールまで来たモノだが……私もお前達がやって来るのを待っていたよ。
 お前達がリベールに侵攻して来てくれれば、此方には国を守ると言う大義名分が手に入る故、お前達と戦うのは国を守る為の正統な手段となるからな……下賤な魔族を討ちに来たのだろうが、纏めて返り討ちにしてくれる!」

「リベールを貴方達の好きにはさせません……此処から先には進ませません、絶対に!!」

「ママ達の敵は私の敵!全員纏めてやっつけてやる!!」


だが此れも先ずは小手調べであり本番は此れからだ。


「不破士郎の娘……十年前は討ち漏らしたが、今度はそうは行かんぞ?確実に殺してやる。喜べ、貴様を父と姉の元に送ってやる!」

「確実に殺してやるか……やってみろ、出来るモノならばな。
 十年前の私は貴様等から逃げる事しか出来なかった小娘だったが、今の私は頼れる仲間を得て私自身も強くなった……そして何よりも、私はリベールの王だ!ならばリベールを滅ぼさんとする貴様等を見過ごす理由は何処にも無い。
 貴様等こそ、あの世で父と姉に詫びるが良い!」


なのははヴァリアスを、クローゼはアシェルを、ヴィヴィオはバハムートを従えてライトロードの軍勢と対峙し、親衛隊の『鬼の子供達』は気を開放し、レオナはオロチの力を覚醒させる。
更に稼津斗も駆け付けて殺意の波動を解放し『鬼』となる……王都防衛戦は可成り激しいモノになるのは間違いないだろう。








――――――








王都グランセルだけでなく、ライトロードの軍勢はリベール各地に攻め入ったのだが、ユリアから連絡を受けた王都の遊撃士協会のエルナンが即時各地の遊撃士協会支部に連絡を入れ、軍が到着前に各地ではライトロード迎撃の準備が整いつつあった。
その各地の様子を見て行こう。



・ロレント


ロレントでは、郊外にあるブライト家を前線基地にしてブライト三姉妹、京と京のクローン三人、八神兄妹、ヨシュアと実にタイミングよくカリンに会いに来たレオンハルト、BLAZEのメンバーにシェラザード、そしてシェラザードの夫にして元エレボニア帝国の王族であるオリビエ、ブライト家を訪れていたなたねにネロが集合していた。


「まさか俺達の家がロレントの前線基地になるとは思わなかったが……なんにしても、ロレントの町にライトロードの軍勢を侵攻させる事は出来ん。
 此の家が最終防衛ラインだ!絶対に突破させるなよ!」

「モチのロンよ!ロレントの皆には絶対に手出しさせないんだから!!」

「ロレントだけじゃない……此の国を、リベール全体を守る為の戦いでもあるんだ。絶対に負けられないよエステル。」

「ふん……ようはライトロードの連中を全て焼き尽くせば良いだけの事だろう?」

「今回ばかりは八神の意見に賛成だ……癪だけどな。お前等も、だろ?」

「当然だろオリジナル?」

「同じく二号。」

「同じく三号!俺の拳が真っ赤に燃える!!」

「あらあら、京と庵の意見が一致するなんて珍しい事もあるモノね?
 此れは雨どころか槍が降って、私達が迎撃する前にライトロードは全滅しちゃうんじゃないかしら?レンとしては、遊星に作って貰った秘密兵器を使ってみたいからそうならないで欲しいんだけど♪」

「レン、お前遊星に何を作って貰ったんだ?」

「其れは秘密よアインス♪」

「正義を騙る軍勢か……正義とは己の中にあるモノであり定義出来るものではないが、その正義を振りかざして平和に暮らしている人々に害をなすと言うのは見過ごせん。
 カリンとヨシュアの故郷を滅ぼさせる訳にもいかんからな……『剣帝』と言われるまでになった俺の剣で独善的な正義とやらを斬るとするか。」

「ライトロードだかナイトロードだか知らんが、王たる此の我に牙を剥くとは良い度胸よ!
 まして我が臣下に手を下すと言うのであれば尚の事見過ごせん!貴様等の正義など、我の闇で打ち砕いてくれるわぁ!!」

「此の国の王様はなのはちゃんやろってのは言ったらアカンのやろうね……てか、臣下言うても近所の子供達やん?兄やんも姉やんもなんで揃って中二病拗らせとるんやろか……?」

「無差別の殺戮とは何とも美しくない事この上にない……いや、其れ以前に宣戦布告も無しに戦いを仕掛けて来るとは無礼千万極まりないと思わないかいシェラ君?
 って言うか、戦いの前だって言うのに何で飲んでるのかな君は?」

「此の程度戦い前の景気付けよ!其れに、素面よりも適度に酒が入って居た方が強いのよ私は?」

「俺達が負けちまったらロレントは壊滅しちまう……此の戦いは絶対に負けられねぇ!気合入れろよお前等!!」

「「「「「「おーーーーー!!」」」」」」

「ライトロード……復讐すべき相手の方から態々やって来てくれるとは好都合です。この十年で鍛えた焼滅の力、其れを味わって頂きましょう。」

「取り敢えず、纏めてぶっ潰す。そんだけだぜ!」


なのはの言った通り、恐らくロレントはリベール五大都市の中でも軍や遊撃士以外の戦力が最も充実している場所であり、遊撃士に関してもエステル、ヨシュア、シェラザードとA級遊撃士が三人もいるだけでなく、カシウスはS級遊撃士なのだ。
更に京と庵とアインスとレンとレオンハルトはS級とまでとは行かずともA級の遊撃士以上の力があり、BLAZEのメンバーもまたA級遊撃士に匹敵する実力の持ち主なのだ――唯一オリビエだけは実力が良く分からないが、この場に居ると言う事は其れなりに実力はあるのだろう。
そして、リベールを回って良い方向に変わり始めたなたねとネロの力は、以前になのはと戦った時とは比べ物にならない物になっているのは間違いないのだ。


「草薙さん来ました奴等です!ミストヴァルトの近くまで来てるみたいっす!」

「偵察ご苦労真吾!ミストヴァルトの近くまで来てるか……当然速攻出るだろカシウスさん?」

「勿論だ!全軍出撃!ライトロードの軍勢を一人たりともロレントの町に入れるなよ!!」


其処に偵察に出ていた真吾が戻って来て、ライトロードの軍勢がミストヴァルト付近にまで迫っている事を伝えると、カシウスは即出撃を決断し、ロレントの防衛部隊はミストヴァルトの入り口にてライトロードを迎え撃つべく出撃して行った。




・ボース


ボース地方では、ハーケン門から派遣された部隊がヴァレリア湖付近と琥珀の塔付近に部隊を展開し、アガットは琥珀の塔付近に展開された部隊と合流していたのだが、此処で嬉しい誤算があった。


「まさか、テメェ等が加勢してくれるとはな?」

「新しい王様には好待遇での契約を結んで貰ってるからね?その雇い主の国が攻められたって言うなら僕達だって黙ってられないじゃん?リベールが滅んじゃったら僕達だって喰いっ逸れちゃうんだしさ。」

「ガッハッハ、そう言うこった!
 其れに俺たちゃ、運送会社を始める前は空賊なんて事をやってたから荒事にゃ慣れてるからな!ドンパチやるなら任せとけってんだ!!」

「ま、足手纏いにならない程度には頑張らせて貰うさ。」


其れは、カプア兄妹率いる『ヤマネコ運送』の面々が助っ人として駆け付けてくれた事だ。
運送会社の面々に何が出来ると思うかも知れないが、『ヤマネコ運送』の面々は嘗てリベール中で強盗を繰り返した空賊団なのである――エステルとヨシュアのコンビにとっちめられた後は軍の牢屋に送られたのだが、アリシア前女王の温情によって『空賊活動で培った力を人々の為に生かす事』を条件に釈放され、その恩に報いるべく運送会社を立ち上げて今に至る訳だ。
デュナンが王になってからは冷遇されていたが、なのはが王になってからはアリシア女王時代と同等かそれ以上の好待遇で国内外での輸送の契約を結んで貰ったので、なのはにも恩があり、その恩を返す為にもライトロードとの戦いに参加しないと言う選択肢はなかったのだろう。
……リベールがライトロードの襲撃を受けた事を知ったのが無線の傍受をしていた結果だったと言うのが今一微妙な所ではあるが。


「ハッ!理由なんざこの際どうでもいい!味方は多いに越した事はねぇからな……正義の使者だか何だか知らねぇが、リベールに仇なすってんなら容赦はしねぇ!」


瞬間、アガットの闘気が爆発し手にした重剣に炎が宿る……取り敢えずボース地方も迎撃態勢は充分であると言えるだろう。




・ルーアン


ルーアン地方では、マノリア街道と紺碧の塔付近にレイストン要塞の部隊が展開していた。


「人間同士の争いには基本的に手は出さないんだが……此の国の住人に被害が出るかも知れないってんなら話は別だ。報酬も悪くねぇし、一暴れさせて貰うぜ。」

「アンタが味方なら百人力だねダンテ?」

「ソイツは嬉しい言葉だな?
 如何だいカルナ嬢ちゃん、戦いが終わったら漁師酒場で一杯やらないか?」

「アンタの奢りで良ければ考えとくよ。」


紺碧の塔付近の部隊には遊撃士のカルナと便利屋のダンテが合流していた……カルナはA級の遊撃士だが、ダンテは遊撃士のレベルで言えばカシウスすら凌ぐレベルのSS級と言っても過言ではないので、戦闘に参加してくれるのは有り難い事だろう。


「テレサ先生、貴女は子供達と共に地下室に避難していたまえ。」

「ルガールさん……はい、分かりました!」

「テレサ先生は俺が絶対に守るから……だから、ルガールオジサンも負けないでくれよ!」

「うむ、約束しようクラム!このルガール、復活が趣味故、例え死んでも即復活するたびに強くなるので事実上倒せない相手は居ないと言える!ライトロード、お手並み拝見と行こうか!」


マーシア孤児院では、すっかりここがお気に入りになっていたルガールがテレサと子供達を地下に避難させた上でマノリア街道まで移動してからオロチの暗黒パワーを解放してライトロードを呼び寄せていた……闇の力其の物であるオロチの力を開放すれば、ライトロードが向かって来るのは間違いないのだから。


そしてジェニス王立学園では……


「雪女さん、何処に行かれるのですか?学園の生徒には旧校舎地下への避難が出ている筈ですが……」

「あぁ?下らねぇ事言ってんじゃねぇマユ!ライトロードのクソッタレどもをブッ飛ばしに行くに決まってんだろ!リベールを攻撃するとは良い度胸じゃねぇか……アタシが纏めてブッ飛ばしてやんぜオラァ!!」

「其れは凄いですね、パチパチパチ~~。」

「……ライトロードの前にお前をブッ飛ばして良いかマユ?」

「ブッ飛ばされたら痛そうなのでダメです。」


『雪女』と呼ばれた、学園一の札付きの不良である銀髪の少女が、背中の凶器入れから不良が装備出来る最強の武器である金属バットを取り出して戦闘準備を完了していた。
ルーアン地方も、迎撃準備は万端であると言えるだろう。




・ツァイス


ツァイス地方では、ツァイス周囲とエルモ村付近、そして紅蓮の塔付近にレイストン要塞から派遣された部隊が展開していた。


「ジンはエルモ村の部隊に合流してくれるかしら?
 ティータとレーシャは紅蓮の塔の部隊に合流して、遊星と遊里はツァイスの防衛に回ってくれる?」


更にツァイスの遊撃士協会支部の受付であるキリカが適切な指示を出して戦力を分配していく――ジンはカルバートの遊撃士なのだが、其の実力は折り紙付きで、キリカとは同門だったので偶々訪れていたリベールで遭遇した事態に対応しないと言う選択肢はなかったのだろう。


「ツァイスの防衛は問題ない。スターダストにヴィクテム・サンクチュアリを使わせて防護結界を張ったからな。」

「でもって、其れだけじゃなくて『闇の呪縛』、『デモンズ・チェーン』、『六芒星の呪縛』のカードを結界に仕込んでいたから、ツァイスの攻撃した瞬間にライトロードは一網打尽よ!」


そして遊星と遊里も抜かりなく、ツァイス市街に鉄壁の防御を展開していた。
スターダスト・ドラゴンの『ヴィクテム・サンクチュアリ』によって展開された防護結界は並大抵の攻撃ではビクともしないだけでなく、其処に更に遊里が最強クラスの罠を仕込んでいるのだから早々突破される事はないだろう。


「行くよ!銀河眼の光子竜!」

『ゴォォォォォォォォォォォォ!!』
銀河眼の光子竜:ATK3000



「オーバルギア、起動!」


レーシャは自身の精霊である銀河眼の光子竜を召喚し、ティータもオーバルギアを起動して迎撃準備は万端だ!――特にレーシャの銀河眼の光子竜は、クローゼが使役するアシェルに匹敵する力があるので侮れる存在ではないだろう。

そして――


「貴様等の独善的な正義で此れ以上罪なき人が犠牲になるのを見過ごす事は出来ん……だから、貴様等は今此処で滅する!……覚悟は良いな?尤も、覚悟が出来てるかどうかなんて事は、如何でも良い事だがな!
 父と姉の仇……それを今こそ討つ!ライトロード、己の罪を数えるが良い!」


ライトロードと対峙したなのはは、魔力を完全開放して神族の光の魔力と魔族の闇の魔力を融合して混沌の力を其の身に宿す……リベールvsライトロードの戦いは一筋縄では行かない事は間違いないだろう――!










 To Be Continued 







補足説明