夏月が鮮烈なプロデビューを果たしてから暫くして、日本本土では少しばかり奇妙な現象が起きていた。
「あれ?アイツって織斑秋五じゃねぇ?」
「何言ってんのよ?
織斑君はIS学園に居るんだら、こんなところに居る筈がないでしょ――他人の空似じゃないの?」
「他人の空似にしては似すぎてる気がしたんだよ……其れと見間違いじゃなきゃ織斑千冬も一緒だったような……いや、織斑千冬よりも幼い感じだった様にも感じたけど。」
「其れこそ有り得ないっしょ?
織斑千冬は絶対天敵との戦いで化け物になった挙句に一夜君達に倒されちゃったんだから……世の中には同じ顔の人間が三人居るって言うし、多分そんな感じのそっくりさんだったんじゃないの?」
「そっくりさん……うん、まぁそうだよなぁ普通に考えりゃ。」
其れは首都の東京を中心に夏月や秋五にそっくりな少年と、マドカにそっくりな少女が多数目撃されていたと言う事だ。(マドカの存在は世間的には知られて居ないので、多くの人は千冬のそっくりさんだと思っている。)
ある人物が『街中で織斑秋五君のそっくりさんを発見』とのタイトルで写真をSNSに投稿した事が切っ掛けとなり、其処から次々とSNS上に『一夜夏月、織斑秋五、織斑千冬のそっくりさん』の写真がアップされるようになったのだが、ほぼ同時刻に複数の写真の撮影場所が東京、大阪、北海道、九州等々バラバラであった事から、ネット上ではオカルトチックなモノを中心に様々な憶測が飛び交う事になった。
「な~んか、ネット上で凄い事になってんなぁ……二人一組で日本全国に散らばってるって、コイツ等日本一周旅行でもしてんのか?」
「撮影された場所が東京はスカイツリー前、大阪は道頓堀、北海道は札幌の時計台前、九州は熊本城……ついでにくまもん付き――見事なまでに観光名所で撮られているから若干否定出来ないわ。」
SNS上にアップされた写真は再始動した『織斑計画』によって誕生した『新たな織斑達』であり、此の事は学園側も情報を掴んでいたので、夏月と秋五は学年主任の真耶から呼び出しを受けて『無断で外出してないですよね?』と聞かれる事になっていた。
無論真耶とて夏月と秋五が無断外出をするとは微塵も思っていないが、学園の教師としては聞いておかねばならなかったのだ……当然、夏月と秋五の答えは『無断外出はしていない』であり、更には束が学園のセキュリティのログを提出して無断外出した生徒がゼロである事を証明してくれた。
「日本一周旅行を満喫してるってんなら別に良いけどな……俺達に対して敵対行動を取るなら相応の対応をするが、そうじゃないなら平穏に暮らしてくれって思うぜ。
親と生まれ方を選ぶ事は出来ないが、生まれた後の人生は自分の手で選ぶ事が出来るんだからな……」
「親と出生と言う宿命を変える事は出来ないが、人生と言う運命は己の手で幾らでも変える事が出来ると言う事だね……うん、此れは芝居でも使う事が出来そうだ。
機会があれば今のセリフを舞台で披露したいモノだね。」
SNSにアップされた写真を見て、夏月組は『新織斑達』が敵対行動を起こさない限りは静観するスタンスを決めていた――其れは秋五組も同様である。
夏月も秋五も織斑計画が再始動していた事に対して思うところがない訳ではないが、生み出された命に罪はないので、生きる事が出来るのであれば生きて欲しいと言うのが本心だった――尤も、敵対行動を取ってきた其の時は全力で叩き潰す心算なのだが。
「まぁ、其れは其れとして、俺は『ジャンク・ウォリアー』をシンクロ召喚して、其れにチェーンして『メタル・リフレクト・スライム』を二枚発動。
此れで俺のフィールドにはジャンク・ウォリアー一体と、ザ・カリキュレーターとメタル・リフレクト・スライムがそれぞれ二体ずつ……そしてカリキュレーターの攻撃力は自分フィールド上のモンスターレベル×300ポイントになる。
俺のフィールド上のモンスターレベルは合計29となり、カリキュレーターの攻撃力は8700となり、カリキュレーター二体の攻撃力の合計は17400で、其れがジャンク・ウォリアーの攻撃力に上乗せされる!
パワー・オブ・フェローズ!」
ジャンク・ウォリアー:ATK2300→19700
「うおぉぉい、此処でまさかの攻撃力20000弱ってマジか……こんなの勝てる訳ねぇだろ!!!」
それはさて置き、夏月組は『e-スポーツ部』の活動の真っ最中でもあり、夏月が新たに組んだ『ジャンク・ウォリアー特化型のシンクロデッキ』で、ダリルの『エクストラデッキに可能な限りのナンバーズを詰め込んだエクシーズデッキ』を圧倒していた。
取り敢えず新織斑の動向には注意しつつも、夏月達は日常を過ごして行ったのだった……無論、其の日常の中でも己の鍛錬を怠る事だけはなかったのであるが。
夏の月が進む世界 Episode93
『新たなる織斑~Project Mosaic Second~』
プロデビュー戦でランキング三位の八神伊織を倒した夏月だが、即新たな日本ランキング三位になったかと言うとそうではなかった。
日本のプロISバトルの世界でランキング入りするには先ずは勝ち負け関係なく試合を五十戦を行うのが最低条件であり、ソロのビュー戦を白星で飾ったとは言え夏月と秋五は現在ランク外なのである。
夏月も秋五もランキングの順位には興味はなかったのだが、ランク外と言うのは流石に悔しいので、ランキングに名前が表示されるようにプロでの試合を繰り返していた――プロの試合出場は単位として認められるので、授業に出なくても問題はないのだ。
だからこそ夏月も秋五も全力で戦う事が出来た訳だが。
そうして順調に試合を熟して行った結果、夏月は五十戦全勝、秋五は四十八勝一敗一分けの成績で五十戦を消化し、その成績を加味して夏月はランキング二十位、秋五は二十三位からのスタートとなった。
因みに秋五の一敗はシールドエネルギーエンプティではなく時間切れの判定負けだった――夏月との試合前の伊織以上のディフェンスタクティクスを持っている相手だったのだが、伊織のようにカウンターの一撃必殺を狙うのではなく、徹底的に防御を固めながら確実にシールドエネルギーを最低でも1%削る事が出来る攻撃を当てて来ると言う完全に判定勝ちが目的の選手だったのだ。
初めて見る積極的に勝ちに来ない相手に秋五は戸惑い、其れでも持ち前の天才的な観察眼と学習能力によって試合終盤には相手の防御の隙と攻撃の癖を見極めて盛大に一発を叩き込んだのだが、其処までにチマチマと削られたダメージが塵も積もって山となっていた事で判定負けとなったのだった。
序に引き分けたのは伊織であり、互いに真っ向から打ち合う展開になったのは夏月と伊織の試合と同じだったが、最後の最後で伊織のカウンターが炸裂したところに秋五がダブルカウンターを放ち、其れに対して伊織がトリプルカウンターを放った事で伊織には四倍のダメージが、秋五には八倍のダメージが入って仲良くシールドエネルギーエンプティとなりダブルKOの壮絶な引き分けとなった訳である。
此処でプロISバトルの世界の試合について少し説明しておこう。
プロの世界には二種類の試合形態が存在している――一つは『通常戦』であり、此れは試合結果がランキングに影響しないモノであり、プロデビューからランキングされるまでの五十戦は此方に分類される。
もう一つは『ランキング戦』で、こちらは読んで字の如く試合結果がダイレクトにランキングに影響を及ぼすモノだ――多くの場合は下位ランクの選手が上位ランクの選手に対して挑戦状を叩き付けて下克上を狙うモノなのだが、極稀に同率ランキングの選手同士が直接戦って何方が上かを決める事もある。
夏月との試合後、伊織は年間試合回数が初期値に設定し直された直後にランキング戦を連続で二試合行い、ランキング二位と一位を撃破してランキング一位に上り詰め、そしてメディアの取材に対して『一位でランキング戦を百勝したら一夜夏月にランキング戦を申し込む』と言い放ち取材陣を大いに盛り上がらせる事になった。
完全専用機を手に入れた事で己の力を120%発揮出来るようになった伊織は其れまで勝つ事が出来なかった一位と二位に勝った事で自信が付いたのだろう――翌日発売の『インフィニットストライプ』の表紙には伊織が登場し、『眠れる獅子覚醒』の見出しも相まって売れ行きは好調だった。
そんな感じでプロの世界は盛り上がりを見せていた訳だが、其れは其れとしてIS学園は三学期が終了し、必要単位を修めた三年生は卒業して夫々の進路に進み、在校生は進級して新入生を迎える事となるのだ。
そんな新学期前の春休みなのだが、春休みは期間が短いので多くの生徒は学園島から離れずに学園で過ごしている中で、箒は所属する剣道部が春季大会の地区予選に参加する関係で本土に帰省していた。
其の地区予選に箒は個人戦と団体戦の両方で出場し、個人戦では全試合一本勝ちで優勝し、団体戦では一年生ながら大将を務め、二対二で迎えた大将戦では見事な勝利を収めて団体戦の優勝にも貢献していたのだった。
此れにより、IS学園の剣道部は春季大会にて全国への切符を手にし、大会後は自由時間となり、箒も久々となる本土にてウィンドウショッピングを楽しむ事にした――時間があれば実家に行きたかったのだが、会場から実家までは一時間強掛かるので、限られた自由時間で往復する事は不可能なので今回は諦めたのだった。
「箒ちゃん貴女はドレにする?アタシの奢りだから遠慮しなくていいよ。」
「部長に奢ってもらうと言うのは……此れ位は自分で払いますよ。」
「良いから奢らせて。
新部長になって最初の大会で全国に行く事が出来たのは、貴女が居てくれたからこそなのよ箒ちゃん――だから、其の感謝を込めて……と言うか、せめてこれ位しないとアタシが納得出来ないのよ。」
「は、はぁ……でしたら遠慮せずに、此の『キャラメルチョコホイップストロベリー』にチョコクッキーアイスのトッピングで。」
其のウィンドウショッピングには剣道部の新部長の『佐々木瑚慈楼(ささきこじろう)』も一緒であり、瑚慈楼は大型ショッピングモールの駐車場で営業していたクレープ屋で大会の結果の礼として箒にクレープを奢ってくれていた。
大和撫子なサムライガールのイメージがある箒は一見すると普通の女の子が好きなモノには興味がないように思えるのだが、実は人一倍可愛いモノや甘いモノには目がなく、最近は『ネコ動画』が趣味の一つになっていたりするのだ。
そして今回のオーダーも女の子が好きなモノをフルコンプリートしたとも言えるクレープであり、其れを受け取った箒は新部長と共に近くの公園に行き、其処のベンチでおやつタイムとなったのだった。
「何と言うか、全部乗せな勢いのオーダーだったわね箒ちゃん?
店員さんも気合入れて作ってくれたみたいでめっちゃバエる見た目になってるし……食べる前にSNSにアップしておかない?」
「折角ですから上げておきましょう。
セシリア達の投稿を見る為だけにアカウントを取って碌に更新していないエックスですから見て貰えるかは分かりませんが……いえ、見て貰えますねほぼ確実に……私が投稿したら間違いなく姉さんが超速拡散するでしょうから。
恐らくですが投稿した一秒後には『いいね』とリポストが一万件を超えて、更にはハッシュタグ付きで拡散されると思います。」
「流石は束博士ハンパないなぁ……でも流石にやり過ぎだと思うんだけど、箒ちゃん的には如何なの其れって?」
「思うところがない訳ではありませんが、言ったところで姉さんが止めるとは思えませんし、其れに此の手の事は一切の邪な気持ちはなく純粋に私の事を思ってやってくれている事なので最近では此れが姉さんなりの私に対する愛情表現の一つなのだと思っています。
其れに考えようによっては、世界中のお偉いさん達が恐れをなす姉からの寵愛を一身に受ける事が出来ると言うのはこの上ない幸福な事であるかなぁと……私の感覚も大分マヒしてますかね?」
「マヒしてると言うか、ある意味で悟りの境地に達していると言うべきかもしれないわ……」
……箒のSNSがその後どうなったかはさて置き、箒と瑚慈楼は絶品のクレープでおやつタイムを楽しみ、其の後は剣道部の部員全員を集めてカラオケボックスにて地区大会優勝の祝賀会を行った。
場所がカラオケボックスなので当然箒も歌う事になったのだが、其処で箒がチョイスしたのは演歌やバラードではなくまさかのアニメソングだった。
この意外なチョイスに剣道部員達は盛り上がり、中には箒が歌っている最中にマイクを手に取って楽曲内で入るバックコーラスや合いの手を入れたりもしていたのである。
そうして大盛り上がりとなった祝勝会は夜まで続き、剣道部員達は明日学園島に戻る予定なので宿泊場所であるホテルに戻って行った。
「なんだか寝る気にならん……地区大会を制した事で少し気持ちが昂っているのかもしれんな。」
ホテルに戻った一行は大浴場でお風呂タイムを楽しみ、入浴後は娯楽施設でカードゲームやビリヤードを楽しんだ後に夫々割り当てられた部屋に戻って就寝時間を迎えていた――因みにビリヤードでは箒がまさかの『牙突・零式』をぶちかましてブレイクショットで全球ホールインすると言うトンデモナイ離れ業を披露していた。
束のぶっ飛び具合が常識を超えているので気付き難いが、箒は頭脳面は兎も角として身体能力面に限れば束に迫る勢いであるのかも知れない。
「春季地区大会優勝おめでとう箒。」
「え……秋五?」
そんな折、昂った気持ちを静める為に夜風に当たっていた箒の前に秋五が現れた。
朗らかな笑みを浮かべ、箒の優勝を賛辞する其の姿は秋五其の物であり、箒も態々秋五がIS学園島からやって来てくれたと――
「いや、似ているが違うな……誰だ貴様は?」
思う事はなく、目の前に現れた『秋五』が本人ではない事を見抜いていた。
束によって『織斑計画が再始動した』事を知った箒だったが、その情報がなくとも目の前に現れた者が秋五ではないと見抜いていただろう――外見が同じである程度では愛の力を超える事は出来ないのだ。
「へぇ……恋する乙女は盲目だって聞いてたんだけど意外に鋭いじゃないか篠ノ之箒……こうも簡単に見破られるとは思わなかった。」
「恋する乙女は盲目だが、恋を超えて愛を得た女性の目は誤魔化せんと知れ。
己惚れる訳ではないが、私を含めて秋五の婚約者達は目の前に現れた秋五が本物か偽物かくらいは瞬時に判断する事が出来る……成程、お前が姉さんが言っていた新たな『織斑』の一人と言う訳か……何用だ?」
「おぉっと、怖い怖い。
そんな怖い顔をするなよ……折角の美人が台無しだぜ?……用は、そうだなぁ……取り敢えず死なない程度にお前の事を壊させて貰おうかな?
お前を殺さずに、でも顔や身体に一生消えない傷を刻んで普通の生活が送れないようにしてやったら兄貴様は如何思うだろうな?……織斑は兵器として生まれた……其の兵器が平穏な平和を享受するなんて許される筈がない。
だから、先ずは手始めにお前を壊してやるよ篠ノ之箒。」
箒の前に現れた『織斑』はそんな事を言うと、其の手にメイスを握った――研究所を抜け出す際に持ち出した専用ISの武器を部分展開したのだ。
対する箒は大会に出場する際にはISの部分展開による不正を疑われないために専用機をIS学園に預けているので丸腰の状態であり、普通ならば絶対絶命なのだが……
「なんだその暴論は……と言うか舐められたモノだな私も?
秋五や姉さんと一緒でない私ならば如何にか出来ると思ったか?……生憎と、私は其処まで弱くはないぞ……!」
此処で箒は背中に手を回すと、服の中から鉄製の模造刀を抜き出した。
どこぞの不良やヒーローのように背中が凶器入れになっていると言う訳ではなく、此れは束が箒が専用機を所持していない場合に自身を護る為に開発して箒に持たせた護身用のアイテムだった。
バンドタイプの護身アイテムは身体に巻いておいてスイッチを押せば鉄製の模造刀が構築されるようになっており、箒は相手に悟られないために服の下に仕込んでいたのだ。
「……兵器の俺と遣り合うって正気か?只の人間に過ぎないお前が兵器に勝てると思うのか?」
「私は篠ノ之束の妹だぞ?
頭脳面では姉さんには遠く及ばないが、身体能力ならばギリギリ追い付けるレベルだ……姉さんの身体能力がレベル一万だとしたら、私は精々レベル五百と言ったところだろうが、其れでも貴様に遅れは取らん。
其れでもやると言うのならば相手になってやる……来い。」
「強気な発言をした事を後悔しな……!」
次の瞬間、二人は同時に踏み込みメイスと模造刀が激しく火花を散らす。
パワーでは完全に互角だったようで何方も一歩も退かずに一点での押し合いとなったのだが、此処で箒は左手に持った鞘をカチ上げて来た――鞘打ちは決定的なダメージにはならないが、拮抗した力の押し合いで放たれた其れに織斑は超反応してギリギリで躱したのが、ギリギリで躱した事で一瞬動きが止まった。
其れは時間にすれば一秒にも満たないモノだが、『戦いの中で相手の動きが五秒止まれば絶命させられる』と言われるように、一秒未満であっても身体の動きが完全に停止すると言うのは好機でしかないのである。
「ストーンコールドスタナー!!」
動きが止まった織斑に前蹴りを喰らわせた箒は、前蹴りを喰らって前傾姿勢になった織斑の頭を右肩に抱えるようにホールドすると、思い切りジャンプしてから着地して首に大ダメージを与える。
兵器として開発されたとは言え、人間の弱点を克服した訳ではない織斑は此の一撃で大ダメージを負ってしまい戦闘不能になってしまったのだ――兵器として生み出された者であっても、経験豊富な者が相手では分が悪かったようだ。
箒はトドメを刺す心算だったのだが、トドメを刺す直前に増援が現れて織斑を回収した事でトドメを刺すには至らなかったのだが、其れでも今回の一件は再始動した『織斑計画』の危険性を物語るには充分な事だった。
「箒ちゃんを直接狙って来るとは有効な手段だとは思うけど、其れってつまりは束さんを敵に回すって事だよね……上等じゃないか……束さんを敵にして勝てると思ってるなら、其の妄想ごと徹底的に破壊してやる。
覚悟しろよ新型『織斑』……お前達は箒ちゃんに手を出した……出しちまった――束さんは絶対に其れを許さないからね……お前達に待っているのは絶滅の、未来だけさ。」
同時に此の光景は束がバッチリとモニタリングしており、箒に手を出した『織斑』を完全に『敵』と認識し、其の上で対抗策を講じるのだった――其の対抗策を考える為に三連徹夜をした後に五日間爆睡した事に関しては最早突っ込み不要なのかもしれないが。
何れにしても、新たな『織斑』が此の世界の新たな火種になる事だけは間違いなさそうであった……
To Be Continued 
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