連合軍の主力部隊がレクイエムの破壊に向かう中、アベンジャーズのパンデモニウム周辺ではキラとレイ、イチカとマドカの戦いが繰り広げられていた。
キラとレイの戦いは、互いに専用機がドラグーン搭載型と言う事もあり、超多角的三次元戦闘となっていた――レイはラウのクローンなので先天的に高い空間認識能力を持っているのだが、パイロットの空間認識能力に依存しない第二世代のドラグーンを使ってるとは言え、レイと互角かそれ以上のドラグーン操作を行っているキラは流石と言うべきだろう……尤もキラの場合、ストライクフリーダム起動時にドラグーンのOSも自分用に書き換えてしまっている訳なのであるが……


「人の夢、人の希望、その素晴らしき結果キラ・ヤマト!
 ならばお前も俺達と共に消えなくてはならない!生まれ変わる此の世界の為に!!」


レジェンドはストライクフリーダムに向かってドラグーンとビームライフルで攻撃するも、ストライクフリーダムは放たれたビームをビームサーベルの二刀流で斬り飛ばし、斬り飛ばせなかった分はビームシールドで完全防御!

そして其れだけでなく、二丁ビームライフルを連結させて超射程ロングビームライフルにしてレジェンドに高威力のビームを放つ――連結ビームライフルの破壊力と射程はランチャーストライクの『アグニ』には劣るモノのバスターの連結砲に匹敵するので当たれば一撃で戦線離脱は間違いないだろう。

だがレジェンドはビームシールドで其れを受けてノーダメージだ。


「……確かに僕はコーディネーターでも異質な存在なのかもしれない。
 だけど僕は僕だ……其れ以上でも其れ以下でもない……キラ・ヤマトは僕であり、他の誰でもない!僕の存在意義を決めるのは僕であって君じゃない!」

「傲慢だな……流石は最高のコーディネーターだ……!」


逆にレジェンドは一度ドラグーンをバックパックに戻してからのフルバーストを放ったが、ストライクフリーダムはビームシールドで其れを防ぎ、カウンターのカリドゥス複相ビーム砲を放つ。
並のパイロットならば直撃を喰らっていただろうが、レジェンドはギリギリで其れを回避すると脚部のホルダーからビームサーベルを抜いてストライクフリーダムに突撃し、ストライクフリーダムも腰部のビームサーベルを抜いてレジェンドと切り結ぶ。


「僕が傲慢だって言うのは君の勝手だ……だけど愛する人を護りたいって言う僕の気持ちだけは絶対に否定させない!
 僕は、大切なモノを護る為に戦うんだ!!」



――バシュゥゥゥン!!



此処でキラはSEEDを発動し、ストライクフリーダムの逆手ビームサーベルでレジェンドを斬り上げれば、レジェンドも其れに超反応して其れを回避する事が出来たのだが、回避した先に待っていたのは超高速でレジェンドの背後に移動したストライクフリーダムの強烈な回し蹴りだった。
もしもレジェンドにPS装甲が搭載されていなかったらバックパックは破壊されていただろう。


「く……!此れが最高のコーディネーターの力か!!」

「憎しみは何も生まない!憎しむ事を止めて、人を愛する事が出来るようにならなければ本当の意味で世界を変える事なんて出来ないんだ!!」

「戯言をぉ!!」


レジェンドはストライクフリーダムを囲むようにドラグーンを展開してビームを放つも、ストライクフリーダムはドラグーンシールドで其れを防ぎ今度はカウンターのカリドゥス複相ビーム砲を放つ。
レジェンドは其れをビームシールドで防いだモノのカリドゥスの威力に押し込まれた事で間合いが離れて仕切り直しの状態に。
最高のコーディネーターと最強のナチュラルの戦いはまだ決着しそうになかった。











機動戦士ガンダムSEED INFINITY PHASE98
『選ばれた明日~Das auserwählte Morgen~』











一方レクイエムへと向かっているミネルバとアークエンジェルの部隊はカタナやシンの、アスラン達の活躍によってアベンジャーズの部隊を蹴散らしながら着実にレクイエムへと近づいていた。


「もういい加減にしろ!なんでこんなモン守って戦うんだ!!」


レクイエムに近付くにつれ、アベンジャーズの攻撃も苛烈になって来るのだが、ビーム攻撃は全てアカツキが引き受けてノーダメージで反射してビームを放った敵機を葬り、エアリアルジャスティスは敵機のコントロールを奪い、コントロールを奪われた敵機はデスティニー、∞ジャスティス、デスティニーインパルス、イージスセイバー、ガイアがメインとなって即刻撃滅していた。


「クッソォ、グフでは対応しきれんぞ此れは!!」

「ザクの反応が少し鈍いぜ・・・・・!」

「ならエターナルに入れイザーク・ジュール。ディアッカ・エルスマン!!」

「アンドリュー・バルトフェルド?」

「バルトフェルド隊長!?」

「エターナルには俺用のガイアとターミナルで改修したストライクルージュがあるんだが、生憎と俺は出れないしストライクルージュもパイロットが居ない状況なんでね。
 機体を遊ばせておくこともないだろうからな……良ければお前さん達が使ってくれ。」

「是非そうさせて貰うぞ!!」

「グゥレイト!有り難く使わせて貰うぜ!!」


そんな中でイザークがグフからバルトフェルド専用のガイアに、ディアッカがストライクルージュに乗り換えた事で戦局は更に連合軍に有利に傾いた。
イチカやキラの陰に隠れてしまいがちではあるが、イザークもディアッカもザフトでは指折りのパイロットであり専用のワンオフ機が与えられてもおかしくないのだ――そしてそんなイザークがバルトフェルド用に開発されたガイアを、ディアッカが改修されたストライクルージュを手にしたとなれば鬼に金棒だ。
バルトフェルド専用とは言っても、其れはガイアの性能を設計値の限界まで引き上げただけであり特別な兵器を搭載している訳ではないのだが、その高い汎用性が底上げされた事が純粋な強化に繋がっており、其れがイザークの能力にバッチリ合っていたのだった。
ストライクルージュもランチャーストライカーを装備し、PS装甲の電圧を変えて機体色をグリーンを基調にしたモノにして出撃し、ディアッカは嘗ての愛機であるバスターと同じ感覚で使えるストライクルージュで戦果を上げて行ったのだった。









――――――









イザークがガイアに、ディアッカがストライクルージュに乗り換えてヒャッハーしていた頃、キラとレイの戦いは苛烈を極めていた――

互いにドラグーンを展開した超多角的な攻防は並の兵士では脳の処理限界を超えるほどのモノなのだが、スーパーコーディネーターであるキラと最強のナチュラルであるラウと同等の能力を持つレイには問題でなく、互いに激しい攻撃を行いながらも決定打を欠く展開となっていた。


「ビームを斬るか……!!」

「此れ位で!!」


ストライクフリーダムがビームをビームサーベルで斬り飛ばせばレジェンドも負けじとドラグーンでの全方位攻撃を行いストライクフリーダムを追い詰めようとする……が、ストライクフリーダムはレジェンドの攻撃をことごとくシャットアウトする。


「君は……どうして此処まで……!!」

「俺は長く生きる事は出来ん……人よりテロメアが短いからな。
 そして其れはラウも同じだった……俺もラウも長く生きる事は出来ない……アル・ダ・フラガの出来損ないだからな――だが、だからこそ俺は俺の命があるうちにお前を倒して此の世界の歪みの最大たる存在を消さねばならない!
 世界は生まれ変わらなければならないんだ!!」

「違う!!」

「……なに?」


更にストライクフリーダムは二丁ビームライフルでレジェンドのドラグーンを破壊し、更に迫りくるドラグーンを次々と撃破して遂にはレジェンドのドラグーンを全て破壊して見せた。


「君は彼と同じ生まれだったかもしれない。
 だけど、命はなんにだって一つだ!だからその命は君だ!彼じゃない!!!」

「!!?」


更にキラの一言にレイは動揺して一瞬だがレジェンドの動きが止まり、其処にストライクフリーダムがドラグーンフルバーストを敢行!
十一発のビームがコックピット以外のレジェンドの全身を貫き、二門のレールガンがレジェンドのビームライフルを貫き結果としてレジェンドは戦闘不能となってしまったのだ。


「……君は君だ。だから生きて。
 ラクス、フレイ!ミーティアを!要塞を討つ。エターナルは下がって!」


レジェンドを撃破したストライクフリーダムはミーティアを装備すると、ネオ・ジェネシスを搭載したパンデモニウムを落とす為に最強状態で向かうのだった。








――――――








その頃、カタナ達はレクイエムへと到達していた。


「追撃部隊は私達が引き受けるからアスラン達はレクイエムを!」

「分かった!!!」


レクイエムの発射口付近でカタナとルナマリアとステラは追って来ていたアベンジャーズの部隊の処理を担当し、アスラン達はレクイエム本体の破壊をする事になった。
レクイエム前に陣取ったエアリアルジャスティス、デスティニーシルエットを装備したインパルス、スペックが底上げされたガイアは追って来たアベンジャーズの部隊を粉砕!玉砕!!大喝采!!!
そしてレクイエムのシールドはアカツキはヤタノカガミの能力で簡単に突破し、デスティニーと∞ジャスティスとイージスセイバーはビームシールドを最大出力で展開して強引にシールドを突破。


「此れでぇ!!」


デスティニーは長距離射程ビーム砲を放ち、アカツキはドラグーンを展開してビームを放ち、∞ジャスティスはファトゥム01を射出し、イージスセイバーはモビルアーマー形態になって各種ビーム砲を放つ。
その結果としてレクイエムのビーム砲は完全破壊され、月基地からは巨大な火柱が上がる事になったのだった。


更に同じ頃、ミーティアを装備したストライクフリーダムもパンデモニウムに到達し、長大なビームサーベルで外壁のビームシールド発生装置を両断すると、ビームサーベルを突き刺し、その状態で前進してパンデモニウムを切り裂く。
そしてトドメとばかりにミーティアフルバースををブチかましてパンデモニウムを完全粉砕して見せた。
ジェネシスとレクイエムを失ったアベンジャーズは事実上壊滅したと言っても良いだろう――だが、まだ戦闘は終わっていない。








――――――







少し時は遡り、キラとレイとの激闘とは別に、イチカとマドカの戦闘も激しさを増していた――と思いきや、キャリバーンフリーダムはファラクトテスタメントをほぼ完封の状態となっていた。
キャリバーンフリーダムにはエスカッシャンによる多角的攻撃があるのに対し、ファラクトテスタメントには其れが無く、エスカッシャンの攻撃を回避または防御しながら戦う事を余儀なくされてしまい、キャリバーンフリーダムに圧される形となっていたのだ。
マドカも馬鹿ではないので『近接戦闘に持ち込めばビット兵装は使えない』と考えてキャリバーンフリーダムに近接戦闘を仕掛けたのだが、近接戦闘は正にイチカの領域であり、キャリバーンフリーダムに新たに搭載された長大な対艦刀『バルムンク』で圧倒される結果となった。

そもそもにしてデータストームに対する完全耐性を得ているイチカと、常人よりは高い耐性を持っているマドカでは身体に掛かる負担の大きさが段違いで、データストームの影響が皆無のイチカに対し、マドカは大分ギリギリの状況だった。


「イチカ……お前は殺す!絶対に!!」


マドカの目は真っ赤に染まっていたのだが、これは眼球の毛細血管が切れて血液が眼球内に充満した事が原因であり、眼球の毛細血管が切れると言うのは脳に多大なダメージを受けた証でもある。
マドカの脳はデータストームによって多大なダメージを受け、普通の人間ならば脳味噌が破裂して死に至っているレベルだ……其れでもこうして戦う事が出来ているのはマドカも『プロジェクトモザイカ』で誕生した存在だからだろう。


「お前じゃ俺に勝つ事は出来ねぇよマドカ……守るモノを持ってない奴に俺は負けない。
 だが、ここ等で止めにしようぜマドカ……このまま続けたところでお前は俺に勝つ事は出来ねぇ……だけじゃなく、これ以上データストームの影響を受けたら俺を殺す前にお前が死ぬぞマドカ?」

「今更そんな言葉を聞くと思うかぁ!!」


息も絶え絶えにマドカはファラクトテスタメントを操って攻撃するモノの、明らかにその精度は落ちており、イチカにとって対処するのは容易いモノでしかなくなっていた。


「そんな死に掛けの状態で俺に勝てる筈ねぇだろ?
 もういい加減こんな無意味な戦いは止めろっつってんのが分からねぇのか此のバカ!!」

「!!」


キャリバーンフリーダムは一旦距離を取ると、大腿部に搭載されているエスカッシャンをビームブーメランにして投擲してファラクトテスタメントの両足を斬り落とし、更に急加速で接近してバルムンクで左腕を斬り落とす。
メイン武装であるトリケロス改が搭載されている右腕は無事とは言え、ほぼダルマ状態になってしまったファラクトテスタメントでは此れ以上の戦闘は不可能だろう。

更に此のタイミングで月から巨大な火柱が上がった――シン達がレクイエムを破壊し、発射直前だったビーム砲のエネルギーが爆発したのだ。


「あの火柱は……まさかレクイエムが!!」

「ぶっ壊したみたいだなシン達が……そして其れだけじゃないみたいだぜ?」

「なに?……馬鹿な、パンデモニウムが!!」


そして其れだけではなく、マドカの目に次に飛び込んで来たのはジェネシスを搭載した要塞『パンデモニウム』が大爆発を起こして崩壊していく様だった。
何が起きているのかを確かめるべくレーダーを確認すればアベンジャーズのモビルスーツはその殆どがシグナルロストとなり、レイのレジェンドのシグナルまでもが消失している状態となっていたのである。


「レクイエムとジェネシスは破壊したしモビルスーツ部隊を完全制圧するのも時間の問題だ……お前等の負けだよマドカ。
 此れ以上の戦いは無意味だろ?……大人しく投降しろよ。」

「そうか……アベンジャーズは負けたか……だが、私はまだ負けていない!
 アベンジャーズが敗北しようとも、お前を殺せば私の勝ちだ!刺し違えてもお前だけはぁ!!」

「此の弩阿呆がぁ!!!」


状況的には連合軍の勝利と言えるのだが、マドカは其れでもイチカを殺さんと向かい、イチカも其れに対応したのだが……


「う……ぐ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


此処で遂にマドカに限界が訪れた。
データストームによって流れ込む膨大な情報量に脳が処理限界を迎えて毛細血管から出血し、マドカは目と鼻から出血しヘルメット内を赤く染める――と同時にファラクトテスタメントは急停止し、シェルユニットがその輝きを失ってしまった。


「マドカ……?」


突如機能を停止したファラクトテスタメントを不審に思い、イチカは近付くが其れでもファラクトテスタメントは沈黙したままだ。
呼びかけても応答はなかったのでファラクトテスタメントのコックピットハッチを無理矢理引き剥がすと、コックピット内部にはヘルメット内部を真っ赤に染めたマドカの姿があった。


「限界、超えちまったのか……馬鹿野郎が……」


イチカはキャリバーンフリーダムのコックピットハッチを開けると、ファラクトテスタメントのコックピットからマドカを取り出そうとした……如何に敵であろうとも死ねば只の躯であり、其れを宇宙の藻屑として漂わせるのはしのびないと思ったのだろう。


「……兄さん、なのか?」

「!!」


だが、マドカは生きていた。
此れにはイチカも一瞬警戒するも、マドカが自分の事を『兄さん』と呼んだのが気になった。


「兄さん、此処は何処なんだ?
 私達はスコール達と一緒にIS学園を……いや、国際IS委員会を攻撃するのだったか?……何方にしても今の私の状態を考えると、私は下手を踏んだようだな?……これが私の死に様か……」

「……思い出したのか?過去を。」

「思い出した?……そう言えばなぜこんな状態になっているのか記憶がない……余程夢中だったのかな私は……」


なんとマドカは此の土壇場で前世の記憶を取り戻し、更には此の世界での記憶を一切失っている状態となっていたのだ。
データストームによって脳が焼き切られるその刹那に脳が送り込まれた膨大な情報を処理しようとしてフル回転した結果か、それとも記憶を司る海馬体がダメージを受けた事が原因かは分からないが。


「私は……此処で死ぬんだな……」

「死なねぇよ……死なせはしない、絶対に。」


此の世界に於けるマドカの所業は到底許せるモノではないが、その記憶が綺麗サッパリなくなって過去の記憶のみが存在していると言うのであれば敵ではないのでイチカもマドカを死なせる選択は無かった。
マドカを抱えてキャリバーンフリーダムに戻ると『テスタメントを撃破した』と連合軍に広域通信で連絡を入れ、マドカを連れてミネルバに帰投しマドカを医療チームに預けるとタバネに連絡を入れてから戦場に戻り、キラ達と共にアベンジャーズの残存戦力を鎧袖一触し戦闘は連合軍の完全勝利で終わった。

其の後、中破したレジェンドがミネルバに投降を申し入れ、ミネルバも其れを受け入れたのだが、レジェンドから降りて来たパイロットを見てシンとルナマリアは驚いた……何せレジェンドのパイロットは二年前に行方不明となったレイだったからだ。
レジェンドのパイロットがレイだった事に驚いたシンとルナマリアだったが、レイが無事に生きていた事を喜んでいた――レイ自身はこれからどんな裁きでも受ける覚悟だったのだが、事の次第を知ったデュランダルのはからいで、『アベンジャーズに拉致され洗脳されていた』と言う事になり軍事裁判にかけられる事はなかった。
マドカに関しても『一切の記憶を失っている』と言う事で軍事裁判にかけられる事はなく、イチカから連絡を受けたタバネが秒で駆けつけてマドカにGAND手術を施したでマドカは一命を取り留めるに至った――とは言え、脳に重大なダメージを受けているので人体の損傷部位を補うGAND手術を施しても日常生活が送れるようになるかは不透明な部分ではあるが。

いずれにしても此れでアーモリーワンにおける連合のザフト軍モビルスーツ強奪事件に端を発する此度の戦争は終結し、改めてプラントとオーブは世界に向けて同盟締結を発信し、新聞やSNSにはカガリとデュランダルが握手をする姿が掲載され、世界は新たな一歩を踏み出そうとするのだった。








――――――








「いやぁ、まさかあの土壇場でマドちゃんが記憶を取り戻すとは流石のタバネさんでも予想GUY!
 しかも都合よく此の世界での記憶を失ってるってんだから驚き桃の木山椒の木、此の木なんの木気になる木ってなモンさ……ホントたま~にタバネさんの予想を超えて来る事があるから世界は面白いんだよねぇ。
 さてと、今回の事は此れで決着だけど未だ終わりじゃない……あと二年間の猶予がある訳だけど、お前さんはどう動くんだい合法ロリババア?
 お前が何をしようと知ったこっちゃないけど……イッ君とカタちゃんを不幸にするような事をしたその時は全力で潰すから覚悟しとけよ?」


マドカの手術を終えて自身の宇宙船に戻ったタバネはアルコール度数50%のウォッカ一瓶を一気飲みにすると手にしていた資料を机の上に放り投げてベッドにダイブしそのまま爆睡。
そしてその資料には金髪の少女の顔写真が掲載されていた。
其の少女の名は『アウラ』……そして備考欄には『ユーレン・ヒビキの嘗ての助手でありアコードの開発者』と記されていた……此度の戦争は終結したが、世界が平和になるのは未だ先であるのかもしれない。













 To Be Continued