ミネルバがマハムール基地に到着し、アークエンジェルが機を伺っている中、人知れず水面下で活動する者達が居た。
「しかし、今更かもしれないが、よくもまぁ此れだけの人数を集めたものだな?」
「私やお前のような存在、そしてキラ・ヤマトになる事が出来なかった存在は一人や二人ではない。
失敗作の多くは処分されたのだろうが、私やお前のように生き延びた存在は決して少なくない……そして其れだけでなく、今の世界に不満を持っている人間とて少なくはない。
無論全員ではないが、そういった連中を集めればそこそこの数にはなる。」
「そして、そんな連中の中からメカニックを選べば、戦場で回収したスクラップ寸前のモビルスーツも見事にレストアされて使い物になるか……尤も、俺の機体や、この黒いインパルスは新開発のモビルスーツと言う事を考えれば、資源さえ揃っていれば新規のモビルスーツ開発も可能なのだがな。」
其れはマドカとレイ。
マドカとレイは自分達と同じような存在、スーパーコーディネーター計画でキラになれなかった存在、此の世界に不満を持つ者達等を集めて一個小隊レベルの戦力を組織していた。
更に集めたメンバーにはメカニックの人間も存在しており、戦場で回収したスクラップレベルのモビルスーツをレストアし、実戦で使えるレベルにまでしていたのだ。
「其れで、あの黒いインパルスには誰が乗るんだ?」
「あぁ、アレには奴を乗せようと思っている……キラ・ヤマトの成りそこないの中で、最もキラ・ヤマトに近い存在である奴をな。」
マドカが視線を向けた先に居たのはキラと瓜二つの少年だ。
今のキラと比べると少し髪が短く、二年前の大戦期のキラと似た容姿だ。
「使えるのか、奴は?」
「少なくともキラの相手としては充分に役に立つだろうさ。
奴にはキラへの憎悪を此れでもかと言うレベルで植え付けてやったからな……奴のキラへの憎悪は、若しかしたら私のイチカへの憎悪に匹敵するかもしれんぞ?
尤も、そのせいでキラへの憎悪以外の感情はキレイサッパリ消え失せてしまったようだがな。」
「人の心の闇を己の目的の為に増幅させるとは、トンデモナイ悪党だなお前は。」
「なんとでも言え。
私はイチカを殺すためならありとあらゆる手段を使う事は厭わん――イチカを殺す際に最大の障害となるのがキラだ……キラを抑える役はお前一人でも良いのかもしれんが、念には念をだ。」
「キラ・ヤマトとイチカ・オリムラ……人類の夢と希望、その素晴らしき結果……矢張り認められん。……ラウもきっとこんな気持ちだったんだろう。」
「だが奴は失敗した。
当然と言えば当然だ……たった一人では出来る事など高が知れているからな――何よりも、たった一人でイチカとキラの二人を相手に出来る筈もない。
いや、そもそもにしてキラは兎も角、イチカを殺す事が出来るのは此の世で私ただ一人だ……私以外の人間に殺されるなど、断じて許さん。」
「お前のイチカへの執着は狂気を感じるレベルだが……其の狂気を生んだのもまた人か……人の業は深いな。」
この一団はプラントも連合も其の存在を感知しておらず、両陣営が戦いを繰り広げている裏でその辺のテロリストとは比べ物にならない戦力を有するに至っていたのだ。
人の闇の塊とも言えるこの一団は、マドカが復讐代行者を意味する『アベンジャー』と名付け、人知れず力を蓄えて復讐の刃を振り下ろす機会を伺うのであった。
機動戦士ガンダムSEED INFINITY PHASE69
『ローエングリンを討て~Destroy the positron cannon~』
マハムール基地ではガルナハンのローエングリンゲートを突破するための作戦会議が開かれていた。
マハムール基地に駐屯する隊員にミネルバのクルーを加えた作戦会議にて会議を進めるのはマハムール基地のヨアヒム・ラルド指令とFAITHのアスラン、そして議長直属のイチカだ。
「この様に、ローエングリンゲートまでは一本道の渓谷を進むしかない……正に正面突破となる訳だが、ゲート前には陽電子リフレクターを搭載したモビルアーマーが存在しているから突破は容易じゃない。」
「連合の陽電子砲は俺とカタナの機体のエスカッシャンフィールドで防ぐ事が出来るが、そうなると互いに決定打を欠いて泥仕合になっちまう。
そこで今回の作戦の要となるのが、連合の裏をかいた奇襲だ。」
「奇襲って、具体的に何をどうするんですかイチカさん?」
「其れはだな……彼女に説明して貰おうかな?」
「ミス・コニール、こちらです。」
其の作戦会議に姿を見せたのは、十歳ほどの少女だ。
栗色の髪をポニーテールにし、ボロボロの布を外套代わりに纏った其の姿はザフトの正規軍でも連合の正規軍でも、ましてやテロリストでもなく、現地のレジスタンスの少女のモノだった。
「子供?……あ、そういう事か!」
「俺が教えてやった事、覚えてたみたいだなシン。
現地のレジスタンスの大人がこっちに来てたら連合も警戒するだろうが、子供なら警戒が薄れるから、現地のレジスタンスからの情報提供を受けるなら、メッセンジャーは子供の方が成功率が高いってな。」
「その子供を見事にエスコートして見せるとは……アスラン、貴方実はロリコンだったのかしら?」
「誰がロリコンだ。誤解を招く事を言うなカタナ!」
情報提供者である少女、コニールは少し緊張した面持ちだったが、カタナとアスランの漫才のような遣り取りを見て、少し緊張が解れた様だった。
そうしてコニールから渡されたディスクの内容がプロジェクターで映し出されたのだが、其処には渓谷の西側にある洞窟がローエングリンゲート近くの洞窟と繋がっていると言うモノだった。
この二つの洞窟が繋がっているとなれば、其れを利用した奇襲が可能なので、此れはザフトにとっては嬉しい情報だっただろう。
「この洞窟は古い坑道で、モビルスーツじゃ通る事が出来ないんだが、コアブロックに分割した状態のインパルスならギリギリだが通る事が出来る――此の作戦の成否は、お前に掛かってるって事だシン。」
「俺に……責任重大ですね。」
「ミス・コニールが持って来てくれたデータ通りに進めば大丈夫だ……お前なら出来る、俺もアスランもそう思って此の作戦を決めたんだからな。」
「俺に出来ますかね?」
「出来るかどうかは問題じゃねぇ……やるかやらないかだ。
大丈夫、お前なら出来るさシン。自分を信じろ――其れでもダメそうならお前を信じる俺を信じろ。俺は、お前は任された事は絶対にやり遂げるって信じてるからな。」
「イチカさん……そう言われたら、やり遂げなきゃ嘘ですよね!信じてくれてる人を裏切る事は出来ないですよ!」
そして、此の作戦の要となるのはシンだ。
坑道はモビルスーツが通れるほど大きくはないが、コアブロックに分割した状態のインパルスならばギリギリではあるが突破する事が可能なのである。
「やる気は十分みたいだけど、大丈夫なのかコイツ?」
「シンの実力は俺が保証するよミス・コニール。
ザフトの最新鋭機のインパルスのパイロットに任命されてる事を考えても、シンの実力は疑いようもない……どうしても信じられないってんなら、保証書を添付するぞ?最大十年間の延長付きで。」
「最大十年間の延長保証って何処の電機店ですか……ま、イチカさんが保証してくれるなら俺は其れに応えるだけですよ。」
「と言う訳です。大丈夫ですよミス・コニール。彼ならやってくれます。」
「でもって、良い感じにまとめたなアスラン。」
コニールはシンの実力に少しばかり疑問を抱いたようだったが、イチカとアスランがシンの実力を保証してくれた事で一応の納得をしたのか、データの入ったディスクをシンに渡して来たのだが、その目には強い光と連合への怒りが宿って居た。
「前にもザフトがローエングリンゲートを突破しようとした事があった……私が所属してるレジスタンスも其れに協力したけど、結局は失敗した。
失敗しただけなら良かったけど、連合の奴等は敗走したザフトの軍人を深追いしないでレジスタンスの人間を捕えて殺した……ザフトに協力したって言うただそれだけの理由で!
其れだけじゃなく、アイツ等はこの辺一帯の支配者を気取って近隣の都市に無理難題を吹っかけて、其れが飲めないなら徴税して一般市民をも苦しめてるんだ……だから、絶対に倒して欲しいんだ、アイツ等を!!」
「……分かった。
其れを聞いて、俺も改めて覚悟が決まった……クソッタレのローエングリンゲート、絶対に突破してやるぜ。」
コニールの話を聞いたシンは、改めてローエングリンゲートの突破を胸に誓うと、コアスプレンダーの発進カタパルトに向かうのだった。
―――――――
数時間後、マハムール基地のモビルスーツ部隊とミネルバは、ガルナハンのローエングリンゲートを突破すべく渓谷を進んでいた。
「ルナマリア・ホーク。ザク、出るわよ!」
「ロランツィーネ・ローランディフィルネィ。ザク、出るぞ!」
「アスラン・ザラ。セイバー、発進する!」
「カタナ・サラシキ。エアリアル、行くわよ!」
「イチカ・オリムラ。キャリバーン、行くぜ!」
「シン・アスカ。コアスプレンダー、行きます!」
ローエングリンゲートを前にしてミネルバのモビルスーツ隊が発進したのだが、インパルスは合体せずにコアスプレンダー、チェストフライヤー、レッグフライヤーのコア分割状態で坑道に突入して行った。
「って、真っ暗!?」
だが、その坑道は明かり一つない暗闇であり、コニールから齎されたデータを頼りに進むしかない高難易度ルートだった……操作を一つ間違えばインパルスが大破してしまう可能性もあるのだが、此の最高難易度の任務が逆にシンの精神を研ぎ澄ました。
「データ通りに飛べば良いって言っても滅茶苦茶難しいじゃんか!……でもイチカさんに任されたんだ……絶対に成し遂げてやる!!」
――バシュゥゥゥゥン!!
気持ちが高まると同時にシンのSEEDが弾け、極限の集中状態を作り出して暗闇の中を進んで行ったのだった。
――――――
シンが暗闇の坑道を進んでいた頃、地上部隊はローエングリンゲートに近付いていたのだが、其処にはローエングリンゲートの守護者たるモビルアーマー『ゲルズゲー』が現れていた。
蜘蛛のような姿のメカの上にダガーLの上半身を乗せたような異形の姿をしているが、多脚の下半身はどんな地形でも自由に動く事が可能な上に飛行能力を有し、武器としては両手に大型のビームライフルを装備し、肩部アーマーに大口径のビーム砲が搭載されている。
防御に関してはシールドはなく、装甲もPS装甲ではないが陽電子リフレクターを搭載しているので防御面でも隙は無い。
性能面で言えば最強クラスのモビルアーマーと言えるだろう。
「成程、そちらも陽電子砲を持ってして揺さぶろうと言う訳か……だが貴様等には盾がない。ローエングリン照準、撃てぇ!!」
ローエングリンゲートの司令官は、ザフトには陽電子砲に対する盾がないと判断し、ローエングリンを放ったのだが――
「ところがギッチョン、そうはいかねぇんだな此れが!」
「私達が陽電子砲の盾を有していないと、一体いつから誤解していたのかしら?」
――バババァァァン!
イチカとカタナが自機に搭載されているビット兵装『エスカッシャン』を展開し、エスカッシャン独自のエネルギーフィールドで連合のローエングリン陽電子砲を完全防御して見せた。
此れまでザフトが此のローエングリンゲートの突破に失敗したのは、ローエングリンを防御する術が無かったからだが、今回はそうではないのだ。
「なに?奴等も陽電子リフレクターを?……いや違う、あれはもっと別の何かだ!」
初めて見るであろう兵装にローエングリンゲートの司令官は目を丸くするが其れは当然だろう。
此れでザフトに対して絶対的優位な立場が崩れ去ってしまったのだから――双方共に切り札の陽電子砲に対する防御があるのならば、後はもう純粋にモビルスーツの性能とパイロットの腕の勝負になって来るのだ。
地上部隊が近づくと同時に、連合も迎撃準備を整えていたが其の部隊編成は些かゲルズゲー頼みのようにも見受けられる。
最強クラスのモビルアーマーとも言えるゲルズゲーなのだが、其れ以外にローエングリンゲートに配備されているのはストライクダガーの発展形であるダガーL――ストライクダガーとは異なりストライカーパックを装備出来るとは言え、最新の量産機であるウィンダムと比べると其の性能が大きく落ちるのは否めないだろう。
対するザフトはマハムール基地の戦力として極地専用の量産型モビルスーツ『カズウート』の部隊に加え、援軍のミネルバにはザフトの最新鋭モビルスーツが勢揃いの状態であり総合力ではザフトの方が上だろう。
とは言え、ゲルズゲーの両肩のビーム砲の威力は非常に高く、此のビーム砲と遣り合えるのは砲撃戦特化のモビルスーツだけなのだが――
「そんなモノが通じるかよ!」
そのビーム砲を、キャリバーンフリーダムのバラエーナが完全相殺。
更にはバリアブルロッドライフルから超高威力のビームを放つ――尤もそれは陽電子リフレクターで防がれてしまったが、射線上に居たダガーL数機を纏めて撃破する事は出来ていた。
「はいは~い、大人しく道を開けなさい?邪魔立てすると、おねーさんがお仕置きしちゃうわよ♪」
「良いぞ、押している!」
更にエアリアルジャスティスがビームブーメラン兼ビームサーベルになるエスカッシャンの二刀流で切り込み、アスランはセイバーのモビルスーツ形態とモビルアーマー形態を見事に使い分けて敵部隊を翻弄し、ロランとルナマリアは自機のザクに飛行ユニット『グゥル』を装備して敵部隊と交戦していた。
そしてミネルバは艦首陽電子砲『タンホイザー』を展開した状態で戦っていた。
予め展開しておく事で、相手に『何時でも撃てるぞ』とアピールし、其の結果として陽電子リフレクターを搭載したゲルズゲーがローエングリンゲートから大きく離れて行動出来ないようにしたのだ。
「近接戦なら勝てると思ったか?甘いんだよ!」
キャリバーンフリーダムは砲撃を掻い潜って接近して来たダガーL二機をバックパックからビームサーベルを抜いて一刀両断!正に瞬殺だった。
此れまでマハムール基地のザフト軍に対して絶対的有利を保っていた連合だったが、此処に来て有利な状況が覆され、戦局は押し込まれている……ゲルズゲーがいれば大概の攻撃を防ぐ事が可能だが、陽電子リフレクターにも展開範囲の限界がある。
その隙間を抜かれてローエングリンを破壊されてしまったら基地は間違いなく落とされるだろう……だからこそ、司令官はローエングリンを避難壕に格納する事を決め、ローエングリンを格納するように命じ、避難壕の扉が開いた。
「まぁ、そう来るだろうが、少しばかり判断が遅かったな?……出番だぜ、主人公!!」
其れを見たイチカは不敵な笑みを浮かべる。
そして同じ頃坑道を進んでいたシンは――
「明かり!ゴール!!」
無事に坑道を抜け、ローエングリンゲートの目の前に現れた。と、同時にコアブロックが合体してインパルスになり、ローエングリンを守っているダガーLをビームライフルで撃ち抜く。
その間にもローエングリンは避難壕へと沈んで行くのだが、地上に降り立ったインパルスは腰部ホルダーから折り畳み式のコンバットナイフを取り出すと、其れをダガーLに突き刺し、そして其のままダガーLを避難壕の中に放り込み、胸部のバルカン砲を放って破壊し、其の誘爆でローエングリンを、更には連合の基地をも破壊してしまった。
「やってくれたわねシン♪……さてと、これで終わりよ!」
残ったダガーLはキャリバーンフリーダムがフルバーストで殲滅し、ゲルズゲーはエアリアルジャスティスにビームサーベルで両腕を斬り落とされ、セイバーに近距離からフォルティススーパービーム砲を放たれてターンエンド。
如何に高い性能を有するモビルアーマーであっても、防御の要である陽電子リフレクターの展開も担っていた両肩の大口径ビーム砲を失ってはビームを防ぐ手段はなく、近距離のビーム砲を喰らって爆破炎上!
此れにて、ローエングリンゲートは完全攻略となったのだった――同時に、其れは此の地で現地民を苦しめていた連合の部隊が無くなった事でもあり、情報提供を行ったレジスタンスの少女コニールも、仲間達と共にザフトの勝利を喜んでいた。
「よう、お疲れシン。今回のMVPは間違いなくお前だな。」
「お前なら出来ると信じていたぞ。」
「イチカさん、アスランさん……でも、酷いですよ。真っ暗ならそう言ってほしかったです。死ぬかと思いました。」
「データ通り飛べば良いって言わなかったけか?」
「言いましたけど、だけど!」
「でも、出来ただろ?
事前に言っておけば良かったのかもしれないが、暗いと分かってるとそれに対する安全策を考えて其の結果心に隙が出来る……心の隙は一番の大敵だからな?其れを生み出さない為には時には事前情報なしの方が良いって場合もあるんだよ。
ぶっつけ本番の方が気が引き締まるって事もあるしな。」
「其れは、そうですね……」
作戦は見事に成功し、ローエングリンゲートは突破出来たのだが、崩壊した基地の跡地では生き残った連合の兵士達が両手を後ろに回した状態で座らされて、そして次々と銃で頭を撃ち抜かれて処刑されていた。
しかもそれを行ったのはザフトの軍人ではなく、現地のレジスタンスの人間だったのだ。
「イチカさん、あれは……」
「戦争における敗者の末路だが、現地のレジスタンスが処刑するってのは、其れだけ連合の連中が現地民からの恨みを買ってた事の証でもある。
戦争ってのは勝たなきゃ意味がないが、勝つ為なら何をしても良いってもんでもない……力にモノを言わせて支配をしたら、負けた時に必ず火傷じゃ済まねぇ痛手を被っちまう……戦争は勝つのが大前提だが、それと同じくらい非戦闘員の支持を得る事が出来るのかってのが大事になってくるって訳だ。」
「成程……戦争って、難しいんですね。」
「だが、そんな戦争を終わらせて平和な世界を作るために俺達軍人は存在してるんだ……お前にも、まだまだ働いて貰うぜシン?」
「はい!」
戦争の闇の一端が見えた光景だったが、此の処刑が意味しているのは連合が現地民から深い恨みを買っていたという事実だ――此れは後に判明した事なのだが、ローエングリンゲートの部隊は現地民から重い税の取り立て、無銭飲食、女性への強姦等々の行為を行っており、しかし民事裁判では連合が任命した裁判官によって何れも無罪が言い渡されており、現地民の怒りは最高潮になっていたのだ。
故に此の処刑は当然と言えば当然だろう……連合は、正に自分で蒔いた種によってこの地で敗走したのである。
こうしてローエングリンゲートを攻略したミネルバは、改めてジブラルタル基地に向かって発進するのだった。
To Be Continued 
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