鬼柳:LP4000  SC2
煉獄龍皇 フォルト・ハーディス:ATK4000


ルチアーノ:LP4000  SC3
機皇帝スキエル:ATK2200



Side:鬼柳


行き成りの機皇帝は見事だが、その程度で俺が生み出す無限煉獄を超えられると思ったら大間違いだぜイリアステル。
見せてやるよ、格の違いってモンをな!フォルト・ハーディスの効果発動!
俺の手札が0枚の時、エンドフェイズまで相手フィールド上に表側表示で存在するカードの効果を全て無効にする……これで、スキエルの効果
も無効になって、機皇帝の特性をも失っちまったな。


機皇帝スキエル:ATK2200
      ↓
機皇帝 スキエル∞:ATK0
スキエルT:ATK600
スキエルA:ATK1000
スキエルG:DEF300
スキエルC:ATK400



効果で攻撃力を得てるモンスターってのは、大概にして効果を無効にされると途端に弱くなるからな……機皇帝も、所詮はその後多分に漏れ
ないモンスターだったこったな……多少は強いとは言えな。

バトル!煉獄龍皇 フォルト・ハーディスで、機皇帝スキエル∞に攻撃!『煉獄撃滅爆炎弾』!!――精々派手に散ると良いぜ。


「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
ルチアーノ:LP4000→0


「お前じゃ俺の相手は務まらなねぇよ……マッタク持って満足できなかったからな――精々、修業して出直してくるんだな。」

何とも拍子抜けだったが、先ずは1勝だからな――この勢いに乗って、次のデュエルも決めてやるよ……無手札の鬼神に喧嘩を売った事を
精々後悔させてやるからな。













異聞・遊戯王5D's Turn161
『起動する3体目の機皇帝』











「やるじゃないか……正直な事を言うとパーフェクト負けを喰らうとは思ってなかったよ。
 機皇帝スキエル∞が破壊された事で、僕のフィールドのモンスターは全て破壊されるしね。
 だけどここで永続トラップ発動『無限牢』!そして永続トラップ『無限霊機』
 無限牢の効果で、手札を1枚捨てて墓地の『スカイ・コア』を魔法・罠扱いで僕の魔法・罠ゾーンにセットする!!
 更に『無限霊機』の効果で僕が受けたダメージ100ポイントに付き、このカードに霊機カウンターを一つ置く。
 無限牢の効果でスカイ・コアを魔法・罠ゾーンにセットし、無限霊機に40個の霊機カウンターを乗せる――此れで、お前等を打っ倒す準備は
 万全整ったぜ!!」
無限霊機:霊機カウンター0→40


「……ったく、ガキはよく吠える。
 幾ら凄いモンを持ってても、其れで勝てなきゃ意味がねぇだろ?……テメェの実力は底が見えた。さっさと2番手に代わんな。
 正直って、テメェとのデュエルじゃ、全く全然満足できなかったからな――次の相手に期待するとするか……次こそは満足させてくれよな。」



――ギュオォォオォォン!!



「ならばその願い、叶えてやろう――次の相手は此の俺だ!!」

「……テメェはプラシド!――あんな目に遭ったってのに、懲りない奴だなお前も。」

遊里にフルボッコにされた挙げ句に上半身と下半身がさようならしてたんじゃ笑えねぇって思ってたんだが、まさか懲りもせずにまた現れるとは
呆れたもんだぜ――だが、俺の前に立ち塞がるなら、再び地獄に送り返してやるから、覚悟しな。



「悪いがお前など眼中にない。俺の目的は、俺に辛酸を舐めさせた上条遊里へのリベンジのみだ……貴様は精々踏み台となれ雑魚が。」

「セリフが三流の悪役だな……なら、俺とジャックを打っ倒して、遊里を引っ張り出してみるんだな。まぁ、下っ端じゃ無理だと思うけどよ。
 だがまぁ、これ以上御託は要らねぇだろ?行くぜ……!」


「「デュエル!!」」


鬼柳:LP4000   SC2
プラシド:LP4000   SC3




「俺のターン!……『ワイズ・コア』を守備表示で召喚。」
ワイズ・コア:DEF0


「カードを2枚セットして、ターンエンドだ。」

「お決まりの、機皇帝を呼び出すコアか……大概戦術がワンパターン過ぎじゃねぇか?
 そんなワンパターンな戦術じゃ、俺を満足させる事は出来ねぇよ――俺のターン!」


鬼柳:SC3→4
プラシド:SC4→5


コイツは、中々良いカードを引いたな?俺は『インフェルニティ・ニードル』を攻撃表示で召喚!


インフェルニティ・ニードル:ATK1500


インフェルニティ・ニードルは、俺の手札が0枚の時、自身を含めた俺のフィールド上の『インフェルニティ』と『煉獄』に貫通効果を与える、無限
煉獄の穿孔者だ。
コイツの効果によって、フォルト・ハーディスもまた貫通効果を得た。
そして、フォルト・ハーディスの攻撃力は4000で、ワイズ・コアの守備力は0……遊里を引き出す前に瞬殺されちまいそうだなオイ?



「吠えるな雑魚が。トラップ発動『自己犠牲による和睦』。
 俺のフィールド上のモンスター1体を破壊して発動。相手はこのターン、バトルフェイズを行う事が出来ない。
 俺は、ワイズ・コアを破壊し、貴様のバトルフェイズをスキップ。そして、ワイズ・コアが効果で破壊された事で効果発動!
 このカードが効果で破壊された時、自分フィールド上のモンスターを全て破壊し、デッキ、手札、墓地の何れから、『機皇帝ワイゼル∞』!」
機皇帝ワイゼル∞:ATK0


『ワイゼルA』!」
ワイゼルA:ATK1200


『ワイゼルG』!」
ワイゼルG:DEF1200


『ワイゼルC』!」
ワイゼルC:ATK800


『ワイゼルT』!を特殊召喚する。」
ワイゼルT:ATK500



「そして合体せよ『機皇帝ワイゼル』!!」

『ゴォォォォン!!』
機皇帝ワイゼル:ATK2500



来たか機皇帝……さっきのガキンチョと違って、俺を満足させてくれるんだろうな?ターンエンドだ。



「俺のターン。」


鬼柳:SC4→5
プラシド:SC5→6



「トラップ発動『インフィニティ・ショット』
 このカードを発動するターン、俺は攻撃する事が出来ないが、相手に俺のフィールド上のモンスターの数×400ポイントのダメージを与える。
 俺のフィールド上のモンスターは5体……2000ポイントのダメージを喰らって貰うぜ。」

「ちぃ……5枚で1体のモンスターとなる機皇帝とは相性の良いバーンカードだな……」
鬼柳:LP4000→2000



加えて、バトルフェイズが行えないとは言っても、機皇帝を展開した状態なら、相手のシンクロかエクシーズを奪う事も出来るから、盤面次第で
は圧倒的にアドバンテージを得ることが出来るって訳だ。



「そして、機皇帝ワイゼルの効果発動。
 1ターンに1度、相手のシンクロまたはエクシーズモンスターを吸収し、その攻撃力を自身の攻撃力に上乗せする。貴様のフォルト・ハーディス
 は貰うぜ。」

「まぁ、当然そう来るだろうが、甘いんだよお前等は。
 フォルト・ハーディスの効果発動!俺の手札が0枚の時、1ターンに1度このカードをゲームから除外出来る。
 そして、この効果を発動したターン、俺が受ける戦闘ダメージは1度だけ0になる。」

機皇帝の持つシンクロとエクシーズへのメタ効果は分かってるんだ、ソイツに対する対抗策を何時までも講じてないとでも思ったのかお前は?
遊里とジャックの様に、特別な力って訳じゃないが、俺は俺のやり方でテメェのエースを進化させてその力を得たんだ――今更、機皇帝如きは
敵じゃねぇんだよ。


「ならば、残しておくと面倒な事に成りそうな、ニードルを破壊するまでだ!やれ、機皇帝ワイゼル!!」


――バガァァァァン!


「だが、俺が受けるダメージは0だ。」

「ちぃ……ターンエンドだ。」

「エンドフェイズ、自身の効果で除外したフォルト・ハーディスが帰還する!」
煉獄龍皇 フォルト・ハーディス:ATK4000



如何やらお前も俺を満足させてくれる相手じゃなかったらしいな……俺のターン!


鬼柳:SC4→5
プラシド:SC5→6




カードを1枚伏せ、フォルト・ハーディスの効果発動。
俺の手札が0枚の時、エンドフェイズまで相手フィールド上に表側表示で存在するカードの効果を全て無効にするぜ。



「小癪な……!」
機皇帝ワイゼル:ATK2500
      ↓
機皇帝ワイゼル∞:ATK0
ワイゼルA:ATK1200
ワイゼルG:DEF1200

ワイゼルC:ATK800
ワイゼルT:ATK500


所詮はこの程度か……無限煉獄の闇に沈みな!
煉獄龍皇 フォルト・ハーディスで、機皇帝ワイゼル∞に攻撃!『煉獄撃滅爆炎弾』!!


――ドガァァァァァァァァァァン!!


プラシド:LP4000→0

「ち……だが、無限牢の効果発動。手札を1枚捨て、墓地の『ワイズ・コア』を魔法・罠扱いで俺の魔法・罠ゾーンにセットする。
 そして、無限霊機に更にカウンターを40個上乗せするぜ。」
無限霊機:霊機カウンター40→80



またソイツか?……何か狙ってるんだろうが、そんなモンは真正面からぶっ壊してやる。
ジャックと遊里が出るまでもねぇ――テメェ等イリアステルは、地錠覇王たるこの俺が纏めてぶっ倒してやるから覚悟しな。








――――――








Side:遊里


「よっしゃー、鬼柳の2人抜き!機皇帝なんて、目じゃないぜ!」

「若しかしたら、このまま3人抜きしちゃうかもね。」



鬼柳が見事な2人抜きを披露してくれたけど、何か引っかかるわね此れ?
何て言うか、幾ら鬼柳が己のエースを進化させたとは言っても、アッサリやられ過ぎてるわよね?プラシドはバーンダメージを与えたとは言え、
ルチアーノに至っては全く何も出来ずに負けてる訳だし……何か不気味な感じがするわ。



「或は、ルチアーノとプラシドは、態と負けたのかも知れんな――無限牢と、無限霊機の2つの効果を使った上でな。
 あの2人は、下準備をする為の人員に過ぎず、本命は大将のホセに最善の状態でフィールドを明け渡す事だったのかも知れん……マッタク
 持って腹立たしい事だがな。」

「でも、その可能性は否定できないよね。……Dホイールと合体してないのも気がかりだし。」

さて、3人目のホセにバトンタッチ……って、ちょっと待てーーー!!!


――ギュオォォォォォォォォォオォォン!!


ピットから全力疾走ってどういう事!?
プラシドの事があるから、ホセも多分サイボーグかアンドロイドの類なんだろうけど、時速100km以上で疾走するDホイールに徒歩で追いつく
とか普通にあり得ないから!てか、爺ちゃんハッスルし過ぎ!!


「ムゥゥゥン!」


って、此処でDホイールと合体したぁ!?
……いや、其れなら最初から合体した状態でレーンに出ようよ、ホセ爺ちゃんや…
でも、Dホイールと合体して来たって言う事は、いよいよ本気を出して来たって言うとことね……



「「デュエル!!」」


鬼柳:LP2000   SC5
ホセ:LP4000   SC6



「ワシは『グランド・コア』を守備表示で召喚。」
グランド・コア:DEF0



「そして、スピードスペル『Sp-クラッシュ・スピード』を発動。
 ワシのフィールド上のモンスター1体を選択して破壊し、破壊したモンスターのレベル又はランク分のスピードカウンターを得る!
 この効果でグランド・コアを破壊し、スピードカウンターを1つ増やす。」
ホセ:SC6→7


「そして、グランド・コアが破壊された時、自分フィールド上のモンスターを全て破壊し、デッキ又は手札から『機皇帝グランエル∞』。」
機皇帝グランエル∞:ATK0


『グランエルA』!」
グランドエル:ATK1300


『グランエルG』!」
グランエルG:DEF1000


『グランエルC』!」
グランエルC:DEF700


『グランエルT』!を特殊召喚する。」
グランエルT:ATK500


「そして、合体せよ『機皇帝グランエル』!」
機皇帝グランエル:ATK0


やっぱり来たか機皇帝!
だけど合体しても攻撃力は0?…ワイゼルやスキエルの様に、パーツの攻守の合計値が攻守の値になる訳じゃないって言うのかしら?


「機皇帝グランエルの攻撃力と守備力は、ワシのライフポイントと同じ数値となる。
 従って、今のグランエルの攻撃力は4000と云う所だが、此処でスピードスペル『Sp-テイク・オーバー』を発動。
 ワシのスピードカウンターが4個以上ある時、カウンターの乗って居るカード1枚を破壊し、破壊したカードに乗っていたカウンターの数×100
 ポイントのライフを回復する。
 ワシは無限霊機を破壊し、乗っていた霊機カウンター80個分のライフを……8000ポイントのライフを回復する!!」
ホセ:LP4000→12000
機皇帝グランエル:ATK0→4000→12000



ライフ依存型のステータス!
固定数値じゃないから安定しないとは言え、5桁のライフを得ることが出来れば滅茶苦茶強力じゃないのよ!……ルチアーノとプラシドは、ホセ
が最大の力を発揮できるように、敢えて負けたって訳か……やってくれるじゃない!


「散れ、愚かな弱者よ!機皇帝グランエルで、フォルト・ハーディスに攻撃!」

「ち、フォルト・ハーディスの効果発動。
 手札が0枚の時、このカードをゲームから除外し、俺が受ける戦闘ダメージを1度だけ0にする!」

「甘い!グランエルTの効果で、機皇帝グランエルが攻撃する時、相手はモンスターの効果を発動出来ない!此処で消え去れ、鬼柳京介!」

「何だとぉ!?……ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
鬼柳:LP2000→0


「そしてグランエルAの効果発動。
 機皇帝が戦闘で破壊したシンクロ・エクシーズモンスターを、機皇帝に装備する!この効果で、破壊したグランエルは機皇帝の力となる!」
機皇帝グランエル:ATK12000→16000


何て効果よ其れ!?
攻撃時に相手モンスターの効果を封じ、シンクロかエクシーズを戦闘破壊すれば其れを装備して自己強化……ワイゼルやスキエルとは一線を
画す、最強の機皇帝じゃないの此れ!?


「ち……やられちまった――次、任せるぜジャック。」

「いや、2人倒しただけで充分だ――機皇帝グランエル、相手にとって不足はない!
 だが、其れでも絶対王者には及ばぬという事を教えてやろう!――機皇帝如き、俺のフィールで跡形もなく蹴散らしてくれる!!」



……気を付けてねジャック。
グランエルは、只の機皇帝じゃない……幻獣神じゃないけど、機皇帝はグランエルを頂点としたピラミッド型のランクがあるんだと思う。
その頂点に位置するグランエルの力は、多分ワイゼルとスキエルを凌駕してるだろうからね。



「其れが如何した!俺は絶対王者、立ち塞がるならば相手が例え神でも倒して前に進むだけだ。
 機皇帝など、所詮は烏合の衆に過ぎんという事を、奴らに分からせてやる!!お前に回すまでもない、このデュエル俺が終わらせてやる!」

「其れは頼もしいわね。」

まぁ、ジャックならグランエルも何とかしちゃうんだろうけどね。
取り敢えず、攻撃力16000を召喚して勝った気になってるホセ爺ちゃんに、絶対王者のフィールを叩き込んで黙らせちゃって下さいってね!












 To Be Continued… 






登場カード補足



Sp-テイク・オーバー
スピードスぺル
自分のスピードカウンターが4つ以上ある場合に発動する事ができる。
カウンターが乗っている自分フィールド上のカード1枚を破壊し、そのカウンターの数×100ポイントのライフを回復する。



インフィニティ・ショット
通常罠
このカードは自分のターンでのみ発動できる。このカードを発動したターン、自分はモンスターを攻撃できない。
自分フィールド上に存在するモンスターの数×400ポイントダメージを相手ライフに与える。



無限牢
永続罠
手札を1枚捨てて、自分の墓地のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを魔法カード扱いとして、自分の魔法&罠カードゾーンに裏側表示でセットする。
また、このカードを墓地へ送って発動できる。このカードの効果で魔法&罠カードゾーンにセットしたモンスターを手札に戻す。



無限霊機
永続罠
このカードが存在する限り、自分が受けた100ポイントダメージにつき1つ、このカードに霊機カウンターを置く。