遊里＆遊戯＆十代：LP１９５０ プリンセス・ヴァルキリア：ATK２８００（漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） ダーク・マジシャン・ガール：ATK２８００（漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） 漆黒魔族ギルファー・デーモン：ATK２５００（漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） E・HERO　サイバー・ネオス：ATK４８００（漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） オベリスクの巨神兵：ATK５３００（漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） ブラック・マジシャン・ガール：ATK２３００（漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） パラドックス：LP１１５００ Sin　サイバー・ダーク・ドラゴン：ATK６１００（Sin　F・G・D装備＆漆黒魔族ギルファー・デーモン効果） Side：遊里 ライフでは大幅に差を付けられてるけど、フィールドを見ればアタシ達の方にアドバンテージが有ると見ても過言じゃないわ。 パラドックスのモンスターは、神をも超える攻撃力を有しているけど、だからと言って最強と言う訳じゃない……装備したモンスターを破壊すれば、その瞬 間に、Sin　サイバー・ダーク・ドラゴンは、只の弱小モンスターになる訳だしね。 「行くぜパラドックス！！『E・HERO　エアーマン』を召喚！」 E・HERO　エアーマン：ATK１８００ 「そして、エアーマンの効果で、デッキから『E・HERO　シャドーミスト』を手札に加えるぜ！！！」 で、十代のターン。 エアーマンから、HEROをサーチしたって事は、此処から更なる攻勢に出るのは間違いない……思い切りやっちゃってよ、十代！アタシが許可するわ！ 異聞・遊戯王5D's　Turn114 『立ち塞がる、シルバー・ウィンド』 「そして、手札から、魔法カード『融合』を発動！！ 　フィールドのエアーマンと、手札のシャドー・ミストを融合！！現れろ『E・HERO　Great TORNADO』！！」 『ムゥゥゥゥゥゥン！！』 E・HERO　Great TORNADO：ATK２８００→３１００ 此処で、攻撃力２８００の上級融合モンスターって、流石は十代、融合マスターね！ しかも、TORNADOには、この状況を打開できるだけの効果がある……この効果の前では、どんなモンスターだって、其のステータスを削り取られる！ 「先ずはシャドー・ミストの効果で、デッキから『E・HERO　オーシャン』を手札に加える！！ 　更に、TORNADOの効果発動！ 　このカードの融合召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力を半分にする！！『タウンバースト』！！」 「何！？」 Sin　サイバー・ダーク・ドラゴン：ATK６１００→３０５０ 良い流れだわ。 Great TORNADOの効果で、攻撃力が半分になったSin　サイバー・ダークなら、余裕で突破できる！！此れは、行けるかも知れない……否、行ける！ 「行くぜ、Great TORNADOで、Sin　サイバー・ダーク・ドラゴンに攻撃！『スーパーセル』！！」 ――ゴォォォォォォォォォ！！ パラドックス：１１５００→１１４５０ 「ぐ……だが、Sin　サイバー・ダークが破壊される時、代わりに装備したモンスターを破壊出来る。」 Sin　サイバー・ダーク・ドラゴン：ATK３０５０→６００ 「でもこれで、サイバー・ダークの身代わりとなる装備モンスターは居なくなった。 　追撃だ、サイバー・ネオスで、Sin　サイバー・ダーク・ドラゴンに攻撃！『ハイパー・ネオス・バスター』！！！」 ――ドゴォォォォォォォォォン！！ 「ぐおわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」 パラドックス：１１４５０→７２５０ 「大ダメージ、やるじゃないか十代。」 「ありがとうございます遊戯さん。……でも、俺のHEROの真髄は此処からです！ 　手札を１枚捨て、速攻魔法『超融合解除』！超融合によって融合召喚されたモンスターをエクストラデッキに戻し、融合素材となったモンスターを元々 　のコントローラーのフィールド上に特殊召喚する！ 　この効果でサイバー・ネオスをエクストラデッキに戻し、俺のフィールドに『E・HERO　ネオス』を、お前のフィールドに『Sin　サイバー・エンド・ドラゴン』 　を、夫々特殊召喚するぜ！」 『ここからが本番だ！』 E・HERO　ネオス：ATK２５００→２８００ 『ギシャァァァァァァァァァァ！』 Sin　サイバー・エンド・ドラゴン：ATK４０００→３５００ 「マダマダぁ！速攻魔法『マスク・チェンジ』！！ 　コイツで、Great TORNADOを同じ属性のM・HEROに変身させる！！変身召喚、現れろ『M・HERO　ブラスト』！！」 『ハァァァァァァ！』 M・HERO　ブラスト：ATK２２００→２５００ 此れよ、HEROデッキは、融合解除やマスク・チェンジを利用してのこの超速攻が最強の武器なのよね。 其れこそ、手札に融合素材モンスター２体と、融合、でもってマスク・チェンジが３枚揃ってたら、１ターンキルだって狙える訳だしね……其れが出来る人 は、滅多に居ないけど。 でも、十代は完璧にHEROを使い熟してる。 シティにも、HEROデッキを使ってるデュエリストは居るけど、此処まで見事にデッキを使い熟してるデュエリストは見た事がない……凄いよ十代！！ 「ブラストの効果発動！このカードの特殊召喚に成功した時、相手モンスター１体の攻撃力を半分にする！！ 　コイツで、Sin　サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力を半分にするぜ！！喰らえ『バーストサイクロン』！！」 Sin　サイバー・エンド・ドラゴン：ATK３５００→１７５０ 普通だったら、攻撃力の高い『カミカゼ』の方を優先したがるんだけど、場の状況を的確に判断して、ブラストを呼び出した十代は流石だわ。 Sin　サイバー・エンドは、確かに強力なモンスターだけど、攻撃力が半減すればデメリット付きのレベル４モンスターで倒せる位だからね…やっちゃえ！ 「M・HERO　ブラストで、Sin　サイバー・エンド・ドラゴンに攻撃！！『ハリケーン・アッパー』！！」 ――ドゴォォォォォォォォォ！！！ パラドックス：LP７２５０→６５００ 「ぐ……１ターンで、此処まで攻め込んでくるとは……だが其れも此処までだ！ 　トラップ発動『重罪同調』！！私のフィールド上のSinモンスターが破壊された時に発動。 　デッキから、チューナー１体とチューナー以外のモンスター１体を墓地に送り、破壊されたSinモンスターよりもレベルの低いモンスターをエクストラデッキ 　からシンクロ召喚する。 　私はデッキからレベル６の『Sin　エメラルド・ドラゴン』と、レベル２のチューナーモンスター『Sin　フレムベル・ドラグノフ』を墓地に送ってチューニング！ 　大空を翔る銀の風よ、全てを飲み込み大地に吹き荒れよ！シンクロ召喚、吹きすさべ『輝天龍　シルバー・ウィンド』！！」 『ぐ……遊里……！』 輝天龍　シルバー・ウィンド：ATK２５００ シルバー・ウィンド！！ 此処で、シルバー・ウィンドを呼び出すとか、中々良い性格してるじゃないのよパラドックス！！ 「ククク……褒め言葉と受け取っておこう。 　Sin　フレムベル・ドラグノフを素材として召喚されたシンクロモンスターは、相手のモンスター効果を受けない。よって、ギルファー・デーモンの効果も受 　けない……さて、如何する？」 「あれが、お前のエースか遊里……攻撃力はネオスの方が上だけど、如何する？」 「攻撃はしないで十代。 　シルバー・ウィンドには、フィールド上のカード１枚を破壊から護る効果があるんだけど、その効果の対象になったカードがモンスターカードだった場合 　そのモンスターは、エンドフェイズまで攻撃力が５００ポイントアップする。 　ネオスで攻撃した瞬間に、アイツはシルバー・ウィンドの効果をカウンターで発動して、ネオスを返り討ちにする筈だわ。」 「そんな効果があるのか……なら、俺はカードを２枚セットして、ターンエンドだぜ。」 「私のターン！このターンは、Sin　Worldの効果を発動せずに普通にドローする。 　手札から魔法カード『罪の意識』を発動！ 　私のフィールド上のモンスター１体をリリースし、リリースしたモンスターの名を含むSinモンスターを、デッキから特殊召喚する。 　この効果で、シルバー・ウィンドをリリースし、出でよ『Sin　シルバー・ウィンド』！！」 『…………』 Sin　シルバー・ウィンド：ATK２５００→２０００ く、シルバー・ウィンドがSinモンスターに……悪夢であってほしいって思う光景だわこれ。 だけど、なんでこんな面倒な方法で、Sin　シルバー・ウィンドを呼び出したんだろう？Sinモンスターは、その展開力が最大の売りなのに…分からない。 「分からないのならば教えてやろう。私は、チューナーモンスター『Sin　パラダイムギア』を召喚！」 Sin　パラダイムギア：ATK０ 此処でレベル２のチューナーモンスターって言う事は、レベル１０のモンスターをシンクロ召喚する心算と見て間違いないわね。 「行くぞ、レベル８のSin　シルバー・ウィンドに、レベル２のSin　パラダイムギアをチューニング。 　次元の裂け目から生まれし闇よ、時を越えた舞台に破滅の幕を引け！シンクロ召喚！出でよ『Sin Paradox Dragon』！！」 『グギャァァァァッァアァァァァァ！！』 Sin Paradox Dragon：ATK４０００ 「Sin Paradox Dragonのシンクロ召喚に成功した時、私の墓地のシンクロモンスター１体を選択して特殊召喚する！ 　私がこの効果で蘇らせるのは『輝天龍　シルバー・ウィンド』！！」 輝天龍　シルバー・ウィンド：ATK２５００→２０００ 「Sin Paradox Dragonは、相手のカード効果によっては、攻守の値が変動しない。 　そして、私のフィールド上のシンクロモンスターの攻撃力の合計値分、相手フィールド上のモンスターの攻撃力はダウンする！！」 プリンセス・ヴァルキリア：ATK２８００→８００ ダーク・マジシャン・ガール：ATK２８００→８００ 漆黒魔族ギルファー・デーモン：ATK２５００→５００ E・HERO　ネオス：ATK２８００→８００ M・HERO　ブラスト：ATK２５００→５００ ブラック・マジシャン・ガール：ATK２３００→３００ 何つ～効果だ此れ。 ギルファーの効果で攻撃力をダウンさせてるとは言え、それでも２０００ポイントもダウンするなんて、其れは無いでしょ！遊戯さんの神は無傷だけど！ 「流石に、神には効果が及ばなかったが、其れでも神以外のモンスターを撃破すれば、その瞬間に貴様等のライフは０となる。 　バトルだ！！Sin Paradox Dragonで、プリンセス・ヴァルキリアに攻撃！朽ちるが良い、『矛盾のパラドックスバースト』！！」 「そうはさせないぜ！墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果発動！ 　墓地のこのカードをゲームから除外し、その攻撃を無効にするぜ！！」 十代！喰らったら負けてたけど、その効果で躱すとは……そっか、さっきの超融合解除の時に、コストとしてネクロ・ガードナーを墓地に送ってたのね。 さて、如何する、パラドックス？ 「Sin Paradox Dragonの効果で特殊召喚されたシンクロモンスターは、このターン攻撃する事は出来ない……カードを２枚セットしてターンエンドだ。」 追撃は無しか……なら、次のターン、お願いします遊戯さん！！ 「あぁ、行くぜ、俺のターン！！手札からマジックカード『賢者の宝石』を発動！ 　俺のフィールド上にブラック・マジシャン・ガールが存在する時、デッキか手札からブラック・マジシャン１体を特殊召喚するぜ！！ 　待たせたなマハード、お前の出番だ！！現れよ、我が最強の僕、『ブラック・マジシャン』！！」 『我が魂は、永遠に彼方の僕なり！』 ブラック・マジシャン：ATK２５００→２８００ これが、遊戯さんのエースモンスター、ブラック・マジシャン！！ 「ブラマジキター！！！」 レベル７の通常モンスターとは思えない迫力があるわね、遊戯さんのブラック・マジシャンは。……流石は、初代デュエルキングのエースモンスターね。 でも、それでもパラドックスのモンスターの効果は受けるから、攻撃力が…… ブラック・マジシャン：ATK２８００→８００ このままじゃ勝ち目がない。シルバー・ウィンドが、パラドックスのフィールド上に居る限りは！！ だから、シルバー・ウィンドを破壊して遊戯さん！シルバー・ウィンドも、これ以上アイツに使われる事は望んでいないから……だから、お願いします！！ 「確かに、シルバー・ウィンドがパラドックスのフィールド上に存在して居る限り、俺達の圧倒的不利は間違いないだろう。 　だが、俺はシルバー・ウィンドを破壊しない！……君のカードを取り戻すって、約束をしたからな遊里。」 「でも！！」 「大丈夫だ、策はある！！ 　俺は、手札から魔法カード『奇跡のマジックボックス』を発動！ 　俺のフィールド上に魔法使い族モンスターが２体状存在する場合、相手モンスター１体のコントロールを得るぜ！！」 「！！其れで私のモンスターを奪う心算か！だが、そうはさせん！！トラップ発動『Sin　Force』！ 　このカードは、発動後装備カードとなり、Sinモンスターに装備される。そして、装備モンスターは相手の魔法と罠の効果を受けない。 　こうなってしまっては、私のParadox Dragonは奪えまい！！」 「……其れは如何かな？」 「なに？」 ――ギュオォォォォォん……むぎゅり 流石に対策はしてたらしいけど、遊戯さんの発動した魔法は、Paradox Dragonを対象にした訳じゃなく、狙いはシルバー・ウィンド！！ 言葉巧みに、相手を誘導してそしてその結果を出すなんて……凄すぎよね！！ 『奴の支配から解放されたか……礼を言うぞ、名もなきファラオよ。』 輝天龍　シルバー・ウィンド：ATK２０００→２５００→２８００ そして、シルバー・ウィンドが戻って来た事で、Sin Paradox Dragonの呪いも消え、私達のモンスターの攻撃力も復活した！ 輝天龍　シルバー・ウィンド：ATK２８００ プリンセス・ヴァルキリア：ATK８００→２８００ ダーク・マジシャン・ガール：ATK８００→２８００ 漆黒魔族ギルファー・デーモン：ATK５００→２５００ E・HERO　ネオス：ATK８００→２８００ M・HERO　ブラスト：ATK５００→２５００ ブラック・マジシャン・ガール：ATK３００→２３００ このデュエルも、いよいよ佳境に入って来たって所ね……覚悟は良いわね、パラドックス！ 散々ぱら好き勝手やってくれたツケを、今此処でキッチリと払って貰うわ！ 　Ｔｏ　Ｂｅ　Ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ…　 登場カード補足 Sin Paradox Dragon レベル１０　　　　闇属性 ドラゴン族・シンクロ/効果 チューナー＋チューナー以外の「Sin」モンスター１体 このカードの特殊召喚に成功した時、自分の墓地のシンクロモンスター１体を選択して特殊召喚する。 このカードが表側表示で存在する限り、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力は、自分フィールド上に表側で存在する、このカー ド以外のシンクロモンスターの攻撃力の合計値分ダウンする。 このカードは、相手のカード効果によっては、攻撃力と守備力の値が変化しない。 ATK４０００　　　　DEF４０００ Sin　シルバー・ウィンド レベル８　　　闇属性 ドラゴン族・効果 このカードは通常召喚出来ない。エクストラデッキから「輝天龍　シルバー・ウィンド」１体を墓地に送った場合に特殊召喚出来る。 フィールド魔法カードが表側表示で存在しない場合、このカードを破壊する。 このカードが表側表示で存在する限り、自分フィールド上に表側表示で存在するカードは破壊されない。 ATK２５００　　　　DEF２０００ Sin　フレムベル・ドラグノフ レベル２　　　闇属性 ドラゴン族・チューナー このカードを素材にしてシンクロ召喚されたシンクロモンスターは相手のカード効果を受けない。 ATK１２００　　　　DEF５００ Sin　パラダイムギア レベル２　　　闇属性 機械族・チューナー このカードは「Sin」モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。 ATK０　　　DEF０ 罪の意識 通常魔法 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体をリリースして発動する。 リリースしたモンスターの名前を含む「Sin」モンスター１体を、召喚条件を無視してデッキから特殊召喚する。 奇跡のマジックボックス 通常魔法 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが ２体以上表側表示で存在する場合に発動する事ができる。 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体を選択してコントロールを得る。 超融合解除 速攻魔法 手札を１位枚捨て、フィールド上の「超融合」によって特殊召喚されたモンスター１体を選択して発動する。 選択したモンスターをエクストラデッキに戻し、融合素材となったモンスターを墓地から、元々のコントローラーのフィールド上に特殊召喚する。 重罪同調 通常罠 自分フィールド上の「Sin」と名の付くモンスターが、相手によって破壊された時に発動できる。 自分のデッキから、チューナー１体と、チューナー以外のモンスター１体を選択して墓地に送り、破壊されたモンスターよりもレベルの低いモンスターを エクストラデッキから、シンクロ召喚する。 Sin Force 永続罠 発動後このカードは装備カード扱いとなり、 自分フィールド上の「Ｓｉｎ」と名のついたモンスター１体に装備する。 装備モンスターは相手の魔法・罠カードの効果を受けない。