ブランシュ:LP1700
オッドアイズ・アーマー・ドラゴン:ATK4000(異虹彩の力効果)
甲殻怪人カブトザリガン:ATK4000(異虹彩の力効果)


アイン:LP3500
カオス・ソルジャー:ATK4000(異虹彩の力効果)
深緑眼の白金龍:ATK4000(異虹彩の力効果)


ディヴァイン:LP9300
人造人間-サイキック・ショッカー:ATK2800
メンタルスフィア・デーモン:ATK2700





Side:ブランシュ


さぁて、覚悟は良いな前髪野郎?
上級のサイキックシンクロを2体揃えたのは見事かも知れねぇが、その程度じゃ俺とアインを止める事なんて土台不可能だぜ!!
自分の事を最強なんて言う気はねぇけど、それでも俺のデュエリストレベルは決して低くねぇって自負してるし、アインのデュエリストレベルは遊里
に匹敵するほどだからな?

幾らアルカディアムーブメントの総帥とか言っても、今のテメェじゃ俺とアインのコンビを退ける事は出来ねえさ、絶対にな!!
つーかよ、お前総帥とか言って偉そうな事言ってた割に、デュエルの腕はざるじゃね?……ぶっちゃけ、龍亞にすら勝てねぇんじゃねえのお前は?

あ、比較するだけ龍亞に失礼か。
アイツはマダマダ子供だけど、秘めてる力は俺以上だし、何よりも遊里が認めたデュエリストなんだから、確実にお前の3倍は強いなうん。



「……喧嘩を売ってるのかブラン?」

「まさか……心の底から馬鹿にしてるだけだ前髪。」

「……言いたい放題だな?……しかし、あの不自然なまでの前髪は、若しかして鬘だったとか言わないよな?アレを取ったらつるっぱげとか……」

「ぶふぅ!!」

ちょ、待ってアイン、其れツボ過ぎる。てか、油断してたボディに来た。文字通り、ボディがお留守だったぜ――!
でも、だけど、あの前髪が実はヅラって、面白すぎるだろ!?あの前髪ヘアーを取ったら、テカテカに輝く禿げ頭が太陽光を反射して更に光って…

「ククク……ハッハッハ……ハ~~~~~~~ハッハッハ!!!」

「何を想像したかは知らないが、情け容赦ない高笑いは止めろぉ!!!と言うか、此れはヅラではなく自前だ自前!!毎朝セットしてるだけだ!



ふざけんな笑わせろ。
そんでもって、盛大に笑われた屈辱と、払拭されなかったヅラ説をその身に抱えて地獄に落ちろバカ――片道切符位は、用意してやるからよ!!












異聞・遊戯王5D's Turn106
『突き進め、因縁の決着の為に』










さぁて、行くぜ前髪!!バトルだ!!
甲殻怪人カブトザリガンで、人造人間-サイキック・ショッカーに攻撃!!シザース・エクスキュージョン!!



「そうはさせない!トラップ発動『超能力研究結果』
 私のフィールド上にサイキック族モンスターが存在する場合、自分または相手の墓地から罠カード1枚を選択して、その効果を発動できる!
 私はこの効果で、墓地の『サイキック・シールド』を選択して発動!此れにより、このターンのみ、私のサイキック族モンスターは戦闘では破壊さ
 れない!!」

「だが戦闘ダメージは通るよな?」

「それは、確かに――!」
ディヴァイン:LP9300→8100



ハッ、戦闘ダメージを受けないて言う謳い文句にしてやられたって感じか?
つーかな、こっちの方が俺等には都合がいいんだ!!覚悟しやがれディヴァイン!!――続いて、オッドアイズ・アーマー・ドラゴンで、メンタルス
フィア・デーモンに攻撃!『スパイラル・シュラーク』!!



「ぐわぁぁぁぁぁぁっぁあ!」
ディヴァイン:LP8100→6800


追撃だ!カオス・ソルジャーで、メンタルスフィア・デーモンに攻撃!!『カオスブレード』!!



「ごわぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ディヴァイン:LP6800→5500



「マダマダぁ!!深緑眼の白金龍で、サイキック・ショッカーとメンタルスフィア・デーモンを攻撃!!」

「えぇ!?其れは反則じゃないのか!?」



深緑眼の白金龍は、1ターンのバトルフェイズ中に相手モンスター全てに攻撃する事が出来る!よって、其の2体に同時に攻撃出来るって訳だ!
で、勿論攻撃なんだが……何だろう、此のドラゴンの名前的に、○○眼の○○龍で、光属性の攻撃力3000って辺りで、物凄くあの技を叫びたい
衝動が、俺を襲う!!ダメだ、耐えるんだ俺!!

喰らえ『ディープ・ストライク・バスター』!!



――バガァァァァァァァァァァァァン!!!



「うおわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ディヴァイン:LP5500→4200→3000



「此れは、奴の自滅的な結果だが、大きくライフを削る事が出来たな?
 異虹彩の力で攻撃力は4000になるとは言え、ダイレクトアタックの際には与えるダメージが500ポイントになってしまうが、奴がモンスターに戦
 闘耐性を付けてくれたお蔭で、逆に大ダメージを与える事が出来たからな!」

「デュエルって言うのは、こうした事が起こるから面白い、だろ?」

「確かにな。
 まぁ、エンドフェイズに攻撃力は戻ってしまうが、攻撃力で劣っているのはカブトザリガンのみ――それも、お前の事だから何か対策を講じている
 のだろうからな。」



まぁな!
そう言う事で、覚悟しとけや前髪!つーか前髪ヅラ!寧ろハゲ!!



「禿ではないわ!!」
ディヴァイン:LP8000



「って、待てやハゲ!何だってテメェは、ライフが初期値になってやがるんだ!!さっきの攻撃で、テメェのライフは3000になった筈だろうが!!」

「どんなイカサマをしたって言うんだ?」

「イカサマ?…違うな、此れは此のゲームの仕様さ。
 此のゲームに於いて、この魔王城はラスボスを超えた最強の敵が存在している隠しダンジョンでね、難易度MAXのやり込みステージなのさ。
 そして、このダンジョンのラスボスである魔王には特殊能力が備わっていて、ライフが初期値の半分を切った場合、即座にライフが初期値に成る
 と言う、特殊アビリティが備わって居る訳だ。
 つまり、私を倒すには一撃で最低でも4001ポイント以上のダメージを与えねばならない!私を倒す事は並大抵の事ではないと言う事だ!」



待てコラ、幾ら仕様だとは言っても其れは流石に反則だろ!?
つーか、何考えてこんなやり込みステージを用意しやがった開発者ぁぁぁ!!いや、ゲーム的にはアリのなのかも知れねぇが、今の状況に於いて
は、面倒な事この上ねぇ!!

この野郎、本気で外道だな?
開発者が、純粋にプレイヤーのやり込み要素として設定した物を悪用するとは…テメェ、その所業に対する対価を払う覚悟は出来てんだろうなぁ!



「この世界では、今は私こそが神だ。何をしようとも私の勝手だろう?」

「「よし、ぶっ殺す。」」


うん、計らずともアインとユニゾンしたな。
でも、俺とアインの思いが重なったのは当然だよな?……コイツは、デュエリストの風上にもおけねぇからな!!テメェの魂ごとデリートしてやる!



「やってみろ、出来るならばな。」

「やってやろうじゃねぇか……つーか、死んだくせに生き汚くデータの世界で生きてんじゃねぇ。
 ……上等だ前髪、やってやるよトコトンな!カードを2枚セットしてターンエンドだ!」


オッドアイズ・アーマー・ドラゴン:ATK4000→2800
甲殻怪人カブトザリガン:ATK4000→2500
カオス・ソルジャー:ATK4000→3000
深緑眼の白金龍:ATK4000→3000




「ククク、この世界では私こそが神だ!私のターン!!チューナーモンスター『サイ・ガール』を召喚!!」
サイ・ガール:ATK500



此処でチューナー?
…って事は、メンタルスフィアかサイキック・ショッカーの強化って言う事か?一体、どんなモンスターを出してくるんだ前髪野郎?



「私は、レベル8のサイキック・ショッカーに、レベル2のサイ・ガールをチューニング!
 深淵に燃える怨念の炎よ、万物を焼きつくして、世を蹂躙せよ!シンクロ召喚、壊滅せよ『超人造人間-ネオ・サイコ・ショッカー』!!」

『むっはぁぁ!!』
超人造人間-ネオ・サイコ・ショッカー:ATK3300



ここで、攻撃力3300か?……はっ、前髪ヅラのクセに、アルカディアムーブメントを纏め上げてたのは伊達じゃねぇみたいだな?
だが、攻撃力3300が1体じゃ、俺等の布陣は崩せねぇ――なんつーか、本気でワクワクしねぇだろ此れは……本気でアホだろ前髪野郎……!!



「攻撃だ!ネオ・サイコ・ショッカーで、カブトザリガンに攻撃!!『サイバーエナジー・ブレイク』!!」

「その攻撃は通さないぜ!トラップ発動『ビッグウェーブ・ウォール』!!
 俺のフィールドの水属性モンスターが攻撃対象になった時、その攻撃を無効にし、デッキから水属性モンスター1体を手札に加える!
 俺はこの効果で、デッキからレベル1のチューナーモンスター『サーペント・クラブ』を手札に加えるぜ!!」

「簡単には行かないか……メンタルスフィア・デーモンを守備表示に変更。カードを1枚セットしてターンエンド。
 そして、マジカル・アンドロイドのデッキマスター能力で、私のライフが回復する!」
メンタルスフィア・デーモン:ATK2700→DEF2300
ディヴァイン:LP8000→9000




まさか、此処で攻撃力3300のモンスターをシンクロ召喚して来るとは予想外だったが、その程度じゃ俺達は倒せないぜ前髪野郎!
確かに俺一人だったらきつかったかもしれないけど、今の俺にはアインて言うパートナーが居る……頼れる仲間が居るんだ!負ける筈がねえ!!



「あぁ、その通りだ!仲間の存在と言うのは大きい物だからな。
 私も、この世界に来てそれを知った……故に、このデュエルは絶対に負けん!!!私のターン!!」



よし、やっちまえアイン!!



「覚醒の暗黒騎士ガイアのデッキマスター効果発動!
 ライフを500ポイント払い、デッキから儀式モンスターか儀式魔法カード1枚を選んで手札に加える!
 私は、この効果で、デッキから儀式魔法カード『超戦士の儀式』を手札に加え……儀式魔法『超戦士の儀式』を発動!!
 手札の『疾走の暗黒騎士ガイア』と『クリボー』をリリース!!儀式召喚、現れろ『超戦士カオス・ソルジャー』!」

『はぁぁぁぁぁ!!』
超戦士カオス・ソルジャー:ATK3000

アイン:LP3500→3000



此処で更なるカオス・ソルジャー!!
しかも、疾走の暗黒騎士ガイアの効果で――



「疾走の暗黒騎士ガイアがリリースされた時、デッキから『カオス・ソルジャー』モンスター1体を手札に加える!
 この効果で、デッキから『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』を手札に加えるぞ?
 そして、墓地から光属性の疾走の暗黒騎士ガイアと、闇属性のクリボーをゲームから除外!来い、『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』!」

『おぉぉぉぉぉぉ!』
カオス・ソルジャー -開闢の使者-:ATK3000



来たか開闢の使者!!カオス・ソルジャーの中でも最強と名高いモンスターが!!

だが、開闢の効果でネオ・サイコショーッカーを除外してから攻撃しても、アイツのライフをゼロにする事はできねぇ……ライフが3999以下になった
その瞬間に、ライフが初期値の8000になる訳だからな。


此れは、予想以上の苦戦になるかも知れないぜ。割とマジでな!!――本気で、どうやればコイツのライフが0に出来るんだ?

此のクソッ垂れの前髪のライフを0にするにはどうすれば良い?……誰でも良いから、教えてくれ――!!








――――――









Side:遊里


此れは……また何とも言い難い事を知れた物だわ。――大体予想はしてたけど、本気でディヴァインは不正を払ってたかも知れないわ。。

だけど、一つだけ誤算が有ったわね?



その誤算は、このアタシ、上条遊里って言う事を思い知ると良いわ!!
どんな不正を働こうとも、アタシの目は誤魔化せない――そのつけを含めて、そろそろ表舞台から退場して貰いましょうかディバイン?


あぁ、選択肢なんて無いわよ?
アンタの命運は、ボッコボコにされた上に捕虜となるか、其れともアイン達の一撃でお釈迦になるかの二者一択よ?てか、普通に死ねタコ助。


アンタの不正は、アタシがプログラムを書き換えて無効にさせて貰うわ!――そして、書き換えが終わったその時がアンタの命日よディヴァイン!













 To Be Continued… 






登場カード補足




超人造人間-ネオ・サイコ・ショッカー
レベル10    闇属性
サイキック族・シンクロ/効果
チューナー+チューナー以外のサイキック族シンクロモンスター1体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚出来ない。このカードが表側表示で存在する限り、自分フィールド上のサイキック族モンスターは魔法カ
ードの効果を受けない。墓地にこのカードが存在する場合、自分フィールド上のサイキック族モンスターはエンドフェイズまで罠カードの効果を受け
ない。
ATK3300    DEF2300



ビッグウェーブ・ウォール
通常罠
自分フィールド上の水属性モンスターが攻撃対象になった場合に発動できる。
その攻撃を無効にし、デッキからレベル1の水属性モンスター1体を選択して自分の手札に加える。



超能力研究成果
通常罠
自分のフィールド上にサイキック族モンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。自分、または相手の墓地の罠カードを1枚選択し、選択し
たカードの効果を発動する。