Side：十代 スゲェ！スゲェよこのデュエル！ オシリスとオベリスクの対峙に始まって、そんでもって２体の神が相討ちになってからは、今度は遊奈とはやての小細工無しのガチンコ勝負！ しかも、実力伯仲だけに、どっちが勝つのかって言う予想も立てられない――くーー、マジでワクワクして来たぜ！万丈目だってそうだろ？ 「まぁ、否定はせん。 　お前の言うように、遊奈とはやてのデュエルは、全く持って先が見通せん……ともすれば、俺達の知らない次元でのデュエルになりかねん。 　だからこそ、俺達は、このデュエルを見届ける義務があるんだ十代。 　最強同士のぶつかり合い……歴史に刻み込まれるだろうデュエルの詳細を、俺達は後世に伝えて行かねばならないのだろうからな。」 「確かにそうかもな。」 此処からどんなデュエルが展開されるのかは想像もつかないけど、遊奈とはやてだったら、トンでもないワクワクするデュエルを見せてくれるっ て、俺は信じてるぜ！ って言うか、お前達のデュエルが凡百なモノになるなんて言う事は、大凡想像すらできないからな。 遊奈もはやても、全力を賭して見せてくれよ？――卒業デュエルに相応しい、最強にして、最高のデュエルってモノを……其れが楽しみなんだ からな！ 見ているだけでも熱くなるデュエル……もっともっと燃え上がって行こうぜ！ 遊戯王×ﾘﾘｶﾙなのは×ネギま　　夜天と勇気と決闘者　ＧＸ228 『決闘中進化上等也！！！』 遊奈：LP１２００ ターボ・ウォリアー：ATK２５００ はやて：LP２９００ Side：遊奈 さてと、取り敢えず大ダメージをはやてに与える事は出来たわね……それでも、ライフポイントは私の方が大幅に下回ってんだけどさ――そん な訳で、カードを２枚セットして、ターンエンド。 「私のターン！……ほほう、此れはまたいいカードを引いたなぁ？ 　私は、『インフェルニティ・ミラージュ』を攻撃表示で召喚し、その効果を発動！ 　手札が０の時、このカードをリリースして、墓地から２体の『インフェルニティ』を蘇生する――出でよ『インフェルニティ・ネクロマンサー』！ 　『インフェルニティ・コマンドー』！」 インフェルニティ・ネクロマンサー：DEF２０００ インフェルニティ・コマンドー：DEF１２００ 「でもって、インフェルニティ・ネクロマンサーの効果発動！ 　私の手札が０の時、私の墓地から『インフェルニティ・ネクロマンサー』以外のモンスター１体を選択て特殊召喚すんで！ 　出番や『インフェルニティ・ビートル』！！ インフェルニティ・ビートル：ATK１２００ 此れは…この布陣はまさか――呼ぶ気なのねはやて、煉獄最強を誇るアイツの事を！！ 「当然や！ 　レベル３のインフェルニティ・ネクロマンサーとレベル４のインフェルニティ・コマンドーに、レベル２のインフェルニティ・ビートルをチューニング。 　来よ、夜の帳。煉獄に響け終焉の笛！シンクロ召喚、祝福の風『煉獄騎　リインフォース・アインス』！」 『さぁ、デュエルを楽しもうか遊奈？』 煉獄騎　リインフォース・アインス：ATK２７００ 「来たわねアインス……無限煉獄を統べる管制人格にして、最強レベルの効果をもった煉獄騎士が！！」 「ふっふっふ、遊奈に出し惜しみは出来へんからなぁ？ 　アインスの効果発動や！手札０でシンクロ召喚に成功した時、相手の手札・フィールド・墓地のカードを合計３枚まで除外できる。 　更に、私の墓地に『煉獄』または『インフェルニティ』モンスターが５種類以上存在する時、アインスのシンクロ召喚は無効に出来ず、シンクロ 　召喚成功時に、アインス以外のカード効果は発動出来へん！」 「アンタの墓地は肥えてっからねぇ……５種類とか楽でしょマジで。 　つかさ、手札を０枚に保つって事は、総じて墓地を肥やす事にもなる訳で、其れ考えるとアインスの効果って極悪極まりなくね？」 「……元封印指定のロストロギア舐めたらアカンちゅう事やな。 　そんな訳で、アインスの効果がアンタを襲うで遊奈？其の伏せカード２枚と、手札１枚を除外させて貰おか！」 ターボ・ウォリアーを除外すれば勝てたかもしれねーのに、セットカードと手札を除外したって事は、より確実にダメージを与える為って訳ね？ でもって、其れ正解！ セットカードは、『くず鉄のかかし』と『スキル・サクセサー』で、手札は『速攻のかかし』だった訳だから……はやての勘の鋭さパネェわマジで。 「はっはっは、歴戦の魔導師の勘を甘く見たらアカンで？ 　そして、私は司令官として常に勝利を確実なものにせなアカン義務があったから、自然と不安要素は全部取り除く性分になってもうたんや。 　でも此れで、アインスの攻撃を阻むものはない！ 　バトル！リインフォース・アインスで、ターボ・ウォリアーに攻撃！」 『穿て、ナイトメア・ハウル！』 ――ドォォォォォォォォォォォォォン！！ 遊奈：LP１２００→１０００ く……ライフが、ソロソロ危険域に入って来たわね此れ。 おまけに、フィールドのカードも手札も無いって、此れは結構ピンチかもしれねーわ――まぁ、こう言う絶体絶命のピンチこそ、燃えて来るのが デュエリストってモンなだけどね！ 「言うやないか遊奈？ 　やったら、次のターンで何か起こして見せや！ターンエンド！」 「言われなくとも、神ってるドローを見せてやるっぜ！私のターン！」 引いたカードは……ふ、良い引きだぜはやて！ 私は手札から魔法カード『エンジェル・バトン』を発動！デッキからカードを２枚ドローし、その後手札を１枚捨てる！…悪くないドローでしょ？ 「手札０のアンタには、えぇカードやな？ 　せやけど問題は、其のカードで何をドローするかやで遊奈？」 そらまぁ、そうだけどね？ だけどデッキは必ず応えてくれる筈……ドロー！ ……此れは、どっちを墓地に捨てたもんかな？ ドローカードの１枚『ディメンジョン・ファイター』を召喚すれば、一応の壁にはなるけど、次のはやてのターンで攻撃力１０００ポイント以上のモン スターを召喚されたら、私の負け……となると―― 「私は『ディメンジョン・ファイター』を墓地に捨て、カードを１枚伏せてターンエンド！」 「敢えて壁となるモンスターを捨てて、伏せカードに託したっちゅう訳か……上等、見せて貰うで遊奈！私のターン！ 　手札から魔法カード『煉獄の宝札』を発動。手札が０の時、デッキからカードを２枚ドローし、このターン私の手札を０枚として扱う！」 此処で、其れを引き当てるとは、アンタも中々引きが良いねはやて。 だけど、私の戦術を読めるかな～～～～？ 「さて如何やろなぁ？何れにしても、このターンでアインスの攻撃が通れば私の勝ちや。 　このターンのバトルフェイズ終了時に、オーガ・ドラグーンとスターダストが異次元から帰還する訳やけど、２体の帰還を待たずにケリつける！ 　行くで！リインフォース・アインスで、遊奈にダイレクトアタック！！」 迷わず攻撃して来たのは流石だけど……墓地の『ディメンジョン・ファイター』の効果発動！ 相手からダイレクトアタックを受ける時、このカードを墓地から守備表示で特殊召喚する！！ 「甘いわぁ！手札から速攻魔法『煉獄断罪』を発動！ 　私の手札が０の時、相手のカード効果の発動を無効にして破壊する！これで、ディメンジョン・ファイターの効果は無効になり、アインスの攻 　撃を止める事は出来へんで！」 「……其れは如何かな？」 「へ？」 アンタがディメンジョン・ファイターの効果を無効にしてくる事位は予想の範囲内だっての！ 私の本命はこっち！煉獄断罪にチェーンして、トラップカード『トゥルース・リインフォース』を発動！ デッキから、レベル２以下の戦士族モンスターを特殊召喚する！頼むよ『インビジブル・シンクロン』！！！ インビジブル・シンクロン：DEF０ インビジブル・シンクロンは、レベル５以上のモンスターとの戦闘では破壊されず、レベル５以上のモンスターとの戦闘によって発生する私への 戦闘ダメージも０にする、鉄壁のチューナーだぜ！！ 「本命はそっち……二重の防御やったか！ 　なら、バトルフェイズを終了せざるを得ない訳やけど……此のバトルフェイズ終了時に――」 「スターダストとオーガ・ドラグーンが、私とはやての下に帰還する！！――飛翔せよ『天星龍　スターダスト』！」 『クァァァァァァァァァ！』 天星龍　スターダスト：ATK２５００ 「煉獄より羽ばたけ『煉獄龍　オーガ・ドラグーン』！」 『グオォォォォォォォォ…！！』 煉獄龍　オーガ・ドラグーン：ATK３０００ 勝負は、此処から…でしょ？ 「せやな……やったら、私の新たな力を見せたるわ！ 　私は手札から、魔法カード『煉獄究極同調術』を発動！ 　手札が０の時、デッキからチューナーとチューナー以外のモンスターを墓地に送ってモンスターをシンクロ召喚する！ 　私はデッキから、レベル１のインフェルニティ・エクソシストと、レベル１のインフェルニティ・リベンジャーを墓地に送ってチューニング！！ 　煉獄に祝福が訪れ、無限の蒼天へと導く！シンクロ召喚！祝福の後継者、『煉獄融合騎　リインフォース・ツヴァイ』！！」 『小さくたって頑張るんです！』 煉獄融合騎　リインフォース・ツヴァイ：DEF１２００ 「手札０でツヴァイをシンクロ召喚した時、デッキか墓地から『インフェルニティ』を１枚手札に加える！ 　私はこの効果で墓地の『インフェルニティ・エクソシスト』を手札に加え、そして今度はそのまま通常召喚して効果発動！ 　再び『インフェルニティ・リベンジャー』を呼び出すで！！ インフェルニティ・エクソシスト：DEF０ インフェルニティ・リベンジャー：DEF０ 此れは、更にアギトを呼び出して、オーガ・ドラグーンとアインスの双方を進化させる気！？ 「と、思うやろ？……やけど、其れは違うで遊奈！ 　レベル１のインフェルニティ・エクソシストに、レベル１のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング！！ 　煉獄の炎が燃える時、可能性の使者が炎から出でる……シンクロ召喚！『インフェルニティ・ソウル』」 インフェルニティ・ソウル：DEF１０００ 「手札０で、インフェルニティ・ソウルのシンクロ召喚に成功した時、デッキから罠カード１枚を選択してフィールドにセットできる！」 「其れはまた何とも強力な事で。」 だけどチューナーじゃないレベル２のシンクロモンスターって、一体何をする心算なのよはやて？ 「見せたるで遊奈……此れが私の新たな力！トップ・ノーフィアー・マインド！！」 ――轟！！ 此れは…この波動はまさか――アドバンスシンクロの更に先を開眼したって言うのはやて！？……だとしたら、本気でハンパねぇよアンタは。 なら、見せて貰おうかな、其の力を！ 「目ん玉かっぽじってよく見とけや！ 　レベル２のインフェルニティ・ソウルと、レベル８のオーガ・ドラグーンに、レベル２のリインフォース・ツヴァイをチューニング！ 　無限に続く終わりなき煉獄の炎が、冥界の王の魂を煉獄龍に宿す！ 　デルタ・アドバンス・シンクロォォォォォォォォォォォォ！煉獄の覇王『煉獄帝龍　ハデス・ドラグーン』！」 『グガァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！！』 煉獄帝龍　ハデス・ドラグーン：ATK４０００ オーガ・ドラグーンが、新たな進化を果たした……魅せてくれるじゃないのよはやて！ 「全力全壊やからな！ 　ハデス・ドラグーンの攻撃力は、私の墓地のチューナー１体に付き５００ポイントアップする。 　私の墓地は肥えまくっとるから、そのお蔭で墓地のチューナーの数は５体！よって、ハデス・ドラグーンの攻撃力は２５００ポイントアップや！」 煉獄帝龍　ハデス・ドラグーン：ATK４０００→６５００ 「でもって、私の手札が０枚の時、ハデス・ドラグーンは、相手のカード効果によって破壊されず、相手のカード効果の対象にもならへん！」 「うぇい、どんなチート効果だ其れ。」 でもまぁ、其れ位じゃないと面白くないけどね！ 「遊奈やったらそう言ってくれると思ったわ。ターンエンド！」 なら今度はこっちから行くよはやて！私のターン！――此れは、此処で最高のカードを引いたみたいね？ 私はチューナーモンスター『チューナー・シンクロン』を召喚！ チューナー・シンクロン：ATK１００ チューナー・シンクロンの召喚に成功した時、自分の墓地からチューナーモンスター１体を選択して特殊召喚出来る。 私はこの効果で、墓地の『ターボ・シンクロン』を特殊召喚！ ターボ・シンクロン：ATK１００ 「チューナーが３体……一体何をする心算や遊奈？」 「新たな進化の道を見つけたのは、アンタだけじゃないんだよはやて！ 　見せてやる……此れが私が見つけた、私だけの戦術！オーバートップ・ヴォルケイノ・ソウル！！」 ――ゴォォォォォォォォ！！ 「こ、此れは、神をも超える波動やと！？」 いくぜぇ！ 天星龍　スターダストに、ターボ・シンクロン、インビジブル・シンクロン、チューナー・シンクロンをトリプルチューニング！！ 集いし星が一つになる時、未知なる進化が未来を拓く！光射す道となれ……リミットオーバー・エヴォリューションシンクロォォ！！ ――キュゴォォォォォ！！ 「進化の証『創世龍　シューティング・クェーサー』！！』！！」 『クオアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ！！』 創世龍　シューティング・クェーサー：ATK４０００ 「トリプルチューニング……そして、シューティング・クェーサー――相手にとって不足はないわ！此処からは、御託は要らんで！！」 「だろうね……行くぜ！」 互いに究極の進化を果たした龍のぶつかり合いは、絶対に簡単な物では終わらねー……てか、簡単に終わらせる心算なんて毛頭ねーしね？ 私の進化とアンタの進化、そして私の真価とアンタの真価のどっちが強いのか、其れがこの龍同士の戦いだ！！ アンタの無限煉獄、今日こそ攻略してやるぜ、はやて――！！ 　Ｔｏ　Ｂｅ　Ｃｏｎｔｉｎｕｅｄ…　 ＊登場カード補足 煉獄究極同調術 通常魔法 自分の手札が０枚の時に発動出来る。 デッキからチューナーとチューナー以外のモンスターを１体ずつ墓地に送り、墓地に送ったモンスターのレベル合計と等しいレベルのシンクロモ ンスター１体を選択して、自分フィールド上に特殊召喚する。 この特殊召喚は、シンクロ召喚とする。 煉獄断罪 速攻魔法 自分の手札が０枚の時に発動出来る。 相手の発動したカードの効果を無効にして破壊する。