遊奈&明日香:LP2700
THE DEVILS ERASER:ATK???
天星龍 スターダスト;ATK2500
アイス・ブリザード・マスター:ATK2500


剣山&岬:LP4000
茨木童子:ATK3200(スピリットの修練場効果)



Side:明日香


岬ちゃんの要望に応えた形なんだろうけど、まさか此れだけのモンスターを……否、神を呼び出してくるとは、流石は遊奈だわ。
THE DEVILS AVATARと、THE DEVILS DREAD-ROOTに継ぐ、3体目の邪神であるERASERは、果たしてどんな効果を持って居るのかしら?……聞い
た話しだと、ダークシンクロの時は『とっても微妙な効果だった』って言う事だけれど、遊奈の下で真の力を解放したと言うなら、微妙な効果である筈
が無いわ……だから、期待してしまうのだけれどね。



「ERASERの攻撃力と守備力は、私のフィールド上のモンスターレベルの合計値×300ポイントになる。
 つまり、ERASERは召喚時に攻撃力3000が確定なんだけど、今はそれ以上の力を発揮するのは分かるよね?――私達のフィールドのモンスター
 のレベル合計は25!!よって、ERASERの攻撃力は25の300倍――7500ポイントになるわ!!」

『グガァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
THE DEVILS ERASER:ATK???→7500




!!……最低でも攻守力が3000になって、場合によっては更なるパワーアップも見込める抹消者の名を冠する邪神……確かに脅威の存在だわ。
加えて、スターダストも存在してるから、効果の発動制限もある――この状況を、貴女達は如何するのかしら?……其れを見させて貰うわ。












遊戯王×リリカルなのは×ネギま  夜天と勇気と決闘者 GX197
『デュエルとは、全力全壊だ!!』











Side:遊奈


さてと……このまま茨木童子を攻撃して、その戦闘が有効だったらゲームエンドなんだけど、如何にもそうは問屋が卸さない雰囲気がバリバリなんだ
よね~~?

とは言え、膠着状態になるのは好きじゃないから、こっちから仕掛けさせて貰うわ!!

「THE DEVILS ERASERのモンスター効果発動!
 1ターンに1度、相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する!そして、相手はこの効果に対してカード効果を発動する事は出来ないわよ!」

「なんじゃそりゃあぁぁ!?」

「この効果で、茨木童子を破壊するぜ!!」


――バリィィィィン!!


「茨木童子が、一撃でやられちまうとは――!!」



邪神とは言え、此れが神の力よ岬!剣山!!
神の力は絶対にして無比!!一度降臨すれば、デュエルが終わるまで、フィールドの支配者として君臨する――この神を、貴女に倒せるかしら?



「此れが神……やっぱりスゲェよ姉御は。
 だけどな、神は倒せるか倒せないかじゃない――倒すか倒さねぇかだ!!」



その勢いの良さは評価できるわね。確かに、出来るかどうかじゃなくて、やるかやらないかが重要なファクターになってくるからね、人生に於いても。
ならまずは、この一撃必殺級の攻撃を防いでもらおうかな?

「バトル!THE DEVILS ERASERでダイレクトアタック!!全てを消し去れ『ダイジェスティブ・ブレス』!!!」

「そうは行かないぜ姉御!リバースカードオープン、カウンタートラップ『スピリット・スピリッツ』
 墓地のスピリットモンスター1体をゲームから除外して、俺のフィールド上に『スピリット・トークン』(星1・地・戦士・攻守0)2体を守備表示で特殊
 召喚し、相手のバトルフェイズを終了する!
 このカードは、カウンタートラップだから、幾らスターダストとは言え無効には出来ないだろ?」



む、やるじゃねーの岬?確かにカウンタートラップなら、スターダストの効果で無効化は出来ないからね。
しかも、攻撃を止めただけじゃなくて、上級モンスター召喚用のリリースまで用意したって言うんだから大したモンよ!こんな言い方は如何かと思うけ
ど、私も姉貴分として鼻が高いってモンだわ!

てか、岬と剣山のタッグが此処までかみ合うとはね~~~……次に剣山が何をしてくるか楽しみだっぜ!
カードを2枚セットしてターンエンド!



「俺のターン!!……悪いけど遊奈先輩、邪神にはこのターンで退場して貰うザウルス!!」

「おぉ?此れはまた大きく出たね剣山?」

「チェーン不能の破壊効果と、私達がモンスターを出せば、其れだけステータスが上昇していくERASERを、どうやって倒すと言うのかしら、剣山君?」

「確かに神は強力ザウルスが、倒す手段が皆無な訳じゃないドン!
 俺は、岬の残してくれたスピリット・トークン2体をリリースし、『究極恐獣』をアドバンス召喚ザウルス!!」

『ガオォォアァァァァァァァァァァァア!!』
究極恐獣:ATK3000



「更に魔法カード『ジュラシック・レクイエム』を発動!
 俺のフィールド上にレベル7以上の恐竜が存在する時、相手フィールド上の表側表示モンスターを全て墓地に送るザウルス!!邪神が魔法に対す
 る耐性を持って居たとしても、破壊を介さない墓地送りなら、スターダストの破壊耐性効果付与の効果も意味ないドン!!」



そう来たか!!!
剣山の読み通り、ERASERは魔法効果を受け付けないけど、破壊を介さない墓地送りじゃあスターダストでも防げない……だったら、スターダストのも
う一つの効果で、其のカードを無効にする!!

……まぁ、本命は別にあんだろうけどね。



「でもこれで、スターダストはこのターン、もうその効果は使えないドン!!
 そして俺の本命はこっちザウルス!!マジックカード『ティラノ・インパクト』!!
 俺のフィールド上の恐竜族モンスター1体を選択し、選択した恐竜の攻撃力よりも低い攻撃力の相手モンスターを全て手札に戻すドン!!
 攻撃力7500のERASERは無理ザウルスが、攻撃力2500のスターダストとアイス・ブリザード・マスターには、御退場願うザウルス!!」



そう来たか!!
此れでスターダストは私のエクストラデッキに、アイス・ブリザード・マスターは明日香の手札に戻されたけど、この2体がフィールドから消えたって言う
事は、私等のフィールドのモンスターレベルの合計が下がるから、ERASERの攻撃力は3000までダウンする……!!



THE DEVILS ERASER:ATK7500→3000



「マダマダぁ!墓地の『スピリット・スピリッツ』をゲームから除外して効果発動!
 俺達の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚するドン!!蘇れ『超伝導恐獣』!!」

『グアゴォォォォォォォォォオォォォォォ!!』
超伝導恐獣:ATK3300




更に超伝導恐獣!?……此処まで真正面から神にぶつかってくるとか、本気で凄いよアンタ達って。その全力は、全力で受けてやろうじゃない!!



「行くドン!超電導恐獣で、ERASERに攻撃!『超伝導ブレス』!!」


――ドガァァァァァァァァァァァッァァァァン!!


遊奈&明日香:LP2700→2400



く……まさか1ターンで神を攻略されるとはね……だけど只では済まねーよ?
リバースカードオープン、カウンタートラップ『リベンジ・シンクロ』!!
私のフィールド上のモンスターが相手によって破壊された時、エクストラデッキから、破壊されたモンスターよりも低いレベルのシンクロモンスター1体
を、シンクロ召喚扱いで特殊召喚する!!
私がこの効果で呼び出すのは、『天星龍 スターダスト』!!!


『グオォォォォォォォォォォォォォォ!!』
天星龍 スターダスト:DEF2000




そして、ERASERの効果発動!
このカードが破壊された時、相手フィールド上のカードを全て破壊する!!吹き飛ばせ『ジェノサイド・ディストラクション』!!



「そうは問屋が卸さないザウルス!!手札から速攻魔法『ジュラシック・ヴェール』を発動!
 このターン、俺のカードは相手のカードでは破壊されないドン!
 そして、俺のフィールド上にレベル7以上の恐竜が2体以上存在する時、このカードは無効にされないザウルス!
 とは言っても、スターダストは守備表示な上、攻撃しても効果を発動されて破壊は出来ないだろうから、カードを1枚伏せてターンエンドドン。」



ERASERの効果までやり過ごすとはね~~~……良いねぇ、ハートが熱く燃えて来たじゃない!!
此れだけのデュエルは楽しまないと損だからね!!



「その意見には諸手を上げて同意するわ遊奈。――勝負である以上は勝ちたいけれど、楽しむ事が出来なかったらダメですものね――私のターン!
 手札から、魔法カード『エンジェル・バトン』を発動!デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚捨てる。
 そして遊奈の残してくれたリバースカードを発動!マジックカード『死者蘇生』!!
 この効果で、エンジェル・バトンの効果で墓地に送った『アイス・ブリザード・マスター』を特殊召喚するわ!!」

『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
アイス・ブリザード・マスター:ATK2500



「そしてマジックカード『ブリザード・ストーム』を発動!
 私達のフィールド上に水属性モンスターが存在する場合、相手フィールド上のモンスターを全て破壊するわ!」



うぇ~~い、アイス・ブリザード・マスターの蘇生召喚は兎も角として、此処で凶悪な除去魔法来た此れ!!
水属性モンスターが居る言が前提とは言え、ボルトの効果って本気で鬼か!?流石に明日香は、公式チートのアインスと同じ声だけの事はあるわ!



「其れって大事なのかしら?」

「大事、超大事!!」

尤も、岬と剣山が大人しくやられるとは思えねーけどね。



「トラップ発動『威嚇する咆哮』!このカードの効果で、遊奈先輩と明日香先輩は攻撃できないドン!!」

「防御カードも忘れずにか……悪くないわ。」

「でも、攻撃できないのなら、このターンで出来る事は無いから、カードを2枚セットしてターンエンドよ。」


「俺のターン!!……どうやら、俺のデッキは姉御達との最高のデュエルを望んでるみてぇだな?
 俺は手札から、魔法カード『融合』を発動!!」



スターダストの効果!!――は、発動しないわ……無効化するのは簡単だけど、無効化するだけじゃ妹分の戦術をこの身で受ける事は出来ないし。
だから呼び出すと良いわ岬、貴女の最強モンスターを!



「俺は、手札の火之迦具土と、八岐大蛇を融合!!!――現れろ、最強の鬼……『リョウメンスクナ』!!」

『ゴォッォォォォォォォォォォォォォォォォ!!』
リョウメンスクナ:ATK3200→3700



来たわね、岬の最強クラスのスピリットが!相手にとって不足は無いわ!!全力でやってきなさい!!



「言われるまでもないぜ姉御!!
 バトル!リョウメンスクナで、アイス・ブリザード・マスターに攻撃!!『天魔滅殺爆裂拳』!!」

「その攻撃は通さない!!トラップ発動『永久氷壁』
 私のフィールド上に水属性モンスターが存在する場合、相手モンスターの攻撃を無効にするわ!!!」


1人だったらやばかったかもだけど、此れはタッグデュエルだから、相方も頼りになるからね……マジでタッグルールに救われたわ此れは。



「くっそ~~!流石に簡単にはやらせてくれねぇか!!此れでターンエンドだ!!」



尤も、今のターンでやってくれた事には熨斗付けて返してやっけどね!!私のターン!!!
……よし、行ける!!

更に明日香が伏せておいてくれたカードは最高の一枚だわ――このターンで終わらせるわ、岬、剣山!!
私はチューナーモンスター『ジャンク・メイル』を召喚!!


ジャンク・メイル:DEF100



行くぜ!!レベル8の天星龍 スターダストに、レベル1のジャンク・メイルをチューニング!
集いし願いが、闇夜を照らす星となる。光射す道となれ!!シンクロ召喚、天に舞え『天星龍 スターダスト・レイン』!!



『グオォォッォォォォォォ!!』
天星龍 スターダスト・レイン:ATK3000



そして装備魔法『セメタリー・ブレイド』をスターダスト・レインに装備!
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップするわ!!



天星龍 スターダスト・レイン:ATK3000→3800



これで、スターダスト・レインの攻撃力はリョウメンスクナを上回った!!――喰らえ、『シューティング・アサルト』!!!



――バガァァァァァァァァァァアン!!!



「「のわぁ!?」」
岬&剣山:LP4000→3900



そしてこの瞬間にスターダスト・レインの効果発動!
相手に戦闘ダメージを与えた時、デッキからレベル3以下のチューナーを特殊召喚出来る……出番だよ、『エフェクト・ヴェーラー』!!



頑張ります!
エフェクト・ヴェーラー:DEF0


頼りにしてるよエフェ♪
まぁ、このターンで終わらせるってのは変わらないけどね?……此処で、私は明日香の伏せたカードを発動させる!速攻魔法『氷の幻術』!!!
私等のフィールド上にレベル7以上の水属性モンスターが存在する場合に1度だけ、手札からトラップカードの発動が可能になる――この効果で、私
が発動するのは、トラップカード『緊急同調』!!

このカードの効果でバトルフェイズ中に、モンスターをシンクロ召喚する!!

「レベル9のスターダスト・レインに、レベル1のエフェクト・ヴェーラーをチューニング!!
 風の願いが集う時、その願いは全てを切り裂く力となる。光射す道となれ!シンクロ召喚、風を切り裂け『天星龍 スターダスト・メテオール』!」

『がぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
天星龍 スターダスト・メテオール:ATK3300


これで終わりだよ岬、剣山!!
スターダスト・メテオールと、アイス・ブリザード・マスターでダイレクトアタック!!!『ブリザード・メテオ・ブレイカー』!!!



――ドッガァァァァァッァァァァァァッァァァァァァァァァァッァァァァァァアアァァァァァッァァァァァン!!!








――――――









Side:明日香


結果を言うなら、私と遊奈のタッグは勝てた――岬ちゃんと剣山君の戦術を受けきった上での勝利と言っても良いでしょうね……お蔭で、私の進むべ
き道も見えて来たからね。



「不審者発見!此れより職務質問を開始する!」

「!?」

って遊奈……驚かせないで頂戴――本気で寿命が3年縮まった気分だから……



「そいつは失礼……まぁ、アンタみたいな美人の憂い顔ってのは、其れだけで凄いモンがあるけどね。
 まぁ、其れは其れとして、アンタは如何するの明日香?アカデミアに残るか、プロの道に進むか、迷ってんでしょ?」



迷っていたけど、其れはもう大丈夫よ……今回のデュエルで、私が本当に進みたい道を見つけられたからね。



「其れは良かった……なら頑張れよ?未来のデュエリストの育成をさ!」

「言われるまでもないわ。」

きっと、私がアカデミアで得た最も大きな物は、貴女達と出会えたと言う事でしょうね――最強クラスのデュエリストと出会う事が出来たのだから。

だから誓うわ遊奈……未来はまだ見えないけど、私はどんな形であってもステージでスポットライトを浴びるプリマドンナの様なデュエリストになるわ。

それが、私の道なのだから。














 To Be Continued… 






*登場カード補足




ジュラシック・レクイエム
通常魔法
自分フィールド上にレベル7以上の恐竜族モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターを全て墓地に送る。



ティラノ・インパクト
通常魔法
自分フィールド上の恐竜族モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力の攻撃力よりも低い攻撃力のモンスターを、全て持ち主の手札に戻す。



ブリザード・ストーム
通常罠
自分フィールド上に水属性モンスターが表側表示で存在する場合にのみ発動できる。
相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。



セメタリー・ブレード
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする。 墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
自分の墓地のカード1枚を選んで手札に加える。



ジュラシック・ヴェール
速攻魔法
エンドフェイズまで、自分フィールド上のモンスターは破壊されない。
自分フィールド上にレベル7以上の恐竜族モンスターが2体以上存在する場合、このカードは無効にされない。



永久氷壁
通常罠
自分フィールド上に水属性モンスターが表側表示で存在する場合に発動できる。相手モンスターの攻撃を無効にする。



リベンジ・シンクロ
通常罠
自分フィールド上のモンスターが相手によって破壊された場合に発動できる。
エクストラデッキから破壊されたモンスターのレベルより低いレベルのシンクロモンスターを、シンクロ召喚扱いで特殊召喚する。



スピリット・スピリッツ
カウンター罠
相手の攻撃時に発動できる。自分の墓地のスピリットモンスター1体を除外し、自分フィールド上に「スピリット・トークン」(星1・地・戦士・攻守0)2体
を守備表示で特殊召喚し、相手のバトルフェイズを終了する。