Side:ブラン
あれから半日たった今も依然として身体の麻痺が続いている。
あの野郎、まったくもってとんでもない事をしてくれやがったよ。
そのせいで動きたくても動けないのが現状だ。
失踪したむみ公…もといミシェルが気がかりだし、何よりオッドシェルを取り返したいのに…!
そして、ベクターとかいう…魔女に繋がっていそうな奴の事も野放しにはしておけない。
それに乱入システムをどうにかしないといけない。
あれは決着寸前に乱入してきた事が敗北に繋がった。
手が尽きていた上にしぶとく粘る事もできなかった。
前から思っていたけど、乱入ペナルティがたった2000ライフ失うだけというのは軽すぎだと思う。
手札5枚+1ドローは乱入しても健在なんだから乱入した方が有利に決まっている。
これを利用して数の暴力で押されるとどうしようもない。
そこであのメガネから渡されたアップデートプログラムの中身を見てみる。
すると、幸いにも乱入ペナルティのダメージ量が調整できる事が判明した。
あくまでメインはディスクだけでアクションデュエルができるようになった事だけどね。
これで乱入ペナルティを4000にしておけば通常のデュエルなら乱入してきた時点でお陀仏となるわけだ。
…どうして乱入不可にできないのか謎だけど。
ちなみにお互いに乱入ペナルティ入りがある場合、ダメージが大きい方が優先される仕組みになっている。
これは今後のために助かるんじゃないかと思う。
同時にここからは乱入できなくなる訳だから注意しないといけないわけだが。
とりあえず、遊矢がここにいる全員のディスクにアップデートプログラムを入れてくれた。
これでここの4人がアクションデュエルモードを発動できるようになった上に実質乱入不可にできるようになったわけだ。
これで乱入に対する対策は多分できたと思う。
で、ここからが問題。
これからわたしはペンデュラムの方のオッドシェルなしで戦わなきゃいけないわけだけど…!
「やっぱり、ペンデュラムの方のオッドシェルがいないと厳しいわね。」
「そりゃそうだ、単純なエースモンスターではなくサーチカードとしての役割もあったからな。」
「決定力も安定性もだいぶ落ちてくるのが痛い。」
失ってみるとよくわかる、戦闘面での主役とサーチカードを兼ねたありがたみ。
オッドシェルなしで決めたデュエルも多々あれど、やはりオッドシェルの抜けた穴は決して小さくない。
安定性の下落は今後のデュエルで響いてくるはず。
儀式のギミックを抜くべきか?それとも特化するべきか?
いっその事『壊獣』デッキを主要デッキにするか…難しいなぁ。
「あの…お困りのようですね。」
「遥香か…デッキの事でちょっとね。
エースが抜けた穴は小さくないわ。」
そう首を捻っているところで遥香が話しかけてきた。
実際悩みどころなのよねと思っていたら…!
――ペラッ…!
「あっ。」
わたしの予備のカード束から1枚出てくる。
それを遥香が拾ったが…?
「電光…融合?どうしてこのカードをあなたが?」
「わからない…気が付いたらデッキに入っていたカードよ。
ある融合モンスターを預かっていた事があって、そのモンスターを呼び出す時に使っていたわ。、
でも今は持ち主に返したから使えないわ。」
「今は使えないのですか…残念ですね。」
「肝心の融合モンスターがないから…正確には1枚だけあるけど素材がないからね。」
そのカードは電光融合…いつの間にか持っていたカードだ。
電光融合と言えばあのカードを嫌でも思い出す。
そう、今はネプテューヌが所持しているはずの『GHカオス・リベリオン・F・シデン』。
その力でわたしを中途半端に女神に覚醒させ、暴走させた曰くつきの融合モンスターをね。
だけど、そのカオス・リベリオンどころか碌な融合モンスターがない今…電光融合を扱う事は難しい。
実はこの次元に渡る前に試してみた事はあるけど、新たな融合モンスターを生み出す事ができていない。
このカード自体は強力なカードだけど…まいったわね。
「これで呼び出せるのは雷族の融合モンスターですか。
残念ながらそのカードで呼び出せるような雷族の『融合モンスター』はわたしも持ってないですね。」
「そう…このままじゃ、このカードは宝の持ち腐れね。」
「でも、切欠くらいなら…」
「もう少し…え?」
ここで遥香が聞き捨てならない事を…!?
そして、1枚のカードを手に取り…それをわたしに見せてきた。
「このカードは…!?」
「これは既にカードにされてしまった大切な友人が持っていたカードです。
正直、知り合って間もないあなたに渡すのはどうかと思っています。
ですが、あなたなら使いこなしてくれると信じています。
『笑顔』を大事にしていた彼女のためにも…大切に使っていただけませんか?」
そのカードは何故か『電光融合』に関係するカードであった。
その名も『電光剣スパーク・イール』という雷族のモンスターだ。
どうしてそんなカードを彼女が持っているかは兎も角、このカードから運命的なものを感じるのは確かだ。
それに『笑顔』を大切にしていたという友人…彼女があの時に漏らしていた『みき』って子の事だろうか?
その想いを無駄にしないためにもこのカードを受け取らないわけにはいかない。
が、ただでもらうのも気が引けるから…!
「ありがとう。
でも、ただで譲ってもらうわけにはいかないわ…交換といきましょ?」
「え、でも…どうしてよりによってGなんですか?」
「このカードには2つ意味があるわ…1つは『どんな苦境に立たされても諦めずにいこう』って感じで。」
「おいおい…それ、俺の受け売りだろ。」
これからの戦いで役に立つと思われる『増殖するG』を提供する事にする。
実のところ3枚より多く渡されているからこういう時の交換材料としてね。
あ、確かにそれは遊矢、あなたからの受け売りだけど…!
「それが大切と思っているから受け売りでも伝えてるのよ。
で、もう1つは相手が連続で展開してきた時にこれがあるかないかで勝敗が分かれるわ。」
「そういえばそうですね…この手のカードは必要になってきますね。
わかりました、それと交換でお願いします。」
「ありがとう、交換に応じてくれて感謝するわ。」
そして、これからのデュエルであると心強い事をわかってくれたのか交換に応じてくれた。
電光剣スパーク・イール…か。
単体でもいい働きをしてくれそうだけど、このカードからは未知なる可能性を感じる。
このカードでわたしに足りなかった1つの可能性を切り拓いてみせようじゃない。
…まずは麻痺を直して満足に動けるようにしないとね。
超次元ゲイム ARC-V 第80話
『電光剣煌く』
「よし、やっと動けるようになってきた。」
「でも、動けるようになっただけです…無茶は駄目です。」
あれからデッキに電光剣を入れたりして調整しつつしているうちに麻痺が収まりようやく身体が動くようになってきた。
無茶はまだできないにしろ、これでこんなところに留まる必要もなくなったわけだ。
ここもいつ襲われるかわかったもんじゃ…そう思っていると。
――タッ、タッ。
「お、よく見えないがこんなところに誰かいるようだな。」
「おう、調べてみるか。」
これ以上はここに長居はできなさそうね。
誰かがここに侵入してきたみたいだ。
かすかな声と足音が聞こえる。
「誰かが侵入してきたわね。」
「ここはもう駄目か。」
「場所を変えるしかないようですね。」
「その前に侵入してきた人たちをどうにかしないといけないです…」
「動けるようになってよかった…相手の出方は兎も角、ここは全員で行きましょ。」
わたしが動けないままだったら拙かったけど、今は少しふらつきがあるけど動けるからよかった。
誰か一人が無謀な無茶をしないためにも全員で動くという呼びかけに一同は無言でうなずいてくれた。
そんなわけで全員でここを動いて侵入者の対処にあたるために移動をする事に。
ちょっと闇の瘴気が残っている所にその相手がいるようで…!
「げほっ、げほっ…なんだこれ!?」
「やべぇよ、闇のカード使った痕跡あるじゃねぇかよこれ。
って、あっ!お前はあの時の!」
「ガナッシュ様はこいつを動けなくしたって言ってたのに…話が違うじゃないか!」
相手は3人…変な仮面を付けた3人組の姿が見えた。
確かフォトン・フォースだったかしら。
どうやら…増えた1人は兎も角、残りはバトルロイヤルの時のガナッシュの取り巻きの2人か。
何やらわたしが立っているのを見て狼狽してるみたいだけど。
とりあえず、麻痺弾を取り除いてくれたコンパには感謝しないとね。
こいつら寝込みを襲う心算だったようだし…当ては外れたようだけど。
「あの3人は…」
「エクシーズ次元の精鋭『フォトン・フォース』…!」
「常に多人数で行動しかかってくる…けど、リーダー格がいない3人なのは珍しい。」
「俺たちだけで十分だと思ってたから出撃したのに…ちくしょう。」
「タイミングを逃したわね…この卑怯者。」
ガナッシュはいないようね。
そしてわたしが立てるようになって残念ね。
女神の回復力とコンパの医療を舐めんじゃねぇっての。
ただでさえ3人で挑む卑怯者だから罰が当たったのよ。
「で、どうするのあなたたち?挑むというなら構わないけど。」
「ぐ、3vs4で不利だが仕方ない…いくぞお前ら!」
「おおぉぉぉ!」
「おっと!」
「何をする!?」
「バトルロイヤルにはさせませんよ…」
とりあえず、かかってくるみたいだけど…遊矢と遥香が3人の内2人をそれぞれ1人ずつ別の場所へ引き離す。
こいつらが得意とするのはバトルロイヤル形式のデュエル。
それをさせないためにそれぞれタイマンで挑むというわけだ。
デッキの性質上、タイマンならそこまで怖くないからね。
「ひっ、俺一人置いてかれた!?どうしろっていうんだよ…」
「あなたはわたしとタイマンでデュエルしてもらうわ。
デュエルモンスターズは1vs1の対戦ゲームだもの…仮にも精鋭が1人じゃ何もできないようじゃ笑えるものよ。
コンパは下がって、ここはわたしにやらせて?」
「無茶はしないでほしいですが…わかったです。」
あのカードを入れたわたしの今の実力を試しておきたいところだからね。
余計な横槍を入れないためにも乱入ペナルティを4000にして…と。
ここは狭いし、後ろにコンパを置く関係でアクションデュエルにはしない。
「ぐ…こうなったら味方のモンスターに利用されてやられたあの時の雪辱を晴らしてやる!」
「あまり覚えてないけど、受けて立つわ。」
「「デュエル!!」」
ブラン:LP4000
みつお:LP4000
ちょっと待て、みつおって誰?
なんとなくそんな名前で呼ばれた奴はいた気がしたけど…?
それは兎も角、デュエルに集中しよう。
「先攻は俺がもらう!俺は手札から『フォトン・サーベルタイガー』を召喚!」
フォトン・サーベルタイガー:ATK2000→1200
やはりフォトンデッキか…しかも下級で攻撃力2000とな?
と思ってたらいきなり攻撃力が下がったわね。
「攻撃力が下がるデメリットアタッカーか…1。」
「こいつは他のサーベルタイガーがいないと攻撃力が800ダウンするが、もう1つ効果がある!
こいつが召喚に成功した時、デッキから同名カードを手札に加えられるわけだ。」
デメリットは大したことなく、実質攻撃力1200のサーチカードと考えると中々厄介ね。
手札補充できるだけでも優秀なのに、同名カードが並べば攻撃力2000になるのだから。
「さらに、自分フィールドに『フォトン』モンスターが存在する場合に手札の『フォトン・ドッグ』は手札から特殊召喚できる!」
フォトン・ドッグ:ATK500
「レベル3のモンスターを2体揃えてきたわね…2。」
狙いはあくまでエクシーズ召喚かしらね。
もう1体いればフォトン・ハウンド・ドッグができるけど、今出す意味が薄いし多分違う。
何を狙ってくるのかしらね?
「何を数えているかは知らんが、俺はレベル3のフォトン・サーベルタイガーとフォトン・ドッグでオーバーレイ!
現れろ、闇を照らす門番!エクシーズ召喚!ランク3、双頭の猟犬『フォトン・オルトロス』!!」
『ワオォォォォォォ!!』
フォトン・オルトロス:ATK1400 ORU2
ここで現れたのは攻撃力1400のフォトン・オルトロス…初めてみるわね。
攻撃力が低いからって油断は禁物ね。
その効果は…なんて露骨な。
「前回はしてやられたが、今度はそうはさせんぜ。
オーバーレイ・ユニットをもったこいつが存在する限り、お互いに手札からモンスターを特殊召喚できず2体以上のモンスターを同時に特殊召喚する事もできなくなる!
仲間から聞いたが、お前が得意とするのは同時に召喚するペンデュラム召喚って奴を得意とするらしいな?
こいつがいる限り、そいつは叶わないわけだ!」
「そんな…」
「やってくれるわね…3。」
そう、手札からの展開封じに同時召喚封じしてくるのだ。
明らかにペンデュラム召喚を対策しにきました…って言ってるようなもので厄介な事を。
とはいってもオッドシェルがない今、ペンデュラムにばかりというわけにもいかないけど。
手札からの特殊召喚が封じられているので『壊獣』で除去する事もできない。
余談だけどカウントはブラフ…別にアレを手札に握ってるわけじゃない。
「ってなわけで、俺はカードを2枚伏せてターンエンド!
と、兎に角…このままお前を倒してデッキを奪ってやる!」
「ブランさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫、デッキを盗らせたりしないわ…わたしのターン、ドロー!」
ドローカードは…相手の最初のターンで持っておきたかったわね。
そして、ペンデュラム召喚の一部が封じられたような状況は厳しい。
アレを握っていれば…とは思うけど1枚しかないアレを初手で引ける程甘くはないか。
だけど、どうにもできないわけではない。
「わたしは手札から『タイムテール・ロブスター』を召喚!」
タイムテール・ロブスター:ATK1600
「オルトロスの攻撃力を上回りました…」
「ちっ、流石に軽く超えてくるか。」
「1ターンに1度、手札の水属性1体を捨てタイムテールの効果を発動!
デッキから水族のペンデュラム1体…ここはロブスター・クワガタをエクストラデッキに送るわ。」
「おっと、効果を発動したこの瞬間!1000ライフ払って永続罠『ソウルドレイン』を発動!」
みつお:LP4000→3000
「げ…!?」
動こうとした瞬間、追い打ちをかけるように天敵となるカードを発動してきた。
ソウルドレインはフィナンシェも使っていたカード…その効果はわたしに効く。
「このカードがある限り、お互いに墓地で発動するモンスター効果は発動できないわけだ。
今捨てたカードも十中八九墓地で機能するモンスターなんだろう?」
「ああ…そうだ。」
「つまりそいつは墓地で発動する以上ソウルドレインの効果範囲内だから発動できないわけさ。」
今捨てたのは『エビカブト』…こいつでデッキからカニカブトを呼び出しておきたかったけど発動できないんじゃ仕方ない。
正直、タイムテールじゃ心許ないけど攻撃力では勝っている。
十中八九罠だろうけどここは殴っておく。
「む…バトル!タイムテールでフォトン・オルトロスに攻撃!」
「そんな攻撃が通るかよ!この瞬間、罠カード『
そのモンスターの攻撃を無効にし、自分エンドフェイズまで俺の光属性1体の攻撃力を攻撃が無効化されたモンスターの攻撃力分アップする!
ククク、これでフォトン・オルトロスの攻撃力は3000の大台だ!」
フォトン・オルトロス:ATK1400→3000
「攻撃力が3000の大台になってしまったですぅ…」
「やはり罠か…カードを1枚伏せ、スケール8の『ブライン・ロブスター』をセッティングしターンエンド。」
ブライン・ロブスター:Pスケール8
いきなり劣勢を強いられるとはね。
わたしのデッキの対策をして挑んできている感がある。
ペンデュラムも手札からの特殊召喚も墓地発動も封じてくるのはやりにくい事この上ない。
「これには成す術もないようだな?俺のターン、ドロー!
まずは俺は2体目の『フォトン・サーベルタイガー』を召喚!」
フォトン・サーベルタイガー:ATK2000→1200
「1…」
「攻撃力は下がるが、召喚時の効果でデッキから3枚目のサーベルタイガーを手札に加える。
それから魔法カード『フォトン・トレード』を発動し、『フォトン』モンスターのサーベルタイガーを墓地へ送り2枚ドローする!
そして、墓地のサーベルタイガーを対象に装備魔法『
対象のモンスターを蘇生し、このカードを装備する!」
成程、3枚目以降はサーチ効果を使えないから捨て札にして2ドロー。
そこから蘇生と無駄のない流れを作り出したか。
だったら、こいつだ!
「待った、その発動に対し手札から『増殖するG』を捨て効果発動!
このターン、相手が特殊召喚するたびにわたしはデッキから1枚ドローさせてもらうわ。」
「ちっ、手札誘発を封じてなかったのが仇となったか。」
というわけで前のターンで引いたのは増殖するGである。
少なくともここで使っておけば1ドローできるから無駄にはならないはず。
「まぁいい、この効果で墓地の『フォトン・サーベルタイガー』を攻撃表示で甦らせこいつを装備する!
ただし、こいつで特殊召喚したモンスターは攻撃できず効果も無効になるがな。」
フォトン・サーベルタイガー:ATK2000(攻撃不可&効果無効)
フォトン・サーベルタイガー:ATK1200→2000
「同名モンスターが並んだことで攻撃力も元に戻ったわけね…1ドローで2。」
「いくら手札を補充しようがここで叩きのめしてやるよ!
俺はレベル3のサーベルタイガー2体でオーバーレイ!
闇の道を眩き光の速度で駆け抜けろ!エクシーズ召喚!現れろ、ランク3『フォトン・ライガード』!!」
『ガオォォォォォォ!!』
フォトン・ライガード:ATK2000 ORU2
今度は光子でできた大型の獣が現れる。
攻撃力そのものは変わらないけど、出した以上は何かしてくるか。
増殖するGの効果適用中にも拘わらず出した以上はね。
「Gの効果で1枚ドロー…3。」
「いくらでもドローするがいい、オーバーレイ・ユニットを1つ使いフォトン・オルトロスの効果を発動!
相手ターンの終わりまでこいつの攻撃力を1000アップだ!」
フォトン・オルトロス:ATK3000→4000 ORU2→1
「続いて、フォトン・ライガードの効果を発動!
1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、デッキから『フォトン』の魔法カード1枚を手札に加えられる!
この効果で魔法カード『フォトン・オーラ』を手札に加え発動!
このターン自分フィールドの光属性エクシーズは攻撃力を700アップし、効果では破壊されなくなる!」
フォトン・オルトロス:ATK4000→4700(効果破壊耐性付与)
フォトン・ライガード:ATK2000→2700(効果破壊耐性付与)
「そんな、オルトロスの攻撃力が4000を超えたです…!」
「さらにこのターンお前は手札からのモンスター効果を発動できない効果もある!」
「至りつくせりね…!」
増殖するGの効果は持続するとはいえ、新たに手札からのモンスター効果を発動できなくなったわけか…!
Gの効果で引き寄せた手札誘発が使用できなくなったわけか…!
「お前の手札からのモンスター効果には酷い目に遭わされたからな…覚悟しろ!
バトルだ!オルトロスでタイムテールに攻撃!『ルミライト・ダッシュ』!!」
そして、この攻撃にはなすすべはない…!
――ドゴッ!!
「かはっ…!」
ブラン:LP4000→900
流石に3000以上の攻撃力さのモンスターの攻撃の余波は激しく…!
――ズサァァァァ!!
「っ…!」
少々後ずさるも、なんとか倒れるのは避けられた。
病み上がりできついけど、この程度で倒れるわけにはいかない!
「ブランさん、もう見てられないです…こうなったら…」
「あ〜ダメダメ、手出し無用よ…乱入ペナルティは弄ってあって4000だから乱入した時点でアウトだし。
見苦しい所を見せてるけど、ここから挽回して見せるわ。」
「おいおい、まだライガードの攻撃が残ってるぜ…ククク。」
「あ、そうでした。」
コンパから心配されて情けないわね…いや、事実苦戦してるから仕方ないけど。
このまま乱入したところで即お陀仏になるだけなのでここは見てもらうだけしかない。
苦しいけど、ここでやられてしまったんじゃ話にならないけど。
いずれにしても、ライガードの攻撃が残ってるわけで。
「これで終わりだ!ライガードでお前にダイレクトアタック!」
「やらせない!この直接攻撃宣言時に罠発動『クラスティ・バリア』!
その直接攻撃を無効にし、デッキから『甲殻』モンスター1体を手札に加えられる!」
「なっ!そんなカードを伏せていやがったのか…!」
「防いだ上に手札を補充です!」
「よし、この効果でデッキから手札に加えるのは『甲殻水影ドロブスター』。
なんでかトラウマになっているみたいだけど、手札誘発に気を取られたのが拙かったわね。
手札誘発による守りも得意だけど、伏せカードによる防御も苦手なわけじゃないから。」
「おのれ、よくもぬけぬけとそんな事を…!」
いや、だってねぇ…あなたとのデュエルよく覚えてないもの。
その時はわたし暴走してたみたいだから仕方ないけど。
心当たりがあるとすれば…今は抜いてしまったあのカードね。
できるだけバトルロイヤルは避けたい方針だからね。
「さて、これで終わり?わたしにトドメを刺すんじゃないかしら?」
「ま、まぁいい…フォトン・オルトロスがいる限りお前に勝機はあるまい。
ついでにライガードがいる限り、他の光属性エクシーズは効果の対象にも攻撃対象にもできんのだよ。
次のターンで仕留めてやる…カードを2枚伏せてターンエンド!」
フォトン・ライガード:ATK2700→2000
フォトン・オルトロス:ATK4700→4000→2400
「確かにこのままだと厳しいと言わざるを得ないわね。」
「オルトロスもソウルドレインも刺さってるですからね…」
これで光子化とフォトン・オーラの効果が終了というわけね。
とはいえ、オルトロスの攻撃力が元に戻るのはターン終了時…これは骨が折れるわね。
オルトロスの効果とソウルドレインのせいで状況は依然として不利。
しかも、ライガードのせいでオルトロスを対象にする事ができないと来た。
だけど、だからこそ突破し甲斐があるとも言える。
こういった苦境を突破するのもデュエルの醍醐味と言えるはず!
「でもね…だからこそデュエルは面白いんじゃない。
駆け引きの応酬も醍醐味と言えばそうなんだけど、相手のロックをいかに突破するかどうかも腕とデッキの見せ所よ?」
「は?この期に及んで何を言ってやがる?
お前、負けたら俺にカードにされてそこで終わりなんだぞ!?」
「かもしれないわね…だけど、そういったスリルもあるからこそ面白いんじゃない?
なんだかんだでデュエルって楽しんでこそナンボよ…ふふふふふ。」
「ひえっ…デュエルを楽しむだと?お前頭おかしいんじゃないのか?」
「わたしもブランの話には理解に苦しむし気持ち悪いです。」
「うぅ、酷い…そこまで言うか。」
そう言った持論を力説したら思い切り2人にドン引きされました。
まぁ、デュエルを争いの道具と認識されてたらそうなるのも仕方ないけど残念。
価値観が違うから争いをなくすのは中々難しいのよね。
でも、やるべき事は可能な限りやるだけよ。
「だが、戦術の大半を封じられたお前にこの布陣を突破する事など…!」
「それはどうかしら?やってみなければわからない…それがデュエルだもの。
とりあえず、お楽しみはこれからだ!わたしのターン、ドロー!」
さて、改めて状況を整理しよう。
改めて、相手フィールドで厄介なのがオルトロスとソウルドレイン。
これらにより2体以上の同時展開及び手札からの特殊召喚、そして墓地発動のモンスター効果が封じられている。
これらを掻い潜る、あるいは封じなければならないわけだ。
その前にこの効果が強制発動されるんだけど。
「このスタンバイフェイズにブライン・ロブスターのペンデュラム効果が発動される。
このカードを破壊し、1枚ドロー!」
「手札交換のためにセットしておいたわけだな、そんな事をした所で…」
少なくとも伏せカードは魔法・罠除去じゃない…あるいは様子見かな?
とりあえず、これでこのカードが発動できる。
「ところがどっこい、意味は大ありなのよね…ペンデュラムゾーンにカードが存在しない事で魔法カード『ロブスターの巣穴』を発動!
エクストラデッキの表側の『ロブスター』のペンデュラム2体を手札に加える!
この効果でさっきエクストラデッキへ送った『ロブスター・クワガタ』と『ブライン・ロブスター』の2体を手札に戻す!」
「さっき破壊されたペンデュラムがまた手札に戻っただと…!?」
兎に角、ロブスター・クワガタを送ったのはこれが狙い。
このカード自体は最初から手札にあったけど、条件が満たされたのはこのスタンバイフェイズだったもの。
さてと、ここからぶん回していく!
「まずはスケール3の『甲殻水影ドロブスター』とスケール8『ブライン・ロブスター』をセッティング!」
甲殻水影ドロブスター:Pスケール3
ブライン・ロブスター:Pスケール8
「ペンデュラムスケールが揃ったです…!」
「だが、オルトロスの効果で手札からの特殊召喚も2体以上の同時召喚も…」
「わかってるから慌てないで。
ドロブスターのペンデュラム効果を発動し、自らを破壊し1ドロー!
そしてスケール4の『ロブスター・クワガタ』をセッティングし、こいつのペンデュラム効果!
表側でいる限り1度だけデッキから『ザリガン』か『カニカブト』を手札に加えられるこの効果で『カニカブト』を手札に!」
ロブスター・クワガタ:Pスケール4
これでドロブスターはペンデュラム召喚できるけど、まだまだこんなものじゃない。
「だが、そんな効果のない雑魚を手札に加えた所で…」
「確かに単体じゃ力不足かもしれないけど、そこじゃないわ。
魔法カード『シーフード・カーニバル』を発動し、カニカブトを捨て2ドロー!」
さてと、強欲なウツボなんかが来てくれれば嬉しいけどドローしたカードは…!
こいつがこのタイミングで来るとはね…遥香から託されたカードが。
ここで来た以上はこのターンで決めなくちゃね。
「ふふ、来たわ…この局面におけるわたしの新たな切り札!」
「新たな切り札だと?」
「まさか…!」
「とくと括目せよ!逆風を切り裂く、電光の剣!『電光剣スパーク・イール』を召喚!」
電光剣スパーク・イール:ATK1600
電光の剣をかたどったオーラを持つうなぎのようなモンスター。
こいつがこの状況を覆す切り札!今こそその力を見せてやる。
「これは、はるはる先輩が託したカード…この土壇場で引き当てたですか!」
「だが、そんな下級が切り札とは馬鹿にしてるのか!」
「効果を見てもそう言えるかな?ライフを800払い、スパーク・イールの召喚時効果を発動!
ターン終了時までエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を全て無効にする!」
ブラン:LP900→100
「馬鹿なっ、エクストラデッキから出したモンスターの効果を全て無効にするだと!?」
「オルトロスは厄介だが、効果さえ無効になってしまえば怖いものはない!
しかも、対象を取らない効果なら…ライガードの効果も意味をなさないだろ?
この一撃で纏めて痺れさせてやるぜ!喰らいやがれ『パラライズ・ディスチャージ』!!」
――ビリビリバリィィィッ!!
フォトン・オルトロス:ATK2400→1400(効果無効)
フォトン・ライガード:ATK2000(効果無効)
「これでオルトロスたちの効果は封じる事ができたです!」
「ぐ…だが、俺にはまだソウルドレインが…!」
「確かにきついけど、なら墓地や除外で効果を発動しなければいいだけの事。
魔法カード『浮上』を発動し、墓地からチューナーモンスター『エビカブト』を守備表示で蘇生する!」
エビカブト:DEF1000
ソウルドレインは墓地や除外で発動できないだけであって、墓地蘇生する分には何も問題ないのよね。
生憎除去するカードは握ってないし、仮に持ってたとしても今発動するのは勿体なかったりする。
「チューナーだと?お前は融合を使うんじゃないのか!?」
「融合召喚を使うなんて誰が言ったかしらね。
特殊召喚されたエビカブトの効果で墓地の『カニカブト』を蘇生させる!」
カニカブト:ATK650
「これでシンクロもエクシーズもできるだと…!?」
「そうね…でも。」
確かにこれでシンクロもエクシーズもできるようになったけど、その前に得意技だ。
「その前にオルトロスの効果が無効になったから手札からの特殊召喚も2体以上同時召喚も行える!
さてと…セッティング済みのスケールを利用し、ペンデュラム召喚!来て、わたしのモンスターたち!
エクストラデッキからレベル5の『甲殻水影ドロブスター』!
そして手札からレベル6の『甲殻砲士ロブスター・カノン』!!」
『フッ…!』
甲殻水影ドロブスター:ATK1800 forEX
『ヌオォォォォォ!!』
甲殻砲士ロブスター・カノン:ATK2200
「ロブスター・カノンが手札からのペンデュラム召喚に成功した事で特殊召喚されているライガードを対象にモンスター効果発動!
そのモンスターを破壊し、デッキに戻す!喰らえ『ハイドロ・ブラスター・カノン』!!」
「ぐ…だが、対象を取る効果なら…!
罠カード『スキル・プリズナー』を発動し、このターンライガードを対象に発動したモンスター効果の発動は無効化される!
残念だったな、対象を取るロブスター・カノンの効果の発動は無効になるぜ!」
「流石にこの効果までは通してくれないようね。」
スキル・プリズナーは対象を取るモンスター効果に悩まされている人には有難いカードだ。
しかも墓地から除外して同様の発動できるオマケ付き…墓地へ送られたターンには発動できないけどね。
これを使われて躱されたけど、逆に言えば伏せカードの内1枚を使わせられたってわけだ。
残りの伏せカードは1枚…さて、なにが伏せてあるかどうかだけど…!
「だけどね、まだわたしにはこれがある。
わたしはレベル5のドロブスターにレベル3のエビカブトをチューニング!
シンクロ召喚!舞い降りろ、レベル8『甲殻拳士カニメデス』!!」
『ヌゥゥンッ!!』
甲殻拳士カニメデス:ATK2500
「本当にシンクロ召喚してきただと…!
ペンデュラムを絡めた融合使いじゃなかったのか!?」
「だから、誰が融合使いって言ったのよ…思い込みでデュエルするのはいけないわ。」
とかいっておきながらわたしもあまり人の事は言えない。
遥香とのデュエルの事だ…即座に融合するものだと思い込んでいた事で痛い目にあったもの。
それにあの時は融合召喚も使えていたから仕方ない…今は使えないけど。
兎にも角にも、ここで勝負を決めに行く!
「バトル!カニメデスでフォトン・ライガードに攻撃!」
「よくここまで立て直した事は見事なものだ。
だが、お前の反撃もここまでだ…!
この攻撃宣言時に罠カード『神風のバリア −エア・フォース−』を発動だ!
これでお前の攻撃表示モンスターにはすべて手札に戻ってもらうぞ!」
「ああっ!?これで全て手札に戻されちゃったらブランは…!」
そして伏せカードはエア・フォースだった。
ミラフォの手札バウンス版だから喰らうとキツイけど、カニメデスの前には通用しない。
「させない…この攻撃宣言時にデッキから水属性1体を墓地へ送り、カニメデスのモンスター効果を発動!
1ターンに1度、バトルフェイズに相手が発動する魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にする!」
「何っ!?」
「相手の効果はちゃんと確認しないとね…バリアを切り裂け!『テンタクル・スラッシャー』!!」
――ザシュッ!!
「バリアが切り裂かれただと!?」
相手が発動した神風のバリアも腕の触手で切り裂かれてしまえば意味をなさない。
「これでバリアも意味をなさないから攻撃は続行!
ライガードをぶっ飛ばせ!『スパイラル・フィスト』!!」
――ドゴォォッ!!
「ぐおっ…!」
みつお:LP3000→2500
そのまま、ライガードを撃破!
とりあえず、ここで勝負を決めに行く!
「だが、まだだ!ライガードが戦闘で破壊され墓地へ送られた事でお前の特殊召喚された攻撃表示モンスターは全て守備表示にする効果が発動する。
カニメデスの効果は1ターンに1度、よって無効には…」
「ああっ、これじゃ倒しきれないです…あ、でも。」
「ところがどっこい、自分で発動したソウルドレインの効果忘れたの?」
「あっ…しまった!!」
「案外そこのところを忘れがちになるのよね…確か、範囲はお互いだったわね。」
「そういえばそうだったぁぁぁぁぁ!!」
というのもライガードには戦闘で破壊されると厄介な効果が発動するわけだけど、墓地で発動する効果。
そして、ソウルドレインは厄介だけどお互いに適用されてしまう弱点がある。
だから、自分で発動したカードの効果で発動できないという滑稽な事になったわけである。
相手をメタるあまり、自分が策に溺れるとはこの事よ。
自分のカードで自滅なんて世話がない…たまにあり得るのが怖いけど。
このように相手のカードを逆手に取れると思わずガッツポーズしたくなるけど、みっともない上に失礼なのでやめておく。
「次はロブスター・カノンでフォトン・オルトロスに攻撃!『バレル・ストライク』!!」
――ドゴッ!!
「ぐおあっ!」
みつお:LP2500→1700
これでようやくオルトロスも撃破!
「トドメだ、カニカブトとスパーク・イールで攻撃!!」
――ザシュ…ザシャァァァッ!!
「ごめん母ちゃん…ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
みつお:LP1700→1050→0
これで相手のライフは0。
この断末魔の前の台詞…親のために戦っていたんだろうか?
厳しくても付け入る隙がありそうだという事はわかった。
――ドッサァァァァ!!
「か、勝ったです…あれだけ対策されてしまったのに…」
「少なくとも今までのわたしのデッキだけじゃ足元を掬われたかも。
今は何とかなったけど、正直危なかったわ。」
勝ったとはいえ、露骨に対策されてたのもあって大苦戦したのは言うまでもない。
遥香から託されたスパーク・イールを引けなければ実のところかなり危なかった。
そう思うと感謝してもしきれないわね。
とはいえ、まだこのカードを使いこなせているわけじゃない。
このカードから進化の兆しのような可能性は感じられるのだけど、わたしに開花させられるかどうかはわからない。
これからデュエルを積み重ねればいずれは見えてくるかもしれないけどね。
「くそ、転送装置が壊れて働かねぇ…!
あ〜…ここまで対策したのに返り討ちにされるとはな、くっそ〜!」
「対策は見事だったけど、今回は惜しかったわね。
でも、悔しいという気持ちはあるみたいね…なら、この敗北はあなたにも無駄にならないと思う。」
「は?敗北したら何も意味ないじゃないか…敵にやられればそこまでだぞ。
この前だって転送装置が作動したから生き延びただけで…」
「普通は身動きが取れずにカードにされてしまうですからね…」
悔しい気持ちがあれば敗北も無駄にはならないって事を言ってみたはいいけど、中々理解してくれないようね。
敵との敗北はカード化…死につながりかねないものね。
でも、生憎わたしたちはそんな真似をするつもりはないわ。
「でも、安心なさい…少なくともカードにするつもりはないから。」
「まじかよ…お人よしもそこまでくると…」
「そうですよ、この人は…」
「ただし、デュエルディスクは没収させてもらうわ…何かの拍子に変な事をされたら堪らないものね。」
「ちくしょうめ!」
そんなわけでこのフォトン・フォース…みつおからディスクを没収した。
例によってデッキは返しておくけどね…流石に己の魂とも言えるデッキを奪う真似はやめておく。
もっとも、一部を除いて支給品っぽいから魂と言えるかは謎だが。
「くっ、このままで済むと思うなよ…じきに相方2人がお前の仲間をカードにして…」
「「ウボァー!」」
ハンターA:LP2000→0
ハンターB:LP1500→0
そしてフォトン・フォースのハンター2人と思われる悲鳴が聞こえてきた。
ウボァーってどんな断末魔だと言いたいけど突っ込まないでおく。
遊矢と遥香による迎撃デュエルも無事終わったみたいね。
「向こうの方も終わったようね。」
「ぐすん、参りました…観念します。」
「よろしい。」
「ブランも遥香も終わってたか。
悪い、こっちは逃げられた。」
「わたしも方もね…」
「むしろ、1人確保できただけでもよしとしましょ?」
遊矢と遥香がこっちに戻ってきて今回の襲撃は見事返り討ちにした。
2人の相手には転送装置で逃げられたみたいだけど、わたしの相手のみつおを捕えられたから大丈夫。
で、捕えられた彼は心なしか涙目になっているような気がした…仮面被ってるから多分だけど。
「こっちは余裕だったけど…結構圧されてたみたいだな、お前。」
「バレちゃ世話がないわね…なんとかなったけど、露骨に対策されてました。
でもこのスパーク・イールが引けたお蔭でなんとかなったわ。
遥香、このカードを託してくれてありがとう。」
「早速役に立ったようで何よりです。」
「まだ使いこなせているわけじゃないけどね。
使ってみて感じたけど、この子にはまだ力が眠っている…そんな気がする。」
「なら、使いこなして眠れる力を覚醒させてみてください。
わたしもみきも気付かなかった力を目覚めさせることができたらですが…」
「ええ。」
復帰後の一戦は対策されていたとはいえ無事に切り抜けられた。
とりあえず探索をしつつ、スパーク・イールを今以上に使いこなして、覚醒させないとね。
待っていて、オッドシェル…このスパーク・イールとともにいずれ取り戻しに行くから。
続く
登場カード補足
電光剣スパーク・イール
効果モンスター
星3/光属性/雷族/攻1600/守 800
「電光剣スパーク・イール」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した場合、800LPを払って発動できる。
エクストラデッキから特殊召喚された、フィールドの全てのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):???????????????????????????????????????????
フォトン・オルトロス
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/獣族/攻1400/守1200
レベル3「フォトン」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
次の相手ターン終了時までこのカードの攻撃力を1000アップする。
(2):X素材を持っているこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
お互いに手札からモンスターを特殊召喚できず、2体以上のモンスターを同時に特殊召喚する事もできない。
フォトン・ライガード
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/獣族/攻2000/守1000
レベル3「フォトン」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「フォトン」魔法カード1枚を手札に加える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は「フォトン・ライガード」以外の「フォトン」Xモンスターを攻撃対象にできず、効果の対象にもできない。
(3):このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示モンスターを全て守備表示にする。
ロブスターの巣穴
通常魔法
「ロブスターの巣穴」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。
自分のエクストラデッキから、表側表示の「ロブスター」Pモンスター2体を手札に加える。
フォトン・トレード
通常魔法
「フォトン・トレード」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札から「フォトン」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
フォトン・オーラ
通常魔法
(1):このターン以下の効果を適用する。
●自分フィールドの光属性のXモンスターは攻撃力が700アップし、効果では破壊されない。
●自分フィールドの光属性モンスターが戦闘を行う場合、ダメージステップ終了時まで相手はモンスター効果を発動できない。