予選のファーストデュエル。
そのデュエルは、遊星が圧倒的な実力を見せつけ、見事な1ターンキルで勝利を掴み取った。
その遊星は、次のデュエルには臨まずにピットイン。
「お疲れ遊星。流石だぜ。」
「ご苦労様。見事なものね。」
「あぁ、流れは掴めた筈だ。シェリー、次は頼む。」
「その期待には応えてみせるわ。」
ピットクルーの迅速な対応で、遊星がフィールドに残したカードはシェリーのDホイールに移し変えが完了。
「それじゃあ、行ってくるわね!」
良い形で掴んだ流れに乗るように、軽やかにピットアウトし、サーキットに見目麗しい『騎士』が躍り出た。
遊戯王デュエルモンスターズ New Generation Duel36
『驀進!チーム遊戯王』
「ねぇ遊星、何で交代しちゃったの?あのまま続けても良かったんじゃない?」
シェリーが出撃した後のピットにて、ピットクルーとして参加している美咲は遊星に問う。
確かに遊星の実力ならば、あのまま続けていたとしても勝つことは可能なはずだ。
「確かにそうだが、このデュエルで俺1人が出張る必要は無い。」
「どゆこと?」
遊星の意図を理解しかねる。
美咲だけではない、同様にピットクルーとして参加している氷雨と響、そして霧恵とアキも『?』の状態だ。
「この大会は個人戦じゃなくてチーム戦だってこった。アメリカでチーム組んでたから分かるこったけど、
チーム戦てのは自分1人でで勝つ必要は全くねぇ。つーか場合によっちゃチームの為に負ける事だって必要になんだよ。」
「更に、チーム戦の場合、相手にペースを握らせない為に、敢えて次のデュエリストにバトンを回す事もある。
今回は大会最初のデュエルだ。他のチームに戦力を分析させない意味で俺はシェリーに次を託したんだ。」
チーム経験のある遊哉と遊星の説明に、『成程』と納得する。
此れまでチーム戦の経験が無い、霧恵とアキには正にそれを知る良い機会であったようだ。
「ってことは、若しかして…」
「あぁ、シェリーが勝った後、恐らく緋渡にバトンタッチするはずだ。」
どうもこのデュエルは、とんでもない事がおきそうな予感がしてきた。
――――――
「「デュエル!」」
シェリー:LP4000 SC2→1
大河:LP4000
一方のサーキットでは、セカンドホイーラー同士のデュエルが開始されていた。
チーム遊戯王のシェリーに対するは、チームギアーズのセカンドホイーラー『大河一期』。
『戦力の温存か、チーム遊戯王はファーストホイーラー・不動遊星が、セカンドホイーラー・シェリー・ルブランにバトンタッチだ〜!
対するチームギアーズはセカンドホイーラーの大河一期が登場!
シェリーのスピードカウンターはルールにより1つ減ったが、フィールドには遊星が残したスターダストが存在している。
さぁ、セカンドホイーラー同士のデュエルは一体どうなるのか〜〜!!』
――ヤマトの奴、速攻でやられやがって…俺が取り返すしかねぇだろ!
「俺のターン!俺は手札の『ギア・ソルジャーブレイド』と『ギア・ソルジャースナイパー』を墓地へ送り、『ギア・ソルジャーコマンド』を特殊召喚!』
ギア・ソルジャーコマンド:ATK2600
先ずは条件召喚の上級モンスターを展開してきた。
流れを引き寄せたいのだろう。
「更に、ギア・ソルジャーコマンドの効果発動。このカードをリリースし、自分の墓地の『ギア・ソルジャーブレイド』と『ギア・ソルジャースナイパー』を特殊召喚する!」
ギア・ソルジャーブレイド:ATK1500
ギア・ソルジャースナイパー:ATK1500
「そして手札の『ギア・ソルジャースパイク』を通常召喚!」
ギア・ソルジャースパイク:ATK1400
――1ターンでレベル4のモンスターが3体。でもチューナーは無し…ふふ、そう言うことね。
非チューナのみで同レベルのモンスターが複数体並んだこの展開に、シェリーはすぐさま相手の思惑を読み取る。
「行くぜ!レベル4のギア・ソルジャー3体をオーバーレイ!
ネットワーク構築、エクシーズ召喚!来い『ギア・ソルジャーブラストTypeΩ』!」
「Whryyyyyyyyy!」
ギア・ソルジャーブラストTypeΩ:ATK2900(ランク4)
「来たわね、エクシーズモンスター。この瞬間、トラップ発動『定期調律』。相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚したとき、
私のデッキからチューナーとチューナー以外のモンスターを1体ずつ効果を無効にし攻撃表示で特殊召喚する。
我が許に現われなさい『シールド・スライサー』そして『フェアリー・ナイト』!」
シールド・スライサー:ATK1500
フェアリー・ナイト(チューナー):ATK2200
一期の高速エクシーズ召喚に対し、シェリーも遊星が残した伏せカードを使ってシンクロの準備を整える。
「ちっ、不動遊星が残したカードかよ…だが、シンクロはさせないぜ!
ギア・ソルジャーブラストの効果発動!オーバーレイユニットを1つ消費し、このターン2回攻撃を可能にする!」
ギア・ソルジャーブラストTypeΩ:オーバーレイユニット3→2
シンクロをさせまいと、連続攻撃効果を発動。
確かにその戦術自体は有効と言えるだろう…遊星が残しておいたカードが無ければ。
「ブラストでフェアリー・ナイトを攻撃!『ギア・ドライバー』!」
「中々いい攻撃だわ。でも残念、トラップ発動『くず鉄のかかし』。この効果で相手の攻撃を1度だけ無効にする。
そしてこのカードは発動後、墓地には送られず再びフィールドにセットされる。」
又しても遊星が伏せたカードがその力を発揮する。
先の事を読んでいた遊星も流石だが、そのカードを完璧に使いこなすシェリーも流石だ。
「く…だが、此れでかかしはこのターンは発動出来ねぇ!ブラストで2度目の攻撃!
シンクロが2体並ぶと面倒だぜ!今度はスターダストに攻撃だ!『ギア・ドライバーU』!」
今度はスターダストを狙う。
しかし、遊星が伏せておいたカードはもう1枚ある。
「残念。トラップ発動『シンクロ・ストライカー・ユニット』。このカードは発動後、装備カードとなりシンクロモンスターに装備される。
そしてこのカードを装備したシンクロモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。」
スターダスト・ドラゴン:ATK2500→3500
「迎え撃てスターダスト・ドラゴン!『シューティング・ソニック』!」
――マジかよ!?こいつ等…チーム戦でも隙無しだってのかよ!
「ちぃ…ブラストのもう1つの効果発動!このカードのオーバーレイユニットを1つ取り除き戦闘破壊を無効にする!」
ギア・ソルジャーブラストTypeΩ:オーバーレイユニット2→1
「でも戦闘ダメージは受けてもらうわ。」
一期:LP4000→3400
正に隙が無い。
モンスターが返り討ちにされなかったとは言え、速攻はモノの見事に叩き潰されてしまった。
「くそ…カードを2枚伏せてターンエンド!」
「私のターン。」
シェリー:SC1→2
一期:SC2→3
「手札からスピードスペル『Sp−オーバーブースト』を発動。
エンドフェイズに私のスピードカウンターを1にする代わりに、このターンスピードカウンターを4つ増やす。」
シェリー:SC2→6
「行くわよ。レベル3のシールド・スライサーに、レベル5のフェアリー・ナイトをチューニング。
光速を越えし魂よ、闘いの時は来たれり、祝福を我が手に!シンクロ召喚、『ホーリー・ヴァルキュリア』!」
「はぁぁぁ!」
ホーリー・ヴァルキュリア:ATK2700
自身のスピードカウンターを増やし、更にレベル8のシンクロ召喚。
更にシェリーの戦術はまだ続く。
「スピードスペル『Sp−スピード・フュージョン』を発動。私のスピードカウンターが5個以上あるとき、モンスターを融合召喚できる。
私はスターダスト・ドラゴンとホーリー・ヴァルキュリアを融合。現われよ、融合召喚!『聖龍騎士−ドラゴ・ヴァルキリー』!」
「ふっ…てぁぁぁぁぁ!!」
聖龍騎士−ドラゴ・ヴァルキリー:ATK3800
シンクロから今度は融合召喚。
この多彩な戦術もシェリーの強さを支えている要因の1つだ。
「こ、攻撃力3800だと!?」
「驚いたかしら?でも私はまだこのターン通常召喚を行っていない。フェザー・ナイトを召喚。」
フェザー・ナイト:ATK1700
「更にフェザーナイトをリリースし、『ナイト・オブ・エンプレス』を特殊召喚!」
「おぉぉぉぉ!」
ナイト・オブ・エンプレス:ATK2700
速攻に注ぐ速攻、最早この勢いを止めるのは不可能に近い。
「聖龍騎士−ドラゴ・ヴァルキリーの効果発動。
このカードは自分の墓地のドラゴン族シンクロモンスターか戦士族シンクロモンスターをゲームから除外することで異なる効果を発動する。
ドラゴン族を除外した場合は、このカードの攻撃力をエンドフェイズまで除外したモンスターの攻撃力分アップさせ、
戦士族を除外した場合は、相手モンスターの攻撃力を半分にする。
私は墓地のホーリー・ヴァルキュリアを除外し、ギア・ソルジャーブラストの攻撃力を半分にする!。」
「く、くそ!」
ギア・ソルジャーブラストTypeΩ:ATK2900→1450
「カードを2枚セット。バトル!ドラゴ・ヴァルキリーでギア・ソルジャーブラストを攻撃!『スパークリング・ランサー』!」
「ブラストの効果発動!オーバーレイユニットを取り除き戦闘破壊を無効にする!」
ギア・ソルジャーブラストTypeΩ:オーバーレイユニット1→0
一期:LP3400→1050
「戦闘破壊を無効ね…でも此れでオーバーレイユニットは0になり次の攻撃には耐えられない。
そしてこの攻撃で貴方のライフも尽きるわ。ナイト・オブ・エンプレスでギア・ソルジャーブラストを攻撃!『聖連刃斬』!」
「おわぁぁぁぁ!!」
一期:LP1050→0
『決まった〜〜!!何とチーム遊戯王のセカンドホイーラー、シェリー・ルブランも1ターンキルをやってのけた〜!
しかし、大河一期にはまだ伏せカードの発動権利が残されている!さぁラストホイーラーへ繋ぐ一手は打てるのか〜!?』
2度目の1ターンキルに会場は騒然。
チームギアーズの戦術自体は決して悪くないが、何と言うか強さの次元がまるで違うのだ。
しかし、只でやられるわけにも行かない。
「やってくれるぜ…だが!トラップ発動『リターン・ユニット』!
俺のエクシーズモンスターが破壊された時、破壊されたエクシーズのオーバーレイユニットとして使用されたモンスター1組を墓地から特殊召喚する!
舞い戻れ『ギア・ソルジャーブレイド』『ギア・ソルジャースナイパー』『ギア・ソルジャースパイク』!」
ギア・ソルジャーブレイド:ATK1500
ギア・ソルジャースナイパー:ATK1500
ギア・ソルジャースパイク:ATK1400
「更にトラップ発動!『レベル・バイ2』!このカードの効果で俺のフィールドのモンスター全てのレベルを倍にする!」
ギア・ソルジャーブレイド:LV4→8
ギア・ソルジャースナイパー:LV4→8
ギア・ソルジャースパイク:LV4→8
「成程、次への布石と言うわけね?でも、貴方達のラストホイーラーは私達のチーム『最恐』の男に勝てるかしら?」
「如何だかな?てか交代かよ…」
「初戦から少し手を曝しすぎたわ。これ以上の戦術は取っておきましょう。」
シェリー、一期共に夫々のチームにピットイン。
――――――
「期待には応えられたかしら?」
「充分にな!」
シェリーからカードを受け継ぎ、ラストホイーラーである遊哉が準備完了。
「でも、恐らくは何か狙ってくるわ。油断だけはしないで。」
「はっ!油断なんざするわけねぇだろ!行くぞオラァ!!!」
絶好調の証である『悪役モード』が発動。
この状態の遊哉に、敵など居ない……少なくとも遊星以外では倒せないだろう。
エンジンを噴き、一気にサーキットに飛び出していった。
「流石ねシェリー。確かに此れならオーバーブーストのデメリットは発生しないわ。」
「ふふ、チーム戦の特性ね。発動ターンに決着を付ければ『エンドフェイズ』が発生しないからスピードカウンターは増えたまま。」
シェリーの戦術を誉める霧恵に、此れもまたチーム戦と言うことを生かしての戦術だと説明していた。
――――――
『さぁこのデュエルもいよいよ佳境!チームギアーズはラスト・ホイーラー『上北礼治』が登場〜!
対してチーム遊戯王のラストホイーラーは『闘いの王国』の覇者・緋渡遊哉だ〜〜!!
もう後が無いチームギアーズ!3連続1ターンキルはなんとしても避けたいところ!一矢報いることが出来るのか〜〜!』
「「デュエル!!」」
遊哉:SC6→5
礼治:SC3→4
「此処から3人抜きしてやる!俺のターン!出し惜しみはしないぜ!レベル8となった3体のギア・ソルジャーをオーバーレイ!
ネットワーク構築、エクシーズ召喚!起動せよ『アルティメット・ギアTypeβ−XX』!」
「Gyyyyyyyyyn!」
アルティメット・ギアTypeβ−XX:ATK5000(ランク8)
形振り構わず。
マジに全力と言った所か、行き成り最高攻撃力を召喚して来た。
「更に手札の『ギア・ハウンド』『ギア・ビースト』『ギア・ダイナソー』をゲームから除外し、『鋼鉄の獅子−ギア・ライガー』を特殊召喚!」
「Whooooon!」
鋼鉄の獅子−ギア・ライガー:ATK3800
3人抜き宣言は伊達ではない。
恐るべき速攻で、最上級クラスのモンスターを2体も揃えた。
「3人抜き…ね。出来るモンならやってみろやぁ!!」
だが、遊哉は全然恐れてなど居ない。
まぁ究極的攻撃力馬鹿にしてみればこの位の攻撃力など大した事はないのだろう。
「フン、このターンで終わらせてやるぜ!アルティメット・ギアの効果発動。
オーバーレイユニットを全て取り除き攻撃力を3倍にする!」
アルティメット・ギアTypeβ−XX:ATK5000→15000 オーバーレイユニット3→0
「先ずはギア・ライガーでエンプレスを攻撃!『アイアン・ファング』!」
「トラップ発動『くず鉄のかかし』!安心のかかし先生を舐めんなよぉ!!」
最初の攻撃は、勿論無効になる。
しかしそれは礼治とて見越している。
くず鉄のかかしを使わせるための攻撃だったのだろうが、遊哉もそんな事は分かっていて敢えてかかしを発動させたのだ。
「は、ミスしたな!此れで攻撃が通るぜ!ブチかませ!『終焉のギア・ストリーム』!」
この攻撃が決まれば、文字通りの一撃必殺。
更にアルティメット・ギアのパワーアップは永続的に持続する為、強力極まりないが…
「ブチかまされるか、アホンダラ!遊星だけじゃねぇ、シェリーが残したカードを忘れんなよ!トラップ発動『聖騎士の護衛陣』!
自分フィールド上に光属性の戦士族が存在する場合に発動。相手のバトルフェイズを終了させる!」
先を見通していたシェリーのカードであっさりと防御。
本当に隙が見当たらない。
「そんなカードまでかよ…。カードを2枚伏せてターンエンド!」
――まぁいいや。どんなモンスターが来ても2枚の『次元幽閉』で葬ってやるぜ!
「俺のターン!」
遊哉:SC5→6
礼治:SC4→5
「手札から『星喰いの竜』の効果発動。このカードを手札から捨て、フィールド上のモンスター1体のレベルを3つ下げる。
この効果で、ナイト・オブ・エンプレスのレベルを7から4に下げる。
ナイト・オブ・エンプレス:LV7→4
「3人抜きだと?さっきのセリフをそのまま返すぜ!このターンで終わらせてやる!来い、チューナーモンスター『ハイパー・ドラグーン』!」
ハイパー・ドラグーン(チューナー):ATK1500
「行くぜ!レベル4となったナイト・オブ・エンプレスにレベル4のハイパー・ドラグーンをチューニング!
吹き荒ぶ疾風を制する翼よ、天を切り裂き嵐を起こせ!シンクロ召喚、烈風の化神『嵐龍皇−ルドラ』!」
「今回は私の出番か!」
嵐龍皇−ルドラ:ATK2500
現われたるは風を操る嵐の龍皇。
降臨と同時に吹き荒れる風がフィールドを駆け巡る。
「ハイパー・ドラグーンを素材にした事でルドラの攻守は500ポイントアップし戦闘耐性を得るぜ!」
嵐龍皇−ルドラ:ATK2500/DEF2500→ATK3000/DEF3000
「更に手札から『Sp−根幹の力』を発動!スピードカウンターが5個以上あるとき、フィールド上のモンスター1体の攻守を元々の数値に戻す!
この効果で、究極歯車の攻撃力を元に戻すぜ!」
「日本語に直すなよ!大体、それでも攻撃力はこっちの方が上だ!」
アルティメット・ギアTypeβ−XX:ATK15000→5000
「意味は合ってんだから良いだろうが!トラップ発動『継がれる力』!
俺のフィールドのモンスター1体を除外し、その攻撃力と守備力を場のシンクロモンスター1体の攻撃力に上乗せする!
俺は聖龍騎士−ドラゴ・ヴァルキリーを除外。ドラゴ・ヴァルキリーは攻守共に3800、その合計値7600をルドラに上乗せするぜ!!」
「聖なる龍騎士よ、その力ありがたく受けるぞ。」
嵐龍皇−ルドラ:ATK3000→10600
「こ、攻撃力10600!?お前マジかよ…」
――此れが龍皇の力かよ…だが、この2枚が有れば…
遊哉の真骨頂である超攻撃力が此処で炸裂。
相手が1万を超えたのなら、自分が1万を超えずにはいられなかったのだろう。
「そのカードが頼みの綱だろうが…ルドラを舐めるなよ!ルドラの効果発動!手札のドラゴンを捨て、相手フィールドの魔法・罠を全て破壊する!」
「我が風で吹き飛ぶが良い!」
ルドラの翼が嵐を巻き起こし、礼治の伏せカードを一掃する。
此れではもう打つ手は無い。
「う、嘘だろ…!?」
「言っただろこのターンで終わらせるって!悪いが俺は有言実行、やると言ったら必ずやる!
止めだ!嵐龍皇−ルドラで究極歯車に攻撃!『エアソニック・シュート』!」
「終いだ。」
ルドラの口から放たれた烈風の如きブレスが、巨大な戦闘機械を貫き粉々に破壊する。
「チクショォォォォォ!」
礼治:LP4000→0
『決まった〜〜!!何と、何とチーム遊戯王、まさかの3連続1ターンキルで初戦を制した〜〜!
正に圧倒的、優勝候補筆頭の評判は伊達ではない!危なげ無く、圧巻の勝利だ〜〜!!!』
余りにも圧倒的なデュエルに会場の誰もが言葉を失った。
それは、両チームを偵察に来ていた他のチームのデュエリストも同様だ。
今のデュエルでは殆ど碌なデータは取れなかったのだ。
取れたデータは只1つ。
『チーム遊戯王は規格外のデュエリストの集団である』
この1点だけであった。
To Be Continued… 