Side:レーシャ
予想以上に乱堂が強くなってて、1回戦からそこそこ苦戦したけど、其れだからこそデュエルは楽しいんだよね♪
楽勝瞬殺って言うのは、見てる側からすれば爽快なのかも知れないけど、やってる側からしたら物足りない、味気ない、呆気ない上に面白くないって言う
最強にして最悪の四重殺だから、手強い相手の方が嬉しいんだよね。
そう言う点では、今回のデュエル大会は、強い相手が結構居そうだよ?私とコロナが注目したデュエリスト以外でもね。
だからこそ燃えて来るわ――此れだけの猛者が集う大会で、一番になるなんて、其れこそ最高だからね!!
「燃えてるね、レーシャ?」
「其れはお互いさまでしょ、コロナ?」
まして、コロナのデュエルは此れからなんだからさ。
だけど、此れだけのデュエリストが集ってるって言うなら、私の雷が治まらない……戦う事になったその時は、全力全壊で相手になってやろうじゃない!
目指すは優勝只一つ!――その前に立ち塞がる相手は、誰であろうと砕いて進むのみ!!例えそれが貴女であってもね、コロナ。
「望む所だよレーシャ……返り討ちにしてあげるから!」
「其れは楽しみね。」
まぁ、其れは其れとして、1回戦の残りのデュエルを見ておくとしましょうかね?
1回戦を突破したデュエリストは、次の相手だけじゃなく、準決勝や、引いては決勝戦の相手として現れる可能性がある訳だから、此処は見ておくべき!
さぁ、どんなデュエルが展開されるのか、楽しみだわ!
遊戯王5D's×リリカルなのはViVid 絆紡ぎし夜天の風 Rainbow98
『大波乱の一回戦です!!』
「バトル!ギルフォード・ザ・ライトニングでダイレクトアタック!『ライトニング・クラッシュ・ソード』!!」
「どわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
モブ1:LP2200→0
「カオス・ソルジャー-開闢の使者-で、氷結界の龍 トリシューラに攻撃!『開闢無双斬』!!」
「いってれぼああぁぁぁぁぁ!!」
モブ2:LP200→0
「この程度か……他愛もない。
アンデット・スカル・デーモンで、古代の機械獣に攻撃!『死降雷』!!!」
「こんなバカなぁぁぁ!!!!!」
モブ3:LP100→0
1回戦の第2試合と第3試合は、実に見事なデュエルだったし、第4試合では、私とコロナが注目してたデュエリストである、サオリ・オークレイドが、悪魔と
アンデッドをメインにしたデッキで、完封に近いデュエルを見せてくれたからね。
サオリと当たるのは準決勝……此れは楽しみになって来たわ――彼女は、マダマダ力を隠しているみたいだからね。
さてと、此れで1回戦は半分が終了っと。
後半の4戦には、私とコロナと同じスーパーシード枠で出場してる『ゼル・レオンハート』と、T&H2人目のショップデュエリストであるコロナが登場するから
前半戦以上に盛り上がること間違いないわね。
んで、1回戦第5デュエルはダイゴ・ハーネストと、村雨凱の戦い。
確か予選では、ダイゴが『ダークモンスター』を主体にした闇デッキで、凱が『六武衆』の高速ブン回しデッキだった筈。
真六武衆-シエンをエースにし、各種強力な効果で圧倒的な展開力と制圧力を誇る六武衆だけど、ダークモンスターには『ダーク・アームド・ドラゴン』や
『堕天使ゼラート』と言った、強力な破壊効果を持つモンスターが居る上に、各種ウィルスカードも採用できるから、六武衆とも十分に戦える。
恐らくは、凱が速攻でシエンを呼び出すだろうけど、ダイゴは逆に魔法や罠に頼らない方法で展開してダムドからのカウンターを狙う展開になりそうね。
さて、どうなる?
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ダイゴ:LP1000
究極宝玉神-レインボー・ダーク・ドラゴン:ATK4000
冥府の使者ゴーズ:ATK2700
冥府の使者カイエントークン:ATK2700
凱:LP900
真六武衆-シエン:ATK2700(六武の名馬装備)
真六武衆-キザン:ATK2100(自身の効果)
真六武衆-エニシ:ATK2200(自身の効果)
んでもって、何方も一歩も退かぬ展開でデュエルが続き、凱が六武衆特有の展開力から3体の真六武衆を呼び出し、更に其処から『六武式三段衝』を発
動して、六武の名馬を装備したシエンで大ダメージを与えたんだけど、其れをトリガーにしてダイゴは冥府の使者を召喚!
更に返しのターンで、ダークモンスター最強の攻撃力を持つレインボー・ダーク・ドラゴンまで呼び出して来た……恐らくは此れがラストターンね。
「1回戦からお前の様なデュエリストと戦えた事を誇りに思う……だが、だからこそ勝たせて貰うぞ!!」
「俺も同じ気持ちだ……来い、ダイゴ!!」
「バトル!究極宝玉神-レインボー・ダーク・ドラゴンで、真六武衆-シエンに攻撃!『レインボー・リフレクション』!!」
「矢張り攻撃して来たか……だが、其れこそが俺の狙いだ!
リバースカードオープン!トラップカード『六武衆の戦場』!
俺のフィールド上に『真六武衆-シエン』を含む『六武衆』モンスターが3体以上存在する場合、エンドフェイズまで相手モンスターの攻撃力を半分にし、
俺のフィールド上の『六武衆』の攻撃力を1000ポイントアップする!」
「なにぃ!?」
究極宝玉神-レインボー・ダーク・ドラゴン:ATK4000→2000
冥府の使者-ゴーズ:ATK2700→1350
冥府の使者-カイエントークン:ATK2700→1350
真六武衆-シエン:ATK2700→3700
真六武衆-キザン:ATK2100→3100
真六武衆-エニシ:ATK2200→3300
此れは、凱の方が上手だったわね。
攻撃力4000のレインボー・ダーク・ドラゴンを召喚した事で、ダイゴは勝ちを確信したんだろうけど、凱は攻撃してくる事を読んで、六武衆の戦場を伏せて
居たからね。
仮に、此処でダイゴが何らかの速攻魔法を手札から発動したところで、其れはシエンによって無効にされてしまうから、此れでゲームセットだわ。
「返り討ちにしろシエン!『第六天魔王滅殺撃』!!」
『我こそが、第六天魔王シエンよ!!』
――ズバァァァァァァァァアァァァァ!!!
「この、俺がぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
ダイゴ:LP1000→0
結果は凱の勝ち。
このまま勝ち進めば、準決勝でコロナと当たる事になるから、此れは結構油断できない相手かもよコロナ?
「確かに、六武衆は強力だけど、私のゴーレムだって強いんだから、戦う事になっても絶対に負けないよ?
其れに相手が強ければ強い程、デュエリストの魂は燃え上がって、己の実力以上の力を発揮するモノでしょ?其れが、デュエルの本質だと思うから。」
「其れは、マッタク持って間違ってないわコロナ。」
相手が強ければ強い程、自分も強くなれるからね。……やっぱりデュエルも格闘も似てるよ。
んで、次のデュエルは、スーパーシードのゼルが登場
デッキは確か、融合や各種チェンジカードを使った『HEROデッキ』だった筈。
対する相手――イナミ・ヘルライズは、予選では『サクリファイス』主体のデッキを使っていたけど……このデュエル、何かが起きそうな気がするわ。
「「デュエル!」」
ゼル:LP4000
イナミ:LP4000
「先攻は貰うぜ!俺のターン!『E・HERO バブルマン』を守備表示で召喚!」
E・HERO バブルマン:DEF1200
「バブルマンの召喚に成功した時、フィールドに他のカードが存在しない場合、カードを2枚ドローする。
そして魔法カード『融合』を発動!フィールドのバブルマンと、手札のスパークマン、フェザーマンの3体を融合!来い『E・HERO テンペスター』!」
『ハァァァァァァ!!』
E・HERO テンペスター:ATK2800
「カードを1枚セットしてターンエンドだ!」
ゼルは初っ端から仕掛けて来たわね。
テンペスターは、戦闘耐性を付加する事が出来る効果を持ったモンスターだから、仮にイナミが1ターンでテンペスター以上のモンスターを呼び出して来て
も、テンペスターを戦闘破壊から護る事は出来るし、返しのターンで更なる展開も出来るだろうからね。
其れに対して、イナミは如何出る?
「俺のターン。手札から儀式魔法『寄生者の呼び声』を発動。
儀式召喚する『寄生者』のレベル以上になるように、手札かフィールドからモンスターをリリースして『寄生者』を儀式召喚する。
俺は手札の『寄生生物ジュラル』をリリースし、『寄生者-フュージョンのメリッサ』を儀式召喚する!」
『キシャァァァァァァァァァァァァ!!』
寄生者-フュージョンのメリッサ:ATK0
な、何あのモンスターは!?
予選では使ってなかったモンスター……まさか、予選では本来のデッキすら使ってなかって言うのイナミは!!
「フュージョンのメリッサの効果発動
1ターンに1度、相手フィールド上の融合モンスター1体を選択してこのカードを装備し、装備モンスターのコントロールを俺に移す。
メリッサに寄生された融合モンスターは、俺の僕になるって言う事だ。」
「何だって!?」
E・HERO テンペスター:コントロール・ゼル→イナミ
「そして、メリッサを装備したモンスターは、バトルフェイズ中に2回攻撃が出来る!!
その伏せカードは、貴様のデッキの特性から『ヒーロー・バリア』だろうが、『HERO』が居ない状況では糞の役にも立つまい……敗北の闇に沈めゼル!
E・HERO テンペスターで、プレイヤーにダイレクトアタック!!『カオステンペスト・デュアル』!!」
――ズドォォォォォォォォォォォォン!!!
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」
ゼル:LP4000→1200→0
『ななな何とーー!今大会初の1ターンキル!しかも、スーパーシード枠で出場して来たゼルを倒しての大勝利!!
相手モンスターを奪って利用すると言う、まるで『機皇帝』を思わせるモンスターを使って、イナミがゼルを下しての2回戦進出だーーーー!!!』
相手モンスターに寄生して、そのコントロールを奪う寄生者……此れは、警戒した方が良いかも知れないわね?
『フュージョンのメリッサ』って言う事は、シンクロやエクシーズを奪う効果を持った『寄生者』が居るって考えておいた方が良いかも知れないからね。
寧ろ上等じゃない!
予選の段階では全く注目してなかったデュエリストが、実は本戦でトンでもない実力を示してくれたって言うのは、何とも魂が燃え上がる展開じゃない!
寧ろ、此れだけのデュエリストが集まったって言うなら、私の魂が治まらない――全部纏めて叩きのめしてやるわ!
だから覚悟しておきなさいよ?此れから私と戦うデュエリスト達!
私と、銀河眼の閃光龍、そしてRemunantoが、お前達を粉砕するぜ!!――誰にも優勝は渡さないからね!!
To Be Continued… 
*登場カード補足
寄生者-フュージョンのメリッサ
レベル8 水属性
水族・儀式/効果
「寄生者の呼び声」により降臨。1ターンに1度相手フィールド上の融合モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターにこのカードを装備カード扱いで装備し、そのコントロールを得る。
このカードを装備したモンスターは、バトルフェイズ中に2回攻撃出来る。
ATK0 DEF0
寄生生物ジュラル
レベル4 水属性
水族・効果
「寄生者」と名の付くモンスターを儀式召喚する時、このカード1枚で必要なレベル分のリリースとする事が出来る。
ATK1200 DEF1800
寄生者の呼び声
儀式魔法
「寄生者」儀式モンスターの降臨に必要。レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、自分の手札・フィールドからモンスターをリリース、
またはリリースの代わりに墓地の「寄生」モンスターをゲームから除外し、手札から「寄生者」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
六武衆の戦場
通常罠
自分フィールド上に「真六武衆-シエン」を含む「六武衆」モンスターが3体以上存在する場合に発動できる。
エンドフェイズまで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力は半分になり、自分フィールド上に表側表示で存在する『六武衆』の攻
撃力は1000ポイントアップする。
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