――童美野町のとある喫茶店


WRG1の予選最終戦まであと8日。
遊星は気分転換にとある喫茶店を訪れていた。

「ご注文はいかがなされますか?」
「…ミルクでももらおうか」
「かしこまりました、すぐお持ちいたします」

遊星は従業員の女性に対し、そう素っ気なく要求した。
客としていい態度ではないが、霧恵のカードが焼失した
事件に加えて機皇帝を持つファントムたちへの対策やアクセルシンクロ習得のための方法を考えなければならず、
彼も日に日にストレスがたまっているのだろう。
この態度も仕方ないのかもしれない。
動じずに、普段通りに接客しているこの女性は中々のしたたかさだろう。


――
近頃はモンスター・エクシーズも投入してみてはいるものの、シンクロへの依存から抜け出せないな。


モンスター・エクシーズも徐々に力を付けてきているとはいえ、単体ではシンクロモンスターの強力さには及ばないように調整されているためだろう。
一方で出しやすさはモンスター・エクシーズの方が遥かに上のはずなのだが、
デッキ構築の上で枷になるはずのシンクロ召喚に必要なチューナーモンスターに強力な効果を持つものが多いためにあまり意味をなしておらず、これに拍車をかけているのだ。

「お待たせいたしました、ミルクです」
「ありがとう、早速いただこうか」

そう考えている間にミルクが来た。
早速、遊星は飲みかかっていった。








遊戯王デュエルモンスターズNew Generation Re Duel38.2
『エクシーズのスターダスト』










「え〜と、少し時間いただいていいでしょうか?」

ミルクを飲み終わり、いざ会計へと向かおうとすると、一人の女の子が遊星を呼びとめた。
身長の方は135cm程度で栗色の髪を両側で二つ結びにした可愛らしい娘だ。

「?…別にかまわないが」
「単刀直入に言います…あなたはチーム遊戯王の不動遊星さんですよね」
「知っていたのか。それで俺に何か用があるのか?」
「もしよければこれからわたしとデュエルしてくれませんか?」

なんとデュエルを申し込んできた。
相手は幼い女の子とはいえ、遊星としては売られたデュエルから逃げるわけにもいかない。

「いいだろう、受けて立つ」

―ざわ、ざわ

一人の幼い少女が『闘いの王国』の4強かつ『チーム遊戯王』のメンバーである、あの不動遊星にデュエルを申し込んだのだ。
他の客であろう野次馬がざわつくのも無理はない。

「わたしは星空なのは。一応この店の店長の娘です。どうかよろしくお願いします」

「改めて、俺は不動遊星。よろしく頼む」

失礼。店長の娘さんである以上、恐らく野次馬のうち常連は顔見知りだろう。
すごいデュエルが見られるという意味でざわついたと考えるべきだろうか。
また、この喫茶店はソリッドヴィジョンでのデュエルができるくらい広いスペースがあるというのも相当なものである。
お互いに挨拶を交わした二人はデュエルディスクを構える。


「「デュエル!!」」


遊星:LP4000
なのは:LP4000



「俺の先攻、ドロー。モンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド」

―伏せた罠カードはくず鉄のかかしだが…さて、相手はどう出る?

「わたしのターン、ドロー。まずは手札の『スターワンド・サーモン』を捨て、魔法カード『星なる光石』を発動。
このカードはカードを1枚ドローし、デッキから別の『星なる光石』を手札に加える魔法です。
ただし、『星なる光石』は1ターンに1度しか発動できません」

まずは手札交換をしてくるそうだ。
さて、彼女はどんなタクティクスを見せるのか。

「そしてその発動にチェーンする形で手札の『スターワンド・パラクダ』を攻撃表示で特殊召喚!
このカードは自分の通常魔法カードが発動した時に手札から特殊召喚できるモンスターです」
スターワンド・パラクダ:ATK1200

彼女の場に尻尾が杖のようになっている魚のようなモンスターが現れる。

「ユニークなモンスターだが…成程、魚族主体のデッキか」

「流石に物分かりがいいですね。そして『星なる光石』の効果を適用して1枚ドローし、別の『星なる光石』を手札に加えます」

手札交換の処理を終え、さらに準備を続けていく。

「続いて、『スターワンド・ボニート』を召喚します。ここまでで何かありますか?」
スターワンド・ボニート:ATK1100


「特に発動するカードは無いな」
「何もなければボニートの効果を発動。手札の魔法を1枚、星の痕跡を墓地へ送り、
デッキからレベル4以下の「スター」と名のついたモンスター『スターワンド・キャット』を守備表示で特殊召喚します」
スターワンド・キャット:DEF1300

キャットだからと言って猫ではなく、ナマズのようなモンスターが出てきた。

「ここで、レベル4モンスターが3体か」

初めからレベル4モンスターを3体も並べる…中々素早い展開だ。

「まだエクシーズ召喚はしません。発動しなかった伏せカードですが、ここでキャットの効果を発動です。
手札の魔法『星なる光石』を墓地へ送り、あなたの場にセットされたその魔法・罠カード1枚を破壊します」

「何!?」

キャットの発する超音波により、『くず鉄のかかし』が破壊された。

「『くず鉄のかかし』でしたか。面倒な罠カードが破壊できたみたいですね。
バトル!まずはパラクダでそのセットモンスターに攻撃です」

パラクダはセットモンスターに向かって突進を始めた。
セットモンスターは、背中にボルトが埋まっているハリネズミ『ボルト・ヘッジホッグ』だった。

ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800


――ザスッ!


当然、あっさりと倒されてしまう。

「続いて、ボニートでダイレクトアタックです!」

ボニートが突進してきて…


――ゴンッ!


「ぐあっ!?」
遊星:LP4000→2900



最初のターンからライフが削り取られた。

「バトルは終了し…レベル4のスターワンド・パラクダ、ボニート、キャットの3体をオーバーレイ!」

「ここで来るか!?」

パラクダ、ボニート、キャットの3体が黄色い光となっていき、赤い渦にのみこまれていく。

「オーバーレイ・ネットワークを構築し、エクシーズ召喚!
災星より舞い降りた黒騎士よ、愚者に裁きを下せ!いでよ『災星海黒騎士スティグマ』!!」
「フン、ヌゥーン!」
災星海黒騎士スティグマ:ATK2500(ランク4)



黒槍を携え、禍々しい鎧に身を包んだ黒騎士がここに現れた。
今までのスターワンドたちと比べると明らかに雰囲気や威圧感が違う。
そしてそれを操る彼女の言葉づかいも刺々しいものになっていく。

「俺らのアイドル、なのちゃんのエースモンスターが早速キター!これで勝つる!」
「あれが来た以上は流石の4強も動くのが難しくなるだろうな…さあ、どうするよ?」
「あれ、ああ見えて海竜族なのよね…戦士族か悪魔族に見えるナリなのに意外だわ」


野次馬がこれを祭り上げる。
それだけこのモンスターがすごいという事なのだろうか。

「なんだ…このモンスター・エクシーズからの威圧感は?」

「ふふ、4強ともあろうお方が怖じ気づきました?」

「…そんなことはないさ、そちらこそ手札消費が激しいが大丈夫か?」
―しかしあのモンスターは見た事がなく、油断はできないな。もっと調べておくべきだったか。


彼女からの挑発をさらに挑発で返す遊星。
しかし、一瞬返答に間が空いたのはなんだかんだで見た事がないモンスターへの不安を感じているのだろう。

「これでいいんですよ。カードを1枚伏せ、エンドフェイズへ移行し、墓地の『星の痕跡』の効果を発動。
墓地のスターワンド・サーモンを除外し、デッキから『星の痕跡』を手札に加えてターン終了です。
さあ、せいぜい足掻いてください」
―さて、あなたの実力…見極めさせていただきます。


墓地の星の痕跡の効果により、手札コストは問題なく使える。
また、遊星はあの伏せカードだけでなく、スティグマの存在にも気を付ける必要がある。

「俺のターン、ドロー!チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!」
ジャンク・シンクロン:ATK1300


「ジャンク・シンクロンの効果により、墓地のレベル2以下のモンスター1体を守備表示で特殊召喚できる。
 来い『ボルト・ヘッジホッグ』!」
ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800

これだけでもレベル5のシンクロが行える状況だが、さらに展開は続く。
「さらに!自分の墓地のレベル2以下のモンスターが特殊召喚された時、手札のこのモンスターを特殊召喚できる!
行け『シンパシー・ウォリアー』!」
シンパシー・ウォリアー:DEF 200

一気にレベル8のシンクロモンスターを出せる布陣を揃えてきた。


―相手がどんなモンスターだろうと、ここで『スターダスト・ライジング・ドラゴン』まで繋げ、一気に叩く!

「へぇ…一気にレベル8シンクロの素材を揃えてきたねぇ。おおよそ『ジャンク・デストロイヤー』でも狙うといったところかな?」

「それはどうだろうな…」

二人の交錯する想いはすれ違って行くが、それは兎も角。
彼のエースモンスターがいつ出てきてもいい状況だが野次馬はこの程度では驚かない。

「へぇ、いつもならここであのカードを出してくるのだろうが」
「なのちゃんのあのモンスターの前じゃ」
「それは叶わない事だわ」

それがどういうことかは直ぐに彼も思い知らされることになる。

「いくぞ!レベル3の「でも、それは今の最善とは程遠いのよね!やれ、スティグマ!負の烙印をそのチューナーに刻みつけろ!」…何ッ!?」

遊星はシンクロ召喚をしようとするもなのはが命令を発したその瞬間、
スティグマは自身の周りを回っている赤い球体のうち1つを黒槍を駆使してジャンク・シンクロンに投げつけた。
そして、それを受けたジャンク・シンクロンは急に苦しみだし、負の烙印が押されていた。


ジャンク・シンクロン:ATK1300→800(レベル3→ランク3)

「どうした、ジャンク・シンクロン!」

「これが災星海黒騎士スティグマの恐ろしい効果!
1ターンに1度、このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、
このターンだけ相手のモンスター・エクシーズ以外のモンスター1体の攻撃力を500ポイント下げ、
そのレベルをランクに変える。これがどういうことかはわかりますね?」

「レベルをランクに変えるだと!…まさか!」

「そのまさかですよ。
レベルの代わりにランクを持っているモンスター・エクシーズがシンクロ素材やエクシーズ素材にできないように、
レベルをランクに変えられたモンスターにも同じ事がいえるということでね!」

原則としてレベルではなくランクを持ったモンスターはシンクロ素材やエクシーズ素材にできない。
つまり、この状況だと少なくともシンクロ召喚は封じられたということだ。

「まさか、こんな形でシンクロが封じられるとは…」

「シンクロもできず、残った2体のモンスターのレベルもバラバラ…どうします?」

「だが、まだ手はある!ここでシンパシー・ウォリアーの効果を発動!自分のレベル2以下のボルト・ヘッジホッグのレベルを3にする!」

ここでボルト・ヘッジホッグのレベルをシンパシー・ウォリアーと同じ3にする。

「へぇ…ということは」
―シンクロを封じられても、動けるということを示したね。


「やるしかないか。俺はレベル3のシンパシー・ウォリアーとボルト・ヘッジホッグの2体をオーバーレイ!」

2体のモンスターは茶色く光る球体となり、赤い渦に入っていく。
すると野次馬は騒ぎ出した。

「嘘だろ!みんな、あのデュエルに注目するんだ!」
「まさか、今までの彼のデュエルの記録には無い瞬間に立ち会えるなんて!」
「こんな貴重な瞬間、見逃すのはもったいないぜ!」

野次馬が騒ぎ出すのも無理もない。今までシンクロとその派生のモンスターを中心に
使ってきた遊星が公式では見せていないエクシーズ召喚を行うというのだ。

「オーバーレイ・ネットワークを構築!光重なる星となれ、エクシーズ召喚!現れろ『レゾリュート・クラッカー』!」
「キシャー!」
レゾリュート・クラッカー:ATK1600(ランク3)


ムカデのような頭部を持つ虫の怪人が現れる。
攻撃力はあまり高くはないようだが…

「そうきましたか。これは貴重なものを見させていただきましたよ」

「俺はレゾリュート・クラッカーの効果を発動!
このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、相手の特殊召喚されたモンスター1体を破壊する。
スティグマを分解せよ!『アナリシス・クラック』!」

レゾリュート・クラッカーは頭部から光線を出すとスティグマは苦しみだし、あっさりとよくわからないものに分解されてしまった。

「ほほぅ、スティグマをここまであっさりと…いいですね、こうでなくては!」

「ただしこの効果で破壊した場合、相手はカードを1枚ドローする…これは分解したものということだろうが、便利な効果ゆえの代償というわけだな」

「なるほどね…お言葉に甘えまして、ドロー!」

1枚ドローさせたとはいえ、相手のモンスターはいなくなった。
遊星はモンスターが2体存在し、形勢は逆転していることになる。
しかし、なのはの表情に動揺は無い。

「バトル!まずはジャンク・シンクロンで攻撃!」

ジャンク・シンクロンは烙印に苦しみつつも、なのはに殴りかかる。


――ポコッ!


「うっ…」
なのは:LP4000→3200

「続いてレゾリュート・クラッカーで攻撃!『スペクトル・ソニック』!」
今度は腕から光線を発射し、なのはに襲いかかる。

「この時を待っていたよ。罠発動!『シュトローム・ネットワーク』!!」

その瞬間目の前に赤い渦巻が出てきて、破壊されたはずのスティグマが姿を現した。
そして、レゾリュート・クラッカーはそれに吸い込まれて赤い球体と化してしまった。
これでは状況は変わらない。いや、ドローさせた分だけより悪くなった。

「馬鹿な!」

「あはは。このカードは相手モンスターの直接攻撃時に発動でき、自分の墓地のモンスター・エクシーズ1体を特殊召喚し、
攻撃モンスターを特殊召喚したモンスター・エクシーズのオーバーレイ・ユニットとするの。
折角破壊してもこの結果では悔しいでしょうね」

「フッフッフッ」
災星海黒騎士スティグマ:ATK2500(ランク4)


「くっ、カードを2枚伏せてターンエンド」

「この瞬間、ジャンク・シンクロンのランクはレベルになり攻撃力も戻りますけどね」

この時、ジャンク・シンクロンから烙印は消え去った。


ジャンク・シンクロン:ATK800→1300(ランク3→レベル3)

「わたしのターン、ドロー!『スターワンド・リザフィ』を召喚!」
スターワンド・リザフィ:ATK1800

「次に魔法カード『アクア・ジェット』を発動!海竜族のスティグマの攻撃力を永続的に1000ポイントアップさせる!」
災星海黒騎士スティグマ:ATK2500→3500

「今度は魔法カード『星の痕跡』を発動!「スター」か「星海」と名のついたモンスター1体、スティグマの攻撃力をターン終了まで200ポイントアップ!」
災星海黒騎士スティグマ:ATK3500→3700

なのはは一気にスティグマの攻撃力を底上げしてきた。
一気にたたみかけるつもりだろう。

「バトルに入ります。災星海黒騎士スティグマでジャンク・シンクロンを攻撃!」

「くっ…」

「ダメージステップ時にスティグマの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを1つ使い、ジャンク・シンクロンの攻撃力を500ポイントダウンし、レベルをランクにする!」

スティグマの放つ赤の球体がジャンク・シンクロンに命中すると、再び苦しみだした。


ジャンク・シンクロン:ATK1300→800(レベル3→ランク3)


これで攻撃力の差は2900。これが通れば遊星のライフは0となる。

「残念だけど、これが通れば終わりだよ。やれ、スティグマ!『ブラック・パイロスピア』!」


――ズシャアアア


そして黒い炎を纏わせた槍の一撃がジャンク・シンクロンに炸裂した。

「まだだ。ダメージ計算時に罠発動!『ガード・ブロック』!この戦闘で発生するダメージを0にする!」

「やられた!ダメージステップに入れたからとつい!く、そう簡単には勝たせてはくれませんか。やりますね…」
―拙い、スティグマのオーバーレイ・ユニットが切れてしまった。


「その後、デッキからカードを1枚ドロー!」

その攻撃を上手く受け流し、このターンで即死する事は防げたようだ。

「けどあなたのモンスターは無く、まだこいつの攻撃が残ってる!リザフィで追撃!」

リザフィが遊星に向かってかみついた。


――ガブッ!


「ぐあああああっ!」
遊星:LP2900→1100


トドメは刺されなかったとはいえ、残りライフも半分を切った。
これは相当な痛手だろうか。

「カードを1枚伏せ…エンドフェイズ!墓地の星の痕跡2枚と場のリザフィの効果を発動!
ボニートとパラクダを除外し、星の痕跡をデッキと墓地から1枚ずつ手札に加える。
そしてリザフィは通常魔法を発動したターンのエンド時、自身をリリースして1ドローできるの!ドロー!…これでターン終了だよ」
災星海黒騎士スティグマ:ATK3700→3500


「スティグマのオーバーレイ・ユニットがなくなってしまったか」
「ということは…ああいうことかしら」
「次のターン、あいつの本領が見れるだろうな」

なのはの場のモンスターはオーバーレイ・ユニットのないスティグマが1体。
攻撃力が3500に上がっているとはいえ、レベルをランクに変える事ができなくなった。

「俺のターン、ドロー!」
―来たか


「魔法カード『調律』を発動!デッキから「シンクロン」と名のついたチューナーモンスター『クイック・シンクロン』を手札に加え、その後はデッキトップから1枚墓地へ送る!」

クイック・シンクロンは高レベルだが特殊召喚効果を持ち、
「シンクロン」と名のついたモンスターを要求するいかなるシンクロにも使える便利なチューナーだ。

「手札のスターダスト・ライジング・ドラゴンを墓地へ送り、チューナーモンスター『クイック・シンクロン』を特殊召喚!』
クイック・シンクロン:DEF1400


「成る程、あそこはスターダストをシンクロしてからライジングを狙っていたわけですか」

「そうだ。スティグマにはしてやられたが、オーバーレイ・ユニットが尽きた今はそうはいかない!
更に自分の場にチューナーモンスターがいる時、墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』を特殊召喚できる。いくぞ、2体特殊召喚!」
ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800
ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800


「2体!?さっきの調律で落ちていたか!」

その通り、うち1体はさっきの調律で落ちたものだ。
優れたデュエリストには必然的に運もついてくるものである。

「この効果で特殊召喚した『このカードはフィールド上から離れた時』、ゲームから除外されるが、
クリッターのようなモンスターがオーバーレイ・ユニットとなった後でフィールド上から離れても効果が発動できない…
なら似たような条件のボルト・ヘッジホッグはどうだろうな!」

結論から言うと、ゲームから除外されない。
これは、オーバーレイ・ユニットとなったらそのモンスターは
フィールド上に存在はしている扱いではあるものの『カードとしては扱わない』ためである。

「彼は、何を言っているの?シンクロじゃないの?」
「いや、あいつが今狙っているのはエクシーズだ!」
「流石だぜ!ボルト・ヘッジホッグはランク2のモンスター・エクシーズの素材としては最高クラスのモンスターだからよ」
「いけー!かっとビングだ!!」
「誰だてめえ、イラっとくるぜ」

野次馬に海老頭らが混じっているものの気にしてはいけない。
彼が活躍しているアニメは毎週見させてもらっているのだ。





…閑話休題






これでレベル2のモンスターが2体揃い、エクシーズ召喚も可能ということだ。

「いくぞ。レベル2のボルト・ヘッジホッグ2体をオーバーレイ!」

2体のボルト・ヘッジホッグが茶色く光る球体となり、赤い渦に入る。

「オーバーレイ・ネットワークを構築。光重なる星となれ、エクシーズ召喚!燃え上がれ『ダイガスタ・フェニクス』!」
「オエー!」
ダイガスタ・フェニクス:ATK1500(ランク2)


「やっぱオエー鳥キター!」
「ここはオエー鳥しかないよな」
「ですよね」

いくらあれに似てるからって野次馬からは散々な言われようである。
恐らく、彼らもこのモンスターの効果を知っているのだろう。

「フェニクスの効果を発動。このカードのオーバーレイ・ユニットを1つ使い、風属性であるフェニクス自身を2回攻撃可能にする!」

風属性モンスターの2回攻撃効果は自身も対象にできる。
墓地へ送られたのはボルト・ヘッジホッグだが、除外されてはいない。
遊星の場にはチューナーのクイック・シンクロンがいるため、再び展開する事ができる。

「やはり除外されないようだな。チューナーがいるため墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚!」
ボルト・ヘッジホッグ:ATK 800

これで合計レベルは7。今度こそシンクロ召喚だろう。

「ついにきますか、シンクロ召喚…」

「いくぞ!レベル2のボルト・ヘッジホッグにレベル5のクイック・シンクロンをチューニング!
集いし怒りが忘我の戦士に鬼神を宿す。光さす道となれ、シンクロ召喚!唸れ『ジャンク・バーサーカー』!」
「ヌオォォォ!」
ジャンク・バーサーカー:ATK2700


出てきたのは戦闘面での性能の良さに定評のあるジャンク・バーサーカーだ。
なお、この時にボルト・ヘッジホッグは除外される。

「そうきましたか、墓地にはジャンク・シンクロンが落ちているからスティグマの攻撃力を超えられると…」

「ああ、ジャンク・バーサーカーの効果発動。墓地の「ジャンク」と名のついたモンスターのジャンク・シンクロンを除外し、
スティグマの攻撃力を除外したモンスターの攻撃力分…つまり1300ポイントだけダウンさせる!」
災星海黒騎士スティグマ:ATK3500→2200

「バトル!ジャンク・バーサーカーでスティグマに攻撃!『スクラップ・スラッシュ』!」

ジャンク・バーサーカーは持っている大きい斧でスティグマに切りかかるが…

「簡単に倒されるのは嫌だね、たとえ刺し違えてでも!ダメージステップ時に速攻魔法『星海の波導』!
この効果で「スターワンド」か「星海」と名のついたモンスター1体の攻撃力を500ポイント上げる!
迎え討て、スティグマ!『ブラック・パイロスピア』!」
災星海黒騎士スティグマ:ATK2200→2700

星空からの波導を受けるとスティグマも負けじと槍を振りかざし迎え撃つ。


――キィン!カァン!パリィィン!


攻守は互角のため激しい戦いとなっていく。
お互いの一撃が武器に当たるとそれらは砕け散っていった。
武器を失った2体のモンスターの戦闘は、激しい肉弾戦へと移行した。

「何だあの戦い!?すごいことになってやがる」
「ソリッドビジョン、仕事しすぎだろ常考」
「どう考えても攻撃力2700同士の戦闘ってレベルじゃねえ」

この激しい戦いには野次馬も驚いている。
そして殴りあいの末、とうとうお互いが限界に近づいてきた。

「どうやらこれがこのバトルの最後の一撃になるみたいだな」
「そうみたいですね…」

2体はお互いの持てる最後の力を振り絞っていく。

「いくぞ!『バーサーク・フィスト』!」

「届け!『ディザスター・インパクト』!」


――ドォォォォォォォン!!


お互いの拳がクロスカウンター気味に顔面に命中し、2体はついに力尽きた。

「茶番はここまでとして…星海の波導の効果を受けたモンスターが戦闘によってモンスターを破壊した場合、デッキから1枚ドローする!」

「相討ちでも発動するのか、やるな…しかし、フェニクスの攻撃が2回も残っている!『グリーン・フレア・ブラスト』!」

フェニクスの吐く緑の火の玉がなのはを襲う。


――ゴォォ!


「っぅ!」
なのは:LP3200→1700


「でも、これ以上はやらせないよ!戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨ててこのカードを特殊召喚できる。来て『デブリスバエナ』!」
「シャァァァ!」
デブリスバエナ:DEF2500



前後に頭部があり、翼を持つ白いトカゲが現れる。
ちなみに捨てた手札は星の痕跡だ。

「このカードが特殊召喚した場合、このバトルフェイズは強制終了されます。最もフェニクスの攻撃力じゃ、超えられないだろうけどね」

「そうきたか…これ以上は何もない。ターンエンド」

2体のモンスターによる激しい戦闘があったターンが終了し、
お互いにはモンスターが1体ずつ、遊星の場には伏せカードが1枚あるといった状況だ。

「わたしのターン、ドロー!」
―デブリスバエナのレベルは5。そろそろあのモンスターでも披露しておきましょう。


「まずは『スターワンド・アルフォ』を召喚!」
スターワンド・アルフォ:ATK1300

「そして魔法カード『星の痕跡』を発動し、アルフォの攻撃力を200ポイントアップ!」
スターワンド・アルフォ:ATK1300→1500

「フェニクスとの相討ちでも狙う気か…?」

「まさか。こいつも魔法カードをトリガーとして効果を発動するタイプのモンスターなのさ。
通常魔法を発動した時、アルフォは自分の「スター」と名のついたモンスター全てのレベルを1つ上げる事ができる。もっとも、今はアルフォしかいないけどね」
スターワンド・アルフォ:レベル4→5

これでなのはの場には2体のレベル5モンスターが揃った。
つまり、上級ランクのモンスター・エクシーズがでてくるということだ。

「上級ランクか。何が出てくる…」

「よく見ていてください。レベル5のデブリスバエナとアルフォをオーバーレイ!」

デブリスバエナとアルフォはそれぞれ黄緑と黄色の球体となり、赤い渦に入る。

「オーバーレイ・ネットワークを構築し、エクシーズ召喚!大いなる風に導かれし星屑の翼竜!響け『スターダスト・コアトル』!」
「ショォォォォォ!」
スターダスト・コアトル:ATK2500(ランク5)



「どういうことだ?あれはまるで『スターダスト・ドラゴン』じゃないか!」

遊星の持つエースモンスターであるスターダスト・ドラゴン。
嘴や翼が大きいなど、様々な違いはあるが、それに酷似したモンスターがここに現れる。

「えええええええ!?」
「あんなモンスター召喚するとこ見たの初めてよ!」
「スターダスト、スターダストォォォォォ!」
「ふつくしい…」

野次馬たちはこのモンスターを見た事がなく、混乱していた。
どうやらいつもは別のモンスター・エクシーズを召喚しているようである。

「ふふふ、皆さんにこのモンスターを見せるのは初めてですね。このカードは本来持つべき人は違うみたいですがね」

「どういう…ことだ…?」

「それは力づくで聞き出してみたらどうでしょう!
バトル、スターダスト・コアトルでダイガスタ・フェニクスに攻撃『シューティング・ウェイブ』!!」

コアトルは超音波をフェニクスに向かって吐きだす。

「罠発動『オーバーレイ・リフレクト』!
このカードはモンスター・エクシーズが攻撃対象に選択された時、そのモンスターのオーバーレイ・ユニットを1つ使って発動する。
攻撃モンスターを破壊し、その攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。これが決まれば終わりだ!」

遊星はモンスター・エクシーズ専用の罠カードで反撃を仕掛ける。
このデッキはモンスター・エクシーズを考慮して調整されたものらしい。
しかし、スターダスト・コアトルはやはりスターダストだったことを思い知らされる。

「そうはいかないよ、コアトルの効果を発動!「フィールド上のカードを破壊する」カード効果が発動された時、
オーバーレイ・ユニットを1つ使い、その発動を無効にし破壊する!『スターライト・サンクチュアリ』!」

コアトルの周りを回っている黄緑の球体が弾けると、
綺麗な星屑のような輝きを発してオーバーレイ・リフレクトは無力化される。

「く、やはりスターダスト・ドラゴンと類似した効果を持っていたか。しかも一時的でもフィールド上を離れないとは厄介だな」

「そうでしょう?いずれにしろこれで攻撃は有効ですね」


――バシュゥゥゥン!


「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」
遊星:LP1100→100

フェニクスはあえなく墜落する事になり、残りライフも風前の灯となってしまった。
次のターンでどうにかしなければ遊星はやられてしまうだろう。

「カードを1枚伏せて、エンドフェイズ時に墓地の星の痕跡は発動させずにターン終了です」

「墓地の星の痕跡をあえて発動しない…ふ、そういうことか」

どうやら、遊星はあの伏せカードが何かを薄々感づいたようである。

「そろそろ決着が近づいてきたな」
「あいつの手札は次のドローで2枚」
「場にカードがない以上、そのカードが何なのかが勝負のカギみたいだね」

「俺のターン、ドロー!」
―今の手札で打開できるカードは無い。ならばこのカードに賭ける!

「魔法カード、『貪欲な壺』を発動!自分の墓地のモンスターを5枚、
俺は墓地のクイック・シンクロン、シンパシー・ウォリアー、レゾリュート・クラッカー、ダイガスタ・フェニクス、
ジャンク・バーサーカーの5体を選択してデッキに戻し、カードを2枚ドローする!」

デュエルが大詰めを迎えようとしている場面での2枚ドローは大きい。
勝利の女神はどちらに微笑むのか。
このドローの結果が勝敗を左右するだろう。

「この局面でドロー強化…いよいよ大詰めだな」

「そうですね。これは目が離せません」

デュエルしている二人だけでなく、野次馬たちにも緊張が走る。


―カードたちよ、俺の想いに応えてくれ…
「ドロー!!」


「ついにドローしたぞ…どうだったんだ?」

遊星は引いたカードをちらりと見て、うっすらとほほ笑んだ。


―来たか!



「く、くるぞ!」
「ああ、あの顔は間違いない…いいカードを引いてきたな」

「俺は魔法カード『時空間転生』を発動!手札のドッペル・ウォリアーを捨て、除外されたモンスター、ジャンク・シンクロンを手札に加える!」

除外されたキーカードを手札に加え、それとシナジーするカードを墓地へ送る。
さて、一気に展開が始まろうとしている。

「チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!効果を発動し、レベル2以下の『ドッペル・ウォリアー』を墓地から守備表示で特殊召喚する!」
ジャンク・シンクロン:ATK1300
ドッペル・ウォリアー:DEF 800

遊星の展開はまだまだ終わらない。墓地にはあのカードもあるからだ。

「自分フィールド上にチューナーがいるため、墓地の『ボルト・ヘッジホッグ』を特殊召喚!」
ボルト・ヘッジホッグ:DEF 800

「そして永続魔法『弱者の結束』を発動!自分の場のレベル2以下1体につき、自分の場の全てのレベル2以下のモンスターの攻撃力は200ポイントアップ!」
ボルト・ヘッジホッグ:ATK 800→1200
ドッペル・ウォリアー:ATK 800→1200


詰めに低レベルの全体強化をかけてきた。
しかもレベル5のシンクロ素材は揃っている。
ここから意味する事は…

「ここで低レベルモンスターの全体強化…まさか!」

なのはも瞬時に察したようである。

「間違いねぇ!ここはあいつしかいない!」
「なるほど、モンスターとの絆を表してていいなぁ」

野次馬たちにも気が付かれている。
ここまで来たらすぐわかるだろう。

「いくぞ!レベル2のドッペル・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
集いし星が新たな力を呼び起こす。光指す道となれ、シンクロ召喚!切り拓け『ジャンク・ウォリアー』!!」
「フーッ、ハァ!!」
ジャンク・ウォリアー:ATK2300


ここでシンクロ召喚の顔ともいえるジャンク・ウォリアーの登場である。
しかもシンクロ素材としてドッペル・ウォリアーが墓地へ送られている。

「ジャンク・ウォリアーの強制効果にチェーンし、墓地のドッペル・ウォリアーの効果を発動!
『ドッペル・トークン』を2体特殊召喚し、弱者の結束でそれぞれ600ポイントアップする!」
ドッペル・トークン:ATK 400→1000
ドッペル・トークン:ATK 400→1000
ボルト・ヘッジホッグ:ATK1200→1400


ここで低レベルモンスターの攻撃力が整っていく。

「ここでジャンク・ウォリアーの効果を適用する!このカードがシンクロ召喚に成功した時、自分フィールド上の
全てのレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分、つまり3400だけアップする!『パワー・オブ・フェローズ』!!」
ジャンク・ウォリアー:ATK2300→5700

仲間との絆を表したこの効果でジャンク・ウォリアーは一気に攻撃力を上げていった。
この攻撃力で殴られればひとたまりもないだろう。

「こ、これは…」
―伏せカードを使っても追いつかない…どうやら、ここまでですね。

「詳しい事は聞かせてもらうぞ!ジャンク・ウォリアーでスターダスト・コアトルを攻撃!『スクラップ・フィスト』!!」

「こちらも全力でいくまで!トラップ発動『スタードライブ・ブレイカー』!
自分の「スター」と名のついたモンスター1体の攻撃力はお互いの墓地の魔法の数×300ポイントアップする!
墓地の魔法は合計10枚、コアトルの攻撃力を3000ポイントアップ!!迎え討て『シューティング・ウェイブ』!!」
スターダスト・コアトル:ATK2500→5500


しかし、これで攻撃力を増強してもジャンク・ウォリアーには惜しくも届かない。
コアトルの発する音波攻撃を掻い潜り、ジャンク・ウォリアーはその拳を突きだした。


――ドガァァァァァァァァン!!


その拳が命中すると、コアトルは大爆発を起こした。

「うぐっ!」
なのは:LP1700→1500


なのはの場はガラ空きで手札もない。
遊星の場には攻撃可能なモンスターが後3体もある。
もはや勝負は決した。

「ドッペル・トークン2体でトドメだ!」


――バキューン!


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
なのは:LP1500→0



遊星WIN



―パチパチパチパチ


「おお!さすが『チーム遊戯王』のメンバーで4強だけあるな!」
「あのなのちゃんに勝ってしまうなんてよ!」
「シンクロ主体でシンクロを封じられてもモンスター・エクシーズで立て直そうとしたのはすごかったぜ!
まぁ、結局はシンクロと低レベルで決めちゃったけどな」
「そしてジャンク・バーサーカーとスティグマの貴重な無手での殴り合いを見せてくれてありがとね!」

野次馬たちはそれぞれ違う形で賞賛と感謝を示した。

一方でデュエルに敗北したのにもかかわらず、なのはは清々しい顔をしていた。

「ふぅ…わたしもまだまだみたいですね。久々に楽しいデュエルができたと思いました。
そして、ごめんなさい。あなたの事を試させてもらいました」

「…試していたとは?」

「シンクロを封じられた状況に立たされても、エクシーズ召喚などを試みるかといったところです。
モンスター・エクシーズはシンクロほど単体で強いカードではありませんが、戦術の幅を広げてくれる素晴らしいだと思っています。
できればこれからも使ってあげるといいですね。そして、このカードをあなたに託します」

そう言うとなのはからあるカードが遊星に手渡される。

「これは…スターダスト・コアトル!?」

「はい。これは元々あなたに手渡されるカードのはずだったみたいですが、
色々あってわたしの手に渡ってしまったみたいですね…使うかどうかはあなた次第です」

「ありがとう。安定して出せるようになれば使っていこうと思う」

「わたしはまだD・ホイールに乗れる年ではないので、ファントムたちに立ち向かうことはできません。
スターダスト・コアトルとともに、機皇帝とファントム打倒をあなたに託します」

「ファントムたちの事、知っていたのか」

どうやらなのははファントムと機皇帝のことをご存じだったらしい。

「シンクロ使いに重傷を負わせたりとか色々やらかしているみたいですからね。
モンスター・エクシーズの事を取るに足らない存在だと軽視しているみたいなので、出鼻を挫いてあげてください」

「ああ、そうしてみるのもいいかもな」

その後はなのはたちに挨拶をしてから別れると、会計を済ませて外へ出て行った。
喫茶店では思わぬ収穫があったものだ。

―スターダスト・コアトルか…今回のデュエルで使われなかったこの効果ならいい機皇帝対策になりそうだ。頼んだぞ。

ちなみにその後、スターダスト・コアトルを出せるようにしてデッキを回すのを試していたみたいだが、
中々スターダスト・コアトルとシンクロモンスターが並べられず、現時点での採用は見送ったとか。






※補足




星なる光石
通常魔法
手札から「スターワンド」と名のついたモンスター1体を捨てて発動する。
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
その後、自分のデッキから「星なる光石」1枚を手札に加える事ができる。
「星なる光石」は1ターンに1枚しか発動できない。



スターワンド・サーモン
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1800/守1100
1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を墓地へ送る事で、
自分のデッキから「スターワンド・サーモン」以外の
レベル4以下の「スター」と名のついたモンスター1体を手札に加える。



スターワンド・パラクダ
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1200/守 800
自分が通常魔法カードを発動した時、このカードを手札から特殊召喚できる。
「スターワンド・パラクダ」は自分フィールド上に1体しか存在できない。



スターワンド・ボニート
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1100/守1600
1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を墓地へ送る事で、
自分のデッキから「スターワンド・ボニート」以外の
レベル4以下の「スター」と名のついたモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する。



星の痕跡
通常魔法
自分フィールド上に存在する「スター」または
「星海」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで200ポイントアップする。
また、自分のエンドフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、
1ターンに1度、自分の墓地に存在する「スター」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、
自分のデッキまたは墓地から「星の痕跡」1枚を選択して手札に加える。



スターワンド・キャット
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1500/守1300
1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を墓地へ送り、
相手フィールド上にセットされたカード1枚を選択して発動できる。
選択したカードを破壊する。



災星海黒騎士スティグマ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/炎属性/海竜族/攻2500/守1800
レベル4モンスター×3
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上のエクシーズモンスター以外のモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターの攻撃力は500ポイントダウンし、
そのモンスターのレベルはレベルとして扱わず、ランクとして扱う。
この効果は相手ターンでも発動できる。



シンパシー・ウォリアー
効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻 900/守 200
自分の墓地のレベル3以下のモンスターが特殊召喚に成功した時、手札からこのカードを特殊召喚できる。
1ターンに1度、自分フィールド上のレベル2以下のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルは3になる。
この効果を発動するターン、このカードはシンクロ素材にできない。



レゾリュート・クラッカー
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/風属性/昆虫族/攻1600/守1200
レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
このカード以上の攻撃力を持つ相手フィールド上の特殊召喚されたモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊する。相手はデッキからカードを1枚ドローする。



シュトローム・ネットワーク
通常罠
相手モンスターの直接攻撃宣言時、
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを特殊召喚し、
その攻撃モンスター1体を下に重ねてエクシーズ素材とする。



スターワンド・リザフィ
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1800/守1200
自分が通常魔法カードを発動した場合、
そのエンドフェイズ時にこのカードをリリースして発動できる。
デッキからカードを1枚ドローする。



星海の波導
速攻魔法
自分フィールド上の「スターワンド」または「星海」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
この効果を受けたモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
自分はデッキからカードを1枚ドローする。



デブリスバエナ
効果モンスター
星5/風属性/爬虫類族/攻1000/守2500
自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
バトルフェイズ時にこのカードが特殊召喚に成功した時、
バトルフェイズを終了する。



スターワンド・アルフォ
効果モンスター
星4/光属性/魚族/攻1300/守1600
自分が通常魔法カードを発動した場合、
エンドフェイズ時まで自分フィールド上の
全ての「スター」と名のついたモンスターのレベルを1つ上げる事ができる。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。



スターダスト・コアトル
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/風属性/爬虫類族/攻2500/守2000
レベル5モンスター×2
「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つ魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事でその発動を無効にし破壊する。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上のシンクロモンスターは相手の魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にならない。



オーバーレイ・リフレクト
通常罠
自分フィールド上のエクシーズモンスターが攻撃対象となった時、
そのモンスターのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
その攻撃モンスター1体を破壊し、
破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。



時空間転生
通常魔法
手札を1枚捨てて発動できる。
ゲームから除外されている自分のモンスター1体を手札に加える。



スタードライブ・ブレイカー
通常罠
自分フィールド上の「スター」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。
このターン、選択したモンスターの攻撃力は
お互いの墓地の魔法カードの数×300ポイントアップする。
この効果を受けたモンスターはエンドフェイズ時に守備表示となり、
次の自分のターンのエンドフェイズ時まで表示形式を変更できない。



弱者の結束
永続魔法
自分フィールド上のレベル2以下のモンスター1体につき、
自分フィールド上の全てのレベル2以下のモンスターの攻撃力は200ポイントアップする。