とある世界に存在する弩級マンモス学園都市『リリカル遊戯学園』。

 この学園では2つの生徒組織が学園の平和を護っていた。
 1つは高等部の『八神はやて』を生徒会長とした『学園生徒会』。

 主に学園全体の管理、運営、破損箇所などの修理や学園イベントの企画と運営を取り仕切るのが仕事。
 また、不良生徒や校則違反者への注意や摘発も行っている。
 メンバーも全員高等部であり、副会長の『不動遊星』、会計の『高町なのは』と『フェイト・テスタロッサ』。
 そして書記の『クロウ・ホーガン』と『アリシア・テスタロッサ』、以上6名での構成となる。


 そしてもう1つが矢張り高等部の『ディアーチェ・K・クローディア』を会長とした『暗黒生徒会』。
 基本的には学園生徒会と同じだが、此方は学園生徒会の注意や摘発でも直らなかった悪辣生徒の鉄拳制裁を行う武闘派組織。
 メンバーは高等部と中等部での構成。
 副会長の『シュテル・スタークス』、会計の『ゲイル・アームストロング』と『レヴィ・ラッセル』。
 そして書記に中等部の『ユーリ・エーベルヴァイン』、以上5名である。
 まぁ、鉄拳制裁と言っても非殺傷の魔法をブチかますまででありそれほど危険は無い。

 それに、あまりに酷い生徒の場合は学園生徒会も強硬手段に出るのでこの2つは1枚岩の組織と見ていいだろう。


 その最強生徒会軍団が只今生徒会室(広さ30畳)に集まり何やら会議の真っ最中。

 「…そろそろ本格的に潰さなアカンね、この2つは…」

 「気が合うな狸、我もそろそろ完全駆除が必要と思っていた所よ…」

 薄暗い部屋の中でそう言葉を交わす両生徒会の会長。
 なんとも雰囲気バッチリだが…

 「取り合えず目に悪いから電気をつけるぞ?」

 不動遊星点灯。
 やってる事は間違いじゃないが色々と台無しであった……遊星よ…











 『学校をキレイにしよう!』










 「あぁ〜〜何で電気点けてまうんや遊星〜、折角雰囲気でてたのに〜〜。」

 「いや、確かに雰囲気出てたけどよぉ……悪の組織の密会だったぜ今のは?」


 突っ込むはクロウ。
 その名の通り、生徒会において苦労が耐えない人物である。
 まぁ、確かに今のは悪の密会だったといえるだろう。

 と言うか何の話をしていたのか…


 「うむ、では冗談は此れくらいにして真面目にやるとするかの。」

 「最初からそうしてくださいディアーチェ。」

 シュテルは何時でもクールだねぇ?
 で、仰々しい雰囲気までつくって会議の議題は何よ?


 「今回の議題は…学園最大の不良組織『JSナンバーズ』の一斉摘発についてや!!」

 又エライのが不良組織だなおい!!

 「確かにこれ以上は見過ごせないね、ナンバーズの方は半数以上が脱退してるけどまだトップが健在だし…」

 「残った連中は逃げ足早くてイッツも捕まえらんないんだよね〜〜。僕とへいとが一緒でも追いつけないんだもん。」

 ソレは素晴らしい逃げ足の速さだね〜。
 てかヤバイ連中ばっかだモンねぇそいつ等。
 ナンバーズの脱退組みはまぁ言うまでもないか――原作での更正組だし。


 で、具体的に何をやらかしてるのよ?

 「他校への進入や、他校生徒との暴力沙汰、器物損壊に万引きとかやないんやけど…」

 「妙な研究を行っていて善良な一般生徒が被害を受けているのだ!最早一斉摘発以外には道は無い!!」

 サイですか。
 アレ、でも教師は?

 「勿論ゴドウィン校長や、リンディ教頭が頑張ってくれてますが…その…」

 「そのグループの頭が教師なんだ。」

 うわお…そう来たか。
 

 「科学のジェイル・スカリエッティ――簡単に行く相手じゃないが…」

 「なんとしても叩き潰す、燃えてきたぜ。」

 しかし、ユーリとクロウを除いて同じ顔が並ぶとなんかあれだねぇ…
 双子じゃないのに同じ顔と声――うん、不気味。

 じゃなくて、一斉摘発って如何するのよ?


 「学園全体をシャマル(保険医)の結界で包んで逃げられんようにする。
  で、更にアインスの結界も使って一般生徒と建物を隔離、後は力押しでや…」

 「精々後悔させてやろうでは無いか…」


 「ふふふふ…」

 「くっくっく…」

 「「ふわ〜っはっはっはっは!!」」


 …どっちが悪者か分らんなこれ。
 で、その一斉摘発は何時やるのよ?


 「明日だ。」


 マジで?
 ………明日は大変だろうな〜〜…








 ――――――








 と言うわけで翌日〜〜。
 あ、既にシャマルの結界が…――ドゴォォン!!

 張られてるどころか既に戦闘始まってる!?


 「我々を一網打尽にしようなど、無駄なことをするな生徒会!」

 「貴女達は止めますから、必ず!」

 おぉう、フェイト嬢と、あれはトーレか?
 てか戦うのは良いけど、デバイスとIS展開しながら服は制服のままかよ!
 トーレ、お前が女物着ると女装男子みたいで怖いわ!!


 見れば彼方此方に無人機械兵器――ガジェット・ドローンか!
 マジで教師の癖に何造ってんのあのマッド!!


 「ハッハッハ、矢張り摘発に乗り出したね生徒会。
  君達は此処で叩き潰し、この私、ジェイル・スカリエッティが新たな学園の支配者となってあげようじゃないか!」

 誰も頼んでねぇよそんな事。
 態々高い場所に上って宣言とか、マッドのやる事は良く分らんな。


 でも此れって如何考えても戦力差明らかだよねぇ?
 数では圧倒しても――


 「行くぜクロウ!」

 「おう、思いっきりやれヴィータ!」

 「うらぁ!いっけぇぇぇぇぇえぇ!!!」


 ――カッキ〜〜〜ン!!



 『タァァァアァアア!!』


 はい?なんでアーマード・ウィングをアイゼンでブッ飛ばしてんだヴィータよ?
 つーか良いのかクロウ?

 「アーマード・ウィングは戦闘では破壊されねぇモンスターだ。」

 「ソレを利用してアタシが思いっきり殴って加速させてやれば、アイツは無敵の黒い弾丸になるって戦法だ。」

 成程、自分のモンスターの特性を知っていればこそか。
 だから微妙にアーマード・ウィングもノリノリで殴り飛ばされてたわけか――あ、10体は沈んだ。


 しかし数が多いな此れ?
 なんか魔法攻撃をリフレクトする機能持ってる奴も居るみたいだし…


 「ミラーフォースだとぉぉぉぉぉ!?」


 如何にもキングっぽい誰かに流れ弾が当たったくさいし。


 「オノレ!!レッド・デーモンズよ奴等を蹴散らせ!アブソリュート・パワー・フォース!!」

 ま、頑張れキング。


 う〜む、しかしながらあんまし戦闘時間長いのは良くないよなぁ?
 さくっと終わらせる方が良いだろうし……そのへん如何考えてんだい会長さん達。

 「問題はウーノとクアットロやな、あの2人が健在だとガジェットの出撃は止まらへん。」

 「ゲイルと遊星が探してはいるがの。」

 成程ね〜。
 あの2人が健在だと確かに厄介だ。


 『はやて。』

 『ディアーチェ。』


 お、良いタイミングで通信。
 見つかったのかな?

 「遊星、ゲイル!見つけたんか?」

 『あぁ。だがウーノとクアットロの2人は学園の地下70階に相当する隔離空間に居るんだ。』

 『転移魔法じゃないと辿り着けない場所だし、あまり広い場所じゃないからモンスターを出すことも出来ない。』

 「むぅ、考えたな奴等め…」

 ソウダネー、カンガエタネー。
 デモコレって1番と4番終了の合図だよね?

 ちょっと見てみようか?






 「見つかった?…ずっと私達を探していた?」

 「だ、だけど此処朝日新聞(此処は最深部)――此処まで来られる人間なんて…」

 おいコラ某動画サイトでの空耳コメントを使うな4。
 無駄だから、何処にいても無駄だから。

 居場所が割れた時点で終ってるから。

 「そ、ソレはどういう…」

 あ゛?そんなの『白い魔王』と『知恵の炎熱』が狙ってるからに決まってるでしょう?

 因みにサーチしてたのはエフェクト・ヴェーラーとライティ・ドライバーだったのね、お疲れ様。
 マスコット的モンスターながら良い仕事したね。

 『『♪』』

 さぁ、君達は退避しなされ――そろそろ来るから。


 「そんな…まさか壁抜き!?そんな馬鹿げたことが…」

 「出来るな…高町なのはとシュテル・スタークスは遠距離砲撃魔法では学園トップの成績。」

 「何でそんなに落ち着いてるの!?」

 「転送装置があるからソレで…」

 あ、無駄。
 去り際にエフェとライティが操作盤壊してったから。

 「な、と言う事は…」

 「つまり…」


 そいじゃあ宜しくね地上のなのはさん&シュテルん。

 「「ブラスター・スリィィィィィ!!!」」

 「「スピードスペル『Sp−ファイナルアタック』!!」」

 遊星とゲイルもサポートか。
 うん、オワタ\(^о^)/

 「ディバイィィィン…」

 「ブラストォォォ…」



 「バスタァァァァァァ!!!」


 
「ファイアァァァァァ!!!」




 ――ドッゴォォォォォン!!



 「うわぁぁぁぁ!!」

 「いぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 隔離空間が仇になったね合掌!
 ほらね、終ったでしょう?


 「うむ、実に見事。」

 「あの4人に狙われたら終りやね…」

 残るはフェイトと交戦中のトーレ、レヴィと交戦中のセッテと…


 「ハハハハハ、ウーノとクアットロが倒されても未だ戦力はこちらが有利だよ生徒会諸君!」

 状況見極めてねぇあのマッドか。
 …もうやっちまって良いんじゃねぇ?


 「せやな。」

 「いい加減目障りだしの。」

 「やるか。」

 「俺達の魂のフィールを喰らわせてやるぜ!」

 「終らせましょう我が主!」

 おぉ、遊星とゲイル、アインスまで来たか!
 即刻ユニゾン…では遠慮なくどうぞ。

 「ユニゾンはやてに、ジャンク・シンクロンをチューニング!
  はやての祈りが集う時、その祈りは夜天の祝福となる。光射す道となれ!シンクロ召喚、飛べ『夜天の真王−はやて』!」

 「覚悟しいや、このマッド教師が!!

 『思い切りブチかましましょう我が主!
 夜天の真王−はやて:ATK3200



 「ディアーチェに、クイック・スパナイトをチューニング!
  黒天に座す支配者の力よ、魂の叫びと共にこの地に降り立て!シンクロ召喚『黒天の王−ディアーチェ』!」

 「ふっふっふ…漲るぞパワー、溢れるぞ魔力、震えるほど暗黒ぅぅぅ!!」
 黒天の王−ディアーチェ:ATK3000


 ノリノリだね♪


 「此れでトドメや!響け終焉の笛…ラグナロク!!!」

 「紫天に集え、我が鼓動!出でよ巨獣…ジャガーノート!!」


 発射ぁぁ!!


 「ふ、だが私とて……此れはバインド!?」

 「バインド位だったら私も出来るよ?」

 「アリシア・テスタロッサァ!?」

 見事アリシア!
 そしてサラバだマッドジェイル!


 ――ドガァァァン!!


 「ごふあぁぁ…」

 はいKO!
 残る2人も…


 「貫け雷神!」

 『Jet Zamber.』


 「ぱわ〜極限〜〜!雷刃封殺爆滅剣〜〜!!!」


 ――バガァァン!!


 うん、終ったね。
 ガジェットも、クロウとヴィータ、シグナムにユーリ、フローリアン姉妹で撃滅したみたいだし……此れにて終了?


 「うむ、我等が生徒会の完全勝利よ。」

 「皆お疲れ様や♪」

 終了ですね。
 まぁ、要らんことして、要らん野望持ったのがお前の敗因だマッドジェイル。

 此れに懲りて…つっても無理だろうなぁ…マッドだし。
 結局あいつ等如何なんの?

 「沙汰は長官次第や♪」

 サイですか。
 ま、この生徒会がある限り学園は平和ですな。






 でもって後日。


 「ちょお待って、何でこないな写真が出まわってんねん!!」

 「1枚1000円……暴利も甚だしいな。」

 あの一斉摘発の時の戦闘時の写真が何故か学園購買部で1枚1000円で販売されていた。
 制服(セーラー服)姿で戦う生徒会メンバーは実に華があるが、一体誰が撮ったのだろうか?


 「あぁ、これねぇ?リンディ教頭が今朝大量に持ってきたんだよ。」

 そして売店のおばちゃんからの衝撃情報。
 成程リンディなら、結界の中を監視していてもおかしくは無いだろう。

 「ま、まさかの財源確保!?…な、何してんねんリンディ教頭ーーー!!」

 マッタクである。


 因みに、


 「此れと此れと…うん、此れで全部だな。」

 「はい、毎度〜。」

 遊星が『記念だ』とか言って仲間の写真を1枚ずつ購入していたとか。


 一応、学園は今日も概ね平和である。










 ブツギリ終了!





 後書き座談会


 はやて「言い残す事はなんかあるか?」

 吉良「俺が死んだら更新止まるぞ?」

 遊星「大丈夫だ非殺傷だから。」

 吉良「うそ〜ん…」



 ――バガァァン!!



 吉良「ぐほああ!!非殺傷って逆にきついことがあるかもだぜ…!
     まぁ、気を取り直して200000キリ番だ!意外と難産、学パロはガチでムズイ事があるぜ!
     しかも今回はキリ番では初となる『はやて達が大人』モードですからね、マテリアルズもだけど。」

 はやて「しっかしなんで生徒会vsマッド不良軍団?」

 吉良「電波受信したから以外には思い浮かびません!!」

 遊星「受信状態は良好みたいだな。」

 吉良「そりゃもう常時バリ3ですから!ネタも入れたしね!!」

 はやて「まぁ、ネタは何時もの事やな。」

 遊星「もう突っ込む方が無駄かもしれないな。」

 吉良「うん、無駄。だから自重しない!!
     ともあれ200000の大台に乗ったわけだ!これからも頑張るぜ!!」

 遊星「まぁ、燃え尽きないようにな?」

 吉良「俺は常時バーニングソウルだ!!」

 はやて「いや、意味分らんて…」



 座談会終了