とある状況におかれた時、人は其の本性が見えるという。
 まぁ其の状況と言うものに差異は有るだろうが…

 今回の舞台は海鳴市。


 とある異世界の決闘者(笑)に思いを寄せる彼女達は如何なる行動に出るのか?
 4つのケースで見てみる事にしよう。










 『恥じるな、曝け出せ!』










 CASE1:ここに遊星の上着が置いてあります。どうする?




 ・高町なのはの場合


 「遊星さんの服なの…」

 「あぁなのは、それねぇ遊星君の忘れ物。」

 「届けてくるの!!」

 「へ?」

 物凄い勢いで言われ桃子吃驚。

 「無いと困ってるはずだから、届けてくる!!」

 「ちょ、なのは!?」

 最早聞こえてはいないだろう、飛び出したなのはは既に豆粒だった…

 「…分りやすいわ、あの子…それ以前にあんなに足早かったかしら?」


 結果:遊星に会いに行く口実に成った(ついでに身体能力が限界突破した)




 ・フェイト・テスタロッサの場合


 「遊星の服…前から気になってたけど此れどうなってるんだろう?」

 フェイトが気になったのは遊星の上着の肩や肘についているオレンジ色の部分。
 見た感じ硬そうな印象だが…


 ――ぷにっ


 触ってみると以外と柔らかい。
 と言うより此の感触は…

 「エアキャップ?」

 そうエアキャップ(緩衝材に使われるアレ。プチプチ潰せるやつ)そっくり。

 「若しかして此れでD・ホイール乗ってるときの衝撃を逃がしてる…?」

 そう言いながらオレンジの部分をぷにぷにと…


 結果:意外な発見に夢中に成る




 ・八神はやての場合


 「…何をしてるんだ?」

 「何て遊星の服きてるんやけど?」

 何の迷いも無く羽織ってました。

 「…サイズが合ったのを作るか?」

 「ホンマ?ほなお願いするわ。」

 「あぁ、頼まれた。」

 ちゃかり作ってもらうことに…

 「(作戦通りや)」ニヤリ

 …若干黒かった


 結果:試着しあまつさえ自分のサイズに合ったお揃いを作らせる。




 ・騎士代表1:リインフォースの場合


 「遊星の上着…畳んでおくか…」

 手に取ると、

 「?意外と重量が…」

 内側を見てみると…

 「!?」

 ドライバー、ドリル、リーマー、キリ、ペンチ、スパナ、作業用ゴーグル、接着剤etc…etc…
 工具やらなにやらビッシリ!
 どうやって入っていたのか!?

 「…見なかった事にしよう。あぁ、私は何も見ていない!」


 結果:理解の範疇を超えたせいで無かった事になった







 CASE2:遊星が倉庫で作業中に寝ています




 ・高町なのはの場合


 「遊星さん…?」

 「Zzz…」

 起きる様子無し。

 「風邪引いちゃうの…」

 そう言いながら毛布を掛けてやる…優しいのぉ…

 「此れで好感度が上がるの…」

 前言撤回、魔王様は魔王様だった。
 てか9歳なのに黒いよ?

 「うふふふふ…」


 結果:邪念たっぷりに毛布を掛けてやった




 ・フェイト・テスタロッサの場合


 「…寝てる?」

 ですね、ちょっとやそっとじゃ起きないでしょ。

 「…ちょっとくらい良いよね?」

 え〜とフェイトさん?貴女は一体何をしておいでなのでしょうか?

 「一緒に寝る。」

 添い寝!?いや、机に突っ伏して寝てる状態だからその表現が適当かどうかは分らないけど…

 「Zzz…」

 寝るの早!!
 まぁ幸せそうだから良いか…


 結果:一緒に寝る(略密着状態で)




 ・八神はやての場合


 取り敢えず聞いておく…何しているのかな夜天の主よ?

 「遊星の髪の毛の硬さの検証中や。」

 いや、気持ちは分るけどその、遊星の髪型の尖ってる部分にスポンジとか刺すのは如何なのよ?
 林檎とか髪が汚れそうなもの刺してない所に常識を感じるが…

 「せやかてこんな時やないとでけへんもん。」

 ま、そうなんだけど…其れよりなんで此れだけされて遊星は起きないわけ?

 「疲れとるんやろ?ここんとこ修理の依頼殺到しとったからな。」

 成程。

 「さて、と悪ふざけは此れくれいにしとこか。」

 で、スポンジなんかを髪から取り去って…此れはおにぎり?

 「差し入れや。」

 あぁ、良い子だなぁ…最初のいたずらさえなければ!

 「アレはほんのお茶目や♪」


 結果:悪戯した後に差し入れをおいておく




 ・騎士代表2:ヴィータの場合


 「うお〜い、風邪引くぜ遊星?」

 揺すってみるが反応がない。

 「お〜い起きろって。」

 反応が無い、只の屍…ではなく熟睡しているようだ。

 「起きろっつってんだろ!グラーフアイゼン!!」

 ちょ!?

 「うらぁぁ!!」


 ――ゴシャァァア!!


 うわぉ…なんか殴った時に絶対出ちゃいけない音が出た…

 「此れでも起きねぇのか!?」

 寧ろ更に深い眠りっつーか、付いちゃいけない眠りについたっつーか…取り敢えずシャマル呼ぼうか?

 「は?何でだよ?」

 いや、遊星がヤヴァイから…

 「?」




 「…ヴィータ後でお仕置きやで…」


 結果:撃沈!




 CASE3:遊星が見知らぬ女性と楽しそうに会話しています。さて、如何する?


 ・高町なのはの場合


 「遊星さん少しO☆HA☆NA☆SHIしようか…」

 ひぃぃ!魔王様!?

 「大丈夫、遊星さんには当てないの。『殺傷設定』であの女の人に『全力全壊』…」

 『非殺傷』じゃなくて!?
 てか海鳴市が吹き飛ぶぞ!?

 「スターライト…「?なのは何してるんだ?」なんでもないの遊星さん♪」

 変わり身早ぇぇぇぇ!!

 「えっと今の人は?」
 「只の客だが…それが?」

 「えへ☆なんでもないの。」
 「?」


 結果:…魔王様降臨(汗)




 ・フェイト・テスタロッサの場合


 只今遊星は客である女性と偶然街で会い談笑中。
 尤も内容は仕事に関して&女性からの遊星の修理の腕を称えたものなのだが…

 「…………」(じ〜〜〜〜〜)

 少し離れた場所から其れを見ているフェイト。
 見える人には見えていたかもしれない…フェイトの身体から立ち昇っている『嫉妬の炎』が

 「遊星…」

 いかん、このままだとヤンデレてしまいそうだ…

 「安心しなよフェイト、ありゃ只の客だって。大体遊星があんなちゃらい女に引っかかるわけ無いって。」

 アルフのファインプレイ!

 「そうだよね…遊星は私達(なのはとはやて&犬除いた騎士達)の共有財産だもんね…」

 「そう言うこと!」
 ――変わったなぁフェイト…まぁ良いけどさ。


 結果:ヤンデレかける(アルフによって未然に防止)




 ・八神はやての場合


 「あんまし気持ちの良いモンとちゃうな…」

 病院の帰り、偶然出くわした修理の依頼主と会話中の遊星にはやては呟く。
 内容は只の雑談なのだが…面白くないっすよね?

 「当たり前や…其れに如何見たってあの人遊星に惚れとるやん!遊星が鈍感でよかったわ…」

 さいですか…

 「まぁゆくゆくは私となのはちゃん、フェイトちゃん、ザフィーラ除いたヴォルケンリッターで『一夫多妻』なんやけどな?」

 うぉぉまだ諦めてなかったんですか!?

 「無論や…どうせなら遊星の世界からアキさんと龍可ちゃんも連れてきてなぁ!」

 な、なんかすげぇ…

 「はやて何を吼えているんだ?」

 「なんでもないで、決意を新たにしとっただけや♪」

 「?良くわからないが頑張れ。」

 「無論や!」


 結果:色々考えててちょいとむかついても意外と余裕でした




 ・騎士代表3:シグナムの場合


 「主が待っている、帰るぞ遊星。」

 「あ、あぁ」


 ――ズルズルズル…


 「あのぉ…」

 残された女性、放置決定


 結果:騎士は多くを語らず目的を遂行する(一切謎)




 CASE FINAL:貴女は遊星に勝つことが出来ますか?


 「無理なの。」
 「無理だよ。」
 「無理や。」
 「無理だな。」
 「できねぇ。」
 「無理ね。」
 「無理だと思う。」

 個別に聞かなくとも全員無理かい!
 例えば戦闘面でなら如何よ?

 「無理やて。鉄壁の防御スキルもっとる遊星やで!?」
 「シールドウィングにくず鉄のかかし…」
 「マッシブ・ウォリアーとサイクラー兄弟。」
 「墓地にシールド・ウォリアーがあれば更に安定するしな。」
 「よしんばモンスター除去しても速攻のかかしやジャンクディフェンダーで守られちゃうわ。」
 「下手に全体除去しようもんならスターライト・ロードからスターダストでてくるしよ?」
 「其処からシューティング・スターに繋がって、ミラージュ5連打でゲームエンドだからな…」

 主人公補正がなせるチートドロー&戦術は此の世界でも健在か…

 「てかそれ以前に家事、専門職何一つとっても私等勝てんて…」
 「遊星さんの場合生きるのに必要だった分、そのレベルが半端じゃないの…」

 まぁ今日を生き抜くのに必死な18年間でしたからなぁ…

 「しかし私達は本当に不動には敵わないな…尤も不快ではないがな。」
 「寧ろそれでも良いと思っている…ふふ、こう思ってしまうのも遊星の不思議な力なのだろうな。」

 成程ね…

 「あ!!」

 どしたはやて?

 「あったで1つだけ!私等が遊星に勝てるものが!!」

 「はやて、其れって何!?」

 「『中の人の知名度』や!!」

 マテやコラ!何危険な発言してんの!?
 いや、確かにそれなら勝てるでしょうよ!
 特にフェイトの中の人は紅白に出場したくらいの人だからね!?
 あぁもうこれ以上危険な発言が飛び出す前に最後の質問!

 「何だ?」


 ・貴女にとって不動遊星とは如何いう存在ですか?


 「愚問やね。」

 え〜ちょっと嫌な予感がするんですか全員でどうぞ!!


 「「「「「「「嫁だ〜〜〜〜!!」」」」」」」


 アホか〜〜〜!!



 「嫁?俺は男なんだが…」

 最後の最後で突っ込みかよ!

 「此の状況だと俺以外には居ないだろ?」

 際ですね…まぁなんだ頑張れよ遊星…色々とな。

 「あぁそうする。」






 終われ







 あとがき座談会



 はやて「作者は?」

 遊星「逃げた。」

 なのは「如何するの今回?」

 フェイト「メモが有ったよ?『取り合えず俺は逃げる、座談会は遊星のD・ホイールの名前でも議題にしててくれ』だって。」

 シグナム「投げやりな…」

 リインフォース「作者としての自覚…ありませんね…」

 遊星「しかし俺のD・ホイールか…確かに明確な名前は無いな。巷では『遊星号』と呼ばれてるが…」

 はやて「安易過ぎやて…」

 フェイト「見た目なら『シューティング・レッド』とか?」

 なのは「『ソニック・スター』もあってるの。」

 シグナム「『ステラー・シュバリエ』と言うのも悪くは無いな。」

 リインフォース「いっそ見た目と遊星の持っている力から『レッド・ドラゴン』で如何だろう?」

 遊星「ドレも良いな。だが此れは一体何のために?」

 はやて「本編に必要なんやて。」

 遊星「そうなのか?」




 さて、名前の詳細は!?詳しくは本編で(笑)座談会終了♪