闇の書の真名『夜天の魔導書』を取り戻し、管制人格に新たな名『リインフォース』を与え、『夜天の主』として覚醒したはやて。

 「待たせてもうたな皆。夜天の主、此処に有りや!」

 騎士達を従えながら、ユニゾンした証である神秘的な色の髪と瞳でなのは達に笑顔を向ける。

 「はやてちゃん!」
 「はやて!」

 なのはとフェイト、そしてクロノ、アルフ、プレシアも集まってくる。

 「呪いを越えたのか…諦めず、絆を信じていればどんな困難も乗り越えられる…遊星の言ったとおりだな。」

 「そうやで。呪いを越えられたんは皆が居ったからや!…ところで遊星は何処や?」

 自分を囲む人の中に遊星が居ない事に気付き問う。

 「…遊星さんは、そのどっかに転送されちゃって…」

 「転送やて!?」

 「確か『亜空間物質転送装置』…だったかな?それに飲み込まれて…ゴメン、行き成りで対処できなかった…」

 「いや、不意打ちなら仕方ないで……うん、でも遊星ならきっと大丈夫や!必ず此処に戻ってくる!」

 遊星がどこかに転送されたと聞いて、少々ショックを受けるも其処ははやて、直ぐに『大丈夫』と告げる。
 この世界で誰よりも遊星との絆を紡いでいるはやてにとって、無事を信じるのは当然の事。

 「…確かに遊星なら何が有っても戻ってくるような気がするな。いや、実際戻ってくるだろう。僕達が今やるべき事は、アレを如何処理するかを考える事だ。」

 クロノもはやての意見に賛成し、その上で海上に目をやる。
 はやての覚醒直後に現われた黒い球体が其処にはある。
 エイミィからの通信によれば、あと数分で暴走を開始するとの事。

 「最後の歪みと悪意……其れを消してホンマに終わりにする!」

 力強いはやての言葉を合図に、最後の歪みを消滅させるための作戦会議が始まった。












  遊戯王×リリカルなのは  絆の決闘者と夜天の主 クロス25
 『繋がった進化の鎖』











 「速攻のかかしの効果発動!手札からこのカードを捨て、バトルを終了させる!」

 一方で遊星は、地縛神を相手に戦いを続けていた。


 意外なほどに苦戦をしながら。



 とは言ってもライフが削られているのではない。
 『金城鉄壁』と言っても良いディフェンドタクティクスを駆使して、ライフは恐るべき事に満タンの8000をキープしている。

 ならば何に苦戦しているのか?

 答えは簡単。


 倒しきる事が出来ないのだ。

 ステラの解析から、地縛神は攻撃されると蓄積した魔力が減り、其れを全て削り取れば倒せるはずだった。
 否、実際にそうだった。

 現実に、シューティング・スター・ドラゴンの5回攻撃が成立した時にはWiraqocha Rascaを倒しきる事が出来たのだ。

 しかしながら残る6体の地縛神は健在のまま。
 つまり、あと一撃で倒せると言う所まで削ると、魔力が充填され殆どもとの状態に戻ってしまうのだ。
 勿論、魔導師なんかを襲撃する事で蓄えられた魔力は無限ではないので何れ底を尽いて充填は出来なくなるだろう。

 だが、其れは遊星とて同じこと。
 あまり戦いが長引けばデッキのカードが尽き戦いを続ける事ができなくなる。
 シューティング・スターと麒麟の攻撃で削り続けるのも限界がある。

 麒麟の攻撃では大幅に削る事は出来るとは言え一撃で倒す事はできない。
 シューティング・スターの場合、最大5回の攻撃で地縛神を倒す事ができるが、連続攻撃効果は不確定だ。(それでも遊星は最低2回は可能にしているが…)

 だが、それでも『ライフポイントを1にする』と言う恐るべき効果を持ったWiraqocha Rascaを倒す事が出来たのは僥倖だった。
 尤も厄介な其れを倒してさえ居れば、即死級のダメージだけは防ぐ事ができるからだ。


 とは言え、現状は矢張り厳しいものがあるのも事実。
 ターンを重ねる毎にデッキは減るため、シューティング・スターの連続攻撃はますます不安定になってしまう。

 「俺のターン!シューティング・スターの効果発動!…チューナーの数は3体!行け『スターダスト・ミラージュ』!」

 そんな中でも連続攻撃を成立させる遊星は流石と言うべきだろう。
 現われた3体の分身はシャチの地縛神『Chacu Challhua』を打ち据える……が矢張り倒しきる事ができない。

 「く…まだ倒せないのか…」

 好転しない状況に焦りが生まれてくる。
 此れだけの魔力を集めるのに一体どれだけの魔導師や次元世界の生物が犠牲になったのか……考えたくも無かった。

 「…カードを2枚伏せてターンエンド。」

 「マスター…」

 「あぁ、分かってる。このままでは俺達もジリ貧だ。再生を上回る攻撃で一撃で倒さないと厳しいな…」
 ――だが、どうやってそうする?シューティング・スターの5回攻撃なら再生を上回る攻撃だが安定しない。
    『シューティング・クェーサー・ドラゴン』なら恐らくは一撃で地縛神を倒せるだろうが、あれは俺1人の力で呼び出す事はできない…
    『セイヴァー・スター・ドラゴン』ならば確実に1体は倒せるだろうが、存在できるのは1ターンのみ…如何するか…


 次の一手を考え思考に埋没する。
 もしも此れが『7体の地縛神を操る決闘者とのデュエル』だったならば、もっと簡単に戦いを進める事が出来ただろう。
 だが、対峙するのはデュエルモンスターのルールから外れた事で凶悪な存在となった邪神だ。
 遊星クラスのデュエリストでなければとっくにライフは尽きているだろう。


 ――伏せたカードの1枚は『ゼロ・フォース』。
    シューティング・スターとのコンボで次の攻撃は防ぎきる事が出来るが、攻撃力を0にしても果たして倒しきれるか…


 普通ならば、強力なコンボも通じるかどうかが非常に怪しい。
 それ故に、何時もよりも深く思考の海に沈んでしまい、それが普段の遊星ならば絶対に見せない決定的な隙となってしまった。

 「マスター!!」
 「来るぞ、人間よ!」


 「!く…シューティング・スター・ドラゴン!」

 ステラと麒麟の声で思考の海から戻ると、Ccapac Apuが眼前まで迫っていた。
 すぐさまシューティング・スターの効果で防ごうとするが…


 ――シーン…


 「シューティング・スターの効果が発動しない…!?…アレは『禁じられた聖杯』!!」

 効果が発動しない事を疑問に思い、視線を移すと地縛神達の前に1枚のカードが見えた。

 それは速攻魔法カード『禁じられた聖杯』。
 対象となったモンスターの攻撃力を上昇させる代わりに効果を無効にしてしまうカードだ。
 此れによりシューティング・スターはその効果を封じられ、攻撃を無効にする事が出来なかったのだ。

 そして攻撃が無効に出来なければ、その攻撃は遊星に向かう訳で…


 ――グオン!


 「く…!」

 振り払われた巨人の拳を辛うじて回避するが…


 ――グワン!バギャァァァァァ!!


 「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
 遊星:LP8000→7000


 避けた方向に裏拳の様に飛んできた2撃目を喰らってしまう。
 幾らダイレクトアタックのダメージは一律1000とは言っても、この質量からの一撃は半端では無い。
 更に、この一撃を好機とばかりに残る5体の地縛神も次々と攻撃を敢行!

 Ccapac Apuの一撃でバランスを崩していた遊星は避ける事も出来ず、まともに其れを喰らってしまう。


 ――ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!



 「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 遊星:LP7000→2000


 その余りにも凄まじい衝撃に耐え切れず、ステラ諸共地上に向けて落下をはじめ…


 ――ヒィィィィン…


 地面に激突する寸前で、不思議な色の光に包まれた…








 ――――――








 「く…此処は?いや、この景色は…モーメントの中なのか?」

 光に包まれた遊星は見覚えのある場所に立っていた。
 そう、ゾーンとの戦いの最中、父から叱咤激励されたあの場所にそっくりの場所に…

 「だとしても、父さんはもう居ない筈…何故…?」

 あの時、確かに父である不動博士は『此れで最後だ』と遊星に言った筈だ。
 其れなのに、遊星は又してもこの場所に居る。

 地面との接触は避けられたので助かったと言えばそうなのだが…


 「遊星。」

 そんな中、誰かが遊星を呼んだ。
 其れはとても聞き覚えの有る声。

 否、聞き覚えが有るどころではない。
 仲間としてWRGPに参加し、自分のアクセルシンクロを授け、アーククレイドルでは敵として立ちはだかり、最後には友として新たな道を示してくれた大切な仲間…

 「その声は…まさか、ブルーノ!」

 そう、激戦の末に自分に未来を託して消えたブルーノの声……だけでなくその姿が目の前にあった。

 「久しぶりって言うのもなんかオカシイかな?うん、先ずはお礼を言わなくちゃね…ゾーンを止めてくれてありがとう。」

 「いや、其れは良い。其れにあの後アーククレイドルがどうなったかはまだ分からないんだ…」

 「それでもだよ。君には色々と押し付けちゃったからね。…と、あんまりゆっくりは出来ないから本題だね。」

 「…本題?」

 頷き、ブルーノは説明を始める。

 「先ず僕はモーメントの中に残った僕の意識の欠片なんだ。だから出て来れるのは多分この1回だけ。」

 「そう、なのか……少し残念だな。話したい事も色々あるんだが…」

 「うん、其れは僕もだよ。さて、此処からが大事な事だからよく聞いてね?」

 ブルーノの真剣な表情に、遊星もまた気を引き締める。

 「端的に言うと『今のまま』の君じゃ、残りの地縛神を倒す事は難しい。其れは遊星自身が理解してるよね?」

 「あぁ。確かにこのままでは何れはジリ貧になってしまう…」

 「そうだね。だから遊星、今こそ君は『置き去りにした力』を会得する時なんだ。」

 「置き去りにした力?」

 意味深な言葉に訝しげな表情を浮かべる。
 『アクセルシンクロ』に其れを遥かに上回る『リミットオーバー・アクセルシンクロ』。
 それらを得て尚『置き去りにした力』があるというのか?

 「ゾーンとのデュエルで、君は究極の境地『オーバートップ・クリアマインド』に至り、『リミットオーバー・アクセルシンクロ』を完成させた。
  でも其れは、ジャックやクロウと言った仲間達の力があればこそで、君1人ではあの力は使えない。
  君は、まだ『自分の力だけで超えるべき限界の壁』を超えていないんだ遊星。」

 「自分の力だけで超えるべき限界?……!まさか!」

 其れを聞いて何かに思い当たったようだ。

 「『デルタ・アクセルシンクロ』…か?」

 ブルーノは頷くと、あの人懐っこい笑顔を浮かべて遊星に言う。

 「絆の力は偉大だけど、時にはたった1人で強大な敵に立ち向かわなきゃならない時も有る、今の遊星のようにね。
  そんな時に頼りになるのは、絆以上に自分自身の力なんだ。今の君なら出来るはずさ『デルタ』がね。」

 「俺に…」

 「其れに、君と一緒に居たあの女の子…はやてちゃんだっけ?あの子は闇の書の呪いを超えたみたいだよ?」

 「!本当か!!」

 衝撃の情報だった。
 いや、疑ってはいなかったが実際に聞くと驚くものだ。

 「あの子が呪いを超えたなら、君が限界を超えないわけには行かないよね?」

 悪戯っぽく笑うブルーノに、遊星も何時もの不敵な笑みで返す。

 「あぁ、俺1人が地縛神相手に苦戦している訳には行かないな。」

 力強い光を宿したその瞳。
 其れを見たブルーノは満足そうに頷き、その姿を『アンチノミー』の状態へと変える。

 同時に遊星の元にステラと麒麟が現れ、何時の間にかヘルメットも…

 「此れは…!」

 「あの子は君の帰りを信じて待っている。」

 ブルーノがステラに触れるとエンジンが唸り、光の翼がその輝きを増す。
 現われた麒麟も、其れに合わせて疾駆する姿勢をとる。

 「限界を超えて地縛神を倒せ!そして彼女達の元へ戻るんだ。行け!遊星ぇぇぇぇ!!」

 「あぁ!行ってくる!ありがとう、ブルーノ!!」

 遊星が駆るステラと、麒麟が同時に飛び出し――そして、空間が弾けた。








 ――――――








 ――バォォォォォォン!!


 遊星を包んだ光が弾けると同時に、凄まじいエンジン音が鳴り響き、遊星とステラは再び地縛神と対峙するように飛翔していた。

 先程の攻撃で機体は一部が破損し、遊星もまたバリアジャケットの一部が割け、ヘルメットのバイザーも罅割れている。
 だが、見た目は満身創痍でも、デュエリストの闘志はまるで消えていない。

 それどころか強くなっている様にすら感じられる。


 「俺のターン!トラップ発動『シンクロ・デモリション』。俺の場のシンクロモンスター1体をエクストラデッキに戻し、その素材となったモンスター1組を特殊召喚する。
  シューティング・スター・ドラゴンをエクストラデッキに戻し、来い『スターダスト・ドラゴン』『フォーミュラ・シンクロン』!」
 スターダスト・ドラゴン:ATK2500
 フォーミュラ・シンクロン:DEF1500



 シューティング・スターの姿が消え、代わりにスターダストとフォーミュラが墓地から戻ってくる。
 そう、新たな力の礎となるために。

 「チューナーモンスター『モノ・シンクロン』を召喚!更にフィールドにチューナーが存在する事で手札の『ブースト・ウォリアー』を特殊召喚!」
 モノ・シンクロン:ATK0
 ブースト・ウォリアー:ATK300



 「レベル1のブースト・ウォリアーに、レベル1のモノ・シンクロンをチューニング!
  集いし力が、新たな進化の礎となる。光射す道となれ!シンクロ召喚、出でよ『リサイクル・ウォリアー』!」
 リサイクル・ウォリアー:ATK1000


 現われたのは新たなシンクロモンスター。
 未開の境地を切り開く為の大事な1体だ。

 「リサイクル・ウォリアーはシンクロ召喚に成功したとき、墓地のモンスターを3体までデッキに戻せる。
  俺はこの効果で『ジャンク・シンクロン』『クイック・シンクロン』『エフェクト・ヴェーラー』の3体をデッキに戻す!」

 チューナーを回収し、準備は整った。


 ――俺1人で超えなければならない壁……今こそ俺は其れを超える!待っている皆の為にも!!
 「新たな境地『トップ・クリアマインド』!」


 瞬間、高まったデュエリストのオーラが銀色の光を放ち遊星を包み込む。
 ドラゴンヘッドの痣が輝き、その背には龍の紋章が現われる。

 「レベル2シンクロモンスター、リサイクル・ウォリアーと、レベル8シンクロモンスター、スターダスト・ドラゴンに、レベル2シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!」

 フォーミュラ・シンクロンが銀色の2つの輪になり、白銀のフィールドを作り出す。

 「集いし希望の結晶が、更なる進化を照らし出す。光射す道となれ!デルタ・アクセルシンクロォォォォォォォォ!!」


 ――ゴォォォォォォ!!


 凄まじい風が巻き起こり、地縛神の巨体をも揺さぶる。
 アクセルシンクロよりももっと強いその力……その力の中心から、

 「降誕せよ『コズミック・ブレイザー・ドラゴン』!」

 シューティング・スター・ドラゴンを上回る力を持った龍が現れる。
 輝く銀の身体に、硬質の巨大な翼。
 アクセルシンクロとリミットオーバー・アクセルシンクロのミッシングリンクを繋ぐ鎖。


 「クォォォォォォォォ!!!」
 コズミック・ブレイザー・ドラゴン:ATK3800



 活発に活動する銀河核を思わせる龍は、その姿に恥じない力強い降誕の雄叫びを上げる。
 その咆哮だけで大気が震え、地縛神も本能的に怯む。

 其れを見て遊星は確信する。
 此れならば勝てる…と。

 「行くぞ!コズミック・ブレイザー・ドラゴンの効果発動!デッキの上からカード5枚を確認し、このターン通常の攻撃に加えその中のチューナーの数だけ攻撃できる!
  1枚目!…チューナーモンスター『ニトロ・シンクロン』
  2枚目!…チューナーモンスター『ドリル・シンクロン』
  3枚目!…チューナーモンスター『ターボ・シンクロン』
  4枚目!…チューナーモンスター『アビス・シンクロン』
  5枚目ぇ!……チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』
  これでこのターン、コズミック・ブレイザー・ドラゴンは6回の攻撃が可能になる!」

 驚愕の6回連続攻撃。
 そしてその攻撃回数は残る地縛神と同数だ。

 「行け、コズミック・ブレイザー・ドラゴン!」

 「コォォォォォォォォォォ…!」

 5体のチューナーがコズミック・ブレイザー・ドラゴンに力を与え、その力が収束して行く。


 ――ゴァァァァァァァァァァァ!!


 臨界に達した力が解放され、放たれた強烈無比なブレス。
 それは残る地縛神を打ち据える……どころか一瞬で飲み込み再生の間も与えずに文字通り消滅させてしまう。

 だが、太古の邪神とて簡単にやられはしまいと、Aslla piscuとCcarayhuaがその効果を持って襲い掛かる。
 しかし其れも悪足掻きだった。

 「CcarayhuaとAslla piscuの効果か。残念だがコズミック・ブレイザーが存在する限り『フィールド上のカードを破壊する効果』は全て無効となりゲームから除外される!」


 ――ピシィィン!


 強固なバリアが出現し、Aslla piscuとCcarayhuaをシャットアウト。
 己の力のみで超えた限界の先の力は凄まじいものだった様だ。


 「マスター、地縛神の反応は7体全て消滅しました。」

 「あぁ、だがまだ油断は出来ない。予言はまだ終わっていないんだ。」

 地縛神を倒したとてそれで終わりではない。


 『赤き竜の使いと夜天の主は新たな力に目覚め、7体の邪神は塵と化す。
  されど、厄災は終わらず、究極の邪神が目覚め闇も祝福もその身に取り込み破壊を撒き散らす。』



 予言の一説は成就されたが、まだその先が残っている。
 その通りに進むのならば、更に強大な敵が姿を現す筈なのだ。

 「ステラ、皆の所にはどうやったら戻れる?」

 「ご安心を。既にはやてさん達がいる場所の座標計算は終わって居ます。転送とは行きませんがその場所まで道を作る事は可能です。」

 「すぐに頼む!」

 「了解ですマスター。」

 ステラから赤い光が伸び其れが空間に突き刺さりワームホールのような物を形成する。
 このホールの先がはやて達の居る場所に繋がっているのだろう。


 迷うことなく遊星はその穴に向かってステラを疾走させ飛び込んだ。
 新たに得た心強い仲間と共に――

















  To Be Continued…