Side:はやて
前回のおさらい〜〜。
ノース代表の馬鹿が先攻1ターン目で仮面竜を表側で出して、返しのターンで準に『クロスソウル』でリリースされました。
以上や。
「バッサリっすねぇ…」
「まぁ、事実ですので。」
「てか多分まるっきり成長してねーよねアイツ…」
成長しとらんやろね。
デッキはアカデミアの頃とちゃうみたいやけど、実力の方は期待するだけ無駄かなぁ?
まぁ、自分が強いと思い込んどるエリート(笑)じゃ、ホンマモンの強者である準の足元にも及ばへんやろ?
仮面竜から察するにドラゴン主体のデッキやろけど、其れやったら更に腕の差が出る対決や。
早速その差が現れとるしな。
バレバレの戦術に対して、キッチリと処理した上での上級モンスター。
ライフは互いに無傷やけどアドバンテージは早くも準にある。
手加減無用!このまま一気に押し切ってまえ!!
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX34
『圧倒的な実力差!』
万丈目:LP4000
氷鎧竜 グレーシャ:ATK2400
地上目:LP4000
Side:万丈目
ノース校代表がコイツだと言うのには少々驚いたが…デュエルの腕前は余り上がっていないようだな。
1ターン目から仮面竜の様なリクルーターを表側表示で出す奴がいるか。
『処理して下さい』と言っているようなものだぞ?
「クソ、行き成り上級モンスターを召喚したからっていい気になるなよ万丈目!『仮面竜』を攻撃表示で召喚!」
仮面竜:ATK1400
「更に仮面竜に装備魔法『凶暴化の仮面』を装備!此れで攻撃力は1000ポイントアップ!貴様のモンスターに並んだぞ!」
仮面竜:ATK1400→2400(凶暴化の仮面)
ほう?
成程な、少しは考えていると言う訳か。
互いにモンスターが1体で、その攻撃力が互角ならばリクルーターを有している方に利がある。
更なる展開と追加の戦闘ダメージも狙えるからな。
尤も、更にその先の展開も読む戦術眼も必要になるが…
「バトルだ!凶暴仮面竜でグレーシャに攻撃!!」
矢張り来たか…攻撃力は互角ゆえに相打ち。
さぁ、如何来るか…?
「攻撃力は互角だから相殺だが、仮面竜の効果!戦闘で破壊されたときデッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を特殊召喚出来る!
俺はこの効果で、デッキから『アームド・ドラゴンLV3』を特殊召喚だ!」
アームド・ドラゴンLv3:ATK1200
アームド・ドラゴンのレベルアップデッキか!
最初のターンの仮面竜も此れの展開を狙っていたと言う訳か…
「追撃だ!アームド・ドラゴンLV3で万丈目にダイレクトアタック!!!」
万丈目:LP4000→2800
まぁ、此れくらいは良いだろう。
寧ろ、俺の望みどおりといったところだ!
「如何だ万丈目!俺様を以前の俺様と思うなよ!?ノース校で俺様は最強のデュエリストへと進化したのだ!!」
「ふん…かすり傷程度のダメージを与えただけでそんなに嬉しいか?だとしたら大した最強だ。」
「なにぃ!?」
「デュエルとは駆け引きも大事だぞ?時には己が戦術の為に敢えてダメージを喰らう事も必要となる。」
こんな風にな!
トラップカード『ダメージ・コンデンサー』!
俺が戦闘ダメージを受けたとき、手札を1枚捨てデッキから受けた戦闘ダメージ以下の攻撃力のモンスターをデッキから特殊召喚する!
俺は手札の『クリスタルメイル・ドラゴン』を墓地に送り、デッキから『ウィッシュ・ドラゴン』を特殊召喚!
ウィッシュ・ドラゴン:ATK700
「ぐ…小癪な真似を…。カードを2枚伏せてターンエンド。」
貴様の戦術が浅いだけだ。俺のターン!
「先ずはトラップ発動『不死の竜』!この効果で墓地の『クリスタルメイル・ドラゴン』を蘇らせる!」
『シャァァァァァ…!』
クリスタルメイル・ドラゴン:ATK2700
「更にウィッシュ・ドラゴンをリリースして効果発動。2体のドラゴントークンを生み出す。」
ウィッシュ・ドラゴン:ATK700
↓
ドラゴン・トークン:DEF100(×2)
「上級モンスター用のリリースをこうも簡単に揃えるだと…!?」
「驚く事でもないだろう。俺のデッキは超重量級のドラゴンをメインにしたパワーデッキ。
最上級モンスターを高速召喚する手段を多数用意してあるのは当然じゃないか?」
そして見せてやろう、俺のデッキのエースモンスターの姿をな!
2体のドラゴン・トークンをリリース、光と闇の狭間よりその姿を現せ!出でよ『光と闇の竜』!!
『ショォォォォォォォ…!』
光と闇の竜:ATK2800
「な…!!!1ターンでレベル8のモンスターが2体!?」
「言っただろう、俺のデッキは最上級モンスターの高速召喚に特化した構築だと。
其れに1ターンにレベル8モンスター2体で驚くな……裕奈とはやてなどやるときには1ターンでレベル5以上のモンスターが3〜4体並ぶぞ?」
あの2人の展開力は比較対象として間違っているかもしれんがな。
何れにせよ、自ら厳選したカードで組んだデッキだからこそ手足の如く扱えるものだ。
いや、其れも出来ないようでは到底『デュエリスト』とは呼べんぞ?
「ぐ…!」
「まぁ良い。さっきのダメージの礼をさせてもらうぞ!バトル!光と闇の竜で、アームド・ドラゴンLV3に攻撃!『ダーク・バプティズム』!」
――ドガシャァァァ!!
「うおわぁぁ!!」
地上目:LP4000→2400
此れで終わりだ!クリスタルメイル・ドラゴンでダイレクトアタック!『ハイドロ・メガ・パニッッシャー』!
「く…!そうは行くかカウンタートラップ『直撃の無効化』!俺へのダイレクトアタックを無効にしカードを1枚ドローする!」
カウンタートラップ…流石の光と闇の竜も此れは無効に出来んか。
俺は此れでターンエンドだ。
「エンドフェイズにトラップ発動!永続トラップ『リビングデッドの呼び声』!墓地のアームド・ドラゴンLV3を復活させる!」
「無駄だ、光と闇の竜の効果発動。カード効果が発動したときこのカードの攻守を500下げて其れを無効にする。」
「なんだとぉ!?」
光と闇の竜:ATK2800→2300(DEF2400→1900)
ふぅ…光と闇の竜は何度か召喚しているし効果も発動している。
貴様、本当に他者のデュエルはまるで見ていなかったんだな…
「面倒な効果を…くくく、だが攻撃力2300ならばコイツの餌として丁度良い。
俺のターン!相手フィールドにのみモンスターが存在する場合手札の『バイス・ドラゴン』を特殊召喚出来る。
但し、この方法で特殊召喚したバイス・ドラゴンの攻撃力と守備力は半分になるがな!」
バイス・ドラゴン:DEF2400→1200
カイザーの使う『サイバー・ドラゴン』のデメリット付きと言ったところか。
恐らくはアドバンス召喚用のリリース……成程、そう言う事か。
「更に、バイス・ドラゴンをリリースし『アームド・ドラゴンLV5』を攻撃表示でアドバンス召喚!」
『グムフゥ…!』
アームド・ドラゴンLV5:ATK2400
「LV5…手札に持っていたのか。余計なお世話だろうが、それなら別にリビングデッドでLV3の復活を狙わなくても良かったんじゃないのか?」
「あ…。う、煩い!!貴様の光と闇の竜を弱体化させるために態と発動したんだ!!」
「…見苦しいぞ。」
分ってなかっただろうお前は…
「黙れ!!何にしても、これで光と闇の竜は上回ったんだ!!
其れに万丈目、そのドラゴン……破壊されると随分な事しでかしてくれるようだな?
此れで貴様のフィールドは粉砕だ!!やれ、アームド・ドラゴンLV5、光と闇の竜を蹴散らせ!!『アームド・バスター』!」
――ドドドドドドドド!!
万丈目:LP2800→2700
「光と闇の竜滅殺!!そして光と闇の竜は破壊されたときお前のフィールドを道連れにするんだよなぁ!?」
「確かにそうだが、フィールドを良く見てみろ。」
「あぁ?…んな!!」
クリスタルメイル・ドラゴン:ATK2700
氷鎧竜 グレーシャ:ATK2400
「馬鹿な!!何故クリスタルメイルが無事だ!?それに氷鎧竜も…!」
「光と闇の竜は破壊されたとき、俺のフィールドの全てを道連れにする。だがクリスタルメイルは1ターンに2度まで破壊されない。
そして、光と闇の竜は破壊されたときフィールドを道連れにするだけではなく、墓地からモンスターを蘇らせる効果がある!
この効果で『氷鎧竜 グレーシャ』を墓地より呼び戻した。」
光と闇の竜は俺のデッキのエース。
メリットとデメリットなど百も承知に決まっているだろう。
「ちぃ…カードを1枚セット。エンドフェイズ、LV5を墓地に送りアームド・ドラゴンは進化する!来い『アームド・ドラゴンLV7』!!」
『ゴォォォォォ…!』
アームド・ドラゴンLV7:ATK2800
「どうだ!攻撃力2800のLV7だぞ!貴様のモンスターでは太刀打ちできないだろう!!
更に、如何なるモンスターで有ろうともLV7の効果の前では灰燼に帰す運命…貴様に勝ちは無いぞ万丈目!!」
「俺のターン。…矢張り弱い犬は良く吠えるな。」
「なにぃ!?」
「確かに2800もの攻撃力に加え、モンスター破壊効果をも有したアームド・ドラゴンLV7は強力だろう。
だが、デュエルとはたった1枚のカードで決まるものではない!」
「偉そうに…。だがそのたった2枚のカードでLV7を倒せんのか!?あぁ?」
「倒せる。貴様がLV7を出そうとも、其れを倒すカードは既に手札に持っていた。
そして、このターンのドローで、貴様を倒すには充分な準備が出来た!」
行くぞ!魔法カード『ドラゴン・ハート』!
デッキからドラゴン族モンスター3体を墓地に送り、俺のフィールド上のドラゴン1体の攻撃力を1000ポイントアップさせる。
俺はデッキから『ライトエンド・ドラゴン』『ダークエンド・ドラゴン』『バーニング・ドラゴン』の3体を墓地に送りクリスタルメイルの攻撃力を1000ポイントアップする!
クリスタルメイル・ドラゴン:ATK2700→3700
「攻撃力上昇…其れがどうした!!トラップ発動『ライジング・エナジー』!手札を1枚捨て、LV7の攻撃力を1500ポイントアップさせる!!」
アームド・ドラゴンLV7:ATK2800→4300
「はははは!!当てが外れたな万丈目!此れで俺様を倒す事など不可能だぜ!!」
攻撃力4300…まさか此処までの手を用意していたとは驚きだが……
「貴様を倒す事が不可能…?果たして其れは如何だろうな!?」
「あぁ?」
「俺の目的は攻撃力の上昇じゃない。本当の目的は墓地にモンスターを溜める事だ、このカードを発動するためにな!
魔法カード『龍の鏡』!フィールド又は墓地から融合素材モンスターをゲームから除外しドラゴン族の融合モンスターを特殊召喚する!
俺は墓地から『光と闇の竜』『ライトエンド・ドラゴン』『ダークエンド・ドラゴン』『バーニング・ドラゴン』、フィールドから『氷鎧竜 グレーシャ』の5体を除外して融合!」
「ご、5体融合!?」
現れろ、光と闇を総べる絶対支配者よ!!
「融合召喚!『混沌超帝龍−終焉の神』!」
『グオォォォォォォォォ…!!』
混沌超帝龍−終焉の神:ATK5000
「か、混沌超帝龍、攻撃力5000だとぉぉ!?」
此れこそが光と闇の力を宿した龍の最強形態だ。
終わりだ!
「混沌超帝龍の効果発動!ライフを1000ポイント払い、フィールド上のこのカード以外のカード及び互いのプレイヤーの手札を全て墓地へ送る!
全てを無に帰せ終焉の神よ!『ジェノサイド・オーバーレイ』!」
――ゴォォォォォォ…!!
「お、俺のアームド・ドラゴンが……!!」
「ラストバトルだ地上目!混沌超帝龍でプレイヤーにダイレクトアタック!滅ぼせ…『殺戮の混沌疾風弾』!!」
『グガァァァァァァ…!!』
――ドゴォォォォォォォォォォォォ!!!
「う、嘘だ…この超天才の俺様が万丈目如きに負けるなど…嘘だぁぁぁ!!!」
地上目:LP2400→0
「俺の勝ちだ…!」
以前よりは多少は強くなったようだな、其れは認めてやる。
だが、強力なモンスターを手に入れたことで浮かれ、己の戦術を磨く事を怠ったようだな。
「ぐ…」
「お前に欠片でもデュエリストの誇りが有るのなら研鑽を積んで再び挑んで来い…その時は相手をしてやる。」
尤も、今のままでは何度やろうとも俺の勝ちは変わらん。
いや、それどころか今のままのお前ではこの先誰とデュエルをしようとも勝つことは出来ん。
「おぉ!流石だぜ万丈目!!」
「お見事や!」
「ま、当然の結果でしょ!」
あいつ等…俺の勝ちを信じて疑ってはいなかったか。
ならば、その期待には応えられたわけだ……ふ、悪くないな。
『対抗デュエル、勝者はアカデミア代表『万丈目準』なの〜〜ネ!!』
しかし、全力を出しはしたが今一消化不良感が残るデュエルだったな…まぁ、仕方が無いか…
――――――
Side:裕奈
はい、大方の予想通り準の圧勝でしたとさ。
ダメージこそ喰らったけど、其れすら準の戦術の範囲内だもん…地上目じゃまるで相手にならなかったね〜。
「アームド・ドラゴンの進化にはちょっとワクワクしたけどな。」
「せやけど、結局準の方があらゆる面で遥かに上手やった…其れがこの結果や。」
「だよね〜。」
てかアイツ如何すんだろ?
ノース校に戻る訳?アカデミアにで戻っても間違いなくレッドスタートだよ?
「せやなぁ…まぁ、ノースに戻るんとちがう?地上目の性格的にアカデミアの最下層から再出発よりもノースのトップに納まる事選ぶやろからな。」
「ですよね。」
まぁ、『お山の大将』で居るのも其れは其れで人の生き方だから私等が如何こう言う事でもねーしね。
けど、取り合えずお疲れ、準。
強者のデュエル、ガッツリ見せてもらったぜ♪
To Be Continued… 
*登場カード補足
ドラゴン・ハート
通常魔法
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するドラゴン族モンスター1体を選択して発動する。
自分のデッキからドラゴン族モンスターを3体選択して墓地へ送る。
選択したモンスターの攻撃力はこのターンのエンドフェイズまで 1000ポイントアップする。
直撃の無効化
カウンター罠
ダイレクトアタックを受ける時に発動できる。その攻撃を無効にしてデッキからカードを1枚ドローする。