Side:はやて
「行け、ジ・アース!プレイヤーにダイレクトアタック!『アース・インパクト』!」
「うわぁぁぁっぁ!!」
綾小路:LP1500→0
はい、終了〜〜。
バーン主体の面白いデッキやったけど、十代の敵や無かったね。
「まぁねぇ…つーかどうせバーンデッキ組むなら、やっぱ委員長レベルの火力がねーとダメでしょ。」
「せやなぁ。何か中途半端な焼き方やったし。」
そもそもテニスプレイヤーとしては熱さが足りんて。
どうせ熱血なら『バーニング修造』レベルの熱さが無いとな。
「…ありゃ、熱いを通り越して『暑苦しい』ってんじゃねーの?」
ま、そうとも言うわ♪
遊戯王×リリカルなのは×ネギま 夜天と勇気と決闘者 GX24
『アカデミアの日常?』
「で、結局何がしたかったんやあの部長さんは?」
十代にボールぶつけられた白塗りが言い渡した罰て、あの部長さんの扱き受ける言う事やったよね?
其れが何でデュエルになってもうたの?
『原因は明日香ちゃんと十代が話してるところを、あの部長さんが目撃したからだね。』
「は?どゆこと朝倉。」
『件の部長さん、名前は綾小路ミツル。綾小路モーターズの御曹司で自称『カイザーと互角』のデュエリスト。
デッキ構成は今見たとおりのテニスに関連したカードを使ってのバーンデッキ。
性格は自惚れ屋でナルシスト、明日香ちゃんにべた惚れだけど全く相手にされず、アタックは全敗中。
そんな中で十代と明日香ちゃんが話してるのを目撃して十代=明日香ちゃんの彼氏と勘違い。
婚約者の座を賭けてデュエルってことみたいさね♪』
「「…………」」
『どったの?』
「和美ちゃん…」
「朝倉、前々から思ってたけど…」
せーの…
「「アンタ何者!?」」
何で?どないしてそんな詳細な個人データが出てくるんや!
フツーありえへんやろ!?
『何者って…ステルス機能搭載型のジャーナリストさ!それに詳細な情報はジャーナリストの命だからね♪』
「みょ〜に納得してまうな…」
それにステルス機能て、まぁ精霊は一般人には目視でけへんから間違いや無いけど。
その力悪用したらアカンよ?
『分ってるって。こう見えても生前はプロのフリージャーナリスト、報道の分別くらいはついてるさ。』
「その点については安心してるけどね。アンタが欲望のままに報道してたら麻帆良はえらい事になってただろうし。」
「報道の分別があるならえぇわ。」
其れは良いとしてもな?
『ときに宮崎、銀杏やゆり根は好きか?』
『シグナムさん、仏像とか神社仏閣に興味ありません?』
シグナムと本屋ちゃんは何の会話しとんねん…
『…何故かそういうものが好きな気がしたので…声的に。』
『シグナムさんなら興味があるんじゃないかなって…声的に。』
「やっぱりかい!」
予想はしてたけど!
せやけどマリア様は見てへんからね?
「つーか、アンタも何言ってのよはやて…」
「…アカン、要らん電波受信してもうたわ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
はやて:LP2000
煉獄龍 オーガ・ドラグーン:ATK3000
煉獄獣 ザフィーラ:DEF3100
???:LP2900
キングゴブリン:ATK3000
ジャイアント・オーガDEF0
五分ゴブリン:DEF500(×2)
「来よ、夜の帳。煉獄に響け終焉の笛!シンクロ召喚、祝福の風『煉獄騎 リインフォース・アインス』!
『お前も、闇に沈め…』
煉獄騎 リインフォース・アインス:ATK2700
此れで一気にキメたる!
「アインスの効果発動!手札0でシンクロ召喚に成功した時、相手のデッキ、手札、墓地のカードを合計3枚まで除外できる。
この効果で『ジャイアント・オーガ』と2体の『五分ゴブリン』をゲームから除外や!」
『集い、切り裂け刃!』
――ドォォォン!!
何をしているかというと、最近多発してるブルー生徒襲撃事件の犯人とのデュエル。
何であの白塗り先生は私と裕奈、十代のレッドトリオに犯人逮捕命じんねん?
大好きなブルー生徒にさせた方がいいんと違うの?
「言われてみればそうかもな…如何して俺達だったんだ?」
「これ以上ブルー生徒に被害出されちゃたまんねーんでしょ。レッド寮なら如何なっても良いって思ってんじゃないの?」
否定できへんわ其れ。
まぁ、えぇわ。やる事やるだけやし。
「アインスの効果でフィールドの悪魔族が消え去ったことでキングゴブリンの攻撃力は0になる!」
「く、くそ!」
キングゴブリン:ATK3000→0
ほな、全開行くよ〜〜!
「煉獄龍 オーガ・ドラグーンでキングゴブリンを攻撃!『インフェルニティ・カオス・バースト』!」
「グオォォォォォォ!!」
――ゴォォォォォォ!!!
「うわぁぁぁぁ!!!」
???:LP2900→0
此れにて終幕と……って犯人は大原君やったの?
「其れと、コイツだな。影で大原に指示を出していた。」
「準。その子は…小原君!」
何ちゅー凸凹コンビやねん。
あ〜…でも、襲撃の動機はバッチリ分ったわ――ぶっちゃけ襲われた生徒の自業自得やね。
「だね。さっき襲われた連中のリスト見て気付いたんだけど、全員が小原君のこと馬鹿にしてたよね?」
「せやな〜…上がり症で緊張しまくってデュエルで実力出せないのを良いことにな。」
実際大原君に指示出しての代理デュエルではブルー生を叩き潰してた訳やし。
まぁ、褒められた事やないけどな?
「小原は悪くない。処分は…」
「せぇへんよそんな事。幸いにして目撃者は私らしか居らんから、犯人は捏造させてもらうわ。」
「その犯人ははやてが追っ払ったって事にしてね。でも、代わりに小原君は上がり症の克服をする事!」
其れでドナイや?
白塗りに通報無しやし、破格や思うけどなぁ?
「それで良いなら…」
なら決まりやね。
取り合えず、ブルー生徒襲撃事件は此れで幕やな。
――――――
Side:裕奈
裕奈:LP1900
ニトロ・ウォリアー:ATK2800
大山:LP2400
ドローラー:ATK3500
「疾風に思いが集う時、その思いは天に輝く星となる。光差す道となれ!シンクロ召喚、飛翔せよ『天星龍 スターダスト』!」
「ショォォォォォ!」
天星龍 スターダスト:ATK2500
1年間の山篭りで半野生化とかどんな生活してたのよ大山先輩は…
異常にドロー力が強いし…ま、デュエルで倒せば元に戻る……かな?
やるだけやってみっか!
「ラミネート・シンクロンを素材にしたことで、スターダストの攻撃力は300ポイントアップし戦闘耐性を得るよ!」
天星龍 スターダスト:ATK2500→2800(戦闘耐性)
「がるるるるるる…」
唸ってる、唸ってる(汗)…威嚇しないでよ怖いから。
兎に角止め行くぜ!
「魔法カード『シルバー・コントレイル』!このターンのエンドフェイズまで、私の場の風属性モンスター全ての攻撃力は1000ポイントアップ!」
天星龍 スターダスト:ATK2800→3800
「更に魔法が発動したことで、ニトロ・ウォリアーはこのターン、ダメージ計算時に1度だけ攻撃力が1000ポイントアップする!
バトル!ニトロ・ウォリアーでドローラーに攻撃!ブッ飛ばせ、『ダイナマイト・ナックル』!」
ニトロ・ウォリアー:ATK2800→3800
――ドッゴォォォォン!!
「がおぉぉぉぉぉぉ!!」
大山:LP2400→2100
吠えるなっての!アンタが本当に人間なのか私は自信がなくなってきたよ…けど、此れで終わり!
「スターダストで、プレイヤーにダイレクトアタック!響け『シューティング・ストライク』!」
「ショアァァァァァァ!」
――パシュゥゥゥゥゥゥゥ!!
「ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
大山:LP2100→0
はい終了〜〜♪
ドロー力は凄かったけど、それ『だけ』じゃ勝てないぜ?
「お疲れ裕奈〜。やっぱドローパン強奪の犯人はそいつや。そいつの巣(?)から大量のパンの袋が出てきたわ。」
「はやてもお疲れ〜。大量のパンの袋って、冬眠前の熊かっつーの…」
ドンだけ食うのよ?
てか、伸しちゃったけど大丈夫かねターザン・タイラー。
「何処のプロレスラーやねん。『大山平』やろ。私も初めて名前聞いた時にはちょっぴり思ったけどな?」
「思うでしょ、知ってる人なら。」
てか、ある意味マンマだしね。
まぁ、大山先輩は学園警備員に連絡して何とかするとしてさ、
「冬休みのサイコ・ショッカー以来、何か短い間隔で事件が起きたよね。」
「言われてみればそやなぁ?不吉の前触れと違うとえぇんやけど。」
ホントだよねぇ…。
精霊憑きの私等が言うのもなんだけど、普通じゃない事が多いよねアカデミアって。
1、2学期にも事件が有ったと言えば有ったけど、普通じゃないのは若本と、
「猿くらいやな。白塗りの陰謀の制裁デュエルは、まぁイベントの一種やし。」
「だよねぇ?」
其れなのに、3学期に入って既に2件…如何考えてもおかしいよ。
「何難しい顔してるんだよ2人とも?」
「「十代…」」
難しい顔にもなるっしょ。
十代はおかしいと思わないの?
「言われてみればおかしいけど、デュエルで解決できるんなら大して問題無いんじゃ無いか?」
………確かに、そういう考え方もありか。
デュエルで白黒はっきり出来るんなら、これ以上の解決法は確かに無いか。
「言われてみれば、何とやら。確かに言い得て妙やな。」
「なら、デュエルで負けないように更に精進だね♪」
誰が来ようとも負けないように!
と、そう言えばそろそろだよね?
伝説のデュエルキング『武藤遊戯』のデッキが公開展示されるのって。
「そうだぜ!あの遊戯さんのデッキを見ることが出来るなんて感激だぜ!」
「なんや『凄いデッキ』らしいからなぁ…実は私も楽しみにしてるんや♪」
「実は私も♪」
つーか、アカデミアの生徒的に楽しみにしてない人は殆ど居ないんじゃないの?
やっぱ『生きた伝説』とまで言われるデュエリストのデッキは興味あるもん。
「そんじゃ、公開日には1番に見に行く?」
「おう!」
「賛成や♪」
意義は無し、と。
あとで委員長と雪乃んにもメール入れとこ。
『武藤遊戯のデッキ展示』まであと1週間。
楽しみで仕方ないね。
このデッキの展示が、なんとも面倒な事態を引き起こす事になるなんて、きっと誰も思わなかったよね…
To Be Continued… 
*登場カード補足
五分ゴブリン
レベル3 闇属性
悪魔族・効果
手札の戦士族モンスター1体を墓地に送る事で、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
ATK500 DEF500
ドローラー
レベル3 地属性
機械族・効果
このカードの攻撃力・守備力は召喚時に手札からデッキの一番下に 戻したカードの枚数×500ポイントの数値になる。
このカードが戦闘で攻撃表示モンスターを破壊した場合、 そのモンスターは墓地には行かずデッキの一番下に戻る。
ATK? DEF?
シルバー・コントレイル
通常魔法
エンドフェイズまで、自分フィールド上に表側表示で存在する風属性モンスターの攻撃力は1000ポイントアップする。