Side:柚子
「はぁ…はぁ。」
里久が6連勝をし、ブランが4戦目を突破した後あたしはブランたちと別れて独り街を走り回る。
融合使いのあの子、確かもう一人の不審者からネプテューヌと呼ばれていたブランと同じ顔の少女…に会いに行くために。
ブランはさっきの試合でエクシーズに続いてシンクロ召喚までも会得したみたい。
しかも、ペンデュラムがエクストラデッキに行く性質を利用してのものだとか。
うちの遊勝塾のエースで親友のブランがどんどん強くなっていくのは嬉しい。
でも…あたしはまだエクシーズさえも未だに実戦で使用できてないのに、このままじゃどんどん置いて行かれちゃう。
このままじゃブランがどんどん遠い、遠い存在になっていくような気がして怖い。
それはさて置いて、あの子があたしの持つ『エクシーズ・リボーン』を手に取ってあたしに似つかわしくないと言い放った。
栗音とのデュエルの件といい、まるでエクシーズそのものを憎んでいるようにも思えたわ。
エクシーズ使いの里久が融合召喚を軽蔑しているような態度といい、融合とエクシーズの間で何かあるように思えるわ。
それだけじゃなく、あの不審者があたしの事を『月子』と呼んだことといい…何があったのか聞き出さないと。
「ようやく見つけましたわ、連続襲撃事件の犯人!!」
…!?
ここからでも響いてくるこの声は…栗音?
ということはここの近くで栗音があの不審者を見つけ出したの?
とすればあの子も案外近くにいるかもしれない!
そう思い、人気の少ない路地裏に入ると…!
「ヒャッハー!ここは通さないよ!なんちって!
ごめんなさい…あなたをここから先へ進ませるわけにはいかないわ。」
ここで、テンションの落差が不安定になる鉄仮面の少女があたしの前に立ちふさがる。
見つけたわ、ネプテューヌ。
色々と話を聞かせてもらうわ!
超次元ゲイム ARC-V 第21話
『叛逆の襲撃者』
Side:烈悟
「よし、大分使いこなせてきたか…もう大丈夫そうだな。」
「烈悟殿、今までのこと感謝する!」
今日もまた権現坂との特訓をしているところだ。
権現坂に頼まれたアレの伝授も順調に終える事が出来た。
ここまでくればもう実戦登用も問題ないだろう。
後は一戦交えておくとするか…あの時の決着を付ける意味も込めてな。
「それじゃ、最後に一戦付き合ってくれねぇか?」
「おう!特訓の成果、烈悟殿に…」
――ピロロロロ!
このタイミングで着信音…これは!?
「栗音からか…おっと、悪い。」
『例の襲撃犯を見つけましたわ!場所を載せておきますので早く来なさい!』
「わかった!」
っと、栗音がねねも襲われかけたというあの襲撃犯を見つけたようだな。
ここは襲撃犯の方をどうにかするのが先決だ。
「権現坂、悪いが急用ができた。
俺から振っといて済まないが、勝負はまた後だ!」
「うむ、俺としてもこちらの我儘でそちらの時間を使わせてしまい申し訳ない。」
「いや、俺としても滅多にできないいい経験ができた!
ジュニアユース選手権で戦えるのを楽しみにしてるぜ!」
「おう!その時にまた会おう!」
ま、ジュニアユース選手権で決着を付けられたら最高だな。
だが、その前に襲撃犯を捕まえるのが先決だ…待っていろよ!
――――――
Side:栗音
わたくしたちは直接目撃したわけではないのですが、目撃できた光焔ねねから似顔絵で教えてもらいまして襲撃犯の姿をある程度はご存知ですわ。
そして目の前にいるのは…その前情報通りのいかにも不審者然とした姿の男!
遂に…遂に見つけましたわ!
「おーっほっほっほ!ようやく見つけましたわ、連続襲撃事件の犯人!!」
「知らん顔だが、貴様もLDSか?」
「ええ、そうですわ…!」
「そうか…ならば。」
LDSかを聞いてくるという事は…間違いないですわね!
「今まで西川先生を襲っていたのはあの鉄仮面の女と思い込んでおりましたが…!
…あなた、西川先生をどこへやりましたの!」
「なんだそいつは?」
「このわたくしに素晴らしきエクシーズ召喚を教育してくださったLDSの講師のお方ですわ!」
「アイツか、大した奴ではなかったな……実戦経験も碌にないような…」
西川先生を…そんな風に侮辱するのですの…?
恩師を侮辱した事…断じて許しませんわ!
「黙りなさい!恩師を侮辱した事絶対に許しませんわ!」
「西川だけでない、貴様らLDSは誰もがダメな奴だった。
意志も覚悟も強さも何もかもがな。」
「やはり、他の事件も…!」
「ああ、大体は俺だ。」
大体…?
そういえば、沢渡シンゴは襲われたのに行方不明になっておりませんね。
それにわたくしに恥を晒した時もあなたではなかったのですからね。
「でだ…許さないというのなら俺を倒してみろ!
だが、どんな手を使おうと俺は貴様らに屈しない!」
どんな手段を使おうと…ね?
それなら、お言葉に甘えてこうさせてもらうわ。
通信端末で…あの二人を呼びましょう。
「例の襲撃犯を見つけましたわ!場所を載せておきますので早く来なさい!」
『ああ、すぐに向かう!』
『わかった!』
負けい…もとい、真文と烈悟をね。
「援軍を呼ぶようだな…それで『
「…誰の事かしら?」
「とぼけるな!何故か貴様らLDSに懐柔され、俺の姿を貴様らに教えたであろう忌々しい女だ!」
ああ、わたくしたちにこの襲撃犯の姿を教えてくださった光焔ねねの事ですわね。
『
ですが、馬鹿正直に襲撃犯に教えるわけにはいかなくってよ。
「存じておりませんわ、そんな大層な異名のお方なんて。」
「チッ…そいつを呼ばず、どこの馬の骨ともしらない様な輩二人だけとは舐められたものだ。」
あら、舐められているというのはこちらの台詞ですわ。
「ですが、あなたの事は既にLDSに知り渡られましたわ。
この美しいわたくしが囮として街を出歩き、あなたが出てくるのを待っておりましたの!
これであなたを追い詰めたも同然ですわ、さあ…お覚悟はよろしくて?」
「そういう事だ、栗音様!西川先生の仇、なんとしてもここで討ってやろうぜ!」
「ああ、他の生徒やトップチームが来る前にケリを付けるんだ!」
「おほほ…来ましたわね。」
思ったより駆けつけるのが早かったですわね…真文、烈悟!
「お二人とも、このわたくし達にかかればこの襲撃犯なんて敵ではない事を見せつけますわよ!」
「当然だろ?」
「よし、バトルロイヤルルールで一気に畳みかけるぞ!」
「全員1ターン目はドローなし、バトルなしのルールか。
いいだろう、纏めてかかってこい!全員片づけてやる!」
決まりですわね…行きますわよ!
「「「「デュエル!!」」」」
栗音:LP4000
真文:LP4000
烈悟:LP4000
雲雀:LP4000
「栗音様、先に行ってください!」
ふふ、負け犬にしては気が利くじゃない。
「わたくしのターンですわ!
わたくしは『ガガガマジシャン』を召喚!」
『ガガガ…!』
ガガガマジシャン:ATK1500
「わたくしはこれでターン終了しますわ。」
「次はアンタだ。」
さて…LDSの方々を襲ったというその力、見せていただきますわ。
「俺のターン!俺は手札から『
このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、融合魔法なしで『
「融合魔法を使わずに手札から融合だって!?」
負け犬が何か言っておりますが、融合素材を踏み倒してるあなたが言っても説得力ありませんわ。
しかしながら、スカイ・レイダーズなんて聞いたことありませんわね。
何をしてくださるのか、見せていただきますわ。
「俺は効果を発動したワール・スパロウとブロッケン・スパロウ…2体の『
混ざり合え、彩雲と旋風!天より来たれ、叛逆の翼!融合召喚!いでよ、我が生命線『
『キィィィィィィィ!!』
これが彼の融合モンスターのようですわね。
思っていたより迫力がなくて拍子抜けしましたわ。
「サプライ・ラークの効果!デッキから『
これにより『
「墓地肥やしか。」
「何をする気なんだ?」
ここで、墓地を肥やしてきたみたいですわね。
「俺たちは墓地と呼ばれる場所で機を伺う…覚えておけ。
俺はカードを3枚伏せてターンエンドだ…さぁ、もっと来い。」
やはり、墓地を利用してよからぬ事を何か企んでいそうですわね。
わたくし達が多勢ながら、油断なりませんわね。
次は…負け犬の出番みたいですわね。
――――――
Side:柚子
「ここでわたしの仲間の邪魔をさせるわけにはいかないのよ。」
仲間というのは恐らく、あたしを月子と呼ぶ不審者…さっき聞こえた声といい栗音と戦うみたいね。
この前は彼の暴走を強引にでも止めたけど、ならどうして…?
「この前は諌めてくれたのにどうして彼を!」
「知る必要はないわ、あなたを巻き込みたくないの…アレな意味で。」
ねぇ、話してる途中で緊張感に欠ける表情になるのどうにかならないかなぁ?
それに、アレな意味って…あっ。
「あ、彼があたしを見たら暴走するという事ね。」
「あくまで理由の一つに過ぎないけどそういう事。
今は目的のために見守るしかないのだけど、いざとなったら止めるつもりよ。
だから、間違ってもここから飛び出そうなんて思わないで!
何より…あなたを傷つけるわけにはいかないの。」
そう…いざとなったら止めるみたいね。
でも、どうしてあなたはそこまであたしの事を…?
『する必要はない』と渋っているけど、月子と呼ばれた件といい…聞き出さなくちゃ。
――――――
Side:烈悟
例の襲撃犯は融合モンスターを守備表示で出し、残りの手札全て伏せてターン終了したか。
何があるかわからないが、俺たち3人力を合わせれば大丈夫なはずだ。
次は真文の番、頼んだぜ!
「ねねに負けて意識が変わったお前の戦術を見せるんだ!」
「烈悟、言い方が引っかかるんだが…俺のターン!
お前は融合使いみたいだが、それで悪さばかりして俺たちは迷惑してるんだ!
融合召喚の名誉を守り、LDSの融合こそ最強と証明するんだ!もう負け犬と言わせない!」
いいぞ、よく言った!
ねねは兎も角、融合と縁のない榊にも負けた以上は説得力はあまりないが。
いや、俺もこの前の彼女にはびびったけどな!
「俺は手札から魔法カード『融合』を発動!
俺が融合するのは手札のブラック・マジシャン・ガールとバスター・ブレイダー!
魔術の少女よ!破壊の剣を掲げ、新たな姿と力に目覚めよ!融合召喚!いでよ、破壊剣の戦乙女『超魔導剣士−ブラック・ヴァルキリー』!!」
『はぁぁぁぁぁぁ!!』
超魔導剣士−ブラック・ヴァルキリー:ATK2800
『俺の嫁』とかふざけた事言わなくなっただけで頼もしく思えるから不思議なものだ。
ちなみにこいつは禁じ手と言われる恐ろしい性能だったはずだ。
それを使うだけあって、真文の奴…相当本気だな。
「禁じ手を使わせる程、俺を本気にさせた事…後悔させてやるよ!
ブラック・ヴァルキリーが融合召喚に成功した時、種族を1つ宣言する!
そして、このカードがいる限りその種族のモンスターは特殊召喚できなくなる!
俺が選ぶのは当然鳥獣族!まずはお前の使う鳥を特殊召喚できない結界を貼らせてもらうぞ!」
「…いいだろう。」
こいつの恐ろしい点はまず特定の種族1つの特殊召喚を封鎖できる事だ。
襲撃犯のデッキは恐らくは鳥獣族に偏っているはず…これで相手は相当動きにくくなったはずだ。
だが、恐ろしいのはそこだけじゃない。
「そして手札を1枚墓地へ送り、鳥獣族を宣言してブラック・ヴァルキリーのもう1つの効果を発動!
これにより、フィールドの宣言した種族のモンスターを全て破壊する!喰らえ『トライブ・クラッシャー』!!」
「やらせるか!罠発動『融解の絆』!これによりこのターンに1度だけ融合モンスター1体は相手が発動した効果を受けない!」
禁止カードの『同族感染ウイルス』を彷彿とさせる特定種族を殲滅する効果も強烈だ。
もっとも、これは罠で防がれてしまったようだ。
流石にLDSを襲ってきただけあるな。
「流石にそう簡単にやられないか、俺はカードを1枚伏せてターンエンド。
次は烈悟、お前に任せた!」
「任された!俺のターン!俺は手札からチャイルド・ジャンクを墓地へ送り、チューナーモンスター『クイック・シンクロン』を特殊召喚!」
クイック・シンクロン:DEF1400
まずは上級ながらチューナーというモンスターからだ。
ここからどんどん飛ばさせてもらうぜ!
「『チャイルド・ジャンク』は手札・デッキから墓地へ送られた場合、同名カードを2体特殊召喚するぜ!」
チャイルド・ジャンク:DEF900(×2)
通常召喚権を使わずともここまでは日常茶飯事だ。
「行くぞ!俺はレベル2のチャイルド・ジャンクにレベル5のクイック・シンクロンをドリル・シンクロンの代わりとしてチューニング!
鋼の浪漫を解き放ち、眼前の大地を抉り取れ!シンクロ召喚!突き進め、レベル7『ドリル・シューター』!!」
『ムオァァァァァ!!』
ドリル・シューター:DEF2600
「襲撃犯の場を殲滅する心算ね。」
「おう!ドリル・シューターがシンクロ召喚した時、相手の表側モンスター1体とセットカード1枚を対象にして破壊し除外する!
俺が破壊するのはサプライ・ラークと俺から見て右のセットカードだ!穿て『ドリル・ライナー』!!」
――ギュイィィィン!!
「やってくれるな…ならば、対象になった伏せカードを発動させてもらう!
俺はサプライ・ラークをリリースし、罠カード『ナイトメア・デーモンズ』を発動!」
「えっ!?」
「「何っ!?」」
躱されたか…だが、ナイトメア・デーモンズだと!?
俺たちに塩を送って一体何を狙っているんだ…胸騒ぎがぬぐえない。
「これによりそこの融合使いに『ナイトメア・デーモン・トークン』(悪魔族・闇・星6・攻/守2000)を3体攻撃表示で特殊召喚する!」
ナイトメア・デーモン・トークン:ATK2000(×3)
「ターンを終えたばかりの俺の場にトークンが3体も…!?」
「そしてサプライ・ラークが墓地へ送られた場合、デッキから『
これで手札に加えるのは『
しかもこれを利用して手札から明らかに融合魔法のカードを手札に加えてきた。
真文のブラック・ヴァルキリーの効果で満足に展開できないはずだが、何をする気だ?
「何を狙っているのかわからないが、俺は通常召喚もまだだ!
続いて手札からチューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を召喚!」
ジャンク・シンクロン:ATK1300
「ジャンク・シンクロンが召喚した時、墓地からレベル2以下のモンスター『チャイルド・ジャンク』を特殊召喚するぜ!」
チャイルド・ジャンク:DEF200(効果無効)
「…またシンクロ召喚と言うわけか。」
そうだ!だがまだまだこんなものじゃない!
『一人でやってるよ〜』なんて声は聞こえない!
「俺はレベル2のチャイルド・ジャンク2体にレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!
瓦礫の山に潜む暗殺者よ、闇にまぎれ敵を討て!シンクロ召喚!いでよ、レベル7『ジャンク・スナイパー』!!」
『フッ……!』
ジャンク・スナイパー:ATK2400
そしてこれでお前の最後の伏せカードを確実に撃ち抜く!
「ジャンク・スナイパーの効果を発動!
1ターンに1度、俺の墓地の『ジャンク』1体を除外し、相手の伏せた魔法・罠カード1枚を破壊する!
言っとくがこの効果に対象のカードはチェーン出来ないぜ!『ヒドゥン・シュート』!」
――バンッ!!
「…これで、俺の最後の伏せカードもやられたわけか。」
「そういうことだ!だが、もう少し行かせてもらうぞ!
俺の場に『ジャンク』モンスターが存在するため手札から『ジャンク・サーバント』を特殊召喚!」
ジャンク・サーバント:ATK1500
これだけ動いても、まだ襲撃犯には手札が1枚ある。
最高の状態で栗音にバトンタッチさせなきゃならないからな…まだやらせてもらうぜ。
「そして墓地から『シンクロン』チューナーの『クイック・シンクロン』を除外し、魔法カード『シンクロン・ドライブ』を発動!
デッキから除外したモンスターと同名モンスター以外の『シンクロン』のチューナーモンスター『ニトロ・シンクロン』を特殊召喚!」
ニトロ・シンクロン:DEF100
「俺はレベル4のジャンク・サーバントにレベル2のニトロ・シンクロンをチューニング!
燃え上がる魂を弾丸に宿し、勝利の号砲を撃ち上げろ!シンクロ召喚!レベル6『ニトロ・シューター』!!」
『ハァァッ!!』
ニトロ・シューター:ATK2300
そう、これで手札を撃ち抜く!
そのために必要なレベル2以下のモンスターはもう確保できる。
「ニトロ・シンクロンが『ニトロ』のシンクロモンスターの素材になった事で1枚ドロー!
ここで、ジャンク・スナイパーのもう1つの効果を発動!
自分が戦士族のシンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した場合、俺の場に『ジャンク・ヒドゥン・トークン』(戦士族・闇・星1・攻/守300)1体を特殊召喚するぜ!」
ジャンク・ヒドゥン・トークン:DEF300
「そして、このトークンをリリースしてニトロ・シューターの効果を発動!
これでお前が加えた最後の手札も捨ててもらうぞ!」
「……」
「よし!これでお前の手札もフィールドもカードは0だ!」
これで相手のフィールド及び手札のカードを無くす事ができた!
問題は…墓地に何か仕掛けているだろうことだ。
だが、墓地阻害の問題はあれから手を付けられていたいのが痛いな。
「手札の場も全て処理できたとはいえ、まだ油断できないのが恐ろしいな。」
「そうだが…穴はあるが俺にできることはやった。
俺はこれで、ターンエンド!栗音、後はお前が西川先生たちの仇を討つんだ!」
「お二人ともよくやりましたわ!後はこのわたくしに任せなさい!
このターンからはドローできますわ!わたくしのターン、ドロー!」
だが、俺たち二人にできる事はやった。
余程の事がない限りここまでされては相手は逆転が難しいはず。
しかも、次からはバトルが行える。
だからなんとしてもここで決めるんだ、栗音!
――――――
Side:柚子
「まず確認したいのだけど、あなたの名前はブランじゃなくてネプテューヌでいいのよね?」
「あはは、雲雀との掛け合いを目撃されちゃったからね。
それじゃ…改めてわたし、ネプテューヌ!
どうも、そのブランって子とよく似てるみたいだけどよろしくね!」
「うん…全く同じ顔で最初はブランが何やってるのと思ったわ。」
そしてこのテンションの落差である…なによこれ?
彼女の後ろの方であの不審者こと雲雀と栗音たちがデュエルしているとは思えない雰囲気だわ。
「それで、あなたたちの目的って何?」
「わたしたちは敵にハイエ…じゃなくて、捕らわれた大切な友達を助けようとしてるんだよね。」
今、おかしな事言おうとしなかった?
洒落にならないから、やめてよもう。
「もしかしてそれが…月子?
あたしがその人に似てるというの?」
「確かにあなたを最初に見た時、どうして月子がここに?って思ったほど似ていたわ。
でも、似ているだけで違うわ…どうもあなたは敵の召喚法を習っているみたいだから。」
「敵…?」
確かにあたしは里久からエクシーズ召喚を習っているわ。
でも、敵の召喚法って…どういうことなの?
里久も里久でネプテューヌたちが使う融合を妙に見下しているようにも見える。
エクシーズと融合の間で何かがあったのかな?
――――――
Side:栗音
お二方とも、いい状態でわたくしにターンを渡してくださったわね。
なんとしてもこのターンで決めますわよ!
「わたくしは手札からレベル6の『ドドドウォリアー』をリリースなしで召喚しますわ!
このカードは上級モンスターですが攻撃力を500下げる事でリリースなしで召喚できます!」
『ドドドッ!!』
ドドドウォリアー:ATK2300→1800
「続きまして、ガガガマジシャンの効果を発動しますわ!
1ターンに1度だけ、自らのレベルを1から8の好きな数値に変更できますの。
これにより、ドドドウォリアーと同じ6になりますのよ。」
ガガガマジシャン:Lv4→6
「これでレベル6のモンスターが2体というわけか。」
ガガガマジシャンは1から8までのランクのエクシーズ召喚に対応している優秀な方ですわ。
さあ、参りますわよ!
「わたくしはレベル6となったガガガマジシャンとドドドウォリアーでオーバーレイ!
おーっほっほ、ガガガ学園の淑女の出番ですわよ!エクシーズ召喚!参りますわ、ランク6『ガガガレディ』!!」
『うふふふふ…!』
ガガガレディ:ATK2400 ORU2
――ギロッ…!
あらあら…エクシーズ召喚した途端、襲撃犯が凄まじい形相で睨んできましたわね。
わたくしたちにここまで見せつけられて余程悔しいのでしょうね。
ですが、西川先生を侮辱した事のわたくしの怒りはこんなものではないですのよ!
「ここでガガガレディの効果を発動しますわ!
1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除き、デッキから『ガガガ』学園の取り巻きを一人呼び出しますわ!
学園の令嬢に呼び出された事を光栄に思いなさい!出番ですわ『ガガガガール』!」
ガガガガール:ATK1000
ガガガレディ:ORU2→1
「続いて、装備魔法『ガガガリベンジ』を発動しますわ。
これでわたくしの墓地から『ガガガ』1体を蘇生し、このカードを装備するカード。
再び参りなさい『ガガガマジシャン』!」
『ガガ…!』
ガガガマジシャン:ATK1500
「そして、ガガガガールはガガガマジシャンと同じレベルになる事ができますわ!」
ガガガガール:Lv3→4
今回、レベルは4で行きますわ。
何より、わたくしのエースであるこのカードで決めたいのですから。
「わたくしはレベル4となったガガガガールとガガガマジシャンでオーバーレイ!
麗しき純白の翼翻す希望の国の使者よ、我が下へ降臨なさい!エクシーズ召喚!ランク4『希望皇ホープ・ハート』!!」
『ホォォォォォォオオプ!!』
希望皇ホープ・ハート:ATK2500 ORU2
うふふ、この襲撃犯を前にしてより一層輝きに磨きがかかっているわね。
西川先生の仇、このホープ・ハートが討たせていただきますわ!
「来た!栗音様のエースモンスター!」
「このモンスターであの襲撃犯に引導を渡すんだ!」
「……」
あの襲撃犯の男、より形相が激しくなりましたわ。
何を考えているのか理解できませんが、覚悟なさい!
「装備モンスターがエクシーズ召喚の素材になった事で墓地へ送られたガガガリベンジの効果でわたくしのエクシーズモンスターの攻撃力は300アップしますわ。」
希望皇ホープ・ハート:ATK2500→2800
ガガガレディ:ATK2400→2700
ここで攻撃の前に、手始めの一発を食らわせますわ。
「そして『希望皇ホープ』が存在する事で魔法カード『ホープ剣マーズスラッシュ』を発動しますわ!
これで、フィールドのエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの数の600倍のダメージをあなたに与えます!
「今、俺たち全員のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターは計6体だな。」
「よって、お前に与えるダメージは3600だ!」
「まずは西川先生以外に襲ったLDSの方々の分のダメージを喰らいなさい!」
――ズドォォォォォン!!
「くっ……!」
雲雀:LP4000→400
まず、この一撃は効きましたわね!
この勢いで一気にあなたを倒しますわ!
「続いて、手札から『
これでホープ・ハートの攻撃力は合計2500アップし、攻撃力は5300となりますわ!」
希望皇ホープ・ハート:ATK2800→5300(ZW−雷神猛虎剣&ZW−風神雲龍剣装備)
「来たぜ、二刀流のホープ・ハートが!」
「墓地にどんな罠が仕掛けられていようと、こいつなら!」
雷神猛虎剣はZWを破壊から守り、自身を身代わりにホープの効果破壊から護る効果。
そして、風神雲龍剣はホープを相手の効果の対象にできなくなり、自身を身代わりにホープを戦闘破壊から守る効果を持ちますのよ。
お互いに補い合う効果により圧倒的な力をもって華麗に相手を切り伏せる…これがわたくしのホープ・ハートの本領よ!
「さあ、トドメだ!」
「行けぇぇぇ、栗音!とっておきの一撃をお見舞いしてやれ!」
これでトドメと参りますわ!
「バトル!西川先生の無念をこの一撃にぶつけますわ、お覚悟はよろしくて?
二刀流のホープ・ハートでトドメよ!『ホープ・剣・ダブル・スラッシュ』!!」
『ホォォォォォォォォォォプ!!』
――ドガァァッァァァァァァァ!!
「やったか?」
「そうだったらいいけどな。」
おーっほっほっほ!手ごたえありですわ!
さて、煙が晴れた先にはホープ・ハートの攻撃で倒れ伏せたはずの襲撃犯の姿が…えっ?
雲雀:LP400
そんな…攻撃は通ったはずですのに。
どうしてライフが削られていませんの?
――――――
Side:烈悟
栗音の渾身の一撃で決まったと思ったんだがな。
どうやら、凄まじい耐性が付与されたホープ・ハートの攻撃でも駄目だったらしい。
目の前に見えてきた現実が俺たちに重くのしかかる。
「残念だが、俺は融合モンスターのサプライ・ラークを除外し墓地から『
これにより、貴様のバトルフェイズを終了させてもらったわけだ。」
「きぃぃぃぃ!この攻撃を防いだだけでなくバトルをも終了させたですって!?」
「すまん…墓地を処理できていなかった俺の落ち度だ。」
いくら超耐性のホープ・ハートといえどバトルフェイズを終了させられたらそこまでだからな。
「という事は栗音様のターンはこれで…!?」
「この圧倒的有利な中でも、俺にさえトドメを刺す事さえ出来なかった。
やはり、貴様らのデュエルには意志も覚悟も強さも感じられない…あまりにも甘い。」
「くっ…!」
悔しいが、否定できない…!?
圧倒的優位な中で相手にトドメを刺せなかったのは事実。
「言ってくれますわね…!」
「ついでに俺のブラック・ヴァルキリーの効果でお前は鳥獣族モンスターを特殊召喚できないのを忘れるなよ。
崖っぷちまで追い込まれている事は間違いないだろうよ!」
「そうだ、俺たちは絶体絶命の崖っぷちに追い詰められている。」
絶体絶命の状況だという事は認めるのは潔いのだが。
だが、この圧倒的優位な中でも俺の胸騒ぎが拭えないのも事実。
「だが!俺たちはどんな逆境に陥れられようと、諦めず立ち向かう!
そして最終的に敵を圧倒し、駆逐する!俺のターン…ドロー!!!」
――ビュゥゥゥン!!
「何ですの、この衝撃!?」
「これは…いったい?」
これは…榊の奴が暴走した時以上に身の危険を感じる。
このターン、間違いなく仕掛けてくるぞ!
「俺は墓地のブロッケン・スパロウの効果を発動!
墓地のこのカードとアドバシティ・フュージョンを除外し、2枚目のアドバシティ・フュージョンをデッキから手札に加える。」
まずは恐らく融合に使うであろう魔法カードを手札に加えやがった。
だが、真文のブラック・ヴァルキリーをどうする気だ?
「そして墓地のワール・スパロウを除外し効果発動!
エクストラデッキから特殊召喚されたブラック・ヴァルキリーの効果をこのターンの間無効にする!」
「なんだと…?」
超魔導剣士−ブラック・ヴァルキリー:ATK2800(効果無効)
「ブラック・ヴァルキリーの効果を突破する算段はついておりましたのね…!」
くっ、墓地からのモンスター効果でこれもあっさり突破されてしまったか。
残りの頼みはホープ・ハートの効果…そして、真文の伏せカードと俺の手札の最後の1枚だ。
「行くぞ!俺は魔法カード『
これにより必要な素材を墓地へ送り、『
「だ、だが…お前の手札は残り1枚……それじゃ融合召喚は…」
「普通は手札かフィールドからのみだ…だが!
相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが3体以上存在する場合、デッキのモンスターも2体まで融合召喚の素材にできる!」
「はあっ!?デッキのモンスターを融合するだと!?」
よりにもよってデッキから融合素材モンスターを調達するだと?
融合召喚につきものな消費の多さがない上に、墓地肥やしができるってことじゃねぇか。
発動条件の厳しさを抜きにしてもとんだインチキ効果だぞ!
「俺はデッキの『S・R』2体…ブロウ・スパロウ、ワール・スパロウと手札のガスト・スパロウを融合する!
混ざり合え、突風と旋風と強風!逆境を打ち破れ、叛逆の翼!融合召喚!現れろォ!レベル8『
『キィィィィィィィィィ!!』
「攻撃力300ですって…?」
「どう考えても嫌な予感しかしないんだが。」
3体融合のくせに攻撃力300だと…?
むしろ、こういった低ステータスの方が危険な事が多い以上…やばい雰囲気を感じるぜ。
「アベンジング・ラークが融合召喚した時、相手の特殊召喚されたモンスターの数の1000倍だけ攻撃力がアップする。」
「特殊召喚されたモンスターは…合計で9体!?つまり…」
「攻撃力が9000も上がるってことかよ…ナイトメア・デーモンズを使ったのはそのためか!」
「笑えない冗談もいい加減にしろ!
手札から『エフェクト・ヴェーラー』を墓地へ送り、アベンジング・ラークの効果を無効にするぜ!」
案の定、通したらやばい効果じゃねぇか!
相手の思い通りにならないためにも、エフェクト・ヴェーラーの効果が効いてくれよ…!
「させん。墓地から『スキル・プリズナー』を除外しアベンジング・ラークを対象に効果発動!
このターンの間、対象のカードを対象とするモンスター効果を無効にさせてもらうぞ。」
「っ…!」
こいつはジャンク・スナイパーの効果で除去したカードのはず。
これも墓地で発動するカードだったのか…!
兎に角、これで俺の打てる手は無くなってしまったという事だ。
「よって、アベンジング・ラークの効果は無効にならず攻撃力が9300となる!」
『キィィィィィィィイ!!』
S・R−アベンジング・ラーク:ATK300→9300
「マジか…やってくれるじゃねぇかよ……」
「だが、栗音様のホープ・ハートの効果があれば…!」
「ここで、アベンジング・ラークを対象に墓地から『
このターンの間、アベンジング・ラークの攻撃時に貴様らは一切のカード効果を発動できない!」
「なんだと…!」
おい…それじゃホープ・ハートの効果が使用できないじゃねぇか。
「なっ…?これじゃ、俺の魔法の筒も…!?」
お前の伏せカード…魔法の筒だったのかよ。
これじゃ、もう…俺たちに成す術がないってことじゃねぇかよ。
「さらにアベンジング・ラークは特殊召喚されたモンスターに1度ずつ攻撃できる!」
「しかも、全体攻撃ですって…それじゃ、わたくしたちは…!
西川先生や他の方々の無念を晴らせないまま…やられてしまうというのですの…!」
「あはは…なんてこった。」
しかも、全体攻撃持ちとはな…この状況、最早笑うしかねぇだろ。
3人がかりだというのに襲撃犯一人だけを相手にこのザマだ…これは酷い。
こんなんじゃ、話にならねぇ。
「身の程を知れ、そして己の甘さと無力さを噛み知れながら散るがいい!
バトル!アベンジング・ラークよ、全ての敵を切り裂け!『アベンジング・ホリゾンタル・スラッシャー』!!」
――ズバズバズバズバッシャァァァァァァァァァァァアア!!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
栗音:LP4000→0
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
真文:LP4000→0
「がぁぁぁぁぁっぁあ!!」
烈悟:LP4000→0
ちくしょう…あの時とまた同じ過ちを繰り返した結果がこれだ。
権現坂を相手に墓地関連で痛い目見ているはずなのに…な……。
――――――
Side:柚子
「月子が敵の召喚法…エクシーズ召喚なんて教わるはずないもの。」
でも、エクシーズ召喚は可能なら真っ先に覚えたいタイプの召喚法だと思うけどね。
敷居その物は融合やシンクロより遥かに低いし、種類が多くなれば取れる選択肢も自ずと多くなるし。
それは置いておいて…ネプテューヌたちがエクシーズを敵視する経緯はあたしにはわからないけど、壮絶な出来事があるのは間違いないみたい。
でも…エクシーズを習おうと思った一番の切欠は、LDSが遊勝塾に3番勝負を持ち掛けた件で不甲斐ない想いをしたからよ。
「エクシーズ召喚が敵って…そんな。
あたしがエクシーズ召喚を習ったのは塾を…仲間たちを守りたいと思ったからなのに。」
「仲間たちを守りたい…そっか。
わたしたちも月子を…友達や仲間たちを守るために戦っているんだよ。
この戦いを終わらせて、誰も傷つかず…みんなが笑顔で暮らせる世界を目指したいから。」
そう…やり方は違うけど、ネプテューヌもブランみたいにみんなを『笑顔』にしたいという方向では同じなんだね。
「その戦いに…特にあなたを巻き込みたくないんだよね。
でも、もしも戦わざるを得なくなった時は生き抜いてほしいかな…例え、エクシーズ召喚を使ってでも!」
「……召喚法そのものに罪はないと思うし、使って生き抜くわ。」
最後の言葉からはエクシーズ召喚に対する憎しみが強い事がわかる。
本当なら使ってほしくないみたいだけど、その時が来てもあたしは使う。
「そう…仲間や友達のために強くなろうとしたのは決して間違っていないわ。
わたしも戦わなくちゃ、みんなの未来を救うためにもね…大丈夫、何たってわたし主人公だから。」
「う、うん…」
自分で自分を主人公って言うのってどうなんだろう?
逆に彼女が生き残れるか、心配になって来たのは気のせいかな?
でも、強くなろうとしているのはあたしもブランもそう。
今のままで満足してちゃいけない…もっと色々な意味で強くならないとね。
あっ…。
――ビュゥゥゥゥゥン!!
!?…ここで強い風が吹いてきた!?
「きゃっ!?…そういえば、月子って誰の事か聞いていなかったわね。」
「月子は…わたしの仲間の雲雀の妹だよ。
わたしはそろそろ、向こうの様子を見てくるから…またね。」
「うん、色々と貴重な話をしてくれてありがとね。」
そうなんだ…肉親がさらわれたとなったら冷静でいられなくなるのも無理はないわけね。
だから、あんなふうににじり寄ったんだ…あたしが月子に似てたから。
そして、ネプテューヌは向こうの方に行ってしまった。
もう暗いし、ブランたちを心配させているだろうし戻らなくちゃ。
――――――
Side:雲雀
ふん、3人掛りで俺を追い詰めておいてトドメを刺す事さえ叶わなかったとは。
まったく、どいつもこいつも薄っぺらな奴らだった。
西川やティオとか俺が倒した奴らと言い、LDSにはこんな奴らしかいないのか?
さっさと引導を渡して奴が動かさざるをえない餌にしておきたいところだ。
しかし、ネプテューヌが近くで見張っているな…これ以上奴らに手出しはできんか。
この前、気絶させられた以上に痛い目を見る羽目…いや、怒りに狂った場合は彼女なら俺を再起不能にさせかねん。
俺としても彼女にしてもそれは避けたいはずだ。
ちっ、このまま待機して奴らの親玉が来るのを期待するしかないようだ。
奴らとしてもこれ以上、俺の凶行を見過ごすわけにはいかないはずだ。
欲を言えば俺たちの憎む敵である『
――トッ、トッ、ト…!
…どうやらLDSの上層部と思わしき黒服の奴らが来たようだな。
だが、こいつらなど相手にもならん…今しがた倒した奴らの方がまだマシだろう。
「今頃お出ましか…だが、貴様らなど相手にならん。
もう、雑魚共の相手は沢山だ。
今までの事は全て貴様らの親玉をおびき寄せるため…さあ、会わせてもらおうか!」
「言わせておけば…!」
「やめろ、中島…そして、私ならここにいる。」
――タッ、タッ…!
そう言い奥から現れたのはマフラーを靡かせ、いかにも強者の風格のありそうな銀髪の男。
どうやら、こいつは他の奴らとは一味も二味も違いそうだ。
続く
登場カード補足
融合・効果モンスター
星8/風属性/鳥獣族/攻 300/守2600
「S・R」モンスター×3
「S・R−アベンジング・ラーク」の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動する。
このカードの攻撃力はターン終了時まで相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの数×1000アップする。
(2):このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
自分の墓地の「S・R」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加える。
融合・効果モンスター
星7/風属性/鳥獣族/攻1700/守2400
「S・R」モンスター×2
「S・R−サプライ・ラーク」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「S・R」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「S・R」カード1枚を手札に加える。
効果モンスター
星3/風属性/鳥獣族/攻1400/守 200
「S・R−ブロッケン・スパロウ」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカードを持ち主の手札に戻し、デッキから「S・R」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分の墓地からこのカードと「S・R」カード1枚を除外して発動できる。
デッキから「S・R」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
効果モンスター
星2/風属性/鳥獣族/攻1000/守 400
(1):このカードが召喚に成功した時、除外されている自分の「S・R」モンスター1体を対象として発動できる。
相手フィールドに「ガストデコイトークン」(鳥獣族・風・星1・攻/守0)1体を守備表示で特殊召喚し、対象のモンスターを手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「S・R」融合モンスター1体を対象として発動できる。
このターン対象のモンスターが戦闘を行う場合、ダメージステップ終了時まで相手は魔法・罠・モンスター効果を発動できない。
効果モンスター
星1/風属性/鳥獣族/攻 100/守 200
「S・R−ブロウ・スパロウ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「S・R−ブロウ・スパロウ」以外の「S・R」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「S・R」融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはこのターンに1度だけ、相手が発動したカードの効果を受けない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
ガガガレディ
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/地属性/戦士族/攻2400/守2000
レベル6モンスター×2
「ガガガレディ」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「ガガガ」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターをX召喚の素材とする場合、
戦士族モンスターのX素材にしか使用できない。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルを2つ上げる。
超魔導剣士−ブラック・ヴァルキリー
融合・効果モンスター
星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守1800
「ブラック・マジシャン・ガール」+「バスター・ブレイダー」モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した時、種族を1つ宣言して発動できる。
このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに宣言された種族のモンスターを特殊召喚できない。
(2):1ターンに1度、手札を1枚墓地へ送り、種族を1つ宣言して発動できる。
フィールドの宣言された種族のモンスターを全て破壊する。
ドリル・シューター
シンクロ・効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2300/守2600
「ドリル・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
「ドリル・シューター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した時、相手フィールドの表側表示モンスター1体と相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し除外する。
このターン、このカードは攻撃できない。
ジャンク・スナイパー
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/戦士族/攻2400/守1400
「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分の墓地の「ジャンク」モンスター1体を除外し、相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果の発動に対して相手は対象のカードを発動できない。
(2):1ターンに1度、このカードがモンスターゾーンに存在し、自分が戦士族SモンスターのS召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールドに「ジャンク・ヒドゥン・トークン」(戦士族・闇・星1・攻/守300)1体を特殊召喚する。
チャイルド・ジャンク
効果モンスター
星2/地属性/戦士族/攻 900/守 200
このカードはX召喚の素材にできない。
(1):このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「チャイルド・ジャンク」を2体まで特殊召喚する。
通常魔法
「S・R−アドバシティ・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札・フィールドから「S・R」融合モンスターカードによって決められた自分の融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが3体以上存在する場合、自分のデッキのモンスターも2体まで融合素材とする事ができる。
ホープ剣マーズスラッシュ
通常魔法
「ホープ剣マーズスラッシュ」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドに「希望皇ホープ」モンスターが存在する場合に発動できる。
エクストラデッキから特殊召喚されたお互いのフィールドのモンスターの数×600ダメージを相手に与える。
シンクロン・ドライブ
通常魔法
(1):自分の墓地の「シンクロン」チューナー1体を除外して発動できる。
除外したモンスターと同名カード以外の「シンクロン」チューナー1体をデッキから特殊召喚する。
通常罠
(1):相手フィールドの特殊召喚された効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):相手バトルフェイズに自分の墓地のこのカードと「S・R」融合モンスター1体を除外して発動できる。
そのバトルフェイズを終了する。
融解の絆
通常罠
(1):自分フィールドの融合モンスター1枚を対象として発動できる。
このターンに1度だけ、そのモンスターは相手が発動した効果を受けない。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをエクストラデッキに戻し、自分はデッキから1枚ドローする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。