Side:ブラン
2戦目が終わり、現在自宅に帰還してデッキの調整中。
明日は早くも3戦目が行われるみたい。
今回はニコ曰く、今までのようにはいかないみたいね。
エクシーズ召喚はできるようになったけど…何かが足りないのよね。
例えば、今所持している『甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター』並みかそれ以上のエース級のモンスターが。
そういえば、スランプ時に使っていたデッキ…あの時から触ってもいなかったわね。
その中にこのデッキに流用できそうなものが見つかるかも。
確かこの辺に…あった。
――ピカァァァァ!!
ここで身に着けているペンデュラムが光った…?
どうして、このタイミングで…?
もしかしたら、このデッキに何か変化が起きたのかもしれない。
「…これは?」
そのデッキの中身を確認してみると、大半のモンスターがペンデュラムカードに書き換えられていた。
『EM』関連はあの子たち3人に貸し与えてみるとして…肝心なのはオッドアイズだ。
赤馬零児はこの前のデュエルでオッドアイズのペンデュラムモンスターを使用していた。
もしかしたら、このデッキに入っていた『オッドアイズ・ドラゴン』も何かに書き換えられたかもしれない。
そして、案の定それが変化したと思われる高レベルのペンデュラムモンスターが目に入った。
『クァァァァァァ!!』
「新たな、オッドアイズ……!」
それは前の姿の面影を残しつつも、独自の進化を遂げたペンデュラムモンスターと化したオッドアイズの1体だった。
どうやら、この子もオレと一緒に戦いたいみたい。
あなたにはこれから頼らせてもらう事になりそうね。
改めて、よろしく頼むわ。
そうこうしているうちに日付が変わり、3戦目のデュエルの日がやってきた。
超次元ゲイム ARC-V 第17話
『3戦目はライバル対決!』
さて、ニコから指定された場所は…ここね。
…どうみてもLDSです、本当にありがとうございました。
しばらく連絡さえ取れていないけど、ここにいるはずの彼女はどうしてるのかしらね?
「おはようございます、ブラン君。」
「おはよう、ニコ・スマイリー。
どうやら、今日の相手はLDSにいるみたいね。」
「はい、本日の相手はブラン君もよくご存じの方ですよ…がんばってください。」
オレがよくご存じの方…ね?
LDSに襲来した三人組は既に出場資格を得てるだろうし。
とすると、あの子がきそうな気がするわね。
本当なら、ニコも粋な事してくれるじゃない。
「さ、対戦相手がお待ちかねです…早くいきますよ。」
「ええ。」
そうして、LDSの入り口へと入った。
受付に要件を伝えると、早速デュエルする場所へと向かうことになった。
場所は…センターコートより小さいコートで行うみたいね。
「お久しぶりです…ブラン。」
この声は…!
「やっぱり、今回の相手はあなただったのね…光焔ねね。」
「はい。今まで連絡しなかったことは謝ります。
ですが、これもこの時のため…今日、この場所で戦うためです。」
成程、連絡を取らなかったのは5連戦のどこかで立ちはだかるつもりだったからなのね。
そのための準備に取り掛かるために、あえてオレとの接触を拒んでいたわけね。
それと服装が、魔女とかそういうものを連想させる黒いドレスになっているみたいね。
「それにしても、今回相当気合が入っているわね。
服装もいつもと違うけど、似合っているわね。」
「気が付きましたか。
そういうブランはマーチングドレス姿ですか、似合っていいですね。」
最近はこの服装がデフォルトになってきてるわ。
それにしても…。
「今、この場にはこの3人しかいないみたいね。」
「わたしがここにいる彼に頼み込んだからですね。
あなたとの真剣勝負の場に一切の野次馬はいりませんから。」
「成程ね。」
それの中で公式戦を成立させるために、オレたち二人以外にはニコだけは例外みたいね。
観客を巻き込んでのエンタメデュエルはできないけど、純粋に真剣勝負を楽しめる場を整えてくれたみたいね。
中々、粋な事をしてくれるわじゃない。
「では、挨拶も済ませたところで早速始めましょう。
ブランには申し訳ありませんが、今回も突破させる気はありません。」
「むしろ本気で来なかったら、怒るわよ。
思っていたのと違うけど、こういう場で全力でぶつかる事は楽しみにしてたから。」
「お互い様ですね…では、参ります。」
『それでは、お互いに準備ができたところで…今回はこれだ!
アクションフィールドオン!フィールド魔法『ボルケーノ・サンクチュアリ』!!」
すると、辺り一面が火山の内部に入ったような煮えたぎる溶岩地帯となった。
ちなみにここの溶岩に落ちても燃え上がりはしないのでフェイクだけど、跳ね上がるほど熱いみたいだから落ちないようにしないとね。
『戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!
モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い…フィールド内を駆け巡る!』
「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」
「アクショォォォォォォン!!」
「「デュエル!!」」
ブラン:LP4000
ねね:LP4000
そして、先攻は…オレみたいね。
「先攻はいただくわ。オレは『コロソマ・ソルジャー』を召喚!」
コロソマ・ソルジャー:ATK1300
「コロソマ・ソルジャーが召喚した時、手札の魚族か水族のモンスター1体を墓地へ送り、1枚ドロー!
ここで墓地へ送られた『エビカブト』の効果を発動!
デッキから水族・攻撃力800以下の通常モンスター『カニカブト』を特殊召喚!」
カニカブト:DEF900
「早速、レベル3のモンスターが2体並びましたか…ということはもしかして?」
成程、どうやらあの事は耳に入っているみたいね。
だけど、仕込みはまだよ。
「ここでオレはスケール4の『甲殻神騎オッドシェル
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:Pスケール4
「早速、ペンデュラムスケールを…しかも片方という事は、何かありそうですね。」
やはり、やろうとしている事は見抜かれているわね。
だけど、これで止まるつもりはないわ。
「いくわ…オレはレベル3のコロソマ・ソルジャーとカニカブトでオーバーレイ!
強かな心を強固な鎧に秘め、ここに見参!エクシーズ召喚!ランク3『ハードシェル・クラブ』!!」
『フゥ…!!』
ハードシェル・クラブ:DEF2100 ORU2
『ブラン選手が新たに得た召喚法、エクシーズ召喚により生み出されしエクシーズモンスターが早速登場だあぁぁぁ!!』
「噂通り、エクシーズ召喚を会得しておりましたか。」
会得したといっても、里久や北斗らエクシーズ使いとの経験もあって自然と覚えられたものだけどね。
本来、ハードシェル・クラブはこのように様子見には最適。
そしてもう1つ、水族モンスターをエクストラデッキから呼び出したというのが重要だ。
「水族モンスターがエクストラデッキから特殊召喚された事で、オッドシェルのペンデュラム効果を発動!
このカードを破壊し、デッキから水属性・攻撃力1500以下のペンデュラムモンスター1体を手札に加える!
オレが手札に加えるのは攻撃力1100の『シュテルアーム・ロブスター』!」
「エクシーズ召喚の取得は間接的にエースも強化されたというわけですね。
流石はブランです…いきなり、面白くなってきました。」
その通り、オッドシェルの真価が発揮しやすくなったからね。
エクシーズ召喚の習得は自分で思っていた以上に重要だったわけなのよ。
だけど、これ以上は下手に動いても意味がないわね。
確かここのアクションカードは罠の比率が非常に高いのだから。
「オレはカードを1枚伏せてターンエンド。」
「では、参ります…わたしのターン、ドロー。
相手フィールドにのみモンスターが存在するため、魔法カード『炎王の強襲』を発動!
デッキから炎属性で獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれか1体を効果を無効にして特殊召喚できます。
破壊と再生を司る焔の王よ、舞い降りろ!レベル8『炎王神獣 ガルドニクス』!!」
『ガァァァァァァァッ!!』
炎王神獣 ガルドニクス:ATK2700(効果無効)
まずは早速ガルドニクスがでてきたわね。
デッキから簡単に飛び出してくるにしては恐ろしいスペックなのよね。
「それでは、バトル!ガルドニクスでハードシェル・クラブに攻撃!『セイント・ブレイズ』!!」
――ボォォォォォオ!!
「ハードシェル・クラブは破壊される場合、自らの素材1つを身代わりにできる!」
ハードシェル・クラブ:ORU2→1
「成程、守りに長けているようですね。
様子見には最適ですけれども、ガルドニクスの前には長くは持ちませんね。
わたしはカードを1枚伏せて、エンドフェイズ。
炎王の強襲の効果により呼び出したガルドニクスを破壊してターン終了です。」
確かに、長くは持たないわね。
だけど、この子の役割は終わっていない。
「オレのターン、ドロー!」
「このスタンバイフェイズに『炎王神獣 ガルドニクス』が蘇ります!」
『ガァァァァァ!!』
炎王神獣 ガルドニクス:ATK2700
「この効果で特殊召喚に成功した時、フィールドのモンスターを全て破壊します。
全てを焼きつくせ『フェニキシアン・ブレイザー』!!」
――ボォォォォォ!!
「だが、ハードシェル・クラブの効果は効果破壊にも対応している!」
ハードシェル・クラブ:ORU1→0
「ですが、これでオーバーレイ・ユニットを全て取り除く事はできました。
地味に厚い壁でしたが、次こそは突破して見せます。」
とはいえ、素材を全て使い切った以上は壁としての役割はここまで。
だけど、ここからは攻めにいく!
まずはハードシェル・クラブを導入した事で、デッキに入れたこいつの出番だ!
「そう思い通りにはさせない!
オレは手札から『ウォーター・ペインター』を召喚!」
ウォーター・ペインター:ATK900
「そしてオレの場のこのカードと他の水属性モンスター『ハードシェル・クラブ』をリリースして効果発動!
この効果でデッキから2枚ドロー!」
「ドロー効果のコストにしましたか。」
それだけじゃない、ハードシェル・クラブにはもう1つ効果がある!
こんな使い方になってしまうけど…!
「まだだ、ハードシェル・クラブが水属性の効果として墓地へ送られた事でデッキから魚族・水属性でレベル3のモンスター1体を手札に加える。
これでオレが手札に加えるのは『ロブスター・シャーク』!」
「しかも、無駄がない…やりますね。」
カードの力を引き出すのもデュエルには重要だから。
それに、このデュエルにはエンタメ抜きにでも全力を尽くさないとね。
「いくわ、オレはスケール3の『甲殻水影ドロブスター』とスケール5の『シュテルアーム・ロブスター』でペンデュラムスケールをセッティング!
もう片方のペンデュラムゾーンにロブスターがいる時、シュテルアームはスケールを8に変更できる!」
甲殻水影ドロブスター:Pスケール3
シュテルアーム・ロブスター:Pスケール5→8
これでもレベル4から7のモンスターが同時に召喚可能だけど…!
「来ますか、ペンデュラム召喚…!」
「まだよ、ペンデュラムゾーンのドロブスターはもう片方に『ロブスター』カードがある時、自らを1枚破壊して1枚ドローできる!
そして、先ほど手札に加えたロブスター・シャークをペンデュラムゾーンにセッティング!」
ロブスター・シャーク:Pスケール2
これでドローしつつ、エクストラにペンデュラムモンスターを肥やせたわ。
「揺れろ、魂のペンデュラム!天界に架かれ、流星のビヴロスト!ペンデュラム召喚!いでよ、オレのモンスターたち!
エクストラデッキからレベル5『甲殻水影ドロブスター』!そして、雄々しくも美しい二色の殻を纏いし者『甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター』!!」
『フッ…!』
甲殻水影ドロブスター:ATK1800 forEX
『ウォォォォォォオ!!』
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:ATK2500 forEX
『ブラン選手、早速のペンデュラム召喚だ!
手札からは出さず、エクストラに仕込んでいた2体を展開していきました!』
「前のターンで仕込んだあなたのエースが早速登場というわけですね。」
「ええ、さらに魔法カード『アタック・チャージャー』を発動し、オッドシェル・P・ロブスターの攻撃力をターン終了まで500アップ!」
『ヌゥゥン!!』
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:ATK2500→3000
これでガルドニクスの攻撃力は超えられたわね。
もっとも、今度はそう簡単に通用するとは思えないけど…まずは突く!
「バトルだ!オッドシェルでガルドニクスを攻撃!」
「やらせません、攻撃宣言時に罠発動『炎王の炎壁』!
デッキからレベル4以下の『炎王』1体を破壊し、その攻撃を無効にします!
この効果で破壊するのは…レベル4の『炎王獣 バロン』です。」
攻撃無効系のカードだったわけか。
流石にオッドシェルのデッキバウンスが警戒された形というわけね。
それに、バロンの効果は確か…次のターン仕掛けてくるわね。
だけど、これ以上の追撃は…できなさそうね。
「むぅ、これはターンエンド!
この時にアタック・チャージャーによる攻撃力上昇が切れ、1枚ドロー!」
甲殻神騎オッドシェル・P・ロブスター:ATK3000→2500
シュテルアーム・ロブスター:Pスケール8→5
『ここでブラン選手、攻撃強化と同時にエンド時にドローする魔法カードで消費を帳消しにしたぞ!』
だけど、アタック・チャージャーは便利さと裏腹にデュエル中1度しか使用できない。
次のターンからはリスク覚悟でアクションカードを取らなきゃならないかも知れないわね。
「わたしのターン、ドロー!
スタンバイフェイズにバロンの効果を発動し、デッキから『炎王の爆誕』を手札に加えます。」
炎王の爆誕…?
得体がしれない魔法だけど、何か仕掛けてきそうな事は間違いなさそうね。
「では、ブランに披露致しましょう…炎王にふさわしい新たな融合の可能性を!
わたしは炎属性専用融合魔法『炎王の爆誕』を発動!
わたしの手札・フィールドから融合素材モンスターを破壊し、炎属性融合モンスター1体を融合召喚します。」
「融合素材を破壊しての融合召喚!?マジかよ…!」
融合素材を破壊しての融合召喚という事は…!
『炎王』の効果のトリガーになってしまうけど、止められない。
いつの間にそんな凄まじいものを手に入れていたのか…!
「わたしが融合するのは、フィールドの『炎王神獣 ガルドニクス』!そして、手札の『炎王神獣 アイラーシャ』と『炎王獣 ヨウコ』!
不死の神鳥よ!守護の聖獣よ!妖しき獣よ!焔渦巻き一つとなりて爆誕せよ!融合召喚!奔れ、焼滅の業火!レベル9『炎王魔獣 ガルドリトラ』!!」
――ドオォォォォン!!
『ギャオォォォォォォオオ!!』
炎王魔獣 ガルドリトラ:ATK2800
渦巻く炎が爆発して姿を現したのは、鳥と竜を合わせたような姿の焔纏いし魔獣。
ガルドニクスと攻撃力は100しか変わらないけど、三体融合である以上…あの時のイグニクス以上にやばそうな印象を受ける。
「ガルドリトラの効果を発動します!
融合召喚に成功した時、フィールドの表側表示のカード3枚を破壊できます。」
「複数枚破壊効果だと…!」
オレの場には3枚以上の表側表示のカードがある。
流石にやってくれるわね、これでペンデュラムゾーンは確実に潰される。
しかも、ヨウコが破壊されたせいでこのターン中オレは手札と墓地のモンスター効果が使用できなくなっている。
この前はこれで『バリア・シュリンプ』を出せなくてやられたのは記憶に新しい。
「対象はあなたのオッドシェルとペンデュラムゾーンのカード2枚です!
放て、地獄の業火『インフェルノ・ブレイカー』!!」
――ゴアァァァァアア!!
『あぁ〜っと、ブラン選手のエースが2枚のペンデュラムカードごとやられてしまった!
ペンデュラムカードごと荒らされた事で、ブラン選手は厳しい戦いを強いられます!』
っ…やっぱりこの3枚がやられたか…!
自身と同時に破壊される場合は、ロブスター・シャークのペンデュラム効果は使えない。
これで一段と厳しくなったけど、まだチャンスはあるはずよ。
「バトル、ガルドリトラでドロブスターを攻撃します。
焼き払え、焔の嵐『ブレイジング・ストーム』!!」
――ボォォォォォ!!
「うわっ…!」
ブラン:LP4000→3000
っ、危ない…なんとか踏みとどまれた。
だけど、次のスタンバイにはねねのガルドニクスが復活…!
しかも、得体の知れないもう1体の破壊されたモンスターの効果が発動する可能性も高いわね。
それに、ガルドリトラも破壊された場合の効果を備えている可能性は無きに非ずといったところね。
「わたしはこれでターンを終了します。
このエンドフェイズに『炎王の爆誕』で破壊された『炎王神獣 アイラーシャ』の効果を発動します。
これにより墓地の『炎王』の魔法・罠カード『炎王の炎壁』を手札に戻します。」
炎壁が戻された事で、次のターンを迎えられるとまた防御手段を用意される事になる。
だけど、ペンデュラムゾーンのカードを失ったオレには今のところ手だてはない。
次のドローでどうにかできればいいけど…兎に角、引いてみるしかないわね。
「オレのターン、ドロー!」
引いたカードは…欲しかったのはこれじゃないわね。
そして、ガルドニクスの効果がここで来る…!
「そして、ガルドニクスの効果を強制発動…再び甦れ『炎王神獣 ガルドニクス』!!」
『ガァァァァアア!!』
炎王神獣 ガルドニクス:DEF1700
ここで守備表示で出した…だけど、ねねがそう易々とプレミをするとは思えない。
「この効果で出た以上は例外なく自身以外のフィールドのモンスターを全て破壊してしまいます…『フェニキシアン・ブレイザー』!!」
――ボアァァァァァ!!
「ですが、破壊されたガルドリドラの効果を発動!
墓地から『炎王』モンスター1体を特殊召喚します。
この効果で蘇れ、守護の力を纏いし焔の神獣『炎王神獣 アイラーシャ』!!』
『パオォォォォォォン!!』
炎王神獣 アイラーシャ:DEF2600
「さらに、フィールドの『炎王』が破壊された事で墓地の『炎王獣 ヨウコ』を特殊召喚しておきます。」
『コォォォォォン!!』
炎王獣 ヨウコ:DEF800(蘇生効果使用)
「ここで、アイラーシャの効果を説明しておきます。
アイラーシャがいる時、1ターンに1度だけわたしの場の『炎王』モンスターは戦闘では破壊されません。
さらに、『炎王』1体のみがモンスター効果・魔法・罠カードの対象となった時…自らを破壊してその発動を無効にし破壊する効果を持ち合わせます。」
「成程、それであえてどちらも守備にしたわけね。」
貫通でも来ない限り、戦闘ダメージを防げるからね。
それにしても随分と強固な布陣を敷かれてしまったみたいね。
「そういうことになります…さて、いかがなさいますか?」
「…モンスターを裏側守備表示で召喚してターンエンドよ。」
いずれにしてもこの手札じゃ突破は困難。
悔しいけど、ここはじっと耐えるべきね。
「動きませんか、それでは…そろそろ決めにかかりましょうか。
わたしのターン、ドロー。永続魔法『炎王の活火山』を発動します。」
出てきたわね…手札交換のカードが。
だけど、ここで来られてもあまり影響はなさそうね。
「そして活火山の効果で手札の『炎王』モンスター『炎王獣 シーサー』を破壊し、1枚ドロー。
ここで守備表示のモンスターを全て攻撃表示に変更し、『炎王獣 ヤクシャ』を召喚します。」
炎王獣 ヤクシャ:ATK1800
炎王神獣 ガルドニクス:DEF1700→ATK2700
炎王神獣 アイラーシャ:DEF2600→ATK2300
炎王獣 ヨウコ:DEF800→ATK2000
一気に攻撃表示になって襲い掛かってくるわけか。
まともに受けたら終わりね。
「バトル、まずはヨウコで裏守備モンスターに攻撃『ファイア・フォックス』!」
素早いエビ:DEF1300
守備表示モンスターは素早いエビ…破壊されるわ。
「厄介なものを破壊してしまいましたが、発動はバトルフェイズ終了時。
その前に畳みかければ済むまでです…続いてヤクシャで攻撃!」
「がああっ…!」
ブラン:LP3000→1200
「これでトドメです、ガルドニクスでダイレクトアタック!」
確かにこれが通れば終わり…だけど、まだ諦めるには早い。
「まだだ、相手の直接攻撃時にこのカードは手札から特殊召喚できる。
オレを守る盾となれ『イージス・キャンサー』!!」
イージス・キャンサー:DEF1600
「防御手段は残されていたみたいですが、攻撃対象を変更するだけです…『セイント・ブレイズ』!!」
――ゴォォォォォ!!
「ごめん…イージス・キャンサー。」
「ですが、わたしにはアイラーシャの攻撃が残されています。
今度こそトドメといきます!『マントラ・フレイム』!!」
――ボォォォォォ!!
だけど、その攻撃もただでは通さない!
最初のターンでの伏せカードを今使う時!
「ダメージ計算時に罠カード『回遊流し』を発動!
まずはこれで戦闘ダメージを半分にする!うあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ブラン:LP1200→50
「そして、デッキから魚族か水族でレベル3以下のモンスター『タイムテール・ロブスター』を手札に加える。
『ブラン選手、万事休すかと思われましたが見事しのぎ切ったぁぁぁぁ!!』
「わたしのこの攻勢を凌ぐとは流石です…バトルを終了します。」
だけど、残りライフはわずか50…今度ばかりは次にどうにかできないとやられる。
次のターンが勝負よ…その前に!
「バトルフェイズ終了時に戦闘で破壊された『素早いエビ』の効果を発動!
デッキから水族で攻撃力800以下の通常モンスター『ザリガン』と『素早いエビ』を特殊召喚!」
ザリガン:DEF700
素早いエビ:DEF1300
この子たちを展開しておくのを忘れないようにしないとね。
「では、次のターンで今度こそ決めにかかると致しましょう。
わたしはカードを2枚伏せてターン終了です。」
1枚は確実にアレとして、もう1枚が気になるところね。
いずれにしても…次のターンにかかってくる。
でも、ただでさえ1度ねねには黒星付けられてる以上…今度ばかりは勝たなくちゃね!
そうでなきゃ、スタートラインにさえ立つことができないのだから!
「オレのターン…ドロー!」
ドローカードは…よし。
「スタンバイフェイズに前のターンで破壊された『炎王獣 シーサー』の効果を発動します。
この効果でわたしの『炎王』モンスター1体とあなたの表側表示カード1枚を破壊します。
これにより『炎王獣 ヤクシャ』とあなたの『素早いエビ』を破壊します!」
――ボァァァア!!
っ…ここで素早いエビが破壊された…!
これを破壊したという事は…!
「恐らくこれでランク2のエクシーズ召喚を狙っていたと思いますが、一先ずは潰させていただきます。
そして、ヤクシャが効果で破壊された事でわたしの手札の『ネフティスの鳳凰神』を破壊しておきます。」
やはり、ランク2も警戒されていたみたい。
そして自らの手札を破壊したという事は…!
「ネフティスの鳳凰神は次のスタンバイに蘇生し、魔法・罠を全て破壊する効果があります。
この効果で次のターン…確実に仕留めさせていただきます。」
確かにこれまで食らってしまったら一環の終わり。
これを回避するには、墓地のそれを処理するか…このターンで決めるのみよ!
「それなら、このターンで決めさせてもらうまでよ…手札から魔法カード『浮上』を発動!
墓地のレベル3以下で魚族・水族・海竜族のいずれかを守備表示で特殊召喚できる!
これで甦らせるのは…『エビカブト』!」
エビカブト:DEF1100
「エビカブトが召喚・特殊召喚に成功した時、墓地の『カニカブト』特殊召喚できる!」
カニカブト:DEF900
これでレベル3のモンスターが2体…だけど、ランク3のエクシーズはハードシェル・クラブしか持っていない。
だから、今の時点じゃエクシーズには繋げられないけど…手札にコーカサスカニカブトがある!
アイラーシャの効果で阻止できるのは1体だけ対象になった場合のみのはず…これなら!
「成程、わたしが手渡したアレを出すつもりみたいですね。
良い手ですが、そうはいきません!ヨウコを対象に罠カード『炎王の宣告』を発動します!」
っ…コーカサスカニカブトを渡した本人である以上、当然警戒してくるわよね。
「これは、わたしがカード名を1つ宣言後、相手の手札を確認してその中にあればそれを墓地へ送るものです。」
『あぁぁぁっと!ここに来てハンデスにピーピングだぁぁぁぁ!
ブラン選手、これで光焔選手に手札が筒抜けだぞぉぉぉぉぉ!!
このターンで決めたいブラン選手ですが、ここに来てさらなるピンチです!!』
やっぱり…宣言系のカード!
しかも手札ピーピングまでしてくるのは厄介極まりないわね。
「わたしが宣言させていただくのは『コーカサスカニカブト』です。
では、ブランの手札を見させていただきます。」
「むぅ…」
手札にあるカードは『タイムテール・ロブスター』『強欲なウツボ』『ウィング・トラウト』『コーカサスカニカブト』の4枚…!
宣言されたコーカサスが、こちらの手札にある事が読まれていたわね…!
「やはり持っていましたか。
では、コーカサスカニカブトを捨ててください。」
「…」
待てよ…こいつが捨てられてしまったとはいえ、そもそもこれだけではあの布陣を突破して決めに行くことは困難。
一方でオレの場にはレベル3が2体とレベル2が1体…。
「もっとも、手札破壊できたかどうかに関わらず…対象のヨウコは破壊されてしまいます。
ヨウコは除外されてしまうので残念ながら効果は適用されません。」
そして、確認したはずのタイムテール・ロブスターが見逃された上で相手のモンスターが1体減った事が重要。
それに確かこのアクションフィールドのアクションカードは…これは逆にチャンスが来たかもしれないわね。
――タッ、タッ、タ!!
『おぉっと、ブラン選手…ここに来てアクションカードを探しに行ったぞ!?』
「ここはダークタウンの幽閉塔ほどではありませんが、アクションマジックが出る確率の低いマップです…!
今まで探さなかった以上、あまりにリスキーである事はあなた自身も承知のはずですよ?」
確かに分が悪い選択肢に思えるかもしれないわね。
強欲なウツボで次の手に繋ぐ選択肢を施行した方が利口かもしれない。
だけど、危険を承知の上でも試してみる価値のある手というのもあるものよ?
よし、あそこだ…!
「あそこのを狙った…いったい、何を考えて!?」
――ぱしっ…!シュアァァァァァ…!!
オレがアクションカードを取った瞬間、辺りが煙に包まれる。
『あぁぁっと、ブラン選手…アクショントラップ『アッシュ・スモッグ』を引いてしまったぁぁぁぁ!
しかも、あそこのポイントは確実にアクショントラップしかないところのはずです!
え〜っと、まさかとは思いますが自棄にでもなってしまったのではないのですよね?』
「自らのフィールドのモンスター全ての攻撃力を500下げ、レベルも1つずつ下がる…あっ!?」
ザリガン:Lv2→1 (ATK600→100)
カニカブト:Lv3→2(ATK650→150)
エビカブト:Lv3→2(ATK550→50)
「けほっ、けほっ…!よし。」
これも戦略とはいえ、煙に晒されるのはきついわね。
確かにオレが取った所は絶対にアクションマジックが出ないポイント。
だけど…ねねは効果を説明した途端、ようやくオレがこんな事をした理由に気付いたみたいね。
「そうか…ブランは敢えて…!」
そう、これでいいのよ。
オレの狙いは端からこのアクショントラップ『アッシュ・スモッグ』を見つけて、カニカブトたちのレベルを1つ下げる事だったのだから。
実のところ、アクショントラップで何が出るかは地点である程度決まっている事が多い。
そして今、オレがいる地点は…!
「噴煙口…!」
「そういうこと…さて、お楽しみはこれからだ!!」
ここの噴煙口は9割方『アッシュ・スモッグ』が出る地点だ。
ここから逆転劇の幕開けだ!
「オレはレベル2となったカニカブトとエビカブトをオーバーレイ!
腕をかき鳴らし、その衝撃であらゆる敵を撃ち落とせ!エクシーズ召喚!ランク2『クルヴ・シューター』!!」
『キュィ…!』
クルヴ・シューター:DEF1600 ORU2
「これがブランの持つもう1体のエクシーズ…!
守備表示という事は攻撃に使うモンスターではなさそうですが…!」
『なんと、ここでブラン選手がレベルダウンを利用して新たなモンスターをエクシーズ召喚したぞ!!
アクショントラップさえ自らの戦略に利用してしまうとは…このワタシも感無量です!!』
これがオレが手に入れたもう1体のエクシーズモンスターだ。
この状況を突破するための一手となるものだ!
「早速、その力を見せてやるぜ。クルヴ・シューターの効果を墓地の水族2体…『素早いエビ』と『イージス・キャンサー』を対象に効果発動!
このカードの素材を2つ使い、この2体をデッキに戻す!『エネルギー・チャージ』!!」
クルヴ・シューター:ORU2→0
「デッキに戻したところで…いや、本命はそこじゃないですね。」
「うん。その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を『選んで』デッキに戻す!」
「…『選んで』という事は対象を取らないバウンス!?これじゃ、アイラーシャの効果は…!」
あくまで対象を取る効果というのは効果発動時に対象を選択する効果の事。
『選んで』のように効果処理の途中でどれをバウンスするか決められる効果は…対象を取る効果じゃないからな。
「そう、使えない!ここで退場してもらうのはアイラーシャ!放て『チャージ・ショット』!!」
――ボシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!
「アイラーシャが…!ですが、わたしの場にはまだガルドニクスがいます。
あなたのモンスター2体では到底…!」
「だから、ここからが本番だ!ここで前のターンに手札に加えた『タイムテール・ロブスター』を召喚!」
タイムテール・ロブスター:ATK1600
「手札から『ウィング・トラウト』を捨て、効果発動!
デッキから水族のペンデュラム1体をエクストラデッキに加える!」
「その効果はさっき確認しましたからご存知です。
ですが、ペンデュラムスケールを得る手段がない今…何になるというのでしょう?」
確かにペンデュラムスケールを揃える手段がない今、ペンデュラム召喚は不可能。
だけど、1体だけこの状況に適したモンスターを新たに手に入れている。
「オレがエクストラデッキに加えるのは…『甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン』!!」
「お…オッドアイズですか!?」
そう、赤馬社長のとは違うけど…こいつも生まれ変わったオッドアイズ・ドラゴンだ!
「そうだ。そしてこいつは…エクストラデッキで発動する効果を持ったモンスターだ!」
「なっ…エクストラデッキにある時に発動できる効果のあるペンデュラム!?」
そう、こいつは結構変わったペンデュラムモンスターだ。
何が変わっているかは…見てればわかる。
「いくぜ!オレは2体の水族モンスターのザリガンとクルヴ・シューターをリリースし、オマール・ドラゴンの効果を発動!
手札かエクストラデッキにいるこのカードを特殊召喚する!
現れろ、雄々しき甲殻の鎧纏いし二色の眼を持つ竜!レベル7『甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン』!!」
『クアァァァァァァァア!!』
甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン:ATK2600
『なんと!ブラン選手、こんな隠し玉を持っていた!
ペンデュラム召喚なしに強力なペンデュラムモンスターをエクストラから直に特殊召喚したぞぉぉぉぉ!!』
「ペンデュラム召喚以外でエクストラのペンデュラムモンスターを特殊召喚した…?
ふふふ、あはははは!すごいですよ、ブランは毎回わたしを楽しませてくれますね…!!」
ペンデュラムモンスターはエクストラに表側に行く性質があるけど、このようにエクストラから直に発動するタイプのものはオレも初めてだ。
そして、この効果は起動効果。
「ちなみにオマール・ドラゴンの特殊召喚効果は起動効果!
水属性の効果の発動コストになった事でクルヴ・シューターのもう1つの効果を発動!
相手の魔法・罠カード1枚を破壊できる!これでセットカードを破壊させてもらう!『プラズマ・シュート』!!」
――ドォォォォン!!
「『炎王の炎壁』が破られましたか…!ですが、それでも…!」
「ガルドニクスには敵わないと言いたいわけね…それはどうかな?
バトル!オッドアイズ・オマール・ドラゴンでガルドニクスに攻撃!」
「なっ、一体何を…!?」
何も知らないんじゃ酔狂に思われるかもしれない。
だけど、オマール・ドラゴンは攻撃時に真の力を発揮するんだ!
「攻撃宣言した瞬間、オマール・ドラゴンの効果を発動!
フィールドのモンスター1体を手札に戻す!対象はガルドニクス!『ウェイブ・スマッシャー』!!」
――ザバァァァァァァ!!
「ガルドニクスが手札に戻された…ということは…!」
「そうだ、これで直接攻撃になる!喰らえ『激流のハンマー・シュラーク』!!」
――ドガシャァァァ!!
「きゃぁぁあぁぁぁぁ!成程、今回はここまでのようですね。」
ねね:LP4000→1400
意外と攻撃力の高めなタイムテールの攻撃が残ってるからな。
「ああ、タイムテール・ロブスターでトドメだ!」
――バシィッ!!
「あうっ…!負けてしまいましたか。」
ねね:LP1400→0
『決まったぁぁぁぁぁ!ライバル対決は特殊なペンデュラムモンスターの性質を生かしたブラン選手に軍配が上がった!』
一先ず、この前の雪辱は晴らせたわね。
これで、ようやくイーブン。
だけどこちらの新モンスターの初見殺しの面が強かっただけに、次はどうなるかしらね。
今回のデュエルは観客がいなかったけど、次こそは観客込みで決着を付けたいところね。
「だけど、これで勝ったとは思っていないわ。
これで1勝1敗…次はジュニアユース選手権でよろしく、ねね。」
「ええ、わたしも楽しみに待ってます…ブラン。」
そうしてジュニアユース選手権の場で戦える事を祈りつつねねと握手を交わす。
これで猶更、出場しないわけにはいかなくなったわ。
残りはあと2戦…なんとしても、勝つのみだ!
――――――
里久:LP2700
歌舞伎塾生:LP1500
Side:柚子
「さて、ここまでで僕の手はわかってるよね?」
「わかってるわ!」
里久がジュニアユース選手権に出場するための6連戦の内の5戦目。
ここまで見ているうちにエクシーズのやり方、扱い方は段々わかってきたわ!
「クラフトイ・ラットを召喚して墓地のレベル4のクラフトイを召喚。
その後で既に発動済みのクラフトイ工作キットでラットのレベルを2つ上げてクラフトイ・マッド・ベアーをエクシーズ召喚…でしょ?」
「その通り!柚子もだんだんわかってきたじゃん。僕は『クラフトイ・ラット』を召喚!」
クラフトイ・ラット:ATK600
「クラフトイ・ラットが召喚・特殊召喚した時、墓地のクラフトイ1体を守備表示で特殊召喚できる。
これで呼び戻すのはレベル4の『クラフトイ・マジシャン』!」
クラフトイ・マジシャン:DEF200
「さらに、ここで『クラフトイ工作キット』の効果を発動!
クラフトイ・ラットのレベルを2つ上げる!」
――ザクッ、ザクッ…!
クラフトイ・ラット:Lv2→4
これでレベル4のモンスターが2体…エクシーズ召喚の準備ができたわ。
ここで同じレベルとなったモンスター2体以上を…重ねる!
「僕はレベル4となったクラフトイ・ラットとマジシャンでオーバーレイ!」
「童心を重ね合わせ、悪魔の狂気を目覚めさせよ!」
「「エクシーズ召喚!!」」
そして、レベルと同じ数のランクで条件にあったエクシーズモンスター1体をエクストラデッキから重ねて出す!
これが…エクシーズ召喚!!
「現れ出ちゃえ、全てを引き裂く狂気のケダモノ!ランク4『クラフトイ・マッド・ベアー』!!」
『ゲヒャヒャヒャヒャ!!』
クラフトイ・マッド・ベアー:ATK2000 ORU2
「「クラフトイ・マッド・ベアーでダイレクトアタック!!」」
「ぐおぉぉぉぉぉ…ぜ、絶景〜かな!!ぜっけいかなぁぁぁぁぁ!!」
歌舞伎塾生:LP1500→0
「あっ、どっこいしょ!」
――ぽんぽんぽんぽん!!…ぽぽん!
――パチパチパチパチ!!!
「はい、終わりっと。
5人目も呆気なかったけど、柚子がエクシーズをちゃんと理解できるようになってきた事が分かっただけでもよかった。」
そうして、里久はあたしに向かってサムズアップを見せてくれた。
よし…もう余計な事は考えない、ジュニアユース選手権までにはエクシーズ召喚をマスターして戦えるようにならなきゃ!
なんとしても桜小路栗音への雪辱を晴らすために!
続く
登場カード補足
甲殻鎧竜オッドアイズ・オマール・ドラゴン
ペンデュラム・効果モンスター
星7/水属性/水族/攻2600/守2100
Pスケール「4:4」
(1):1ターンに1度、もう片方の自分のPゾーンの「ロブスター」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「魔術師」Pモンスター1体を選び、自分のPゾーンに置く。
『モンスター効果』
このカードはこのカードの(1)の効果でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが手札・エクストラデッキに存在する場合、自分フィールドの水族モンスター2体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、このカードの攻撃宣言時にフィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを持ち主の手札に戻す。
クルヴ・シューター
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/水属性/水族/攻 900/守1600
水属性レベル2モンスター×2
「クルヴ・シューター」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分の墓地の水族モンスター2体を対象とし、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
そのモンスターをデッキに戻す。
その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで持ち主のデッキに戻す。
(2):このカードが水属性モンスターの効果を発動するために墓地へ送られた場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
ウォーター・ペインター
効果モンスター
星3/水属性/魔法使い族/攻 900/守1400
「ウォーター・ペインター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズにこのカードと自分フィールドの水属性モンスター1体をリリースして発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
炎王魔獣 ガルドリトラ
融合・効果モンスター
星9/炎属性/鳥獣族/攻2800/守2100
「炎王」モンスター×3
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
「炎王魔獣 ガルドリトラ」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した時、フィールドの表側表示のカード3枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
墓地から「炎王」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
炎王神獣 アイラーシャ
効果モンスター
星7/炎属性/獣族/攻2300/守2600
「炎王神獣 アイラーシャ」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「炎王」モンスターは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(2):自分フィールドの「炎王」モンスター1体のみを対象とするモンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
このカードを破壊し、その発動を無効にし破壊する。
(3):このカードが効果で破壊され墓地へ送られた場合、エンドフェイズに自分の墓地の「炎王」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
炎王獣 シーサー
効果モンスター
星4/炎属性/獣族/攻1600/守 200
「炎王獣 シーサー」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「炎王」モンスターが効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに発動できる。
自分フィールドの炎属性モンスター1体と相手フィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊する。
アタック・チャージャー
通常魔法
「アタック・チャージャー」はデュエル中1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで500アップする。
その後、エンドフェイズに自分はデッキから1枚ドローする。
炎王の爆誕
通常魔法
「炎王の爆誕」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の手札・フィールドから、炎属性の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを破壊し、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
自分フィールドにモンスターが存在せず、「炎王」融合モンスターを融合召喚する場合、自分の墓地のモンスターを1体まで除外して融合素材とする事もできる。
炎王の炎壁
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
デッキからレベル4以下の「炎王」モンスター1体を破壊し、
その攻撃を無効にする。
炎王の宣告
通常罠
(1):自分フィールドの炎属性モンスター1体を対象とし、カード名を1つ宣言して発動できる。
相手の手札を確認し、宣言したカードをある場合、そのカードを全て捨てる。
その後、対象のモンスターを破壊する。
アッシュ・スモッグ
アクション罠
(1):自分フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力は500ダウンし、
そのレベルは1つ下がる。